JPH0563775A - 電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声だけでなく、文字等によっても通信す
ることが出来る極めて小型の電話装置を提供する。 【構成】 ＲＯＭ２５には、ダイアルキーデータと文
章データとが組になって多数記憶されており、キー入力
部の検索キー２０ａの操作によって表示装置４に表示さ
れる。相手に伝えたい文章データに対応するダイアルキ
ーデータと同じダイアルキーを操作すると、そのダイア
ルキーデータのみが相手に送られる。通話中に相手から
ダイアルキーデータが送られてくると、そのダイアルキ
ーデータと同一のダイアルキーデータをＲＯＭ２５から
検索し、対応する文章データを読み出して表示装置４に
表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の技術分野】本発明は電話装置に関する。

【０００２】

【従来技術及びその問題点】従来、電話機は机、テーブ
ル等の上に載置されて使用されていたが、最近では、小
型のコードレス電話や携帯電話等が商品化され持運びが
可能になってきている。しかしながら、持運びが可能に
なったとはいうものの電話は音声で通信するものなの
で、例えば、公演会場、会議場や、映画館の中等静かに
していなければならない場所にあっては通信することは
出来なかった。

【０００３】一方、電話回線を利用して、文字情報やイ
メージ情報等を通信することも行われているが、その為
には、専用のモデム等が必要とされるので大型化してし
まい携帯可能なまで小型化することは出来なかった。

【０００４】

【発明の目的】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、音声だけでなく、文字等によっても通
信することが出来る極めて小型の電話装置を提供するこ
とである。

【０００５】

【発明の要点】本発明は上記目的を達成するために、ダ
イアル音として送出出来るダイアルキーのコードデータ
を記憶するコードデータ記憶手段及び前記コードデータ
に対応するキャラクタデータを記憶するキャラクタデー
タ記憶手段を複数備えたデータ記憶手段と、通話中に受
信したダイアル音信号が前記コードデータ記憶手段に記
憶されているコードデータと一致するか否かを検出する
検出手段と、この検出手段によって一致が検出された際
に対応するキャラクタデータ記憶手段に記憶されている
キャラクタデータを表示する表示手段と、通話中にダイ
アルされたキーのダイアル音信号を送出する送出手段と
を備えたことを要旨とする。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図１は、本発明を適用したデジタル方式
の携帯電話の外観図であり、ケース本体１の上側面には
アンテナ２が取付けられ、上面上部には内部に後述する
スピーカが収納配置されたスピーカ部３、ドットマトリ
クス型の液晶表示装置４、押しボタン型のダイアルキー
スイッチ５及び内部に後述するマイクが収納配置された
マイク部６が設けられている。

【０００７】又、ケース本体１の下側面には、内部に半
導体を収納したＩＣカード７が装着される収納孔８が形
成されている。尚図示してないが、上記ＩＣカード７に
は、上記収納孔８に上記ＩＣカード７が収納された時、
上記ＩＣカードの半導体とケース本体１内部の後述する
電子回路とが電気的接続するように接続端子が設けられ
ている。

【０００８】図２は、上記携帯電話の電子回路のブロッ
ク図である。無線送受信回路部１１は、詳細は図示して
ないが、内部に送信回路と受信回路及びアンテナ２と上
記送信回路、受信回路の接続を切換える切換えスイッチ
並びにこれらを制御するシンセサイザ発振器等を備え、
無線による信号の送受信を行う回路である。バーストモ
ードコントローラ１２は、上記受信回路からの信号を復
調してＴＤＭＡ同期処理を行って、スピーチコーディッ
ク１３に送ったり、或いはスピーチコーディック１３か
らの信号をＴＤＭＡフレーム処理した後変調して無線送
受信回路部１１の送信回路に送る回路である。

【０００９】Ａ／Ｄ・Ｄ／Ａ変換回路１４は、マイク１
５からの音声のアナログ信号をデジタル信号に変換して
スピーチコーディック１３に送ったり、又、スピーチコ
ーディック１３からのデジタル音声信号をアナログ信号
に変換してスピーカ１６に送り、このスピーカ１６から
音声を発生させる回路である。

【００１０】しかして、上記無線送受信回路部１１、バ
ーストモードコントローラ１２、スピーチコーディック
１３及びＡ／Ｄ・Ｄ／Ａ変換回路１４は、マイクロプロ
セッサを内蔵した制御部１７により夫々の動作が制御さ
れる。この制御部１７は、システム全体を制御するもの
で、発振回路部１８からのシステムを動作させる基本ク
ロック信号及び前述したダイアルキースイッチ５、後述
する検索キー２０ａを含むキー入力部２１からのキー入
力信号が入力されている。又、充電可能な電池からなる
電源２３の電源電圧が入力されて各部に動作電圧を供給
する電源回路２４にオン／オフ信号ａを供給し、使用し
ていない時には、電源回路２４から各部に動作電圧が供
給されるのを停止させる。

【００１１】更に、呼出があった時には、即ち電話がか
かってきたときには、報音部２１を動作させ呼出音を発
生させる。ＲＡＭ（ランダム アクセス メモリ）１９
は、電話番号データや、表示駆動部２２を介して表示装
置４で表示される表示データ等を記憶するものである。
ＲＯＭ（リード オンリ メモリ）２５は、前述したＩ
Ｃカード７に収納された半導体であり、図３に示すよう
に、２桁のダイアルキーのコードデータ（以下、ダイア
ルキーデータと称する。）を記憶するダイアルキーデー
タ記憶領域Ｘとそれに対応する文字や数字、記号等のキ
ャラクタデータからなる文章データ（以下定型文と称す
る。）を記憶する定型文記憶領域Ｙとからなるデータ記
憶領域が多数設けられており、ダイアルキーデータ及び
対応する定型文は上記検索キー２０ａの操作によって順
次表示装置４で表示されるようになっている。尚、上記
ＲＡＭ１９、ＲＯＭ２５は、データの書込み或いは記憶
されているデータの読み出しが制御部１７によって制御
されるものである。

【００１２】上記の構成において、制御部１７によって
制御される動作を図４及び図５のフローチャートを参照
して説明する。尚、電話をかける方及び受ける方の両方
が前述したＩＣカード７を装着しているものとする。

【００１３】図２のキー入力部２１からキー操作信号が
制御部１７に入力されると、図５のステップＡ１におい
て操作されたのがダイアルキースイッチ５であるか否か
が判断される。操作されたのがダイアルキースイッチ５
であれば次のステップＡ２に進み、現在相手と通信中で
あるか否かが判別される。通話中でない場合は、ステッ
プＡ３に進み、相手に電話をかけるためにダイアルキー
スイッチ５を操作したものとして、相手を呼出すための
処理、即ち発呼処理を行う。

【００１４】一方、相手と既に通話中の状態において、
音声を発することなく相手に何かを伝えたい場合には、
検索キー２０ａを操作してダイアルキーデータ及び対応
する定型文を順次表示装置４で表示させる。そして、相
手に伝えたい定型文が見つかったらその定型文に付され
ているダイアルキーデータと同じダイアルキーを操作す
る。

【００１５】しかして、この通話中のダイアルキーの操
作は図５のステップＡ２で検出され次のステップＡ４に
進む。ステップＡ４では、操作されたダイアルキーをキ
ーデータとして相手に送る。

【００１６】通話中の受信は、図５のごとく動作する。
まず、ステップＢ１では、受信したデータが音声データ
か文字や数値等の様なデータなのかを判別する。音声デ
ータの場合にはステップＢ２に進み、音声信号に変換し
て通話を行う通話処理を実行する。又、音声データでな
い場合にはステップＢ３に進みそのデータがダイアルキ
ーのデータであるか否かを判断する。ダイアルキーデー
タでない場合にはステップＢ４でそのデータに応じた処
理を行うが、ダイアルキーデータであった場合にはステ
ップＢ５に進み２回目のダイアルキーデータの受信かど
うかを判断する。２回目でなく１回目の場合には、ステ
ップＢ６に進みその受信したダイアルキーデータをＲＡ
Ｍ１９の所定のメモリ領域に記憶させておく。しかし
て、２回目のダイアルキーデータの受信の場合には、ス
テップＢ５からステップＢ６に進み上記ＲＡＭ１９の記
憶した１回目のデータと今回２回目のデータとからなる
２つのデータ（２桁のデータ）をＲＯＭ２５の記憶領域
Ｘのダイアルキーデータと順次比較して全く同一のもの
を検索する。そして、同一のものに対応する定型文を次
の表示処理Ｂ８によって表示装置４に表示させる。

【００１７】このように、上記実施例においては、音声
で相手と通話したくないような場合或いは通話できない
ような場合、伝えたい情報をＲＯＭ２５から読み出して
対応して付されているダイアルデータを入力するだけで
情報伝達が出来、情報自体を入力しなくても良いばかり
か、情報自体を伝達しないので高価で且つ大型化の原因
となるモデム等を備えなくても情報伝達が可能になる効
果を有する。

【００１８】尚、上記実施例では、デジタル方式の携帯
電話に適用した例に付いて述べたが、アナログ方式の携
帯電話であってもよく、又、携帯電話だけでなく、自動
車電話や、電話回線と有線で接続される家庭用電話、コ
ードレス電話、構内電話等にも適用できる。又、ダイア
ル音信号はダイアルキーデータを送るのではなく、ＤＴ
ＭＦ音をそのまま送るようにし、受信側では、ＤＴＭＦ
音の周波数を判別してどのダイアルキーであるかを判別
する判別回路を設け、判別結果に応じて定型文を表示さ
せるようにしてもよいものである。

【００１９】更に、上記実施例では、携帯電話に装着さ
れるＩＣカードに定型文を記憶させるようにしたが、携
帯電話の内部回線に記憶させてもよく、或いは、ＲＡＭ
にキー入力によって任意の定型文を記憶させるようにし
てもよいものである。

【００２０】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、通
話中に、ダイアルキーを操作するだけで相手に情報を伝
達することが出来るので、声を発することなく相手と会
話が出来るだけでなく、伝達情報を入力するキーやモデ
ム等を必要としない小型の電話装置を提供することが出
来る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電話装置の外観図

【図２】上記電話装置の電子回路のブロック図

【図３】図２のＲＯＭ２５の記憶領域に記憶されたデー
タを示す図

【図４】キー操作された際の動作を示すフローチャート

【図５】受信の動作を示すフローチャート

【符号の説明】

１ ケース本体 ２ アンテナ ４ 表示装置 ５ ダイアルキースイッチ ７ ＩＣカード １１ 無線送受信回路部 １３ スピーチコーディック １７ 制御部 １９ ＲＡＭ ２５ ＲＯＭ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダイアル音として送出出来るダイアルキ
   ーのコードデータを記憶するコードデータ記憶手段及び
   前記コードーデータに対応するキャラクタデータを記憶
   するキャラクタデータ記憶手段を複数備えたデータ記憶
   手段と、通話中に受信したダイアル音信号が前記コード
   ーデータ記憶手段に記憶されているコードデータと一致
   するか否かを検出する検出手段と、この検出手段によっ
   て一致が検出された際に対応するキャラクタデータ記憶
   手段に記憶されているキャラクタデータを表示する表示
   手段と、通話中にダイアルされたキーのダイアル音信号
   を送出する送出手段とを備えたことを特徴とする電話装
   置。