JPH0561437A - カラー・プラズマ・デイスプレイの色度変調方法およびその装置 - Google Patents

カラー・プラズマ・デイスプレイの色度変調方法およびその装置

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JPH0561437A
JPH0561437A JP3219436A JP21943691A JPH0561437A JP H0561437 A JPH0561437 A JP H0561437A JP 3219436 A JP3219436 A JP 3219436A JP 21943691 A JP21943691 A JP 21943691A JP H0561437 A JPH0561437 A JP H0561437A
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JP
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discharge
color
line
sustain
chromaticity
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JP3219436A
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Inventor
Giichi Kanazawa
義一 金澤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー・プラズマ・ディスプレイにおける各
放電セルの輝度および混色時の色度を、比較的簡易な手
段によって調整可能とすることを目的とする。 【構成】 パネル5内の各画素P中において同一の発光
色で発光する放電セル群毎に、印加する放電維持パルス
の回数が可変とされる。そのために該同一の発光色で発
光する放電セル群毎に分離された維持パルス印加回路
(例えば横電極ドライバ41,42)をそなえ、該分離
された維持パルス印加回路毎に、放電維持パルスの回数
が可変制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1つの画素が互に異なる
セル固有の発光色で発光する複数の放電セルによって構
成され、このような画素がマトリックス状に多数配列さ
れているカラー・プラズマ・ディスプレイ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に複数色の表示が可能なディスプ
レイ装置において、表示画素は赤(R)、緑(G)、青
(B)の原色をそれぞれそなえた単位画素(セル)によ
り構成されている。そしてこれらの3原色を組み合せる
ことで、8色の表示が可能となり、更に組み合せの割合
を変えることで、無限に近い色を出すことが可能とな
る。
【0003】そしてカラー・プラズマ・ディスプレイ
(例えば交流型・カラー・プラズマ・ディスプレイ)に
おいても同様に、それぞれ原色を発光する複数個の放電
セルにより1画素が形成されている。そして特定の発光
色を持つ蛍光体を放電セル内に配置し、放電によって放
電空間内のガスが励起されて紫外線が発生し、該紫外線
が蛍光体を励起することにより、その蛍光体固有の可視
光が発生する。通常用いられる蛍光体は、赤、緑、青、
白等の可視光を発生するものである。そしてこれらの色
の組み合せにより、黄色、紫等の色や、それらを適当な
割合で混色することで、マルチカラー、フルカラー表示
とよばれるような階調表示が可能となる。
【0004】ここで混色による発光色の色度(外界物体
からの光の色を数値表現したもの)を決める要因として
以下の項目があげられる。まず単位セル(放電セル)毎
の蛍光体の発光色の色度、それぞれの単位セルの輝度、
そして放電セルの構造上の問題から生ずるカラークロス
トーク(発光させるべきセルからの紫外線が、隣接する
発光させないセルの蛍光体を励起し発光させてしまうた
めに生ずる混色)等である。
【0005】以上の項目を、パネル毎の色度のばらつき
を押さえるという点からみると、次のようなことが言え
る。すなわち、単位セルの色度は、純粋に蛍光体の問題
であるから、パネルを量産した場合でも、同一の蛍光体
を使用すれば、同じ色度を再現できる。次に単位セルの
輝度においては、蛍光体からの光がどれだけ外界に放た
れるかにより、放電セルを形成する際や蛍光体を印刷す
る時のプロセス精度に起因することが大きい。また、カ
ラークロストークの問題においても、ある程度は防げな
いが、セルの仕切り(障壁)の構造を如何に均一にする
かにより、前者同様プロセス精度による。
【0006】図12は従来技術としての交流型プラズマ
・ディスプレイの基体構成を例示するもので、パネル5
にはマトリックス状に放電セルCが配列されており、該
放電セルC内で放電を生じさせるための縦電極X1 乃至
m および横電極Y1 乃至Y m には、それぞれ縦電極ド
ライバーIC3および横電極ドライバーIC4から、後
述する図13で示されるような駆動波形を有する高圧出
力が印加される。なお1は該各ドライバIC3および4
に対する電源回路、2は該各ドライバIC3および4に
対する制御回路であって、該制御回路2には水平および
垂直同期信号や表示データ(1ライン毎にどの放電セル
を発光表示させるかというデータ)などを含むインター
フェース信号が入力され、このようにして外部から入力
されたデータを揃えてどの放電セルを選択的に発光表示
させるかのデータを何時どのラインの電極に出力させる
か等の制御がなされる。
【0007】図13は上記図12の装置における各駆動
波形をタイミング図で例示するもので、1駆動サイクル
(1水平同期期間)内の駆動波形が示されている。そし
て図13(A)は上記縦電極ドライバ3から、ある縦電
極(Xn とする)に印加される縦電極波形中の1駆動サ
イクル分の駆動波形を示しており、図13(B)は上記
横電極ドライバ4から、ある横電極(この場合放電セル
に対する表示データの書き換えがなされるライン(この
場合1ライン毎に順次表示データの書き換えがなされ
る)を意味しており、これをYn とする)に印加される
横電極波形中の1駆動サイクル(そのラインに対する表
示データの書き換えがなされる駆動サイクル)分の駆動
波形を示している。
【0008】該図13に示されるように該駆動波形はア
ドレス期間と維持放電期間に分れており、アドレス期間
では、縦電極と横電極によって印加された書き込み電圧
により該当行(ライン)の放電セルに対し、表示データ
に対応した書き込みを行う(換言すれば、表示データに
対応して、該当ラインの各放電セルに対し、書き込みを
行うか否かが決定される)。
【0009】すなわち、そのラインに対する表示データ
の書き換えがなされる駆動サイクルにおいては、先ず当
該ラインの横電極波形Yn (図13(B))中に示される
細幅消去パルスEPによって、前フレームでの維持放電
を強制終了させるための消去放電がなされ(すなわち前
フレームで発光していた当該ラインの放電セルを一旦す
べて消し)、次いで当該ラインに書き込みパルスWPが
印加される(なおMPは後述する維持パルスである)。
そしてこのとき、ある縦電極波形Xn (図13(A))
に、表示データに相当するライトキャンセルパルスWC
が出力されていない(すなわちWCがオフ)か、あるい
は出力されている(すなわちWCがオン)かによって、
当該ライン(横電極)Yn と該縦電極Xn との交点に位
置する放電セルCに書き込みがなされる(すなわち放電
発光させる)か、書き込みがなされない(すなわち消さ
れる)かが決定される。
【0010】なお、該縦電極波形Xn および横電極波形
n に示されるMPは維持パルスであって、上述したよ
うにして上記放電セルCに書き込みがなされた場合に
は、該各電極に印加される維持パルスMP(当該ライン
に対する表示データの書き換えがなされない駆動サイク
ルにおいては、当該ラインの横電極波形Yn にはアドレ
ス期間はなく、単に所定周期で維持パルスMPのみが印
加される)によってその放電状態が維持される(すなわ
ち次回(次のフレーム)の該当ラインにおける上記アド
レス期間でデータ書き換えが行われるか、あるいはその
途中の過程で強制的に上記消去パルスEPが印加される
かしない限り、その放電状態が持続される)。一方、上
述したようにして上記放電セルCに書き込みがなされな
かった場合には、その後上記維持パルスMPが印加され
ても、維持放電はなされない(すなわち次回の該当ライ
ンにおける上記アドレス期間でデータ書き換えが行われ
ない限り、放電は起らない)。なお縦電極波形Xn には
各駆動サイクル毎にアドレス期間があり、その際上記ラ
イトキャンセルパルスWCが出力されていないか否かに
よって、そのとき書き換えがなされているラインYn
おける各放電セルに、データの書き込みがなされるか否
かが決定される。
【0011】図13(C)は上記駆動サイクルにおいて
該当セルに表示データを書き込む場合(すなわち上記ラ
イトキャンセルパルスWCがオフの場合)のセル電圧波
形(Yn −Xn )を示しており、また図13(C′)は
上記該当セルに表示データを書き込まない場合(すなわ
ち上記ライトキャンセルパルスWCがオンの場合)のセ
ル電圧波形(Yn −Xn )を示している。
【0012】すなわち上記図13(C)の場合には、上
記パルスWCがオフとされているため、上記書き込みパ
ルスWPを印加することによって、当該放電セルの電極
上に誘電体層を介して(すなわち誘電体層表面上に)電
荷(壁電荷)が蓄積される(すなわち図13(C)の時
点Tで放電開始電圧を越えてセルに書き込み放電を生じ
壁電荷が形成される)。これにより次に維持パルスMP
が印加された場合には、上記ドライバIC3又は4より
加えられた維持電圧(維持パルスの電圧)と上記壁電荷
による電位とがセル内部で加算され、実効電圧としては
上記放電開始電圧を超え(すなわち書き込みパルスWP
に対応する電圧となり)、放電が起きる。そしてこの維
持パルスMPを極性を反転させながら印加することで、
放電が持続し、発光が繰り返されトータルで大きな輝度
になる。そしてこの維持放電(維持パルスによる放電)
は、上述したように次回(次のフレーム)の該当ライン
における上記アドレス期間において表示データの書き換
えが行われるか、あるいはその途中の段階で強制的に当
該ラインに消去パルスEPが印加されるかしない限り、
持続されることになる。
【0013】一方、上記図13(C′)の場合には、上
記パルスWCがオンとされているため、該図13
(C′)の時点Tで当該セルの実効電圧が(WP−W
C)(図13(C′)にNWPとして示す)となって書
き込みに必要な電圧に達せず、当該セルへの書き込みは
行われない、したがってその後維持パルスMPが印加さ
れても、上述したように、該維持パルスによる維持放電
はなく、次回(次のフレーム)の該当ラインにおける上
記アドレス期間において表示データの書き換えが行われ
ない限り、当該セルでの放電は起らない。
【0014】なお上記図13では、各ライン毎に、表示
データの書き換えがなされる駆動サイクルのアドレス期
間において、一旦消去パルスEPによって前フレームで
の維持放電を強制的に終了させ、次いで今回のフレーム
で当該ラインにおける必要な放電セルのみに表示データ
を書き込んで、当該セルでの放電を行わせるような駆動
波形を示しているが、その代りに上記アドレス期間にお
いて一旦当該ラインにおけるすべての放電セルに表示デ
ータを書き込み、次いで同一アドレス期間内で当該ライ
ンにおいて必要な放電セルを消すようにすることもでき
る。
【0015】ところで上述したように、ディスプレイ装
置間の混色時の色度や輝度は、パネルを製造する際の、
プロセス精度に大きく起因する。更にパネルの大画面
化、高精細化に伴い、これらの要因が大きくばらつくこ
とも考えられる。同等な色度や輝度のディスプレイ装置
を作り出すことは、品質の面だけではなく、装置そのも
のの価値を問われる大きな課題となっている。
【0016】ディスプレイ装置の用途として、小規模な
パネルを数枚組み合せて、1つの装置を構成することが
ある。その場合には、パネルの輝度、色度の違いは大き
な問題点である。ただ階調表示(1つのフレームを時間
比率の異なる複数のサブフィールドに分割して、任意の
サブフィールドを選択して点灯制御する)の技術を適用
することで、各原色の輝度を調整し、全体として混色時
の輝度、色度を制御することは可能である。しかし、階
調表示のためには、複雑な制御回路を必要とするため、
コストアップにつながり、3〜8色程度の表示を行う装
置への適用は困難である。
【0017】次に輝度、色度のパネル間のばらつきにつ
いて説明する。一般に交流型・カラー・プラズマ・ディ
スプレイの放電セルは、仕切り(障壁)により隣接のセ
ルから分離されている。それらの障壁は2枚のガラス基
板の何れか一方又は、両方に形成される。そしてその表
示面側(障壁内部)に蛍光体が塗布され、セル毎に塗り
分けてある。蛍光体の塗布は印刷で行なわれる場合が多
い。この場合、1度に1種類の蛍光体の印刷を行うた
め、2原色をもつパネルでは2度、3原色の場合は3度
印刷が行われる。そのため1回毎の蛍光体の印刷はパネ
ルの全面に亘り均一にすることが可能でも1回目に印刷
された蛍光体と、2回目の蛍光体との膜厚の比率を、パ
ネル毎に一定にすることが困難な場合が多い。このよう
な蛍光体の膜厚は輝度(単色の明るさ)に影響を与え、
それが混色した場合の色度のばらつきの要因となる。
【0018】しかしながら、現状の回路構成では、上記
階調表示の技術を適用しない限り、異なる発光色のセル
毎に輝度を変えることはできず、したがって上述したよ
うに、パネル全面に亘る原色の輝度の比率が、個々のパ
ネルでばらつく場合、混色時の色度を補正する簡易な手
段が存在しないという問題点があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる課題を
解決するためになされたもので、比較的簡易な手段によ
って輝度、更には混色時の色度を調整することを可能と
し、パネル製造時のプロセス精度をそれほど向上させな
くても、輝度、色度のパネル間のばらつきをなくすよう
にしたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述したように、プラズ
マ・ディスプレイにおいては、瞬時の放電およびそれに
よる発光が繰返し起きる。ここで1度の放電で発生する
光の量は一定であるため、単位時間(例えば1フレーム
時間)当たり何度の放電を起すかにより、トータルの輝
度を決めることができる。
【0021】本発明はかかる動作原理を利用したもの
で、その第1の形態の発明として、1画素が異なる発光
色で発光する複数の放電セルによって構成され、該画素
がマトリックス状に多数配列されているカラー・プラズ
マ・ディスプレイであって、各画素中において同一の発
光色で発光する放電セル群毎に(例えば同一の原色で発
光する放電セル群毎に)、印加する維持パルス(放電維
持パルス)の回数を制御することによって、各画素内の
上記複数の放電セルの発光による色の色度を全画面に亘
り変化させうるようにしたことを特徴とする、カラー・
プラズマ・ディスプレイの色度変調方法が提供される。
【0022】またその第2の形態の発明として、1画素
が異なる発光色で発光する複数の放電セルによって構成
され、該画素がマトリックス状に多数配列されているカ
ラー・プラズマ・ディスプレイであって、各画素中にお
いて同一の発光色で発光する放電セル群毎に(例えば同
一の原色で発光する放電セル群毎に)分離された維持パ
ルス(放電維持パルス)印加回路をそなえ、該分離され
た維持パルス印加回路毎に維持パルスの回数が制御され
ることにより、各画素内の上記複数の放電セルの発光に
よる色の色度が全画面に亘り変化させられるようにした
ことを特徴とする、カラー・プラズマ・ディスプレイの
色度変調装置が提供される。
【0023】
【作用】上記構成によれば、各画素中において同一の発
光色で発光する放電セル群毎に、印加する維持パルスの
回数を制御することによって、またそのための装置とし
て、該同一の発光色で発光する放電セル群毎に分離され
た維持パルス印加回路をそなえ、該分離された維持パル
ス印加回路毎に維持パルスの回数が制御されることによ
って、輝度、更には混色時の色度を調整することができ
る。
【0024】
【実施例】図1は本発明の第1実施例としてのカラー・
プラズマ・ディスプレイ装置の回路構成を示すもので、
2原色(赤、緑)のセルで1画素Pが構成されている3
色表示(赤、緑、両者の混色である黄色)をするディス
プレイ装置について本発明を適用したものである。この
実施例ではパネルの画素構成は、縦方向に2原色セル
R,Gが配列されている。すなわち各画素中における赤
色発光する放電セルRは奇数ラインY1 ,Y3 ,…Y
m-1 に配列されており、一方緑色発光する放電セルGは
偶数ラインY2 ,Y4 ,…Ym に配列されている。そし
て該奇数ラインに対応する横電極には第1の横電極ドラ
イバIC−A41からの高圧駆動出力が印加され、一方
該偶数ラインに対応する横電極には第2の横電極ドライ
バIC−B42からの高圧駆動出力が印加されるように
構成される。なお以下の図面で、上記図12又は図13
と対応する部分には同一の符号が付されている。
【0025】図2は上記図1の装置における各駆動波形
をタイミング図で例示するもので、図13の場合と同様
に1駆動サイクル内の駆動波形が示されている。すなわ
ち図2(A)は上記縦電極ドライバ3から、ある縦電極
(Xn とする)に印加される縦電極波形中の1駆動サイ
クル分の駆動波形を示しており、図2(B)は上記横電
極ドライバ41から、ある横電極(この場合、放電セル
に対する表示データの書き換えがなされる奇数ラインを
意味しており、いま該ラインがY1 であるとする)に印
加される横電極波形中の1駆動サイクル(そのラインに
対する表示データの書き換えがなされる駆動サイクル)
分の駆動波形を示しており、同様に図2(C)は上記横
電極ドライバ42から、ある横電極(この場合、放電セ
ルに対する表示データの書き換えがなされる偶数ライン
を意味しており、いま該ラインがY2 であるとする)に
印加される横電極波形中の1駆動サイクル(そのライン
に対する表示データの書き換えがなされる駆動サイク
ル)分の駆動波形を示している。
【0026】また図2(D)は上記駆動サイクルにおい
て該当セル(横電極Y1 と縦電極X n との交点に位置す
る放電セル)にドライバ3および41によって書き込み
がなされる場合(すなわちライトキャンセルパルスWC
がオフの場合)のセル電圧波形(Y1 −Xn )を示し、
一方図2(E)は上記駆動サイクルにおいて該当セル
(横電極Y2 と縦電極Xn との交点に位置する放電セ
ル)にドライバ3および42によって書き込みがなされ
る場合のセル電圧波形(Y2 −Xn )を示している。な
お図2(D)、図2(E)は上述したようにそれぞれ
(Y1 −Xn ),(Y 2 −Xn )に相当するが、該図中
では図2(A)、図2(B)、図2(C)(それぞれX
n ,Y1 ,Y2 に対応)に比し、横方向に拡大して示さ
れている。
【0027】上述したように、そのラインに対するデー
タの書き換えがなされる駆動サイクルにおいては、該ラ
インに印加される横電極波形はアドレス期間と維持放電
期間に分れており、前者の機能は図13で説明したのと
同様である。一方、維持パルスMPを発生するドライバ
IC(本実施例では横電極ドライバIC)は、奇数ライ
ン(Y1 ,Y3 ,…Ym-1 )用と偶数ライン(Y2 ,Y
4 ,…Ym )用とに分離されているため、それぞれのラ
イン用のドライバIC(41および42)からそれぞれ
のライン(奇数ラインおよび偶数ライン)に、異なる回
数の維持パルスMPを印加することが可能となる。
【0028】そして図2(B)および図2(D)に示さ
れるように奇数ラインに加わる維持放電パルスMPは1
0回に1度間引かれている(図中においてMP′は維持
パルスが間引かれていることを示す)ため、維持放電は
図2(D)中で矢印の発光点として示されるように、維
持放電期間中に(すなわちアドレス期間を除いて)18
回生ずる(図2(D)中には14個の矢印しか示されて
いないが、上述したように該図2(D)が図2(A)乃
至図2(C)に比して横方向に拡大されて示されてお
り、実際にはこの例では18回生ずる)。そして維持パ
ルスMPは交流的に交互に、極性を反転させながら加え
なければ放電しないので、連続して同極性の維持パルス
が印加された場合は(図2(D)中に*印で示す)、2
度目以降のパルスでは放電は起らない。一方、偶数ライ
ンに加わる維持放電パルスMPは間引かれていないの
で、維持放電は、上記維持放電期間中に20回生ずる
(この場合も図2(E)中には16個の矢印しか示され
ていないが、上述した理由で、実際にはこの例では20
回生ずる)。したがって結局、奇数ラインと偶数ライン
にそれぞれ対応する放電セルの輝度の比率はこの場合ほ
ぼ9:10となり、したがって赤と緑の混色の比率もほ
ぼ9:10となる。
【0029】以上のようにして奇数ラインおよび偶数ラ
インのうちどちらか一方、もしくは両方の維持パルスを
適度に間引くことにより、単色発光の場合の輝度および
混色の比率を任意に選択でき、色度を調整することが可
能となる。なおこの場合、1フレーム期間に亘って、当
該ラインに対するデータの書き換えが行われる駆動サイ
クルのみならず、当該ラインに対する全駆動サイクルに
ついて上記維持パルスの間引きを行ってもよく、また逆
に例えば所定の駆動サイクル(例えば上記したような当
該ラインに対するデータの書き換えが行われる駆動サイ
クル)のみについて上記維持パルスの間引きを行うこと
もできる。
【0030】図11は上記所定ラインに対する維持パル
スの間引きの回数を任意に調整するための具体例を示す
もので、アンドゲートANDの一方側入力端子には、例
えば駆動波形成パルスジェネレータから上記維持パルス
の間引きのなされていない駆動波(例えば横電極駆動
波)が入力され、一方該アンドゲートANDの他方側入
力端子には、例えば常時ハイレベルとなっており、上記
維持パルスの間引きを行う期間だけロウレベルとなるよ
うな制御パルスを入力させることによってその出力側か
ら対応するドライバに対し、所定回数だけ維持パルスが
間引かれた駆動波を供給することができる。そして該維
持パルスの間引かれる回数は、該制御パルスのロウレベ
ル期間の長さによって調整することができ、また該制御
パルスのロウレベル期間の長さの調整には、例えば手動
式の半固定のボリュームを使用し、そのボリューム位置
(抵抗値)によって任意に可変とすることができる。な
お上記維持パルスの間引きにあたっては、図中に示され
るように必ずしも維持放電期間の中間部で間引く必要は
なく、該維持放電期間の初期あるいは終期付近で所定回
数だけ間引くようにしてもよい。
【0031】図3は本発明の第2実施例としてのカラー
・プラズマ・ディスプレイ装置の回路構成を示すもの
で、3原色(赤、緑、青)のセルで1画素Pが構成され
ている7色表示(無点灯の黒色を含めると8色)をする
ディスプレイ装置について本発明を適用したものであ
る。この実施例ではパネルの画素構成は、縦方向に3原
色セルR,G,Bが配列されている。すなわち各画素中
における赤色発光する放電セルRは各ライン(Y1 ,Y
4 ,…Ym-2 )に配列されていて、第1の横電極ドライ
バIC−A41からの高圧駆動出力が印加され、また緑
色発光する放電セルGは各ライン(Y2 ,Y5 ,…Y
m-1 )に配列されていて、第2の横電極ドライバIC−
B42からの高圧駆動出力が印加され、更に青色発光す
る放電セルBは各ライン(Y3 ,Y6 ,…Ym )に配列
されていて、第3の横電極ドライバIC−C43からの
高圧駆動出力が印加される。このように横電極のドライ
バICを3系統に分離し、それぞれ異なる間引きのなさ
れた維持パルスを対応するラインに印加しうるようにさ
れる。
【0032】図4および図5は、上記図3の装置におけ
る各駆動波形をタイミング図で例示するもので、上記図
2の場合と同様の考え方で各駆動波形が示されている。
すなわち上記3系統の横電極ドライバのうち、第1の横
電極ドライバ41から対応ライン(例えばY1 )に印加
される維持パルスMPは間引かれていないが、第2の横
電極ドライバ42から対応ライン(例えばY2 )に印加
される維持パルスMPは10回に1度間引かれており、
また第3の横電極ドライバ43から対応ライン(例えば
3 )に印加される維持パルスMPは10回に2度間引
かれている(図4中のMP′参照)。
【0033】したがって維持放電は、図5の(E),
(F),(G)中でそれぞれ矢印の発光点として示され
るように、例えばラインY1 に対応するセルでは維持放
電期間中に上述した理由により20回生ずるのに対し、
例えばラインY2 に対応するセルでは該維持放電が18
回生じ、また例えばラインY3 に対応するセルでは該維
持放電が16回生ずる。このようにして該3原色(赤、
緑、青)の輝度の比率および混色の比率を、ほぼ10:
9:8にすることができる。
【0034】図6は本発明の第3実施例としてのカラー
・プラズマ・ディスプレイ装置の回路構成を示すもの
で、1画素内における3原色セルR,G,Bが横方向に
配列されているディスプレイ装置について本発明を適用
したものである。すなわち各画素中における赤色発光す
る放電セルRは各ライン(X1 ,X4 ,…Xm-2 )に配
列されていて、第1の縦電極ドライバIC−A31から
の高圧駆動出力が印加され、また緑色発光する放電セル
Gは各ライン(X2 ,X5 ,…Xm-1 )に配列されてい
て、第2の縦電極ドライバIC−B32からの高圧駆動
出力が印加され、更に青色発光する放電セルBは各ライ
ン(X3 ,X6 ,…Xm )に配列されていて、第3の縦
電極ドライバIC−C33からの高圧駆動出力が印加さ
れる。このように縦電極のドライバICを例えば3系統
に分離し、それぞれ異なる間引きのなされた維持パルス
を対応するラインに印加することもできる。
【0035】図7および図8は、上記図6の装置におけ
る各駆動波形をタイミング図で例示するもので、上記3
系統の縦電極ドライバのうち、第1の縦電極ドライバ3
1から対応ライン(例えばX1 )に印加される維持パル
スMPは間引かれていないが、第2の縦電極ドライバ3
2から対応ライン(例えばX2 )に印加される維持パル
スMPは10回に1度間引かれており、また第3の縦電
極ドライバ33から対応ライン(例えばX3 )に印加さ
れる維持パルスMPは10回に2度間引かれている。
【0036】したがって維持放電は、図8の(E),
(F),(G)中で示されているように、例えばライン
1 に対応するセルでは維持放電期間中に上述したよう
に20回生ずるのに対し、例えばラインX2 に対応する
セルでは該維持放電は18回生じ、また例えばラインX
3 に対応するセルでは該維持放電は16回生ずる。この
ようにしてこの例でも、該3原色(赤、緑、青)の輝度
の比率および混色の比率を、ほぼ10:9:8にするこ
とができる。
【0037】また(縦2)×(横2)セルの計4セルで
1画素が構成されたパネルにおいては、上述した手段を
組合せ、縦電極および横電極をともに、分割構成のドラ
イバで駆動し、上述したようにして維持パルスの回数を
制御することにより、各単色セルの輝度および混色した
場合の色度を調整することができる。図9は本発明の第
4実施例としてのカラー・プラズマ・ディスプレイ装置
として、面放電型の3電極構造のものに本発明を適用し
た場合の回路構成を示している。また図10は、上記図
9の装置における放電セル部分の詳細な構成を示してい
る。そして上記図9に示される縦電極ドライバ3は上記
アドレス期間にライトキャンセルパルスWCを発生する
のみであり(すなわち該放電セルに書き込みを行うか否
かによって該パルスWCがオフ又はオンとなる)、一方
共通電極ドライバ44は上記維持放電期間に上記維持パ
ルスMPを発生するのみであり、該維持パルスはパネル
5上の全放電セルに共通に印加される。一方横電極ドラ
イバは上記図3の実施例に示されるように3系統のドラ
イバ41,42,43に分割されており、図4および図
5で説明したのと同様の駆動波が、それぞれ赤色発光セ
ルRに対応するライン(Y1 ,Y4 ,…Ym-2 )、緑色
発光セルGに対応するライン(Y2 ,Y5 ,…
m-1 )、および青色発光セルBに対応するライン(Y
3 ,Y6 ,…Ym )に別個に印加されている。そして各
放電セルにおける維持放電は上記図10に示される横電
極ドライバへ接続される電極と共通電極ドライバへ接続
される電極との間で生起する。
【0038】したがってこのような面放電型の3電極構
造のパネルであっても、共通でない維持放電電極のドラ
イバ(すなわち横電極ドライバ)を複数系統(図9の場
合は3系統)に分割構成することで、画素P内のセル
(R,G,Bなど)が縦方向に配列されたパネルであれ
ば、上述したようにして各横電極ドライバからの維持パ
ルスの回数を制御することにより、本発明を適用して上
記輝度、色度の調整を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、パネル製造時のプロセ
ス精度をそれほど向上させなくても、輝度、色度のパネ
ル間でのばらつきを押さえることができ、パネルの歩留
りを向上させることができる。また同一のパネルを複数
使用し、1台の表示装置を構成する場合にも、すべての
パネルにおいて均一な輝度、色度を得ることができ、品
質の向上を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのカラー・プラズマ
・ディスプレイ装置の回路構成を示す図である。
【図2】図1の装置における各駆動波形を例示するタイ
ミング図である。
【図3】本発明の第2実施例としてのカラー・プラズマ
・ディスプレイ装置の回路構成を示す図である。
【図4】図3の装置における各駆動波形を例示するタイ
ミング図である。
【図5】図3の装置における各駆動波形を例示するタイ
ミング図である。
【図6】本発明の第3実施例としてのカラー・プラズマ
・ディスプレイ装置の回路構成を示す図である。
【図7】図6の装置における各駆動波形を例示するタイ
ミング図である。
【図8】図6の装置における各駆動波形を例示するタイ
ミング図である。
【図9】本発明の第4実施例としてのカラー・プラズマ
・ディスプレイ装置の回路構成を示す図である。
【図10】図9の装置における放電セルの部分の詳細な
構成を示す図である。
【図11】本発明において維持パルスの回数を制御する
ための具体例を説明する図である。
【図12】従来技術におけるプラズマ・ディスプレイ装
置の回路構成を例示する図である。
【図13】図12の装置における各駆動波形を例示する
タイミング図である。
【符号の説明】
1…電源回路 2…制御回路 3…縦電極ドライバ 4…横電極ドライバ 5…パネル 31,32,33…分割構成の縦電極ドライバ 41,42,43…分割構成の横電極ドライバ 44…共通電極ドライバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1画素が異なる発光色で発光する複数の
    放電セルによって構成され、該画素がマトリックス状に
    多数配列されているカラー・プラズマ・ディスプレイで
    あって、各画素中において同一の発光色で発光する放電
    セル群毎に、印加する維持パルスの回数を制御すること
    によって、各画素内の上記複数の放電セルの発光による
    色の色度を全画面に亘り変化させうるようにしたことを
    特徴とする、カラー・プラズマ・ディスプレイの色度変
    調方法。
  2. 【請求項2】 1画素が異なる発光色で発光する複数の
    放電セルによって構成され、該画素がマトリックス状に
    多数配列されているカラー・プラズマ・ディスプレイで
    あって、各画素中において同一の発光色で発光する放電
    セル群毎に分離された維持パルス印加回路をそなえ、該
    分離された維持パルス印加回路毎に維持パルスの回数が
    制御されることにより、各画素内の上記複数の放電セル
    の発光による色の色度が全画面に亘り変化させられるよ
    うにしたことを特徴とする、カラー・プラズマ・ディス
    プレイの色度変調装置。
JP3219436A 1991-08-30 1991-08-30 カラー・プラズマ・デイスプレイの色度変調方法およびその装置 Withdrawn JPH0561437A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08160912A (ja) * 1994-12-02 1996-06-21 Nec Corp プラズマディスプレイの輝度補償方法及びプラズマディスプレイ装置
US7126562B1 (en) 1999-06-30 2006-10-24 Hitachi, Ltd. Plasma display panel with constant color temperature or color deviation

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