JPH0580297A - 平面型表示デバイスのマトリツクス駆動方法 - Google Patents

平面型表示デバイスのマトリツクス駆動方法

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JPH0580297A
JPH0580297A JP26688391A JP26688391A JPH0580297A JP H0580297 A JPH0580297 A JP H0580297A JP 26688391 A JP26688391 A JP 26688391A JP 26688391 A JP26688391 A JP 26688391A JP H0580297 A JPH0580297 A JP H0580297A
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JP
Japan
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blocks
display device
scanning
gradations
driving method
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JP26688391A
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English (en)
Inventor
Koichi Kimura
宏一 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 双安定性を有する画素を明または暗に設定す
るものであって、選択時間2τを長くすることができ、
またフリッカを防止して画質を向上させることができる
平面型表示デバイスのマトリックス駆動方法を提供す
る。 【構成】 2N を階調数として、フレーム周期Tf
(2N +x)個(xは0または正の整数)の等間隔なブ
ロックに分割し、それぞれ2n (nは0、1、…、N−
1)個のブロックからなるN個のフィールドの先頭にそ
れぞれ書き込みブロックを設け、(x+1)個のブロッ
クをリセットブロックとする一方、前記書き込みブロッ
クが複数同時に発生しない組合せからなる群に前記走査
電極を分割して、前記書き込みブロック毎に所定の1つ
の群を選択してこの1群内の走査電極上の各画素を明ま
たは暗に記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性液晶などの双
安定性を有する平面型表示デバイスを用いて多階調の表
示を行うためのマトリックス駆動方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明の背景】高速スイッチング特性
と双安定性(メモリー性)を有する強誘電体液晶などを
用いた平面型表示デバイスが公知である。その双安定性
という特性を利用した種々の駆動方法も提案されてい
る。
【0003】例えば2フィールド法は、1フレームを2
つの連続するフィールド、すなわち黒を描きかつ白い画
素を保持する第1フィールドと、白い画素を描きかつ黒
い画素を保持する第2フィールドとで構成するものであ
る。この方法は、黒および白を書き込むのに2つの別々
のフィールドを必要とするため、一つのフレームを書く
のに必要な時間(フレーム周期)Tf が長くなる。すな
わち白または黒の書き込みに要するパルス幅(選択時
間)を2τとすればこの方法では4τの書き込み時間を
必要とする。このため必然的に選択時間2τあるいはパ
ルス幅τを極めて短くできる液晶が必要になる。しかし
このような高速な応答性を有するものを得ることが非常
に困難である。またパルス幅τを短かくできないので、
フレーム周期Tf が長くなり、フリッカも発生し易い。
【0004】また等分割走査法も公知である。この方法
は図13の説明図に示すように、1フレーム周期Tf
n+1階調とした時(図ではn=15)にはnに等分割
し、分割した各ブロック内で全走査線(その数Yを例え
ば480本とする)を走査し、走査線毎に書き込みタイ
ミングをづらしつつ書き込むものである。図中RSは各
走査線に対応する書き込み走査のタイミングを簡略化し
て示すものである。この方法においては描く階調に応じ
て黒または白に書き込むブロック数を0から15まで変
化させる。すなわち例えば階調1ではブロック1の時間
だけ黒または白に書き込み、階調10ではブロック1〜
10の時間書き込むものである。
【0005】しかしこの方法には白または黒への書き込
みパルス幅τが非常に短くなるという問題がある。すな
わち τ=Tf /(Y×n×2)=Tf /480×15×2=
f /14400 となり、やはり応答性が著しく高い液晶が必要となる。
【0006】等分割フレーム周期短縮走査法も公知であ
る(例えば特開昭62−56936号)。この方法は図
14に16(=24 )階調の例で示すように、16階調
とした時にフレーム周期Tf を4等分した各ブロック1
〜4をそれぞれ8、4、2、1の階調に対応させ、適宜
必要なブロック1〜4を用いて希望の階調を描くもので
ある。ここに各ブロック1〜4においては、図にRSで
示すタイミングで書き込み走査を行う一方、ブロック
2、3、4においてはそれぞれこのRSの書き込みから
4、2、1階調に対応する時間後にRで示すリセット走
査を行い、走査線上の全ての画素を強制的にリセットす
る。これにより、それぞれのブロック2、3、4を4、
2、1の階調に対応させている。
【0007】この方法によればパルス幅τは、 τ=Tf /(480・4・2)=Tf /3840 となり大幅に改善される。しかしこの方法によれば透過
率が著しく低下するという問題が生じる。例えば最も明
るい階調15においては(15/32)×100=46
%の時間しか明となっていない。またこのためにコント
ラストも低下するという問題が生じる。
【0008】そこで各ブロック1〜4の時間幅を分担す
る階調に応じて狭くすることが考えられている(フレー
ム周期短縮走査法)。図15はその16階調の時の説明
図であり、フレーム周期Tf を階調15(=24 −1)
のブロックに分け、1、2、4、8個のブロックからな
る4つのフィールドF1 、F2 、F3 、F4 の先頭ブロ
ックをRSで示す書き込み走査を行うための書き込み用
のブロックとしたものである。従ってこの場合最も明る
い階調15ではフレーム周期Tf の全期間白となり透過
率を100%とすることが可能になる。
【0009】しかしこの場合には書き込みに必要なパル
ス幅τは、 τ=Tf /(480×15×2)=Tf /14400 となり、τを極めて短くする必要が生じる。しかし前記
のようにこのような高応答性の液晶を得ることは非常に
困難である。
【0010】そこでY本の走査線を複数の群に分け、各
群を並行して別々に走査する方法が提案された(特開昭
64−61180号)。この方法は、図16に示すよう
に、各フィールドF1 、F2 、F3 、F4 の先頭の書き
込みブロックが互いに重なることなく各フィールドF1
〜F4 の可能な組合せの数Mに走査線Yを分ける。例え
ば16(=24 )階調の時にはこの図に示すように3種
類の組合せが可能であるから、Y=480を160本づ
つの3群Y1 、Y2 、Y3 に分け、各群Y1 〜F3 を同
時に別々に走査するものである。
【0011】この方法によれば τ=Tf /(160×15×2)=Tf /4800 となり、前記図15の場合に比べてパルス幅τを3倍に
することができる。同様に8(=23 )階調の場合には
図17のように2つの組合せが可能であり、τは2倍に
でき、32(=25 )階調の場合には図18のように4
つの組合せが可能であるからτは4倍にすることができ
る。
【0012】一方表示画質を向上するためには、書き込
み走査(RS)を含むブロック(書き込みブロックB
(RS))が互いに重ならないようなフィールドF1
n の組合せ数をできるだけ増やすこと、すなわち図1
6〜18における走査線Yの群Y1 、Y2 、Y3…の数
Mを増やすことが望ましい。しかし図16〜18に示し
た従来のフレーム周期短縮法では可能な組合せ数Mを増
やすことはできず、パルス幅τ、選択時間2τも増やす
ことができないという問題があった。
【0013】また画質を向上させるために画面のチラツ
キ、すなわちフリッカを防止することも必要である。こ
のフリッカは、隣り合う画素の点滅が1フレーム周期T
f 内で同期する時あるいは時間的に接近する時に発生す
るものであるから、隣接する画素の点滅周期ができるだ
け離れることが望ましい。
【0014】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、図16〜18に示した走査線群を複数に分
割する従来のフレーム周期短縮走査法において、フィー
ルドF1 、F2 、F3 …の組合せ可能な数Mを増大さ
せ、選択時間2τを長くすることができるようにした平
面型表示デバイスのマトリックス駆動方法を提供するこ
とを第1の目的とする。またフリッカを防止して画質を
向上させることができる平面型表示デバイスのマトリッ
クス駆動方法を提供することを第2の目的とする。
【0015】
【発明の構成】本発明によればこれらの目的は、走査電
極および表示電極の交差領域に双安定性を有する画素を
形成し、各画素を明または暗に設定する平面型表示デバ
イスのマトリックス駆動方法において、2N を階調数と
して、フレーム周期Tf を(2N +x)個(xは0また
は正の整数)の等間隔なブロックに分割し、それぞれ2
n (nは0、1、…、N−1)個のブロックからなるN
個のフィールドの先頭にそれぞれ書き込みブロックを設
け、(x+1)個のブロックをリセットブロックとする
一方、前記書き込みブロックが複数同時に発生しない組
合せからなる群に前記走査電極を分割して、前記書き込
みブロック毎に所定の1つの群を選択してこの1群内の
走査電極上の各画素を明または暗に記憶させることを特
徴とする平面型表示デバイスのマトリックス駆動方法、
により達成される。
【0016】ここに前記第1の目的は、xを0とする場
合、すなわち1個のリセットブロックを追加する場合に
は、Nは2(4階調)、4(16階調)、5(32階
調)、6(64階調)、8(256階調)の場合に分割
可能な群を増やすことにより達成可能である。またxを
1とする追加リセットブロック数を2とする場合には、
Nが3の8階調の場合にも群の分割数を増やすことが可
能になる。
【0017】また前記第2の目的を達成するためには、
同一ブロック数のフィールド同志が主走査方向に連続し
ないように各群を配列し、各群の走査線をインターレー
ス走査する。この場合xを0とし、Nを3(8階調)と
することにより2つの群の位相を180°ずらすことが
でき、これらの各群の走査線を交互に配置してインタレ
ース走査化することによりフリッカを一層良好に消すこ
とが可能になる。
【0018】
【実施例】図1は液晶表示板の電極配置を示す概念図、
図2はそのII−II線断面図である。これらの図で符号1
0は透明ガラス板からなる上基板、12は同じく下基板
である。14、16はこれら上・下基板10、12の対
向する面に形成された透明な帯状のデータ電極と走査電
極である。これらの電極14、16は互いに直交してい
る。
【0019】これらの電極14、16はそれぞれ配向膜
18、20で覆われた後、互いに対向するように配置さ
れ、その間隙に液晶22が挾まれる。24はこの液晶2
2の間隙を一定に保つためのスペーサである。この結果
両電極14、16の間に挾まれた領域(例えば図1に示
す領域A)は、この電極14、16間の電圧により透過
光量が変化する画素領域となる。
【0020】液晶22としては例えば強誘電性液晶が適
する。この強誘電性液晶22は、カイラルスメクティッ
クC相の液晶で代表される自発分極を示す一群のスメク
ティック液晶材料であり、高速スイッチング現象と双安
定性と呼ばれるメモリー現象を示す。すなわち電場の印
加により形成された自発分極の配向方位が一様に揃った
分子配列状態が、電場を切ってもそのままメモリーされ
る性質を持つ。このように作られた液晶板は、2板の偏
光板(図示せず)間に置かれ、背後に置かれた照明装置
からの透過光量を制御する。
【0021】
【走査チャート】ここで以下の説明に用いる走査チャー
トを説明する。走査電極16(図1、2参照)とデータ
電極14にそれぞれ供給される信号、すなわち走査信号
c とデータ信号vI は図3に示すような波形のパルス
からなる。
【0022】走査信号vc はリセット、選択、非選択の
3種の信号を組合せて作られる。選択信号Sは、それぞ
れτの時間幅を持つ電位が0の状態と電位がVs の状態
とを持つ階級状の波形を持つ。その時間2τは走査電極
16上の画素の“明”または“暗”に配向させる期間で
あり、選択期間と呼ぶ。非選択信号Nは、それぞれτの
時間幅を有する電位が3Vs /4とVs /4との波形か
らなり、その時間幅2τは、他の走査電極16を走査す
るための期間となる。
【0023】リセット信号Rは、2τの間電位がVs
なるR1 と、2τの間電位が0になるR2 の2つの波形
を持つ。これら3種の信号S、N、Rは後記するように
組合されて各走査電極16に供給される。データ電極1
4に供給されるデータ信号vI は、図3に示すように2
τの時間幅を有するオンおよびオフの2種の信号を持
つ。
【0024】走査電極16上の走査信号vc とデータ電
極14上のデータ信号vI とが交差する画素領域では、
図4に示すように両信号vc 、vI が組合されて画素電
圧(vc −vI )が加わることになる。すなわち走査信
号vc がリセット信号Rである時には、R1 およびR2
の各時間2τに対するデータ信号vI のオン・オフ状態
に対応して4種類の異なる画素電圧[vc −vIR
得られる。ここで画素の明暗の変化に寄与するのは最後
の電圧の部分すなわち斜線部分であり、この斜線部分の
面積τ×VS が常に一定以上になることにより画素を強
制的に“暗”にする。すなわちデータ信号vI のオン・
オフに関係なく常に“暗”に“リセット”するものであ
る。
【0025】走査信号vc が選択信号Sである時には、
データ信号vI のオン・オフに対応して図4に示す2種
の画素電圧[vc −vIS が得られる。データ信号v
I がオンの時には画素電圧はVS となり、画素を“明”
にする。データ信号vI がオフの時には画素電圧はVs
/2となり画素の明暗を変化させることがない。走査信
号vc が非選択信号Nである時には、データ信号vI
オンであってもオフであっても画素の明暗を変えるだけ
の画素電圧[vc −vIN が得られず、明暗は変化し
ない。
【0026】走査信号vc は、選択信号S、非選択信号
N、リセット信号Rが図5の(A)に示すように組合さ
れて異なる走査電極16に順に供給される。ここに走査
信号vc1、vc2、vc3…はそれぞれ隣接する走査電極1
6に印加される。また選択信号Sの直前にはリセット信
号Rが加えられ、これらの信号(R12 S)を一組と
して書き込みが行われる。この書き込み信号をRSで示
す。
【0027】このように走査信号vc は、書き込み信号
RSと非選択信号Nとリセット信号Rとで構成されるか
ら、図5の(A)を簡略化して同図の(B)のように示
すことができ、さらに簡略化して同図の(C)のように
書き込み走査を示すタイミングを直線RSで、リセット
のタイミングを破線Rで示す。
【0028】
【4階調の実施例】図6は4(=22 )階調の場合に適
用した実施例の走査チャート図である。この実施例では
フレーム周期Tf を4(=22 )個の等間隔のブロック
に分割し、1個および2個のブロックからなる2つのフ
ィールドF1 、F2 の先頭ブロックを書き込み信号RS
を持つ書き込みブロックとし、残り1つのブロックをリ
セット信号Rを持つリセットブロックB(R)とした。
【0029】この場合には、図6の(A)と(B)の上
段に示すように2つの組合せが可能であり、これら
(A)、(B)に対して、書込みブロックが複数同時に
発生しないフィールドF1 、F2 の組合せとしては、そ
れぞれ図6の(A)、(B)の下段に示すものが可能で
ある。すなわち(A)、(B)の各場合に2つの組合せ
が可能である。そこで走査電極16の総数すなわち1つ
の画面の全走査線数Y(例えば480本)を2つの群Y
1 、Y2 に分割し、それぞれY/2(=240本)づつ
とする。
【0030】走査する時には2つの群Y1 、Y2 を同時
に並行して図6の(A)または(B)の走査チャートに
従って走査する。この結果全ての時刻において異なる群
1、Y2 の書き込みブロックが重なることがなくな
る。換言すれば或る時刻に対応する書き込みブロック毎
に1つの群Y1 またはY2 を選択してこの1群内の走査
電極16上の各画素を明または暗に記憶させる。またリ
セットブロックB(R)ではこれを含む群Y1 またはY
2 の走査電極16上の各画素をリセットする。
【0031】この実施例によれば、1つのリセットブロ
ックB(R)を追加することにより透過率は100%か
ら75%(=3/4)に低下するが、書き込みに必要な
パルス幅τは、 τ=Tf /(240×4×2) =Tf /1920 となる。リセットブロックB(R)を追加しない場合す
なわち走査電極16を2つの群Y1 、Y2 に分割しない
場合には τ=Tf /(480×3×2) =Tf /2880 であるから、本発明によればτを1.5倍長くできるこ
とが解る。
【0032】
【8階調の実施例】図7は8(=23 )階調の実施例の
走査チャート図である。この実施例では2つのリセット
ブロックB(R)を追加することにより、走査電極16
を3つの群Y1 、Y2 、Y3 に分割可能となった。すな
わち図17に示した従来の方法に比べて透過率は100
%から(7/9)×100=77%に低下するが、τ
は、 τ=Tf /(160×9×2) =Tf /2880 となり、図17の場合の τ=Tf /(240×7×2) =Tf /3360 に比べて1.16倍になる。
【0033】
【16階調の実施例】図8は16(=24 )階調の実施
例の走査チャート図である。この実施例では1つのリセ
ットブロックB(R)を追加することにより、走査電極
16を4つの群Y1 、Y2 、Y3 、Y4 に分割可能とな
った。すなわち図16に示した従来の方法に比べて透過
率は100%から(15/16)×100=93%に低
下するが、τは τ=Tf /(120×16×2) =Tf /3840 となり、図16の場合の τ=Tf /(160×15×2) =Tf /4800 に比べて1.25倍になる。
【0034】
【32階調の実施例】図9は32(=25 )階調の実施
例の走査チャート図である。この実施例では1つのリセ
ットブロックB(R)を追加することにより、走査電極
16を6つの群Y1 〜Y6 に分割可能となった。すなわ
ち図18に示した従来の方法に比べて透過率は100%
から96%((31/32)×100)に低下するが、
τは τ=Tf /(80×32×2) =Tf /5120 となり、図18の場合の τ=Tf /(120×31×2) =Tf /7440 に比べて1.45倍になる。
【0035】以上のように本発明によれば表示階調数が
64、256と増えるにつれて透過率の低下は僅かなも
のとなり、τの増加は大きくなる。以上の実施例はリセ
ットブロックB(R)の追加により走査線Yをできるだ
け多くの群Y1 、Y2 …に分割可能にすることにより選
択時間τを長くしたものである。
【0036】
【フリッカ防止の実施例】次に本発明が一定の条件の下
ではフリッカを防止しつつ選択時間τを長くするのに有
効であることを説明する。図10は8階調の実施例の走
査チャート図である。この実施例では1つのリセットブ
ロックB(R)を追加することにより、2つの群Y1
2 の位相を180°ずらし、逆相にする。この結果隣
接する2つの群Y1 、Y2間の点滅タイミングを180
°ずらすことができるから、これら各群Y1 、Y2 の走
査線を交互にあるいは2本おきなど所定数おきに並べて
インターレース(順次)走査することによりフリッカを
抑制することが可能になる。
【0037】ここにインターレース走査は、一方の群Y
1 によるフィールドを表示した後他方の群Y2 によるフ
ィールドを表示するようにして両フィ−ルドを交互に走
査して1画面を形成するものであってもよく、また1画
面を走査線の配列順に従って全て走査する方式のもので
あってもよい。図11はこの8階調でインターレース化
した場合において、濃度レベルを“6”とした時の走査
チャート図、図12はその場合の隣接する2本の走査線
により表わされる明度の変化を示す図である。
【0038】図11から隣接する走査線例えば群Y1
1番目の走査線(Y1 −1)と、群Y2 の1番目の走査
線(Y2−1)とでは、点滅タイミングが逆となること
が解る。各群Y1 、Y2 のn番目の走査線(Y1
n)、(Y2 −n)による明暗は図12にIで示すよう
になる。この図12から明暗の変化周期はTF /2とな
り、フレーム周期TF の半分になることが解る(空間的
積分効果)。この結果点滅周期が1/2(点滅周波数が
2倍)になり、フレーム周期TF およびパルス幅τを2
倍にできる効果が得られる。
【0039】以上の実施例は強誘電体液晶を用いている
が、本発明は明または暗に書き込まれた状態を書き換え
信号RSやリセット信号Rが入力されるまで維持する双
安定性(メモリ性)を有する平面型表示デバイスであれ
ば適用でき、液晶に限らずプラズマ表示パネルなど他の
表示デバイスにも適用でき、本発明はこれらを包含す
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように、階調数を2N
して、フレーム周期Tf を(2N +x)個(ただしxは
0または正の整数)の等間隔のブロックに分割し、それ
ぞれ2n (nは0、1、…N)個のブロックからなるN
個のフィールドに分け、各フィ−ルドの先頭にそれぞれ
書込みブロックB(RS)を設け、(x+1)個のブロ
ックをリセットブロックB(R)とする一方、書込みブ
ロックが複数同時に発生しない組合せとなるように前記
走査電極を複数の群に分割し、全ての時点で複数の書込
みブロックが重複しないようにしたものである。このた
め、適当な数のリセットブロックを追加することによ
り、走査電極の分割可能な群の数を増やすことができ
る。このため書込みに必要なパルス幅τを長くすること
ができ、液晶などの表示デバイスに要求される応答性を
低く抑えることができる(請求項1)。
【0041】例えばxを0(すなわち追加するリセット
ブロックB(R)が1個の場合)とすることにより、従
来のフレーム周期短縮法で不可能であったN=2の4階
調での走査電極の分割が可能になり、N=4、5、等と
することにより、従来のフレーム周期短縮法に比べて可
能な分割数を増やすことができる(請求項2)。またx
を1とする(すなわち追加するリセットブロックB
(R)が2個の場合)ことにより、N=3の8階調の場
合にも従来のフレーム周期短縮法より分割可能な群の数
を増やすことが可能になる(請求項3)。
【0042】同一ブロック数のフィールド同志が主走査
方向に連続しないように各群を配列し、各群の走査線を
インターレース走査した場合には、フリッカの発生を抑
制できる(請求項4)。例えばx=0としN=3(8階
調)とした時には、2つの群に180°の位相差を持た
せることができ(請求項5、6)、この場合にはフリッ
カの防止効果は一層増大し、パルス幅も長くすることが
可能になる。なお表示デバイスとしては強誘電体液晶を
用いた表示パネルが好適である(請求項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示板の電極配置を示す概念図
【図2】そのII−II線断面図
【図3】走査信号とデータ信号のパルスの波形図
【図4】画素電圧の波形図
【図5】走査チャートの説明図
【図6】4階調の実施例の走査チャート図
【図7】8階調の実施例の走査チャート図
【図8】16階調の実施例の走査チャート図
【図9】32階調の実施例の走査チャート図
【図10】フリッカを防止するための実施例の走査チャ
ート図
【図11】そのインターレース化した場合の走査チャー
ト図
【図12】その隣接する走査線による明度変化を示す図
【図13】従来の等分割走査法の説明図
【図14】従来の等分割フレーム周期短縮走査法の説明
【図15】従来のフレーム周期短縮走査法の説明図
【図16】16階調に対する従来の改良したフレーム周
期短縮走査法の説明図
【図17】8階調に対する従来の改良したフレーム周期
短縮走査法の説明図
【図18】32階調に対する従来の改良したフレーム周
期短縮走査法の説明図
【符号の説明】
10 上基板 12 下基板 14 データ電極 16 走査電極 22 液晶 Tf フレーム周期 F1 、F2 … フィールド Y1 、Y2 … 群 RS 書込み信号 R リセット信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査電極および表示電極の交差領域に双
    安定性を有する画素を形成し、各画素を明または暗に設
    定する平面型表示デバイスのマトリックス駆動方法にお
    いて、2N を階調数として、フレーム周期Tf を(2N
    +x)個(xは0または正の整数)の等間隔なブロック
    に分割し、それぞれ2n (nは0、1、…、N−1)個
    のブロックからなるN個のフィールドの先頭にそれぞれ
    書き込みブロックを設け、(x+1)個のブロックをリ
    セットブロックとする一方、前記書き込みブロックが複
    数同時に発生しない組合せからなる群に前記走査電極を
    分割して、前記書き込みブロック毎に所定の1つの群を
    選択してこの1群内の走査電極上の各画素を明または暗
    に記憶させることを特徴とする平面型表示デバイスのマ
    トリックス駆動方法。
  2. 【請求項2】 xが0であり、Nは2、4、5、6、7
    のいずれかである請求項1の平面型表示デバイスのマト
    リックス駆動方法。
  3. 【請求項3】 xは1であり、Nは3である請求項1の
    平面型表示デバイスのマトリックス駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、同一ブロック数のフ
    ィールド同志が主走査方向に連続しないように各群を配
    列し、各群の走査線をインターレース走査することを特
    徴とする平面型表示デバイスのマトリックス駆動方法。
  5. 【請求項5】 xが0であり、Nが3である請求項4の
    平面型表示デバイスのマトリックス駆動方法。
  6. 【請求項6】 隣接する走査線の位相がほぼ180°ず
    れている請求項5の平面型表示デバイスのマトリックス
    駆動方法。
  7. 【請求項7】 平面型表示デバイスは、強誘電体液晶を
    用いた表示パネルである請求項1〜6のいずれかの平面
    型表示デバイスのマトリックス駆動方法。
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