JPH0571890U - タッチスクリーン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】タッチスクリーン操作がタッチした場所へのカ
ーソル表示形態により、有効であったか否かを瞬時に把
握できるようにして、操作性を向上させる。 【構成】指定位置検出手段が検出する指の挿入位置また
は、指の抜く位置が予め定めてある有効なタッチターゲ
ット内にあるか否かを判断する有効タッチエリア判断手
段と、有効タッチエリア判断手段が、指定位置が有効な
タッチターゲット内にあることを検出した場合、カーソ
ルまたはアイコンを前記指定位置に移動すると共に、カ
ーソルまたはアイコンを第１の表示形態で表示する第１
のカーソル表示手段と、有効タッチエリア判断手段が、
指定位置が有効なタッチターゲット外にあることを検出
した場合、カーソルまたはアイコンを前記指定位置に移
動すると共に、カーソルまたはアイコンを第１の表示形
態とは区別できる第２の表示形態で表示する第２のカー
ソル表示手段とを設けて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ポィンティングディバイスとしてのタッチスクリーン装置に関し、 更に詳しくは、分散形制御システムのオペレータステーションにおいて、ＣＲＴ などの画面を指などで指し示し、操作・監視を行う場合の操作性の向上に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

タッチスクリーン装置は、画面に表示されている特定の操作を指示するための 情報やアイコンなどのタッチターゲットを指等により指示することで、表示され ている操作や画面展開あるいはウインドウを開く操作などを行えるもので、キー ボードなどのポインティングディバイスに比較して、画面を見ながら各種の操作 が可能であり、操作性が良好であるという特長がある。このため、これまでも、 分散形制御システムなどのオペレータステーションにおいて、広く用いられてき ている。

【０００３】 この様な、タッチスクリーン装置は、画面上の接触位置あるいは指の挿入位置 や、指を抜く位置を検出する手段を備えていて、この手段が検出する指の挿入位 置または、指の抜く位置がタッチターゲット内にあった場合、そのタッチターゲ ットに指定されている操作が実行できるように構成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように構成された従来のタッチスクリーン装置は、画面上を指で接触して 指し示すタッチスクリーン操作が、ＣＲＴ上で定義されているタッチスクリーン の有効エリアに正確に行われたものであるか、その操作が正確に受け付けられた かどうか、あるいはＣＲＴ上のどの位置を指したのかを直観的に知ることはでき ないという課題があった。

【０００５】 本考案は、この様な点に鑑みてなされたもので、タッチスクリーン操作に対応 して、カーソル（あるいはアイコン）をタッチした位置に移動すると共に、その タッチ位置がタッチターゲット内である場合と、タッチターゲット外である場合 とで、表示しているカーソル（アイコン）の表示形態を変えるようにして、タッ チスクリーン操作が有効であったか、否かを直観的に分かるようにした、操作性 のよいタッチスクリーン装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この様な目的を達成する本考案は、 表示画面上への指などによる指定位置、または指を抜く位置を検出する指定位 置検出手段を備えたタッチスクリーン装置であって、 前記指定位置検出手段が検出する指の挿入位置または、指の抜く位置が予め定 めてある有効なタッチターゲット内にあるか否かを判断する有効タッチエリア判 断手段と、 この有効タッチエリア判断手段が、指定位置が有効なタッチターゲット内にあ ることを検出した場合、カーソルまたはアイコンを前記指定位置に移動すると共 に、当該カーソルまたはアイコンを第１の表示形態で表示する第１のカーソル表 示手段と、 前記有効タッチエリア判断手段が、指定位置が有効なタッチターゲット外にあ ることを検出した場合、カーソルまたはアイコンを前記指定位置に移動すると共 に、当該カーソルまたはアイコンを前記第１の表示形態とは区別できる第２の表 示形態で表示する第２のカーソル表示手段とを設け たことを特徴とするタッチスクリーン装置である。

【０００７】

【作用】

タッチスクリーン操作があると、有効タッチエリア判断手段は、指などにより 指定された位置が、あらかじめ定義された有効なタッチエリア内への指定か判断 する。有効なタッチエリアへの指定であれば、第１のカーソル表示手段は、カー ソルまたはアイコンの表示位置をその指定位置に移動すると共に、カーソルまた はアイコンを例えばハイライトした形態で表示する。

【０００８】 有効なタッチエリア外への指定であれば、第２のカーソル表示手段が、カーソ ルまたはアイコンの表示位置を、その指定位置に移動すると共に、カーソルまた はアイコンを、例えば白抜きの形態で表示する。

【０００９】 これにより、オペレータは、タッチスクリーン操作が、有効タッチエリアに行 われたものであるか、否かを直観的に把握することが可能となる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面を用いて本考案の実施例を詳細に説明する。 図１は、本考案の一実施例を示す構成ブロック図である。図において、１はＣ ＲＴのような表示装置の画面、２はこの表示画面上への指などの指定位置、また は指を抜く位置を検出する指定位置検出手段で、例えば、指の挿入によって光が 遮られた位置により、指定位置を検出する光学式のものや、指の押圧による抵抗 変化を検出する方式のもの等が用いられる。これらの指定位置検出手段２からは 、画面上での指定位置を、Ｘ軸座標，Ｙ軸座標の信号として出力するように構成 してある。

【００１１】 ３は指定位置検出手段２からの指定位置信号を入力し、その指定位置（この指 定位置（この指定位置としては、指を指し示したタッチダウンのタイミングで選 択し、指を画面上から離した（抜いた）リフトオフのタイミングで実行するモー ドと、タッチダウンのタイミングで選択・実行するモードがある）が、予め定め てある有効なタッチターゲット内にあるか否かを判断する有効タッチエリア判断 手段である。

【００１２】 ４は有効タッチエリア判断手段３が、指定位置が有効なタッチターゲット内に あることを検出した場合、カーソルまたはアイコンＫＬを指定位置に移動すると 共に、そのカーソルまたはアイコンＫＬを、例えばハイライト表示とするような 第１の表示形態で表示する第１のカーソル表示手段である。

【００１３】 ５は有効タッチエリア判断手段３が、指定位置が有効なタッチターゲット外に あることを検出した場合、カーソルまたはアイコンＫＬを、指定位置に移動する と共に、そのカーソルまたはアイコンＫＬを、第１の表示形態とは区別できる例 えば縁取り（あるいは白抜き）表示のような第２の表示形態で表示する第２のカ ーソル表示手段である。６はキーボード、７はマウスで、カーソルあるいはアイ コンは、これらのポインティングディバイスによっても移動・操作することがで きるようになっている。

【００１４】 このように構成した装置の動作を説明すれば、以下の通りである。 画面１上には、画面プログラムにより、例えばグラフィックあるいは、オーバ ビュー画面、メニュー画面等が描画されているものとする。また、画面には、そ こに描画されている画面内容に応じた所定の位置に、タッチターゲット３１が定 義されている。図１では、説明の都合上、一つのタッチターゲットだけを示して いるが、通常、各画面について複数個設けられている。

【００１５】 オペレータは、画面に表示されている例えばグラフィックの中にある、例えば 特定な情報が表示されるウインドウ画面を開くことを指示するタッチターゲット ３１を指定するタッチスクリーン操作を行ったとする。すると、指定位置検出手 段２からは、画面上での指定位置を、Ｘ軸座標，Ｙ軸座標の信号として出力する 。有効タッチエリア判断手段３は、指定位置検出手段２からの指定位置信号を入 力し、その指定位置が、あらかじめ設定してあるタッチターゲット３１の有効な タッチターゲット内にあるか否かを判断する。

【００１６】 ここで、オペレータの指示する指の指定位置が、タッチターゲット３１の外に あったような場合、有効タッチエリア判断手段３は、指定位置が有効なタッチタ ーゲット外にあることを検出する。そして、第２のカーソル表示手段５は、この 検出結果を受けて、カーソルまたはアイコンＫＬを、オペレータが指示した指定 位置に移動すると共に、そのカーソルまたはアイコンＫＬを、例えば縁取り（あ るいは白抜き）表示のような第２の表示形態で表示する。

【００１７】 オペレータの指示する指の指定位置が、タッチターゲット３１の中にあれば、 有効タッチエリア判断手段３は、指定位置が有効なタッチターゲット内にあるこ とを検出し、第１のカーソル表示手段４が、カーソルまたはアイコンＫＬを指定 位置に移動すると共に、そのカーソルまたはアイコンＫＬを、例えばハイライト 表示とする。この様な、有効タッチエリアへの指定が検出されると、前述した指 のリフトオフで実行するモードか、タッチダウンで選択実行するモードかに応じ たタイミングで、該当するウインドウが表示されたり、あるいはタッチエリアに 定義されている操作が行われることとなる。

【００１８】 なお、オペレータがＣＲＴ画面上に指を接触した状態（挿入した状態）、すな わち、タッチスクリーン操作をしたまま、指の位置を移動するような操作（ドラ ッグ操作という）を行った場合は、タッチターゲット３１の外から、有効タッチ ターゲット３１内に指が入った時点で、有効タッチエリア判断手段３がそれを検 出し、カーソルまたはアイコンＫＬの表示が、縁取り（あるいは白抜き）表示の 形態から、タッチスクリーン操作が有効であることを示すハイライト表示（第１ の表示形態）に変化するようになっている。

【００１９】 図２は、以上の動作を示す概略フローチャートである。画面へのタッチ指定位 置が、有効なタッチターゲット内にあるか否かにより、そのタッチ指定位置にカ ーソルあるいはアイコンをその表示形態を変えて表示するようになっている。

【００２０】 この様に、タッチスクリーン操作が有効に行われたか否かを、オペレータは、 そのカーソル表示から直観的に把握することができる。 なお、この実施例では、タッチスクリーン操作が有効であることを示す第１の 表示形態としては、ハイライト表示、タッチスクリーン操作が無効であることを 示す第２の表示形態として、白抜き形態としたが、これらは互いに識別できる表 示形態であれば、例えば表示カラーを変えるようにしてもよし、点滅するような 表示形態を採用してもよい。

【００２１】 また、カーソルやアイコンの操作は、タッチスクリーンによる操作以外に、キ ーボードやマウスなどによっても共通に行えるようにしてもよい。

【００２２】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案によれば、分散形制御システムのオペレー タステーションなどにおいて、画面に表示されている例えば操作・監視画面に対 してあらかじめ設定してあるタッチターゲットを指などで指し示し、操作・監視 を行う場合、そのタッチスクリーン操作がタッチした場所へのカーソル表示形態 から、有効であったか否かを瞬時に把握することができるもので、操作性の向上 が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。

【図２】動作を示す概略フローチャートである。

【符号の説明】

１ ＣＲＴ画面 ２ 指定位置検出手段 ３ 有効タッチエリア判断手段 ４ 第１のカーソル表示手段 ５ 第２のカーソル表示手段 ６ キーボード ７ マウス ＫＬ カーソル（またはアイコン）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示画面上への指などによる指定位置、
   または指を抜く位置を検出する指定位置検出手段を備え
   たタッチスクリーン装置であって、 前記指定位置検出手段が検出する指の挿入位置または、
   指の抜く位置が予め定めてある有効なタッチターゲット
   内にあるか否かを判断する有効タッチエリア判断手段
   と、 この有効タッチエリア判断手段が、指定位置が有効なタ
   ッチターゲット内にあることを検出した場合、カーソル
   またはアイコンを前記指定位置に移動すると共に、当該
   カーソルまたはアイコンを第１の表示形態で表示する第
   １のカーソル表示手段と、 前記有効タッチエリア判断手段が、指定位置が有効なタ
   ッチターゲット外にあることを検出した場合、カーソル
   またはアイコンを前記指定位置に移動すると共に、当該
   カーソルまたはアイコンを前記第１の表示形態とは区別
   できる第２の表示形態で表示する第２のカーソル表示手
   段とを設けたことを特徴とするタッチスクリーン装置。