JPH0571223U

JPH0571223U - 保安灯

Info

Publication number: JPH0571223U
Application number: JP018306U
Authority: JP
Inventors: 進亀井
Original assignee: 伸光企業株式会社
Priority date: 1992-02-26
Filing date: 1992-02-26
Publication date: 1993-09-28
Anticipated expiration: 2007-02-26
Also published as: JP2561952Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】発光ダイオード等の発光体と共にこの光源を
反射拡散する反射体をチューブ内部に収納させることに
よって発光体の明るさを助長すると共に、夫々の発光体
の明るさを所定の広い範囲で発光している状態に外観で
きるようにしたチューブ状保安灯を提供する。【構成】透明な可撓チューブ(1)の内部で該可撓チュ
ーブ(1)に挿通された電線(2)に適当な間隔を隔てて発光
ダイオード等の複数の発光体(3)…が接続されており、
これら各発光体(3)に向かって凸面状の反射鏡面(4a)を
有する複数の反射体(4)…が前記発光体(3)との間に適当
な間隔を隔てて夫々配置されている構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、夜間や曇天時に於ける道路工事や建築工事現場等において、危険区域を境界線に沿って点灯表示する保安灯に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の保安灯は多くの場合、電線に夫々適当な間隔を隔てて多数の赤電球を直列に接続し、夫々の電線に対する電源回路を交互に切り換えて赤電球を点滅させている。この従来手段では、発光体となる多数の赤電球が電線に直列に接続され、しかも発光体自体も高いインピーダンスを有するものであるから、電源に100Ｖ電圧や発電装置を必要とし、携帯用として手軽に使用することができない。又、発光体となる赤電球はそれ自体破損し易くしかも外部に露出しているので取り扱いに気を使うと共に、その使用寿命が短いのでしばしば赤電球を交換しなければならない。そこで、このような点を考慮して透明な可撓性チューブ内に適当な間隔を隔てて発光ダイオードを組み込んだチューブ状の保安灯が最近使用されている。このチューブ状の保安灯は12Ｖバッテリーで長時間使用できると共に発光体の破損が少ないので携帯用として大変便利であるが、発光体の照度の面で難点があり、特に発光ダイオードの光源には指向性があって夫々の発光体の明るさに強弱が生じる等の欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案では、発光ダイオード等の発光体と共に、これの光源を反射拡散する反射体をチューブ内部に収納させることによって発光体の明るさを助長すると共に、夫々の発光体の明るさを所定の広い範囲で発光しているように外観できるチューブ状保安灯を提供することを主たる目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために考案した、本考案に係る保安灯にあっては、透明な可撓チューブ(1)の内部で該可撓チューブに挿通された電線(2)に適当な間隔を隔てて発光ダイオード等の複数の発光体(3)…が接続されており、これら各発光体( 3)に向かって凸面状の反射鏡面(4a)を有する複数の反射体(4)…が前記発光体(3) との間に適当な間隔を隔てて夫々配置されている構造としたものである。

【０００５】

【作用】

上記のごとく構成された保安灯にあっては、図８に示すように道路工事現場等の防御柵(8)に掛止めして使用される。発光体が点灯した時に発光体からの光が反射体(4)の反射鏡面(4a)によって反射拡散し、発光体(3)と反射体(4)との間のチューブが発光して通行者の注意を誘起する保安灯としての効果を高めることができると共に、夫々の発光体からの光は相対する反射体(4)によって等しく反射拡散されるものであるから、夫々の反射体(4)の明るさを均質に保持することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照にして説明する。図１〜図４は本考案の代表的な実施例を示すものであって、符号(1)は赤色に着色された透明な合成樹脂製のチューブを示す。この可撓チューブ(1)の内部に1 2Ｖバッテリーを電源とする電線(2)が挿通されている。そしてこの電線に適当な間隔例えば４００〜４３０mm間隔を隔てて発光ダイオードによる複数の発光体(3 )…が交互に通電発光するように接続されており、これら各発光体(3)…の間で、各発光体(3)の光源に向いた凸面状の反射鏡面(4a)を有する複数の反射体(4)が夫々の発光体(3)と１００〜１３０mm隔てた位置に配置されている。

【０００７】図１〜図４で示した実施例では、前記反射体(4)はチューブ軸方向に凸部を向けた円錐形の反射鏡面(4a)を左右両面に有し、この一方の反射鏡面(4a)に向かって発光体(3)の光源が向けられている。反射体(4)は軸芯部に電線(2)を挿通する貫通孔(4b)を備え、これに電線(2)が挿通されて、詰栓(5)によって位置固定されている。又、反射体(4)にはこれの貫通孔(4a)に電線(2)をはめ込むためのガイド溝(4c)が設けられている。このようにして、電線(2)に発光体(3)…と反射体(4) …とを交互に取り付けたものを可撓チューブ(1)に挿入して、その両端をチューブ端に固定することにより容易に保安灯を組成することができる。尚、可撓チューブ(1)に挿入したときに図２で示すように、反射体(4)の外周面と可撓チューブ (1)の内面との間に大きなガタが生じないようにしておくのが好ましく、これにより使用中に反射体(4)や発光体(3)が可撓チューブ(1)内でガタつくのを阻止することができる。図中(9)及び(10)は電源接続用のメス型コネクターとオス型コネクターを示す。

【０００８】前記電線(2)に接続された複数の発光体(3)は一つおきに交互に点滅するように形成されている。発光体(3)が点灯した時、発光体からの光が反射体(4)の反射鏡面(4a)によって反射拡散し、発光体(3)と反射体(4)との間の部分が発光し、保安灯としての効果を高めることができる。尚、前記発光体(3)を構成する発光ダイオードは一般に多く市販されている2.4〜2.5Ｖの標準タイプのものが好ましい。

【０００９】図５乃至図７は別実施例を示したもので、図５及び図６は本考案における反射体(4)に若干の修正を加えた実施例を示すものであって、反射鏡面(4a)の反対面に軸方向に沿った嵌合孔(4d)が設けられており、電線(2)にそって可撓チューブ( 1)に挿通させてある反射体保持線(6)から分岐させた枝線(6a)の先端膨大部(6b) を前記嵌合孔(4d)に嵌合することにより反射体(4)の位置決めが行われている。この際、枝線(6a)の先端膨大部(6b)が嵌合孔(4d)から抜けでるのを防止するために詰栓(7)を嵌合孔(4d)の開口部に押し込んでおくのがよい。又、枝線(6a)がガイドされる溝(4e)を嵌合孔(4d)から反射体(4)の外周面に向かって形成しておくのが好ましい。該実施例では、各反射体(4)を各発光体(3)の両側に配置してあり、発光体からの間隔を５０〜８０mm隔てた位置に配置してある。而して、該実施例のように発光体(3)の両側に反射体(4)を配電する場合には、発光体(3)は指向性のない多方向発光性のものが適している。

【００１０】また、図６及び図７に示した可撓チューブ(1)は、前記反射体(4)並びに発光体 (3)を接続した電線(2)を可撓チューブ(1)に対して容易に挿入するための手段として、可撓チューブ(1)の周面の一部を軸方向に沿って分割して、その分割部分近くにコの字状となる突出部(11a)、(11b)をそれぞれ突出させて電線保持用空間 (12)を形成するようにし、その外端面に互いに着脱自在に係合する係合凸部(1a) 並びに係合凹部(1b)を形成し、電線(2)を前記空間(12)収容し、反射体(4)並びに発光体(3)を可撓チューブ(1)に収納した後、前記係合凹凸部(1a)(1b)を係合するようにしたものである。

【００１１】上記した両実施例において、可撓チューブ(1)の径や長さ、発光体(3)や反射体( 4)の数や間隔は任意に選択して設計することが可能である。又、反射体(4)の反射鏡面(4a)は滑らかな曲面や複数の平らなカット面で形成してもよい。又、反射体 (4)は可撓性チューブ(1)を屈曲させたり、或いはチューブを踏み付けた場合に反射体(4)やチューブ(1)を傷つけない様に軟質の合成樹材料で作成して、その反射鏡面(4a)に反射率の良い塗料でコーテイングする様にしておくのが良い。又、反射体(4)自体に蛍光塗料を混入して成形したり、或いは表面にコーテイングして形成しても良い。その他本考案は上記の実施例構造のみに限定されるものでなく、本考案の構成要件を備え、且つ効果を有する範囲内で適宜変更して実施出来ることは勿論である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上記のごとく構成されたものであるから、発光体が点灯した時に発光体からの光が反射体(4)の反射鏡面(4a)によって反射拡散し、発光体(3)と反射体(4)との間の部分が所定の広い幅間隔で発光しているように外観できるので通行者の注意を誘起する保安灯としての効果を高めることができると共に、夫々の発光体からの光は相対する反射体(4)によって等しく反射拡散されるものであるから、夫々の発光体の明るさを広い範囲で発光しているように外観することができて商品価値を高めることができる等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る保安灯の代表的な実施例を示す長
さ方向に沿った一部断面側面図である。

【図２】上記保安灯の要部を示す拡大断面図である。

【図３】図２におけるＡーＡ線に沿った断面図である。

【図４】上記実施例における反射体の斜視図である。

【図５反射体の他の実施例を示す斜視図である。【図６】図５で示した反射体を組み込んだ保安灯の拡大
断面図である。

【図７】本考案にかかる保安灯における可撓チューブの
他の実施例を示す横断面図である。

【図８】本考案にかかる保安灯の使用例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

(1) 可撓チューブ (2) 電線 (3) 発光体 (4) 反射体 (4a) 反射体の反射鏡面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】透明な可撓チューブ(1)の内部で該可撓
チューブ(1)に挿通された電線(2)に適当な間隔を隔てて
発光ダイオード等の複数の発光体(3)…が接続されてお
り、これら各発光体(3)に向かって凸面状の反射鏡面(4
a)を有する複数の反射体(4)…が前記発光体(3)との間に
適当な間隔を隔てて夫々配置されている保安灯。