JPH0565642U - 車両の前輪駆動軸取出装置 - Google Patents

車両の前輪駆動軸取出装置

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JPH0565642U
JPH0565642U JP1718492U JP1718492U JPH0565642U JP H0565642 U JPH0565642 U JP H0565642U JP 1718492 U JP1718492 U JP 1718492U JP 1718492 U JP1718492 U JP 1718492U JP H0565642 U JPH0565642 U JP H0565642U
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JP
Japan
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wheel drive
drive shaft
case
front wheel
shaft
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Pending
Application number
JP1718492U
Other languages
English (en)
Inventor
徹 博田
和成 池田
Original Assignee
三菱農機株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスミッションケースの下面に着脱可能
に前輪駆動軸取出しケースを装着し、前後輪駆動または
後輪駆動に切替可能にした車両において、前輪駆動軸を
取出す際、組立作業性、整備性及び変速操作性を良好に
すると共に、不整地走行時に車両腹部下方の障害物によ
って前輪駆動軸及び中間伝動軸が損傷することを防止す
る。 【構成】 トランスミッションケースの下面に着脱可能
に前輪駆動軸取出しケースを装着し、前後輪駆動または
後輪駆動に切替可能にした車両において、前後輪のほぼ
中間に位置するセンターケース内に中間伝動軸を連通さ
せて、ケース内で前輪駆動軸と連結させるように構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、前後輪駆動または後輪駆動に切替可能の建設用車両、運搬用車両、 農林業用車両等の産業用の車両の前輪駆動軸取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の、前後輪駆動または後輪駆動に切替可能の車両においては、トランスミ ッションケースの内部に前輪駆動軸の取出し部を構成するか、前輪駆動軸取出ケ ースをトランスミッションケースの下面に着脱可能に装着した場合でも、中間伝 動軸をセンターケースの下方に露出して配設し、ケースの外で前輪駆動軸と連結 させていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のように、トランスミッションケースの内部に前輪駆動軸の取出部を構成 したものは、不具合発生時、トランスミッションケースの全分解点検が必要とな り、整備性に劣る欠点があった。また、トランスミッションケースの下面に着脱 可能に前輪駆動軸取出ケースを装着し、前後輪駆動または後輪駆動に切替可能に した場合でも、中間伝動軸をセンターケースの下方に露出して配設し、ケースの 外で前輪駆動軸と連結させたものでは、中間伝動軸が丁度前後輪の中間部に位置 するため、不整地走行時、下方からの障害物に当たり、損傷する恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、トランスミッションケースの下面に着脱可能に前輪駆動軸取出ケー スを装着し、前後輪駆動又は後輪駆動に切替可能にした車両において、前後輪の ほぼ中間に位置するセンターケースの下部に、前輪駆動用の中間伝動軸を挿脱可 能に嵌装し、ケース内で前輪駆動軸に、前記中間伝動軸の後端を伝動可能に嵌挿 することにより上述の課題を解決した。
【0005】
【作用】
エンジンからの動力は、主クラッチ、減速装置を経て、トランスミッションケ ース内で変速され、更に減速されて、一方は後輪を駆動し、他方はトランスミッ ションの下面に着脱可能に前輪駆動軸取出ケースを装着して、前輪を分岐駆動し ている。トランスミッションケース内では前後輪駆動又は後輪駆動に切替可能に なっており、その一部のギヤから前輪駆動軸に動力を伝達している。前輪駆動軸 及びそれに付随するギヤやクラッチ等を前輪駆動軸取出ケースに予め組付けて組 立品とし、これをトランスミッションケースの前方下部に着脱可能に取付けると 共に前記前輪駆動軸の前端部を、前輪駆動軸取出ケースから前方に突出させ、ト ランスミッションケースと前方のセンターケースとを組付け、クラッチハウジン グを組付ける前に、センターケースの下部内に穿設されている孔に、中間伝動軸 を挿入してケース内で前記前輪駆動軸の前端に伝動可能に嵌挿する。従って、前 輪駆動軸及び中間伝動軸は前後輪のほぼ中間の位置ではセンターケース内に収納 され、ケースの外に露出した部分がないので前輪駆動軸及び中間伝動軸の損傷の 恐れがなく、かつ、前輪駆動軸取出ケースを整備するときそれを容易に着脱する ことができると共に上方の開口部から容易に整備することができる。
【0006】
【実施例】
本考案の一実施例を図面について説明すると、トラクタ本体は後方からトラン スミッションケース1、センターケース2、クラッチハウジング3及びエンジン 4が一体構造としてシャシー部を構成している。トランスミッションケース1の 前部下面の開口部には前輪駆動軸取出ケース5が着脱可能に装着され、その前方 には中間伝動軸6がセンターケース2内の下部の孔に挿脱可能に遊嵌してクラッ チハウジング3の下部においてベアリング7及びオイルシール8を経て、軸端を のぞかせている。なお、前記シャシー部は左右の後輪9及び前輪10によって支 持されている。
【0007】 前輪駆動軸取出ケース5には前後輪の周速が略同一速度となるギヤ11と前輪 側が略2倍の速度となるギヤ12が前輪駆動軸13上に配設され、ピストン14 を前方に移動させることによって前輪駆動軸13の円周に複数個明けられた円錐 状の溝15にギヤ11のボス部の孔に遊嵌している複数個のボール15aを押し 込むことにより、ギヤ11側の速度が得られ、また、スプラインボス16に係合 する摩擦板17が油圧によりピストン14の端面の圧力を受けることによって、 ギヤ12側の速度が得られるように構成されている。
【0008】 前輪駆動軸取出ケース5の上方にはギヤ11及びギヤ12と噛合するギヤ18 及びギヤ19が副変速駆動ギヤ20及び21が共に同一の軸22上に配設され、 軸22の上方にはピニオン軸23があり、それと噛合するリングギヤ24及びデ フ装置を経て後輪9を駆動している。ギヤ19は2段歯車に構成され、その内径 のスプラインボス部には軸22の直径方向に明けられ内部のスプリング26に押 されるボール25と係合しギヤ19の摺動位置を決める内径溝27が設けられて いる。なお、ギヤ19はピニオン軸23上の4輪駆動ギヤ28から軸22に動力 を伝達すると共に、前記ギヤ12と噛合することにより増速される。
【0009】 ギヤ12のボス部は一方に延長され、円周複数個の溝には複数枚のプレッシャ プレートの山部が係合し、プレッシャプレート1枚置きに内径溝がスプラインボ ス16に係合する複数枚の摩擦板17が挟持されて内蔵している。スプラインボ ス16の内径にはピストン14の端面との間にスプリング29が介在し、常にピ ストン14の他端の内径傾斜面が前記ギヤ11のボス部の孔に遊嵌している複数 個のボール15aを溝15に押し込むように付勢している。一旦溝15に押し込 まれたボール15aはピストン14の内径に拘束されて溝15から抜け出すこと は出来ない。このようにして、前輪駆動軸13はギヤ11と係合するので前後輪 はほぼ同一の周速となる。
【0010】 一方、油圧回路35から前輪駆動軸13の内径孔を通じ、ピストン14の内部 端面とラム36との間に圧油を送り込むことにより、スプリング29の付勢力に 抗してピストン14が後方に移動する。その際、その移動量をピストン14の前 端内周の大径がボール15aから図3に示すごとく少し離れる程度にすると、ギ ヤ11から前輪駆動軸13への伝動が断たれて二駆動状態(後輪のみ駆動)にな り、上記移動量を更に大きくすると、前記プレッシャプレートと摩擦板17を加 圧して摩擦力によってクラッチ接合し、スプラインボス16とギヤ12は同一回 転速度となるので、前輪駆動軸13は前輪側が略2倍の速度となるように駆動さ れる。このピストン14が後方に移動する際、同時にボール15aは溝15との 拘束が解除されボール15aが溝15から抜け出すことになるのでギヤ11と前 輪駆動軸13の関係が断たれ、係合も解除されることとなる。このとき、ピスト ン14の内径がボール15aが溝15に押し込まれた時の、複数個のボール15 aの外接円に等しくなるように設定すると、ピストン14の内径の加工が容易に なると共に、前輪駆動軸13とピストン14の同心度が確保され、高精度が得ら れる。
【0011】 上述のように前輪駆動軸取出し装置を一つの組立品として予め組込み、トラン スミッションケース1の下面の開口部から組付け、4輪駆動ギヤ28と前輪駆動 軸13との間に変速用のギヤ19を介在させ、ギヤ19の摺動操作及び油圧の操 作の併用によって、2輪駆動と4輪駆動とに切替え、並びに後輪と同一速度と倍 速との切替え可能にしたので、組立作業性が向上し、切替え操作も容易になった 。
【0012】
【考案の効果】
本考案は、トランスミッションケース1の下面に着脱可能に前輪駆動軸取出ケ ース5を装着し、前後輪駆動又は後輪駆動に切替可能にした車両において、前後 輪のほぼ中間に位置するセンターケース2の下部に、前輪駆動用の中間伝動軸6 を挿脱可能に嵌装し、ケース内で前輪駆動軸13に、前記中間伝動軸6の後端を 伝動可能に嵌挿したので、前輪駆動装置及び中間伝動軸の組立作業性、整備性及 び変速操作性が向上すると共に、前輪駆動軸13及び中間伝動軸6は前後輪のほ ぼ中間の位置ではセンターケース2内に収納され、ケースの外に露出した部分が ないので前輪駆動軸13及び中間伝動軸6の損傷の恐れはなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの動力伝達の側面断面図である。
【図2】副変速装置の展開断面図である。
【図3】前輪駆動軸装置の縦断面図である。
【図4】伝動系統図である。
【符号の説明】 1 トランスミッションケース 2 センターケース 5 前輪駆動軸取出しケース 6 中間伝動軸 11 ギヤ 12 ギヤ 13 前輪駆動軸 14 ピストン 17 摩擦板 19 ギヤ 28 4輪駆動ギヤ 29 スプリング 35 油圧回路 36 ラム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションケース1の下面に着
    脱可能に前輪駆動軸取出ケース5を装着し、前後輪駆動
    又は後輪駆動に切替可能にした車両において、前後輪の
    ほぼ中間に位置するセンターケース2の下部に、前輪駆
    動用の中間伝動軸6を挿脱可能に嵌装し、ケース内で前
    輪駆動軸13に、前記中間伝動軸6の後端を伝動可能に
    嵌挿したことを特徴とする車両の前輪駆動軸取出装置。
JP1718492U 1992-02-21 1992-02-21 車両の前輪駆動軸取出装置 Pending JPH0565642U (ja)

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JP1718492U JPH0565642U (ja) 1992-02-21 1992-02-21 車両の前輪駆動軸取出装置

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JPH0565642U true JPH0565642U (ja) 1993-08-31

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ID=11936863

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