JPH057980U - 継手洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】継手洗浄装置による洗浄作業中においてポンプ
の吐出量が所定通りか否かを判断できるようにして、作
業状態を把握しながら洗浄が行えるようにする。 【構成】継手洗浄装置１は泥水や清水を吸入するポンプ
２０を備えた吸入部２と、この吸入部２から吐出される
泥水や清水を噴射するノズル３１を備えた洗浄部３とか
らなる。そして前記吸入部２の吐出側に吐出量を検出す
る検出手段５を設け、この検出手段５により検出された
吐出量を地表にて表示する表示手段６を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、地中連続壁工事の壁間継手などで、泥水や清水に没している打継ぎ 部分を、この泥水や清水中に吊支された状態で洗浄する継手洗浄装置に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、地中連続壁工事で壁間継手を有する構造の連壁では、後行エレメント部 の完成前に先行エレメント部の打継ぎ部分から突出している鉄筋や鋼材等を洗浄 し、この後にコンクリートを打設して先行エレメント部と後行エレメント部を打 ち継ぐようにしている。

【０００３】 この洗浄に際しては、図２から図４に示すように継手洗浄装置１が使用されて いる。この継手洗浄装置１は、泥水や清水中に没している先行エレメント部ａの 打継ぎ部分に吊支状態で位置し、上下しながら洗浄を行うものであって、泥水や 清水を吸入するポンプ２０を備えた吸入部２と、前記ポンプ２０の略Ｕ字状に曲 成された吐出管端部３０に複数のノズル３１を配列した洗浄部３とをフレーム４ 中に設けられている。そして泥水や清水中に位置するこの継手洗浄装置１は、前 記吸入部２が泥水や清水を吸い込み、この吸入部２から高圧で吐出される泥水や 清水をノズル３１から噴射して、打継ぎ部分から突出している鉄筋ｂや仕切鋼鈑 ｃを清浄する。 なお、ｄは継手洗浄装置１の上下移動を案内するＴバーを示し、ｅは洗浄圧で 溝壁が崩れないように保護する保護用薄鉄板を示す。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記した継手洗浄装置では、泥水や清水中でポンプが回転していて も、ノズルやストレーナ等の目詰まりによってノズルから噴射が行われないこと がある。 しかしながら、この継手洗浄装置が水中にあるために所定量が噴射されている かどうかが、すなわちポンプの吐出量が不明であり、作業中に判断できないとい う問題があった。

【０００５】 そこで本考案は上記した事情に鑑み、作業中においてポンプの吐出量が所定通 りか否かを判断できるようにすることを課題とし、作業状態を把握しながら洗浄 が行えるようにすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記した課題を考慮してなされたもので、泥水や清水を吸入するポ ンプを備えた吸入部と、この吸入部から吐出される泥水や清水を噴射するノズル を備えた洗浄部とからなり、先行構築された構築物の泥水や清水に没した打継ぎ 部分を、前記洗浄部からの噴射により洗浄する継手洗浄装置において、前記吸入 部の吐出側に吐出量を検出する検出手段を設け、かつ前記検出手段により検出さ れた吐出量を地表にて表示する表示手段を設けたことを特徴とする継手洗浄装置 を提供して、上記課題を解消するものである。

【０００７】

【作用】

本考案においては、ポンプの吐出量が地表にて表示されるようになり、継手洗 浄装置による洗浄動作が把握されるようになる。

【０００８】

【実施例】

つぎに、本考案を図１に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。なお、図２ から図４に示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略す る。 すなわち本考案は、図１に示すように、吸入部２のポンプ２０に接続された吐 出管２１に流量計からなる検出手段５を設けて前記ポンプ２０の吐出量を検出す るようにするとともに、この検出手段５に電気ケーブルなどを介して流量計用メ ータからなる表示手段６を接続し、この表示手段６が地表側に位置して前記検出 手段５により検出した吐出量を表示するように設けられているものである。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、継手洗浄装置は、泥水や清水を吸入す るポンプを備えた吸入部と、この吸入部から吐出される泥水や清水を噴射するノ ズルを備えた洗浄部とからなり、先行構築された構築物の泥水や清水に没した打 継ぎ部分を、前記洗浄部からの噴射により洗浄するものであって、前記吸入部の 吐出側に吐出量を検出する検出手段を設け、かつ前記検出手段により検出された 吐出量を地表にて表示する表示手段を設けたので、この継手洗浄装置を泥水や清 水中に吊支して動作させている際に、吐出量が常時地表側にて確認でき、目詰ま りなどによって吐出量が低下して噴射不良となった場合には、この継手洗浄装置 を地表側に引き上げて点検、補修するなどの対処が迅速に行えるようになり、地 表側での管理により洗浄動作を判断し、よって連壁構築におけるこの洗浄工程を 確実なものとすることができるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る継手洗浄装置の一実施例を示す説
明図である。

【図２】従来例における継手洗浄装置の正面を示す説明
図である。

【図３】同じく従来例における継手洗浄装置の側面を示
す説明図である。

【図４】同じく従来例における継手洗浄装置の洗浄部を
示す説明図である。

【符号の説明】

１…継手洗浄装置 ２…吸入部 ２０…ポンプ ２１…吐出管 ３…洗浄部 ３０…吐出管端部 ３１…ノズル ４…フレーム ５…検出手段 ６…表示手段

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】泥水や清水を吸入するポンプを備えた吸入
   部と、この吸入部から吐出される泥水や清水を噴射する
   ノズルを備えた洗浄部とからなり、先行構築された構築
   物の泥水や清水に没した打継ぎ部分を、前記洗浄部から
   の噴射により洗浄する継手洗浄装置において、 前記吸入部の吐出側に吐出量を検出する検出手段を設
   け、かつ前記検出手段により検出された吐出量を地表に
   て表示する表示手段を設けたことを特徴とする継手洗浄
   装置。