JPH0577372A - 多層延伸テープ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布 - Google Patents

多層延伸テープ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布

Info

Publication number
JPH0577372A
JPH0577372A JP3034842A JP3484291A JPH0577372A JP H0577372 A JPH0577372 A JP H0577372A JP 3034842 A JP3034842 A JP 3034842A JP 3484291 A JP3484291 A JP 3484291A JP H0577372 A JPH0577372 A JP H0577372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible container
intermediate layer
layer
yarn
density polyethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3034842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2501670B2 (ja
Inventor
Toyoyasu Satou
豊保 佐藤
Toshikazu Shimamura
敏和 島村
Ikuo Nagaya
郁雄 長屋
Shiro Yamamoto
史郎 山本
Toshiyuki Takeda
利之 竹田
Shinichiro Yoshiba
信一郎 吉羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Toyo Heisei KK
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Heisei Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd, Heisei Polymer Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP3034842A priority Critical patent/JP2501670B2/ja
Publication of JPH0577372A publication Critical patent/JPH0577372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501670B2 publication Critical patent/JP2501670B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリプロピレンと直鎖状低密度ポリエチレン
の混合物よりなる中間層1の両面に中間層1に使用する
ポリプロピレンより低融点の熱接着性樹脂からなる外層
2をそれぞれ積層した少なくとも三層構成の積層物を延
伸し、所定の幅とした多層延伸テープ。この糸に用いて
製織したフレキシブルコンテナ用織布。この織布の少な
くとも一方の面に、保護用樹脂層5を形成したフレキシ
ブルコンテナ製造用加工布。 【効果】 中間層1がPPとLLDPEとの混合物で形
成されているので、PPが本来有する耐熱クリープ特性
引張強度を保持したうえでLLDPEを混合することに
より外層2との接着性も充分保持したヤーンとなる。ま
た保護用樹脂層を形成したフレキシブルコンテナ製造用
加工布において多層延伸テープの中間層と外層との間で
剥離することが無いので、その熱シール強度も高い溶着
強度を保持することができる。しかもPPのみのヤーン
に比べて柔軟性にも富むものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粉粒体輸送用の大型
輸送用容器、フレキシブルコンテナ用として好適な多層
延伸テープ、およびこのテープを用いて製織されたフレ
キシブルコンテナ用織布(以下、織布という)、さらに
はこれに保護用樹脂を積層したフレキシブルコンテナ製
造用加工布(以下、加工布という)に関する。
【0002】
【従来の技術】各種樹脂、薬品類、農薬あるいは食品原
料などの大量輸送には、ポリプロピレン (以下、PPと
略称する)、高密度ポリエチレン (以下、HDPEと略
称する)などからなるテープ (以下、ヤーンという)を
製織した織布に、ミシン縫製、熱シールなどの加工を施
して袋状容器とした、フレキシブルコンテナが利用され
ている。
【0003】前記織布にプラスチック保護被膜を成層し
て防水性を付与あるいは異物混入を防止した加工織布を
用いたフレキシブルコンテナも提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PPか
らなるヤーンを用いて製織した織布は、耐候性に難点が
あり、内容物の種類によっては内袋を必要とするうえ、
織布の有する高い剛性のため縫製加工時の取扱性や粉粒
体の充填作業時の取扱性にも欠点があった。また、PP
ヤーンで製織された織布に保護被膜を形成した加工布に
あっては、PP樹脂を用いざるを得ないが、このため縫
製加工時の取扱性や粉粒体の充填作業時の取り扱いが一
層むずかしいものとなっていた。
【0005】一方また、比較的融点の低いHDPEから
なるヤーンを用いた場合は、縫製時の織布の取扱性や保
護被膜形成の点からはPP織布よりも優位にあるが、充
填内容物が60℃を超える高温であったり、充填後の保
管条件が40℃を超えたりまた多段に積み重ねて長期間
に亙って使用されると、ヤーンが伸びて切断してしまう
など耐熱クリープ特性に問題があった。
【0006】これらの問題点を解決するため、中間層に
PP単体を用い、その両面にHDPEを積層した三層構
成のヤーンによるフレキシブルコンテナ用織布が特願昭
62−279494号により提案されている。このもの
は、耐熱クリープ特性などの諸点は十分満足しうるもの
であるが、中間層のPPと外層のHDPEとの間の接着
性はやや不十分なため、この加工布を用いたフレキシブ
ルコンテナを40℃以上の高温で長期間使用したり、繰
り返し使用すると、この製袋加工時の熱シール部におい
て、中間層と外層との層界面が剥離し、加工布の強度を
著しく低下させ破袋を生じ易いことが判明した。
【0007】本発明者らは、上記の経験を生かして、耐
熱クリープ特性を満足させながら、長期に亙って使用し
ても層間からの剥離を生じないヤーンの検討を行った結
果本発明を完成させた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のヤーンは、PP
と直鎖状低密度ポリエチレン (以下、LLDPEとい
う)の混合物による中間層の両面に中間層に使用するP
Pより低融点の熱接着性樹脂からなる外層をそれぞれ積
層した少なくとも三層構成の積層物を延伸したのち、所
定の幅に分割したもの、または所定幅に分割したのち延
伸したものである。
【0009】また本発明のフレキシブルコンテナ用織布
は、前記ヤーンを、経糸もしくは緯糸のうち少なくとも
一方に用いて製織したものである。
【0010】さらに本発明の加工布は、前記織布の少な
くとも一方の面に、保護用樹脂層を形成したものであ
る。
【0011】以下、本発明を図面を用いて説明する。図
1は、本発明によるヤーンの断面を示したもので、図中
符号1は中間層、2はその中間層1の両面に形成された
外層をそれぞれ示す。中間層1は、PPとLLDPEを
混合したもので、混合することにより両面に形成する外
層との接着性を改良することができる。
【0012】中間層1をなすPPとLLDPEとの混合
割合は、PPが50〜90重量部に対して、LLDPE
10〜50重量部が好ましく、PPの割合が90部を超
えるとヤーンの特性がPPヤーンに近付き、得られたヤ
ーンの柔軟性が乏しくなり、ヤーンが硬くなるととも
に、外層2との接着性が乏しくなる。一方、LLDPE
の比率が大きくなると、外層2との接着性が良好なヤー
ンが得られるが、ヤーン自体の強度が不足し、得られる
織布の耐熱クリープ特性が低下する。
【0013】外層2は、HDPE、LLDPE単独また
はこの混合樹脂、あるいは前記のHDPEまたはLLD
PEに他のポリオレフィン系樹脂を混合した混合樹脂に
よって形成されることが望ましい。混合樹脂を用いる場
合の混合比率は、例えばHDPE60〜99重量部に対
し、他の樹脂を40〜1重量部程度混合することが好ま
しく、混合することにより中間層1との接着性を改善で
きるとともに、フレキシブルコンテナ用織布製織時にお
けるヤーンの切断およびヤーンの割裂を有効に防止でき
る。またHDPEとLLDPEを混合することにより、
このヤーンを用いて製織されたフレキシブルコンテナ用
織布4と後述する保護層5との接着を改善することがで
きる。
【0014】中間層1と外層2との厚みの割合は、得ら
れるヤーンの機械的強度により決定されるものである
が、中間層1が50〜90%に対し、外層2が10〜5
0%の比率となるように定められる。すなわち、得られ
たヤーンが2000デニールとした場合、中間層1が1
000〜1800デニール、外層2が200〜1000
デニールとなるように、中間層1および外層2を定める
ことが好ましい。中間層1の比率が大きいと耐熱クリー
プ特性は良好となるが中間層1と外層2の接着状態が低
下し、加工布の熱シール部の接合強度が低下する。また
中間層1の比率が小さいと中間層1と外層2の接着は良
好となるが耐熱クリープ特性が低下し、織布または加工
布の機械的強度も低下する傾向となる。
【0015】このヤーンを製造する方法としては、中間
層1となるフィルムおよび外層2となるフィルムをそれ
ぞれ製膜してこれらをイソシアネート系接着剤等を用い
て接着積層しても、あるいは中間層1の両側にHDPE
を押出被膜して外層2を形成しても良いが、中間層1の
両側が外層2となるようにそれぞれの樹脂を、インフレ
ーション、T−ダイなど公知の装置を利用した共押出法
により三層構成で製膜し、延伸した方が、中間層1と外
層2との接着性を十分確保でき、また製造コストも前者
に比して安く有利なものとなる。
【0016】また、ヤーンの繊度は、後述する織布4に
要求される機械的強度を勘案して決められるものである
が、一般的にはヤーンの生産性等の点から1000ない
し3000デニールの範囲であり、好ましくは1500
〜2500デニール程度である。またヤーンの幅は、後
述する織布4の織り密度との関連において、3ないし1
2mm程度、好ましくは6ないし10mmの範囲に定め
られる。
【0017】図2は、本発明によるヤーンを用いて製織
されたフレキシブルコンテナ用織布4を示すものある。
この織布4は本発明のヤーンを経糸、緯糸の少なくとも
一方に用いていれば良いが、一般的には得られた織布4
の強度バランスを考え経緯両方に用いることが好まし
い。また、織布4の織り方には、平織、綾織、朱子織な
ど種々考えられるが、やはり経緯の強度バランスを考
え、また経済的にも有利な平織を採用することが好まし
い。
【0018】織布4の織密度としては、製造するフレキ
シブルコンテナの寸法、内容物の重量、および内容品の
粉粒体の大きさにより異なるが、一般的には、経緯とも
1インチ (25.4mm)あたり、10〜20本程度が
好ましい。ただしこれに拘束されるものではない。
【0019】この織布4においては、経緯に異なる繊度
のヤーンを利用するこも考えられるが、一般的には織布
4の機械的強度のバランスの点から経緯同デニールのヤ
ーンを利用し、織り密度もほぼ同本数とすることが好ま
しい。
【0020】図3は、上記のようにして得られた織布4
の両面に保護用樹脂層5を積層して得た加工布の断面を
示すものである。
【0021】この保護用樹脂層5は、外部からの塵埃等
の異物の混入防止、水分の内部への浸透による内容物の
汚染などを防止することを目的とするとともに、織布4
の機械的強度、例えば地面、コンクリート面などに対す
る耐摩擦強度を補強するために積層されるもので、一般
的には、合成樹脂を織布4の少なくとも一方の面に溶融
押出して形成される。
【0022】この保護用樹脂層5を形成する合成樹脂と
しては、各種密度のポリエチレンまたはエチレン−酢酸
ビニル共重合体、アイオノマなどのポリエチレン系共重
合体樹脂、PPなどを単独もしくは混合して用いると良
い。またこれらの合成樹脂からなる層が複数積層された
ものであっても良い。織布4の機械的強度を低下させな
いためには、比較的低温で押出し可能な低密度ポリエチ
レンLLDPEまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂を用いて保護樹脂層5を形成することが望ましい。保
護樹脂層5の厚さは、とくに限定されるものではない
が、一般的に40乃至100μm程度とすることが好ま
しい。
【0023】なお、本発明のヤーンは、PPとLLDP
Eの混合物よりなる中間層の両面に中間層に使用するP
Pより低融点の熱接着性樹脂からなる外層をそれぞれ積
層した少なくとも三層構成のものであるが、この3層構
成のものが2つ以上重ねられたものも本発明の範囲に含
まれることは勿論である。3層構成が2つ以上重ねられ
たヤーンの製造方法としては、例えば、前記のようにイ
ンフレーション装置を利用して共押出法により3層構成
のフィルムを筒状に押し出し、これを押しつぶす、いわ
ゆるブロッキング方法がある。このようにして製造され
たヤーンは、2つの3層構成の内側に位置する外層が一
体化するが、このものも本発明の範囲に含まれる。
【0024】
【作用】本発明のヤーンは、PPとLLDPEの混合物
よりなる中間層1の両面に使用するPPより低融点の熱
接着性樹脂からなる外層2を積層したものなので、中間
層1と外層2との接着強度が改善されると共に、耐クリ
ープ特性の良好な織布4を構成することもできる。さら
に保護用樹脂層5との接着もPPを保護層として用いた
場合に比して低温で可能であり、その接着も良好なもで
ある。
【0025】
【実施例】
(実施例1)密度、0.90g/cm3、メルトフローイ
ンデックス12g/10minのポリプロピレンホモポ
リマー (昭和電工(株)製:シヨウアロマPY02)
を、密度、0.918g/cm3、メルトフローインデ
ックス0.80g/10minの直鎖状 低密度ポリエ
チレン (昭和電工 (株)製:シヨウレツクスリニヤー1
08F)とが7:3で混合されてなる混合樹脂を中間層
1を形成する材料として準備した。他方、外層2を形成
する材料として密度0.952g/cm3、メルトフロ
ーインデックス0.80g/10 minの高密度ポリ
エチレン (昭和電工(株)製:シヨウレツクスHY0
1)を準備した。これらの材料を中間層と外層との厚さ
が20/60/20となるように、インフレーション法
により押出成形して三層共押出フィルムを作成した。つ
いでこれを幅22mmにスリットし、そののち100℃
の温度で約7.5倍に延伸して、幅8.5mmの多層延
伸ヤーンを得た。このヤーンの特性は表1のとおりであ
った。
【0026】(比較例1)中間層用の材料として実施例
1で用いたポリプロピレンホモポリマーを準備した。ま
た外層用の材料として実施例1で用いた高密度ポリエチ
レンを準備した。これらを実施例1と同様にインフレー
ション法により厚さの比率が、20/60/20となる
ように成形して三層共押出フィルムを作成した。ついで
このフィルムを実施例1と同条件でスリット延伸してヤ
ーンを得た。このヤーンの特性を併せて表1に示した。
【0027】(試験)以上のようにして得られた実施例
1のヤーンと比較例1のヤーンとについて、引張強度、
引張伸度および中間層−外層間接着強度を調べた。結果
を表1に示す。
【表1】
【0028】表1の結果から分かるようにLLDPEが
混合された樹脂で中間層1が形成された実施例1のヤー
ンは、LLDPEを混合しない比較例1のヤーンにくら
べて中間層1と外層2との接着力も充分なことが分か
る。
【0029】(実施例2)実施例1で得られたヤーンを
織機にかけて、経14.5本/インチ、緯14.5本/
インチの平織の織布4を製造した。 (比較例2)比較例1のヤーンを用いて、実施例2と同
様に経14.5本/インチ、緯14.5本/インチの平織の
織布を製造した。
【0030】これらの織布の特性値を表2に示した。
【表2】
【0031】表2に示す結果から分かるように、実施例
1のヤーンを用いた実施例2の織布4は、引張強度等の
機械的強度に優れ、フレキシブルコンテナ用としての外
観も優れ極めて有用なことが分かる。
【0032】(実施例3)実施例2で得られた織布4の
両面に、保護用樹脂層5として密度0.916g/cm
3、メルトフローインデックス6g/10分のLLDP
E (昭和電工 (株)製:シヨウレックスリニア107L
−A)を厚さそれぞれ60μmとなるように押出しラミ
ネート法により積層して、加工布を作成した。 (比較例3)比較例2で得られた織布の両面に、実施例
3と同一の材料からなる厚さそれぞれ60μmの保護用
樹脂層5を溶融押出して形成した。
【0033】ここで得られた加工布の特性値は表3のよ
うになった。
【0034】
【表3】
【0035】表3中、溶着部剥離強度、溶着部剪断強
度、原反部強度残存率、溶着部剪断強度残存率の測定方
法は以下の通りである。
【0036】溶着部剥離強度 幅約30cmの2枚の加工布を重ねて、その端部を40
mmに渡って、320℃、2Kg/cm2の条件で、熱
風圧着し、幅30mmに切断して試料とした。ついで、
インストロン型引張試験機により、試料の端部をそれぞ
れのチャックに固定し、つかみ間隔50mm、引張速度
50mm/分で、180度剥離させて、溶着部剥離強度
とした。
【0037】溶着部剪断強度 幅約30cmの2枚の加工布を交互に重ねて、その重な
った部分を40mmに渡って、320℃、2Kg/cm
2の条件で、熱風圧着し、幅30mmに切断して試料と
した。ついで、インストロン型引張試験機により、試料
の端部をそれぞれのチャックに固定し、つかみ間隔15
0mm、引張速度200mm/分で上下に引っ張り、溶
着部剪断強度とした。
【0038】原反部強度残存率 幅30mmの加工布を試料とし、インストロン型引張試
験機により、試料の端部をそれぞれのチャックに固定
し、つかみ間隔150mm、引張速度200mm/分で
上下に引っ張り、破断強度Aとした。他方同様の試料に
62Kgの重りを下げた状態で60℃の雰囲気下に72
時間放置し、ついでこの試料を前記試料と同一の条件で
破断強度を測定し、これを破断強度Bとした。そしてB
/A×100を原反部強度残存率とした。
【0039】溶着部剪断強度残存率 前記溶着部剪断強度と同様の試料を作成し、この試料を
35Kgの重りを下げた状態で30℃×48時間、つい
で40℃×24時間の条件下に放置した。ついでこの試
料について溶着部剪断強度を測定した。こうして測定さ
れた溶着部剪断強度Bと、前記のような負荷を加えない
で測定された溶着部剪断強度Aの比、B/A×100を
溶着部剪断強度残存率とした。
【0040】表3の溶着部剥離強度の欄を見ると、実施
例3の加工布は、比較例3のものに比較して、保護樹脂
層5と織布4との接着状態がより良好であり、また耐熱
クリープ特性が良好であることが分かる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヤーン
は、PPとLLDPEとの混合樹脂による中間層と、中
間層に使用するポリプロピレンより低融点のHDPE等
の熱接着性樹脂による外層とからなる三層構成のヤーン
であるから、PPが本来有する耐熱クリープ特性、引張
強度を保持したうえLLDPEを混合することにより外
層との接着性も充分保持したヤーンとなる。しかもPP
のみのヤーンに比べて柔軟性にも富むものとなる。
【0042】またこのヤーンを用いて製織した本発明の
織布は、フレキシブルコンテナ用織布として充分な機械
的強度を有するものである。
【0043】さらに本発明のヤーンは外層に接着性のよ
いHDPE等の熱接着性樹脂を用いているので、このヤ
ーンからなる織布にLLDPE、エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂などの保護用樹脂を積層した本発明のフレ
キシブルコンテナ製造用加工布は、保護用樹脂層と織布
との接着性も充分確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層延伸テープ (ヤーン)の一実施例
を示す断面図。
【図2】本発明の織布の一実施例を示す平面図。
【図3】本発明の加工布を示す断面図。
【符号の説明】
1 中間層 2 外層 4 織布 5 保護用樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/227 7199−3B (72)発明者 長屋 郁雄 東京都中央区日本橋堀留町1丁目3番15号 平成ポリマー株式会社内 (72)発明者 山本 史郎 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 竹田 利之 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 吉羽 信一郎 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレンと直鎖状低密度ポリエチ
    レンの混合物よりなる中間層の両面に中間層に使用する
    ポリプロピレンより低融点の熱接着性樹脂からなる外層
    をそれぞれ積層した少なくとも三層構成の積層物を延伸
    し、所定の幅とした多層延伸テープ。
  2. 【請求項2】 前記中間層をなす混合物のポリプロピレ
    ンと直鎖状低密度ポリエチレンとの混合比率が、ポリプ
    ロピレン50〜90重量部に対し、直鎖状低密度ポリエ
    チレン10〜50重量部である請求項1の多層延伸テー
    プ。
  3. 【請求項3】 前記熱接着性樹脂が、高密度ポリエチレ
    ン、直鎖状低密度ポリエチレン単独或いはその混合物ま
    たはそれらの樹脂にポリオレフィン樹脂を混合したもの
    であることを特徴とする請求項1の多層延伸テープ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の多層延伸テープ
    を、経糸もしくは緯糸のうち少なくとも一方の糸に用い
    て製織したフレキシブルコンテナ用織布。
  5. 【請求項5】 請求項4のフレキシブルコンテナ用織布
    の少なくとも一方の面に、保護用樹脂層を形成したフレ
    キシブルコンテナ製造用加工布。
JP3034842A 1991-02-28 1991-02-28 多層延伸テ―プ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布 Expired - Lifetime JP2501670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3034842A JP2501670B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 多層延伸テ―プ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3034842A JP2501670B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 多層延伸テ―プ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0577372A true JPH0577372A (ja) 1993-03-30
JP2501670B2 JP2501670B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=12425448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3034842A Expired - Lifetime JP2501670B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 多層延伸テ―プ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501670B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0718539A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Morishita Kagaku Kogyo Kk 織 布
JPH07216688A (ja) * 1994-02-01 1995-08-15 Hagiwara Kogyo Kk 樹脂製クロスシート
JP2001058381A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Fujimori Kogyo Co Ltd 多層延伸テープ及び織布ならびに加工布
JP2003041452A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Heisei Polymer Co Ltd フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ
JP2007523779A (ja) * 2004-02-25 2007-08-23 ミリケン・アンド・カンパニー 布補強セメント
JP2009184191A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Fujimori Kogyo Co Ltd 難燃性積層加工布及びその難燃性積層加工布の製造方法
JP2011140180A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Japan Polypropylene Corp フラットヤーンクロス積層シート

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930934A (ja) * 1982-08-14 1984-02-18 日本石油化学株式会社 合成樹脂製クロスおよびそのクロスからなる粉粒体用輸送袋
JPS6017141A (ja) * 1983-07-08 1985-01-29 昭和電工株式会社 包装用クロス
JPS6085948A (ja) * 1983-10-18 1985-05-15 出光石油化学株式会社 多層材料
JPS6456547A (en) * 1987-08-27 1989-03-03 Okura Industrial Co Ltd Laminated heat-shrinkable film
JPH01124649A (ja) * 1987-11-05 1989-05-17 Taisei Polymer Kk フレキシブルコンテナ用基布
JPH02141238A (ja) * 1988-11-22 1990-05-30 Chisso Corp 共押出積層フィルム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930934A (ja) * 1982-08-14 1984-02-18 日本石油化学株式会社 合成樹脂製クロスおよびそのクロスからなる粉粒体用輸送袋
JPS6017141A (ja) * 1983-07-08 1985-01-29 昭和電工株式会社 包装用クロス
JPS6085948A (ja) * 1983-10-18 1985-05-15 出光石油化学株式会社 多層材料
JPS6456547A (en) * 1987-08-27 1989-03-03 Okura Industrial Co Ltd Laminated heat-shrinkable film
JPH01124649A (ja) * 1987-11-05 1989-05-17 Taisei Polymer Kk フレキシブルコンテナ用基布
JPH02141238A (ja) * 1988-11-22 1990-05-30 Chisso Corp 共押出積層フィルム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0718539A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Morishita Kagaku Kogyo Kk 織 布
JPH07216688A (ja) * 1994-02-01 1995-08-15 Hagiwara Kogyo Kk 樹脂製クロスシート
JP2001058381A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Fujimori Kogyo Co Ltd 多層延伸テープ及び織布ならびに加工布
JP2003041452A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Heisei Polymer Co Ltd フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ
JP2007523779A (ja) * 2004-02-25 2007-08-23 ミリケン・アンド・カンパニー 布補強セメント
JP2009184191A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Fujimori Kogyo Co Ltd 難燃性積層加工布及びその難燃性積層加工布の製造方法
JP2011140180A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Japan Polypropylene Corp フラットヤーンクロス積層シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2501670B2 (ja) 1996-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5823683A (en) Self-seaming produce bag
US4587175A (en) Laminate sheets
US4576844A (en) Shipping bag
EP1017592B1 (en) Open mesh bag and process for making it
EP2075201B1 (en) Heat-shrinkable packaging
US4680207A (en) Thermoplastic sack
JP2501670B2 (ja) 多層延伸テ―プ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布
JP4526618B2 (ja) 多層延伸テープを用いてなる加工布
US20170088311A1 (en) Synthetic Mesh Reinforced Multilayer Material and Bags Made Therefrom
EP1449787B2 (en) Heat-shrinkable packaging and method of forming it
JPH10273848A (ja) 織布および基布
JP3113589B2 (ja) ラミネートシート
JP4521807B2 (ja) ヒートシール性複合フィルム
JP2532111B2 (ja) フレキシブルコンテナ用基布
JPH10272746A (ja) 基 布
JPH1148418A (ja) 延伸テープヤーンおよび基布
JP2003041452A (ja) フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ
JP2013200191A (ja) 土嚢袋用内袋及び土嚢袋
JP3740645B2 (ja) フレキシブルコンテナ袋の接合構造
JP4089758B2 (ja) フレキシブルコンテナ袋
JPH1111580A (ja) 可撓性容器
JPH11227130A (ja) 基 布
CA1228578A (en) Shipping bag
JPH0584816A (ja) 高温充填袋製造用基材
JP2922793B2 (ja) 積層シ−ト

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960130

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080313

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100313

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110313

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term