JPH0578719A - 高炉炉底の侵食防止方法 - Google Patents

高炉炉底の侵食防止方法

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JPH0578719A
JPH0578719A JP26896691A JP26896691A JPH0578719A JP H0578719 A JPH0578719 A JP H0578719A JP 26896691 A JP26896691 A JP 26896691A JP 26896691 A JP26896691 A JP 26896691A JP H0578719 A JPH0578719 A JP H0578719A
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slag
furnace
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tapping
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JP26896691A
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Yoshitaka Sawa
義孝 澤
Takuo Eto
卓穂 江渡
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の出銑口を具えた高炉を操業する際の高
炉炉底部の侵食防止方法の提供。 【構成】 複数の出銑口を具えた高炉操業において、炉
底温度が規定以上の値になった時、平均スラグ比以上の
スラグ比である出銑口のみを用いて出銑滓を行なうこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉炉底の侵食防止方法
に係り、詳しくは、予めスラグ比が平均スラグ比以上で
ある出銑口のみを用いて出銑滓作業を行ない、高炉炉底
部の耐火物の侵食を防止する高炉炉底の侵食防止方法に
係る。
【0002】
【従来の技術】高炉の補修技術の進歩や中間改修技術の
進歩で高炉の炉寿命は10年を超えるまでになってき
た。このような現状で高炉の炉寿命を律するのは炉底部
の侵食状態にある。
【0003】従来、炉底部の侵食を防止する手段として
はTi源を炉内に装入してチタンベアを炉底に生成さ
せ、そのチタンベアが流動しにくいことを利用して炉底
を保護する方法がある(例えば特開昭50−12040
5号公報参照)。しかし、この方法では装入Ti源の内
かなりのものが銑鉄、スラグに取り込まれ溶銑品質、ス
ラグ品質が変化してしまう。また、炉底冷却水量を増加
させ、冷却量を増加で炉底侵食を防止することが実操業
ではしばしば試みられる。しかし、操業時の高炉の炉底
部の耐火物厚さは3〜4mもあり、この耐火物の伝熱が
律速であり、多少の冷却水量の増加では効果は薄い。
【0004】炉底温度が異常に上昇した時、最後の手段
として休風という措置が取られる。その効果は大きく、
炉底温度も下がり炉底侵食防止になる。しかし、その間
操業が止まるため、何も生産されてこない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決することを目的とし、高炉操業を継続した状態でかつ
生産される銑鉄、スラグの品質を変化させず、効果的な
炉底侵食防止方法を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明法は複
数の出銑口を有する高炉を操業する際に、炉底れんがに
取付けられた温度計の温度又は温度の上昇速度が規定水
準以上になった時、出銑口毎のスラグ比が平均スラグ比
以下である出銑口のみを用いてそれ以降の出銑滓を行な
い、炉底れんがに取付けられた温度計の温度が規定水準
以下、かつ、温度の上昇速度が規定水準以下になった
時、他の出銑口も用いて出銑滓を行なうことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】以下、本発明の手段たる構成ならびにその作用
について図面に従って説明する。
【0008】図1は炉底侵食時に相当するモデル実験装
置の説明図であり、図2は高炉炉床部の充填構造の説明
図であり、図3は炉底が侵食しない時に相当するモデル
実験装置の説明図であり、図4は本発明実施時の操業推
移を示すグラフである。符号1は仕切り板(難透過
層)、2は液1(凝似スラグ)、3は液2(凝似溶
銑)、4は充填粒子、5はバルブ(左出銑口)、5′は
バルブ(右出銑口)、6は実験装置への液1の供給タン
ク、7は実験装置への液2の供給タンク、8は液供給
管、9は難透過層、10は出銑口を示す。
【0009】本発明者らはCAMP−ISIJ.2(1
989).P91に記載したように、高炉炉底部に溶銑
滓の難透過層が存在することを見い出した。そこでは次
のことが示されている。図2のように炉底をおおうよう
に難透過層が存在する時は炉底温度は低く炉底侵食はせ
ず、難透過層が部分的、あるいは全部なくなれば炉底部
に高温の溶銑が流れ込み、炉底温度が上昇するとともに
炉底侵食が進む。
【0010】その後の研究によれば、さらに次のことが
わかってきた。図2の難透過層の山の位置は必ずしも中
心にはなく偏る場合もあることが考えられる。このよう
な場合を想定して実験室でのモデル実験装置を用い実験
を行なったところ、難透過層の山の中心が偏ると、出銑
口毎のスラグ比(=出滓量/出銑量)に出銑口偏差があ
らわれる。また、図3のように難透過層が左に偏った場
合で、交互出銑をすると、左の出銑口(A)のスラグ比
は平均のスラグ値よりも低く、右の出銑口(B)のスラ
グ比は高くなる。図1のように難透過層の1部が消滅し
ている場合、つまり、これは実機において炉底温度が上
昇し、炉底が侵食している期間に当るが、この場合にお
いてもスラグ比は左が低く右が高い。この時、炉底に流
入する液体量を測定したところ、右から出銑した方が例
から出銑した時より炉底への流入量が少ないことがわか
った。また、液体に若干の懸濁物を混入して実験をした
ところ、右の出銑口から出銑した場合、出銑口下の難透
過層の切れ目に懸濁物が凝集し、目詰まりを起こし、炉
底への液体の流入がなくなった。逆の出銑口からの出銑
の場合ではこの現象はみられなかった。この差は炉底へ
の液体の流入速度の差からくるもので、炉底への液体の
流入速度が低い方が目詰まりを起こし易いためである。
【0011】上記実験結果を元に考えれば、実機の場
合、次のことが言える。出銑口偏差が現われている時、
それは難透過層が中心から偏っていることを示してい
る。なおかつ、その状態で炉底温度が上昇してくると、
それは難透過層が図1のように1部が消滅し、液体が炉
底に侵入し、炉底を侵食しはじめることを意味する。そ
こで、その時点でスラグ比の大きい方の出銑口から出銑
すれば、そうでない出銑口から出銑するより炉底への溶
銑の侵入が少なく、炉底の侵食も少ないと考えられる
し、また、長期間その出銑口のみで出銑していれば炉床
で発生する難透過層の構成物質であるキッシュグラファ
イトやコ−クスアッシュの溶融物への懸濁物が難透過層
の切れ目を補修し、炉底への溶融物の流入が止まる。よ
って、炉底の侵食は止まるし、炉底温度も低下する。
【0012】
【実施例】本発明を内容積2584m3、出銑口2本の
高炉において実施した。この時の主な操業諸元を表1に
示す。
【0013】
【表1】
【0014】また、この操業経緯を図4に示す。図4の
期間Aは本発明を実施していない比較例に相当する期間
であり、炉底温度が上昇しても交互出銑を続けていた期
間である。炉底2点温度計から推定されるレンガ厚が大
きく減少している。そこで、期間Bからは本発明を実施
することにした。この高炉では炉底温度が220℃を超
えたところ、又は炉底温度の上昇速度が5℃/日以上に
なったところで出銑口偏差を判断し、スラグ比が平均ス
ラグ比以上の出銑口で片側出銑することにした。また、
炉底温度が225℃以下、かつ炉底温度の上昇速度が
0.5℃/日以下になったところで、もう片方の出銑口
も用いて出銑することにした。この方法を用いてからは
炉底2点温度計から推定されるレンガ厚は減少しなくな
った。溶銑、スラグ品質についてはTiはもちろんのこ
と、化学成分および溶銑温度について変化はない。ま
た、炉底温度異常上昇による休風もなくなった。
【0015】また、炉底温度の境界値は、温度計の設置
位置、レンガ材質等の違いによって定めるものであるの
でそれぞれの高炉でその値は異なる。
【0016】
【発明の効果】本発明を実施することによって出銑量を
維持した上、溶銑、スラグの品質も変わることなく、炉
底耐火物の侵食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炉底侵食時に相当するモデル実験装置の説明図
である。
【図2】高炉炉床部の充填構造の説明図である。
【図3】炉底が侵食しない時に相当するモデル実験装置
の説明図である。
【図4】本発明実施時の操業推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1 仕切り板(難透過層) 2 液1(凝似スラグ) 3 液2(凝似溶銑) 4 充填粒子 5 バルブ(左出銑口) 5′ バルブ(右出銑口) 6 実験装置への液1の供給タンク 7 実験装置への液2の供給タンク 8 液供給管 9 難透過層 10 出銑口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の出銑口を具えた高炉を操業する際
    に、炉底れんがに取付けられた温度計の温度又は温度の
    上昇速度が規定水準以上になった時、出銑口毎のスラグ
    比(出滓量/出銑量)が平均スラグ比以上である出銑口
    のみを用いてそれ以降の出銑滓を行ない、炉底れんがに
    取付けられた温度計の温度が規定水準以下、かつ、温度
    の上昇速度が規定水準以下になった時、他の出銑口も用
    いて出銑滓を行なうことを特徴とする高炉炉底の侵食防
    止方法。
JP26896691A 1991-09-20 1991-09-20 高炉炉底の侵食防止方法 Expired - Lifetime JPH0733532B2 (ja)

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JPH0578719A true JPH0578719A (ja) 1993-03-30
JPH0733532B2 JPH0733532B2 (ja) 1995-04-12

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