JPH0561894U - ディスクプレーヤの蓋開閉部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】塵埃が混じった外部の空気が本体部と開閉蓋と
の間に形成されるディスク回転空間内に吸い込まれ難く
されたディスクプレーヤの開閉蓋構造を提供する。 【構成】ディスクが載置されるターンテーブル７が設け
られた本体部２と上記ターンテーブル７に載置されたデ
ィスクを覆うように被せられる開閉蓋３とを備える。開
閉蓋３の外側端から立ち下がる外側リブ５の内側にディ
スクを包囲するように立ち下がる内側リブ１０が突設さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ディスクが載置されるターンテーブルが設けられた本体部と、ター ンテーブルに載置されたディスクを覆うように被せられる開閉蓋と、を備えたデ ィスクプレーヤの蓋開閉部構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＣＤロム、ＣＤプレーヤ等のディスクプレーヤにおいては、ディスクの出し入 れをフロントローディング方式で行うものとトップローディング方式で行うもの が知られているが、それらのうち携帯型等の手軽なディスクプレーヤに多く用い られるトップローディング方式のものは、通常、ディスクが載置されるターンテ ーブルが設けられた本体部と、ターンテーブルに載置されたディスクを覆うよう に被せられる開閉蓋とを備え、開閉蓋にはそれが閉められたとき本体部と開閉蓋 との間に形成されるディスク回転空間（内部）と外部とを仕切るべくその外側端 から立ち下がるように外側リブが突設されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述のような従来のトップローディング方式のディスクプレーヤの蓋開閉部構 造においては、開閉蓋が閉められた状態でも、本体部と開閉蓋の周縁（外側リブ ）との間には隙間が生じるので、ディスクが回転したとき、ディスク周辺に発生 する気流（空気の渦流）により、塵埃を含んだ外部の空気が本体部と開閉蓋との 間に形成されるディスク回転空間端面に吸い込まれ、塵埃がディスクやピックア ップ（光学ヘッド）に付着してその読み取り特性を劣化させてしまうという問題 が生じていた。

【０００４】 かかる点に鑑み本考案は、塵埃が混じった外部の空気が本体部と開閉蓋との間 に形成されるディスク回転空間内に吸い込まれ難くされたディスクプレーヤの蓋 開閉部構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべく、本考案に係るディスクプレーヤの蓋開閉部構造は、 ディスクが載置されるターンテーブルが設けられた本体部と上記ターンテーブル に載置されたディスクを覆うように被せられる開閉蓋とを備え、開閉蓋にその外 側端から立ち下がる外側リブに加えてその内側にディスクを包囲するように立ち 下がる内側リブが突設されて構成される。

【０００６】

【作用】

上述の如くの構成とされた本考案に係るディスクプレーヤの蓋開閉部構造にお いては、開閉蓋に外側リブに加えて内側リブが設けられるので、ディスク回転時 には、外側リブと内側リブとで囲まれた空間部分は負圧となり、ベルヌーイの定 理により空気の流速が変わるため、本体部と開閉蓋とで囲まれたディスク回転空 間内への塵埃を含んだ空気の吸い込みが規制され、ディスクやピックアップへの 塵埃の付着量が大幅に低減される。そのため、ディスクプレーヤの耐塵性が向上 する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。 図１及び図２は本考案に係るディスクプレーヤとその蓋開閉部構造の一例を示 している。

【０００８】 図１において、ディスクプレーヤ１は、ディスクＤ（図２、図３に示す）が載 置されるターンテーブル７が設けられた本体部２と、一端部が本体部２にヒンジ 手段１２を介して開閉可能に結合されてターンテーブル７に載置されたディスク Ｄを覆うように被せられる開閉蓋３とを備えている。

【０００９】 上記本体部２は、操作ボタン類が配された前側凸部１９と電源等が収納された 後側凸部１７と、ディスク回転空間の底面を形成する円形面４と、この円形面４ の外周に突設された段凸部６と、を有している。

【００１０】 一方、開閉蓋３には、その中央部下面側にターンテーブル７に載置されたディ スクＤを押圧保持するクランパー９が設けられるとともに、外側端にはそこから 立ち下がる外側リブ５が設けられ、かつ、それが閉められた状態において、外側 リブ５の内側に上記ディスクを包囲するとともに円形面４及び段凸部６にその突 端面が対向するように立ち下がる円形状の内側リブ１０が突設されている。

【００１１】 このような構成を有する本例のディスクプレーヤの蓋開閉部構造においては、 開閉蓋３に外側リブ５に加えて内側リブ１０が設けられるので、ディスク回転時 には、外側リブ５と内側リブ１０とで囲まれた空間部分は負圧となり、ベルヌー イの定理により空気の流速が変わるため、本体部２と開閉蓋３とで囲まれたディ スク回転空間内への塵埃を含んだ空気の吸い込みが規制され、ディスクやピック アップへの塵埃の付着量が大幅に低減される。そのため、ディスクプレーヤの耐 塵性が向上する。

【００１２】 図３は本考案に係るディスクプレーヤの開閉蓋構造の他の例の主要部を示し、 この例では、段凸部６に凹溝２２を形成してそこにＯリング２１を挿入し、内側 リブ１０の突出長を延ばして、開閉蓋３が閉められたとき、内側リブ１０の突端 が上記Ｏリング２１に当接するようにしたものである。

【００１３】 このようにされることにより、本体部２と開閉蓋３との間に形成されるディス ク回転空間の密封性が高められ、ディスクプレーヤ１の耐塵性が一層向上する。

【００１４】

【考案の効果】

以上の説明から明らかな如く、本考案に係るディスクプレーヤの蓋開閉部構造 によれば、開閉蓋に外側リブに加えて内側リブが設けられるので、ディスク回転 時には、本体部と開閉蓋とで囲まれたディスク回転空間内への塵埃を含んだ空気 の吸い込み量を低減でき、ディスクやピックアップへの塵埃の付着量を大幅に低 減できる。そのため、ディスクプレーヤの耐塵性が向上するという効果が得られ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案が適用されたディスクプレーヤの一例を
示す斜視図。

【図２】図１のディスクプレーヤにおける蓋開閉部構造
を示す断面図。

【図３】本考案に係るディスクプレーヤの蓋開閉部構造
の他の例を示す断面図。

【符号の説明】

１ ディスクプレーヤ ２ 本体部 ３ 開閉蓋 ５ 外側リブ ７ ターンテーブル １０ 内側リブ Ｄ ディスク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクが載置されるターンテーブルが
   設けられた本体部と上記ターンテーブルに載置されたデ
   ィスクを覆うように被せられる開閉蓋とを備えたディス
   クプレーヤの開閉蓋構造において、開閉蓋にその外側端
   から立ち下がる外側リブに加えてその内側にディスクを
   包囲するように立ち下がる内側リブが突設されているこ
   とを特徴とするディスクプレーヤの蓋開閉部構造。