JPH0576815A - 塗料ミスト捕集方法およびその装置 - Google Patents

塗料ミスト捕集方法およびその装置

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JPH0576815A
JPH0576815A JP3274660A JP27466091A JPH0576815A JP H0576815 A JPH0576815 A JP H0576815A JP 3274660 A JP3274660 A JP 3274660A JP 27466091 A JP27466091 A JP 27466091A JP H0576815 A JPH0576815 A JP H0576815A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料ミストを効率よく捕集することができ、
作業者が汚れることなく、捕集された塗料ミストを容易
に回収及び処理することのできる塗料ミストの捕集方法
及びその装置を提供すること。 【構成】 塗料ミスト2を含有する空気流の流路を変更
することによって、前記塗料ミスト2を捕集する塗料ミ
スト捕集装置において、該空気流の流路中に複数枚の板
状部材10を隣接する板状部材10との間で屈曲する流
路を形成すべく適宜な支持部に着脱自在に配設し、少な
くとも前記空気流と接触する各板状部材10の接触面
に、塗料ミスト2の密着を防止する剥離剤12を塗布し
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料ミスト捕集方法及
びその装置に関し、更に詳細には、塗料ミストを含有す
る空気流の流路を変更することによって、塗料ミストを
捕集する塗料ミスト捕集方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被塗装面に塗布されないで、
空気中に浮遊した塗料ミスト等の粒子を捕集するには、
粒子の慣性力を利用する方法がある。これによれば、障
害物によって空気の流路を屈折させ、空気が障害物によ
ってその流路を変更して通過する間に、粒子が、慣性力
によって空気の流れから分離して、障害物の表面に衝突
して捕集されたり、粒子の自重による自然落下によって
空気の流れから分離して捕集される。このとき、その粒
子が塗料ミストである場合は、前記障害物に密着して捕
集される場合と、粒子状の塗料ミストが層を形成して捕
集される場合がある。
【0003】また、前記の粒子の慣性力による捕集方法
を応用し、塗料ミスト等の浮遊粒子を捕集する方法とし
ては、浮遊粒子等を含む空気の流れが水や油の液体面へ
衝突するように流路が形成され、塗料ミスト等の粒子が
液体内に取り込まれることで捕集される湿式の捕集方法
がある。すなわち、空気から粒子がその慣性力によって
空気の流路から分離して液体面に衝突し、その液体内に
取り込まれて、捕捉される。この湿式の捕集方法によれ
ば、塗料ミストは、単に障害物の表面に堆積して捕捉さ
れている場合と異なり、その液体の粘度によって再飛散
することなく確実に捕捉されるのである。
【0004】この湿式の捕集方法を利用した塗料ミスト
の捕集装置である塗装ブースを図6に示す。この塗装ミ
スト捕集装置によれば、吹き付けノズル1から発生し、
被塗装面3に塗布されないで、空気中に浮遊した塗料ミ
スト2が、矢印で示す空気の流れに沿って、水槽3に張
られた水面5と遮蔽板6との隙間から排気室7内へ排気
用ファン20によって吸引される。このとき、水面5と
遮蔽板の隙間を通る空気の流速は高まり、空気の流路が
急激に曲げられる。この際に、塗料ミストが、遠心力に
よって空気流から分離され、水面に衝突されて水の中に
捕捉される。一方、高速の空気流によって水が巻き上げ
られるため、水槽4にある水の一部は水の粒子となって
空気流と共に排気室7内へ吸引される。この際にも、塗
装ミストが水の粒子と衝突して、その水の粒子の中に捕
集される。そして、塗装ミストを捕集した水の粒子は水
分離板8によって、空気と分離され、水槽4内まで落下
し、これによって、水分が排出口9から排出されること
を防止すると共に、水槽4内に塗料ミストがスラッジ状
となって捕集される。この方法では、捕捉した粒子を再
飛散させることなく、捕集することができるが、スラッ
ジ状となっており、その後の処理が難しかった。
【0005】そこで、捕集後の塗料ミストを容易に処理
するため、前記粒子の慣性力による捕集方法を応用し、
前記空気の流路を変更する障害物を、使い捨ての紙板で
形成した乾式の塗料ミスト捕集装置がある。この装置に
よれば、塗料ミストが付着して捕集された後に、前記紙
板を交換し、使用済の紙板を焼却して処分することがで
きる。但し、紙板は嵩も大きく、乾式の捕集方法である
ため、捕集されていた粒子が再飛散し易く、特にその交
換作業は、汚い作業となるという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の塗料ミス
ト捕集方法およびその装置によれば、湿式の場合には、
水等の液体に捕集された塗料ミストを回収・処分する際
に、スラッジ状の塗料ミストを扱うこととなるため、そ
の作業を容易に行うことができない。また、乾式の場合
には、液体が介在しないことに関しては取扱いが容易に
なる。しかしながら、塗料ミストの粒子が捕集面に密着
した場合には簡単に剥がすことができず、粒子が密着し
ないで乾燥した場合には、簡単に再飛散するため、装置
の清掃作業は汚くなり、容易に行うことができなかっ
た。さらに、前述の如く紙板を使用する場合には、紙板
は使い捨てで、再生ができない等の課題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、塗料ミストを効
率よく捕集することができ、作業者が汚れることなく、
捕集された塗料ミストを容易に回収及び処理することの
できる塗料ミストの捕集方法及び捕集装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は、塗料ミストを、回収を行い易い状態で
効率良く捕集することが必要であると考え、鋭意検討し
た結果、本発明に到達したのである。すなわち、本考案
は、塗料ミストを含有する空気流の流路を変更すること
によって、前記塗料ミストを捕集する際に、該空気流の
流路を複数枚の板状部材によって変更すると共に、少な
くとも前記板状部材の各々の塗料ミストを含有する空気
流と接触する接触面に、塗料ミストの密着を防止する剥
離剤を塗布することを特徴とする塗料ミスト捕集方法に
ある。また、塗料ミストを含有する空気流の流路を変更
することによって、前記塗料ミストを捕集する塗料ミス
ト捕集装置において、該空気流の流路中に複数枚の板状
部材を隣接する板状部材との間で屈曲する流路を形成す
べく適宜な支持部に着脱自在に配設し、少なくとも前記
空気流と接触する各板状部材の接触面に、塗料ミストの
密着を防止する剥離剤を塗布したことを特徴とする塗料
ミスト捕集装置にもある。
【0009】
【作用】本発明の塗料ミスト捕集方法によれば、塗料ミ
ストが、密着しない状態で、剥離剤の層が形成された板
状部材の表面へ付着される。また、捕集された塗料ミス
ト同士は密着するため、塗料ミストの層が形成される。
この塗料ミストの層は、剥離剤の表面上に形成されてい
るため、容易に分離できる。このため、塗料ミストの層
を板状部材から剥ぎ取ることで、捕集された塗料ミスト
を容易に回収することができる。このとき、塗料ミスト
の層が剥ぎ取られることによって、板状部材は元の状態
に再生される。なお、この板状部材の表面に形成された
剥離剤の層が消耗された場合には、その剥離剤の層を所
定の状態に再生することによって、再び塗装ミストを捕
集する剥離剤の層が形成された板状部材とすることがで
きる。また、本発明の塗料ミスト捕集装置によれば、塗
装ミストを含んだ空気の通路上に、表面に剥離剤の層が
形成された板状部材が配設されている。このため、塗料
ミストは板状部材に効率よく付着し、層を成して捕集さ
れ、前述のように、その塗料ミストの層を剥ぎ取ること
で、捕集された塗料ミストを容易に回収することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる塗装ブー
スを示す説明図である。10は板状部材であり、短冊状
の鉄板によって形成されており、表面に油が塗布され、
吹きつけノズル1から噴霧状に発生する塗装ミスト2に
よって塗布される被塗装物3が位置される直後に、空間
に二層に配設されている。この塗装ブースによれば、塗
料ミスト2は、排気ファン20によって吸引される空気
の流れに沿うように進む。しかし、板状部材10の層に
よって流路が曲げられるため、塗料ミスト2が、慣性力
によって空気と分離され、板状部材10に衝突して捕集
される。このとき、板状部材10は、充分に大きな間隔
を設けて配設されているため、塗料ミストを含む空気流
が通過することによる通気抵抗は低く、排気ファン20
の負担は小さい。また、板状部材10は上部から単に吊
り下げられており、図1に示すように、空気流の圧力に
よって、下端が空気流方向に押圧されて板状部材10が
若干傾いた状態に保持される。このため、板状部材10
の下端がフリー状態であっても、揺れることはない。こ
の板状部材10によって清浄化された空気は、湿式の捕
集装置部に導入され、さらに塗料ミストが捕集されて、
より清浄化された空気が排出口9から排出される。な
お、湿式の捕集装置部の構成および作用は、前述した従
来の技術の中で説明したとうりであり、ここでは説明を
省略する。
【0011】図2には、複数の板状部材10が所定の間
隔をおいて列を成して並べられ、この列を複数層重ねて
配設することによって、空気の流路を複雑に変更し、塗
料ミストの捕集効率を高めることのできる実施例の正面
図が示されている。12は、油槽であり、この実施例で
は機械油15が満たされている。この機械油15は、調
整バルブ18を調整することによって、油槽14の下方
に設けられたガラス繊維からなる綿状のガラス繊維層1
6に少量づつ供給され、そのガラス繊維層16内に分散
する。そして、上記のガラス繊維層16に接するように
配設された板状部材10の表面に機械油15がじわじわ
と供給される。このため、自動的に複数の板状部材10
の外表面に、常時、油が塗布された状態となる。すなわ
ち、この板状部材10の上方には、油を蓄えておくこと
の可能な油層が形成されており、微調整が可能なバルブ
によって、極少量の油がしみ出るようにして下方に流れ
落ち、該板状部材10の表面が常時油によって濡れた状
態に保たれるよう形成されている。この油が剥離剤の役
割をして、塗料ミスト2が板状部材10に密着すること
を防止しているのである。
【0012】図3に示すように、図2に示した板状部材
10は、薄肉の鉄板等の両側部が長手方向に平行に折り
曲げられ、長手方向に直交する方向に切断される断面が
富士形を呈する短冊状に形成されている。この板状部材
10の両側部の上下部には、鍵状切欠部11が設けられ
おり、塗装ブースに固定した枠部30の上下の横枠32
に引っかけて固定される。なお、板状部材10を枠部3
0の横方向に所定の間隔をおいて固定できるよう位置決
めをするには、例えば、枠部30に所定の間隔をおいて
突起部を設け、この突起部に板状部材10を当接させれ
ば良い。
【0013】上記複数の板状部材10が、枠部30に固
定された状態の平面図を、図4に示す。図4に示すよう
に、複数の板状部材10が、2つの各々の横枠32に沿
って前後から対面して交互に所定の間隔をおいて並べら
れている。この結果、横枠32に沿って配設された複数
の板状部材10の列が四層に形成されている。この四層
から成る複数の板状部材10の列によって、空気の流路
が複雑に変更されるため、空気中に含まれていた塗料ミ
ストが、慣性分離によって空気流から分離され、油が塗
布された板状部材10の表面に捕集される。
【0014】本発明の上記構成から成る実施例の作用に
関して、次に詳しく説明する。上述の如く、複数の板状
部材10によって形成された通路を、塗料ミスト2を含
んだ空気が通過することにより、空気の流路が変更され
る際に塗料ミスト2が空気流から分離され、油が塗布さ
れた板状部材10に付着する。そして、塗料ミスト2が
付着すれば付着するほど、その表面は粗くなるため、捕
集面の表面積が増え、塗料ミスト2は付着し易くなる。
この塗装ミスト2を捕集する第一ステージでは、板状部
材10の列の数、流路の絞り、空気の流速および塗料ミ
スト2の粒子の大きさ等の条件によって捕集効率はこと
なるが、図4に示すように配設された板状部材によって
は、その表面に塗料ミストの総量の50〜80%が捕集
される。このとき、密着性のある塗料ミスト2は、板状
部材10の表面に塗布された機械油15の層の面状に密
着されない状態で捕集される。一方、捕集された塗料ミ
スト2の表面には、密着性のある塗料ミスト2が密着し
て捕集される。また、油が、捕捉された塗料ミスト2の
周囲に付着することで、塗料ミスト2同士が密着しにく
い部分も生じる。このため、塗料ミスト2は、ポーラス
を有する塗料の層を形成しつつ板状部材10の表面に捕
集される。上述の如くポーラス状に塗料ミスト2の層が
形成されるため、その層に油分が吸い上げられ、塗料ミ
スト2は理想的な層をなして、板状部材10の表面から
容易に剥離できるように捕集されるのである。そして、
図1の実施例によれば、この板状部材10に捕集されな
かった残りの塗料ミスト2は、従来の塗装ブースの湿式
の塗料ミスト捕集装置によって捕集される。すなわち、
塗装ミストは、板状部材10および湿式の塗料ミスト捕
集装置の二段階によって捕捉される。このため、塗装ミ
ストの捕集効率が向上する。
【0015】また、本実施例によれば、板状部材10の
表面に塗料ミスト2を捕捉することで、塗料ミスト2の
多くを取り除くことが可能である。このため、水槽を有
する湿式の塗料ミスト捕集装置のメンテナンスのための
作業を、従来の半分以下に減らすことが可能である。た
とえば、湿式の塗料ミスト捕集装置のスラッジ回収や排
気室等の清掃は、年二回程度行っており、この作業が二
〜三人で一日かかり、汚いため、作業者によっては過酷
は作業となっていた。これに対し、板状部材10による
捕集効率が75%であれば、湿式の塗料ミスト捕集装置
の清掃は二年に一回程度でよくなり、板状部材10から
捕集された塗料ミスト2を剥ぎ取る作業は、年に二回程
度の割合で行う必要があるものの、その作業は作業者二
人が二時間程度で容易に行うことができるため、全体し
ては清掃作業が非常に簡単になる。
【0016】ところで、板状部材10に捕集された塗料
ミスト2は、所定の衝撃を与えるのみで、層状をなした
状態で一つの塊として剥ぎ取ることができ、その後の処
分も容易に行うことができる。なお、図3に示すよう
に、板状部材10は簡単に着脱可能となっているため、
取り外して広い場所まで移動し、捕集された塗料ミスト
の層を剥がすことができるため、便利である。また、乾
式の捕集装置とは異なり、塗料ミストは層状を成してい
るため、粒子が再飛散することもない。さらに、液中に
捕捉された塗料ミストのスラッジとは異なり、塗料ミス
トが層状に捕集されているため、その回収が極めて簡単
に行えるのである。このため、この作業は作業者の負担
とはならない。なお、剥がされた塗料は油を含んでいる
が、これは少量であり、油であるから特別な施設が無い
場合にも、簡単に焼却によって処分することができる。
この点、ウォーターブースの場合は、塗料ミストと水分
が混在してしまうため、焼却処理は困難であり、特別な
処理をする必要がある。
【0017】以上、本実施例においては、水槽を有する
湿式の塗装ブースに本発明を応用した場合について説明
してきたが、本発明は種々の塗装ブースについて応用す
ることも可能である。例えば、水や油を流しながら塗料
ミストを捕集する湿式の塗装ブースやフィルタを使用し
た乾式の塗装ブースにも、それらの塗料ミスト捕集装置
の前段階に配設すれば、適用できるのである。なお、塗
料ミストを容易に剥がすために設けた剥離剤の層は、上
記実施例にある如く油に限られることはなく他の液体で
も良く、さらに、テフロンのように塗料ミスト2が密着
しないような材質によって形成されても同様の効果があ
る。また、上記の塗料ミスト捕集装置によれば、長手方
向に直交する方向に切る断面が富士形の板状部材10を
利用した場合について説明してきたが、本発明は、それ
に限られることはなく、図5に示すように、平板の列を
複数層並べたもの、あるいは、波形の板状部材でもよ
い。すなわち、空気の流路を変更する障害物として作用
し、表面に剥離剤の層が形成できるものであればよい。
また、板状部材は、上記の実施例のように上方から吊り
下げられるものに限られることはなく、適宜な支持部に
着脱自在に配設されれば良く、空気の流路を変更するよ
うに作用できれば良いのは勿論である。
【0018】上記実施例にかかる塗料は、揮発油で希釈
された塗料であっても、水性の塗料であってもよく、塗
料を希釈するものは制限されない。なお、上記実施例に
よれば、塗料ミストを捕集する際の実施例について説明
してきたが、他のミスト等の粒子についても、同様に捕
集することができる。この場合にも捕集された粒子は層
状を成して捕集することができるから、密度の高い状態
で粒子を回収でき、メンテナンスも容易にできる。以
上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明してき
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のは勿論のことである。
【0019】
【発明の効果】本発明の塗料ミストの捕集方法及び捕集
装置によれば、剥離剤が板状部材の表面に層を形成して
設けられているため、塗料ミストを板状部材上に層をな
す状態で捕集し、その捕集されて層をなした状態の塗料
ミストを容易に剥がして回収することができる。また、
回収された塗料ミストは、層状のかたまりとなってお
り、粉状やスラッジ状とは異なり、処理を行い易い状態
となっている。このため、本発明によれば、吹き付け塗
装の際に、被塗装面に塗布されないで空気中に浮遊した
塗料ミストを効率よく捕集することができ、その捕集さ
れた塗料ミストを、作業者が汚れることなく、容易に回
収及び処理することのできるという著効を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる塗料ミスト捕集装置の一実施例
を示す断面図。
【図2】本発明にかかる塗料ミスト捕集部の他の実施例
を示す断面図。
【図3】図2に示す塗料ミスト捕集部の実施例を示す展
開図。
【図4】図2に示す塗料ミスト捕集部の実施例を示す平
面断面図。
【図5】本発明にかかる塗料ミスト捕集部の他の実施例
を示す平面断面図。
【図6】従来の技術を説明する断面図。
【符号の説明】
1 吹き付けノズル 2 塗料ミスト 3 被塗装面 7 排気室 9 排気口 10 板状部材 12 剥離剤 20 排気ファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料ミストを含有する空気流の流路を変
    更することによって、前記塗料ミストを捕集する際に、 該空気流の流路を複数枚の板状部材によって変更すると
    共に、 少なくとも前記板状部材の各々の塗料ミストを含有する
    空気流と接触する接触面に、塗料ミストの密着を防止す
    る剥離剤を塗布することを特徴とする塗料ミスト捕集方
    法。
  2. 【請求項2】 塗料ミストを含有する空気流の流路を変
    更することによって、前記塗料ミストを捕集する塗料ミ
    スト捕集装置において、 該空気流の流路中に複数枚の板状部材を隣接する板状部
    材との間で屈曲する流路を形成すべく適宜な支持部に着
    脱自在に配設し、 少なくとも前記空気流と接触する各板状部材の接触面
    に、塗料ミストの密着を防止する剥離剤を塗布したこと
    を特徴とする塗料ミスト捕集装置。
JP3274660A 1991-09-25 1991-09-25 塗料ミスト捕集装置 Expired - Lifetime JPH0817976B2 (ja)

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