JPH056306Y2 - - Google Patents

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JPH056306Y2
JPH056306Y2 JP11170886U JP11170886U JPH056306Y2 JP H056306 Y2 JPH056306 Y2 JP H056306Y2 JP 11170886 U JP11170886 U JP 11170886U JP 11170886 U JP11170886 U JP 11170886U JP H056306 Y2 JPH056306 Y2 JP H056306Y2
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guide rail
brake
pressing surface
pressing
friction
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はエレベータの非常止め装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
この種の装置は、たとえば特開昭59−43782号
公報、実開昭55−136759号公報、実開昭55−
136760号公報、実開昭55−136795号公報に開示さ
れており、これを第136795号公報に開示されてお
り、これを第6図に示す典型例を用いて説明す
る。
図中、1はエレベータの図示しない昇降路に立
設されたガイドレール、2はガイドレール1に案
内されて昇降するかごからなる昇降体、3は昇降
体2に設けられた非常止め装置、4は非常止め装
置3の制動子であつて通常はガイドレール1から
離れて保持され、詳細な説明は省略するが、昇降
体2の下降速度が所定値を超えたときに昇降体2
に対して上昇し非常止め装置3の押圧体5の斜面
およびローラ6を介してガイドレール1面に押圧
される。
すなわち、制動子4は、非常時に動作してガイ
ドレール1に押圧され、制動子4とガイドレール
1との摩擦によつて昇降体2が制動される。この
ときの制動能力は、制動子4とガイドレール1面
の摩擦係数と、制動子4の押圧力の積で決定され
る。したがつて、小型で高能力の非常止め装置3
を得るためには、摩擦係数を高め、押圧力を小さ
くすればよいことになる。そのためには制動子4
の押圧面に多数の突起を設ければよいが、こうし
た場合には、ガイドレール1に対する制動子4の
押圧時、ガイドレール1に細かい切粉が発生し、
この切粉が突起に付着するため、摩擦係数が大き
く変動し、制動が不安定になる。このような摩擦
係数の変動は、制動子4の押圧面における平面度
が悪い場合にも生ずることになる。
そこでこれに対処するため、制動子4の押圧面
に突歯を設けることが既に提案されている(実開
昭55−136759号公報)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
制動子4の押圧面に突歯を設けることの利点
は、上記から明らかなように、ガイドレール1に
切粉が発生し難く、また制動子4の平面度もそれ
ほどの精度を要求されないことである。しかしな
がら、摩擦係数を上げるために制動子全面に突歯
を設けて押圧すると、レール長手方向の受圧面積
が大きいため、各々の突歯面圧が不均一となり、
さらに押圧面のガイドレール平面度や制動子の平
面度の影響を受け、突歯の面圧の不均一さが大き
くなる。これにより特に制動子が偏荷重を受けた
場合には、制動時、摩擦係数が大きく変動すると
いう問題点があつた。
この考案は、上記問題点を解決するためになさ
れたもので、制動子の押圧面に均一な荷重が作用
するエレベータの非常止め装置を得ることを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、制動子の押圧面に多数の突歯を形
成するとともに、該押圧面の昇降方向における中
央部にこの押圧面の幅全域にわたり凹部を設け
た、というものである。
〔作用〕
非常時、制動子は昇降体に対して上昇し、ガイ
ドレールに押圧され、この際、突歯がガイドレー
ルに係合するため、大きな摩擦係数が得られる。
また、制動子には押圧面の幅全域にわたり凹部が
形成されて、押圧面が上下2ケ所に分けられるた
め、ガイドレールに対する制動子の押圧力は、押
圧面において均一となり、このため摩擦係数はほ
とんど変動しない。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。なお、第1図ないし第5図において
第6図と同一符号は、同一部分または相当部分を
示すものとする。第1図は非常止め装置3を示す
もので、1は上述の如く図示しない昇降路に立設
されたガイドレールであつて、制動子4はガイド
レール1から離れた状態に保持されている。5は
押圧体であつて、この押圧体5は昇降体2の底部
に設けられた枠体7に保持され、ばね8によつて
常時ガイドレール1方向に弾発付勢されている。
この押圧体5のガイドレール1に近い側の面は、
ガイドレール1と交差する方向に傾斜し、上部に
向かうにつれてガイドレール1との間隔が狭くな
つている。制動子4の背面、つまりガイドレール
1から遠い側の面も傾斜し、押圧体5の傾斜面と
ほぼ平行に形成され、押圧体5と制動子4との両
傾斜面間には、複数のローラ6が配設されてい
る。
制動子4の押圧面5a、つまりガイドレール1
に近い側の面には、同図に明示するようにこの押
圧面の幅全域にわたり凹部9が形成されている。
この凹部9の位置は、非常時、制動子4が昇降体
2に対して上昇し、ガイドレール1に押圧された
際、押圧力が押圧面5aにおいて均一になるよう
な個所、つまり押圧面5aの昇降方向における中
央部に設定される。
第2図および第3図に示すように、押圧面5a
の凹部9を除いた部分には多数の突歯10が形成
されている。突歯10は、第3図では平坦な菱形
面10aを有し、かつ該菱形面10aは昇降方向
に対し交差する方向に配列されている。相隣の菱
形面10a間には、横断面形状が三角形状でかつ
菱形面10aの配列方向に対して平行状に延びる
溝10bが形成されている。溝10bの幅Wと間
隔Pとの大小関係はW<P/2であることが好まし く、このように設定して試験を行つたところ、第
4図に示すようにA,B2曲線が得られた。同図
から明らかなように、制動子4の面圧fが3〜7
Kg/mm2の範囲では摩擦係数μは0.3〜0.4の範囲を
示している。従来の摩擦係数は0.16であるからこ
の値の約2倍に達している。
ところで、摩擦係数を高くするためには、面圧
fを高くすればよく、したがつて面圧fを高くす
るために同一押圧面5a内で溝10bの幅Wを大
きくすることが考えられるが、W>P/2とすると、 曲線Cに示すように、面圧fに対して摩擦係数が
不安定になる。
また、第3図に示すように突歯10の頂角θは
θ=90°〜120°であることが好ましく、さらに第
2図に示すように菱形面10aの昇降方向に対す
る開き角度αはα=45°〜90°であることが好まし
い。
さらに、第1図および第3図に示すように、制
動子4の昇降方向における端部11は面取りされ
ることが望ましく、かつこの面取り部分の昇降方
向における長さは、菱形面10aの昇降方向にお
ける対角線の長さLの1/2が適当である。このよ
うに制動子4の端部に面取りを施すと、ガイドレ
ール1に対する制動子4の摺動時に安定した制動
力が得られないことになる。この安定性は面取り
の長さが1/2より大であつても小であつても悪く
なる。
第5図は上記条件を満たす制動子4を用いた場
合の制動特性と従来例の制動特性とを比較したも
ので、グラフDはこの考案に係る装置の制動特性
を示し、グラフEは従来例の制動特性を示し、ま
た横軸は制動子4のガイドレール1に対する摺動
距離lを示す。同図から明らかなように、この考
案に係る装置の制動時におけるガイドレール1に
対する制動子4の摩擦係数は従来の装置の約2倍
に達している。
なお、制動子4の材質としては、高温に耐える
合金鋼、工具鋼、拘束度鋼、セラミツク等の耐熱
材が用いられる。表面硬度はHKC55以上に硬化し
て用いてもよく、あるいは表面にTiC,TiN等の
炭化物やセラミツクをコーテイングしてもよい。
〔考案の効果〕
この考案は、以上から明らかなように、制動子
に多数の突歯を設けて、制動子とガイドレールと
の間の摩擦係数を大にしたので、ガイドレールに
対する押圧力を小さくすることができ、したがつ
て装置の小型化が図れる。
また、制動子の押圧面の昇降方向における中央
部に、この押圧面の幅全域にわたり凹部を形成し
たので、制動時、制動子のガイドレールに対する
押圧力が均一になり、したがつて摩擦係数の変動
がほとんど生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の係るエレベータの非常止め
装置の略示断面図、第2図は第1図の−線か
ら見た矢視図、第3図は第2図の−線に沿う
断面図、第4図は溝間隔Pと溝幅Wとの関係をW
<P/2とした場合における摩擦係数と制動子の面 圧との関係を示すグラフ、第5図はこの考案に係
る装置と従来例との制動特性を比較した場合のグ
ラフ、第6図は従来のエレベータの非常止め装置
の略示断面図である。 1……ガイドレール、2……昇降体、4……制
動子、5a……押圧面、9……凹部、10……突
歯。なお、図中同一符号は同一または相当部分を
示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガイドレールによつて案内される昇降体に設け
    られ、非常時に前記ガイドレールに押圧される制
    動子を備えたエレベータの非常止め装置におい
    て、前記制動子の押圧面に多数の突歯を形成する
    とともに該押圧面の昇降方向における中央部に、
    この押圧面の幅全域にわたり凹部を設けたことを
    特徴とするエレベーターの非常止め装置。
JP11170886U 1986-07-21 1986-07-21 Expired - Lifetime JPH056306Y2 (ja)

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JP11170886U JPH056306Y2 (ja) 1986-07-21 1986-07-21

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JP11170886U JPH056306Y2 (ja) 1986-07-21 1986-07-21

Publications (2)

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JPS6318456U JPS6318456U (ja) 1988-02-06
JPH056306Y2 true JPH056306Y2 (ja) 1993-02-18

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ID=30991882

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JPH076780Y2 (ja) * 1990-10-04 1995-02-22 小松ゼノア株式会社 背負式作業機
JP4797786B2 (ja) * 2006-05-15 2011-10-19 株式会社日立製作所 エレベーター用非常止め装置及びエレベーター
JP6660853B2 (ja) * 2016-08-30 2020-03-11 株式会社日立製作所 非常止め装置及びそれを用いたエレベーター

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JPS6318456U (ja) 1988-02-06

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