JPH0577595U - キャンドモ−タポンプ - Google Patents

キャンドモ−タポンプ

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JPH0577595U
JPH0577595U JP2536392U JP2536392U JPH0577595U JP H0577595 U JPH0577595 U JP H0577595U JP 2536392 U JP2536392 U JP 2536392U JP 2536392 U JP2536392 U JP 2536392U JP H0577595 U JPH0577595 U JP H0577595U
Authority
JP
Japan
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rotor
bearing
pump
peripheral surface
partition wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP2536392U
Other languages
English (en)
Inventor
英夫 小林
弘 笠原
Original Assignee
日本サーボ株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 日本サーボ株式会社 filed Critical 日本サーボ株式会社
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプの作動により隔壁の底面と回転子との
間の空間に溜まる空気が排出されにくい点及び空気が溜
まり軸受と軸とは空まわりをおこし,摺動接触部の温度
が上昇する点並びに回転子の有する永久磁石の吸引力に
より,ポンプ揚液の中に含まれる鉄片等の磁性を有する
不純物が吸引された際の回転不具合を防止する。 【構成】 キャンドモ−タポンプにおいて,前記回転子
の外周を回転子カバ−で覆い,回転子カバ−の外周面に
は軸方向にのびるラセン状の溝を形成するように構成し
た。この場合,上記軸受を嵌着するインペラのボス部は
円筒状を成し,また,軸受の外周部には軸方向の溝を1
個または複数個形成し,この溝により両端の軸受で閉塞
された軸受室と外部とを連通するようにし,また回転子
カバ−を樹脂製とすることが望ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキャンドモ−タポンプ,特に温水循環ポンプ等に適用されるキャンド モ−タポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のキャンドモ−タポンプは実願平3−108140号に示すように構成さ れていた。これを図3を用いて説明すると,モ−タケ−シング2の内周面と有底 カップ状を成す隔壁5の円筒部外周面とに囲まれた空間の固定子室3に固定子巻 線1−1を備えた固定子1が設けられる。 隔壁5とポンプケ−シング6とはシ−ル部材,例えばOリング7を介して圧接 結合されて揚液の入口管8a,出口管8bを除いて外気と遮断されるポンプ室8 が形成される。ポンプ室8には回転子室4が一体的に形成されて,ここに円筒状 の回転子ヨ−ク11と永久磁石10が回転子カバ−12と一体的になって回転子 15を構成している。 ポンプ室8に配置されているインペラ9と一体を成すボス部9−1は円筒状を 成し,この円筒部が回転子15の内面に貫挿され,接着等の固着手段により,こ の回転子15を固着保持しており,ボス部9−1の内周面はその両端部に軸受1 3を嵌着している。 また,前記回転子15と,これと一体のインペラ9を回転自在に支承する軸1 4は隔壁5の底面5−1の中心部に形成された一方の軸保持部5−2と,ポンプ ケ−シング6の中心部で複数の支持体6−1によって保持される他方の軸保持部 6−2で固定されている。 固定子巻線1−1に図示しない制御回路により通電すれば,固定子1の内周面 に回転磁界が生じ,隔壁5の円筒部5−3を隔てて同心状で,しかも回転自在に 支承された回転子15を駆動するから,この回転子15と一体を成すインペラ9 を駆動してポンプとしての機能を果たす。 ところで,上記の構成では,通電部である固定子1の側の固定子室3と温水の 流れるポンプ室8とは隔壁5で隔離されているので,温水が固定子の絶縁に影響 を与えることはない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のものでは,上記のようにインペラ9と,これと一体の回転子15とが, 隔壁5の円筒部5−3の内周面と回転子15の外周面との間の狭い空隙を除いて 回転子室4を半遮蔽状態とする構成であるため,ポンプの作動により隔壁5の底 面5−1と回転子15との間の空間に溜まる空気が排出されにくいという問題点 があった。 また,空気が溜まると軸受13と軸14とは空まわりをおこすため,摺動接触 部の温度が上がり,軸受寿命を著しく低下させ,回転音の発生を引き起こす原因 ともなっていた。 さらに,回転子15の有する永久磁石10の吸引力により,ポンプ揚液の中に 含まれる鉄片等の磁性を有する不純物が吸引され,永久磁石10を覆う回転子カ バ−12の表面に付着すると,隔壁5の円筒部5−3の内周面と回転子15の外 周面との狭い空間を埋めてしまい,回転の際に隔壁の円筒部と接触し回転不具合 を引き起こすという問題点があった。 本考案は従来のものの上記課題(問題点)を解決するようにしたキャンドモ− タポンプを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案によるキャンドモ−タポンプは,回転子を構成する回転子カバ−の外周 面に軸方向にのびるラセン状の溝を有し,さらに,このラセン状溝の巻き方向は 回転子の回転によりポンプ揚液をインペラ側から回転子室の奥の方向へ導く方向 に構成され,また,軸受を嵌着するインペラと一体のボス部内周面には軸受との 間に軸方向の溝を形成するように構成した。
【0005】
【作用】
本考案のものでは,回転子の回転によりポンプ室内の揚液はインペラのポンプ 作用によりポンプケ−シングの出口管より吸込み,吐出されるが,極少量の揚液 は回転子カバ−の外周面に設けられたラセン状溝のポンプ作用により隔壁の円筒 部の内周面と回転子の外周面との間の空隙を通りインペラ側から隔壁の底面近傍 の回転子室の奥へと運ばれ,さらに軸受外周に形成された溝を通って再びインペ ラの中心付近に戻される。 このため回転子室内の通気は容易に行われ,回転子室内に溜まる空気の排出が 促進される。 また,鉄片等の異物が回転子表面に付着した場合においても,異物は隔壁の内 周に接触してある程度の接触抵抗を受けながら回転子カバ−上を転回するが,こ の異物はラセン溝内に納まるため,異物と隔壁の円筒部との接触による回転子の 回転不能は生じない。
【0006】
【実施例】
以下図1及び図2に示した実施例によって本考案を具体的に説明する。 図1は本考案に成るキャンドモ−タポンプの回転子と一体のインペラの斜視図 である。 回転子カバ−12は樹脂で形成されており,固定子1と回転子15の間隔が広 くなるとモ−タ効率を低下させることになるので,回転子カバ−12の肉厚は1 〜2mmが適当である。16は回転子カバ−12の表面に軸方向に設けられたラ セン状の溝であり,この溝16の深さは回転子カバ−12の肉厚の半分程度であ り,旋削加工または成形時に金型により設けられる。 なお,ラセン状の溝16の巻方向は回転によりポンプ揚液をインペラ9側から 回転子室4の奥の隔壁5の底面5−1側へ搬送する方向に形成される。 図2は本考案による構成に必要な軸受13の外周側の構造を示す横断面図であ り,この図は図3の従来のキャンドモ−タポンプのA−A’断面に相当する。 同図に示すように,軸受13を嵌着するインペラ9のボス部9−1は円筒状を 成し,また,軸受13の外周部には軸方向の溝17が1個または複数個(図2で は4個)を有しており,溝17は両端の軸受13で閉塞された軸受室18と外部 とを通気する役目をしている。なお,その他の構成は図3の従来の構造と同等に 構成される。 以上の構成において,固定子1の巻線1−1に通電することにより,固定子1 の内周面に回転磁界を生じ,それに同期する状態で回転子15を駆動し,従って この回転子15と一体を成すインペラ9が駆動される。 インペラ9は回転による遠心力によりポンプ揚液をポンプ室8中央部のポンプ ケ−シング6の入口管8aから吸込み,ポンプケ−シング6の外周接線上に伸び る出口管8bから吐出する。ポンプ揚液の一部はポンプ室8からインペラ9の裏 側を通って隔壁5の円筒部5−3と回転子19との間隙に導かれ,回転子カバ− 12の外周上のラセン状溝16の回転に従い,揚液の粘性をもって回転子室4の 奥へと運ばれる。さらに,その揚液は軸受13とそれを嵌着するボス部9−1に 伸びる溝17で形成される通路を通って再びポンプ室8内の圧力が最も低くなっ ているインペラ9中心付近に戻され,再度,ポンプ揚液の一部として,インペラ 9によりエネルギ−を与えられる循環を繰り返す。 この際,隔壁5の円筒部5−3に停滞している空気および軸受室18内の空気 は水流に巻き込まれるという状態のものでポンプ室8へ導かれ,ポンプケ−シン グ6の出口管8bから排出されることになる。
【0007】
【考案の効果】
本考案に成るキャンドモ−タポンプは,上記のように構成されるから,次に述 べるような優れた効果を有する。 ポンプ揚液の一部がポンプ室から隔壁の円筒部の内周面と回転子の外周面との 間の空隙を通り,隔壁の底面近傍の回転子室奥へと運ばれ,さらに軸受の外周部 に形成されたラセン状の溝を通って再びインペラの中心のポンプ室へと運ばれる ため,通気は容易となり,回転子室に溜まる空気の排出を容易とすることができ る。 鉄片等の異物も軸受外周部に形成されたラセン状の溝内へ集積されるから,隔 壁の円筒部との接触により回転子が回転不能となることはなく,機器の信頼性が 大幅に向上できる。 回転子カバ−を樹脂製とすることにより,ラセン状の溝を含めた全体構造の形 成を成型の場合は勿論,切削加工の場合も容易に製作可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るキャンドモ−タポンプの回転子と
インペラの構造を示す斜視図である。
【図2】本考案の回転子と軸受の関係を示す縦断正面図
である。
【図3】従来技術のキャンドモ−タポンプの構造を示す
縦断正面図である。
【符号の説明】
1:固定子 2:モ−タケ−シング 3:固定子室 4:回転子室 5:隔壁 6:ポンプケ−シング 9:インペラ 12:回転子カバ− 13:軸受 14:軸 15:回転子 16:ラセン状の溝 17:インペラボス部内周面の溝 18:軸受室

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モ−タケ−シングとカップ状を成す内部
    の隔壁とポンプケ−シングとを有し,前記モ−タケ−シ
    ングの内周面と前記隔壁の外周面とで囲まれた空間に固
    定子巻線を備えた固定子が配置された固定子室と,前記
    隔壁の内周面と前記ポンプケ−シングの内側面とで囲ま
    れた空間に少なくとも永久磁石と回転子ヨ−クとより成
    る回転子と,この回転子と一体を成し回転自在に支承さ
    れたインペラが配置されたポンプ室とを備えるキャンド
    モ−タポンプにおいて,前記回転子の外周を回転子カバ
    −で覆い,回転子カバ−の外周面には軸方向にのびるラ
    セン状の溝を形成するようにしたことを特徴とするキャ
    ンドモ−タポンプ。
  2. 【請求項2】 上記軸受を嵌着するインペラのボス部は
    円筒状を成し,また,軸受の外周部には軸方向の溝を1
    個または複数個形成し,この溝により両端の軸受で閉塞
    された軸受室と外部とを連通するようにした請求項1記
    載のキャンドモ−タポンプ。
  3. 【請求項3】 回転子カバ−を樹脂製とするようにした
    請求項1乃至2のいずれかに記載のキャンドモ−タポン
    プ。
JP2536392U 1992-03-27 1992-03-27 キャンドモ−タポンプ Pending JPH0577595U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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