JPH0579128U - 摺動用パッキン - Google Patents

摺動用パッキン

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JPH0579128U
JPH0579128U JP2581792U JP2581792U JPH0579128U JP H0579128 U JPH0579128 U JP H0579128U JP 2581792 U JP2581792 U JP 2581792U JP 2581792 U JP2581792 U JP 2581792U JP H0579128 U JPH0579128 U JP H0579128U
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packing
sliding
central neck
shape
small
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大明 松井
紀二 前田
吉夫 東
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 相互に軸方向摺動可能な摺動部材の内のいず
れか一方に環状凹溝を形成して、これに装着されるパッ
キンである。横断面形状に於て、摺動頭部1と、十分に
厚さの薄い中央首部2と、丸形の胴部3とから成るダル
マ形である。摺動頭部1の両側面に小突起7…を周方向
に所定ピッチで有する。 【効果】 摩擦抵抗が小さい。吹き漏れが生じない。耐
久寿命が長く、機器の小型化を図り得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、互いに軸方向摺動可能に嵌合するシリンダチューブとピストン、あ るいは、シリンダヘッドとピストンロッド等の摺動部材のいずれか一方の部材の 環状凹溝内に装着される摺動用パッキンであって、主として無給油用空気圧シリ ンダに用いられる。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダのピストンにはUパッキンを背中合せに2個組込んで両方向の 密封をするものが使用されていたが、機器の小型化、軽量化、コスト低減の面で 好ましくないため、最近、1個のパッキンで往復両方向の密封が出来るパッキン ───以下「単一形パッキン」という───が要望されるようになった。
【0003】 従来の単一形パッキンとしては、例えば、X字形横断面をした、いわゆるXリ ングが用いられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このXリングは、装着された環状凹溝の側面に吸着し易く、か つ、パッキンの姿勢が不安定で、そのため吹き漏れを発生することがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、相互に軸方向摺動可能に嵌合した摺動部材のいずれか一方の環状凹 溝内に装着される摺動用パッキンに於て、横断面形状が摺動頭部と中央首部と胴 部とから成るダルマ形であって、該摺動頭部の両側面に小突起を周方向所定ピッ チで配設し、かつ、上記中央首部の厚さ寸法をTとすると共に背高寸法をWbと すると、0.10・Wb≦T≦0.40・Wbにて示される関係式が成立するように上記 中央首部の厚さ寸法Tを設定した。
【0006】
【作用】
中央首部が弾性的に圧縮されやすく、摺動頭部と相手摺動面との摩擦抵抗が減 少出来る。
【0007】 また、摺動頭部と相手摺動面とがエンドレス状に接触し、同時に、胴部と環状 凹溝の溝底面とがエンドレス状に接触し、吹き漏れを生じない。
【0008】 そして、摺動頭部の両側面に所定ピッチで小突起が配設されているため、パッ キンが環状凹溝の溝側面に吸着することが防止され、吹き漏れを一層確実に防止 する。
【0009】 上記摩擦抵抗が減少して、接触面圧が適度に低いため、摩耗が少なくて寿命が 長い。
【0010】 単一形パッキンとして、コンパクトであり、シリンダ等の小型・軽量化を図る ことを可能とする。
【0011】
【実施例】
以下、図示の実施例について詳説する。
【0012】 図1に示すように、横断面形状がダルマ形であって、摺動頭部1と中央首部2 と胴部3から成り、全体は円環状に一体に形成されている。
【0013】 材質は各種弾性ゴム材や弾性プラスチック材から成る。
【0014】 図6は、このパッキンAが環状凹溝4内に装着された状態(圧力ゼロ)を示す 。相互に軸方向摺動可能に嵌合した摺動部材5,6として、例えば、同図ではシ リンダチューブとピストンを示し、その内のピストンに上記凹溝4が形成された 場合を示す。
【0015】 そして、該パッキンAは、図7に示すように左側から、及び、その逆方向から 、交互に圧力を受けて、矢印B,Cのように直線往復運動するところの摺動部材 6に用いられた単一形の摺動用パッキンであるといえる。
【0016】 しかして、図1と図3に示す如く、摺動頭部1の両側面に半球状の小突起7… が周方向に所定ピッチで配設されている。
【0017】 また、この小突起7…としては、図4に示すように小判形としても良い。この ときの横断面形状も図1と同様に半円形を示す。
【0018】 また、(図示省略したが)これ以外の形状に小突起7を形成しても良いが、金 型による成型が容易な形状が望ましい。
【0019】 いずれの形状の小突起7…であるにせよ、軸方向両側面に同じ数だけ円周等ピ ッチで配置し、また、この両側面に於て小突起7…の配設位置は、同じ位置とし ても、また、千鳥状にづらせて配置しても、自由である。
【0020】 そして、図2に於て、中央首部2の厚さ寸法をTとすると共に、背高寸法をW b,全体の外径寸法をDo,軸方向全体厚さ寸法をWaとすると、0.10・Wb≦ T≦0.40・Wbにて示される関係式(以下、関係式という)が成立するように 、上記寸法T,Wbを設定する。
【0021】 即ち、中央首部2は十分にくびれたダルマ形であって、しかも、図から明らか なように、流線形にくびれている。
【0022】 また、Wb>Waなる関係式が成立し、横断面に於て、径方向の背高寸法Wb が、軸方向全体厚さ寸法Waよりも大きい「背高」である。従って、図6に示す ように、環状凹溝4へ装着した状態でのパッキン張り代が大きくなり、シリンダ チューブ内径のバラツキ等の摺動部材5,6の寸法誤差(がたつき)に追随し易 い利点がある。
【0023】 ところで、上述の関係式に於て、T<0.10・Wbとした場合には次のような 問題を生ずる。
【0024】 (a) パッキンAの剛性が不足し、耐圧強度が不足する。
【0025】 (b) 中央首部2の肉が薄くなって、つぶし力が小さくなり、摺動部材5に 接触する接触面圧が過小となって漏れが発生し易くなる。
【0026】 (c) 圧力Pによる変形が過大(図7参照)となって、往復動のためにパッ キンAの両側面から繰返し加えると、パッキンAは逆くの字とくの字の変形を繰 返して、肉薄の中央首部2で屈曲疲労で破損する(寿命が短くなる)。
【0027】 逆に、T>0.40・Wbとした場合には次のような問題を生ずる。
【0028】 (a) 中央首部2が厚くなり過ぎて、摺動部材5に接する接触面圧が高くな り、摺動頭部1の摺接部1aが摩耗し易くなって、寿命が短くなり、かつ、摩擦 抵抗が大きくなる。
【0029】 従って、上述の関係式を充足するように中央首部2の厚さ寸法Tを設定する のが望ましい。
【0030】 特に、0.18・Wb≦T≦0.30・Wbが好適である。
【0031】 次の表1に、図2の各部寸法の具体的数値例を示す。
【0032】
【表1】
【0033】 さらに、上記実施品2と、従来品(Xリング)とを、始動抵抗値について実測 した比較のためのグラフを図8に示す。
【0034】 なお、同グラフの横軸には放置時間を示し、また、縦軸には始動抵抗を示した 。使用したシリンダは、復動形空気圧シリンダで、ロッドパッキンを取外し、グ リース潤滑で作動させ、各2個づつの平均値を採ったものである。
【0035】 この図8から、放置時間が長くなると、本考案実施品が従来品に比較して始動 抵抗が著しく小さい点が一層顕著となるといえる(従来品の約2/3となる)。
【0036】 ところで、図5では摺動部材5,6を仮想線にて示したもので、これに対する 寸法関係を説明するために実線でパッキンAを重ねて描いている。即ち、この図 のパッキンAは自由状態を示しており、外径寸法は摺動部材5の内径よりも僅か に大きく、かつ、内径寸法は凹溝4の溝底径よりも僅かに小さい。
【0037】 そのため、圧力ゼロの状態で凹溝4へ装入した図6に示した状態では、パッキ ンAの摺接部1a及び胴部3の内周面部3aが、弾性的に圧縮(潰)されて、接 触面圧分布は各々、P1 ,P2 のように低い山型分布となる。
【0038】 次に、高い圧力Pが作用すると、図7に示す如く、パッキンAは(同図では) 逆くの字状に弾性変形し、前記接触面圧P1 ,P2 が低圧側───同図右方側─ ──へ片寄って分布する。
【0039】 (図示省略するが)図7と逆に、右方から高い圧力が作用した場合には、パッ キンAは凹溝4内で同図左方へ移動すると同時にくの字状に変形する。
【0040】 しかしながら、図6と図7で明らかなように、常時、シリンダチューブ内面等 が相当する摺動部材5の内面には、全周連続状に摺動頭部1の摺接部1aが圧接 し、かつ、凹溝4の溝底には、胴部3の内周面部3aが全周連続状に圧接し、吹 き漏れが生じないことが分かる。
【0041】 さらに、図6と図7に於て、小突起7…を有することによって、凹溝4の側面 と、パッキンAの中央首部2の凹み部8との間が真空となることを、防止出来る 。つまり、パッキンAが凹溝4の側面へ吸着しない。これにより、自封性を備え て一層吹き漏れが防止出来る。
【0042】 また、本考案のパッキンAの摩擦抵抗が低い理由としては、前述の関係式に よって、図6のように接触圧力P1 が適度に低く、密封性とバランスしているた めであると共に、小突起7…が所定ピッチに配設され、エンドレス状に連続して いないため、上記接触圧力P1 を増加させないで済むのである。
【0043】 また、接触部1aの接触圧力P1 が適度に低く、摩擦抵抗が小さく、かつ、中 央首部2によって摩耗分を補充出来るために、パッキン寿命が長い。
【0044】 また、図例のようにパッキンAが流線形であるから、金型を製作時の刃型が単 純であり、安価かつ容易に作り得る。そして、小突起7…を図例のように半球状 乃至小判状とすれば、一層、金型製作が容易となり、従って安価に製作可能とな る。
【0045】
【考案の効果】
本考案は上述の構成により次のような著大な効果を奏する。
【0046】 摩擦抵抗が低減出来る。
【0047】 吹き漏れが起きない。
【0048】 耐久寿命が長い。
【0049】 (シリンダ装置等の本パッキンを用いた)機器の小型化が図り得る。
【0050】 金型のキャビティ形状が単純化出来て、製造効率が向上し、かつ、金型製 作が容易となって製作費が低減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】寸法関係説明図である。
【図3】要部破断斜視図である。
【図4】他の実施例を示す要部破断斜視図である。
【図5】自由状態の要部断面図である。
【図6】凹溝装着状態かつ圧力が掛からない状態を示す
要部断面図である。
【図7】圧力が掛かった状態を示す要部断面図である。
【図8】始動抵抗を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 摺動頭部 2 中央首部 3 胴部 4 環状凹溝 5 摺動部材 6 摺動部材 7 小突起 T 厚さ寸法 Wb 背高寸法

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に軸方向摺動可能に嵌合した摺動部
    材のいずれか一方の環状凹溝内に装着される摺動用パッ
    キンに於て、横断面形状が摺動頭部と中央首部と胴部と
    から成るダルマ形であって、該摺動頭部の両側面に小突
    起を周方向所定ピッチで配設し、かつ、上記中央首部の
    厚さ寸法をTとすると共に背高寸法をWbとすると、0.
    10・Wb≦T≦0.40・Wbにて示される関係式が成立す
    るように上記中央首部の厚さ寸法Tを設定したことを特
    徴とする摺動用パッキン。
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