JPH056982Y2 - - Google Patents

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JPH056982Y2
JPH056982Y2 JP12784790U JP12784790U JPH056982Y2 JP H056982 Y2 JPH056982 Y2 JP H056982Y2 JP 12784790 U JP12784790 U JP 12784790U JP 12784790 U JP12784790 U JP 12784790U JP H056982 Y2 JPH056982 Y2 JP H056982Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は膝伸展筋力の弱化した患者の補強足具
となる義肢装具の膝関節に関するものである。
<従来の技術> 従来、一般に用いられている下肢麻痺患者、膝
部を痛める等の膝屈伸の悪い患者に添える義肢装
具(下肢装具)における膝関節としては、例えば
実公昭39−36584号公報のように、単に上部筋金
(上足筋金)の下端に設けた双股部に下部筋金
(下足筋金)を挿入し枢軸で関節枢着すると共に、
上部筋金に予め遊嵌した昇降スライド型係止体の
下部筋金に対する嵌合又は離反で固定、屈曲を行
う関節機構を果たすものとなつている。
<考案が解決しようとする課題> しかし、この種の膝関節作用は、単にスライド
型係止体を摺動し、下部筋金を外れる上部筋金の
引上げ位置で腰掛け状態のような二つ折り屈曲回
動と、下部筋金と上部筋金を直線状とした位置へ
の降下セツトで直線固定となる2種類の切換動作
を得るに過ぎなかつた。従つて、歩行に際して
は、膝関節が全く曲がらない直線状態のため、足
を外側へ振るように廻わしながら歩かねばなら
ず、不自然な歩容となる。
また、近時は上記欠陥を改良したものとして、
前記スライド型係止体(リング体)の枠内に傾斜
内テーパーを配設し、固定と二つ折り及び歩行動
を容易とする遊動を可能とした膝関節も出現して
いるが、この場合はスライド型係止体内に、単な
るガタを設けただけであり、このタイプの遊動範
囲は、例えば0°か又は15°となる2段切換しかで
きず、この中間角度の選定はできない。このた
め、治療の度合に応じた遊動振れ角の微調整がで
きない。
更に、従来の下部筋金の戻りは、この自重に基
づく振り子動をもつて行うだけで、敏速な戻りを
得ず、早歩き等ができなかつた。
本考案は上記実情に鑑み、上部筋金と下部筋金
間に振り角調整の規制プレートと偏心カムを組込
むと共に、強制戻りのバネを配したことで、上記
課題を解決する義肢装具の膝関節を提供すること
を目的としたものである。
<課題を解決するための手段> 本考案は、上部筋金の下端に形成した二股部内
に、下部筋金の上端及び振り角調整用規制プレー
トを重ね案内し関節軸で枢着し、この規制プレー
トの回動範囲を、下部筋金に設けた偏心円駒のカ
ム変位と止ピンで規制すると共に、上部筋金に遊
嵌したスライダー係止枠体の段階移動で遊動角度
を設定し、且つ前記偏心円駒と規制プレートの下
端間に戻り用バネ体を取付け、前記スライダー係
止枠体の下部筋金端が嵌入する最下位置と二股部
を外れる上方引上げ位置とで直線状から二つ折り
までの角度を設定するようにしたものである。
<作用> 上記のような構成のため、腰掛ける等の如きに
膝関節を二つ折りとする場合、上部筋金の二股部
にあつてクリツク機構で2段階係止をもつスライ
ダー係止枠体を、二股部を外れる上部筋金側に引
上げれば、下部筋金の上端係止部との係合が解
け、下部筋金が屈曲自在となり二つ折り曲げがで
きる。また、起立状態となる直線固定に当たつて
は、スライダー係止枠体を二股部の下部の膨出部
まで降下させ下部筋金の上端を包囲すれば、該ス
ライダー係止枠体内に下部筋金の上端係止部が嵌
まり回動せず固定状態となる。また、歩行に際し
所望の振り角度を得る遊動歩行をする場合、スラ
イダー係止枠体のセツトを前記固定位置より1段
上となる2段目係止位置に上昇移動させれば、下
部筋金の上端係止部は外れるが、側部に重ねた規
制プレートは、関節軸の上下に配設のカム型偏心
円駒と止ピン間で規制されるものとなる。従つ
て、偏心円駒のカム変位量に応じた規制プレート
間に所定間隙が生じ、このガタ分だけ規制プレー
トが回動し、これが遊動角度となり、その振れ幅
だけ円滑な歩行ができる。このとき、規制プレー
トの下部と偏心円駒の支持点間にはバネ体が介在
してなるため、歩行動で所定の角度だけ曲がつた
状態から(バネ体の弾発に抗して)、このバネ体
の弾発で下部筋金が垂下位置へ早戻りとなる。
<実施例> 以下、本考案を実施例の図面に基づいて説明す
れば、次の通りである。
1は上部筋金で、この下部に膨出部2を下端に
設けた二股部3を形成し、該二股部3の間隙部3
aに、下部筋金4の上部と振り角度調整用規制プ
レート5とを重ねた状態で案内すると共に、該下
部筋金4と規制プレート5を二股部3の外側から
直交挿通の関節軸6を貫通し関節枢着とし、且つ
規制プレート5の前記関節軸6を中心とした下部
位置となる規制アーム部5aの側部に、下部筋金
4に取付ビス7で固定した規制カムとなる偏心円
駒8を設けると共に、規制プレート5の上部位置
の係止部5bが臨む止ピン9を下部筋金4に植設
し、この偏心円駒8のカム変位により生じるガタ
分で規制プレート5の回動幅が設定される。10
は上部筋金1の二股部3位置に遊嵌する方形枠状
のスライダー係止枠体で、該スライダー係止枠体
10は側部に穿つた係止孔11に、二股部3の基
部に埋設のスプリング12で押される係止ボール
13を弾嵌合してクリツク機構14とし昇降位置
規制の構成となる。また、偏心円駒8の取付ビス
7と規制プレート5の下端に設けた止めビス15
にネジリバネ形の戻り用バネ体16の両上端を係
止し、これら全体として遊動角度付き膝関節17
となる。この場合、前記係止孔11は上下2個を
設け2段係止とする。また、偏心円駒8の下部筋
金4に接する面にはノコギリ刃状の放射ギザ面1
8を付け、取付ビス7の螺挿時に下部筋金4面に
締付け方向で喰込ます固定となる。
次にこの作用を説明すれば、先ず椅子に腰掛け
る等で関節を二つ折りとする場合は、スライダー
係止枠体10を二股部3の固定位置(最下位)か
らクリツク係止に抗して上部筋金1側へ引き上げ
れば、関節軸6で枢着の下部筋金4の上端係止部
4aがスライダー係止枠体10の枠内より離反し
係止規制が外れるため、ここで下部筋金4を回動
すれば二つ折りに曲がるものとなる(第3図参
照)。
また、起立等で関節を直線状態にする場合は、
前記と逆にスライダー係止枠体10を二股部3の
下端の膨出部2まで摺動して押し下げれば、下部
筋金4の上端係止部4aがスライダー係止枠体1
0内に嵌まり込み不動となり、該下部筋金4と上
部筋金1とが直線固定となる。このときのスライ
ダー係止枠体10は、上部位置の係止孔11に二
股部3側の係止ボール13が嵌入し下段停止とな
る。
ここにおいて、歩行動に際し関節に所定の遊動
角度を得たい場合は、前記固定位置のスライダー
係止枠体10を、1段上のクリツク係止となる下
部の係止孔11に係止ボール13が嵌入するよう
引上げ、該スライダー係止枠体10を中段停止と
する。このとき、下部筋金4の上端係止部4aは
スライダー係止枠体10の枠内より外れるが、規
制プレート5は上端の係止部5bがスライダー係
止枠体10内にあつて、止ピン9の内側に位置す
ると共に、下端の規制アーム部5aがカム体構造
の偏心円駒8の内側に位置し、且つ該偏心円駒8
の設定如何により側面に臨む規制アーム部5aと
の間にカム変位に応じた間隙aが生じ、この間隙
a分だけ規制プレート5が回動自在となる。従つ
て、このガタ分だけ下部筋金5が振れる(遊動)
ものとなり、円滑な歩容を得る。例えば、規制プ
レート5の上端係止部5bが止ピン9に当接した
状態下にあつて、下端の規制アーム部5aの端縁
に偏心円駒8の最大変位部分が接触としたとき
は、間隙aが全くなく、即ち遊動角度0となり、
この偏心円駒8の変位量を減少させて行くにつれ
遊動角度が発生してくる(実施例の偏心円駒使用
で0〜20°範囲内にあつて所望の遊動角度を得る。
この状態で歩行をすれば、膝関節は蹴り出し位
置から遊脚相を経て立脚相に戻るに当たつて、前
記所望の膝折れをしてから上部筋金1と下部筋金
4が直線状に戻る時、該下部筋金4の偏心円駒8
と規制プレート5側の下端間に戻り用バネ体16
が介在しているため、このバネ戻り弾発が作用し
下部筋金4の直線状戻りを強制的に早め、自然な
歩容に近ずけるものとなる。
<考案の効果> 上述のように、本考案の義肢装具の膝関節はス
ライダー係止枠体装着の上部筋金の二股部に枢着
する下部筋金と振り角度調整用規制プレート、及
び該規制プレートの回動を規制する偏心円駒と止
ピンを下部筋金に配し、且つ偏心円駒と規制プレ
ート間に戻り用バネ体を介在したため、スライダ
ー係止枠体の上方引上げと最下位置押し下げ移動
で二つ折りと直線固定が簡単にできる。また、偏
心円駒のカム変位の選定で、該偏心円駒と規制プ
レート間に適宜の間隙を得、この間隙分に応じて
下部筋金が振れ、且つこのときの下部筋金の戻り
をバネ体で早めるため実質的に楽な歩行動(自然
な歩容)ができる。しかも、遊動角度はカム型偏
心円駒使用のため、振り角が0〜20°等の範囲内
で所望の角度(連続可変範囲)を得る調整が簡単
にでき、且つコンパクトとなるため各種患者の装
具膝関節に適応しえる。また、偏心円駒は取付ビ
スによる着脱調整タイプのため、必要に応じ患者
自身にあつてもカム変位の調節が可能となる。ま
た、偏心円駒の片面に放射ギザ面が有するため、
取付ビスの下部筋金に対する固定の確実となる等
の実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
要部を示す側面図、第2図は正面図、第3図は二
つ折り状態の側面図、第4図A,Bは遊動状態の
バネ作動を示す説明図、第5図は分離せる斜視
図、第6図は偏心円駒の放射ギザ面を示す正面図
である。 1……上部筋金、3……二股部、4……下部筋
金、5……振り角度調整用規制プレート、6……
関節軸、7……取付ビス、8……偏心円駒、9…
…止ピン、10……スライダー係止枠体、14…
…クリツク機構、16……戻り用バネ体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部筋金の下端に形成した二股部内に、下部筋
    金の上端及び振り角調整用規制プレートを重ね案
    内し関節軸で枢着し、この規制プレートの回動範
    囲を、下部筋金に設けた偏心円駒のカム変位と止
    ピンで規制すると共に、上部筋金に遊嵌したスラ
    イダー係止枠体の段階移動で遊動角度を設定し、
    且つ前記偏心円駒と規制プレートの下端間に戻り
    用バネ体を取付け、前記スライダー係止枠体の下
    部筋金端が嵌入する最下位置と二股部を外れる上
    方引上げ位置とで直線状から二つ折りまでの角度
    を設定する義肢装具の膝関節。
JP12784790U 1990-11-30 1990-11-30 Expired - Lifetime JPH056982Y2 (ja)

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