【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
主として、タンカーなどの破損や、中東戦争でペルシャ
湾に流出した原油等、海上に流出した油類を回収する方
法であるが、例えば湖上や河川に誤って流出した油等、
水上油等でも容易に回収できる方法である。例外的に
は、海上の赤潮等でも可で、応用問題である。
従来の技術
昨年の中東戦争で、沢山の原油が、ペルシャ湾に流出。
この回収に日本の石油業界のメンバーが奮闘している
と、本年５月２５日の朝日新聞にも出ていますが、この
方法たるや誠に拙劣、幼稚で、見てはおれないという状
態で、あれ程、先進国といわれる大日本の油回収技術か
と疑わしくさえ思われるほどの方法であります。日本の
石油業界のメンバーとありますから、一応は、トップク
ラスの技術かと考えられますが、私は他に多くを知りま
せんので、その中の一部を参考までに次に記します。
尚、本新聞の切抜きを参考までに添付致しますから、御
高覧下さい。「最も苦労したのは、原油の質の変化だ。
揮発油分が飛んだ油は、粘土のようになって海面に３０
〜４０センチの層をなしていた。一日の温度変化でも粘
度が変わる。用意した回収用ポンプでは歯が立たない。
フィリッピン人作業員らと、ともに黒い海につかり、油
の塊を手ですくっては、ポンプに突っ込む、原始的作業
が続いた。ひしゃくを持っていなかったため、土木作業
用のスクリューポンプに転換して、やっと一台当たり１
時間１０トンの油を吸い取れるようになった。以後続き
ますが、新聞を添付します。以上の記事から見ましても
他に特別の良法はないらしく、私も知りません。次記の
方法は、カナダ沖、タンカー事故の時、私が考えた従来
の技術であります。出来ることなら本発明を、ペルシャ
湾で使って頂きたいと念願いたします。
発明が解決しようとする課題
（１） 油水の、自然的分離性を利用する。分離性とい
うよりか、分離力とも言える特別の力があり、これを充
分に研究活用する。油の自然分離力について考えると
イ．水と油は、比重差がある。
ロ．水も、油も、それぞれに、凝集力や表面張力があ
る。原油は特に粘着力や凝集力が大である。
ハ．他にも、電気力や分子の働きなど、研究すればいろ
いろと考えられるが、これらも研究、総合的に利用す
る。
（２） 先述の如き、幼稚、拙劣な方法でなく、もっと
大きく、簡単で機械的に行う。
（３） 特に比重差や分離力を充分に活用する。
（４） 粘着性がある物だから、器具、船体には、なる
べく直接触れさせないよう水壁（又は幕）を介する。
（５） 油水取入には、船体重量を考え落差利用の自然
流入（取入）法を使用、また船の前進力をも活用して、
ポンプ吸入等行わず、エネルギーの無駄使いをしない。
（６） 油回収中は多量の捨て水が必要となるから船の
プロペラは止め、この排水を推進用に活用する。
課題を解決するための手段
（１） タンカーを、一部改造して使用する。中古品で
もよい。
（２） 初めは１００トン級で実験するが、実験を重ね
て、次々と大にし、１万トン級の回収船を目標とする。
（３） 船の前部、油水取入口には、実施例で説明する
如き特殊開閉装置を、又、油面切開問題など問題は多い
が、今後、研究改良しながら一つ一つと解決していく問
題で、これらはほとんど設計製作の事項に属する。
作 用
（１） まず、原理を簡単に説明する。図１．に示す如
く、容器２を原油の浮かんだ海中に沈める。取入口３は
上部にあり他より少し低いから、油水面より低く沈めれ
ば、落差があるから、これにより、油水共に、自然的に
勢いよく容器に流入する。１は油水混合とする。この
時、ある一定の深さで容器は固定されたと仮定する。即
ち、海底に達したと考えてもよい。このままで、しばら
く置くと、油水は満杯となり、即ち海上油面と同等にな
る。このままで、又しばらく置くと、前述の油水分離力
により、自然に分離、油４は上部、水５は下部にたま
る。これを下部排水ポンプ６を駆動して水を排出すれ
ば、容器内の前液面は降下して海上液面との間に差を生
じ、海面の油水は再び容器内に流入する。この油水もま
た同様に分離、水は下方に溜まるから、排水ポンプは、
結局連続的に運転されてもよい事になり、連続運転する
と、油底面は徐々に降下、遂には排水ポンプ上部に達す
る。この時、一応満杯とする。この連続運転は、小さい
容器を考えず、大きなタンカー程の容器を考えれば、流
入と排出を同時に行っても、油水分離は、それに合致す
る程度に行われるであろう事が容易に想定される。この
ポンプ上方より底面までの液７は、油水混合度が高いと
考えられるが、これも一日も置けば充分に分離するか
ら、吸水口を下げて翌日排出してもよい
（２） 水ポンプについて考えてみると、流入油水と容
器油面上は殆ど等高であるから、ポンプ中の内外差圧は
ほとんど零で、水排出にも殆どエネルギーを要せず、た
だ水の移動用エネルギーだけでよい。即ち極少エネルギ
ーでよいということで作用上の大いなる特徴である。以
上は原理であるが、船の場合は、油水が流入すると、喫
水線が下がる（喫水が大になる）から、少し、方法や考
え方が異なってくる。次項で述べる。
実 施 例
（１） 一般的にいえば、タンカーで、船の前部に油水
取入口を、後部底あたりに排水ポンプを取付けた、だけ
といってよい船である。
（２） 図３．に於いて説明すると、８は船で、空船
時、門扉９は閉じていて、油面船は、門扉９の中程度に
あるとする。油水混合を取り入れんとする時は、この門
扉９をずり降ろして取入口を開ける。（油圧操作などで
行う）
この時、船内は空で、船底との落差１０は大きいから、
油水は勢いよく流入する。（下層は水層）
油水が流入すると、船体は、それだけ浮力を失い徐々に
沈降する。このままにしておくと取入口上部が油層に入
り、水層に入り遂には水だけ流入、益々沈降して遂には
沈没することになる。よってに、取入口門扉９は、船体
沈降と逆比例して徐々に、すり上げる必要がある。すり
上げの値は、喫水値の増加と、ほぼ等しい。又、流入口
の油水層の厚さは、なるべく一定がよいが、この層の厚
さを、ある厚さＨとする。Ｈとは、油水流入口（取入
口）において、油と水の重なったそうで、水層は、油が
流入口の船体や壁に直接接触しないための層であり、最
小限でよいが、海上等では、相当大きな波が考えられ、
船体は動揺前進するから、これと波の上下動を考え、か
なり大きく取る必要がある。即ち水幕を介した油層であ
る。（水は少々大きく取り入れても、それ程大した問題
にはならない。下部から小圧で排出するから）
（３） 図３．は、この取入関係の説明図で、上記の如
く、油水取入を続けると、喫水値は徐々に増加、門扉９
は上昇し遂には、浮力分は残して、取入口は閉鎖され
る。この時、船は満杯で、上部空間は、残された船の、
浮力空間７である。こうして、しばらく時間をおくと、
油水は自然に分離して油は上方に、水は下方に溜まる。
この時、排水ポンプ６を駆動して底部水を排出すると、
船体内の油面は下降するが、船はその排出水分だけ軽く
なるから、それだけ浮上する。再度、門扉９を開けると
海上油水は流入、水は主として底に溜まるから、船内油
面は押し上げられ再び排水ポンプ駆動可の状態となる。
又排水する。この関係は原理で述べた如くで、繰り返す
と船内は段々と油底面が下降、遂にはこれが排水ポンプ
直上に達する。この排水ポンプは船底に凹部を設けてお
けば、この残水は極少にすることができる。又このポン
プは、逆流防止付とする。尚この説明は理論を分かり易
くするため、別々に述べたが、現実的には、１万トン級
の船を考えると、流入（取入）と排出を、同時連続的に
行っても、前記、繰り返しと同じで、現実には、取入、
排水を同時に行い、船内の油底面は徐々に下降され、や
がては、満杯となる。
（４） 排水ポンプ６は船底、後部左右に付け（設計効
率上の都合では多くでもよい）大量水を排出するから、
図４．に示す如く、これを船体推進用に利用できる。こ
の時は船自身の推進機は使用しないでよいから、それだ
け、エネルギーの節約となり、又例えば舵取にもなる。
排出水の右をしぼって（少なくする）左を大にすれば、
船は右に曲がり、反対にすれば左に曲がるなど、で、こ
れは船舵と共同動作で行う。尚この時、船体のプロペラ
は中央一個付けか、二個の場合は、ポンプ上方に付けれ
ばよい。
（５） 船体が大なる時は、喫水は比較的小さいが小船
の場合は容量が小さいから、喫水は大になると考えら
れ、この時は、図５．に示す如く門扉は、Ａ、Ｂ等、幾
段かに分けてもよく、これを採用する。この場合は、初
めＡをずり下げ開口、油水流入し、船の沈降と逆にＡを
徐々に上昇（これは前説明と同じ）上端がＢに重なれ
ば、次にはＢを降ろして徐々に上昇せしめ、船上弦１１
に重なれば満杯にする。こういう方法も一例である。
（６） 原油の厚さは、一般的に数ｃｍ程度かと考えて
いたが、前記の新聞によると、３０〜４０ｃｍとありま
すから、取入口幅も一定ではだめで、厚さ等に応じて狭
くしたり広くしたりできる機構とする。油層が、薄く粘
性も小なる時は取入口も船腹近くまで拡げ、船の前進力
も大いに利用して、取入には、両腕で油水をすくい込む
如くする。
（７） 新聞によると原油厚さが、案外厚い場合がある
事に驚きの他はないが、こんな時は当然、取入口は狭く
せねばならず、原油は粘性も強いようだから、その両
端、油層切開部では、だんだん、次々と、原油粘着が予
想され、次々と大になり、相当の圧力負担にもなると考
えられるから、次の如くして切開する。図６．に示すご
とく、１２なる器を取り取、噴出口１３より、強圧水帯
を噴出すれば、油層も容易に切開でき、一部の反射水は
器との間に水幕を造って油との直接接触を妨げる。又、
１４孔よりは、弱圧水を放出して流し、上記同様、器
具、船体等との間に水幕を造り粘着を防ぐ。これは強
弱、二系統より、送水してもよいが、図の如くすれば、
強圧、一系統より送水しても充分に目的は達する。即
ち、１３は、噴射口であるが、上下に長くし、その長さ
は油層厚さに合わせて調整できるようにする。又その先
端ｂは狭く、水入口ａは、広くすれば、噴出水は強力な
運動エネルギーを与えることができ、強噴射する（一般
的原理である）。しかし、１４孔の如く、これを逆にす
れば（即ち出を大に入口を小に）弱噴出となる。この関
係を適宜に利用すれば、目的の強弱噴水は自由に得られ
る。尚、油層の厚さに合わせて、その上下長さ（幅）を
調節するためには、１５．に示す如く、上下動のピスト
ンを使用する。尚、本器は、図３．等の如く単一門扉の
場合はその上部両端に直接取付使用できるが、図５．に
示す如く、多段式門扉の場合は、下部に浮をつけ油面と
の関係を適当にすると共に、単独の別機器として扱う。
（８） 前述の門扉を上下するための機構（一般的には
油圧が考えられる）や、水密の問題、船体補強の問題、
または油層切断の件など、新発明だから問題は多いが、
これらは、設計製作の問題であり、詳述はやめ、発明の
目的に添った機構とする。
発 明 の 効 果
（１） 従来の方法に比べて、はるかに簡単である。
（２） 大量、早急な油回収が、可能である。
（３） 油水の自然分離性を利用するから、人的、また
は機械的エネルギーを要しない。
（４） 油水取入の場合、船重量による落差を利用、こ
れに、船前進による前進力を加えて、油水の自然流入法
を使用するから、取入用に特別のエネルギーを要しな
い。
（５） 排出ポンプには、油は殆ど含まず、海水のみに
近いから、原油等、粘性大なる物質を直接ポンプで回収
するに比べて、小エネルギーでよい。
（６） 排水ポンプは底部より排出しても、海上油面と
船内油面は差が少ないから、内外圧差は少なく、同じエ
ネルギーなら大容量のポンプが可動できる。即ち、普通
の船底排水に比べ、小エネルギーで、大容量水の排出が
できる。大容量排水は大容量の油回収に関係する。
（７） ポンプの排出水は大量であり、船体の推進用や
操舵に利用でき、これを活用できる。
（８） 本発明は主として、海上原油回収用として説明
したが、湖水上や、河川上でも、油、原油類の回収は可
能であり、例外的には海上発生の赤潮等でも回収でき
る。応用の問題である。[Detailed Description of the Invention] Industrial application field This method is mainly for recovering oils leaked to the sea such as damage to tankers and crude oil leaked to the Persian Gulf in the Middle East war. Accidentally spilled oil,
It is a method that can be easily recovered even with water oil. Exceptionally, red tides on the sea are also possible, which is an application problem. Conventional technology Many crude oil spilled into the Persian Gulf in the Middle East War last year.
If the members of the Japanese oil industry are struggling to collect this, it was also published in the Asahi Shimbun on May 25 this year, but this method is truly poor and childish, so I can not see it. That is the method that makes you even suspicious of the oil recovery technology of Japan, which is said to be a developed country. Since I'm a member of the Japanese oil industry, I think it's probably a top-class technology, but I don't know much about it, so here are some of them for reference.
Please see the cutout of this newspaper attached for reference. "The hardest part was changing the quality of crude oil.
The oil from which the volatile oil has flown becomes clay-like and is 30
It had a layer of ~ 40 cm. The viscosity changes even if the temperature changes throughout the day. The prepared recovery pump has no teeth.
Along with the Philippine workers, I went to the black sea together, scooped up a lump of oil by hand, and plunged it into a pump. Since I didn't have a dipper, I switched to a screw pump for civil engineering work, and finally 1 per
I was able to absorb 10 tons of oil per hour. I'll continue, but I will attach a newspaper. From the above articles, there seems to be no other good law, and I do not know. The following method is a conventional technique that I considered when a tanker accident occurred off the coast of Canada. We hope that the present invention will be used in the Persian Gulf if possible. Problems to be Solved by the Invention (1) Utilizing the natural separability of oily water. There is a special power that can be said to be a separating power rather than a separating property, and this should be fully utilized for research. Considering the natural separating power of oil a. There is a difference in specific gravity between water and oil. B. Both water and oil have cohesive force and surface tension. Crude oil has particularly high adhesive strength and cohesive strength. C. Other than that, various things can be considered by studying the electric force and the function of molecules, but these are also used for research and synthesis. (2) It is not a childish or inferior method as described above, but a larger, easier and mechanical method. (3) In particular, make full use of the difference in specific gravity and separation force. (4) Since it is sticky, a water wall (or curtain) should be placed between the equipment and the hull so that it will not come into direct contact as much as possible. (5) For the intake of oil and water, consider the weight of the hull and use the natural inflow (intake) method of utilizing the head, and also by utilizing the forward force of the ship,
Do not waste energy by not pumping. (6) Since a large amount of waste water is needed during oil recovery, stop the propeller of the ship and use this drainage for propulsion. Means for Solving the Problems (1) A tanker is partially modified and used. It can be a used item. (2) Initially, experiments will be conducted with 100 tons class, but the experiments will be repeated and the size will be increased one after another, aiming at 10,000 tons class recovery vessels. (3) There are many problems such as the special opening / closing device as described in the embodiments at the front part of the ship and the oil / water inlet, and there are many problems such as the oil level cutting problem. For the most part, these belong to the design and production area. Operation (1) First, the principle is briefly explained. Figure 1. As shown in, the container 2 is submerged in the sea where the crude oil floats. Since the intake port 3 is located at the upper part and is slightly lower than the others, there is a drop if it is submerged below the oil water surface, so that the oil water naturally flows into the container vigorously. 1 is oil-water mixture. At this time, it is assumed that the container is fixed at a certain depth. That is, it may be considered that the ocean floor has been reached. If left as it is for a while, the oil water becomes full, that is, it becomes equivalent to the oil level at sea. If left as it is or left for a while, the oil 4 is naturally separated by the oil-water separation force, and the oil 4 accumulates in the upper part and the water 5 accumulates in the lower part. When the lower drainage pump 6 is driven to discharge water from this, the front liquid level in the container drops, causing a difference from the liquid level above the sea, and the oil water on the sea surface flows into the container again. This oily water is also separated in the same way, and the water collects downward, so the drainage pump
After all, it can be operated continuously, and when continuously operated, the oil bottom gradually descends and finally reaches the upper part of the drainage pump. At this time, it will be full. In this continuous operation, it is easily assumed that oil and water separation will be performed to the extent that it matches the inflow and the discharge at the same time, considering a large tanker container without considering a small container. .. It is considered that the liquid 7 from the upper part of the pump to the bottom part has a high degree of oil-water mixing, but since it is also sufficiently separated if left for a day, the water intake may be lowered and discharged the next day (2) Water pump Considering the above, since the inflowing oil and the oil level on the container are almost the same, the pressure difference between the inside and outside of the pump is almost zero, and little energy is required to discharge the water. Good. In other words, it is a great feature of the fact that it requires very little energy. The above is the principle, but in the case of a ship, when oil water flows in, the water line decreases (the water flow becomes large), so the method and way of thinking are slightly different. This will be described in the next section. Example (1) Generally speaking, a tanker is a vessel with an oil / water inlet at the front of the vessel and a drainage pump at the bottom of the rear. (2) FIG. In the explanation, it is assumed that 8 is a ship, the gate 9 is closed when the ship is empty, and the oil surface ship is in the middle level of the gate 9. When oil-water mixture is to be introduced, the gate 9 is slid down and the intake is opened. (Perform hydraulic operation, etc.) At this time, since the inside of the ship is empty and the drop 10 with the bottom is large,
Oil water flows in vigorously. (Lower layer is water layer) When oily water flows in, the hull loses its buoyancy and gradually sinks. If it is left as it is, the upper part of the intake will enter the oil layer, and finally the water will flow into the water layer, and it will sink more and more and eventually sink. Therefore, it is necessary to gradually raise the intake gate 9 in inverse proportion to the hull sinking. The uplift value is almost equal to the increase in draft value. The thickness of the oil-water layer at the inflow port is preferably as constant as possible, but the thickness of this layer is set to a certain thickness H. H is said to have overlapped oil and water at the oil / water inlet (intake), and the water layer is a layer for preventing the oil from directly contacting the hull or wall of the inlet, which may be minimal, At sea, etc., a considerably large wave is possible,
Since the hull is swaying forward, it is necessary to consider this and the vertical movement of the waves to make it considerably large. That is, the oil layer through the water curtain. (Even if a little water is taken in, it does not become a big problem. Since it is discharged with a small pressure from the bottom) (3) Figure 3. Is an explanatory view of this intake relationship. As described above, if oil water intake is continued, the draft value gradually increases, and the gate 9
Finally, the intake is closed, leaving buoyancy. At this time, the ship was full and the upper space was
It is a buoyancy space 7. Thus, after a while,
Oil water naturally separates and oil collects at the top and water at the bottom.
At this time, if the drainage pump 6 is driven to drain the bottom water,
The oil level in the hull descends, but the ship becomes lighter by the amount of water it drains, so it floats that much. When the gate 9 is opened again, the marine oil water flows in and the water mainly collects at the bottom, so that the oil level inside the ship is pushed up and the drainage pump can be driven again.
Drain again. This relationship is as described in the principle. Repeatedly, the oil bottom gradually descends inside the ship, and finally reaches the position just above the drainage pump. This drainage pump can minimize this residual water by providing a recess in the bottom of the ship. Also, this pump is equipped with backflow prevention. This explanation was given separately to make the theory easier to understand, but in reality, considering a 10,000-ton class ship, even if inflow (intake) and discharge are performed simultaneously and continuously, , Same as repeat, in reality, uptake,
The water is drained at the same time, and the bottom of the oil in the ship is gradually lowered until it becomes full. (4) The drainage pumps 6 are attached to the bottom of the ship, on the left and right of the rear part, and can discharge a large amount of water for convenience of design efficiency.
Figure 4. This can be used for hull propulsion as shown in. At this time, the ship's own propulsion unit does not have to be used, which saves energy and also steers, for example.
If you squeeze the right side of the discharge water (make it smaller) and increase the left side,
The ship turns to the right, and to the left if turned the other way around. This is done in collaboration with the rudder. At this time, one propeller on the hull may be attached at the center, or two propellers may be attached above the pump. (5) When the hull is large, the draft is relatively small, but in the case of a small boat, the capacity is small, so it is considered that the draft is large. As shown in, the gate may be divided into several stages such as A and B, and this is adopted. In this case, first, A is slid down to open, oil water flows in, and A is gradually raised contrary to the sinking of the ship (this is the same as the previous explanation). If the upper end overlaps B, then B is lowered and gradually. Raise it to the upper string 11
If it overlaps, fill it up. Such a method is also an example. (6) The thickness of crude oil was generally thought to be about a few centimeters, but according to the newspaper mentioned above, it is 30 to 40 centimeters, so the intake width is not constant, and it narrows depending on the thickness. The mechanism is such that it can be expanded or widened. When the oil layer is thin and less viscous, the intake is also expanded to near the side of the ship, and the forward power of the ship is also used to the maximum, and oil and water are scooped with both arms for intake. (7) According to the newspaper, it is surprising that the crude oil thickness may be unexpectedly thick, but in such a case, the intake naturally must be narrowed and the crude oil seems to have a strong viscosity. At the oil layer incision part, it is considered that crude oil adhesion will gradually increase, and it will increase in size one after another, and it will be a considerable pressure burden. Therefore, incision is made as follows. Figure 6. As shown in Figure 12, if you take a vessel 12 and eject a high pressure water zone from the spout 13, the oil layer can be easily cut open, and some reflected water will form a water curtain between it and the oil. Prevent direct contact. or,
Weakly pressurized water is discharged from the 14th hole and made to flow, and like the above, a water curtain is created between the equipment and the hull to prevent sticking. This is strong and weak, you may send water from two systems, but if you do as shown in the figure,
Even if water is fed from a single line under high pressure, the purpose will be fully achieved. That is, although 13 is an injection port, it is lengthened vertically and its length can be adjusted according to the oil layer thickness. If the tip b is narrow and the water inlet a is wide, the jetted water can give strong kinetic energy and jet strongly (it is a general principle). However, if this is reversed (ie, the outlet is large and the inlet is small), as in the case of 14 holes, a weak jet is obtained. By appropriately using this relationship, the desired strong and weak fountains can be obtained freely. In order to adjust the vertical length (width) of the oil layer in accordance with the thickness of the oil layer, 15. As shown in, a vertically moving piston is used. In addition, this device is shown in FIG. In the case of a single gate like the above, it can be directly attached to both ends of the upper part, but Fig. 5. In the case of a multi-stage gate, as shown in, the bottom is floated so that the relationship with the oil surface is appropriate, and it is treated as a separate device. (8) The mechanism for moving the gate up and down (generally hydraulic pressure is considered), the problem of watertightness, the problem of hull reinforcement,
There are many problems because it is a new invention, such as the case of cutting the oil layer,
These are problems of design and manufacture, and the detailed description is omitted, and the mechanism is in accordance with the purpose of the invention. Effects of the invention (1) It is much simpler than the conventional method. (2) It is possible to collect a large amount of oil immediately. (3) No human or mechanical energy is required because the natural separation property of oil water is used. (4) In the case of oil and water intake, a drop due to the weight of the ship is used, and the forward force of the ship forward is added to this to use the natural inflow method of oil water, so no special energy is required for intake. (5) Since the discharge pump contains almost no oil and is close to seawater, it requires less energy than directly recovering highly viscous substances such as crude oil with a pump. (6) Even if the drainage pump discharges from the bottom, there is little difference between the oil level on the sea and the oil level on the ship, so there is little difference in the internal and external pressures, and a pump with a large capacity can operate with the same energy. That is, compared to ordinary ship bottom drainage, a large amount of water can be discharged with a small amount of energy. Large volume wastewater is associated with large volume oil recovery. (7) The pump discharges a large amount of water, which can be used for propulsion and steering of the hull and can be utilized. (8) Although the present invention has been described mainly for the purpose of recovering marine crude oil, oil and crude oil can be recovered on lake water or rivers, and exceptionally even red tides generated at sea can be recovered. It is a matter of application.
【図面の簡単な説明】
図面全部、本発明を説明するための原理図である。
図１．は正面図、図２．は平面図で、１は油水混合層、
２は、容器、３油水取入口、４．油、５．水、６．排水
ポンプ
図３．は、船体正面図、図４は、同平面図で、それぞ
れ、船体中央部切断を表し、８は船体、９は門扉、１０
は落差、Ｈは、油と水の重なった層を表し、６は排水ポ
ンプ、７は船体の浮力空間である。
図４．の１２は油層切開機である。
図５．の１１は船上玄、Ａ、Ｂは門扉を二つに分けた時
を表す。
図６．は、油層切開機１２を表し、下は同中央部の横断
面図で、１３は強噴水孔、１４は弱噴水孔、１５は噴水
幅、調整用ピストンである。BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS All drawings are principle diagrams for explaining the present invention. Figure 1. Is a front view, FIG. Is a plan view, 1 is an oil-water mixed layer,
2 is a container, 3 an oil / water inlet, Oil, 5. Water, 6. Drainage pump Figure 3. 4 is a front view of the hull, and FIG. 4 is a plan view of the same, showing cutting of the central part of the hull, respectively, 8 is a hull, 9 is a gate, 10
Is a head, H is an overlapping layer of oil and water, 6 is a drainage pump, and 7 is a buoyancy space of the hull. Figure 4. 12 is an oil layer incision machine. Figure 5. 11 is the ship's entrance, and A and B are the times when the gate is divided into two. Figure 6. Represents an oil layer incision machine 12, the lower part of which is a transverse cross-sectional view of the same central part, 13 is a strong fountain hole, 14 is a weak fountain hole, and 15 is a fountain width and an adjusting piston.