JPH0561180A - ホトマスク及びこれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

ホトマスク及びこれを用いたパターン形成方法

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JPH0561180A
JPH0561180A JP21908091A JP21908091A JPH0561180A JP H0561180 A JPH0561180 A JP H0561180A JP 21908091 A JP21908091 A JP 21908091A JP 21908091 A JP21908091 A JP 21908091A JP H0561180 A JPH0561180 A JP H0561180A
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light
photomask
shielding
resist
pattern
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JP21908091A
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Hideyuki Jinbo
秀之 神保
Yoshiyuki Kawazu
佳幸 河津
Yoshio Yamashita
吉雄 山下
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 断面がオーバーハング形状のレジストパタン
の当該オーバーハング形状を非対称なものとできるホト
マスク及びこれを用いたパターン形成方法を提供する。 [構成] 石英ガラス基板27に設けた遮光部23の周
囲の所定部分に、露光光の透過率が遮光部23の透過率
より大きくかつ石英ガラス基板の遮光部23を設けてい
ない部分の透過率より小さい減光部25を、設ける。減
光部25は、個別遮光パターン25aを投影露光光学系
の解像限界以下のピッチで配列したパターンで構成す
る。遮光部23は従来の遮光膜及びまたは位相シフト法
用シフタのエッジラインで構成する。このホトマスク2
1を介しレジストを露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、投影露光法で使用す
るホトマスク及びこれを用いたパターン形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】投影露光法によるホトリソグラフィ技術
の分野においても、半導体装置の高集積化に対応できる
技術が種々提案されている。
【0003】例えば文献a(アイイーイーイー トラン
ザクション エレクトロン デバイス(IEEE Tr
an.Electron Device,Vol.ED
−29(1982),p.1828)には、位相シフト
法と称される技術が開示されている。この技術は、ホト
マスクの遮光部及び光透過部と対向するレジスト部分各
々での光コントラストを上げるためにホトマスクに露光
光の位相をずらすための薄膜(シフタ)を部分的に設け
投影露光法の解像力を向上させる技術である。特公昭6
2ー59296号公報には、この位相シフト法をライン
アンドスペスパターン用のホトマスクに適用した例が開
示されている。
【0004】また、この出願の出願人に係る文献b(応
用物理学会(1990.9.27)講演番号27p−Z
G−3)には、位相シフト法を微細な孤立パターン形成
に適用した例が開示されている。具体的には、位相シフ
ト法用のシフタのエッジラインが光の干渉効果により遮
光部として機能することに着目しこのエッジラインと対
向するレジスト部分に非常に細い未露光部を形成する技
術であった。例えば現在のLSI製造に用いられている
通常のクロムマスクを用いi線ステッパで露光した場合
0.3〜0.4μmのパターン形成が限界であるのに対
し、文献cに開示の技術ではポジ型レジストにあっては
幅0.15μm程度の島状パターンが安定に形成でき、
ネガ型レジストにあっては幅0.15μmの溝状パター
ンが安定に形成できた。さらに、これら島状及び溝状パ
ターンの幅は露光量を変えることによっても制御できる
という利点が得られた。
【0005】また、この出願の出願人に係る文献c(ジ
ャパニーズ ジャーナルオブ アプライド フィジック
ス(Japanese Journal of App
lied Physics),Vol.28,No.1
0,(10.1989),pp.2053−2057)
には、LMR−UVと称されるネガ型レジストを投影露
光法により露光しレジストパターンを得る技術が開示さ
れている。この技術によれば、開口数0.42のi線ス
テッパでホールパターンを形成した場合、開口寸法が
0.35μmまで、断面がオーバハング形状で然もこの
形状が良好なホールパターンが得られるという。この技
術は、GaAs半導体装置、表面弾性波素子などリフト
オフ法が多用される素子作製に有用であるという。な
お、LMR−UVレジストは、ノボラック樹脂のナフト
キノンジアジドスルホン酸エステルから成るネガ型レジ
ストでありi線に対する吸光係数が3.8μm-1と従来
のものに比べ大きいレジストである。冨士薬品工業
(株)より商品名FSMRとして市販されている。
【0006】文献cの技術の応用例として、例えばGa
Asを用いた高電子移動度トランジスタ(以下、HEM
Tと略称する。)であってリセス構造を有するHEMT
の作製技術がある。図13(A)及び(B)と図14
(A)及び(B)とはその説明に供する工程図である。
何れの図も素子断面図によって示してある。
【0007】この作製方法によれば、先ず、GaAs基
板11上に断面がオーバーハング状の開口部13aを有
するレジストパターン13が形成される(図13
(A))。次に、このレジストパターン13がマスクと
され好適なエッチング手段によってGaAs基板11に
リセス15が形成される(図13(B))。次に、この
試料全面上に異方性の強い成膜技術によりゲート電極形
成材17が形成される(図14(A))。リセス15に
はその、開口部13aの開口口と対向する部分にのみゲ
ート電極形成材17が形成される。次に、リフトオフ法
によりゲート電極形成材17の不要部分が除去されリセ
ス15内の所定位置にゲート電極17aが形成される
(図14(B))。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
いずれの技術においてもレジストパタン13の開口部1
3a(図13(A)参照)のオーバーハング形状を非対
称にすることができないという問題点があった。このた
め、ゲート電極17a及びソース領域間の距離X1(図
14(B)参照)と、ゲート電極17a及びドレイン領
域間の距離X2とは、ほぼ等しい状態で形成されてしま
い、オフセットゲート(X1≠X2の構成のゲート)を
簡易に形成することができなかった。オフセットゲート
を得るため基板を傾けてゲート電極形成材の入射方向を
偏らせる等の工夫もなされているがこれは容易ではな
い。
【0009】この発明はこのような点に鑑みなされたも
のであり従ってこの発明の目的は、断面がオーバーハン
グ形状のレジストパタンの当該オーバーハング形状を非
対称なものとできるホトマスク及びこれを用いたパター
ン形成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この出願の第一発明によれば、光透過性を有する基
板の一部に遮光部を具えるホトマスクにおいて、光透過
性を有する基板の遮光部の周囲の所定部分に、露光光の
透過率が前記遮光部の透過率より大きくかつ前記基板の
前記該遮光部を設けていない部分の透過率より小さい減
光部を、具えたことを特徴とする。
【0011】ここで、この第一発明でいう所定部分と
は、例えば断面がオーバーハング状の開口部を有しかつ
その形状が非対称なレジストパタン(図13参照)を形
成するためのホトマスクの例でいえば、ホトマスクの遮
光部の周囲の、レジストでのオーバーハングの食い込み
を大きくしたい側部分ということになる。また減光部の
透過率をどの程度とするかはオーバーハングの食い込み
をどの程度にするかに応じて決定すれば良い。
【0012】なお、この第一発明の実施に当たり、前述
の遮光部は、例えば一般のホトマスクで使用されている
クロム膜などの遮光膜で構成しても良く、若しくは、既
に説明した位相シフト法のシフタのエッジ部で構成して
も良く、または、シフタのエッジ部及び遮光膜双方で構
成しても良い。
【0013】また、前述の減光部は、露光光を目的通り
減衰できればその構成は問わない。しかし、例えば、個
別遮光膜パターンを投影露光光学系の解像限界以下のピ
ッチで配列したパターンで構成するのが好適である。そ
の場合は、個別遮光膜パターンを、前述の遮光部のエッ
ジライン沿う方向に配列するか、または、前述の遮光部
のエッジラインに平行に配列するのが好適である。個別
遮光膜パターンの長さ及び又は本数によって減光部の面
積を容易に規定できるからである。また、個別遮光膜パ
ターンの幅及びまたは配列ピッチによって減光の程度を
制御できるからである。
【0014】また、減光部は薄膜で構成しても良い。そ
の場合、減光部は2種類以上の薄膜で構成しても良い。
薄膜としては例えばアルミニウム、クロムなどの金属の
薄膜、金属の酸化膜など種々のもので構成できる。減光
部を薄膜で構成した場合減光の程度は薄膜の膜厚によっ
て制御することができる。また、この薄膜の面積によっ
て減光部の面積を制御できる。
【0015】また、この出願の第二発明のパターン形成
方法によれば、第一発明のホトマスクを介し吸光係数の
大きなネガ型レジストを露光することを特徴とする。こ
こで吸収係数の大きなとは好ましくは1μm-1より大き
な値をいう。用いて好適なレジストとしては、ノボラッ
ク樹脂のナフトキノンジアジドスルホン酸エステルから
成るレジスト例えばLMR−UVを挙げることができ
る。
【0016】
【作用】この出願の第一発明の構成によれば、減光部と
対向するレジスト部分は光透過部と対向するレジスト部
分より弱い露光量で露光される。レジストがネガ型レジ
ストの場合では、レジスト表面から露光強度に応じた厚
さ分現像液に対する不溶化が起こることを考えると、減
光部を介し露光されたレジスト部分の下層部分では光透
過部を介して露光されたレジスト部分に比べ現像液に対
する不溶化の程度が小さくなる。このため、減光部を介
し露光されたレジスト部分の下層は光透過部を介して露
光されたレジスト部分の下層より現像工程おいてより多
く除去される様になるのでオーバーハング形状に非対称
性を生じさせることができる。
【0017】また、この出願の第二発明によれば、オー
バーハング形状が非対称なレジストパターンを容易に得
ることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明のホトマスク
及びこれを用いたパターン形成方法の実施例についてそ
れぞれ説明する。なお、以下の説明に用いる各図はこの
発明が理解できる程度に各構成成分の寸法、形状及び配
置関係を概略的に示してある。また、以下の各図では同
様な構成成分について同一の番号を付して示してある。
【0019】1.第一発明の各実施例の説明 1−1.第1実施例 図1(A)及び(B)は第1実施例のホトマスク21の
説明に供する図である。特に、図1(A)は第1実施例
のホトマスク21を遮光部23及び減光部25形成面側
から見て示した平面図、図1(B)はこのホトマスク2
1を図1(A)のI−I線に沿って切って示した断面図
である。
【0020】第1実施例のホトマスク21は、光透過性
を有する基板27としての例えばホトマスク用基板とし
て多用されている石英ガラス基板27(以下、基板27
と略称することもある。)と、この基板27に設けられ
た遮光部23と、この遮光部23周囲の所定部分に設け
られ露光光の透過率が遮光部23の透過率より大きくか
つ基板27の遮光部23を設けていない部分の透過率よ
り小さい減光部25とを具えた構成となっている。
【0021】遮光部23はこの場合一般のホトマスクで
多用されている例えばクロム膜で構成してある。
【0022】減光部25は、遮光部23周囲の基板部分
上であって、レジストパターン上でオーバーハングの食
い込みを大きくしたい側部分上に設けてある。そして、
この第1実施例の減光部25は、平面形状が長尺な遮光
膜パターン25aを基板27上に投影露光光学系の解像
限界以下のピッチP(図1(A)参照)で然も長手方向
が遮光部23のエッジライン23aに対し垂直になるよ
うにかつその端部が遮光部23に接するように複数本配
列したパターンで構成してある。個々の遮光膜パターン
25aは例えばクロム膜で構成できる。個々の遮光膜パ
ターン25aの長さ及び本数は形成したいレジストパタ
ーンの形状に応じ決定する。また、投影露光光学系の解
像限界以下のピッチとは、投影露光装置の露光波長を
λ、開口数をNAと表したとき、0.6λ/NA以下の
値のことである。
【0023】投影露光装置の露光光の波長λを365n
mと仮定し、開口数NAを0.42と仮定し及びコヒー
レンスファクターを0.5と仮定したた場合で、遮光部
23の幅W1(図1(A)参照)を0.4μm(ただ
し、レジスト上での寸法。以下、断わりなき限り同
様。)とし、減光部25の個々の遮光パターン25aの
幅W2(図 1(A)参照)を0.1μmとし、遮光パタ
ーン25aのピッチPを0.4μmとした第1実施例の
ホトマスク21を用いた場合にウエハ面(レジスト面)
に投影される像での光強度分布を計算により求めた。そ
の結果を図2に示す。なお、図2において、横軸は投影
像での遮光部23(図1参照)の中心と対向する位置を
原点とした場合の図1(A)のI−I線に沿った位置
(単位はμm)を示し、縦軸は相対的な光強度を示して
いる。さらに、領域Aはホトマスク21の遮光部23と
対向するウエハ部分を示し、領域Bはホトマスク21の
減光部25と対向するウエハ部分を示し、領域Cは基板
27と直接すなわち光透過部と対向するウエハ部分を示
す。
【0024】図2から明らかなように、第1実施例のホ
トマスク21によれば、減光部25と対向するウエハ部
分は光透過部と対向するウエハ部分より光強度が低下す
るというように、遮光部23の両側で光強度分布が非対
称となことが分かる。
【0025】1−2.第2実施例 図3(A)及び(B)は第2実施例のホトマスク31の
説明に供する平面図及び断面図である。いずれの図も図
1(A)及び(B)と同様な位置での平面図及び断面図
である。
【0026】この第2実施例の第1実施例との相違点
は、個別遮光パターン25aを基板27上に投影露光光
学系の解像限界以下のピッチP(図3(A)参照)で然
も遮光部23のエッジライン23aに平行になるように
複数本配列することにより減光部25を構成したことで
ある。
【0027】この第2実施例のホトマスク31において
も第1実施例の場合と同様に非対称な光強度分布が得ら
れる。
【0028】1−3.第3実施例 図4(A)及び(B)は第3実施例のホトマスク41の
説明に供する平面図及び断面図である。いずれの図も図
1(A)及び(B)と同様な位置での平面図及び断面図
である。
【0029】この第3実施例の第1実施例との相違点
は、減光部を一体の薄膜29で構成したことである。薄
膜29は例えばアルミニウム膜、クロム膜などの金属
膜、酸化タンタル膜、酸化錫膜などの酸化膜の中から選
ばれた1種以上の薄膜であって所定の透過率が得られる
膜厚の薄膜で構成できる。薄膜から成る減光部29の透
過率は90%以下とするのが好適である。なお、遮光部
23を構成した薄膜と同じ材質の薄膜で減光部29を構
成する場合はその膜厚を遮光部23のそれより薄くする
ことにより透過率制御ができる。また、薄膜29の面積
は、形成したいレジストパタンの寸法に応じ決定する。
【0030】この第3実施例のホトマスク41において
薄膜から成る減光部29の透過率を56%とした場合第
1実施例の場合と同様な非対称な光強度分布が得られる
ことが分かった。
【0031】1−4.第4実施例 図5(A)及び(B)は第4実施例のホトマスク51の
説明に供する平面図及び断面図である。いずれの図も図
1(A)及び(B)と同様な位置での平面図及び断面図
である。
【0032】この第4実施例の第1実施例との相違点
は、遮光部を位相シフト法用のシフタ31のエッジライ
ン31aで構成したことである。この場合、第1実施例
に比べより微細なスペースパターンが得られる。なお、
図5(A)の平面図においてはシフタ31を明確にする
ために該当部分にハッチングを付してある(以下の該当
図において同じ。)。
【0033】投影露光装置の露光光の波長λを365n
mと仮定し、開口数NAを0.42と仮定し及びコヒー
レンスファクターを0.5と仮定したた場合で、減光部
25の個々の遮光パターン25aの幅W2(図 1(A)
参照)を0.1μmとし、遮光パターン25aのピッチ
Pを0.4μmとした第4実施例のホトマスク51を用
いた場合にウエハ面(レジスト面)に投影される像での
光強度分布を計算により求めた。その結果を図6に示
す。なお、図6の各軸は図2と同様である。ただし、図
6において領域Cはシフタ31と対向するウエハ部分に
なる。また、シフタ31のエッジライン31aで構成さ
れる遮光部は非常に細いため、図6での領域Aは図2に
比べ狭くなる。
【0034】この第4実施例のホトマスク51において
も、図6から明らかなように、第1実施例のホトマスク
21と同様に、遮光部23の両側で光強度分布が非対称
となことが分かる。
【0035】1−5.第5実施例 図7は第5実施例のホトマスク61の説明に供する平面
図である。図1(A)と同様な位置での平面図である。
【0036】この第5実施例のホトマスク61は第4実
施例のホトマスク51の変形型である。第4実施例のホ
トマスク51との相違点は、個別遮光パタン25aをシ
フタ31のエッジライン31aに平行に複数本配列する
ことにより減光部25を構成したことである。
【0037】この第5実施例のホトマスクにおいても第
4実施例の場合と同様に非対称な光強度分布が得られ
る。
【0038】1−6.第6実施例、第7実施例 図8(A)は第6実施例のホトマスク71の説明に供す
る平面図、第8図(B)は第7実施例のホトマスク81
の説明に供するである。何れの図も図1(A)と同様な
位置での平面図である。
【0039】この第6実施例のホトマスク71は第4実
施例のホトマスク51の変形型であり、第7実施例のホ
トマスク81は第5実施例のホトマスク61の変形型で
ある。第4及び第5実施例のホトマスク41、51で
は、いずれも、減光部25を基板27のシフタ31を設
けていない部分上に設けていたが、この第6及び第7実
施例ではシフタ側に減光部25を設けている。減光部2
5とシフタ31との積層順は何れが下で何れが上でも良
い。
【0040】この第6及び第7実施例のホトマスク7
1、81においても第4実施例の場合と同様に非対称な
光強度分布が得られる。
【0041】1−7.第8実施例、第9実施例 図9(A)は第8実施例のホトマスク91の説明に供す
る断面図、第9図(B)は第7実施例のホトマスク10
1の説明に供する断面図である。何れの図も図5(B)
と同様な位置での断面図である。
【0042】この第8実施例のホトマスク91は第4実
施例のホトマスク51の変形型であり、第9実施例のホ
トマスク101は第5実施例のホトマスク61の変形型
である。第4及び第5実施例のホトマスク41、51で
は、いずれも、減光部は個別遮光パタン25aを露光光
学系の解像限界以下のピッチで配列したパターンにより
構成していたが、この第8及び第9実施例では減光部を
薄膜29で構成している。具体的には、第8実施例のホ
トマスクは91では基板27上に薄膜から成る減光部2
9とシフタ31とを並置して設けている。第9実施例で
は薄膜から成る減光部29をシフタ31に重ねて設けて
いる。薄膜から成る減光部29は実施例3と同様に構成
すれば良い。薄膜から成る減光部29とシフタ31との
積層順は何れが上で何れが下でも良い。
【0043】1−8.第10実施例、第11実施例 図10(A)及び(B)は第10実施例のホトマスク1
11の説明に供する平面図及び断面図、第11図(A)
及び(B)は第11実施例のホトマスク121の説明に
供する平面図及び断面図である。何れの図も図1(A)
及び(B)と同様な位置で示してある。
【0044】この第10実施例のホトマスク111は第
4実施例のホトマスク51の変形型と考えることがで
き、第11実施例のホトマスク121は第5実施例のホ
トマスク61の変形型と考えることができる。第4及び
第5実施例のホトマスク41、51では、いずれも、遮
光部はシフタ31のエッジライン31aのみで構成して
いたが、この第10及び第11実施例ではシフタ31の
エッジライン31aにほぼ重なるように幅Sの遮光膜3
3をさらに設けている。シフタ31のエッジライン31
aのみで遮光部を構成した場合シフタのエッジの加工性
が悪いと光強度分布が劣化することが多いが、遮光膜3
3を共用することによりこれを改善できる。ただし、遮
光膜33の幅Sがあまり大きいと位相シフト効果が得ら
れなくなるので、この幅Sは0.5λ/NA以下とする
のが好ましい。
【0045】2.第二発明の各実施例の説明 2−1.直径が3インチのシリコン基板にスピコート法
によりネガ型レジストとしてのFSMR(冨士薬品工業
(株)製)を1μmの膜厚に塗布する。次に、レジスト
塗布済みのこのシリコン基板をホットプレートを用い7
0℃の温度で60秒間ベーキングする。
【0046】次に、図1を用いて説明した第1実施例の
ホトマスク21であって、遮光部23の幅W1を0.4
μm、減光部25の個別遮光パターン25aの幅W2を
0.2μm及び長さLを0.5μm、個別遮光パターン
25aのピッチPを0.4μmとした第1実施例のホト
マスク21を装着したi線投影露光装置(RA101V
LII((株)日立製作所製)を用い、上述のベーキン
グ済みレジストを300mJ/cm2 の露光量で露光す
る。露光済みのレジストをホットプレートを用い110
℃の温度で60秒間ベーキングし、続いて、FSMR専
用現像液によりスプレー法により現像してレジストパタ
ーンを得る。
【0047】得られたレジストパターンの断面形状を走
査型電子顕微鏡(SEM)によって観察するために、レ
ジストパターン形成済みシリコン基板を割る等の所定の
処理を行ない、その後このシリコン基板をSEMにセッ
トし観察する。
【0048】図12は、この実施例で得たレジストパタ
ーン131の断面のSEMによる写真を模写した図であ
る。
【0049】図12において、aはホトマスク21の遮
光部23により形成された開口部の開口口での寸法であ
り、bはホトマスク21の減光部25により形成された
オバーハングの寸法であり、cはホトマスク21の減光
部25を設けていない側により形成されたオバーハング
の寸法である。この実施例のレジストパタンでは、a=
0.35μm、b=0.35μm、c=0.1μmであ
った。
【0050】ホトマスクの減光部と対向するレジスト部
分には減光部を設けない場合に比べ食い込みの大きなオ
ーバーハングが形成されることが分かる。従って、この
出願の第一発明のホトマスクでは、非対称なオーバ−ハ
ング形状の開口部を有するレジストパターンを容易に形
成できることが理解できる。
【0051】2−2.第2実施例のホトマスク31(図
3参照)であって、遮光部23の幅W1を0.4μm、
減光部25の個別遮光パターン25aの幅W2を0.2
μm及び長さLを5μm、個別遮光パターン25aのピ
ッチPを0.4μmその本数を5本とした第2実施例の
ホトマスク31を用いたこと以外は、2−1の項のパタ
ーニング実験と同様な実験を行なう。この場合も、2−
1項で得られたと同様な、非対称なオーバ−ハング形状
の開口部を有するレジストパターンが形成できた。
【0052】2−3.第4実施例のホトマスク51(図
5参照)であって、減光部25の個別遮光パターン25
aの幅W2を0.2μm及び長さLを1μm、個別遮光
パターン25aのピッチPを0.4μmとした第4実施
例のホトマスク51を用いたこと以外は、2−1の項の
パターニング実験と同様な実験を行なう。なお、シフタ
31はこの場合電子線レジストOEBR−100(東京
応化工業(株)製レジスト)の膜厚350nmの皮膜で
構成している。この場合は、図12に示した各部の寸法
が、a=0.2μm、b=0.75μm、c=0.1μ
mのレジストパターンが得られた。
【0053】2−4.第5実施例のホトマスク61(図
7参照)であって、減光部25の個別遮光パターン25
aの幅W2を0.2μm及び長さLを5μm、個別遮光
パターン25aのピッチPを0.4μmとしその本数を
5本とした第5実施例のホトマスク61を用いたこと以
外は、2−1の項のパターニング実験と同様な実験を行
なう。この場合も、2−3項で得られたと同様な、非対
称なオーバ−ハング形状の開口部を有するレジストパタ
ーンが形成できた。
【0054】3.比較例 上述の2−1項〜2−4項で用いた各実施例のホトマス
クの構成から減光部を除いた構成の比較例のホトマスク
を作製し、これら比較例のホトマスクを用いたこと以外
は2−1の項のパターニング実験と同様な実験をそれぞ
れ行なう。ただし、露光量は240mJ/cm2 として
いる。
【0055】比較例のホトマスクを用いた場合、図12
のaの寸法は実施例と同様になったがbの寸法とcの寸
法とはほぼ同じとなってしまい、非対称なオーバ−ハン
グ形状の開口部を有するレジストパターンは形成できな
かった。
【0056】上述においてはこの出願の各発明の実施例
について説明したがこれらの発明は上述の実施例に限ら
れるものではなく以下に説明するような変更を加えるこ
とができる。
【0057】例えば減光部の個別遮光パターンの形状は
設計に応じ他の形状にできる。また、個別遮光パターン
の配置も実施例以外の好適な配置とできる。
【0058】また、上述の実施例ではレジストとしてF
SMRを用いたが、これ以外のネガ型レジストであって
も実施例と同様な効果が期待できる。
【0059】また、上述の実施例中の減光部の透過率、
個別遮光パターンの寸法、レジストの膜厚、レジストの
ベーキング条件などの数値的条件は単なる一例であり設
計に応じ変更できることは明らかである。
【0060】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の出願の第一発明のホトマスクによれば、ネガ型レジス
トに対しスペースパターンを与える遮光部の周囲の所定
部分に、光の透過率を遮光部を設けていない部分より減
少させる減光部を設けたので、レジストの、遮光部周囲
と対向する領域での光強度分布が遮光部と対向する部分
を中心に非対称となる。このため、現像液に対する溶解
特性も非対称となるので、非対称なオーバーハング形状
を断面に持つレジストパターンが容易に形成できる。
【0061】また、この出願の第二発明のパターン形成
方法によれば、非対称な打オーバーハング形状を持つレ
ジストパターンが容易に形成できるので、例えば、リセ
スゲート構造のHEMTであってオフセットゲートを有
するHEMTの形成も容易に行なうことができる。ま
た、このようなHEMT以外の半導体素子製造への応用
も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は第一発明の第1実施例の説
明に供する平面図及び断面図である。
【図2】第1実施例のホトマスクの投影像での光強度分
布を示した図である。
【図3】(A)及び(B)は第一発明の第2実施例の説
明に供する平面図及び断面図である。
【図4】(A)及び(B)は第一発明の第3実施例の説
明に供する平面図及び断面図である。
【図5】(A)及び(B)は第一発明の第4実施例の説
明に供する平面図及び断面図である。
【図6】第4実施例のホトマスクの投影像での光強度分
布を示した図である。
【図7】第一発明の第5実施例の説明に供する平面図で
ある。
【図8】(A)及び(B)は第一発明の第6、第7実施
例の説明に供する平面図である。
【図9】(A)及び(B)は第一発明の第8、第9実施
例の説明に供する断面図である。
【図10】(A)及び(B)は第一発明の第10実施例
の説明に供する平面図及び断面図である。
【図11】(A)及び(B)は第一発明の第11実施例
の説明に供する平面図及び断面図である。
【図12】第二発明のパターン形成方法の説明に供する
図である。
【図13】(A)及び(B)は従来技術の説明に供する
工程図である。
【図14】(A)及び(B)は従来技術の説明に供する
図13に続く工程図である。
【符号の説明】
21:第1実施例のホトマスク 23:遮光部 23a:遮光部のエッジライン 25:減光部 25a:減光部の個別遮光パターン 27:光透過性を有する基板 29:薄膜から成る減光部 31:位相シフト法用シフタ 31a:シフタのエッジラインで構成される遮光部 33:遮光膜 133:実施例で得られたレジストパターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性を有する基板の一部に遮光部を
    具えるホトマスクにおいて、 光透過性を有する基板の遮光部の周囲の所定部分に、露
    光光の透過率が前記遮光部の透過率より大きくかつ前記
    基板の前記遮光部を設けていない部分の透過率より小さ
    い減光部を、具えたことを特徴とするホトマスク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のホトマスクにおいて、 前記遮光部を、遮光膜及び位相シフト法用シフタのエッ
    ジ部の双方または一方で構成したことを特徴とするホト
    マスク。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のホトマスクにおいて、 前記減光部を、個別遮光膜パターンを投影露光光学系の
    解像限界以下のピッチで配列したパターンで構成したこ
    とを特徴とするホトマスク。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のホトマスクにおいて、 前記個別遮光膜パターンは、前記遮光部のエッジライン
    に沿う方向に配列し、または、前記遮光部のエッジライ
    ンに平行に配列してあることを特徴とするホトマスク。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のホトマスクにおいて、 前記減光部を薄膜で構成したことを特徴とするホトマス
    ク。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のホ
    トマスクを介し吸光係数の大きなネガ型レジストを露光
    することを特徴とするパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のパターン形成方法にお
    いて、 前記レジストをノボラック樹脂のナフトキノンジアジド
    スルホン酸エステルから成るレジストとしたことを特徴
    とするパターン形成方法。
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