JPH0571962U - 文字列等のパターン読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】文字列等の画像を有するワークを載置する載置
手段又は前記画像を撮像する撮像手段を、移動手段を用
いて所定の方向に移動させながら、前記画像を前記撮像
手段により読み取る画像読取装置において、載置手段上
でのワークの大きさや、ワークの載置位置に拘らず、ワ
ークの画像を的確に読み取る。 【構成】撮像手段（８）と載置手段（５）との間に設け
られ、ワーク（３）の画像を前記撮像手段に写し出すミ
ラー（Ｍ１、Ｍ２）と、ミラー（Ｍ１）による撮像視界
が移動方向（７）と直交する方向に振る駆動手段（９）
を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ワークに付された画像を撮像する、文字列等のパターン読取装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、ベルトコンベアにより搬送される段ボール箱等の表面に設けられたパタ ーンを撮像手段によって撮像し、このパターン画像を画像処理装置によって種別 等を識別するシステムが実用に供されている。

【０００３】 かかるシステムにおいて、ベルトコンベアはワークを載せる載置手段としての ベルトと、このベルトを移動させる移動手段たる駆動ローラをともに具備したも のである。

【０００４】 図３に示すように、ベルト５上に載せられた段ボール箱等のワーク１、２、３ の表面には、予め物品の種別或いは仕向け先等を表すコードを示す文字列等のパ ターンを記載したシールＳが添付されている。

【０００５】 このシール面の画像は光学系を有する例えば、ＣＣＤカメラからなる撮像手段 によって撮像される。撮像によって得られた画像信号は画像処理装置に入力され 、前記画像が読み取られて、ワークの識別を表す信号を出力するようにしている 。撮像手段に関しては、例えば実開昭６１−１１８６０８号公報、実開昭６２− １５９１１０号公報、等に開示されるようなズーム機能やオートフォーカス機能 を有する光学系に関する技術が知られている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】 ．図３に示すように、段ボール等のワーク１０、２０、３０はベルト５上、ラ ンダムな位置に載せられるため、撮像手段としては、幅の広いベルトコンベア上 の全域を視野におさめきれず、読取対象から外れるワークが出る可能性がある。

【０００７】 ．ワークはその大きさや高さが各々異なり、ワークによって撮像手段との距離 に変化が生ずるので被写界深度内に高さの変化量を吸収できず、読取ができない 場合がある。

【０００８】 これらの問題は、ベルトコンベア上方の天井が低い場合に、撮像手段の位置が 限定されるため特に顕著となる。

【０００９】 一方、これらの問題は、前記ズーム機能やオートフォーカス機能を有する光学 系を用いることで解決できる場合もあるが、コスト面で難点があり、また、スペ ース上の制約が大きい場合には、必ずしも有効ではない。

【００１０】 従って、本考案の目的は、載置手段上でのワークの大きさや、ワークの載置位 置に拘らず、ワークの画像を的確に読み取ることのできる、文字列等のパターン 読取装置を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案においては、撮像手段と載置手段との間にミ ラーを設け、このミラーを介してワークの画像を撮像手段に写し出すとともに、 ミラーを所定の方向と直交する方向に振る駆動手段を設けた。

【００１２】

【作用】

ミラーを介することで被写界深度が深くなり、かつ、ミラーを振ることで載置 手段上の全域を視野に収めることができる。

【００１３】

【実施例】

図１において、載置手段たるベルト５上には、大きさの異なるワーク１、２、 ３、４等が載せられて、移動手段たる駆動ローラの回転により、矢印７で示す所 定の方向に送られいるとする。

【００１４】 ベルト５の上方には、該ベルトの移動方向上の下流から上流に向けて順に、第 １ミラーＭ１、第１カメラ８、第２ミラーＭ２、第２ミラー駆動用のミラー駆動 部９、第２カメラ１０等が配置されている。第１カメラ８、第１ミラーＭ１、第 ２カメラＭ２はともに、図示省略の不動部材に固定されている。

【００１５】 さらに、第１カメラ８の出力は画像処理装置１１に入力されるようになってお り、第２カメラ１０の出力は画像処理部１２を経てモーター等によるミラー駆動 部９を駆動させるようになっている。

【００１６】 図２にも示すように、第２ミラーＭ２はベルト５の幅方向の略中心を通る軸線 Ｏ−Ｏを中心に、矢印７と直交する方向にミラー駆動部９によって回動されるよ うになっている。

【００１７】 第２カメラ１０は、ベルト５上におけるワークの有無や位置を検出するための もので、精密な画像読取精度は必要ではないが、ベルト５の幅全域を視野の収め 得る能力を有している。また、ワークの高さの不揃いにより多少ピントがずれる 状態でもワークの位置さえわかる精度を有していれば差し支えない。

【００１８】 以下に、ワークの画像読取手順について説明する。 （１）．第２カメラ１０でワーク３を撮像する。

【００１９】 （２）．第２カメラ１０による撮像情報は、画像処理部１２に送られ、ここで画 像処理されて、ベルト５上での位置が検出される。

【００２０】 （３）．画像処理部１２において検出された、ベルト上でのワーク３の位置検出 信号はミラー駆動部９に送られる。ミラー駆動部９は、位置検知信号に基づき、 第２ミラーＭ２を軸線Ｏ−Ｏを中心に回動させる。この回動により、第１ミラー ＭＩを経て第１カメラ８至るワーク３の像が、第１カメラ８の視野内におさまる よう傾き角になり、該状態に第２ミラーＭ２が位置決めされる。

【００２１】 （４）．第１カメラ８により、ワーク３の画像が読み取られる。第１カメラ８に よる読取情報は画像処理装置１１に入力され、ここで、文字パターン等の認識が 行われる。

【００２２】 以上の例において、第２ミラーＭ２を振る構成としたので、天井が低い設置場 所においても、ベルトの幅方向の全域を視野にいれることができ、ベルト上にラ ンダムに載置されるワークについて読取が可能になる。

【００２３】 また、第１、第２の各ミラーにより、距離を稼いで被写界深度を深くしたので 、高価なズーム機能やオートフォーカス機能を有する光学系を用いることなく、 高低差のあるワークについても画像の読取が可能となる。

【００２４】 なお、第１ミラーＭ１を使用せず、第２ミラーＭ２の反射光を直接第１カメラ ８で受ける構成とすることもできる。また、静止している載置手段に対し、第１ 、第２ミラーや第１、第２カメラからなるユニットを所定の方向に移動させる構 成とすることもできる。

【００２５】

【考案の効果】

本考案によれば、載置手段上でのワークの大きさや、ワークの載置位置に拘ら ず、ワークの画像を的確に読み取ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる文字列等のパターン読取装置の
構成を説明した図である。

【図２】図１の要部平面図である。

【図３】ベルト上にワークがランダムに載置される様子
を説明した図である。

【符号の説明】

１ ワーク ２ ワーク ３ ワーク ４ ワーク ５ （載置手段としての）ベルト ６ （駆動手段としての）駆動ローラ ７ （所定の方向を示す）矢印 ８ （撮像手段としての）第１カメラ ９ （ミラー駆動手段としての）駆動部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】画像を有するワークを載置する載置手段
   と、前記画像を撮像する撮像手段を有し、前記載置手段
   と前記撮像手段の何れか一方を、移動手段を用いて所定
   の方向に移動させながら、前記画像を前記撮像手段によ
   り読み取る画像読取装置であって、 前記撮像手段と前記載置手段との間に設けられ、前記画
   像を前記撮像手段に写し出すミラーと、このミラーを前
   記所定の方向と直交する方向に振る駆動手段を有するこ
   とを特徴とする文字列等のパターン読取装置。