JPH0560723U - ルータエンドミル - Google Patents

ルータエンドミル

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Publication number
JPH0560723U
JPH0560723U JP811092U JP811092U JPH0560723U JP H0560723 U JPH0560723 U JP H0560723U JP 811092 U JP811092 U JP 811092U JP 811092 U JP811092 U JP 811092U JP H0560723 U JPH0560723 U JP H0560723U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
outer peripheral
tool
end mill
groove
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP811092U
Other languages
English (en)
Inventor
幸浩 山口
英夫 津坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Tungaloy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tungaloy Corp filed Critical Tungaloy Corp
Priority to JP811092U priority Critical patent/JPH0560723U/ja
Publication of JPH0560723U publication Critical patent/JPH0560723U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切屑の排出性を良好にするとともに、工具へ
の切屑付着を減少させる。また、これによって、加工面
粗さおよび工具寿命の向上を図る。 【構成】 ルータエンドミル1は、工具本体2およびシ
ャンク3からなり、工具本体2の外周部分には、ねじれ
溝4、ニック7を形成した外周切刃稜5が備えられ、工
具本体2の軸中心部分には、エアーを供給する貫通穴6
が穿設される。前記外周切刃稜5は、右刃左ねじれを構
成し、そのねじれ角θが15°〜40°に設定され、ね
じれ溝4の溝深さtについては、刃先径Dの10〜20
%に設定される。この結果、プリント基板は、下方に押
し込まれるような切削力を受けるとともに、エアーの吹
出しによって切屑の付着が減少する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エアーを供給する貫通穴が穿設されるようにしたルータエンドミル に関し、特に、切屑の排除が有効になるように改善したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ルータエンドミルは、プリント基板の外径加工やスリット加工に用いら れる工具であり、切屑の排出性を良好にするため、外周切刃稜にはニックが形成 されている。しかしながら、従来のルータエンドミルは、加工長さが約20mを こえると、切屑が加工溝や工具に付着するようになる。これは、工具摩耗による 切れ味の低下、切削熱による切屑の軟化が原因である。そして、プリント基板は 、ガラスと熱に弱い樹脂の複合材であるため、切削熱によって軟化または溶けた 樹脂が工具や加工壁面に付着しやすくなる。また、このことは、加工面の品質低 下や切削抵抗の増加を招き、工具寿命も低下する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このようなことから、本考案では、切屑の排出性を良好にするとともに、切屑 の付着を抑制して、良好な加工面品質と切削抵抗の低減が得られるようにしたも のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、ねじれ溝および外周切刃稜を備え た工具本体には、その軸中心部分にエアーを供給する貫通穴が穿設されるととも に、前記ねじれ溝を右刃左ねじれとしてその溝深さtおよびねじれ角θを特定し たものである。
【0005】
【作用】
本考案のルータエンドミルは、貫通穴の存在によって、工具刃先には高圧のエ アーが吹出すもので、これによって加工溝中の切屑を飛ばしながら加工する。し たがって、工具や加工溝中に残る切屑の問題が解消する。また、エアーの吹出し は、工具および切屑の冷却効果もあるため、切屑の軟化を防ぐものである。この 結果、工具への切屑付着抑制作用が得られ、良好な加工面品質と切削抵抗の低減 に役立つものである。
【0006】 また、本考案のルータエンドミルは、右刃左ねじれを採用しているため、切削 力が被削材である基板を下方に押し込む方向に働き、薄板である基板をばたつか せることなく切削できる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案ルータエンドミルの一実施例について、図を参照しながら説明す る。
【0008】 図1において、1は、工具本体2およびシャンク3からなるルータエンドミル であり、工具本体2の外周部分には、ねじれ溝4を設けることによって外周切刃 稜5が形成されるようになっている。また、工具本体2の軸中心部分には、刃先 にエアーを供給するため、軸方向に貫通穴6が穿設される。
【0009】 前記ねじれ溝4は、左ねじれとなるものであり、右刃である外周切刃稜5とと もに、右刃左ねじれを構成する。この場合、外周切刃稜5には、図3でみられる ようにニック7が形成され、切屑の分断を促進している。また、外周切刃稜5は 、そのねじれ角θが15°〜40°に設定され、ねじれ溝4の溝深さtは、刃先 径Dに対し、10〜20%に設定される。そして、ねじれ角θの付与は、切削力 が被削材である基板を下方に押し込む方向に働かせるためであり、15°未満で は、その力が弱く、また40°をこえると大きくなりすぎ不具合となる。また、 溝深さtの設定は、切屑の排出および工具剛性に基づくもので、刃先径Dの10 %未満では、切屑の排出が悪く、20%をこえると工具剛性が低下し、不具合と なる。
【0010】 なお、本考案のルータエンドミルは、一般的には、刃先径Dがφ1.0〜φ3 .175mmの範囲内で設定され、前述した貫通穴6の直径dについては、通常 φ0.3mm以上で、刃先径Dの50%以下である。また、外周切刃稜5につい ては、ニック7により分断された軸方向長さlが0.05〜0.4mmの範囲内 で設定される。
【0011】 図3は、加工溝中に残った切屑残り量について、本考案品Aおよび従来品Bを 比較したものである。この場合、従来品Bは、右刃右捩れで貫通穴6を有しない 仕様のものであり、比較は、加工長さ10mと切屑が残っている長さの比である 。この結果、本考案品は、従来品Bと比べて、切屑残りが発生するまでの加工長 さで約3倍、切屑残り量で約1/20(50〜60m加工のとき)になっている ことが判る。
【0012】 図4は、加工面粗さ(Ra)について、加工長さ10mごとに本考案品Aおよ び従来品Bを比較したものである。この結果、本考案品Aは、全ての加工長さに おいて加工面粗さが優れていることが判る。
【0013】 図5は、切削動力について、同様に加工長さ10mごとに本考案品Aおよび従 来品Bを比較したものである。この結果、本考案品Aは、全ての加工長さにおい て従来品Bより約20m小さいことが判る。また、従来品Bは、加工長さ62m で折損しているが、本考案品Aは、さらに加工が可能であった。これは、本考案 品Aが従来品Bよりも耐欠損性で優れ、寿命も長いことを意味している。
【0014】 図6は、工具摩耗量について、加工長さ10mごとに工具径を測定し、加工前 の状態との差(刃先後退量×2)を求めることにより、本考案品Aおよび従来品 Bを比較したものである。この結果、本考案品Aは、摩耗量が小さく、また摩耗 の増加率も小さいことが判る。
【0015】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように、工具本体2には、貫通穴6を穿設したことに より、刃先部分には、エアー供給が可能になり、また、分断された外周切刃稜5 については、右刃左ねじれの構成で、溝深さtおよびねじれ角θを特定したもの である。したがって、本考案のルータエンドミルでは、切屑の排出性が良好にな り、また、切屑の付着性も減少するものである。そして、この結果から、加工面 粗さおよび工具寿命の向上が期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ルータエンドミルの一実施例を示す正面
図である。
【図2】拡大側面図である。
【図3】図1中におけるA部分の一部拡大図である。
【図4】本考案品Aおよび従来品Bについて、加工溝中
に残った切屑残り量を比較した説明図ある。
【図5】加工面粗さを比較した説明図である。
【図6】切削動力を比較した説明図である。
【図7】工具摩耗を比較した説明図である。
【符号の説明】
1 ルータエンドミル 2 工具本体 3 シャンク 4 ねじれ溝 5 外周切刃稜 6 貫通穴 7 ニック

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体2の外周部分には、ねじれ溝4
    により外周切刃稜5が形成され、しかもこの外周切刃稜
    5がニック7の形成により分断されるようにしたルータ
    エンドミルにおいて、 前記工具本体2は、その軸中心部分にエアーを供給する
    貫通穴6が穿設され、前記ねじれ溝4は、左ねじれを構
    成して、その溝深さtが刃先径Dの10〜20%に設定
    され、 前記外周切刃稜5は、そのねじれ角θが15°〜40°
    に設定されるようにしたことを特徴とするルータエンド
    ミル。
JP811092U 1992-01-28 1992-01-28 ルータエンドミル Withdrawn JPH0560723U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP811092U JPH0560723U (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ルータエンドミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP811092U JPH0560723U (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ルータエンドミル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0560723U true JPH0560723U (ja) 1993-08-10

Family

ID=11684159

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP811092U Withdrawn JPH0560723U (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ルータエンドミル

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JP (1) JPH0560723U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290105A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Tungaloy Corp エンドミル

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JP2007290105A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Tungaloy Corp エンドミル

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960404