JPH0571109B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本発明はワードプロセツサのような文章の編集
を行う装置に関し、特に文章のタイトル部分等の
特定の文章を枠で囲む枠組作成機能を有した文章
処理装置に係るものである。

＜従来技術＞ 文章作成において、文章のタイトル部分やその
他の特定の文章を他の文章と区別するために枠で
囲んで表現する枠組みがよく用いられている。

従来のワードプロセツサのような文章処理装置
で枠組する場合、罫線を用いて枠組したり或は特
定の文字又は記号を用いて枠組みすることが行わ
れている。

この前者の罫線を用いて枠組する場合には枠組
するための操作は比較的簡単であるが、この枠組
構成要素としては単に直線だけでなるので単調で
あり、枠組の表現力として乏しいものであつた。

また、前記後者の文字又は記号を用いる場合に
は枠組構成要素が任意の文字又は記号でなること
から、枠組の表現としては豊富となるが、文字、
記号を用いる関係上、これら枠組構成要素を文字
情報として文章情報と一緒に文章メモリに入力す
る必要があり、そのためこの枠組の作成が非常に
面倒でありまた文章情報を削除、追加等の修正を
行なうとこの枠組がくずれ、枠組修正もする必要
がある等の問題点を有していた。

＜目的＞ 本発明は文字又は記号を枠組構成要素となして
豊富な枠組の表現が簡単にできるようにした枠組
作成機能を備えた文章処理装置の提供を目的とす
るものである。

特に予め多数の記号、シンボル等の情報を多数
記憶したキヤラクタメモリと、枠組モード時に、
入力された枠組する位置情報とキヤラクタメモリ
内の選択されたキヤラクタ情報とに基づいて当該
枠組する位置に前記キヤラクタ情報を枠組構成要
素として順次出力するところの枠組情報発生手段
とを備え、上記キヤラクタメモリの保持するキヤ
ラクタ情報を文字入力モードにおいて文字情報と
して取出しまた枠組モードにおいて枠組構成要素
として枠組情報発生手段に導びくようにしたとこ
ろに特徴がある。

＜実施例＞ 第１図は本発明文章処理装置の一実施例を示す
ブロツク図である。第１図において１はキーボー
ドであり、このキーボード１には各種の文字入力
キー群及び文字入力モードを指示するキー、枠組
モードを指示するキーを含む各種制御キーを有し
ており、図においては枠組み処理に係るキーつま
り枠組キー、座標キー、記号キー、線キー、実行
キー、カーソル移動キーを示している。その機能
としては枠組キーは枠組モードを指定し、座標キ
ーは後述のカーソル移動キーで位置指示した枠組
を行う位置の座標入力を指示し、記号キーは後述
するキヤラクタメモリの保持する記号、シンボル
等のキヤラクタ選択する際のキヤラクタメモリを
指示し、線キーは直線による枠組を指示し、実行
キーは各処理の実行指示を行ない、カーソル移動
キーは枠組を行う位置指示やキヤラクタメモリの
キヤラクタ情報の指示等を行なう。

２はキーボード１から出力されるキー信号に対
応するコード信号を発生するキー制御回路、３は
カーソルカウンタで、カーソルマークのＸ方向の
移動に応じてカウントアツプまたはカウントダウ
ンするＸカウンタと、カーソルマークのＹ方向の
移動に応じてカウントアツプまたは、カウントダ
ウンするＹカウンタを有する。

４は編集制御回路であつて各種編集処理を行う
主制御回路であり、文字入力モードフラグF₁、
枠組入力モードフラグF₂、枠組修正モードフラ
グF₃を有する。５は辞書メモリであつて、キー
ボード１より入力される文字に対応する変換文字
を検索出力する。つまりかな漢字変換を行なう。
６は編集制御プログラムであり、各種編集の制御
プログラムが格納されている。７は予め多数の記
号、シンボル等の情報を記憶したキヤラクタメモ
リであり、該メモリ内のキヤラクタ情報は文字入
力モードでは文字情報として取出され、また枠組
モードでは該キヤラクタ情報で枠取りする枠構成
要素として取出される。８は前記キヤラクタメモ
リ７へのデータの書き込み、読み出しのアドレス
を指示するアドレス回路、９は文章メモリであつ
て、文字入力モードでキーボード１より入力した
文字を記憶する。１０は文章メモリ９への文字書
き込みまたは読み出しアドレスを指示するアドレ
ス回路である。

１１は枠組情報発生手段であつて枠組位置座標
データを格納する座標メモリと枠組構成要素のキ
ヤラクタ情報を格納するキヤラクタメモリを含
み、枠組する位置に前記キヤラクタ情報を枠組構
成要素として順次出力（枠組情報）する。なお、
具体的構成は第５図に示している。

１２は前記枠組情報発生手段１１の座標メモリ
とキヤラクタメモリをアドレス制御するアドレス
回路、１３は上記キヤラクタメモリ７に保持され
たキヤラクタ情報群の中から所望のキヤラクタを
選択するために必要な選択画面データが一時記憶
されるバツフアメモリである。

１４は合成回路であり枠組情報発生手段１１及
び文章メモリ９より出力されるデータを合成する
回路である。１５はリフレツシユメモリであり、
合成回路１４及びバツフアメモリ１３より出力さ
れる文字及び枠組データを例えば１行分保持す
る。１６はキヤラクタジエネレータであり、１５
のリフレツシユメモリより出される文字及び枠組
データのコードに対応するキヤラクタを出力す
る。１７は表示装置、１８は印字装置である。

次に第２図の動作フロー、第３図の選択画面、
第４図の表示及印字例をもつて、全体の動作を説
明する。

（文字入力の場合） 通常、ワードプロセツサのような文章処理装置
は電源を立上げると、各種モードに先立つて文字
入力モードが自動的に設定される。つまり文字モ
ードフラグF₁がセツトされ、文字入力待ち状態
となる。この状態でキーボード１の文字キーより
文字入力し、この入力されたキーコードはキー制
御回路２によつて文字コードに変換され、そして
辞書メモリ５を参照して変換され、この変換後に
アドレス回路１０の制御のもとで文章メモリ９に
記憶される。文字入力が終了し、他の編集モード
に変更する場合は文字入力モードフラグF₁はリ
セツトされる。（第２図のステツプS1→S14→S15
→S16→S17→S18→S19） また、この文字入力モードで記号、シンボル等
のキヤラクタメモリ７に保持されたデータを入力
したいときにはキーボード１の記号キーを操作す
ることにより、編集制御回路４は枠組キヤラクタ
より、ある一定数のキヤラクタを読み出す（例え
ば、第３図Ｂに示すようなキヤラクタ数）。この
読み出しはアドレス回路８の指定するアドレスに
記憶されたキヤラクタを読み出すことは言うまで
もない。

このようにして読み出したキヤラクタデータは
編集回路４を介してバツフア１３に保持され、リ
フレツシユメモリ１５、キヤラクタジエネレータ
１６を介して表示装置１７に表示される。これが
第３図Ｂの状態である。今、表示されているキヤ
ラクタが所望のものでないと、例えばＸ方向のカ
ーソル移動キーを操作することによりアドレス回
路８は前回読み出したキヤラクタのアドレスの次
のアドレスを指定することにより他のキヤラクタ
を読み出し、表示装置１７に表示せしめる。

表示されたキヤラクタが所望のものであれば、
カーソルを所望のキヤラクタの位置まで移動さ
せ、この状態で実行キーを操作することにより、
その指定されたキヤラクタコードが文章メモリ９
に導入される。なお、第３図においてKMはカー
ソルシンボルを示す。

（枠組作成の場合） 先ずキーボード１の枠組キーを操作して枠組モ
ードを指示する。このモード設定により編集制御
回路４はさらに第３図Ａに示すモード選択画面の
データをバツフアメモリ１３に転送し、リフレツ
シユメモリ１５、キヤラクタジエネレータ１６を
介して表示装置１７に第３図Ａのような画面を表
示させる。

この選択画面にはカーソルシンボルKMも同時
に表示されており、キーボード１のカーソル移動
キーを操作することにより、左右に移動される。
なお、このカーソル移動はカーソルカウンタ３の
制御のもとに行われる。

今、カーソルの位置が第３図Ａに示す如く、枠
組の“作成”位置にあるものとする。ここで実行
キーを操作することにより、編集制御回路３は枠
組作成モードフラグF₂をセツトし、枠組作成モ
ードとする（第３図のステツプS1→S2→S3）。枠
組作成に当つては枠組領域の指定を他の処理に先
立つて行なう。まず枠組みを行う位置にカーソル
を移動させる。このカーソル移動は、カーソルカ
ウンタの制御のもとに行われ、座標キーを操作す
ることによつて、カーソルの位置データがカーソ
ルカウンタ３より出力され、アドレス回路１２の
指定する、枠組情報発生手段１１の座標メモリに
第１座標データとして記憶される。と同様に第２
座標データも枠組情報発生手段１１の座標メモリ
に記憶される。この第１座標と第２座標は例えば
第４図のA₁とA₂の座標であり、この２点の位置
指定で枠組する範囲が決定し得る（第３図のステ
ツプS4〜S9）。

上記のようにして枠組領域が指定されると、次
に枠組構成要素としてのキヤラクタメモリ７内の
キヤラクタ情報の選択が行われる。

これはキーボード１の記号キーを操作すること
により行われ、このキヤラクタ情報の選択操作は
上述の文字入力モードでのキヤラクタ選択操作と
同様に行われるので詳細は省略する。

ただ、実行キーの操作で指定されたキヤラクタ
情報は枠組情報発生手段１１のキヤラクタメモリ
に記憶され、フラツグF₂をリセツトさせる（第
３図ステツプS10〜S12）。

以上のようにして枠組情報発生手段１１に記憶
された枠組位置を示す座標情報と枠組構成要素と
してのキヤラクタ情報は後述する処理によつて枠
組情報として合成回路１４へ出力される。

この合成回路１４に入力された枠組情報は文章
メモリ９からの文章情報と合成されてリフレツシ
ユメモリ１５へ送られ、キヤラクタジエネレータ
１６を介して表示装置１７に表示されまた印字装
置１８によつて印字される。この例を第４図Ａ，
Ｂ，Ｃに示している。なお、枠組情報発生手段１
１からの枠組情報の発生タイミングと文章メモリ
９から文章情報の読出しタイミングは同期して行
われる。

ここで上記した枠組情報発生手段１１の具体的
構成を第５図を参照して今少し説明すると、図に
おいて１１１及び１１２は座標メモリであり、ま
た１１３はキヤラクタメモリであつて枠組構成要
素としてのキヤラクタコードを記憶する。

そして、編集制御回路４より出力された２つの
座標データは、アドレス制御回路１２の制御によ
つて、１１１及び１１２のメモリに記憶される。
また、記憶された座標データは１１４の座標演算
回路に導入される。前記座標演算回路１１４は、
２つの座標を基に枠組領域を演算し出力する。

１１５は枠組編集処理装置であり、１１４の座
標演算回路より出力される枠組領域データ例えば
第１行１字は枠組なし、第１行２字〜５字は枠
組、６字以降枠組なしの場合の「０，１，１，
１，１，０，０，０………」のデータの“１”に
キヤラクタコードを対応させて出力することによ
り枠組情報を発生させるものである。

（枠組修正の場合） 一度設定した枠組キヤラクタを他のキヤラクタ
に置き換える場合、再度、枠組キーを操作するこ
とにより第３図Ａのモード選択画面が表示され、
カーソル移動キーにより修正位置にカーソルを移
動させ、実行キーを操作することにより枠組修正
モードフラグF₃がセツトされる（第３図のステ
ツプS1→S2→S13）。

ここで記号キーを操作し、第３図Ｂの如きキヤ
ラクタ選択画面を表示させ、カーソルにより変更
キヤラクタを指定し、実行キーを操作することに
より、枠組情報発生手段１１のキヤラクタメモリ
に記憶された前回のキヤラクタをこの変更キヤラ
クタに書き換える（第３図のステツプS10〜
S12）。

以降は上述したように枠組情報を発生させて表
示装置１７又は印字装置１８に出力される。これ
は例えば最初第４図Ａに示すような枠組を作成し
たが、枠組構成要素としてのキヤラクタ情報だけ
を変えることにより第４図Ｂ又は第４図Ｃのよう
な枠組が簡単に作成できる。

また、枠組情報発生手段１１の座標メモリに設
定した座標情報だけを適宜変えるだけで枠組位置
も簡単に変更できる。

＜効果＞ 以上のように本発明の文章処理装置にあつては
予め多数の記号、シンボル等の情報を多数記憶し
たキヤラクタメモリ、枠組モード時に入力された
枠組する位置情報と前記キヤラクタメモリ内の選
択されたキヤラクタ情報とに基づいて当該枠組す
る位置に前記キヤラクタ情報を枠組構成要素とし
て順次出力するところの枠組情報発生手段とを備
え、キヤラクタメモリ内キヤラクタをの用いて容
易に枠組みができ、また枠組構成要素としてのキ
ヤラクタは文章メモリとは関係のない枠組情報発
生手段へ導びかれるので前記文章メモリ内の文章
データを修正した場合でも枠組位置がくずれこと
もない。

更にキヤラクタメモリの各キヤラクタは文字入
力モードでは文字情報として文章メモリへも導び
くことができ、このキヤラクタメモリを枠組モー
ドと文字入力モードの両方で利用することができ
るという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明文章処理装置の構成を示すブロ
ツク図、第２図は同装置の動作を示すフローチヤ
ート、第３図は選択画面の表示例を示す図、第４
図は枠組された出力例を示す図、第５図は枠組情
報発生手段の具体的構成を示すブロツク図であ
る。 １：キーボード、３：カーソルカウンタ、４：
編集制御回路、５：辞書メモリ、７：キヤラクタ
メモリ、９：文章メモリ、１１：枠組情報発生手
段、１３：バツフアメモリ、１４：合成回路、１
５：リフレツシユメモリ、１６：キヤラクタジエ
ネレータ、１７：表示装置、１８：印字装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字入力モード、枠組モード等のモード指定
   を行なうモード設定手段と、 予め多数の記号、シンボル等の情報を記憶保持
   したキヤラクタメモリと、 前記キヤラクタメモリの中の所望のキヤラクタ
   情報を選択するための選択手段と、 枠組モード時に、入力された枠組する位置情報
   とキヤラクタメモリ内の選択されたキヤラクタ情
   報とに基づいて当該枠組する位置に前記キヤラク
   タ情報を枠組構成要素として順次出力するところ
   の枠組情報発生手段と、 文字入力モード時に、上記キヤラクタメモリよ
   り選択された記号、シンボル等のキヤラクタ情報
   を含む入力された文章情報を記憶する文章メモリ
   とを備え、 上記キヤラクタメモリの保持するキヤラクタ情
   報を文字入力モードにおいては文字情報として文
   章メモリへ導びき、また枠組モードにおいて枠組
   構成要素として枠組情報発生手段に導びくように
   したことを特徴とする枠組作成機能を備えた文章
   処理装置。