JPH0576569A - 粘着用ターゲツト部を有する物品およびその製造方法 - Google Patents

粘着用ターゲツト部を有する物品およびその製造方法

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JPH0576569A
JPH0576569A JP3243847A JP24384791A JPH0576569A JP H0576569 A JPH0576569 A JP H0576569A JP 3243847 A JP3243847 A JP 3243847A JP 24384791 A JP24384791 A JP 24384791A JP H0576569 A JPH0576569 A JP H0576569A
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hot melt
melt resin
resin composition
adhesive
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JP3243847A
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Mutsuo Matsumoto
睦夫 松本
Shiyuusuke Takemiya
秀典 竹宮
Yasumi Murotani
安美 室谷
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Nitta Gelatin Inc
Original Assignee
Nitta Gelatin Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターゲット部を形成するための全体的なコス
トを低減することができ、しかも、タブ貼り付け位置を
示す目印を有する物品を得る。 【構成】 タブの粘着面が着脱可能に粘着するためのタ
ーゲット部を備え、このターゲット部がホットメルト樹
脂組成物で形成されている物品であって、前記ターゲッ
ト部のタブ貼り付け位置を示す目印を前記ホットメルト
樹脂組成物の塗布パターンで描くようにする。この塗布
にはスクリーンコーティングが利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙おむつなど、粘着
用ターゲット部を有する物品およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】粘着用ターゲット部を有する物品の代表
的な例は紙おむつである。紙おむつは、着用時に固定す
るために、粘着型のファスニングシステムを有してい
る。この粘着型ファスニングシステムは、粘着面を有す
るタブと、同タブが着脱可能に粘着するためのターゲッ
ト部とで構成されている。同ターゲット部は、通常、紙
おむつの正面側の外面に設けられている。紙おむつの背
部側の両側に設けられたタブをターゲット部に対して粘
着したり剥離したりすることができるようになってい
る。すなわち、紙おむつを身体の着用部位に沿ってあて
がい、前記ファスニングシステムにより、仮止めして位
置決め後、固定して使用し、紙おむつを外すときには前
記ファスニングシステムを解除するのである。このよう
に、ターゲット部を特に設けるのは、基材の表面が、前
記タブを着脱可能に粘着するのに適するようには形成さ
れておらず、他の性能、たとえば、水不透過性、可とう
性、風合などを満足するよう設計されているからであ
る。
【0003】このようなターゲット部は、たとえば、図
12にみるように、基材200の表面に粘着剤201を
介して樹脂シート202を貼付することにより形成され
ている。その製造方法は、たとえば、次のとおりであ
る。図13は、従来の紙おむつの製造方法のうちのター
ゲット部を形成する工程の1例を模式的に表す。図13
にみるように、延伸ポリプロピレンフィルム27を連続
的に供給し、同フィルム27の裏面全体に塗布用ガン2
9からホットメルト接着剤28を連続的に塗布する。こ
れを適宜の大きさにカットして、連続的に供給されてい
るポリエチレンフィルム20の外面となる側の表面に貼
り合わせる。これにより、ターゲット部がポリエチレン
フィルム20外面に形成される。
【0004】あるいは、表面に離型処理が施された粘着
テープ(当然のことながら、裏面には剥離ライナーが貼
付されている。)を購入し、これを前記ポリエチレンフ
ィルムの外面に貼り合わせ、ターゲット部とする場合も
ある。他方、ターゲット部を有する物品を何度も使用す
る場合、装着のたびにタブをターゲット部のどの位置に
貼り付けるかを着脱を繰り返して決めるのはわずらわし
い。タブ貼り付け位置を示す目印が設けられていれば、
貼り付け位置を決めた後はその目印を利用して容易にタ
ブを所定の位置に貼り付けることができる。従来、この
ような目印はターゲット部となる樹脂シートの表面に印
刷されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来技術で
は、ターゲット部を形成するための材料費用が高くつい
たり、工程が複雑になったりして全体的にコストが高く
なっていた。発明者らは、材料を減らすために、ターゲ
ット部をホットメルト樹脂組成物で形成することを考え
た。この場合、上記目印をホットメルト樹脂組成物の皮
膜表面に印刷するのでは、工程が複雑になってしまう。
また、ホットメルト樹脂組成物の皮膜を通して下の基材
が透けて見えるので、基材表面にその目印を印刷してお
くことも考えられるが、基材表面のターゲット部に対応
する部分だけに印刷するのは困難であり、基材表面全体
に目印が印刷されてしまい、ターゲット部とそうではな
い部分との区別がつきにくい。
【0006】そこで、この発明は、ターゲット部を形成
するための全体的なコストを低減することができ、しか
も、タブ貼り付け位置を示す目印を有する、粘着用ター
ゲット部を有する物品を提供することを課題とする。ま
た、この発明は、そのような物品を簡単な工程で作るこ
とができる製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、タブの粘着面が着脱可能に粘着するた
めのターゲット部(粘着用ターゲット部のこと。以下、
単に「ターゲット部」と言う)を備え、このターゲット
部がホットメルト樹脂組成物で形成されている物品であ
って、前記ターゲット部のタブ貼り付け位置を示す目印
が前記ホットメルト樹脂組成物の塗布パターンで描かれ
ていることを特徴とする物品を提供する。
【0008】また、この発明は、連続的に移動している
基材表面に、前記ターゲット部となるホットメルト樹脂
組成物をスクリーンコーティングにより直接塗布するこ
とにより、前記基材表面にターゲット部を形成する物品
の製造方法を提供する。スクリーンコーティングでは、
多数の小さな貫通孔で所望のパターンを描いたスクリー
ンを用い、前記貫通孔からホットメルト樹脂組成物を押
し出して小さなドットで塗布するため、塗布パターンの
一部がタブ貼り付け位置を示す目印となる。この場合、
塗布パターンは、ドットの集合体であり、色々な模様が
描ける。また、そのパターン形状および/またはドット
の大きさを種々変えることにより、タブの粘着剤の粘着
力が様々であってもホットメルト樹脂組成物の成分や配
合を全く変えることなく、貼り付けたタブとの剥離強度
を適切な大きさとなるように調節することができる。
【0009】この発明で用いるホットメルト樹脂組成物
は、下記からまでの特性をすべて満足するものが好
ましい。 オープンタイムが短い。短ければ短いほどよいが、
0.5秒以下が好ましい。この範囲よりも長いと圧着ロ
ールに接着剤がつくおそれがある。 固化物の表面エネルギーが小さい。表面エネルギー
は、タブの粘着面との粘着しやすさ、および、それとの
剥離しやすさとの両立という点から、15〜25dyne/c
m2が好ましい。この範囲よりも大きいと離型性を失い、
テープが離れにくくなるおそれがあり、小さいとテープ
が粘着しないおそれがある。
【0010】 基材との密着性に優れている。基材と
の接着性は、タブとの粘着および剥離を多数回繰り返し
ても、タブとターゲット部との界面で剥離が生じ、同タ
ーゲット部と基材との界面で剥離が生じない必要があ
る。 ブロッキング性がない。ブロッキング性は、ターゲ
ット部が、形成されてから使用時点までの間に他のもの
に付着して剥離しなくなるということが起こらないこと
が好ましい。このようなブロッキング性がないという特
性は、たとえば、65℃ぐらいの温度以下で示すことが
好ましい。
【0011】 糸ひきがない。スクリーンコーティン
グ(スクリーン印刷)では、ホットメルト樹脂組成物
は、小さい貫通孔から押し出されるため、低粘度である
ことが好ましい。この粘度は、経験的に110℃で2
0,000センチポイズ以下である。これよりも高粘度
になると糸ひきを生じ、正確な塗布パターンが得られな
いおそれがある。
【0012】前記ホットメルト樹脂組成物は、通常のホ
ットメルト接着剤に使用されうる、ベースレジン、粘着
樹脂、ワックス、オイル、老化防止剤などを適宜組み合
わせて適宜の割合で配合し、上記〜をすべて満足す
るように調製される。前記ベースレジンとしては、たと
えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ
スチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重
合体(SBS)、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリ
スチレンブロック共重合体(SIS)、ポリスチレン−
ポリエチレン/ポリブチレン−ポリスチレンブロック共
重合体(SEBS)、ポリスチレン−ポリエチレン/ポ
リイソプレン−ポリスチレンブロック共重合体(SEP
S)、ポリオレフィン系ポリマー、ポリエステル系ポリ
マー、アクリル系ポリマー、ポリウレタン系ポリマーな
ど熱可塑性樹脂などのうちの1または2以上の樹脂が使
用される。
【0013】前記粘着樹脂としては、たとえば、脂肪族
または脂環族系炭化水素樹脂、ロジンおよびロジン誘導
体、テルペン系樹脂、芳香族系樹脂、クマロンインデン
系樹脂などのうちの1または2以上の樹脂が使用され
る。前記ワックスとしては、たとえば、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワ
ックスなどのうちの1または2以上のものが使用され
る。
【0014】前記オイルとしては、たとえば、パラフィ
ン系オイル、ナフテン系オイルなどのうちの1または2
以上のものが使用される。なお、上記ホットメルト樹脂
組成物は、適当な着色顔料を用いて所望の色に着色する
こともできる。このようにすれば、基材との区別がより
明確になり、タブ貼り付け位置を識別しやすくなる。
【0015】上記の成分のうち、ベースレジン、粘着樹
脂、ワックスおよびオイルは、たとえば、次のような割
合で使用される。これら4者の合計100重量部に対し
て、ベースレジン10〜60重量部、粘着樹脂20〜4
0重量部、ワックス30〜60重量部、オイル0〜15
重量部である。なお、老化防止剤を用いる場合には、前
記100重量部に対して1.0重量部以下の割合で、着
色顔料を用いる場合には、1.0重量部以下の割合で用
いるのが適当である。
【0016】この発明で用いるホットメルト樹脂組成物
の110℃での粘度を20,000センチポイズ以下に
調整し、かつ、上記〜の特性をすべて満足するよう
にするには、たとえば、ベースレジン、粘着樹脂、ワッ
クス、および、必要に応じて添加されるオイルの種類や
量を適宜調整するやり方が採用されるが、中でもベース
レジンの種類、特にメルトインデックス(MI)の大小
を変えるやり方が一番容易なので好ましい。
【0017】なお、この発明によれば、ターゲット部が
ホットメルト樹脂組成物から形成されるので、同ホット
メルト樹脂組成物を適宜設計することにより種々の性能
を付与することができる。たとえば、可とう性の調整、
基材の補強、剥離力のコントロールなどである。これら
の性能の付与は、たとえば、ゴム系ポリマーの添加量、
高軟化点樹脂やワックスの使用などにより行うことがで
きる。
【0018】以上のような成分から調製されたホットメ
ルト樹脂組成物は、基材表面に直接塗布される。この塗
布は、通常のホットメルト塗布用ガンなどを使用せず
に、たとえば、スクリーンコーティング装置を用いて行
う。塗布量は、形成しようとするターゲット部の大きさ
などに応じて適宜設定すればよい。塗布厚みは、通常の
ホットメルト接着剤の場合と同様でもよく、たとえば、
50〜200μm程度である。また、ホットメルト樹脂
組成物を塗布することによりターゲット部を形成するの
で、連続的に移動している基材に対しても容易にターゲ
ット部を形成することができる。しかも、粘着テープの
カッティングといったラインスピードを低下させる工程
がないので、ラインスピードを早めることも可能であ
る。もちろん、ターゲット部の形成は、連続的に移動さ
せながら行う必要はない。ターゲット部を形成するため
の基材としては、紙おむつを製造する場合にはポリエチ
レンフィルム、OPP(延伸ポリプロピレン)フィルム
などが使用される。
【0019】この発明により製造される物品としては、
紙おむつ、医療用ドレープなどが挙げられるが、ここに
示したものに限定されるものではない。なお、ここで
「タブ」とは、ターゲット部を有する物品に、または、
それとは別の物品に設けられている、前記ターゲット部
と着脱可能に粘着するための粘着面を有する部位であ
る。たとえば、被着体に粘着テープ状のものをその一部
で接着し、他の部分は接着せずにフリーになっている場
合、そのフリーになっている部分をタブという。なお、
粘着性を発揮させる必要がないときには、タブの粘着性
を保持させるために離型紙が貼られてもよい。この場
合、離型紙をはがしてターゲット部に接着させる。
【0020】
【作用】ターゲット部をホットメルト樹脂組成物で形成
することにより、ターゲット部となる樹脂シートを使用
する必要がなくなり、材料コストが低減される。ターゲ
ット部に、ホットメルト樹脂組成物の塗布パターンでタ
ブ貼り付け位置を示す目印が描かれていると、タブの貼
り付けに便利である。しかも、ホットメルト樹脂組成物
を塗布する対象である基材にそのような目印を印刷して
おく必要がなくなる。
【0021】前記ホットメルト樹脂組成物をスクリーン
コーティングにより基材に対して直接、塗布するように
すると、ターゲット部となる樹脂シートを供給する工程
が不要になり、工程が簡便化される。しかも、従来の連
続的な製造ラインを利用できる。
【0022】
【実施例】以下に、この発明を、その実施例を表す図面
を参照しながら、詳しく説明するが、この発明は図示の
ものに限定されない。図1は、この発明の物品が紙おむ
つである場合の1実施例を平面図で示し、図2は、その
部分的な断面図である。図1にみるように、この紙おむ
つ110は、I字形をしていて、上から順に、左右に伸
びる両翼を持つ下腹部110a、中央のくびれている股
部110b、その下側の左右に伸びる両翼を持つおしり
部110cとなっている。下腹部110aからおしり部
110cにかけては、吸水材3を2つのティッシュペー
パーの間に挟んでなるものが収納されていて、尿などを
吸収して保持するようになっている。股部110bの吸
水材3の左右両側には上下方向にエラスティックバンド
9が配されていて、長さ方向に伸びたときに収縮力が働
くようになっていて紙おむつ110を装着したときに被
装着者の太股の付け根あたりに紙おむつ110がぴった
りと接するようにされている。おしり部110cの両翼
先端にはタブ103が取り付けられている。下腹部11
0aの基材(たとえば、ポリエチレンフィルムなど)1
01の表面には、ターゲット部102が上述のようにし
てホットメルト樹脂組成物で形成されている。
【0023】図2にもみるように、この紙おむつ110
は、基材101の表面にドット状に塗布されたホットメ
ルト樹脂組成物によりターゲット部102が形成されて
おり、図12に示す従来のターゲット部に比べると、樹
脂シート202の分だけ材料が少なくなっている。この
ような紙おむつ110は、連続的な製造方法で製造され
てもよいし、非連続的な製造方法で製造されてもよい。
ターゲット部102は、ホットメルト樹脂組成物のドッ
トの集合体からなっている。
【0024】この発明では、ホットメルト樹脂組成物を
塗布してターゲット部102を形成するときにこのホッ
トメルト樹脂組成物でタブ貼り付け位置を示す目印を描
くようにする。図3〜9は、そのような目印を有するよ
うにして形成された、左右のターゲット部102のパタ
ーン例を示す。紙おむつ110を装着したときには、図
3〜9の各Aは被装着者の右下腹に、各Bは被装着者の
左下腹にくるようになっている。図3〜9では、タブの
貼り付け位置を中央に寄せるほど締めつけが強くなり、
外側に寄せるほどゆるくなる。同じ人に同じ紙おむつ製
品を何度も装着する場合には、一度最適位置の目印を覚
えておけば、次回からはその目印のところでタブ103
を貼り付けてとめるようにすれば装着しやすい。
【0025】図10は、この発明の物品の製造方法が紙
おむつの製造方法である場合の1実施例を模式的に表
す。この図にみるように、ロール1からティッシュペー
パー2を連続的に供給するとともに、ロール31からテ
ィッシュペーパー32を連続的に供給し、吸水材3を2
つのティッシュペーパー2および32の間に挟む。ロー
ル21からポリエチレンフィルム(バックシートにな
る)20を連続的に供給し、図11にもみるように、同
ポリエチレンフィルム20に、中心軸のまわりに回転す
るようになっている円筒状スクリーン260からホット
メルト樹脂組成物25を必要量ずつ塗布し(図10では
24で示す)、ターゲット部(図示されず)をポリエチ
レンフィルム20の外側の表面に形成する。
【0026】ターゲット部形成用のホットメルト樹脂組
成物25を円筒状スクリーン260内に入れてスクリー
ン260を回転させると、ホットメルト樹脂組成物25
がドクターブレード261などで内周面におしつけられ
て透過孔から外側に通り抜け、基材であるポリエチレン
フィルム20の表面に塗布される。このときのホットメ
ルト樹脂組成物25の塗布パターンは、たとえば、図3
〜9に示すようなものである。
【0027】円筒状スクリーン260は、たとえば、そ
の1周分が紙おむつ110の正の整数倍の長さに相当す
るように設計されていて、その紙おむつ1個分に相当す
る円弧の、粘着用ターゲット部に対応する部分に、たと
えば、図3〜9に示すパターンで透過孔が設けられてい
る。このようになっていることにより、紙おむつの製造
ラインの速度に同調するようにスクリーン260を回転
させてスクリーン印刷を行うと、ターゲット部102を
形成する工程を紙おむつの製造ラインに組み込むことが
できる。もちろん、このやり方以外の手法をとってスク
リーン印刷によりターゲット部を形成してもよい。
【0028】ターゲット部の形成されたポリエチレンフ
ィルム20は連続的に供給されながら、その裏面に塗布
用ガン19および23からそれぞれホットメルト接着剤
を連続的に塗布して、前記ティッシュペーパー2の上に
ポリエチレンフィルム20が大きくはみ出すようにホッ
トメルト接着剤で貼り合わせ、吸水材3の両側に伸縮部
を形成するようにエラスティックバンド9をホットメル
ト接着剤で貼り合わせる。一方、ロール5から不織布4
を連続的に供給し、同不織布4に塗布用ガン6からホッ
トメルト接着剤を連続的に塗布して、もう一方のティッ
シュペーパー32の上に不織布4が大きくはみ出すよう
にホットメルト接着剤で貼り合わせるとともに、ポリエ
チレンフィルム20と不織布4とで、ティッシュペーパ
ー2−吸水材3−ティッシュペーパー32のサンドイッ
チ体を挟み込んだものが得られる。各サンドイッチ体同
士の間を裁断するとともに、各サンドイッチ体の両側部
を湾曲形にえぐるように裁断し、紙おむつが得られる。
なお、粘着面を有するタブの形成については述べなかっ
たが、これはたとえば通常のやり方で形成される。
【0029】塗布用ガン6、19および23からは、ホ
ットメルト接着剤がたとえば多数の線を描くように吐出
される。以下に、この発明の具体的な実施例および比較
例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。以
下では、「部」は「重量部」のことである。 −実施例1− 図10および11に示す装置で上述のようにして紙おむ
つを製造した。ターゲット部の形成に用いたホットメル
ト樹脂組成物のスクリーンコーティングは、スクリーン
印刷機〔エル・ティー・アイ グラコ社(LTI GR
ACO社)製マイクロプリント(MICRO PRIN
T)〕により塗布温度(スクリーン温度)110℃、塗
布量50g/m2、ウエブスピード100m/分という条
件で図7に示すパターンで行った。ホットメルト樹脂組
成物の配合は下記のとおりであった。ホットメルト樹脂組成物の配合 ・ベースレジン:EVA(三井デュポンポリケミカル株
式会社製のEV−220)…33部 ・粘着樹脂:C9 系水添石油樹脂(荒川化学工業株式会
社製のアルコンM−115)…22部 ・ワックス:マイクロクリスタリンワックス(サゾール
社製のサゾールH1)…45部 ・老化防止剤:酸化防止剤(日本チバガイギー株式会社
製のイルガノックス1010)…0.4部 ・着色剤:フタロシアニンブルー…0.1部 これらを140℃の溶融状態でよく混合し、厚み40μ
mのポリエチレンフィルムに塗布した。
【0030】−実施例2− 実施例1において、ホットメルト樹脂組成物の配合を下
記のように変えたこと以外は実施例1と同様にした。ホットメルト樹脂組成物の配合 ・ベースレジン:EVA(三井デュポンポリケミカル株
式会社製のEV−210)…30部 ・粘着樹脂:C9 系水添石油樹脂(荒川化学工業株式会
社製のアルコンM−115)…25部 ・ワックス:マイクロクリスタリンワックス(サゾール
社製のサゾールH1)…45部 ・老化防止剤:酸化防止剤(日本チバガイギー株式会社
製のイルガノックス1010)…0.4部 ・紫外線吸収剤:城北化学株式会社製のJF−77…
0.2部 ・着色剤:フタロシアニンブルー…0.1部 −実施例3− 実施例1において、ホットメルト樹脂組成物の配合を下
記のように変えたこと以外は実施例1と同様にした。ホットメルト樹脂組成物の配合 ・ベースレジン:EVA(三井デュポンポリケミカル株
式会社製のEV−150)…33部 ・粘着樹脂:C9 系水添石油樹脂(荒川化学工業株式会
社製のアルコンM−115)…27部 ・ワックス:マイクロクリスタリンワックス(サゾール
社製のサゾールH1)…40部 ・老化防止剤:酸化防止剤(日本チバガイギー株式会社
製のイルガノックス1010)…0.4部 ・紫外線吸収剤:城北化学株式会社製のJF−77…
0.2部 ・着色剤:フタロシアニンブルー…0.1部 −実施例4− 実施例1において、ホットメルト樹脂組成物の配合を下
記のように変えたこと以外は実施例1と同様にした。ホットメルト樹脂組成物の配合 ・ベースレジン:SBS(旭化成工業株式会社製のソル
プレンT−414)…15部 ・粘着樹脂:C9 系水添石油樹脂(荒川化学工業株式会
社製のアルコンM−100)…33部 ・オイル:パラフィン系オイル(出光興産株式会社製の
PW−90)…7部 ・ワックス:マイクロクリスタリンワックス(サゾール
社製のサゾールH1)…45部 ・老化防止剤:酸化防止剤(日本チバガイギー株式会社
製のイルガノックス1010)…0.4部 ・紫外線吸収剤:城北化学株式会社製のJF−77…
0.2部 ・着色剤:フタロシアニンブルー…0.1部 実施例で使用したベースレジンのMIは、下記のとおり
であった。 EV−220:150 EV−210:400 EV−150:30 T−414 :7.0 上記実施例1〜4の紙おむつについて、ターゲット部の
下記(1)〜(6)の特性を調べた。結果を表1に示し
た。 (1)表面エネルギー 固体の接触角測定法というやり方で調べた。 (2)タブ(またはファスニングテープ)との接着性 タブ〔市販品についてはそれぞれのファスニングテー
プ、実施例については市販の粘着テープ(3M社製)〕
とターゲット部との剥離強度を調べた。 (3)リファスニング性 前記(2)と同様に貼り合わせ、剥離を繰り返し行い、
5回目の剥離強度を測定した。 (4)オープンタイム パイロットライン(パイロットラインとは、図10の全
体を示す)で厚み40μmのポリエチレンフィルムにホ
ットメルト樹脂組成物を塗布厚み150μmで140℃
で溶融塗布し、上質紙を貼り合わせた。ラインスピード
を変えることにより塗布後、上質紙を貼り合わせるまで
の時間を0.1〜1.0秒まで変化させ、接着する最長
の時間をオープンタイムとした。 (5)ブロッキング性 実施例のホットメルト樹脂組成物をポリエチレンフィル
ムに塗布した検体の同樹脂側にポリエチレンフィルムを
重ね合わせ、60℃の恒温槽に1昼夜放置し、前記重ね
合わせたポリエチレンフィルムと樹脂組成物とがくっつ
いている(×)か否(○)かを確認した。 (6)粘度と糸ひきの有無 ブルックフィールド型サーモゼルシステム粘度計にて各
ホットメルト樹脂組成物の110℃の粘度を測定した。
また、上記スクリーンコーティングの際のホットメルト
樹脂組成物の糸ひきの有無を肉眼観察した。
【0031】この発明の実施例と比較するために、市販
の紙おむつ(下記のもの)のターゲットテープ部を切り
取り、上記(1)〜(3)の特性を調べた。結果を表1
に示した。 比較例1…P&G社のパンパース 比較例2…ユニ・チャーム株式会社のウルトラムーニー 比較例3…花王株式会社のメリーズ
【0032】
【表1】
【0033】これらの結果にみるように、実施例のもの
は、上記特性(1)〜(6)のすべてが実用上問題ない
レベルであり、しかも、市販品よりも少ない材料で、か
つ、簡単な工程でターゲット部が得られた。
【0034】
【発明の効果】この発明の物品は、以上に述べたよう
に、材料の点でコストダウンが図れ、製造装置が簡単に
なることによってもコストダウンが図れる。しかも、タ
ブの貼り付け位置を示す目印があるので使用の際に便利
である。この発明の物品の製造方法は、以上に述べたよ
うに、材料の点でコストダウンが図れ、製造装置が簡単
になることによってもコストダウンが図れる。しかも、
タブの貼り付け位置を示す目印を簡単に設けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の物品が紙おむつである場合の1実施
例を表す平面図である。
【図2】その部分断面図である。
【図3】ターゲット部のパターン例を示す平面図であ
る。
【図4】ターゲット部のパターン例を示す平面図であ
る。
【図5】ターゲット部のパターン例を示す平面図であ
る。
【図6】ターゲット部のパターン例を示す平面図であ
る。
【図7】ターゲット部のパターン例を示す平面図であ
る。
【図8】ターゲット部のパターン例を示す平面図であ
る。
【図9】ターゲット部のパターン例を示す平面図であ
る。
【図10】この発明の製造方法が紙おむつの製造方法で
ある場合の1実施例を模式的に表す説明図である。
【図11】その要部を模式的に表す拡大説明図である。
【図12】従来のターゲット部を表す断面図である。
【図13】従来のターゲット部の形成工程を模式的に表
す説明図である。
【符号の説明】
20 ポリエチレンフィルム 25 ホットメルト樹脂組成物 101 基材 102 ターゲット部 103 タブ 110 紙おむつ 260 円筒状スクリーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タブの粘着面が着脱可能に粘着するため
    のターゲット部を備え、このターゲット部がホットメル
    ト樹脂組成物で形成されている物品であって、前記ター
    ゲット部のタブ貼り付け位置を示す目印が前記ホットメ
    ルト樹脂組成物の塗布パターンで描かれていることを特
    徴とする、粘着用ターゲット部を有する物品。
  2. 【請求項2】 タブの粘着面が着脱可能に粘着するため
    のターゲット部を連続的に移動している基材表面に設け
    る工程を備え、前記ターゲット部をホットメルト樹脂組
    成物で形成することとし、同ホットメルト樹脂組成物を
    前記連続的に移動している基材表面に直接塗布する、粘
    着用ターゲット部を有する物品の製造方法であって、前
    記ホットメルト樹脂組成物の塗布をスクリーンコーティ
    ングにより行うことを特徴とする、粘着用ターゲット部
    を有する物品の製造方法。
  3. 【請求項3】 ターゲット部には、ホットメルト樹脂組
    成物の塗布パターンでタブ貼り付け位置を示す目印を描
    くようにする請求項2記載の、粘着用ターゲット部を有
    する物品の製造方法。
JP3243847A 1991-09-24 1991-09-24 粘着用ターゲツト部を有する物品およびその製造方法 Pending JPH0576569A (ja)

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