JPH0565228U - ブラシ取付装置および回転ブラシ - Google Patents

ブラシ取付装置および回転ブラシ

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JPH0565228U
JPH0565228U JP673792U JP673792U JPH0565228U JP H0565228 U JPH0565228 U JP H0565228U JP 673792 U JP673792 U JP 673792U JP 673792 U JP673792 U JP 673792U JP H0565228 U JPH0565228 U JP H0565228U
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孝雄 山本
武彦 高崎
省三 中江
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は並列して薄板状に配置したブラシ毛
群の片側端を断面形状が略U字状である鞘で包み固定し
た薄板平面状ブラシ2をブラシ台座3に組み付ける装置
に関するものである。 【構成】 本考案のブラシ取付装置1は、薄板平面状ブ
ラシ2を構成する略U字状の直上部のブラシ毛をT字状
ブラシ受部4と鈎字状ブラシ押板5の各々の頂部の突起
の端面間に挟んで固定することによって、前記薄板平面
状ブラシ2を締結するものである。本考案の回転ブラシ
は前記本考案のブラシ取付装置1を回転シャフトの周面
に軸心に沿って設けたものである。 【効果】 本考案の回転ブラシは、これを構成する本考
案のブラシ取付装置1に組み付ける薄板平面状ブラシ2
の取り替えが容易でその締結が確実であるため、その整
備が容易で安価なものであるという特徴を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、研削に用いるブラシ取付装置およびブラシ取付装置を活用した回転 ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、並列して薄板状に配置したブラシ毛群を適宜太さの心線を介して適 宜位置で折り返し、該折り返し部を断面形状が略U字状である鞘(以下「チャン ネル」という。)で包み、該チャンネル7の開口部をかしめることによってチャ ンネル7の開口部に垂直に突設する如く植設した薄板状ブラシ(以下「チャンネ ルブラシ」という。)が市販されているが、該チャンネルブラシは図9に示す如 く、チャンネルブラシの断面形状は、折り返し部のチャンネル7の幅がチャンネ ル7で包まれていない部分の幅に比して拡張していることを特徴とするものであ る。
【0003】 前記チャンネルブラシ2のブラシ台座11への取付方法は、図10に示す如く 、チャンネル7の底面9をブラシ台座11と溶接で固着する方法、図11に示す 如く、チャンネルブラシ2の端部8の一側面を、ブラシ台座11に固着した支持 壁14に螺設した押ボルト15の先端で押し付け、他側面をブラシ台座11に固 着した受壁13に押し当てることにより締結する方法、更には、後述する実開昭 60−154018号公報、実開昭62−192866号公報に開示された取付 方法等がある。
【0004】 図10に示す前記チャンネルブラシ2の固定方法においては、ブラシ毛5が摩 耗し、これを新しいチャンネルブラシと交換する場合、摩耗したチャンネルブラ シ2を取外すには、溶接固着金属12を斫り取らねばならず、斫り作業が大変面 倒であるという問題があった。
【0005】 図11に示すチャンネルブラシ2の固定方法においては、ブラシが回転する場 合に発生する振動によって、前記押ボルト15が弛み、その結果、チャンネルブ ラシ2の端部8の締結が解除され、回転中にチャンネルブラシ2が脱落するとい う問題があった。
【0006】 図12は実開昭60−154018号公報に開示されているブラシの取付装置 の断面図を示し、チャンネルブラシ2が、チャンネルブラシ2の端部8の拡張部 10a,10bの片側斜面が押板16の両端によって上方から下方へ押え付けら れて、固定押板17に押し当てられた状態で押板16を介して締結ボルト18に よって固定されている状態を示す。
【0007】 前記固定方法においては、図13に示す如く、チャンネルブラシ2を構成する チャンネル7の端部8は、その片側の拡張部の変曲した面の上部が押板16の両 端部20a,20bによって上方から下方へ押し付けられるので、端部8の正規 の組み付け状態に対しずれ易い傾向にある。
【0008】 このため、チャンネル7の端部8は、正規の組み付け状態に対しずれた際、チ ャンネル7の底面9はブラシ台座11に片当り状態となるため、ブラシ台座11 、固定押板17、押板16との各々の点接触位置で締結されることとなる。
【0009】 前述の如く、各々の点接触部で締結された場合においては、前記駆動軸の回転 力、研掃抵抗力等によって前述の接触部は弾性変形や塑性変形を生じ、これらの 変形によって接触部に間隙が生じ、この間隙が発生するため拡張部とシャフト回 転力、研掃抵抗力等によって押板が振動し、遂に押板16の締結ボルト18が弛 み、この結果、チャンネルは弛み遂に前記チャンネルブラシは脱落するに至るこ とがあるという問題があった。
【0010】 図14および図15は、実開昭62−192866号公報に開示されているブ ラシの取付方法を示し、駆動軸21に固定した円胴22の周面へ半径線に対して 、若干の傾斜を有するように植設した研磨線条23とを備えさせたことを特徴と する研磨用ブラシ24を構成する該研磨線条23、即ち本考案の明細書の中で呼 称しているチャンネルブラシ2の円胴の周面へ取付ける方法が開示されている。 前述のチャンネルブラシは、該チャンネルブラシを構成するチャンネル7の拡 張部10a,10bおよび底面9が円胴22に設けたチャンネル7の嵌合部のそ れぞれの面に全面密着しているため、円胴に確実に締結されているかの如く見え るが、チャンネル7の拡張部10a,10bおよび底面9を全面密着させること は、製作、加工等による形状、寸法には必ず統計上のバラツキが存在するもので 、特にチャンネル7のように曲げ加工したものについてはバラツキが大であり、 現実的には困難であり、また、実用に供する程度のバラツキ範囲内に形状、寸法 を製作加工する場合には煩雑な作業になると共に長時間を要するため、研磨用ブ ラシ24は大変高価なものとなり経済上実用的価値のないものになる。
【0011】 特に図15に示す研磨線条23のチャンネル7の断面外形の形状の溝を、円胴 22の周面に加工して設けることは更に煩雑な作業になるため、より一層高価な ものになり経済上実用的価値のないことは当然のことである。
【0012】 更に、前記チャンネルブラシの締結状態は、押板25および締結ボルト26が 隣接して樹立するブラシ毛5群の奥に位置しているため、隣接するブラシ毛5群 が邪魔になり、チャンネルの締結状態が見にくいところにもって締結ボルト25 の締結等の作業をするため、図16に示す締結状態、即ち、ブラシ台座11に具 備して成るチャンネル7の底面9および片側拡張部との各々の当り面および押板 26との各々の点接触位置で締結される状態になりがちである。
【0013】 従って、チャンネルブラシ2は、前記駆動軸21の回転力、研削抵抗力等によ る振動によって点接触部が変形した場合、図16に示す如く、押板25とブラシ 台座11におけるチャンネルブラシ2の拡張部の当り面との間を抜け出るおそれ があった。
【0014】 また、前記研磨用ブラシ24においては、図17に示す如く、チャンネルブラ シ2は、押板25の下部に間隙が生じた状態において、押板25がチャンネル7 の端部8を押し付けた場合、駆動軸の回転力、研削抵抗力等による振動によって 当接部が変形したときは、ブラシ押板が弛み、次いで押板締結ボルトの締結が弛 み、遂にチャンネルブラシが脱落するに至ることがあるという致命的な問題があ った。
【0015】 更に、前記研磨用ブラシ24においては、チャンネルブラシ7を構成する心線 6が細い場合、チャンネルの曲げ部の外面最大幅とそのカシメ部の外面幅との差 が小さくなるため、押板25の掛りが不安定となり、チャンネルブラシの締結が 不安定になるという問題があった。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案は前記従来の問題点を解消し、チャンネルブラシの取替が容易 にでき、しかもチャンネルブラシの拡張部がブラシの回転力および研掃抵抗力等 によって発生する振動によって弛まない構造のブラシ取付装置を提供するもので ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような実情に鑑みなされたもので、前述の課題を解決するために 下記のブラシ取付装置および回転ブラシを提供する。
【0018】 1)チャンネルブラシの拡張部の上方のブラシ毛側面を、該チャンネルブラシ 取付台座の上面の中央に該台座の軸心に沿って配設したT字状の該チャンネルブ ラシ受部の先端と、該チャンネルブラシ取付台座の側面に配設した鈎字状の該チ ャンネルブラシ押板の鈎部先端とで挟接し、該チャンネルブラシ押板を該チャン ネルブラシ取付台座の側面にボルトを介して締結したブラシ取付装置。
【0019】 2)チャンネルブラシの拡張部の頂部を、該チャンネルブラシ取付台座の上面 の中央に該台座の軸心に沿って配設したT字状の該チャンネルブラシ受部の先端 と、該チャンネルブラシ取付台座の側面に配設した鈎字状の該チャンネルブラシ 押板の鈎部先端とで挟接し、該チャンネルブラシ押板を該チャンネルブラシ取付 台座の側面にボルトを介して締結したブラシ取付装置。
【0020】 3)チャンネルブラシ取付台座をブラシ取付シャフトの外周面に該ブラシ取付 シャフトの軸心に沿って半径方向に放射状に配置し、該チャンネルブラシ取付台 座の両端部付近を該ブラシ取付シャフトの外周にボルトを介して締結した回転ブ ラシ。
【0021】 4)チャンネルブラシ取付台座をブラシ取付シャフトの外周面に該ブラシ取付 シャフトの軸心に沿って半径方向に放射状に配置し、かつ、該チャンネルブラシ 取付台座が軸心方向に適宜数に分割されると共に、該軸心方向に隣接する該チャ ンネルブラシ取付台座は半径方向に千鳥に並列して位置する回転ブラシ。
【0022】
【作用】
図1は本考案のブラシ取付装置1にチャンネルブラシ2を組み付けた実施例の 横断面図を示すもので、2個のチャンネルブラシ2をブラシ台座27の上面の中 央に、該台座27の軸心に平行にブラシ受部28を設け、チャンネルブラシ2の チャンネル7の底面9をブラシ台座27の上面に当接し、かつ、チャンネル7の 直上のブラシ毛5の両側面をブラシ受部28の頂部に設けた突起31の端面に、 ブラシ押板29の頂部に設けた突起31の端面で押し付けて、ブラシ台座27の 上面に対し垂直に固定したものであることを示す。
【0023】 前記ブラシ受部28は、断面形状がT字状でその頂部の両側面の各々の突起3 0a,30b下にはブラシ拡張部が入り得る深さの段差を有し、ブラシ受部28 の中央に適宜間隔を置いて設けた貫通孔を介してブラシ台座27に締結ボルト3 2で締結されてなる。
【0024】 ブラシ受部28の固定方法はボルトによる固定に拘泥されるものでなく、ブラ シ受部28の下部をブラシ台座27に溶接若しくは接着材による接着で固定して もよい。
【0025】 前記ブラシ押板29は、断面形状が鈎字状で、ブラシ押板29の前記チャンネ ルブラシ2側の頂部に鈎字状の突起31を備え、突起31下には、チャンネルブ ラシの拡張部が入り得る深さの段差を設けると共に、ブラシ押板29の下方部に 設けた貫通孔を介して前記ブラシ台座11の側面に締結ボルト33で締結されて なる。
【0026】 尚、ブラシ受部28の突起30a,30bとブラシ押板29の突起31とのそ れぞれの距離は、ブラシ受部を固定したときにチャンネルブラシ2のブラシ毛5 の両側面に押し付けて固定し得る大きさである。
【0027】 本考案は以上の構成であるから、組み付けられたチャンネルブラシ2が使用さ れて摩耗した場合、チャンネルブラシ2は、ブラシ押板29の締結ボルト33を 弛めることによって、ブラシ毛5を挟んで対向してなるブラシ受部28の突起3 0端面とブラシ押板29の突起31端面との間隔が広がるために、上方へ引き出 して撤去することができる。
【0028】 また、撤去後組み付ける新品のチャンネルブラシ2は、その端部8を前記突起 30,31の各々の端面間に上方から挿入し、ブラシ台座27の上面にチャンネ ルブラシ2の底面9が当接した状態で締結ボルト33を締結することによって、 本考案のブラシ取付装置1に締結される。
【0029】 ブラシ台座27にチャンネルブラシ2を組み付ける際、チャンネルブラシ2は 、傾いてその底部9がブラシ台座27の上面と片当りしたとき、ブラシ押板29 を締結ボルト33を締めてブラシ台座に締結していくにつれて、該ブラシ受部2 8の突起30の端面とブラシ押板29の突起31の端面とは略平行して、ブラシ 毛5群の側面を挟んだ状態で、底部はブラシ台座27の上面をずり動きながら、 ブラシ台座27の上面に垂直に締め付けられて固定される。
【0030】 また、チャンネルブラシ2は、チャンネル7の底部9がブラシ台座27の上面 から離れて組み付けられたとしても、ブラシ受部28の突起30の端面とブラシ 押板29の突起31の端面との間に挟まれてブラシ台座27に対し垂直に強固に 締結されているため、研掃機能については何の問題もない。
【0031】 また、ブラシ受部28の突起30の端面とブラシ押板29の突起31の端面と で締め付けられているチャンネルブラシ2のブラシ毛5の相互位置がブラシ駆動 中にずれたり、またはブラシの締付け部が潰れたりして、締結部の締付け力が弱 くなり、この結果、チャンネルブラシ2がブラシの回転力や研削抵抗力によって 振動しても、ブラシ押板29はブラシ台座の側面に締結ボルト33によって密着 して締結されているため、ブラシ押板も締結ボルト33も振動しない。
【0032】 それ故に締結ボルト33が弛まないから、ブラシ受部28の突起30の端面と ブラシ押板29の突起31の端面との間の距離が広がることは無いので、チャン ネルは該間を抜け出ることもなく、従って、チャンネルブラシは脱落しない。
【0033】 ブラシの締結部が弛んで振動した場合、実開昭60−154018号公報に開 示されたブラシ取付方法によれば、前述の如くブラシ取付端部の当り部が変形し たときに、ブラシ押板が弛んで振動するので、その振動によってブラシ押板を締 結するボルトが弛み、遂にブラシが脱落するに至るという致命的な欠陥があるが 、本考案のブラシ取付装置は、ブラシ押板そのものはブラシ台座の側面にボルト で直接締結されているため、チャンネルブラシ2が振動しても締結ボルト33は 弛むことはないので、勿論チャンネルブラシが脱落するに至る心配もない。
【0034】
【実施例】
(実施例1) 図5は本考案のブラシ取付装置1をブラシ取付シャフト34に組み付けた回転 ブラシ3を示すもので、ブラシ取付装置1を円筒状若しくは角柱状のブラシ取付 シャフト34の外周に、周方向に対し等間隔に軸心に対し平行に配設固着した回 転ブラシ3の横断面図を示す。
【0035】 本考案のブラシ取付装置1を構成するブラシ台座27の前記ブラシ取付シャフ ト34への取付方法は、図6に示す如くブラシ台座27の両端部に設けた貫通孔 35にボルト36を挿通して、ブラシ取付シャフト34の外周面に締結されてな るが、必ずしもこの方法に拘るものでなく、ブラシ台座の下部をブラシ取付シャ フト34に溶接にて接合固着する方法、または鋳鋼、鋳物若しくは合成樹脂等を 素材として一体化した構造のブラシ台座付きブラシ取付シャフト37とする方法 によってもよい。
【0036】 (実施例2) 図7は、本考案の回転ブラシ43をブラシ駆動装置(図示せず)44を具備し た機枠38に軸受39を介して組み付け、回転ブラシ43を構成するブラシ取付 シャフト45の片側端に固着したスプロケット40を、ブラシ駆動装置によりチ ェーン41を介して回転させて被研削物42を研削している図を示す。 図8は図7における回転ブラシ43のA−A断面図である。
【0037】 回転ブラシ43は、図7に示す如く、ブラシ取付シャフト45の外周面に、長 さの異なる2種類の本考案のブラシ取付装置52,53を片側端の位置にそれぞ れ揃えかつ交互に配設され、ブラシ取付装置52,53を構成するブラシ毛48 ,49は被研削物42の研削対象面の表面外形と近似した形状を有してなる。
【0038】 図7に示す被研削物42の如く、起伏のある面を研削する場合においては、前 記回転ブラシ43を構成するチャンネルブラシ46,47自体は薄幅で平面状の ものであり、ブラシ毛48,49の先端形状を被研削物42の研削仕上がり断面 形状に適合した形状に加工することは、毛先を切断するだけでよく、極めて容易 なことであるから、形状に適合したチャンネルブラシ46,47をブラシ取付シ ャフト45の外周に具備してなる本考案のブラシ取付装置52,53に組み付け るだけで、複雑な形状を研削するに適合した回転ブラシ43を得ることができる 。
【0039】 また、ブラシ毛48,49が摩耗した場合、実開昭60−154018号公報 によるブラシ取付方法では、放射状に取付けたブラシの数が多いときはブラシ押 板のボルトはブラシ毛の奥に位置するため、ボルトの締結および取外しが面倒で 、かつブラシの固定が前述の如く不安定であるのに対し、本考案のブラシ取付装 置52,53を具備した前述の回転ブラシ43においては、チャンネルブラシ4 6,47を組み付けたブラシ台座50,51の両端部においてブラシ台座50, 51をブラシ取付シャフト45にボルト54,55で締結した構造であるから、 隣接するブラシ毛48,49群に干渉されることなく、ボルト54,55の締結 および取外しが容易にできるので、摩耗したチャンネルブラシ46,47が組み 付いているブラシ台座50,51を新品のチャンネルブラシが組み付いているブ ラシ台座50,51と交換することが極めて容易にできると共に、チャンネルブ ラシ取付台座50,51の締結も強固なものであり、チャンネルブラシ46,4 7は確実に安定して固定される。
【0040】 従来の回転ブラシを用いて、図7に示す被研削物42の如く起伏のある面を同 時に研削する際、AB面の研削に適合した回転ブラシの回転数・送り速度で研削 する場合、AB面の研削と同時に研削されるBC面は、B点よりC点に近づくに つれてブラシ先端の周速度が小さくなると共に、その回転ブラシの回転数・送り 速度も研削に適合したもので無くなってくる。 従って、BC面の研削仕上がり状態はC点に近づくにつれて、AB面のそれよ りも劣るという問題があった。
【0041】 また、前記回転ブラシを用いて、C点についてAB面の研削仕上がり状態を得 ることができる回転ブラシの回転数・送り速度で研削した場合においては、AB 面のブラシ毛は周速度が速くなるため摩耗が促進されると共に、BC面のブラシ 毛はB点からC点に近付くに連れて変形量が大きくなり、研削力は低下するとい う問題があった。
【0042】 更に、ブラシ毛の変形が大きくなって、永久変形を生じるに至った場合におけ るブラシは、ブラシ毛の研削力が激減すると共に、ブラシ毛の先端付近は被研削 物との当り部から摩耗切断するため、使用に供することができなくなるという問 題があった。
【0043】 ところが、本考案の回転ブラシ43においては、図7に示す如く、被研削物の 起伏の起の部分に、該起の部分を研削する本考案のブラシ取付装置を追加具備す ることによって、該起の部分のブラシ毛の密度を伏の部分のそれより増加するこ とができる。
【0044】 従って、BC面は、該BC面を研削するブラシ数を適当に追加具備することに よって、AB面の研削に適合した回転速度と送り速度で研削しても、AB面と同 様な研削仕上がり状態になる。 従って、研削ムラが少なくなると共に、ブラシ毛の寿命が長くなる。
【0045】 また、ブラシ台座50,51のボルト54,55はブラシ毛48,49の奥に 位置するが、隣接するブラシ台座50間の距離は少なくともブラシ台座51の幅 があるので、ブラシ毛48の奥でのブラシ台座51のボルト55の締結作業は繁 雑なものでない。
【0046】 従って、前記起の部分を研削するブラシ毛49が摩耗して使用に供することが できなくなった場合におけるそのブラシ毛49は、ブラシ毛49が組み付いてい るブラシ取付装置53をブラシ取付シャフト45からその台座51ごと取外し、 次いでそのブラシ毛が組み付いているチャンネルブラシ47を撤去し、新しいブ ラシ毛の組み付いたチャンネルブラシ47をブラシ取付装置53に組み付け、こ れをブラシ取付シャフト45に締結することによって、容易に交換することがで きる。
【0047】 また、チャンネルブラシ46,47そのものは簡単な構造であるから製作も容 易で、しかも安価なものであり、また本考案のブラシ取付装置1はブラシの取り 替えが上述の如く極めて簡単にできるため、偏摩耗したブラシのみを交換するこ とも容易にできる。
【0048】 更に、ブラシが偏摩耗した場合に従来見られるように、未だ摩耗していない部 分のブラシ毛までも、摩耗した部分と同時に交換されるということがないので、 チャンネルブラシ46,47のブラシ毛48,49は耐用限度一杯で使用に供さ れ、ブラシの維持費が安価になる。 上述の本考案の回転ブラシ43におけるチャンネルブラシ46,47の取付・ 取外方法は、従来に無い新規なブラシ取付方法である。
【0049】
【考案の効果】
本考案のブラシ取付装置1は、装置1を構成する部品が単純形状で、しかもそ の部品の数が少ないため、製作費が安価であると共に、チャンネルブラシの取付 ・取外が簡易にできる。 また、ブラシ取付装置1を組み付けた回転ブラシ3および43もまた、そのブ ラシ取付装置1の取付・取外が簡易にできるため、その製作費が安価である。
【0050】 更に、チャンネルブラシ2は薄板状で、しかもその保管が容易であることもあ って、チャンネルブラシが摩耗した場合、その取外・取付がブラシの使用現場に おいて素人によってもできる。 従って、ブラシの管理が大変容易になると共に、その維持管理も大変容易にな った。 それ故に、本考案のブラシ取付装置および回転ブラシを用いた設備の生産性が 極めて向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブラシ取付装置の横断面図である。
【図2】本考案のブラシ取付装置の側面図である。
【図3】本考案のブラシ取付装置の側面図である。
【図4】本考案のブラシ取付装置の平面図である。
【図5】本考案の回転ブラシの断面図である。
【図6】本考案のブラシ取付装置のブラシ取付シャフト
への組付図である。
【図7】本考案の回転ブラシを用いて被研削物を研削し
ている状態図である。
【図8】図7による回転ブラシのA−A断面図である。
【図9】チャンネルブラシの横断面斜視図である。
【図10】溶接によって固定されたチャンネルブラシの
横断面図である。
【図11】ボルトによって固定されたチャンネルブラシ
の横断面図である。
【図12】実開昭60−154018号公報に開示され
ているブラシ取付装置の部分横断面図である。
【図13】図12におけるチャンネルブラシのチャンネ
ルが円筒状ブラシ取付シャフト、固定押板、押板との各
々の接触部で締付けられた状態図である。
【図14】実開昭62−192866号公報に開示され
ているブラシ取付装置の横断面図である。
【図15】実開昭62−192866号公報に開示され
ているブラシ取付装置の横断面図である。
【図16】チャンネルブラシの締結が不良であるときの
ブラシ取付装置の締結状態図である。
【図17】チャンネルブラシの締結が不良であるときの
ブラシ取付装置の締結状態図である。
【符号の説明】
1 ブラシ取付装置 2 チャンネルブラシ 3 回転ブラシ 4 平面ブラシ 5 ブラシ毛 6 心線 7 チャンネル 8 端部 9 底面 10a 拡張部 10b 拡張部 11 ブラシ台座 12 溶接固着金属 13 受壁 14 支持壁 15 押ボルト 16 押板 17 固定押板 18 締結ボルト 19 ブラシ取付シャフト 20a 端部 円筒状ブラシ取付シャフト 20b 端部 21 駆動軸 22 円胴 23 研磨線条 24 研磨用ブラシ 25 押板 26 ブラシコーン 27 ブラシ台座 28 ブラシ受部 29 ブラシ押板 30a 突起 30b 突起 31 突起 32 締結ボルト 33 締結ボルト 34 ブラシ取付シャフト 35 孔 36 ボルト 37 ブラシ台付きブラシ取付シャフト 38 機枠 39 軸受 40 スプロケット 41 チェーン 42 被研削物 43 回転ブラシ 44 ブラシ駆動装置 45 ブラシ取付シャフト 46 チャンネルブラシ 47 チャンネルブラシ 48 ブラシ毛 49 ブラシ毛 50 ブラシ台座 51 ブラシ台座 52 ブラシ取付装置 53 ブラシ取付装置 54 ボルト 55 ボルト 56 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 孝雄 北九州市八幡東区川渕町9−27 太平工業 株式会社八幡支店内 (72)考案者 高崎 武彦 北九州市八幡東区川渕町9−27 太平工業 株式会社八幡支店内 (72)考案者 中江 省三 中間市垣生931番地 (72)考案者 西尾 晴男 北九州市八幡西区永之丸南町1−10−10

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンネルブラシの拡張部の上方のブラ
    シ毛側面を、該チャンネルブラシ取付台座の上面の中央
    に該台座の軸心に沿って配設したT字状の該チャンネル
    ブラシ受部の先端と、該チャンネルブラシ取付台座の側
    面に配設した鈎字状の該チャンネルブラシ押板の鈎部先
    端とで挟接し、該チャンネルブラシ押板を該チャンネル
    ブラシ取付台座の側面にボルトを介して締結したことを
    特徴とするブラシ取付装置。
  2. 【請求項2】 チャンネルブラシの拡張部の頂部を挟接
    したことを特徴とする請求項1記載のブラシ取付装置。
  3. 【請求項3】 チャンネルブラシ取付台座をブラシ取付
    シャフトの外周面に該ブラシ取付シャフトの軸心に沿っ
    て半径方向に放射状に配置し、該チャンネルブラシ取付
    台座の両端部付近を該ブラシ取付シャフトの外周にボル
    トを介して締結したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の回転ブラシ。
  4. 【請求項4】 チャンネルブラシ取付台座をブラシ取付
    シャフトの外周面に該ブラシ取付シャフトの軸心に沿っ
    て半径方向に放射状に配置し、かつ、該チャンネルブラ
    シ取付台座が軸心方向に適宜数に分割されると共に、該
    軸心方向に隣接する該チャンネルブラシ取付台座は半径
    方向に千鳥に並列して位置する請求項3記載の回転ブラ
    シ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289598A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Kowa Co Ltd チャンネルブラシの係止構造
JP2012205864A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Minoru Muroie 回転ブラシ及び作業機
KR101488785B1 (ko) * 2014-10-22 2015-02-04 강기동 로켓탄의 추진연료 탈피용 브러쉬장치

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