JPH0559240A - 耐褪色性塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

耐褪色性塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH0559240A
JPH0559240A JP24515591A JP24515591A JPH0559240A JP H0559240 A JPH0559240 A JP H0559240A JP 24515591 A JP24515591 A JP 24515591A JP 24515591 A JP24515591 A JP 24515591A JP H0559240 A JPH0559240 A JP H0559240A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
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polymerization
weight
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Application number
JP24515591A
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English (en)
Inventor
Shunichi Sato
俊一 佐藤
Kenji Saito
謙治 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明はその成形品を水に浸漬しても、成形
品が褪色することのない塩化ビニル系樹脂組成物の提供
を目的とするものである。 【構成】 本発明による耐褪色性塩化ビニル系樹脂組成
物は、重合度が1,000以上の塩化ビニル系樹脂に重
合度が300〜500の塩化ビニル系樹脂を5〜15重
量%添加した塩化ビニル系樹脂100重量部に、一般式 【化4】 (ここにRはメチル基、ブチル基またはオクチル基、Y
は脂肪酸基、nは整数)で示される有機すず化合物を
0.8〜5重量部添加してなることを特徴とするもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐褪色性塩化ビニル系樹
脂組成物、特には水に浸漬しても白濁しないことから、
水に浸漬される用途に有用とされる耐褪色性塩化ビニル
系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂についてはこれに添加
される可塑剤の量を調節することによって各種の硬さの
ものを得ることができ、またこれに添加される安定剤の
種類、添加量により透明から不透明までの特性をもつも
のが得られることから、これは各種の用途に広く使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この塩化ビニ
ル系樹脂組成物から製造された成形品はこれを水に浸漬
すると褪色を起すという不利があり、例えばこのチュー
ブを洗濯器などに使用すると褪色を起すということから
その用途が限定されるという欠点があり、この対策が要
望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不利
を解決した耐褪色性塩化ビニル系樹脂組成物に関するも
ので、これは重合度が1,000以上である塩化ビニル
系樹脂に重合度が300〜500である塩化ビニル系樹
脂を5〜15重量%添加した塩化ビニル系樹脂100重
量部に、一般式
【化2】 (ここにRはメチル基、ブチル基またはオクチル基、Y
は脂肪酸基、nは整数)である有機すず化合物を0.8
〜5重量部添加してなることを特徴とするものである。
【0005】すなわち、本発明者らは水に浸漬しても褪
色することのない塩化ビニル系樹脂組成物を開発すべく
種々検討した結果、これについてはここに使用する塩化
ビニル系樹脂を重合度が1,000以上である汎用の塩
化ビニル系樹脂に重合度が300〜500である低重合
度の塩化ビニル系樹脂を混合し、これに上記した一般式
(1)で示される有機すず化合物を添加すると、このよ
うにして得られた塩化ビニル系樹脂から成形された成形
品は水に浸漬しても褪色しなくなるということを見出
し、ここに使用する低重合度塩化ビニル系樹脂の種類、
添加量、有機すず化合物の種類、添加量についての研究
を進めて本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述
する。
【0006】
【作用】本発明は耐褪色性塩化ビニル系樹脂組成物に関
するものであり、これは重合度が1,000以上である
塩化ビニル系樹脂に重合度が300〜500である塩化
ビニル系樹脂と、上記した一般式(1)で示される有機
すず化合物を添加してなるものである。
【0007】本発明の組成物を構成する主材としての塩
化ビニル系樹脂は重合度が1,000以上の汎用塩化ビ
ニル系樹脂とされる。すなわち、この塩化ビニル系樹脂
はこれが成形品を作るための主材とされるものであるこ
とから重合度が1,000以上のものとすることが必要
とされるので、これは重合度が1,000〜1,500
程度のものとすればよいが、これはより重合度の高い、
重合度が2,000〜5,000のものを含んでいても
よい。また、この塩化ビニル系樹脂としては塩化ビニル
を主体とするいわゆるストレートポリマーが主体とされ
るが、これは部分架橋塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビ
ニル−エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−ア
クリル共重合体、塩化ビニル−ウレタン共重合体のよう
な塩化ビニルを主体とする共重合体であってもよい。
【0008】この塩化ビニル系樹脂はこれが成形品の主
体となるものであることから、可塑剤、滑剤などが添加
されたものとされるが、この可塑剤としては例えばフタ
ル酸ジ−2エチルヘキシル(DOP)、フタル酸ジブチ
ル(DBP)、フタル酸ジヘプチル(DHP)、フタル
酸ジイソノニル(DINP)、アジピン酸ジ−2エチル
ヘキシル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DIN
A)、アジピン酸ジイソデシル(DIDA)、トリメリ
ット酸トリオクチル(TOTM)、トリメリット酸トリ
イソデシル(TITM)またはエポキシ化大豆油、エポ
キシ化アマニ油などを30〜200重量部、好ましくは
50〜150重量部添加したものとすればよい。
【0009】また、この塩化ビニル系樹脂に添加される
滑剤としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸などの脂肪酸系滑剤、ステアリン酸アミド、パルミ
チン酸アミド、メチレンビスステアロアミドなどの脂肪
酸アミド系滑剤、ブチルステアレートなどのエステル系
滑剤、あるいはポリエチレンワックス、流動パラフィン
などが挙げられるが、これは0.1〜0.6重量部、好
ましくは0.2〜0.4重量部添加すればよい。
【0010】また、本発明の組成物を構成する重合度が
300〜500の塩化ビニル系樹脂はこの組成物の溶融
促進と添加剤の分散向上性を付与するためのものであ
り、この塩化ビニル系樹脂は通常は塩化ビニルストレー
トポリマーとされるがこれは上記した塩化ビニル樹脂と
同様の共重合体であってもよい。しかし、このものは重
合度が300未満のものではこの組成物の熱安定性が低
下し、重合度が500より大きいものとするとこの組成
物が褪色するので、これは重合度が300〜500のも
のとすることが必要とされる。
【0011】しかして、この重合度が300〜500の
低重合度の塩化ビニル系樹脂の配合量は上記した重合度
が1,000以上の塩化ビニル系樹脂に対して5重量%
未満では少なすぎてその添加効果が出ず、15重量%よ
り多く添加するとこの組成物の熱安定性、粘着性に悪影
響が与えられるので、これは5〜15重量%の範囲とす
ることが必要とされる。
【0012】つぎに本発明の組成物を構成する有機すず
化合物は本発明の組成物が水に浸漬されたときの耐褪色
性を付与するためのものであるが、このものは式
【化3】 で示され、このRがメチル基、ブチル基またはオクチル
基で、Yが脂肪酸基、nが整数であるものとされるが、
これにはジブチルすずラウレート、ジオクチルすずラウ
レート、ジメチルすずラウレートなどが例示される。
【0013】なお、この有機すず化合物の配合量は上記
した重合度が1,000以上の塩化ビニル系樹脂と重合
度が300〜500の塩化ビニル系樹脂とからなる塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して0.8重量部未満で
はこの組成物が熱安定性のわるいものとなり、5重量部
より多くするとこの組成物に粘着性が起るので0.8〜
5重量部の範囲とすることが必要とされる。
【0014】本発明の組成物は適量の可塑剤、熱安定
剤、滑剤などを配合した重合度が1,000以上の塩化
ビニル系樹脂に、重合度が300〜500である塩化ビ
ニル系樹脂を配合し、この塩化ビニル系樹脂に上記した
有機すず化合物を配合することによって得ることができ
るが、このようにして得られた塩化ビニル系樹脂組成物
はここに添加される重合度が300〜500の低重合度
の塩化ビニル系樹脂、有機すず化合物の配合量が上記し
た配合量の範囲であれば、熱安定性、粘着性のわるいも
のにならず、このものから作られた成形品はこれを水に
浸漬しても褪色することがないという有利性が与えられ
る。
【0015】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例をあげるが、
例中の部は重量部を示したものであり、例中における物
性値の測定方法およびその評価はつぎの基準によるもの
である。 (褪色性)塩化ビニル系樹脂組成物を23℃の静水中に
120時間浸漬後の褪色をしらべる。 ○……褪色なし。 △……やや褪色する。 ×……褪色する。 (熱安定性)ギャーオーブン(換気量5回/時)で18
0℃での色の変化を目視で比較する。 ○……60分以上で黒化、 △……60分以内に黒化、 ×……30分以内に黒化、 (粘着性)23℃の室温にてシートに0.01kg/c
2 の荷重を加え、168時間放置後のベタツキを測
定。 ○……ベタツキなし。 △……ややベタつく。 ×……ベタつく。
【0016】実施例1〜4、比較例1〜9 重合度が1,350である塩化ビニル樹脂・TK135
0[信越化学工業(株)製商品名]90部に可塑剤とし
てのジオクチルフタレート(DOP)60部とエポキシ
化大豆油5部、ビスアマイド0.3部および着色剤とし
てのシアニンブルー顔料、酸化チタン、カーボンブラッ
クを表1に示した量添加した塩化ビニル樹脂組成物およ
び着色剤を添加しない塩化ビニル樹脂組成物に、重合度
が400である塩化ビニル樹脂・TK400[信越化学
工業(株)製商品名]10部を添加し、ついでこれにジ
ブチルすずラウレートまたはジオクチルすずラウレート
を2部添加して塩化ビニル樹脂組成物I〜IVを作っ
た。
【0017】ついで、比較のために上記した重合度が
1,350の塩化ビニル樹脂・TK1,350に上記と
同じように可塑剤、着色剤を添加した塩化ビニル樹脂組
成物に、重合度が400、700、200である塩化ビ
ニル樹脂・TK400、TK700、TK200[いず
れも信越化学工業(株)製商品名]を表1に示した範囲
で添加すると共に、これにジブチルすずラウレート、ジ
オクチルすずラウレートを表1に示した量で添加して塩
化ビニル樹脂組成物V〜XIIIを作った。
【0018】つぎにこの塩化ビニル樹脂組成物I〜XI
IIを170℃、50kgf/cm2 の条件でプレス成
形して、シートを作り、これを23℃の水中に浸漬して
その褪色性をしらべたところ、これらについては表1に
併記したとおりの結果が得られた。
【0019】
【発明の効果】本発明は耐褪色性塩化ビニル系樹脂組成
物に関するものであり、これは前記したように重合度が
1,000以上の塩化ビニル系樹脂に重合度が300〜
500である塩化ビニル系樹脂を5〜15重量%添加し
た塩化ビニル系樹脂100重量部に一般式(1)で示さ
れる有機すず化合物を0.8〜5重量部添加してなるこ
とを特徴とするものであるが、このものはこの樹脂組成
物から作られた成形品を水中に浸漬しても、これが褪色
することがないという有利性が与えられる。
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合度が1,000以上の塩化ビニル系
    樹脂に重合度が300〜500の塩化ビニル系樹脂を5
    〜15重量%添加した塩化ビニル系樹脂100重量部
    に、一般式 【化1】 (ここにRはメチル基、ブチル基またはオクチル基、Y
    は脂肪酸基、nは整数)で示される有機すず化合物を
    0.8〜5重量部添加してなることを特徴とする耐褪色
    性塩化ビニル系樹脂組成物。
JP24515591A 1991-08-30 1991-08-30 耐褪色性塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JPH0559240A (ja)

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