JPH057478U

JPH057478U - ポケツト形栞付きノート、書籍類およびポケツト形栞

Info

Publication number: JPH057478U
Application number: JP2755591U
Authority: JP
Inventors: 厚和田
Original assignee: 教育書籍株式会社
Priority date: 1991-04-22
Filing date: 1991-04-22
Publication date: 1993-02-02

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案はポケット形栞付きノート、書籍類、
およびポケット形栞に関し、必要箇所の見開きをワンタ
ッチで可能にし、かつ必要事項の索引、書き込み等を可
能にして、ノート、書籍類を使いやすくすることを目的
とする。【構成】本考案による栞付きノート、書籍類は裏表紙
の１縁部に冊子間へ折り返し自在に突設された透明シー
トからなるポケット形栞を有することを特徴とし、更
に、本考案によるポケット形栞は、時間割り、スケジュ
ール表等を挿入できる透明シート材からなるポケットを
有し、ポケット開口部の１端部が所定長の厚み調整部を
有し、上記厚み調整部の先端片面部が接着面部を形成し
ていることを特徴とし、更に、上記ポケット形栞には片
面上に時間割り欄が、反対面上には氏名欄を印刷した時
間割り表が挿入された構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はポケット付き栞を有するノート、書籍類、および綴り冊子物に簡単に接着できるポケット付きの栞に関する。

【０００２】

【従来の技術】

市販の学習ノートには、普通、栞が付いていない。小学校、中学校で生徒が先生に宿題、自習課題をノートで提出する場合、ノートは閉鎖した状態で提出するか、または生徒各自が自分のノートの学習ページを開いて、先生の机の上に積み上げるのが一般的である。前者では、先生は一々ノートを繰って該当ページを探さなければならない。後者の場合、先生の机の上は生徒のノートが嵩だかに積み上げられ、しかもそれらノートの山が崩れて煩雑となる。更に、いずれの場合においても、採点時に先生は学習内容を一旦点検した後にノートを綴じて表紙または裏表紙から提出者の氏名を読み取って採点帳に記入しなければならない面倒がある。他方、生徒は返却されたノートをページを順次繰ってみて初めて採点ページに行き当たる。こんな場合、ノートに栞が固定されていて、冊子間に挟まれた栞のページを開ければ学習内容の点検ができ、学習者の名前が一目瞭然に判り、しかも連絡事項等の書き込める箇所があれば、先生にとっても生徒にとっても非常に便利である。また、授業の進行を円滑にし、生徒の在席を確認する上で、授業課題に応じた該当頁が即刻開けて、座席表等が同時に一覧できる部材が教科書に固定されていれば、先生にとって好都合である。更に、ドライブマップ、鉄道時刻表等を携帯して旅行する場合、見開きが簡単で必要事項の書き込みができたり、必要メモを挿入できる栞等が冊子に綴じ込まれていれば、非常に便利である。市販書籍には背表紙等に紐条片が固定され、これが栞の役目をし、必要箇所に差し込めるようになっているものがある。この栞は必要ページの見開きに便利であるが、それ以上の読者個別の索引の要には役立たない。読者は、別途、索引ラベルを張るしかない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記ニーズに応えることのできる栞付きノート、書籍類、および必要に応じてノート、書籍類に貼付できるポケット形栞を提供することにより従来市販のノート、書籍類を使い易くすることを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案による栞付きノート、書籍類は裏表紙の１縁部に冊子間へ折り返し自在に突設された透明シートからなるポケット形栞を有することを特徴とする。更に、本考案によるポケット形栞は、時間割り、スケジュール表等を挿入できる透明シート材からなるポケットを有し、ポケット開口部の１端部が所定長の厚み調整部を有し、上記厚み調整部の先端片面部が接着面部を形成していることを特徴とする。更に、本考案によるポケット形栞には、１面上に時間割り欄が印刷され、かつ他面上に氏名欄が印刷された時間割り表が挿入されているのが望ましい。

【０００５】

【実施例】

以下に本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図１は本考案によるノート１を示し、ノート１の裏表紙２の側縁部にはポケット形栞３が貼付されている。ポケット形栞３は軟質または硬質のいずれの透明材料で形成されてもよいが、ポリ塩化ビニル等の適宜の可撓性を有する透明材料が、紙の柔軟性になじみやすい点で好ましい。この実施例において、ポケット形栞３は、図２のごとく略正方形のポケット部31を形成すべく２枚の軟質ポリ塩化ビニルシートを重合して開口部32を残した外周部をホットメルト法等により接着し、開口部32の下側シートを上側シートより長く延ばして厚み調整部33を形成し、かつその先端部に接着面部34を形成することにより構成されている。実施例では、接着面部34は上記下側シートの背面側に形成され、適宜の接着剤を用いてノートの裏表紙に接着された。この接着面部34に感圧接着剤を塗布または両面接着テープを貼付しておけば誰でも簡単に本考案によるポケット形栞３をノート、書物等に接合できる。実施例のポケット形栞３において、ポリ塩化ビニルシートの厚みは0.２mm、ポケット部31の外形寸法は 101mm×105mm 、および厚み調整部33と接着面部34の幅はそれぞれ15mmとした。このようにして形成したポケット形栞３をノート裏表紙２の内面上に、下縁部から略２〜３cmの間隔を空けて外縁部に沿って栞の裏面側先端の接着面部34を設定してポケット開口部32を上面に貼付した。

【０００６】図３の（Ａ）および（Ｂ）は上記ポケット形栞３内へ時間割り表４を挿入した図である。図３（Ａ）は時間割り表４の１面に印刷された時間割り欄41とメモ欄 42を示す。即ち、時間割り表４の片面上には時間割り欄41として時間数と曜日をそれぞれ左側縦欄と最上列に対角軸対称に配列し、時間割り欄41の下列にメモ欄 42を設けた。時間割り表４の反対面上は、図３（Ｂ）のごとく、目を和ませる適宜の模様欄43と氏名欄44で構成されている。生徒は本考案の栞をノートの縁部から拡げてこの時間割り表を一覧することで掲出日および提出時間を確認し、先生はノート内に折り込まれた栞の表に表示された氏名をノートを開いただけで読み取りできるので、双方共にとってきわめて便利である。上記実施例は一例であり、本考案に使用できる栞の材質は透明であることを除けば適宜選択できる。また、栞の大きさ、形状、成形方法は上記に限定されない。また、栞とノートとの位置関係は制限的でなく、裏表紙の上方、中央部分に敷設できるが、側縁部下から２〜３cmの位置が使いやすい。更に、ポケット形栞はノート、書籍類の表表紙の内外のいずれか面、または裏表紙の外面に接合されてもよいが、外観上、使い易さから裏表紙の内面に接合されているのが好ましい。

【０００７】

【考案の効果】

上記の如く構成された本考案によるポケット形栞付きノート、書籍類は必要箇所の見開きを簡単なワンタッチのアクションで可能にし、索引、メモ、連絡欄等を携帯した至便な書物を提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるポケット形栞付きノートの斜視図
である。

【図２】本考案によるポケット部の平面図である。

【図３】本考案によるポケットへ時間割り表を挿入した
状態の平面図であって、（Ａ）は時間割り表の時間割り
欄面を示し、（Ｂ）は氏名欄面を示す。

【符号の説明】

１…ポケット形栞付きノート２…ノートの裏表紙３…ポケット形栞 31…ポケット部 32…開口部 33…厚み調整部 34…接着面部４…時間割り表 41…時間割り欄 42…メモ欄 43…模様欄 44…氏名欄

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】裏表紙（２）の縁部に冊子間へ折り返し
自在に突設された透明シートからなるポケット形栞
（３）を有することを特徴とするポケット形栞付きノー
ト、書籍類。
【請求項２】時間割り、スケジュール表等を挿入でき
る透明シート材からなるポケット（３）を有し、ポケッ
ト開口部（32）の一端に所定長の厚み調整部（33）を有
し、上記厚み調整部の先端片面部が接着面部（34）を形
成していることを特徴とするポケット形栞。
【請求項３】１面上に時間割り欄（41）を印刷し、か
つ他面上に氏名欄（44）を印刷した時間割り表（４）が
挿入されていることを特徴とする請求項１または２の
栞。