JPH0568791A

JPH0568791A - ドラム式衣類乾燥機

Info

Publication number: JPH0568791A
Application number: JP3231400A
Authority: JP
Inventors: Koji Yamane; 孝二山根; Masahiro Sato; 昌宏佐藤; Susumu Kitamura; 進北村; Noriaki Miyoshi; 紀明三好; Yuki Tamura; 友樹田村; Yuji Onishi; 裕二大西
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1991-09-11
Filing date: 1991-09-11
Publication date: 1993-03-23

Abstract

(57)【要約】【目的】集塵フィルタへの糸くずや綿ぼこりによる目
づまりをなくし、風量の低下を防止し、乾燥効率のアッ
プを図る。【構成】集塵フィルタ９を着脱自在に軸支し、フィル
タガード１０に除塵体１０ａを設け、この除塵体１０ａ
を集塵フィルタ９の集塵面９ｂに当接させ、フィルタガ
ード１０は、回転ドラム４の回動と同方向に回動するよ
うに着脱自在に回転ドラム４に装着する。また、集塵フ
ィルタ９の外周に集塵面９ｂより除去された糸くずや綿
ぼこりを溜める収納部９ａを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はドラム式衣類乾燥機に関
し、さらに詳しくは、乾燥運転時に糸くずや綿ぼこりを
集めるフィルタと、このフィルタを保護したり、衣類へ
の糸くずや綿ぼこりの再付着を防止するフィルタガード
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、衣類乾燥機としては、一般的に図
７に示すようなものが知られている。以下図７の全体断
面図に基づいて説明する。

【０００３】１は外枠である。この外枠１の前面には衣
類を投入するための衣類投入口２が設けられ、この衣類
投入口２を開閉するドア３が外枠１前面に設けられてい
る。４は外枠１内に設けられ回転ドラムである。この回
転ドラム４は背面に設けられたドラム軸５を以て回転自
在に支持されており、外周に巻回されるベルト６によっ
て回転駆動される。７は回転ドラム４を駆動するための
モータである。

【０００４】回転ドラム４の背面には温風の排気口８が
形成されており、回転ドラム４内から発生する糸くずや
綿ぼこりを集めるためのフィルタ９およびフィルタ９と
衣類の干渉を防止しフィルタを保護したり、衣類への糸
くずや綿ぼこり再付着を防止するためのフィルタガード
１０が設けられている。１１は上記ドラム軸５に同軸状
に設けられた熱交換ファンである。この熱交換ファン１
１は、回転ドラム４内の空気を上記排気口８から導出さ
せるとともに、この導出した空気と機外の空気とを熱交
換させて導出空気の除湿冷却を行うものであり、周囲に
はファンケーシング１２を設けている。

【０００５】１３は、このファンケーシング１２を介し
て上記回転ドラム４の排気口８に接続されたダクトであ
る。このダクト１３は回転ドラム４の背面から下部を通
って回転ドラム４の前面に互って設けられるものであっ
て、その出口は回転ドラム４の前面の温風吸気口１４に
接続されている。１５はダクト１３内の出口付近に設け
られたヒータである。このヒータ１５はダクト１３を通
過した空気を加熱し、回転ドラム４内に温風を供給する
ためのものである。１６はファンケーシング１２と熱交
換ファン１１の摺動部である。

【０００６】上記構成の衣類乾燥機の動作について説明
する。湿った衣類はドア３を開いて回転ドラム４内に入
れられる。ここで衣類乾燥機を駆動すると、回転ドラム
４が回転するとともに、熱交換ファン１１も回転する。
これにより、ヒータ１５を通過して高温の温風となった
空気は回転ドラム４内に導入される。一方、衣類は回転
ドラム４内にタンブリングされ、供給された温風と接触
することにより乾燥される。

【０００７】この乾燥によって多湿となった空気は、回
転ドラム４の背面から導出されてダクト１３に導入さ
れ、この時に回転ドラム４内で発生した糸くずが、フィ
ルタ９で回収される。また多湿となった空気は熱交換フ
ァン１１に接触することにより冷却除湿され、低湿空気
となってヒータ１５に供給される。このような衣類乾燥
機において、温風の循環は図３に図示するように、回転
ドラム４→フィルタ９→ダクト１３→ヒータ１５→回転
ドラム４という経路で行われるが、運転中にフィルタ９
には除々に糸くずや綿ぼこりが蓄積する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記のようにフィルタ
９に糸くずや綿ぼこりの蓄積が進行すると、循環路を流
れる風量が減少し、乾燥性能が低下する。また、ドラム
４内の圧力が上昇するため摺動部のわずかな隙間から綿
ぼこりが機外に排出されたり、ヒータ１５からの温風吐
出部に糸くずや綿ぼこりが蓄積するなどの害を生じる。

【０００９】従ってフィルタ９は定期的な掃除が必要
で、２〜３回の使用毎に掃除を行わなくてはならない。
しかしながら、上記掃除は忘れがちで手間もかかり、糸
くずや綿ぼこりが蓄積されたまま使用されることにな
り、上記のような害を生じる恐れがあった。

【００１０】本発明は、上記の実状に鑑みてなされたも
ので、その目的はフィルタの掃除の手間を少なくし、ま
た糸くずや綿ぼこりの除却をしやすくする衣類乾燥機を
提供するものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、フィルタをドラム軸に着脱自在に軸支
し、フィルタガードを回転ドラムと同運動で回転するよ
うに着脱自在に装着するとともに、フィルタガードに、
フィルタの集塵面に当接するように除塵体を設ける。

【００１２】また、上記除塵体でフィルタ面から取り除
かられた糸くずや綿ぼこりを溜める収納部をフィルタの
外周に設ける。

【００１３】なお、上記収納部においては、上記フィル
タガードの回転方向に対して、収納部の入口は開成と
し、出口は閉成とすると塵埃が溜まりやすくなる。

【００１４】他の実施例としては、上記除塵体にブラシ
を設けてもよい。

【００１５】なお、ブラシを設けた場合は、ブラシをフ
ィルタ面に当接させても本目的は達することは出来る
が、フィルタの目詰まりを配慮するとブラシはフィルタ
面より隙間を設ける方がよい。

【００１６】

【作用】乾燥運転により、回転ドラム内で、発生し、フ
ィルタに蓄積して糸くずや綿ぼこりは、回転ドラムの回
転によりフィルタ面に当接して、回転ドラムと同運動す
る除塵体で除去される。

【００１７】なお、フィルタの外周には収納部を設けて
いるので、除塵体で除去された塵埃は、収納部に溜めら
れる。

【００１８】また収納部は、フィルタガードの回転方向
に対して、入口側を開成し、出口側を閉成しているので
収納部へ溜められた塵埃は、除塵体の回転と一縮に回る
ことはない。

【００１９】また、除塵体にブラシを設けることによっ
てもフィルタの除塵を行うことができる。ブラシを用い
ると、フィルタ面に多少の凹凸があっても除塵できる。

【００２０】なお、ブラシとフィルタとを当接させるよ
り少し隙間を設けることにより、ブラシの毛によって押
圧されてフィルタの目詰まりの発生が防止できる。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図１は本発明の衣類乾燥機の要部断面図で
ある。図２は同じくフィルタガードの裏面図である。図
３は同じくフィルタの正面図で、図４は図３のＡ−Ａ線
断面図である。

【００２２】なお、従来と同一部分については同符号を
付し、詳細な説明を省略または簡略化する。ドラム式衣
類乾燥機は通気口を有する外枠（図示略）と、この外枠
内で回転可能に支持され、乾燥すべき衣類を収納し、か
つ吸気口（図示略）、および排気口８を有する回転ドラ
ム４と、外枠に配置された、熱交換ファン１１とを備え
ている。熱交換ファン１１は、上記通気口から外気を外
枠内に導入し、かつ上記吸気口から回転ドラム４内部へ
空気を導入すると共に、排気口８から回転ドラム４内の
空気を排出するものである。

【００２３】外枠には回転ドラム４、および熱交換ファ
ン１１を介して空気を循環させるダクト（図示略）が設
けられ、このダクト内にはダクト内の空気を加熱する乾
燥用ヒータ（図示略）が設けられている。回転ドラム４
には、衣類が塵埃フィルタ９に干渉してフィルタの破損
を防いだり、集塵フィルタ９に集められた糸くずや綿ぼ
こりを、衣類に再付着させないためのフィルタガード１
０が着脱自在に固定され、その内側には回転ドラム４と
同運転で回転しながら集塵フィルタ９の糸くずや綿ぼこ
りを自動的に払い落とす除塵体１０ａが形成されてい
る。

【００２４】また、回転ドラム４の背面には、乾燥運転
時に糸くずや綿ぼこりを集める集塵フィルタ９が排気口
８を覆うようにドラム軸５に着脱自在に取り付けられて
おり、さらに集塵フィルタ９の外周の約半分の下部には
除塵体１０ａで払い落とした糸くずや綿ぼこりを溜める
ための収納部９ａを円孤状に形成されている。

【００２５】なお、この収納部９ａは、フィルタガード
１０の回転方向に対して、出口を閉成する壁９ｃを設け
ている。

【００２６】また他の実施例としては、図５に示すよう
に除塵体としてブラシ１０ｂを設けてもよい。この場合
ブラシ１０ｂは集塵フィルタ９と当接させてもよいが、
集塵フィルタ９の目の大きさによっては、ブラシ１０ｂ
の押圧によって集塵フィルタ９の目詰りの発生の原因と
なる場合もあるのでブラシ１０ｂと集塵フィルタ９とは
少し隙間を設けると良い。

【００２７】上記構成の衣類乾燥機で被乾燥物する場合
について説明すると、ドラム４内に被乾燥物を入れて、
電源スイッチ（図示せず）をＯＮして乾燥運転すると、
ドラム４内に温風が送られ、ドラム４及びフィルタカバ
ー１０が回転し、被乾燥物が乾燥される。

【００２８】被乾燥物の湿気を含んだ温風は排気口８を
通って導出されるが、同時に、被乾燥物の回転によって
発生する糸くずや綿ごみも排気口８側に吸い込まれる。
ただ、排気口８の前部に集塵フィルタ９が設けれらてい
るので、糸くずや綿ぼこりは集塵フィルタ９によって集
塵される。

【００２９】集塵された塵埃は、フィルタガード１０に
設けられた除塵体１０ａが集塵フィルタ９に当接しなが
ら、フィルタガード１０と同回転するので、集塵フィル
タ９より除去され除塵体１０ａの側面に溜められながら
回転しはじめる。

【００３０】乾燥運転が継続され、除塵体で除塵された
塵埃がある程度溜まってくると、塵埃は集塵フィルタ９
の外周へと追いやられる状態となる。すると、外周に
は、塵埃の収納部９ａが設けられているので、この収納
部に塵埃が入り込む。入り込だ塵埃は除々に蓄積され塵
埃の量によっては収納部９ａより飛び出そうとするが、
除塵体１０ａの回動によって収納部９ａの内周にははみ
出ることなく、また、収納部９ａには、除塵体１０ａの
回転方向に対して出口側に壁９ｃを設けて出口を閉成し
ているので収納部９ａに溜った塵埃は、はみ出すことな
く、逆に壁９ｃに順次押圧されるように圧縮収納される
ことになる。

【００３１】以上のようにして乾燥運転が終ると、集塵
フィルタ９の集塵面９ｂにはほとんど塵埃は付着してい
なく、大部分は収納部９ａに集積しているか、除塵体１
０ａに付着しているかである。そして、乾燥された衣類
等をドラム４内から取り出した後、フィルタガード１０
を外し、集塵フィルタ９を外して、収納部９ａまたは除
塵体１０ａに集積している糸くずや綿ぼこりを取り除け
ばよい。

【００３２】乾燥運転たびごとに集塵フィルタ９の掃除
をしなくても、乾燥運転中は、たえず除塵体１０ａが回
転しているので除塵体１０ａの回転範囲内は除塵されて
いるので、風量低下による乾燥効率の低下はなく、収納
部が満ぱいになると、除塵体１０ａの回転範囲外の空間
に塵埃がたまることになり、そうなると、フィルタガー
ド１０を通して外部よりも目視で確認できるので、その
時になって集塵フィルタ９の掃除をしても良い。

【００３３】なお、上記のような場合を考慮してフィル
タガード１０を透明体か半透明体にしておけば、フィル
タガード１０と集塵フィルタ９の間に溜った塵埃を目視
することができることは云うまでもない。また収納部９
ａも透明体か半透明体にしておけば収納部９ａの塵埃も
外部より目視することができる。

【００３４】なお、前記除塵体１０ａの先端にブラシ１
０ｂを設けても前記と同様の効果があり、その場合は、
集塵フィルタ９の多少の凹凸があっても糸くずや綿ぼこ
りがブラシによってかき集められるようになるので、前
記の除塵体よりはより除塵できる場合もある。

【００３５】ただ、ブラシ１０ｂを集塵フィルタ９の集
塵面９ｂに当接させておいてもよいが、集塵面９ｂの目
の大きさによっては、ブラシ１０ｂの回動によって集塵
面９ｂに付着した塵埃が押圧されて、より目詰まりが発
生することもある。

【００３６】よって、ブラシ１０ｂと集塵面９ｂとはわ
ずかな隙間を設けておくと良い。隙間があっても、ブラ
シ１０ｂによって糸くずや綿ぼこりをかき集めるので除
塵効果を低下さすことはない。

【００３７】

【発明の効果】本発明は上記のような構成になっている
ので、以下のような効果を奏する。乾燥運転中、集塵フ
ィルタに付着した糸くずや綿ぼこりが、回転している除
塵体によって除塵されるので、集塵フィルタは目詰りす
ることなく、そのため風量低下が起らないため、乾燥効
果がアップし、従来より早く乾燥する。

【００３８】また、除塵された糸くずや綿ぼこりは集塵
フィルタに設けられた収納部に溜められるので、乾燥後
の集塵フィルタの掃除が簡単に行うことができる。な
お、収納部の一端に壁を設けているので、除塵体によっ
て除去され、収納部に溜められた塵埃は、収納部よりは
み出すことなく、圧縮状態で集塵され、集塵量が多くな
る。

【００３９】また、除塵体にブラシを設けることによ
り、集塵フィルタの多少の凹凸があっても集塵フィルタ
の集塵面の集塵を除去でき、ブラシと集塵面とにわずか
な隙間を設けておくことによって、集塵面の目の大きさ
によっては、ブラシによる塵埃の押圧による目詰りを防
ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のドラム式衣類乾燥機の要部断面図であ
る。

【図２】同じく、フィルタガードの裏面図である。

【図３】同じく、集塵フィルタの正面図である。

【図４】同じく、図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】本発明の他の実施例のドラム式衣類乾燥機の要
部断面図である。

【図６】同じく、フィルタガードの裏面図である。

【図７】従来のドラム式衣類乾燥機の縦断面図である。

【符号の説明】

４回転ドラム５ドラム軸８排気口９集塵フィルタ９ａ収納部９ｂ集塵面９ｃ壁１０フィルタガード１０ａ除塵体１０ｂブラシ１１熱交換ファン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者三好紀明大阪市阿倍野区長池町22番22号シヤープ株式会社内 (72)発明者田村友樹大阪市阿倍野区長池町22番22号シヤープ株式会社内 (72)発明者大西裕二大阪市阿倍野区長池町22番22号シヤープ株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回転ドラムの一側面中央に衣類の出入口
を有し、この出入口に対向した位置に排気口を有し、こ
の排気口の前面にフィルタとフィルタガードを有するド
ラム式衣類乾燥機において、前記フィルタを着脱自在に
軸支し、前記フィルタガードを前記回転ドラムと同運動
で回転するように着脱自在に前記回転ドラムに、装着す
るとともに、前記フィルタの集塵面に当接する除塵体を
前記フィルタガードに設けたことを特徴とするドラム式
衣類乾燥機。
【請求項２】前記フィルタの外周に、塵埃収納部を設
けたことを特徴とする請求項１記載のドラム式衣類乾燥
機。
【請求項３】前記塵埃収納部に、前記フィルタガード
の回転方向に対して入口を開成し、出口を閉成したこと
を特徴とする請求項２記載のドラム式衣類乾燥機。
【請求項４】請求項１記載の除塵体にブラシを設けた
ことを特徴とする請求項１記載のドラム式衣類乾燥機。
【請求項５】前記ブラシとフィルタとに隙間を設けた
ことを特徴とする請求項４記載のドラム式衣類乾燥機。