JPH0559052A - 新規三環性化合物又はその塩及びこれを含有する抗菌剤 - Google Patents

新規三環性化合物又はその塩及びこれを含有する抗菌剤

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JPH0559052A
JPH0559052A JP3200673A JP20067391A JPH0559052A JP H0559052 A JPH0559052 A JP H0559052A JP 3200673 A JP3200673 A JP 3200673A JP 20067391 A JP20067391 A JP 20067391A JP H0559052 A JPH0559052 A JP H0559052A
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JP
Japan
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amino
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Application number
JP3200673A
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English (en)
Inventor
Masaharu Yokomoto
正治 横本
Akira Yazaki
明 矢崎
Norihiro Hayashi
則博 林
Shunzo Hatono
俊三 鳩野
Satoshi Inoue
井上  敏
Yasuhiro Kuramoto
康弘 倉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0559052A publication Critical patent/JPH0559052A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 次の一般式(1) 〔式中、Rは水素原子又はカルボキシ保護基を;R
は水素原子、ハロゲン原子又は(保護された)アミノ基
を;Rは水素原子又は低級アルキル基を;Rは水素
原子、低級アルキル基、アシル基又はアラルキル基を;
Xは水素原子又はハロゲン原子を;Yはハロゲン原子、
アミノ基、水酸基、モノ(ジ)アルキルアミノ基、単環
式あるいは2〜3環性の環状アミノ基等を;示し、n=
0,1,2である〕 で表わされる三環性化合物又はその塩、及びこれを有効
成分とする抗菌剤。 【効果】 本発明の三環性化合物は優れた抗菌活性を示
し、かつ経口吸収率が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗菌作用と経口吸
収性を有する新規な三環性化合物又はその塩、及びこれ
を含有する抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ピリドンカルボン酸を基本骨格とする化
合物の中には、優れた抗菌力と幅広い抗菌スペクトルを
有することから、合成抗菌剤として有用なものが数多く
知られている。その中でも、ノルフロキサシン(特開昭
53−141286号公報)、エノキサシン(特開昭5
5−31042号公報)、オフロキサシン(特開昭57
−46986号公報)、シプロフロキサシン(特開昭5
8−76667号公報)等は、感染症治療剤として、臨
床において広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は抗菌力、腸管吸収性、代謝安定性、副作用等
の点で未だ充分に満足できるものではなく、これらの要
求を満足する新たな化合物の創製が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは、上記諸要件を改善した臨床上優れた合成抗
菌剤を提供すべく、鋭意研究を行った結果、下記一般式
(1)で表わされる1,8−架橋キノリンカルボン酸構
造を有する化合物がグラム陰性菌及びグラム陽性菌に対
し優れた抗菌活性を示し、かつ他の要件をも満たし、合
成抗菌剤として有用であることを見出し、本発明を完成
した。すなわち、本発明は次の一般式(1)
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R1 は水素原子又はカルボキシ保
護基を示し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基
又は保護されたアミノ基を示し、R3 は水素原子又は低
級アルキル基を示し、R4は水素原子、置換基を有して
いてもよい低級アルキル基、アシル基又はアラルキル基
を示し、Xは水素原子又はハロゲン原子を示し、Yはハ
ロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、シクロ低級ア
ルキルアミノ基、モノ若しくはジ低級アルキルアミノ
基、置換基を有していてもよい環状アミノ基、置換基を
有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していて
もよいシクロ低級アルケニル基、式R5-(CH2)m-A-(ここ
で、R5 は水素原子、置換基を有していてもよいアミノ
基、置換基を有していてもよい窒素原子を含有する飽和
複素環式基又は置換基を有していてもよいシクロ低級ア
ルキル基を示し、Aは酸素原子又は硫黄原子を示し、m
は0〜3の整数を示す)で表わされる基又は式R6-SO2O-
(ここで、R6 は低級アルキル基、ハロ低級アルキル基
又は低級アルキル基で1〜3置換されていてもよいフェ
ニル基を示す)で表わされる基を示し、nは0〜2の整
数を示す〕で表わされる三環性化合物又はその塩、及び
これを有効成分とする抗菌剤を提供するものである。
【0007】本発明において、(1)式の各置換基の説
明に用いられる「低級」とは、該置換基が直鎖又は分岐
状の基であるときには、炭素数1〜7、好ましくは1〜
5の基を意味し、環状の基であるときは、炭素数3〜7
の基を意味する。
【0008】R1 で示されるカルボキシ保護基とは、カ
ルボン酸エステルのエステル残基を指し、比較的容易に
開裂して、対応する遊離カルボキシル基を生じる任意の
ものを意味する。その具体例としては、例えば低級アル
キル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、t−ブチル基など)、アラルキル基(例えば、ベン
ジル基など)あるいはアリール基(例えば、フェニル基
など)等の加水分解や接触還元等の緩和な条件で処理す
ることにより脱離するもの;あるいは、低級アルカノイ
ルオキシ低級アルキル基(例えば、アセトキシメチル
基、ピバロイルオキシメチル基など)、低級アルコキシ
カルボニルオキシ低級アルキル基(例えば、メトキシカ
ルボニルオキシメチル基、1−エトキシカルボニルオキ
シエチル基など)、低級アルコキシメチル基(例えば、
メトキシメチル基など)、ラクトニル基(例えば、フタ
リジル基など)、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基
(例えば、1−ジメチルアミノエチル基など)、(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)メチル基等の生体内で容易に脱離するものなどが挙
げられる。
【0009】R2 で示されるハロゲン原子としては、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられ、このうち
フッ素原子が好ましい。R2 で示される保護されたアミ
ノ基の好適な「保護基」としては、例えばホルミル、ア
セチル、プロピオニル、ピバロイル、ヘキサノイル等の
低級アルカノイル基、例えばクロロアセチル、ブロモア
セチル、ジクロロアセチル、トリフルオロアセチル等の
モノ(若しくはジ若しくはトリ)ハロ(低級)アルカノ
イル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、
t−ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボ
ニル等の低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、例えばベンゾイル、トルオイル、ナフトイル等のア
ロイル基、例えばフェニルアセチル、フェニルプロピオ
ニル等のアル(低級)アルカノイル基、例えばフェノキ
シカルボニル、ナフチルオキシカルボニル等のアリール
オキシカルボニル基、例えばフェノキシアセチル、フェ
ノキシプロピオニル等のアリールオキシ(低級)アルカ
ノイル基、例えばフェニルグリオキシロイル、ナフチル
グリオキシロイル等のアリールグリオキシロイル基、例
えば、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカ
ルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル等の適
当な置換基を有してもよいアル(低級)アルコキシカル
ボニル基等、例えばベンジリデン、ヒドロキシベンジリ
デン等の置換されていてもよいアル(低級)アルキリデ
ン基、例えばベンジル、1−フェニルエチル、ベンズヒ
ドリル、トリチル等のモノ又はジ又はトリフェニル(低
級)アルキル基のようなアル(低級)アルキル基等が挙
げられる。
【0010】R3 で示される低級アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基等が挙げられる。
【0011】R4 で示される置換基を有していてもよい
低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
イソプロピル基、t−ブチル基、t−ペンチル基等の低
級アルキル基の他、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、低
級アルコキシ基等で置換された低級アルキル基(例え
ば、ヒドロキシメチル基、フルオロメチル基、メトキシ
メチル基等)などが挙げられる。
【0012】R4 で示されるアシル基としては、例えば
ホルミル、アセチルなどの低級アルカノイル基、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニルなどの低級アルコキ
シカルボニル基、ベンゾイル、フェノキシカルボニルな
どの芳香族アシル基などが挙げられる。R4 で示される
アラルキル基としては、例えばベンジル基、1−フェニ
ルエチル基等が挙げられる。
【0013】Xで示されるハロゲン原子としては、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられ、このうち、
フッ素原子が好ましい。
【0014】Yで示されるハロゲン原子としては、Xと
同様のものが挙げられ、このうちフッ素原子又は塩素原
子が好ましい。Yで示されるシクロ低級アルキルアミノ
基としては、例えばシクロプロピルアミノ基、シクロブ
チルアミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基等が挙げられ
る。Yで示されるモノ若しくはジ低級アルキルアミノ基
としては、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、
ジメチルアミノ基、ベンジルアミノ基等が挙げられる。
また、Yで示される置換基を有していてもよい環状アミ
ノ基は、飽和の環状アミノ基及び不飽和の環状アミノ基
のいずれでもよく、また当該環内に更に一又は二以上の
窒素原子、酸素原子、イオウ原子等の異種原子及びカル
ボニル炭素を含んでいてもよく、更に単環であっても2
〜3環性であってもよい。かかる環状アミノ基として、
好ましくは以下の式(a)〜(t)で示されるものが挙
げられる。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】(ここで、Bは酸素原子、硫黄原子、-NR7
又は-CONR7(ここで、R7 は水素原子、ヒドロキシル
基、低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、アラルキ
ル基、アルケニル基、アシル基又はヒドロキシル低級ア
ルキル基を示す)を示し、DはCH又はNを示し、eは
3、4又は5を示し、fは1、2又は3を示し、gは
0、1又は2を示し、hは3又は4を示し、iは1又は
2を示す)
【0020】これらの環状アミノ基に置換し得る基とし
ては、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アラル
キル基、アリール基、ヒドロキシル基、ヒドロキシ低級
アルキル基、置換又は無置換のアミノ基、置換又は無置
換のアミノ低級アルキル基、前記したような環状アミノ
基、アルコキシ基、アルコキシ低級アルキル基、ハロゲ
ン原子、ハロ低級アルキル基、アシルオキシ基、アシル
オキシ低級アルキル基、アシル基、カルボキシル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、アルコキシカルボニル低級ア
ルキル基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、シアノ
基、ニトロ基などが挙げられる。
【0021】ここで低級アルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、n−プロピル基など、低級アルケニ
ル基としては、例えばビニル基、アリル基など、低級ア
ラルキル基とてしは、例えばベンジル基、1−フェニル
エチル基など、アリール基としては、例えばフェニル基
など、ヒドロキシ低級アルキル基としては例えばヒドロ
キシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロシキプロピ
ル基など、アミノ低級アルキル基としては、例えばアミ
ノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミノエチル
基、1−アミノ−1−メチルエチル基など、アルコキシ
基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基など、アルコキシ低級アルキル基としては、例
えばメトキシメチル基、エトキシメチル基など、ハロゲ
ン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子な
ど、ハロ低級アルキル基としては、例えばフルオロメチ
ル基、トリフルオロメチル基など、アシルオキシ基とし
ては、例えば、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基な
ど、アシルオキシ低級アルキル基としては、例えばアセ
トキシメチル基、ベンゾイルオキシメチル基など、アシ
ル基としては、例えばR4 で例示したような基など、カ
ルボキシ低級アルキル基としては、例えばカルボキシメ
チル基、カルボキシエチル基など、アルコキシカルボニ
ル低級アルキル基としては、例えばメトキシカルボニル
メチル基、t−ブトキシカルボニルメチル基など、低級
アルキルチオ基としては、例えばメチルチオ基、エチル
チオ基などが挙げられる。
【0022】上記のうち、置換アミノ基、置換アミノ低
級アルキル基における置換基としては例えば低級アルキ
ル基(例えばメチル基、エチル基など)、シクロ低級ア
ルキル基(例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、
シクロペンチル基など)、低級アルケニル基(例えばビ
ニル基、アリル基など)、低級アラルキル基(例えばベ
ンジル基、1−フェニルエチル基など)、アリール基
(例えばフェニル基など)、アシル基(例えばR4 で例
示したような基など)、アミノ酸残基あるいはペプチド
残基(例えばグリシル、ロイシル、バリル、アラニル、
フェニルアラニル、アラニル−アラニル、グリシル−バ
リル、グリシル−グリシル−バリルなど)及びこれらの
官能基がアシル基や低級アラルキル等のペプチド化学で
慣用の保護基で保護されたアミノ酸残基あるいはペプチ
ド残基、又は環状アミノ基などが挙げられ、これらの置
換基は1〜2個同種もしくは異種のものから任意に選ぶ
ことができる。かかるアミノ酸残基あるいはペプチド残
基で保護された化合物は水溶性が向上することが期待さ
れる。これら置換アミノ基、置換アミノ低級アルキル基
の特に好ましい例としては、メチルアミノ基、エチルア
ミノ基、ジメチルアミノ基、メチルアミノメチル基、エ
チルアミノメチル基、ジメチルアミノメチル基、グリシ
ル−アミノ基、ロイシル−アミノ基、バリル−アミノ
基、アラニル−アミノ基、アラニル−アラニル−アミノ
基等が挙げられる。
【0023】R7 で示される低級アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基など、シクロ低級アルキル基
としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基な
ど、アラルキル基としては、例えばベンジル基、1−フ
ェニルエチル基など、アルケニル基としては、例えばビ
ニル基、アリル基など、アシル基としては、例えばホル
ミル基、アセチル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基など、ヒドロキシ低級アルキル基として
は、例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基な
どが挙げられる。式(a)及び(b)で示される化合物
のうち、好ましい化合物として下記の式(a’)及び
(b’)で示されるものが挙げられる。
【0024】
【化7】
【0025】(式中、B、e、f及びgは式(a)及び
式(b)で定義されたものと同じ意味であり、W1 、W
2 及びW3 は同一又は異なって、水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、低級アラルキル基、アリール
基、ヒドロキシル基、ヒドロキシ低級アルキル基、置換
基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していても
よいアミノ低級アルキル基、ピロリジニル基、ピペリジ
ノ基、アゼチジニル基、アルコキシ基、アルコキシ低級
アルキル基、ハロゲン原子、ハロ低級アルキル基、アシ
ルオキシ基、アシルオキシ低級アルキル基、アシル基、
カルボキシル基、カルボキシ低級アルキル基、アルコキ
シカルボニル低級アルキル基、メルカプト基、低級アル
キルチオ基、シアノ基、ニトロ基を示す) 上記W1 、W2 及びW3 の置換基の定義についての説明
とそれらの好適な例は、上記の環状アミノ基に置換し得
る基で説明したものと同じものが挙げられる。式
(a’)で示される異項環基としては、アゼチジニル
基、ピロリジニル基、ピペリジノ基が挙げられ、式
(b’)で示される異項環基としては、例えばピペラジ
ニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ホモピペラ
ジニル基、チアゾリジニル基、オキサゾリジニル基、3
−オキソ−1−ピペラジニル基などが挙げられる。
【0026】式(a)及び(b)で示される基の特に好
ましい具体例を示せば次のとおりである。3−ヒドロキ
シアゼチジニル基、3−アミノアゼチジニル基、3−
(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)アゼチジニル
基、3−アセチルアミノアゼチジニル基、3−メチルア
ミノアゼチジニル基、3−ジメチルアミノアゼチジニル
基、3−メチルアゼチジニル基、3−アミノ−2−メチ
ルアゼチジニル基、
【0027】ピロリジニル基、3−ヒドロキシピロリジ
ニル基、3,4−ジヒドロキシピロリジニル基、3−メ
トキシピロリジニル基、3−メチルピロリジニル基、3
−ヒドロキシ−4−メチル−ピロリジニル基、3−アミ
ノピロリジニル基、3−メチルアミノピロリジニル基、
3−ジメチルアミノピロリジニル基、3−エチルアミノ
ピロリジニル基、3−ジエチルアミノピロリジニル基、
3−アセチルアミノピロリジニル基、3−t−ブトキシ
カルボニルアミノピロリジニル基、3−(N−アセチ
ル)メチルアミノピロリジニル基、3−(t−ブトキシ
カルボニル)メチルアミノピロリジニル基、3−アミノ
メチルピロリジニル基、3−メチルアミノメチルピロリ
ジニル基、3−ジメチルアミノメチルピロリジニル基、
3−エチルアミノメチルピロリジニル基、3−ジエチル
アミノメチルピロリジニル基、3−(N−アセチル)ア
ミノメチルピロリジニル基、3−(t−ブトキシカルボ
ニル)アミノメチルピロリジニル基、3−(N−アセチ
ル)メチルアミノメチルピロリジニル基、3−(t−ブ
トキシカルボニル)メチルアミノメチルピロリジニル
基、3−(1−アミノエチル)ピロリジニル基、3−
(2−アミノエチル)ピロリジニル基、3−(1−アミ
ノ−1−メチルエチル)ピロリジニル基、3−(1−メ
チルアミノエチル)ピロリジニル基、3−(1−ジメチ
ルアミノエチル)ピロリジニル基、3−アミノ−4−メ
チルピロリジニル基、3−アミノ−5−メチルピロリジ
ニル基、3−メチルアミノ−4−メチルピロリジニル
基、3−ジメチルアミノ−4−メチルピロリジニル基、
3−エチルアミノ−4−メチルピロリジニル基、3−ジ
エチルアミノ−3−メチルピロリジニル基、3−ジエチ
ルアミノ−4−メチルピロリジニル基、3−アミノメチ
ル−4−メチルピロリジニル基、3−メチルアミノメチ
ル−4−メチルピロリジニル基、3−ジメチルアミノメ
チル−4−メチルピロリジニル基、、3−エチルアミノ
メチル−4−メチルピロリジニル基、3−(1−アミノ
エチル)−4−メチルピロリジニル基、3−(2−アミ
ノエチル)−4−メチルピロリジニル基、3−アミノ−
4−エチルピロリジニル基、3−メチルアミノ−4−エ
チルピロリジニル基、3−ジメチルアミノ−4−エチル
ピロリジニル基、3−エチルアミノ−4−エチルピロリ
ジニル基、3−ジエチルアミノ−4−エチルピロリジニ
ル基、3−アミノメチル−4−エチルピロリジニル基、
3−メチルアミノメチル−4−エチルピロリジニル基、
3−ジメチルアミノメチル−4−エチルピロリジニル
基、3−アミノ−3−メチルピロリジニル基、3−メチ
ルアミノ−3−メチルピロリジニル基、3−ジメチルア
ミノ−3−メチルピロリジニル基、3−アミノ−3,4
−ジメチルピロリジニル基、3−アミノ−4,4−ジメ
チルピロリジニル基、3−アミノ−4,5−ジメチルピ
ロリジニル基、3−アミノ−2,4−ジメチルピロリジ
ニル基、3−メチルアミノ−3,4−ジメチルピロリジ
ニル基、2−メチル−3−アミノピロリジニル基、2−
メチル−3−ジメチルアミノピロリジニル基、3−アミ
ノ−4−ビニルピロリジニル基、3−アミノ−4−メト
キシピロリジニル基、3−アミノ−4−メトキシメチル
ピロリジニル基、3−メチルアミノ−4−メトキシピロ
リジニル基、3−ジメチルアミノ−4−メトキシピロリ
ジニル基、3−エチルアミノ−4−メトキシピロリジニ
ル基、3−ジエチルアミノ−4−メトキシピロリジニル
基、3−ベンジルアミノ−4−メトキシピロリジニル
基、3−アミノメチル−4−メトキシピロリジニル基、
3−メチルアミノメチル−4−メトキシピロリジニル
基、3−ジメチルアミノメチル−4−メトキシピロリジ
ニル基、3−エチルアミノメチル−4−メトキシピロリ
ジニル基、3−アミノメチル−3−メトキシピロリジニ
ル基、3−メチルアミノメチル−3−メトキシピロリジ
ニル基、3−ジメチルアミノメチル−3−メトキシピロ
リジニル基、3−アミノ−4−エトキシピロリジニル
基、3−メチルアミノ−4−エトキシピロリジニル基、
3−ジメチルアミノ−4−エトキシピロリジニル基、3
−メチルアミノ−4−エトキシピロリジニル基、3−ア
ミノメチル−4−エトキシピロリジニル基、3−ジメチ
ルアミノメチル−4−エトキシピロリジニル基、3−ア
ミノ−4−アミノカルバモイルピロリジニル基、3−ア
ミノ−4−ジメチルアミノカルバモイルピロリジニル
基、3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジニル基、3−
アミノ−4−ヒドロキシメチルピロリジニル基、3−ア
ミノ−4−ヒドロキシエチルピロリジニル基、3−アミ
ノ−4−メチル−4−ヒドロキシメチルピロリジニル
基、3−アミノメチル−4−ヒドロキシピロリジニル
基、3−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシピロリ
ジニル基、3,4−ジヒドロキシピロリジニル基、3,
4−ジメトキシピロリジニル基、3−ヒドロキシ−4−
メチルピロリジニル基、3−アミノ−4−フルオロピロ
リジニル基、3−アミノ−4−フルオロメチルピロリジ
ニル基、3−アミノ−4−トリフルオロメチルピロリジ
ニル基、3−メチルアミノ−4−フルオロピロリジニル
基、3−ジメチルアミノ−4−フルオロピロリジニル
基、3−アミノメチル−4−フルオロピロリジニル基、
3−メチルアミノメチル−4−フルオロピロリジニル
基、3−ジメチルアミノメチル−4−フルオロピロリジ
ニル基、3−メチルアミノ−4−クロロピロリジニル
基、3−アミノメチル−4−クロロピロリジニル基、3
−メチルアミノメチル−4−クロロピロリジニル基、3
−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルピロリジニル
基、3−(2−フルオロエチル)アミノメチルピロリジ
ニル基、3−アミノ−4−メチルチオピロリジニル基、
3−アミノ−4−メチルスルフィニルピロリジニル基、
3−ホルムイミドイルアミノピロリジニル基、3−(2
−ジメチルヒドラジノ)ピロリジニル基、3−アミノ−
4−メチレンピロリジニル基、3−(t−ブトキシカル
ボニルアミノアセチル)アミノ−4−メチルピロリジニ
ル基、3−アミノアセチルアミノ−4−メチルピロリジ
ニル基、3−(2−アミノプロパノイル)アミノ−4−
メチルピロリジニル基、3−(2−アミノ−3−フェニ
ルプロパノイル)アミノ−4−メチルピロリジニル基、
3−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−メチ
ルブタノイルアミノ−4−メチルピロリジニル基、3−
(2−アミノ−3−メチルブタノイル)アミノ−4−メ
チルピロリジニル基、3−(2−アミノ−2−メチルプ
ロパノイル)アミノ−4−メチルピロリジニル基、7−
アミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−5−イル
基、
【0028】ピペラジニル基、4−メチルピペラジニル
基、3−メチルピペラジニル基、2−メチルピペラジニ
ル基、3,4−ジメチルピペラジニル基、3,5−ジメ
チルピペラジニル基、3,3−ジメチルピペラジニル
基、3,4,5−トリメチルピペラジニル基、4−エト
キシカルボニルピペラジニル基、4−t−ブトキシカル
ボニルピペラジニル基、4−アセチルピペラジニル基、
4−ベンジルオキシカルニルピペラジニル基、4−エチ
ルピペラジニル基、3,4−ジエチルピペラジニル基、
3,4,5−トリエチルピペラジニル基、4−エチル−
3,5−ジメチルピペラジニル基、3−メチル−4−ア
セチルピペラジニル基、3−メチル−4−t−ブトキシ
カルボニルピペラジニル基、4−ベンジルピペラジニル
基、4−n−プロピルピペラジニル基、4−イソプロピ
ルピペラジニル基、4−t−ブチルピペラジニル基、4
−シクロプロピルピペラジニル基、4−シクロペンチル
ピペラジニル基、4−シクロプロピルメチルピペラジニ
ル基、4−フェニルピペラジニル基、4−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)ピペラジニル基、4−(p−メトキ
シフェニル)ピペラジニル基、4−(p−フルオロフェ
ニル)ピペラジニル基、3−フェニルピペラジニル基、
3−(p−フルオロフェニル)ピペラジニル基、3−
(p−クロロフェニル)ピペラジニル基、3−(p−ヒ
ドロキシフェニル)ピペラジニル基、3−(p−メチル
フェニル)ピペラジニル基、4−ヒドロキシエチルピペ
ラジニル基、4−アミノエチルピペラジニル基、4−ア
リルピペラジニル基、4−シンナミルピペラジニル基、
4−シアノエチルピペラジニル基、4−カルボキシエチ
ルピペラジニル基、4−カルボキシメチルピペラジニル
基、4−(1,2−ジカルボキシエチル)ピペラジニル
基、4−ヒドロキシピペラジニル基、3−フルオロメチ
ルピペラジニル基、3−トリフルオロメチルピペラジニ
ル基、4−ホルムイミドイルピペラジニル基、4−アセ
トイミドイルピペラジニル基、
【0029】ピペリジノ基、4−アミノピペリジノ基、
4−ジメチルアミノピペリジノ基、4−ヒドロキシピペ
リジノ基、モルホリノ基、2−アミノメチルモルホリノ
基、2−メチルアミノモルホリノ基、2−ジメチルアミ
ノモルホリノ基、チオモルホリノ基、ホモピペラジニル
基、4−メチルホモピペラジニル基、チアゾリジニル
基、オキサゾリジニル基。
【0030】YがR5-(CH2)m-A-で表わされる基を示す場
合において、R5 がアミノ基、窒素原子を含有する飽和
複素環式基、シクロ低級アルキル基である基に置換し得
る基としては、前記の環状アミノ基に置換し得る基と同
様のものが挙げられる。またシクロ低級アルキル基とし
てはシクロプロピル基、シクロブチル基等が挙げられ;
窒素原子を含有する飽和複素環式基としては、4〜9員
環が好ましく、前記の環状アミノ基の例として示した飽
和複素環と同様のものが挙げられるが、アゼチジン3−
イル基、ピロリジン−3−イル基等が特に好ましい。な
お、これらの飽和複素環式基と-(CH2)m-A-との結合は、
環上のいずれの原子において行われても良い。
【0031】YがR6-SO2O-で表わされる基を示す場合の
6 において、低級アルキル基としては例えばメチル
基、エチル基等が挙げられ、ハロ低級アルキル基として
は、例えばフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等
が挙げられ、低級アルキル基で1〜3置換されていても
よいフェニル基としては、例えばフェニル基、パラ−メ
チルフェニル基等が挙げられ、更にR6-SO2O-で示される
好ましい例としては、メタンスルホニルオキシ基、トリ
フルオロメタンスルホニルオキシ基、パラ−トルエンス
ルホニルオキシ基等が挙げられる。
【0032】Yで示される置換基を有していてもよい低
級アルキル基としては、メチル基、エチル基等の低級ア
ルキル基の他、カルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、アリール基、
シアノ基等で1又は2置換された低級アルキル基等が挙
げられ、好ましくはカルボキシメチル基、エトキシカル
ボニル(シアノ)メチル基、t−ブトキシカルボニル
(シアノ)メチル基等が挙げられる。
【0033】Yで示される置換基を有していてもよいシ
クロ低級アルケニル基としては、オキソ−シクロヘキセ
ニル基、オキソ−シクロペンテニル基等が挙げられ、好
ましくは3−オキソ−1−シクロペンテニル基、3−オ
キソ−1−シクロヘキセニル基等が挙げられる。
【0034】また、本発明の化合物(1)は酸付加塩又
は塩基付加塩の両方を形成することができる。尚、この
塩にはホウ素化合物とのキレート塩を形成したものも含
まれる。酸付加塩としては、例えば(イ)塩酸、硫酸な
どの鉱酸との塩、(ロ)ギ酸、クエン酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、マレイン酸などの
有機カルボン酸との塩、(ハ)メタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メシチレン
スルホン酸、ナフタレンスルホン酸などのスルホン酸と
の塩を、また塩基付加塩としては、例えば、(イ)ナト
リウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩、(ロ)カ
ルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属との
塩、(ハ)アンモニウム塩、(ニ)トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,
N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メ
チルモルホリン、ジエチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−ベンジル−β
−フェネチルアミン、1−エフェナミン、N,N′−ジ
ベンジルエチレンジアミンなどの含窒素有機塩基との塩
を挙げることができる。また、ホウ素化合物としては、
フッ化ホウ素などのハロゲン化ホウ素、アセトキシホウ
素などの低級アシルオキシホウ素が挙げられる。
【0035】また、本発明の化合物(1)は、未溶媒和
型のみならず、水和物若しくは溶媒和物としても存在す
ることができる。従って、本発明の化合物は、そのすべ
ての結晶型及び水和若しくは溶媒和物にも及ぶものであ
る。
【0036】また、本発明の化合物(1)は、不斉炭素
原子を有するものが含まれるため、光学活性体として存
在し得る。これらの光学活性体も本発明の化合物に包含
される。更に又は、本発明化合物(1)の中には、2個
以上の不斉炭素原子を有するものがあり、それらは異な
る立体異性体(シス型、トランス型)として存在し得
る。これらの立体異性体もまた本発明の化合物に包含さ
れる。
【0037】本発明化合物(1)は、置換基の種類等に
よって、それにあった任意の方法によって製造される
が、その好ましい例を挙げれば次のとおりである。 〔工程−1〕 一般式(1)で表わされる化合物のう
ち、R1 が水素原子又は低級アルキル基であり、Yがハ
ロゲン原子又は式R6-SO2O-(ここで、R6 は低級アルキ
ル基、ハロ低級アルキル基又は低級アルキル基で1〜3
置換されていてもよいフェニル基を示す)で表わされる
基である化合物の製造は、例えば以下の反応式〔1〕に
示される一連の工程によって製造される。
【0038】
【化8】
【0039】
【化9】
【0040】(式中、Y1 はハロゲン原子又は式R6-SO2
O-(ここで、R6 は低級アルキル基、ハロ低級アルキル
基又は低級アルキル基で1〜3置換されていてもよいフ
ェニル基を示す)で表わされる基を示し、Z1 は水酸基
の保護基を示し、Z2及びZ3 は同一又は異なっていて
もよく、水素原子、置換基を有していてもよい低級アル
キル基、アシル基又はアミノ保護基を示し、R1aは低級
アルキル基を示し、R2 、R3 、R4 、X及びnは前記
と同じ意味を有する)
【0041】本工程の出発物質は、一般式(A)又は
(C)で表わされるo−ヒドロキシアルキルアニリン誘
導体又はそのヒドロキシ保護体である。ここでZ1 で示
される水酸基の保護基は、水酸基の保護として通常用い
られるものであればよく、例えばアシル基、トリアルキ
ルシリル基、ベンジル基、テトラヒドロピラニル基等が
挙げられる。このうちアシル基としては、アセチル基、
プロピオニル基、ベンゾイル基、ピバロイル基等が好ま
しく、トリアルキルシリル基としては、t−ブチルジメ
チルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジフェ
ニルシリル基等が好ましい。
【0042】本工程ではまず、化合物(A)又は化合物
(C)を、エトキシメチレンマロン酸ジエチルと反応さ
せ、化合物(B)又は化合物(D)を得る。この反応は
通常無溶媒で、反応温度80〜150℃で行うことがで
きるが、トルエン、キシレンなどの活性水素を有しない
溶媒を用いて行うことも可能である。化合物(B)は水
酸基の保護によって化合物(D)に変換される。保護基
がアシル基の場合、保護は通常水酸基のアシル化に用い
られる反応により行うことができ、例えばZ1 に対応す
るアシルクロリドと化合物(B)を、ジクロルメタン、
エーテル、又はアセトンなどの活性水素を有しない溶媒
中で、0℃〜室温において、ピリジン、トリエチルアミ
ン、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムなどの塩基の存在
下又は非存在下に反応させることにより行うことができ
る。ここでZ1 で示されるアシル基は、通常水酸基の保
護に用いられるものであれば任意であり、例えばアセチ
ル基、プロピオニル基、ベンゾイル基などである。保護
基がトリアルキルシリル基の場合、保護は通常水酸基の
トリアルキルシリル化に用いられる反応により行うこと
ができ、例えばZ1 に対応するトリアルキルシリルハラ
イドと化合物(B)をジクロロメタン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド又はアセトンなどの活性水素を有しない
溶媒中で0〜60℃において、イミダゾール、トリエチ
ルアミン、2,6−ルチジンなどの塩基の存在下反応さ
せることにより行うことができる。
【0043】化合物(D)を環化反応に付して化合物
(E)を得る。本反応は種々の方法で行うことができる
が、例えば、化合物(D)を、ジフェニルエーテル、又
はジベンジルエーテルなどの不活性溶媒中180〜27
0℃に加熱する方法、あるいは、ポリリン酸中100〜
160℃に加熱する方法により行うことができる。
【0044】化合物(E)の水酸基の保護基を脱離する
ことにより、化合物(F)を得る。保護基がアシル基の
場合、化合物(E)をアルコリシスすることにより化合
物(F)を得る。本反応は、化合物(F)のカルボキシ
ル基に置換させたいR1aに対応するアルコールを溶媒と
して用い、更にベンゼン、トルエン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシドあるいはN−メチルピロリ
ドンを同時に溶媒として用いるか、あるいはアルコール
以外の溶媒を用いることなく、触媒量の水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラートあるいは、R1aに対応する金属アルコラー
トなどの塩基を用いて、室温〜100℃の間で化合物
(E)を反応させることにより行うことができる。保護
基がトリアルキルシリル基の場合、化合物(E)を酸加
水分解することにより化合物(F)を得る。本反応は、
テトラヒドロフラン、アルコール、エーテル等を溶媒と
して用い、水の存在下あるいは非存在下に酢酸、塩酸、
p−トルエンスルホン酸等の酸を用いて行うことができ
る。又は、化合物(E)をフッ素化合物と反応させて、
化合物(F)を得ることもできる。本反応は、テトラヒ
ドロフランを溶媒として用い、テトラ−n−ブチルアン
モニウムフルオリドを用いて0℃から室温で反応させる
ことにより行うことができる。
【0045】化合物(F)を、メシチレンスルホニルヒ
ドロキシアミン、O−(2,4−ジニトロフェニル)ヒ
ドロキシアミンなどのアミノ化剤と反応させることによ
り化合物(G)を得る。本反応は、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムなどの塩基の存在下、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン等の溶媒中、0〜60℃程度
の温度で行うことができる。
【0046】化合物(G)を環化反応に付すことにより
化合物(H)を得る。本環化反応は種々の方法で行うこ
とができるが、例えば、化合物(G)を、トリフェニル
ホスフィン、ジエチルアゾジカルボキシレートととも
に、テトラヒドロフラン等の溶媒中、0〜60℃程度の
温度で反応させることにより行うことができる。尚、本
環化反応は、所望によりあらかじめアミノ基をZ2 又は
3 で示される低級アルキル基又はアミノ保護基により
保護した後行うことも可能である。ここで、Z2 及びZ
3 で示される置換基を有していてもよい低級アルキル基
及びアシル基としては、R4 で例示したものが挙げら
れ、アミノ保護基としては、R2 における保護されたア
ミノ基の保護基として例示したものが挙げられる。
【0047】所望により化合物(H)をアルキル化又は
アシル化することによって化合物(I)を得る。アルキ
ル化反応は、所望のアルキル基に対応するジアルキル硫
酸、アルキルヨージド、アルキルブロミド等のアルキル
化剤を、好ましくは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
塩基の存在下、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロ
リドン等の溶媒中、室温〜150℃程度の温度で化合物
(H)と反応させることにより行うことができる。アシ
ル化反応は、通常アミノ基のアシル化に用いられる任意
の反応により行うことができ、例えば所望のアシル基に
対応するアシルクロリドと化合物(H)をジクロルメタ
ン、エーテル又はアセトン中、0℃〜室温において、ピ
リジン、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム若しくは炭
酸カリウムなどの塩基の存在下又は非存在下に反応させ
ることにより行うことができる。又は、ギ酸又は酢酸な
どの酸若しくはそれらの酸無水物を室温〜150℃で反
応させることにより、アシル化反応を行うこともでき
る。
【0048】化合物(I)を加水分解すれば、化合物
(J)が得られる。この反応は、任意の公知反応を用い
ることができるが、例えば、水酸化ナトリウム水溶液、
水酸化カリウム水溶液又は炭酸ナトリウム水溶液などの
アルカリ水溶液中、塩酸、若しくは酢酸等の酸性溶液中
でエタノール、メタノール、テトラヒドロフラン、ジメ
チルホルムアミドあるいはN,N−ジメチルスルホキシ
ドなどの水と混合しうる溶媒を用いるか、又は溶媒を用
いることなく、化合物(I)を室温〜100℃で反応さ
せることにより行うことができる。
【0049】〔工程−2〕 一般式(1)で表わされる
化合物のうち、R1 が水素原子又は低級アルキル基であ
り、Yがアミノ基、ヒドロキシル基、シクロ低級アルキ
ルアミノ基、モノ若しくはジ低級アルキルアミノ基、置
換基を有していてもよい環状アミノ基、置換基を有して
いてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい
シクロ低級アルケニル基、式R5-(CH2)m-A-(ここで、R
5 は水素原子、置換基を有していてもよいアミノ基、置
換基を有していてもよい窒素原子を含有する飽和複素環
式基又は置換基を有していてもよいシクロ低級アルキル
基を示し、Aは酸素原子又は硫黄原子を示し、mは0〜
3の整数を示す)で表わされる基である化合物は、例え
ば以下の反応式〔2〕に示される工程によって製造され
る。 反応式〔2〕
【0050】
【化10】
【0051】(式中、R1bは水素原子又は低級アルキル
基を示し、Y2 はアミノ基、シクロ低級アルキルアミノ
基、モノ若しくはジ低級アルキルアミノ基、置換基を有
していてもよい環状アミノ基、置換基を有していてもよ
い低級アルキル基、置換基を有していてもよいシクロ低
級アルケニル基、又は式R5-(CH2)m-A-(ここで、R5
水素原子、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基
を有していてもよい窒素原子を含有する飽和複素環式基
又は置換基を有していてもよいシクロ低級アルキル基を
示し、Aは酸素原子又は硫黄原子を示し、mは0〜3の
整数を示す)で表わされる基を示し、Mは水素原子、ア
ルカリ金属原子又は有機金属化合物を示し(但し、Y2
が置換基を有していてもよいシクロ低級アルケニル基で
ある場合のみ、Mは有機金属化合物を示す)、R2 、R
3 、R4 、X、Y1 及びnは前記と同じ意味を有する)
【0052】すなわち、〔工程−1〕で得た化合物
(K)に式Y2-Mで表わされる化合物若しくはその塩又は
アルカリ金属アルコラートを反応させることにより、化
合物(L)が得られる。
【0053】本反応は、アセトニトリル、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホランあるいは
N−メチルピロリドンなどの不活性反応溶媒若しくはそ
の混合物中で行うことが望ましい。また、本反応を化合
物(K)と三フッ化ホウ素又はその錯体あるいは、トリ
ス低級アシルオキシホウ素とを不活性溶媒中にて反応さ
せることによって得られるキレート化合物の存在下に行
い、キレート塩の状態で当該アミン化合物と反応させる
ことも可能である。反応温度は、50〜200℃が好ま
しく、80〜150℃がより好ましい。本反応は、トリ
エチルアミン、2,6−ルチジン、1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、1,5−ジア
ザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、アルカリ金
属炭酸塩などの塩基を用いて、発生するハロゲン化水素
を中和しながら行うことが好ましい。また反応に用いる
アルカリ金属アルコラート又はアミンを過剰に用いるこ
とにより、発生するハロゲン化水素を中和する方法も可
能である。また、Y2 が置換基を有していてもよいシク
ロ低級アルケニル基の場合は、Mは有機金属化合物を示
すが、有機金属化合物としてはトリブチルスズ等のトリ
アルキルスズが好ましく、反応はテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム、ビス(アセトニトリル)
パラジウム(II)クロリド、ビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)クロリド等のパラジウム触媒を用
いて行うのが好ましい。本反応では、生成物が塩の形で
得られることがあるが、必要な場合にはこれを、酢酸、
トリフロロ酢酸、塩酸などの酸、又は炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
の塩基で処理することにより遊離の形に生成物を変換す
ることが可能である。
【0054】本反応において、Y2-Mで表わされる化合物
の中に、水酸基、メルカプト基、カルボキシル基又はア
ミノ基が置換している場合には、上記反応における化合
物(L)の収率が著しく低下する場合があるが、そのよ
うな場合には、当該化合物の中の水酸基、メルカプト
基、カルボキシル基又はアミノ基を適当な保護基で修飾
したのち、反応式〔2〕で示される反応工程に付し、し
かるのちに得られた化合物の脱保護を行うことにより良
好な収率が得られる。この場合の保護基としては、公知
の任意の保護基を用いることができるが、例えば水酸基
に対しては、アシル基、アルコキシカルボニル基又はベ
ンジル基;メルカプト基に対しては、アシル基又はエチ
ルチオ基;カルボキシル基に対してはベンジル基;アミ
ノ基に対しては、アシル基、アルコキシカルボニル基、
ベンジル基などを用いることができ、これらの保護基は
酸加水分解、塩基加水分解又は接触水素添加などの公知
の適当な方法によって除去することができる。
【0055】〔工程−3〕 一般式(1)で表わされる
化合物のうち、R1 がカルボキシ保護基である化合物は
例えば以下の反応式〔3〕に示される工程によって製造
される。 反応式〔3〕
【0056】
【化11】
【0057】(式中、R1cはカルボキシ保護基を示し、
1 は水素原子又はハロゲン原子を示し、R2 、R3
4 、X、Y及びnは前記と同じ意味を有する) すなわち、化合物(M)にハロゲン化物(R1c-X1)を反応
させることにより、化合物(N)が得られる。
【0058】反応は、トリエチルアミン、トリメチルア
ミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウムなどの塩基の共存下、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル
ピロリドンなどの不活性溶媒を用いて、室温〜100℃
の温度で行うことが好ましい。本工程においても、〔工
程−2〕で説明したようなY上の置換基による収率の低
下がおきる場合があるが、この問題は〔工程−2〕に説
明した方法と同様にして解決することができる。
【0059】以上〔工程−1〕、〔工程−2〕及び〔工
程−3〕によって本発明による新規三環性化合物(1)
の製造法の一例を示したが、本発明による化合物の製造
法は上記の製法に限定されるものではない。例えば、化
合物(I)で示されるもののうち、R3 が水素原子でn
=1であるものは以下に示す反応式〔4〕で示される
〔工程−4〕から〔工程−7〕によっても得ることがで
きる。 反応式〔4〕
【0060】
【化12】
【0061】
【化13】
【0062】(式中、R2aは水素原子又はハロゲン原子
を示し、R8 及びR9 はそれぞれ水素原子又はカルボキ
シ保護基を示し、Z4 は脱離基を示し、R4 、X及びY
1 は前記と同じ意味を有する)
【0063】〔工程−4〕化合物(P)又はその塩は、
化合物(O)又はその塩を共役2重結合化合物(Q)と
マイケル付加反応させることにより製造することができ
る。化合物(O)及び(P)の好適な塩は化合物(1)
について例示したものを参照すればよい。反応は塩基又
はルイス酸の存在下に行われる。好適な塩基としては、
例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ
金属水素化物、例えば水素化カルシウム等のアルカリ土
類金属水素化物、例えばカリウムt−ブトキシド等のア
ルカリ金属アルコキシド、フッ化カリウム等が挙げられ
る。好適なルイス酸としては、例えば臭化亜鉛、塩化亜
鉛等のハロゲン化亜鉛、例えば臭化マグネシウム、塩化
マグネシウム等のハロゲン化マグネシウム、例えば四塩
化チタン、テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチ
タン等のチタン化合物、三フッ化ホウ素等が挙げられ
る。反応は通常、水、例えばメタノール、エタノール等
のアルコール、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドンのような溶媒中又はこれらの
混合物中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒
であればその他いかなる溶媒でも反応を行うことができ
る。溶媒又はルイス酸使用時の補助剤として、例えばジ
エチルエーテル、1,2−エポキシプロパン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のルイス酸性を修飾するエー
テル結合を有する化合物を用いることができる。反応温
度は特に限定されないが、通常は加熱下に反応が行われ
る。
【0064】〔工程−5〕化合物(R)又はその塩は、
化合物(P)又はその塩を閉環反応に付することにより
製造することができる。化合物(R)の好適な塩は、化
合物(1)について例示したものを参照すればよい。Z
4 で示される脱離基としては、例えばフッ素原子等のハ
ロゲン原子が挙げられる。閉環反応は塩基の存在下に行
われる。好適な塩基、溶媒の例としては、〔工程−4〕
について例示したものを参照すればよい。反応温度は特
に限定されないが、通常は加熱下に反応が行われる。反
応条件(例えば溶媒としてジメチルスルホキシドを使用
する)によっては、〔工程−4〕のマイケル付加により
〔工程−5〕の閉環反応が続いて起こり、反応は全体と
して1工程で進行する。
【0065】〔工程−6〕化合物(S)又はその塩は、
化合物(R)又はその塩を加溶媒分解反応に付すること
により製造することができる。化合物(S)の好適な塩
は化合物(1)について例示したものを参照すればよ
い。加溶媒分解反応は塩基、又は酸(ルイス酸も含む)
の存在下に行うのが好ましい。好適な塩基としては、例
えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、例えばマ
グネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属又はそれ
らの水酸化物又は炭酸塩又は炭酸水素塩、例えばトリメ
チルアミン、トリエチルアミン等のトリアルキルアミ
ン、ピコリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]
ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.
2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデカ−7−エン等のような無機塩基及び有機塩基が
挙げられる。好適な酸としては、例えばギ酸、酢酸、氷
酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢
酸等の有機酸及び例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、塩
化水素、臭化水素等の無機酸が挙げられる。例えばトリ
クロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等のトリハロ酢酸等のよ
うなルイス酸を使用する脱離は、例えばアニソール、フ
ェノール等の陽イオン捕捉剤の存在下に行うのが好まし
い。反応は通常、水、例えばメタノール、エタノール等
のアルコール、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
のような溶媒中又はそれらの混合物中で行われるが、反
応に悪影響を及ぼさない溶媒であればその他いかなる溶
媒でも反応を行うことができる。液状の塩基又は酸も溶
媒として使用することができる。反応温度は特に限定さ
れないが、通常は冷却下ないし加熱下に反応が行われ
る。
【0066】〔工程−7〕化合物(I−1)又はその塩
は、化合物(S)又はその塩を脱カルボン酸反応に付す
ることにより製造することができる。化合物(I−1)
の好適な塩は化合物(1)について例示したものを参照
すればよい。この反応は、窒素等の不活性気体の雰囲気
下加熱することにより、又は還元のような常法に従って
行われる。反応は、通常、水、例えばメタノール、エタ
ノール等のアルコール、塩化メチレン、テトラヒドロフ
ラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドのような溶媒中又はそれらの混合物中で行われる
が、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればその他のい
かなる溶媒でも反応を行うことができる。反応温度は特
に限定されないが、通常は冷却下ないし加熱下に反応が
行われる。
【0067】上記〔工程−4〕から〔工程−7〕による
方法によれば、R2aがハロゲン原子である化合物(I−
2)を特に効率よく得ることができ、更に、化合物(I
−2)を以下の反応式〔5〕で示される〔工程−8〕及
び〔工程−9〕に付すことにより、アミノ基を有する化
合物(I−3)へ容易に導くことができる。反応式
〔5〕
【0068】
【化14】
【0069】(式中、R2bはハロゲン原子を示し、R10
はアミノ保護基を示し、R1 、R4 、X及びY1 は前記
と同じ意味を有する)
【0070】〔工程−8〕化合物(T)又はその塩は、
化合物(I−2)又はその塩をアミン化合物(U)又は
その塩と反応させることにより製造することができる。
化合物(T)の好適な塩は化合物(1)について例示し
たものを参照すればよい。R10で示されるアミノ保護基
としては、R2 における保護されたアミノ基の保護基と
して例示したものが挙げられる。この反応は、酸受容
体、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素
ナトリウム、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの存在下に、
化合物(U)又はその塩を化合物(I−2)又はその塩
に対して当量ないし、やや過剰量使用して行うのが一般
的であるが化合物(U)を過剰に用いて酸受容体として
の役割を兼ねさせてもよい。反応は通常、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、モノグライムなどのようなエーテ
ル類、塩化メチレン、クロロホルムなどのようなハロゲ
ン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、アセトニトリルあるいはピリジン
等、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればその他のい
かなる溶媒でも反応を行うことができる。反応温度は特
に限定されないが、通常は加熱下に反応が行われる。
【0071】〔工程−9〕化合物(I−3)又はその塩
は、化合物(T)又はその塩をアミノ保護基の脱離反応
に付すことにより製造することができる。化合物(I−
3)の好適な塩は化合物(1)について例示したものを
参照すればよい。アミノ保護基の脱離反応としては、通
常の加水分解の反応条件や、通常の接触還元の反応条件
をいずれも適用できる。具体的には、加水分解の場合、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、
炭酸カリウム等の塩基性化合物、硫酸、塩酸、硝酸等の
鉱酸、酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸等の存在下、
水、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、ジオキサン、エチレングリコールジエチルエーテル
等のエーテル類、酢酸等の溶媒又はそれらの混合溶媒中
にて行われる。該反応は、通常室温〜200℃、好まし
くは室温〜120℃付近で行われる。また、接触還元の
場合には、パラジウム炭素、パラジウム黒、二酸化白金
等の触媒の存在下、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、酢酸、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エ
チル、水などの溶媒又はこれらの混合溶媒中で通常大気
圧〜100気圧の水素気流下攪拌することにより行われ
る。反応温度は通常室温〜100℃付近であり通常1〜
48時間で反応は終了する。
【0072】また、特にYで示される基においては、種
々の公知の方法によってその中に存在する置換基の相互
変換が可能である。〔工程−2〕において、上記相互変
換の一例を保護基の付与及び脱保護として一部記述した
が、その他の反応例の一部を示すと例えば次のようなも
のが挙げられる。これらは水酸基からハロゲン原子への
変換;水酸基、メルカプト基、一級及び二級アミノ基の
アシル化;ハロゲン原子からアミノ基あるいはシアノ基
への変換;アルコキシカルボニル基、ベンジル基、アシ
ル基の除去;水酸基、メルカプト基、カルボキシ基、一
級及び二級アミノ基のアルキル化;アルケニル基からア
ルキル基への変換;置換基同士の結合による環化反応な
どである。
【0073】なお、〔工程−1〕の出発物質(A)又は
(C)のうち、n=0である化合物の製造方法は、例え
ば特開平2−157282号公報に示されている。また
n=1である化合物については以下に示す反応式〔6〕
及びJ.Heterocyclic.Chem.,
,1567(1988)記載の方法によって製造する
ことが可能であり、更に詳細には参考例に記載の方法及
びそれに均等な方法により製造することができる。 反応式〔6〕
【0074】
【化15】
【0075】(式中、Z5 は水素原子又はアシル基を示
し、R2 、X及びY1 は前記と同じ意味を有する) Z5 のアシル基の好適な例としてはZ1 のアシル基につ
いて説明したものと同じものが挙げられる。また、〔工
程−4〕の出発物質(O)は例えば下記に示される反応
式〔7〕により製造される。 反応式〔7〕
【0076】
【化16】
【0077】(式中、R11は低級アルキル基を示し、R
12はアミノ保護基を示し、Z6 は脱離基を示し、R1
2a、R4 、X、Y1 及びZ4 は前記したものと同じ意
味を有する) ここで、R12で示されるアミノ保護基としてはR2 にお
ける保護されたアミノ基の保護基として例示したものと
同様のものが挙げられ、Z6 で示される脱離基として
は、Z4 で示したものと同様のものが挙げられる。出発
物質(O)の合成法に使用すべき試薬及び例えば溶媒、
反応温度等の反応条件については例えば後記の製造例を
参照すればよい。また、合成法における出発物質(イ)
は、例えば特開昭59−212474号に記載されてい
る。また、本明細書において、化合物の置換基の説明あ
るいは好適な例示が特になされていないものはそれぞれ
他の化合物について説明した対応する置換基と同様なも
のを参照することができる。
【0078】
【作用】
(1) 抗菌作用 本発明化合物(1)の代表的なものについて、日本化学
療法学会標準法〔ケモテラピー(CHEMOTHERAPY)第29巻、
第1号、第76〜79頁(1981年)〕に準じ、最小発育阻止
濃度〔MIC:μg/ml〕を測定した。結果を表1に示す。
尚表中の化合物番号は実施例に示したとおりである。
【0079】
【表1】
【0080】(2) 吸収・*** 本発明化合物の経口投与における吸収性及び***性を次
の方法にて尿中回収率及び胆汁中回収率を測定すること
により試験した。
【0081】(a) 尿中回収率 一夜絶食させた6週齢の雄性JCL-SD系ラット1群3匹
に、被験化合物を0.5 %メチルセルロース液で20mg/
10ml/kgに調製した後、経口ゾンデを用いて経口投与
した。サンプリングは0〜6時間及び6〜24時間の尿を
採集することにより行った。尿試料中の被験化合物濃度
をバチルス サブチリス ATCC 6633 を試験菌とする薄
層ディスク法により検定し、24時間の尿中***率を求め
た。
【0082】(b) 胆汁中回収率 被験化合物を尿中回収率測定の場合と同様に調製した
後、総胆管にポリエチレンチューブを挿入したラットに
経口投与し、24時間にわたって採取した胆汁を採取し
た。胆汁中の被験化合物濃度を前記と同様の方法で検定
し、24時間の胆汁中***率を求めた。得られた結果を
表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】上記の如く、本発明化合物(1)及びその
塩はいずれも新規化合物であり、グラム陰性菌及びグラ
ム陽性菌に対して極めて優れた抗菌活性を示し、かつ経
口吸収率が高いものである。
【0085】本発明化合物(1)は、抗菌剤として使用
する場合、注射、経直腸、点眼等の非経口投与、固形若
しくは液体形態での経口投与等のための製薬上許容し得
る担体とともに組成物として処方することができる。
【0086】注射剤のための本発明による組成物の形態
としては製薬上許容し得る無菌水若しくは非水溶液、懸
濁液若しくは乳濁液が挙げられる。適当な非水担体、希
釈剤、溶媒又はビヒクルの例には、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、植物油、例えばオリーブ
油及び注射可能な有機エステル、例えばオレイン酸エチ
ルが包含される。このような組成物は補助剤、例えば防
腐剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤をも含有することがで
きる。これら組成物は例えば細菌保持フィルターによる
濾過により、又は使用直前に滅菌水あるいは若干の他の
滅菌注射可能な媒質に溶解し得る無菌固形組成物の形態
で滅菌剤を混入することにより滅菌することができる。
点眼投与のための製剤は、好ましくは本化合物に加え
て、溶解補助剤、保存剤、等張化剤及び増粘剤等を加え
ることができる。
【0087】経口投与のための固形製剤にはカプセル
剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤等が包含される。この
固形製剤の調製にあたっては一般に本発明化合物を少な
くとも1種の不活性希釈剤、例えばスクロース、乳糖又
はでんぷんと混和する。この製剤はまた通常の製剤化に
おいて不活性希釈剤以外の追加の物質例えば滑沢剤(例
えばステアリン酸マグネシウム等)を包含させることが
できる。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合には、緩衝剤
をも包含し得る。錠剤及び丸剤には更に腸溶性被膜を施
すこともできる。
【0088】経口投与のための液体製剤には、当業者間
で普通に使用される不活性希釈剤、例えば水を含む製薬
上許容し得る乳剤、溶液、懸濁剤、シロップ剤及びエリ
キシール剤が包含される。かかる不活性希釈剤に加え
て、組成物には補助剤例えば湿潤剤、乳化、懸濁剤、な
らびに甘味、調味及び香味剤をも配合することができ
る。経直腸投与のための製剤は、好ましくは本発明化合
物に加えて賦形剤例えばカカオ脂若しくは坐剤ワックス
を含有していてもよい。
【0089】本発明化合物(1)の投与量は投与される
化合物の性状、投与経路、所望の処置期間及びその他の
要因によって左右されるが、一般に一日当り約0.1〜100
0mg/kg、特に約1〜100mg/kgが好ましい。また、
所望によりこの一日量を2〜4回に分割して投与するこ
ともできる。
【0090】
【発明の効果】本発明化合物(1)及びその塩は抗菌剤
として極めて価値あるものであり、人体及び動物用の医
薬品として、また魚病薬、農薬、食品の保存剤として使
用することができる。更に本発明の化合物は抗ウイルス
作用、特に抗HIV(ヒト免疫不全ウイルス)作用を有
することが期待でき、エイズの予防又は治療に効果を有
すると考えられる。
【0091】
【実施例】以下、参考例及び実施例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、この参考例及び実施例における本発明の
新規な三環性化合物の位置番号を、nが0及び1である
化合物について例示すると次の通りである。
【0092】
【化17】
【0093】参考例1 2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニル酢酸(1) 60%水素化ナトリウム64gを200mlのテトラヒド
ロフランに加え、氷冷下、攪拌している中に、マロン酸
ジエチル258gを400mlのテトラヒドロフランに溶
解したものを、反応温度20℃を超えないように、1時
間40分かけて滴下した。続いて、2,3,4−トリフ
ルオロニトロベンゼン142gの200mlテトラヒドロ
フラン溶液を、上記反応溶液を氷冷下、攪拌している中
に、反応温度10℃を超えないように2時間かけて滴下し
た。室温で2時間反応後、酢酸100mlを加え、テトラ
ヒドロフランを留去した。残渣に、1lのクロロホル
ム、1.5 lの水、100mlの濃塩酸を加えて分液し、有
機層を分取し、溶媒を留去した。残渣に、250mlの4
規定塩酸、200mlの酢酸を加え、11時間加熱還流し
た。内溶液の150mlを常圧下留去し、50mlの酢酸、
50mlの水を加えて31時間加熱還流した。放冷後、析
出晶を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗った後、4
00mlのメタノールに溶解した。活性炭で処理したの
ち、溶媒を留去した。析出晶をジイソプロピルエーテル
に分散、濾取し、100gの標題化合物(1)を得た
(収率56%)。
【0094】参考例2 ジエチル{2−(2−アセトキシエチル)−3,4−ジ
フルオロアニリノ}メチレンマロネート(2) 水素化ホウ素ナトリウム19.8gをテトラヒドロフラン6
0mlに加え、氷冷下、10℃以下で、2,3−ジフルオ
ロ−6−ニトロフェニル酢酸60g(276mmol) のテ
トラヒドロフラン20ml溶液を1時間かけて滴下した。
続いて、三フッ化ホウ素エチルエーテル錯体90mlのテ
トラヒドロフラン120ml溶液を、10℃以下で1時間
かけて滴下した。氷冷下、15分、室温で20分攪拌し
た。塩化メチレン 1.5l、氷水1.2 lに炭酸水素ナトリ
ウム84gを加え、よく攪拌しながら、反応溶液をゆっ
くり加えた。そのまま一晩攪拌した。有機層を分取し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。61gの
油状の3,4−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)ニトロベンゼンを得た。この油状物にトリエチルア
ミン58ml(414mmol)、塩化メチレン500mlを加
え、氷冷下、アセチルクロリド19ml(331mmol)の
塩化メチレン100ml溶液を滴下した。1時間30分攪
拌した後、アセチルクロリド5mlを追加し、30分後、
水200mlで2回洗った。硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去した。76.5gの2−(2−アセトキシエチ
ル)−3,4−ジフルオロ−ニトロベンゼンを得た。
【0095】鉄粉43g、濃塩酸4mlを、水450ml、
エタノール100mlに加え、80℃で加熱し、よく攪拌
しながら、ニトロ体を30分かけて滴下した。そのまま
1時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル500mlを加え、
不溶物を濾過し、有機層を分取した。硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去し、61.8gの2−(2−アセトキ
シエチル)3,4−ジフルオロアニリンを得た。これに
エトキシメチレンマロン酸エチル60g(276mmol)
を加え、120℃で5時間加熱した。放冷後、結晶を濾
取し、エーテルで洗い、標題化合物(2)を78.2g得た
(収率74%)。
【0096】参考例3 エチル 6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−8−
(2−ヒドロキシエチル)キノリン−3−カルボキシレ
ート(3) 参考例2で得られた化合物(2)78g(203mmol)
を、ダウサームA1.01に加え、2分間、沸騰させた。放
冷後、析出晶を濾取した。エーテルで洗い、エチル 8
−(2−アセトキシエチル)−6,7−ジフルオロ−4
−ヒドロキシキノリン−3−カルボキシレートとエチル
8,9−ジフルオロ−6−オキソ−6H−ピロロ
[3,2,1−ij]キノリン−5−カルボキシレートと
の混合物を32g得た。得られた混合物、ナトリウムエ
トキシド4.26gをエタノール730mlに加え、一日加熱
還流した。室温まで放冷後、析出したピロロキノリン誘
導体の結晶5.1gを濾取し、濾液を150mlまで濃縮し
た。結晶を濾取し、エタノール、エーテルの順に洗っ
た。標題化合物(3)を23.8g得た(収率40%)。
【0097】参考例4 エチル 1−アミノ−6,7−ジフルオロ−8−(2−
ヒドロキシエチル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボキシレート(4) 参考例3で得られたキノリン体(3)6.13g(20mmo
l)、無水炭酸カリウム8.8 g(60mmol)を、N,N
−ジメチルホルムアミド100mlに加え、室温で4時間
攪拌した。メシチレンスルホニルヒドロキシアミン含水
物20g(NET17g,82mmol)をを塩化メチレン100ml
に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥後、氷冷下、20分か
けて滴下した。そのまま一晩攪拌した。塩化メチレンを
減圧下留去し、水100mlを加え、室温で30分攪拌し
た。結晶を濾取し、水、エタノール、エーテルの順に洗
った。3.30gの標題化合物(4)を得た(収率53
%)。
【0098】実施例1 エチル 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノ
リン−8−カルボキシレート(5) 参考例4で得られた1−アミノキノロン(4)11.3g
(36mmol)、トリフェニルフォスフィン15.1g(58
mmol)をテトラヒドロフラン300mlに加え、室温下、
ジエチル アゾジカルボキシレート9.9g(57mmol)の
テトラヒドロフラン500ml溶液を3時間半かけて滴下
した。そのまま3時間攪拌し、溶媒を留去した。結晶を
エタノールに分散させ、濾取した。エタノール、エーテ
ルの順に洗い、9.5gの標題化合物(5)を得た(収率
89%)。1H-NMR(DMSO-d6 ) 1.27(t,J=7.3Hz,3H), 2.95(t,J=5.1Hz,2H), 3.31(s,3
H),3.40(t,J=5.8Hz,2H), 4.21(q,J=7.3Hz,2H), 6.86(t,
J=6.6Hz,1H), 7.91(dd,J=11.0Hz,J=8.8Hz,1H),8.42(s,1
H)
【0099】実施例2 (1) メチル 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒド
ロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレート
(6) 実施例1で得られたピリドシンノリン(5)9.5g(33
mmol)にジメチル硫酸95mlを加え、100〜120℃
で8時間加熱した。放冷後、無水炭酸カリウム137g
を加えた水900mlに加え、30分室温で攪拌した。ク
ロロホルム800mlで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(シリカゲル250g、溶出溶媒;クロロホルム)
で精製し、得られた結晶を濾取し、エーテルで洗い、5.
3gの標題化合物(6)を得た(収率56%)。1 H-NMR(CDCl3 ) 2.87(s,3H), 3.09(t,J=6.2Hz,2H), 3.50(t,J=6.2Hz,2
H),3.93(s,3H), 8.17(dd,J=9.6Hz,J=9.5Hz,1H), 8.61
(s,1H)
【0100】(2) 実施例2(1)と同様にして下記
の化合物(7)を得た。エチル 4,5−ジフルオロ−
2,3−ジヒドロ−1−エチル−7−オキソ−1H,7
H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボ
キシレート(7)1 H-NMR(CDCl3 ) 1.19(t,J=6.9Hz,3H), 1.41(t,J=7.0Hz,3H), 2.96-3.06
(m,4H),3.56(t,J=6.9Hz,2H), 4.39(q,J=7.0Hz,2H),8.14
(dd,J=9.5Hz,9.5Hz,1H),8.54(s,1H)
【0101】実施例3 (1) 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸(8) 実施例2(1)で得られたメチルエステル(6)5.3g
(18mmol)をテトラヒドロフラン250mlに加え、加
熱還流下、水酸化ナトリウム0.76g(19mmol)の10
0mlの水溶液を加え、1時間半加熱還流を続けた。放冷
後、氷冷下、クエン酸水和物4.2g(20mmol)を加え、
中和し、氷冷下1時間攪拌した。固体を濾取した。水、
エタノール、エーテルの順に洗い、3.78gの標題化合物
(8)を得た(収率75%)。 無色粉末 融点 264-265℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 2.88(s,3H), 3.14(t,J=5.9Hz,2H), 3.54(t,J=5.9Hz,2
H),8.18(dd,J=11Hz,J=8Hz,1H), 8.82(s,1H)
【0102】(2) 実施例2(1)で得られたメチル
エステル(6)29.1gを濃塩酸80ml、酢酸320mlに
加え、3時間半、加熱還流した。放冷後、水500mlを
加え、結晶を濾取した。水、エタノール、エーテルの順
に洗い、23.2gの粗結晶を得た。得られた粗結晶を、エ
タノール、クロロホルムで再結晶し、21gの標題化合
物(8)を得た(収率80%)。 無色プリズム晶 融点 264-265℃(decomp.)
【0103】(3)〜(4) 実施例3(2)に従い、
下記化合物(9)及び化合物(10)を得た。 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1−エチル−
7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シ
ンノリン−8−カルボン酸(9) 無色プリズム晶 融点 231-232.5℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.09(t,J=7.3Hz,3H), 3.01-3.12(m,4H), 3.61(t,J=5.9H
z,2H),8.16(dd,J=10.3Hz,10.3Hz,1H), 8.71(s,1H) 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−7−オキソ−
1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8
−カルボン酸(10) 無色粉末 融点 265℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 3.03, 3.47(each brs,each 2H), 7.27(brs,1H),8.12(d
d,J=8.4Hz,8.4Hz,1H),8.68(s,1H)
【0104】実施例4(A法) (1) 4−(3−アミノピロリジン−1−イル)−5
−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキ
ソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン
−8−カルボン酸(11) 実施例3(1)で得られた4,5−ジフルオロ体(8)
50mg(0.18mmol)、3−アミノピロリジン80mg(0.93m
mol)を、N,N−ジメチルホルムアミド1mlに加え、1
00℃で1時間加熱した。溶媒を留去し、トルエンで共
沸した。エタノールを加え、固化し、濾取した。エタノ
ール、エーテルの順に洗い、50mgの標題化合物(1
1)を得た(収率81%)。 無色粉末 融点 217-218℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.65-1.76(m,1H), 2.01-2.11(m,1H), 2.91(s,3H),2.95
(t,J=5.5Hz,2H), 3.27-3.76(m,7H), 7.81(d,J=14.2Hz,1
H),8.66(s,1H) (2)〜(22)A法に従い、下記表3〜表7に示す化
合物(12)から化合物(29)及び化合物(101)
から化合物(103)を得た。
【0105】
【表3】
【0106】
【表4】
【0107】
【表5】
【0108】
【表6】
【0109】
【表7】
【0110】実施例5(B法) (1) 4−(シス(−)3−アミノ−4−メチルピロ
リジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ
−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸(30) 実施例3(1)で得られた、4,5−ジフルオロ体
(8)1.0g(3.6mmol) 、シス(−)3−アミノ−4−メ
チルピロリジン 2塩酸塩0.93g(5.4mmol) 及び1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン2.95
g(19.4mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド20ml
に加え、110〜120℃で40分加熱した。溶媒を留
去した。トルエンで共沸し、エタノール20ml、酢酸1.
2gを加えた。室温に放置し、析出固体を濾取した。固体
をエタノール、エーテルの順に洗い、750mgの標題化
合物(30)を得た(収率58%)。 黄色粉末 融点 160-162℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 1.07(d,J=6.6Hz,3H), 2.39-2.44(m,1H), 2.91(s,3H),2.
95(brs,2H), 3.21-3.70(m,6H), 3.94-3.99(m,1H),7.82
(d,J=14.3Hz,1H), 8.67(s,1H) この実施例で得られた粉末をエタノールと水の混合溶媒
で再結晶を行い、X線解析に付した。この結晶のピロリ
ジン環上の3−アミノ基と4−メチル基とのトーション
アングルは48.9°であることから、この配位はシスであ
ることが確認された。(2)〜(26) B法に従い、
下記表8〜表12に示す化合物(31)から化合物(5
4)及び化合物(104)を得た。
【0111】
【表8】
【0112】
【表9】
【0113】
【表10】
【0114】
【表11】
【0115】
【表12】
【0116】実施例6(C法) (1) 4−{3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]
オクタン−3−イル}−5−フルオロ−2,3−ジヒド
ロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸 塩酸
塩(55) 実施例3(1)で得られた、4,5−ジフルオロ体
(8)50mg(0.18mmol)、3−t−ブトキシカルボニル
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン炭酸
塩92mg(0.34mmol)、及び1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン109mg(0.72mmol)
を、N,N−ジメチルホルムアミド1mlに加え、110
〜120℃で40分加熱した。溶媒を留去し、クロロホ
ルム20ml、水10mlを加え、クエン酸で酸性にした。
有機層を分取し、硫酸ナトリウムで乾燥後、留去した。
トルエンで共沸し、残渣にエタノールを加え、固体を分
散させ、濾取した。固体をエタノール、エーテルの順に
洗い、40mg得た。得られた固体に、酢酸0.9ml を加
え、続いて、濃塩酸0.2mg を加え、室温で15分攪拌
し、溶媒を留去した。
【0117】エタノールで共沸し、残渣にエタノールを
加え、固体を分散させ、濾取した。エタノール、エーテ
ルの順に洗い、25mgの標題化合物(55)を得た(収
率34%)。 黄色粉末 融点 265-269℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 2.91(s,3H), 2.93-3.19(m,6H), 3.29-3.59(m,8H),7.92
(d,J=13.2Hz,1H), 8.74(s,1H), 9.06(brs,2H) (2)〜(18) C法と同様にして下表13〜16に
示す化合物(56) から化合物(71) 及び化合物(1
05)を得た。
【0118】
【表13】
【0119】
【表14】
【0120】
【表15】
【0121】
【表16】
【0122】実施例7(D法) (1) 5−フルオロ−4−{(3−ピロリジン−3−
イル)オキシ}−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノ
リン−8−カルボン酸 塩酸塩(72) 実施例3(1)で得られた、4,5−ジフルオロ体
(8)278mg(1mmol)、1−t−ブトキシカルボニ
ル−3−ピロリジノール374mg(2mmol)を、N,N
−ジメチルホルムアミド3mlに加え、室温下、60%水
素化ナトリウム120mg(3mmol)を加え、そのまま1
時間攪拌し、溶媒を留去した。クロロホルム15ml、水
10mlを加え、クエン酸酸性にした。有機層を分取し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、留去した。トルエンで共沸
し、エーテルを加え、固体を分散させ、濾取し314mg
の固体を得た。得られた180mgの固体に、室温下、酢
酸4mlを加え、続いて、濃塩酸1mlを加え、そのまま1
5分攪拌し、溶媒を留去した。エタノールで共沸し、残
渣にエタノールを加え、固体を分散した。固体を濾取
し、エタノール、エーテルの順で洗い、144mgの標題
化合物(72) を得た(収率67%)。
【0123】淡黄色粉末 融点 241℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.12-2.31(m,2H), 2.89(s,3H), 2.98-3.59(m,8H), 5.40
(brs,1H),8.06(d,J=12.1Hz,1H), 8.78(s,1H), 9.60,9.7
5(each brs,each 1H) (2)〜(4) D法と同様にして下表17に示す化合
物(73) から化合物(75) を得た。
【0124】
【表17】
【0125】実施例8(E法) 5−フルオロ−4−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸(76)実施例3
(1)で得られた、4,5−ジフルオロ体(8)50mg
(0.18mmol)、ナトリウムメトキシド30mgを、メタノー
ル5mlに加え、5時間半加熱還流した。放冷後、酢酸0.
5ml 、メタノール10mlを加え、析出固体を濾取した。
メタノール、エーテルの順に洗い、50mgの標題化合物
(76) を得た(収率96%)。 無色粉末 融点 236-241℃1 H-NMR(DMSO-d6) 2.86(s,3H), 3.04(t,J=5.9Hz,2H), 3.50(t,J=6.2Hz,2
H),4.10(s,3H), 8.02(d,J=12.5Hz,1H), 8.76(s,1H)
【0126】実施例9 (1) 4−(シス(−)3−アミノ−4−メチルピロ
リジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ
−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸 塩酸塩(7
7) 実施例5(1)で得られた化合物(30) 5.1gを酢酸1
10mlに溶解し、濃塩酸25mlを加え、室温で一晩攪拌
した。結晶を濾取し、エタノール、エーテルの順に洗
い、4.6gの粗結晶を得た。濾液を留去し、エタノール8
0mlを加え、析出した結晶を濾取した。粗結晶を合わせ
て、エタノールで再結晶し、4.61gの標題化合物(7
7)を得た。 黄色プリズム晶 融点 211-214℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 1.15(d,J=7.0Hz,3H), 2.57-2.70(m,1H), 2.91(s,3H),3.
07(brs,2H), 3.30-3.72(m,5H), 3.84(brs,1H),4.04-4.1
4(m,1H), 7.84(d,J=14.3Hz,1H), 8.68(s,1H)
【0127】(2) 4−(シス(−)3−アミノ−4
−メチルピロリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,
3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−
ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸
トシル酸塩(78) 実施例5(1)で得られた、化合物(30)3.2gをクロ
ロホルム110ml、メタノール110mlに溶解し、p−
トルエンスルホン酸水和物6.37gのメタノール40ml溶
液を加え、室温で40分攪拌した。溶媒を留去し、結晶
をエタノールに分散し、濾取し、エタノール、エーテル
の順に洗い、4.52gの粗結晶を得た。エタノール−水の
混合溶媒で再結晶し、3.59gの標題化合物(78) を得
た。 無色針状晶 融点 258-260℃1 H-NMR(DMSO-d6 ) 1.12(d,J=6.9Hz,3H), 2.28, 2.91(eachs,each 3H),2.60
-2.70(m,1H), 3.00(brs,2H), 3.35-3.68(m,5H),3.88(br
s,1H), 4.01-4.06(m,1H), 7.10 (d,J=7.7Hz,2H),7.45
(d,J=8.0Hz,2H), 7.86(d,J=13.9Hz,1H), 8.69(s,1H) (3)〜(7) 実施例9(2)に従い、下記表18に
示す化合物(79) から化合物(83) を得た。
【0128】
【表18】
【0129】実施例10 (1) 4−{シス(−)3−(t−ブトキシカルボニ
ルアミノアセチルアミノ)−4−メチルピロリジン−1
−イル}−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチ
ル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−i
j]シンノリン−8−カルボン酸(84) N−t−ブトキシカルボニルグリシン350mg(2mmo
l)、及びN−メチルモルホリン202mg(2mmol)を
塩化メチレン6mlに加え、寒剤で氷冷し、クロロ炭酸イ
ソブチル0.26ml(2mmol)を加えた。20分後、実施例
5(1)で得られた、化合物(30)716mg(2mmo
l)を加え、室温で30分攪拌した。水10mlを加え、
クエン酸で酸性にした。有機層を分取し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を留去した。酢酸エチル−エーテルで
固化し、濾取した。776mgの標題化合物(84) を得
た(収率75%)。 黄色粉末 融点 142-145℃1 H-NMR(CDCl3 ) 1.12(d,J=7.0Hz,3H), 1.45(s,9H), 2.54-2.65(m,1H),2.
87(brs,2H), 2.95(s,3H), 3.42-3.55(m,5H),3.83-3.89
(m,2H), 3.98-4.05(m,1H),4.62, 5.46, 7.05(each brs,
each 1H), 7.70(d,J=13.5Hz,1H),8.63(s,1H) (2)〜(4) 実施例10(1)に従い、下記表19
に示す化合物(85)から化合物(87)を得た。
【0130】
【表19】
【0131】実施例11 (1) 4−{シス(−)3−(アミノアセチルアミ
ノ)−4−メチルピロリジン−1−イル}−5−フルオ
ロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1
H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−
カルボン酸 塩酸塩(88) 実施例10(1)で得られた化合物(84) 750mg
(1.5mmol) をジオキサン10ml、エタノール10mlに加
え、4規定塩酸ジオキサン2.5ml を加えた。室温で1時
間攪拌した。溶媒を留去した。粉末を濾取し、エタノー
ル、エーテルの順に洗った。324mgの標題化合物(8
8) を得た(収率49%)。 黄色粉末 融点 196℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 1.01(d,J=6.6Hz,3H), 2.91(s,3H), 3.00(brs,2H),3.30-
3.70(m,7H), 4.06, 4.49(each brs,each 1H),7.83(d,J=
14.3Hz,1H), 8.13, 8.67(each brs,each 2H) (2)〜(8) 実施例11(1)に従い、下記表20
及び表21に示す化合物(89) から化合物(94) 及
び化合物(106)を得た。
【0132】
【表20】
【0133】
【表21】
【0134】実施例12 4−{シス(−)3−(2−アミノ−3−メチルブタノ
イル)アミノ−4−メチルピロリジン−1−イル}−5
−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキ
ソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン
−8−カルボン酸 塩酸塩(95) 実施例10(3)で得られた、化合物(86) 850mg
(1.4mmol )をメタノール60ml、酢酸10mlに加え、
5%パラジウム炭素300mgを加え、水素雰囲気下、一
晩攪拌した。パラジウム炭素をろ過し、溶媒を留去し
た。メタノール10mlに溶解し、4規定塩酸ジオキサン
2mlを加えた。溶媒を留去した。粉末を濾取し、エタノ
ール、エーテルの順に洗った。600mgの標題化合物
(95) を得た(収率87%)。 黄色粉末 融点 198-199.5℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 0.93(d,J=6.6Hz,6H), 1.07(d,J=6.6Hz,3H), 2.05-2.15
(m,1H),2.91(s,3H),3.02(brs,2H), 3.30-3.50(m,3H),3.
62(t,J=8.4Hz,2H), 3.80, 4.04, 4.48(each brs,each 1
H),7.82(d,J=14.3Hz,1H), 8.29(brs,2H), 8.66(s,1H),
8.73(d,J=7.7Hz,1H)
【0135】実施例13 4−{シス(−)3−((2−アミノ−3−メチルブタ
ノイル)アミノアセチルアミノ)−4−メチルピロリジ
ン−1−イル}−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1
−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,
1−ij]シンノリン−8−カルボン酸 塩酸塩(96) (N−t−ブトキシカルボニルバリル)グリシン p−
ニトロフェニルエステル758mg(2mmol)、トリエチ
ルアミン202mg(2mmol)、及び実施例5(1)で得
られた化合物(30) 716mg(2mmol)を塩化メチレ
ン10mlに加え、室温で一晩攪拌した。水10mlを加
え、クエン酸で酸性にした。有機層を分取し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去した。酢酸エチル−エーテ
ルで固化し、濾取した。メタノール10mlに加え、4規
定塩酸ジオキサン2.5ml を加えた。室温で30分攪拌し
た後、溶媒を留去した。粉末を濾取し、エタノール、エ
ーテルの順に洗った。618mgの標題化合物(96) を
得た(収率58%)。 黄色粉末 融点 189-191℃1 H-NMR(DMSO-d6) 0.94-1.00(m,9H), 2.00-2.18(m,1H), 2.91(s,3H), 3.01
(brs,2H),3.30-3.55(m,4H), 3.65(brs,2H), 3.73-3.89
(m,1H),3.94-4.05(m,2H), 4.47(brs,1H), 7.82(d,J=14.
3Hz,1H),8.22(brs,3H), 8.66(s,1H), 8.74(brs,1H)
【0136】実施例14 エチル 1−アミノ−6,7−ジフルオロ−8−アセト
キシメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボキシレート(97) エチル 6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−8−ア
セトキシメチルキノリン−3−カルボキシレート10.7g
(32.9mmol)、無水炭酸カリウム14.2g(65.8mmol)を、
N,N−ジメチルホルムアミド130mlに加え、室温で
4時間攪拌した。これに、メシチレンスルホニルヒドロ
キシアミン含水物14g(NET 8.97g, 49mmol) を、塩
化メチレン100mlに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥後
したものを氷冷下、20分かけて滴下した。この後、そ
のまま一晩攪拌した。これに、水100mlを加え、室温
で1時間攪拌した。塩化メチレンで抽出し、有機層を水
洗した。硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
し、固化残渣にエーテルを加えて濾取し、エーテルで洗
浄し、6.4gの標題化合物(97) を得た(収率57
%)。 無色針状晶 融点 217-221℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 1.28(t,J=7.3Hz,3H), 2.05(s,3H), 4.25(q,J=7.3Hz,2H)
, 5.74(s,2H), 6.59(brs,2H), 8.15(dd,J=9.2Hz,10.3H
z,1H) ,8.59(s,1H)
【0137】実施例15 エチル 1−アセチルアミノ−6,7−ジフルオロ−8
−ヒドロキシメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボキシレート(98) 実施例14で得られた1−アミノキノリン(97) 2g
(5.8mmol) 、ナトリウムエトキシド80mgをエタノール
60mlに加え、一日加熱還流した。室温まで放冷後、析
出した結晶を濾取し、濾液を濃縮した。結晶を濾取し、
エタノール、エーテルで洗った。標題化合物を1.8g得た
(収率90%)。 無色針状晶 融点 243-248℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 1.28(t,J=7.0Hz,3H), 2.04(s,3H), 4.25(q,J=7.1Hz,2
H),4.82(brs,2H), 8.09(dd,J=8.8Hz,10.3Hz,1H), 8.42
(s,1H)
【0138】実施例16 エチル 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−1−
アセチル−6−オキソ−1H,6H−ピリド[3,2,
1−hi]インダゾール−7−カルボキシレート(99) 実施例15で得られた化合物(98) 0.85g(2.5mmol)
、トリフェニルフォスフィン0.98g(3.75mmol)をテト
ラヒドロフラン20mlに加え、室温下、ジエチルアゾジ
カルボキシレート0.65g(3.75mmol)のテトラヒドロフラ
ン30ml溶液を3時間かけて滴下した。そのまま一晩攪
拌し、溶媒を留去した。結晶をエーテルに分散させ、濾
取した。エタノール、エーテルの順に洗い、0.51gの標
題化合物(99) を得た(収率63%)。 無色針状晶 融点 235-237℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 1.27(t,J=6.6Hz,3H), 2.31(s,3H), 4.23(q,J=7.3Hz,2
H),5.67(s,2H), 7.84(dd,J=7.3Hz,10.3Hz,1H), 9.49(s,
1H)
【0139】実施例17 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−6−オキソ−
1H,6H−ピリド[3,2,1−hi]インダゾール−
7−カルボン酸(100) 実施例16の化合物(99) 0.51g(1.55mmol)を濃塩酸
・酢酸(容量比1:4)混液5mlに加え、8時間加熱還
流した。放冷後、水100mlで希釈し、析出した結晶を
濾取した。水、エタノール、エーテルの順で洗浄した。
標題化合物(100)200mgを得た(収率51%)。 無色針状晶 融点 232-237℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6 ) 4.99(s,2H), 8.02(dd,J=7.0Hz,3.3Hz,1H), 8.96(s,1H)
【0140】実施例18 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−
7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]
シンノリン−8−カルボン酸BF2 キレート(107) 実施例3(2)で得られた化合物(8)2.78g をエーテ
ル 30ml に懸濁させ、氷冷下、三フッ化ホウ素−エーテ
ル錯体 80ml を5分かけて加えた。そのまま一晩攪拌
し、析出固体を濾取した。3.07g の標題化合物(10
7)を得た(収率94%)。 無色粉末 融点 285℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 3.01(s,1H), 3.25, 3.64(each brs, each 2H),8.49(dd,
J=9.0Hz,9.0Hz,1H), 9.38(s,1H)
【0141】実施例19(F法) (1)4−((3R)−メチルピペラジン−1−イル)
−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シン
ノリン−8−カルボン酸(108) 化合物(107)164mg(0.5mmol)、(2R)−メチルピ
ペラジン・2塩酸塩173mg(1mmol)及びトリエチルアミン
0.36ml(2.5mmol) をジメチルスルホキシド2mlに加え、
室温で一晩攪拌した。エーテルを加え、上澄みを除き、
残渣に、エタノール、エーテルを加え、結晶を濾取し、
エーテルで洗った。結晶に80%メタノール水溶液20ml、
トリエチルアミン1mlを加え、3時間加熱還流した。放
冷後、減圧濃縮し、残渣にエタノールを加え、結晶を濾
取し、エーテルで洗い、105mg の標題化合物(108)
を得た(収率58%)。 淡黄色粉末 融点>210℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.27(d,J=6.4Hz,3H), 2.91(s,3H), 3.09-3.28(m,4H),3.
29-3.57(m,7H), 7.95(d,J=12.7Hz,1H), 8.77(s,1H) (2)〜(11) 実施例19(1)に従い、下記表2
2〜表23に示す化合物(109)〜化合物(118)
を得た。
【0142】
【表22】
【0143】
【表23】
【0144】実施例20 5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)−2,3
−ジヒドロ−1−ホルミル−7−オキソ−1H,7H−
ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン
酸(119) 実施例4(21)で得られた化合物(102)315mg を
ギ酸1.17g に加え、100℃で4時間加熱した。放冷
後、エーテルを10ml加え、5分間攪拌した。生じた固体
を濾取し、エーテルで洗った。250mg の標題化合物(1
19)を得た。 淡褐色針状晶 融点 238−243℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.91(brs,4H), 2.83-3.15(m,2H), 3.49(s,4H), 3.65-3.
85(m,1H),7.83(d,J=13.9Hz,1H), 8.57(s,1H), 8.65(s,1
H)
【0145】実施例21 1−アセチル−5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−
イル)−2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−
ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン
酸(120) 実施例4(21)で得られた化合物(102)100mg を
酢酸1ml、無水酢酸1mlに溶解し、110℃で3時間加
熱した。放冷後、生じた固体を濾取し、エーテルで洗っ
た。80mgの標題化合物(120)を得た。 淡褐色粉末 融点 278−283℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.90(brs,4H), 2.38(s,3H), 2.80-3.90(m,8H),7.80(d,J
=14.0Hz,1H), 8.57(s,1H)
【0146】実施例22 メチル 4−(cis(−)−3−アミノ−4−メチル
ピロリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒ
ドロ−1−メチル−7−オキソ1H,7H−ピリド
[3,2,1,−ij]シンノリン−8−カルボキシレ
ート(121) メタノール 20ml に氷冷下、塩化チオニル 2mlを加え、
室温で撹拌し、実施例5(1)で得られた化合物(3
0)358mg を加え、8時間加熱還流した。溶媒を留去
し、クロロホルム 40ml 、水 20ml を加え、炭酸水素ナ
トリウムでアルカリ性とし、有機層を分取した。硫酸マ
グネシウムで乾燥後、留去した。エーテルを加え、続け
て酢酸エチルを加えると、結晶化した。結晶を濾取し、
酢酸エチル、エーテルの順に洗い、270mg の標題化合物
(121)を得た(収率72%)。 無色針状晶 融点 199−202(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 1.13(d,J=6.9Hz,3H), 1.74(brs,2H), 2.36-2.48(m,1H),
2.82-3.06(m,2H), 2.87(s,3H), 3.20-3.57(m,6H),3.80-
3.97(m,1H), 3.91(s,3H), 7.96(d,J=13.9Hz,1H), 8.56
(s,1H)
【0147】実施例23 メチル 4−(ピロリジン−1−イル)−5−フルオロ
−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ1H,7
H−ピリド[3,2,1,−ij]シンノリン−8−カ
ルボキシレート(122) 実施例2(1)で得られた化合物(6)2.92g 、ピロリ
ジン1.07g 及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセン2.25g をN,N−ジメチルホルムアミ
ド20mlに加え、80℃で12時間加熱した。溶媒を留去
し、クロロホルム100ml を加えた。水洗し、有機層を分
取した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。
残渣にイソプロピルエーテル50mlを加え、固体を濾取し
た。2.60g の標題化合物(122)を得た。 淡黄色粉末 融点 203−206℃1 H-NMR(CDCl3) 1.99(s,4H), 2.87(s,3H), 2.95(brs,2H), 3.30-3.55(m,
6H),3.92(s,3H), 7.99(d,J=14.0Hz,1H), 8.57(s,1H)
【0148】参考例5 4−t−ブチルアミノ−3−フルオロ−2−(2−ヒド
ロキシエチル)ニトロベンゼン(123) 3,4−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)ニ
トロベンゼン30.5g(150mmol)、t−ブチルアミン 90ml
(900mmol)をジメチルスルホキシド150ml 、トルエン 25
ml に加え、8時間半加熱還流した。放冷後、水1500ml
に注ぎ、析出晶を濾取した。クロロホルム500ml に溶解
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。n−
ヘキサンで結晶化し、濾取した。35.6g の標題化合物
(123)を得た(収率93%)。
【0149】参考例6 4−アミノ−3−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)ニトロベンゼン(124) 化合物(123)11g を濃塩酸 200mlに加え、2時間半
加熱還流した。放冷後、酢酸エチル 500mlで4回抽出
し、10%炭酸水素ナトリウム 100mlで洗った。硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。n−ヘキサンで結
晶化し、濾取した。8.33g の標題化合物(124)を得
た(収率97%)。
【0150】参考例7 4−クロロ−3−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)ニトロベンゼン(125) 化合物(124)7.33g(37mmol) を6規定−塩酸60mlに
溶解し、氷冷下、亜硝酸ナトリウム2.95g(43mmol) の15
ml水溶液を5分かけて滴下した。そのまま30分攪拌し
た。濃塩酸20ml、酢酸20mlを加えた。1時間攪拌した。
塩化第一銅6.20g(63mmol) の濃塩酸35ml溶液に氷冷下、
40分かけて滴下した。そのまま3時間攪拌した。酢酸
エチル300ml で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル
100g、溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=50:
1)で分離し、6.69g の標題化合物(125)を得た
(収率83%)。
【0151】参考例8 4−クロロ−3−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)アニリン(126) 鉄粉4.8g、濃塩酸0.45mlを水50ml、エタノール10mlの混
合溶媒に加え、80〜90℃に加熱し、4−クロロ−3−フ
ルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)ニトロベンゼン
6.69g(31mmol) を10分かけて、加えた。そのまま1時
間加熱した。放冷後、酢酸エチル100ml を加え、不溶物
を濾過した。有機層を分取し、10%炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
した。4.68g の標題化合物(126)を得た(収率80
%)。
【0152】参考例9 ジエチル {4−クロロ−3−フルオロ−2−(2−ヒ
ドロキシエチル)アニリノ}メチレンマロネート(12
7) 化合物(126)4.68g(25mmol) に、ジエチル エトキ
シメチレンマロネート5.36g(25mmol) を加え、120℃
で2時間加熱した。エタノールを留去し、結晶をn−ヘ
キサンに分散し、濾取した。8.55g の標題化合物(12
7)を得た(収率95%)。
【0153】参考例10 ジエチル {4−クロロ−3−フルオロ−2−(2−t
−ブチルジメチルシリルオキシエチル)アニリノ}メチ
レンマロネート(128) 化合物(127)8.55g(24mmol) 及びイミダゾール1.70
g(25mol)を塩化メチレン50mlに加え、t−ブチルジメチ
ルクロロシラン3.77g(25mmol) の塩化メチレン10ml溶液
を10分かけて滴下した。室温で1時間攪拌した後、イ
ミダゾール0.30g 、t−ブチルジメチルクロロシラン0.
67g を追加し、1時間攪拌した。水50mlで洗い、硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。カラムクロマト
グラフィー(シリカゲル200g、溶出溶媒;クロロホル
ム)で分離し、9.35g の油状の標題化合物(128)を
得た(収率82%)。
【0154】参考例11 エチル 6−クロロ−7−フルオロ−8−(2−t−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル)−4−ヒドロキシキ
ノリン−3−カルボキシレート(129) 化合物(128)8.35g(17.1mmol) にダウサームA80ml
を加え、200℃の留分が出るまで加熱し、更に5分間
加熱還流した。放冷後、エーテル50mlを加え、析出晶を
濾取した。5.62g の標題化合物(129)を得た(収率
74%)。
【0155】参考例12 エチル 6−クロロ−7−フルオロ−8−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−ヒドロキシキノリン−3−カルボキ
シレート(130) 化合物(129)5.62g(13mmol) をクロロホルム100ml
、メタノール100ml の混合溶媒に加え、4規定塩酸−
ジオキサン15mlを加えた。30分室温で攪拌した後、溶
媒を留去した。結晶をエタノールに分散し、濾取した。
エタノール、エーテルの順に洗い、3.70gの標題化合物
(130)を得た(収率90%)。
【0156】参考例13 エチル 1−アミノ−6−クロロ−7−フルオロ−8−
(2−ヒドロキシエチル)−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボキシレート(131) 化合物(130)4g(12.8mmol)及び無水炭酸カリウム3.
53g(25.6mmol) をジメチルホルムアミド70mlに加え、室
温で2時間攪拌した。エチル O−(メシチレンスルホ
ニル)アセトヒドロキサメート7.29g(25.6mmol) をジオ
キサン10mlに加え、氷冷下、70%過塩素酸2.6ml を10
℃以下で、15分かけて滴下した。そのまま20分攪拌
した。氷水50mlに注ぎ、結晶を濾取した。氷水で洗い、
塩化メチレン50mlに溶解し、有機層を分取し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、ジメチルホルムアミドの反応溶液
に、氷冷下、5分かけて滴下した。そのまま1時間攪拌
した。水100ml を加え、結晶を濾取した。水、エタノー
ル、エーテルの順に洗い、2.08g の標題化合物(13
1)を得た(収率50%)。
【0157】実施例24 エチル 5−クロロ−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ
−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−i
j]シンノリン−8−カルボキシレート(132) 参考例13で得られた化合物(131)2.08g(6.3mmol)
及びトリフェニルホスフィン2.62g(10mmol) をテトラヒ
ドロフラン50mlに加え、ジエチル アゾジカルボキシレ
ート1.74g(10mmol) のテトラヒドロフラン50ml溶液を室
温で、2時間かけて滴下した。20分後、溶媒を留去し
た。エタノールに固体を分散し、濾取した。エタノー
ル、エーテルの順に洗い、1.69g の標題化合物(13
2)を得た(収率86%)。 無色粉末 融点 235℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.28(t,J=7.0Hz,3H), 2.93(brs,2H), 3.41(dt,J=6.2Hz,
5.9Hz,2H),4.21(q,J=7.0Hz,2H), 6.85(t,J=6.9Hz,1H),
8.09(d,J=8.1Hz,1H),8.42(s,1H)
【0158】実施例25 メチル 5−クロロ−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ
−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレート(1
33) 実施例24で得られた化合物(132)1.69g(5.5mmol)
にジメチル硫酸10ml(109mmol) を加え、120℃で4時
間半加熱した。放冷後、無水炭酸カリウム15g(109mmol)
を加えた氷水90mlに加え、1時間攪拌した。クロロホル
ム200ml で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g
、溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=100:
1)で分離し、600mg の標題化合物(132)を得た
(収率36%)。 淡黄色粉末 融点199℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 2.86(s,3H), 3.07(t,J=5.8Hz,2H), 3.49(t,J=5.9Hz,2
H),3.92(s,3H), 8.42(d,J=8.0Hz,1H), 8.60(s,1H)
【0159】実施例26 5−クロロ−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メ
チル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−
ij]シンノリン−8−カルボン酸(134) 実施例25で得られた化合物(133)600mg(1.9mmol)
に、濃塩酸5ml、酢酸20mlを加え、2時間加熱還流し
た。放冷後、水20mlを加え、固体を濾取した。水、エタ
ノール、エーテルの順に洗い、461mg の標題化合物(1
34)を得た(収率80%)。 淡黄色粉末 融点 223−225℃1 H-NMR(DMSO-d6) 2.88(s,3H), 3.11(brs,2H), 3.53(t,J=5.5Hz,2H),8.33
(d,J=7.3Hz,1H), 8.83(s,1H)
【0160】実施例27 5−クロロ−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メ
チル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−
ij]シンノリン−8−カルボン酸BF2 キレート(13
5) 実施例26で得られた化合物134 300mg(1mmol) をエ
ーテル6mlに加え、三フッ化ホウ素−エーテル錯体9ml
を加え、室温で4時間攪拌した。析出固体を濾取した。
エーテルで洗い、218mg の標題化合物(135)を得た
(収率63%)。 無色粉末 融点 275℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 3.01(s,3H), 3.23(t,J=4.9Hz,2H), 3.63(t,J=6.3Hz,2
H),8.65(d,J=7.8Hz,1H), 9.41(s,1H)
【0161】実施例28 5−クロロ−4−(1−ピロリジニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸(1
36) 実施例27で得られた化合物(135)100mg(0.29mmo
l) をジメチルスルホキシド0.5ml に加え、ピロリジン5
5mg(0.64mmol)を加え、室温で一日攪拌した。エーテル
1ml、エタノール2mlを加え、結晶化し、濾取し、エタ
ノール、エーテルの順に洗い、80mgの結晶を得た。得ら
れた結晶に、80%メタノール5ml、トリエチルアミン
0.5ml を加え、4時間加熱還流した。溶媒を留去した。
結晶をエタノールに分散し、濾取した。エタノール、エ
ーテルの順に洗い、55mgの標題化合物(136)を得た
(収率52%)。 淡黄色プリズム晶 融点 244℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.00(brs,4H), 2.90(s,3H), 3.01(brs,2H), 3.41(brs,4
H),3.47(brs,2H), 8.20(s,1H), 8.75(s,1H)
【0162】参考例14 2−クロロ−6−ニトロフェニル酢酸(137) 60%水素化ナトリウム8.08g(202mmol)をテトラヒドロ
フラン30mlに加え、寒剤冷下、マロン酸ジエチル32.0g
(200mmol)のテトラヒドロフラン60ml溶液を、20℃以
下で、1時間かけて滴下した。そのまま1時間攪拌した
後、2,3−ジクロロニトロベンゼン19.2g(100mmol)の
テトラヒドロフラン60ml溶液を、10℃以下で、10分
かけて滴下した。室温で3時間半攪拌した後、48時間
加熱還流した。酢酸18mlを加え、溶媒を留去した。クロ
ロホルム200mlで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去した。4規定塩酸30ml、酢酸25mlを加え、一
日加熱還流した。放冷後、析出晶を濾取し、水洗した。
結晶を酢酸エチル250ml に溶解した。濾液から酢酸エチ
ル250ml で抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去した。結晶をn−ヘキサンで洗
い、6.78g の標題化合物(137)を得た(収率31
%)。
【0163】参考例15 3−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチル)ニトロベン
ゼン(138) 水素化ホウ素ナトリウム2.26g(59.8mmol) をテトラヒド
ロフラン7ml に加え、氷冷下、化合物(137)6.78g
(31.5mmol) のテトラヒドロフラン15ml溶液を、20分
かけて滴下した。続けて、三フッ化ホウ素−エーテル錯
体10mlのテトラヒドロフラン15ml溶液を10分かけて滴
下した。そのまま30分攪拌した後、室温で1時間攪拌
した。炭酸水素ナトリウム9.6gを加えた水130ml 、塩化
メチレン170ml に、反応溶液をゆっくり加え、室温で一
晩攪拌した。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加えて結晶
化し、濾取した。n−へキサンで洗い、5.43g の標題化
合物(138)を得た(収率86%)。
【0164】参考例16 3−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチル)アニリン
(139) 鉄粉4.5g、濃塩酸0.45mlを水50ml、エタノール10mlの混
合溶媒に加え、80〜90℃に加熱し、化合物(138)5.
43g を10分かけて、加えた。そのまま30分加熱し
た。放冷後、酢酸エチル100ml を加え、不溶物を濾過し
た。有機層を分取し、10%炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。結
晶をn−ヘキサンで洗い、4.40g の標題化合物(13
9)を得た(収率95%)。
【0165】参考例17 ジエチル {3−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)アニリノ}メチレンマロネート(140) 化合物(139)4.40g(25.6mmol) に、ジエチルエトキ
シメチレンマロネート5.55g(256mmol)を加え、120℃
で4時間加熱した。放冷後、結晶をn−ヘキサンに分散
し、濾取した。8.52g の標題化合物(140)を得た
(収率97%)。
【0166】参考例18 ジエチル {3−クロロ−2−(2−t−ブチルジメチ
ルシリルオキシエチル)アニリノ}メチレンマロネート
(141) 化合物(140)8.52g(25mmol) 及びイミダゾール1.77
g(26mmol) を塩化メチレン50mlに加え、t−ブチルジメ
チルクロロシラン3.92g(26mmol) の塩化メチレン10ml溶
液を10分かけて滴下した。室温で1時間攪拌し、イミ
ダゾール0.30g、t−ブチルジメチルクロロシラン0.67g
を追加し、1時間攪拌した。水50mlで洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。カラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル200g、溶出溶媒;クロロホルム)
で分離し、11.5g の油状の標題化合物(141)を得
た。
【0167】参考例19 エチル 7−クロロ−8−(2−ヒドロキシエチル)−
4−ヒドロキシキノリン−3−カルボキシレート(14
2) 化合物(141)11g(24mmol) にダウサームA80mlを加
え、200℃の留分が出るまで加熱し、更に20分間加
熱還流した。放冷後、濃塩酸10mlを加えた。30分室温
で攪拌した後、析出晶を濾取した。エタノール、エーテ
ルの順に洗い、4.96g の標題化合物(142)を得た
(収率70%)。
【0168】参考例20 エチル 1−アミノ−7−クロロ−8−(2−ヒドロキ
シエチル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボキシレート(143) 化合物(142)4.96g(16.8mmol) 及び無水炭酸カリウ
ム4.65g をN,N−ジメチルホルムアミド90mlに加え、
室温で2時間攪拌した。エチル O−(メシチレンスル
ホニル)アセトヒドロキサメート9.60g をジオキサン13
mlに加え、氷冷下、70%過塩素酸3.4ml を10℃以下
で、15分かけて滴下した。そのまま20分攪拌し、氷
水50mlにあけ、結晶を濾取した。氷水で洗い、塩化メチ
レン50mlに溶解し、有機層を分取し、硫酸マグネシウム
で乾燥後、ジメチルホルムアミドの反応溶液に、氷冷
下、5分かけて滴下した。そのまま1時間攪拌し、水10
0ml を加え、結晶を濾取した。水、エタノール、エーテ
ルの順に洗い、0.69g の標題化合物(143)を得た
(収率13%)。
【0169】実施例29 エチル 4−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−オキソ−
1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−
8−カルボキシレート(144) 参考例20で得られた化合物(143)1.02g(3.3mmol)
及びトリフェニルホスフィン1.37g(5.2mmol)をテトラヒ
ドロフラン25mlに加え、ジエチル アゾジカルボキシレ
ート0.91g(5.2mmol)のテトラヒドロフラン25ml溶液を室
温で、1時間かけて滴下した。20分後、溶媒を留去し
た。エタノールに固体を分散し、濾取した。エタノー
ル、エーテルの順に洗い、0.81g の標題化合物(14
4)を得た(収率84%)。 無色粉末 融点 210.5−213℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.27(t,J=7.3Hz,3H), 2.93(t,J=5.9Hz,2H),3.44(dt,J=
2.9Hz,6.2Hz,2H), 4.21(q,J=7.0Hz,2H),6.84(t,J=7.3H
z,1H), 7.55(d,J=8.8Hz,1H), 8.05(d,J=8.4Hz,1H),8.44
(s,1H)
【0170】実施例30 メチル 4−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−
7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]
シンノリン−8−カルボキシレート(145) 実施例29で得られた化合物(144)810mg(2.8mmol)
にジメチル硫酸5ml(55mmol) を加え、120℃で5時間
半加熱した。放冷後、無水炭酸カリウム7.5g(55mmol)を
加えた氷水45mlに加え、1時間攪拌した。クロロホルム
50mlで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル8g、溶出
溶媒;クロロホルム:メタノール=100:1)で分離
し、371mg の標題化合物(145)を得た(収率46
%)。 無色粉末 融点 225℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 2.85(s,3H), 3.09(t,J=6.2Hz,2H), 3.51(t,J=5.9Hz,2
H),3.93(s,3H), 7.45, 8.33(each d,each J=8.8Hz,each
1H), 8.62(s,1H)
【0171】実施例31 4−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキ
ソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリ
ン−8−カルボン酸(146) 実施例30で得られた化合物(145)370mg(1.3mmol)
に、濃塩酸2ml、酢酸10mlを加え、2時間加熱還流し
た。溶媒を留去した。結晶をエタノールに分散し、濾取
した。エタノール、エーテルの順に洗い、270mg の標題
化合物(146)を得た(収率77%)。 無色プリズム 融点 >240℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.88(s,3H), 3.10, 3.57(each brs,each 2H),7.77, 8.2
5(each d,each J=8.4Hz,each 1H), 8.81(s,1H)
【0172】実施例32 4−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキ
ソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリ
ン−8−カルボン酸BF2 キレート(147) 実施例31で得られた化合物(146)240mg(0.86mmo
l) をエーテル6mlに加え、三フッ化ホウ素−エーテル
錯体9mlを加え、室温で一晩攪拌した。析出晶を濾取し
た。エーテルで洗い、266mg の標題化合物(147)を
得た(収率94%)。 無色粉末 融点 >285℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 3.02(s,3H), 3.23, 3.67(each brs,each 2H),8.06, 8.4
6(each d,each J=9.4Hz,each 1H), 9.37(s,1H)
【0173】参考例21 3,4−ジフルオロ−2−(2−オキソプロピル)ニト
ロベンゼン(148) 60%水素化ナトリウム12.1g(303mmol)をテトラヒドロ
フラン45mlに加え、寒剤冷下、アセト酢酸エチル39.0g
(300mmol)のテトラヒドロフラン90ml溶液を、20℃以
下で、30分かけて滴下した。そのまま1時間攪拌した
後、2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン26.6g(15
0mmol)のテトラヒドロフラン90ml溶液を、10℃以下
で、30分かけて滴下した。室温で一晩攪拌した。酢酸
27mlを加え、溶媒を留去した。クロロホルム500ml で抽
出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。4
規定塩酸30ml、酢酸25mlを加え、一日加熱還流した。濃
塩酸550ml 、酢酸550ml を追加し、16時間加熱還流し
た。放冷後、クロロホルム1lで抽出し、水500ml で2
回洗った。更に飽和炭酸水素ナトリウム300ml で2回洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル300g、溶出溶媒;ク
ロロホルム:n−ヘキサン=1:3)で分離し、31.2g
の標題化合物(148)を得た(収率90%)。
【0174】参考例22 3,4−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキシプロピル)
ニトロベンゼン(149) 化合物(148)31.2g(145mmol)をメタノール500mlに
加え、水素化ホウ素ナトリウム6.04g(160mmol)を、氷冷
下、5分かけて加えた。そのまま30分攪拌した後、室
温で一晩攪拌した。4規定塩酸100ml をゆっくり加え、
室温で30分攪拌した。溶媒を留去した。クロロホルム
400ml で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去した。27.7g の標題化合物(149)を得た(収率8
9%)。
【0175】参考例23 3,4−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキシプロピル)
アニリン(150) 鉄粉23g 、濃塩酸2.3ml を水250ml 、エタノール50mlの
混合溶媒に加え、80〜90℃に加熱し、化合物(149)
27.7g(128mmol)を30分かけて、加えた。そのまま40
分加熱した。放冷後、酢酸エチル200ml を加え、不溶物
を濾過した。有機層を分取し、水層から更に酢酸エチル
200ml で抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去した。21.1g の標題化合物(15
0)を得た(収率89%)。
【0176】参考例24 ジエチル {3,4−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキ
シプロピル)アニリノ}メチレンマロネート(151) 化合物(150)21.1g(113mmol)に、ジエチル エトキ
シメチレンマロネート24.4g(113mmol)を加え、120℃
で3時間加熱した。放冷後、結晶をn−ヘキサンに分散
し、濾取した。25.0g の標題化合物(151)を得た
(収率62%)。
【0177】参考例25 ジエチル {3,4−ジフルオロ−2−(2−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシプロピル)アニリノ}メチレン
マロネート(152) 化合物(151)14.2g(40mmol) 及びイミダゾール 3.2
7g(48mmol)を塩化メチレン100ml に加え、t−ブチルジ
メチルクロロシラン7.23g(48mmol) の塩化メチレン20ml
溶液を30分かけて滴下した。室温で2時間半攪拌後、
2時間加熱還流した。イミダゾール3.27g 、t−ブチル
ジメチルクロロシラン7.23g を追加し、11時間加熱還
流した。水100ml で洗い、5%クエン酸50ml、飽和炭酸
水素ナトリウム50mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル600g、溶出溶媒;クロロホルム:n−ヘキサン=
1:1)で分離し、14.2g の油状の標題化合物(15
2)を得た(収率76%)。
【0178】参考例26 エチル 6,7−ジフルオロ−8−(2−ヒドロキシプ
ロピル)−4−ヒドロキシキノリン−3−カルボキシレ
ート(153) 化合物(152)14.2g(30mmol) にダウサームA130ml
を加え、200℃の留分が出るまで加熱し、更に20分
間加熱還流した。濃塩酸15mlを加えた。1時間半室温で
攪拌した後、析出晶を濾取した。エタノール、エーテル
の順に洗い、5.32g の標題化合物(153)を得た(収
率57%)。
【0179】参考例27 エチル 1−アミノ−6,7−ジフルオロ−8−(2−
ヒドロキシプロピル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボキシレート(154) 化合物(153)2.40g(7.7mmol)及び無水炭酸カリウム
2.13g(15.4mmol) をジメチルホルムアミド50mlに加え、
室温で4時間攪拌した。エチル O−(メシチレンスル
ホニル)アセトヒドロキサメート6.58g(23.1mmol) をジ
オキサン10mlに加え、氷冷下、70%過塩素酸2.5ml を1
0℃以下で、15分かけて滴下した。そのまま20分攪
拌し、氷水50mlに注ぎ、結晶を濾取した。氷水で洗い、
塩化メチレン50mlに溶解し、有機層を分取し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、ジメチルホルムアミドの反応溶液
に、氷冷下、5分かけて滴下した。そのまま1時間攪拌
し、水100ml を加え、結晶を濾取した。水、エタノー
ル、エーテルの順に洗い、1.00g の標題化合物(15
4)を得た(収率40%)。
【0180】実施例33 エチル 4,5−ジフルオロ−2−メチル−2,3−ジ
ヒドロ−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボキシレート(155) 参考例27で得られた化合物(154)2.35g(7.2mmol)
及びトリフェニルホスフィン2.98g(11.3mmol) をテトラ
ヒドロフラン50mlに加え、ジエチル アゾジカルボキシ
レート1.97g(11.3mmol) のテトラヒドロフラン50ml溶液
を室温で、2時間かけて滴下した。20分後、溶媒を留
去した。エタノールに固体を分散し、濾取した。エタノ
ール、エーテルの順に洗い、1.45g の標題化合物(15
5)を得た(収率65%)。 無色粉末 融点 226−230℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.25(t,J=5.9Hz,3H), 1.29(d,J=7.0Hz,3H),2.61(dd,J=
8.4Hz,17.0Hz,1H), 3.12(d,J=16.8Hz,1H),3.37-3.51(m,
1H), 4.20(q,J=7.0Hz,2H), 6.77(d,J=9.9Hz,1H),7.90(d
d,J=10.2Hz,10.2Hz,1H), 8.44(s,1H)
【0181】実施例34 メチル 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,
2−ジメチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレート(1
56) 実施例33で得られた化合物(155)1.45g(4.7mmol)
にジメチル硫酸10ml(109mmol) を加え、120℃で3時
間半加熱した。放冷後、無水炭酸カリウム15g(109mmol)
を加えた氷水90mlに加え、一晩攪拌した。クロロホルム
50mlで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル8g、溶出
溶媒;クロロホルム:メタノール=100:1)で分離
し、830mg の標題化合物(156)を得た(収率57
%)。 無色粉末 融点 184−185℃1 H-NMR(CDCl3) 1.27(d,J=6.9Hz,3H), 2.77(s,3H), 2.82(dd,J=5.5Hz,1
8.3Hz,1H),3.16(dd,J=5.1Hz,17.6Hz,1H), 3.93(s,3H),
3.54-3.66(m,1H),8.15(dd,J=9.2Hz,9.2Hz,1H), 8.59(s,
1H)
【0182】実施例35 4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,2−ジメ
チル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−
ij]シンノリン−8−カルボン酸(157) 実施例34で得られた化合物(156)830mg(2.7mmol)
に、濃塩酸4ml 、酢酸16mlを加え、3時間加熱還流し
た。水10mlを加え、析出固体を濾取した。エタノール、
エーテルの順に洗い、700mg の標題化合物(157)を
得た(収率88%)。 無色粉末 融点 270−271℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.13(d,J=7.0Hz,3H), 2.80(s,3H), 2.91(dd,J=5.1Hz,1
8.5Hz,1H),3.25(dd,J=4.8Hz,18.1Hz,1H), 3.71-3.78(m,
1H),8.19(dd,J=8.4Hz,8.4Hz,1H), 8.79(s,1H)
【0183】実施例36 5−フルオロ−4−{(cis(−)−3−アミノ−4
−メチルピロリジン)−1−イル}−2,3−ジヒドロ
−1,2α,β−ジメチル−7−オキソ−1H,7H−
ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン
酸(158) 実施例35で得られた化合物(157)100mg(0.34mmo
l) 、cis(−)−3−アミノ−4−メチルピロリジ
ン・2塩酸塩118mg(0.68mmol) 及び1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]−7−ウンデセン310mg(2.04mmol)
をアセトニトリル1ml に加え、3時間加熱還流した。溶
媒を留去し、クロロホルム40mlで抽出し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。エタノール、エーテル
に固体を分散し、濾取した。80mgの標題化合物(15
8)を得た(収率64%)。 淡褐色粉末 融点 228−230℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.00-1.21(m,6H), 2.80-2.86(m,4H), 3.94-4.04(m,1H),
7.84(d,J=13.5Hz,1H), 8.64(s,1H)
【0184】実施例37 5−フルオロ−4−{((3R)−((1'S)−アミ
ノエチル)ピロリジン)−1−イル}−2,3−ジヒド
ロ−1,2α,β−ジメチル−7−オキソ−1H,7H
−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボ
ン酸・塩酸塩(159) 実施例35で得られた化合物(157) 100mg(0.34mmo
l)、(3R)−((1’S)−アミノエチル)ピロリジ
ン・2塩酸塩127mg(0.68mmol) 及び1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]−7−ウンデセン310mg(2.04mmol)
をアセトニトリル1ml に加え、3時間加熱還流した。溶
媒を留去し、エタノール5ml 、濃塩酸1ml を加え、溶媒
を留去した。析出固体をエタノールに分散し、濾取し
た。10mgの標題化合物(159)を得た(収率8%)。 黄色粉末 融点 >210℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.00,1.23(each d,each J=8.1Hz,each 1.5H), 1.32(d,J
=8.1Hz,3H),1.67-1.79(m,1H), 2.10(brs,1H), 2.39-2.4
8(m,1H),2.79-3.00(m,4H), 3.30(brs,1H), 3.49-3.80
(m,6H),7.85(d,J=13.5Hz,1H), 8.30(brs,1H), 8.65(s,1
H)
【0185】実施例38 5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)−2,3
−ジヒドロ−1,2−ジメチル−7−オキソ−1H,7
H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カル
ボン酸(160) 実施例35で得られた化合物(157)100mg(0.34mmo
l) 及びピロリジン88mg(1.24mmol)をアセトニトリル1ml
に加え、3時間加熱還流した。溶媒を留去し、クロロ
ホルム20mlで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を留去した。エーテルで固化し、濾取した。70mgの標題
化合物(160)を得た(収率60%)。 無色粉末 融点 224−225℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 1.19(d,J=7.0Hz,3H), 2.01(brs,4H), 2.68(dd,J=5.9Hz,
16.8Hz,1H),2.82(s,3H), 3.01(dd,J=5.1Hz,17.0Hz,1H),
3.52(brs,5H),7.97(d,J=13.9Hz,1H), 8.77(s,1H)
【0186】実施例39 (1) エチル 5−フルオロ−4−(シアノ(エトキ
シカルボニル)メチル)−2,3−ジヒドロ−1−メチ
ル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−i
j]シンノリン−8−カルボキシレート(161) 60%水素化ナトリウム 168mg(4.2mmol) をN,N−ジメ
チルホルムアミド 20ml に加え、氷冷下、シアノ酢酸エ
チルエステル 452mg(4mmol) を滴下し、室温で1時間攪
拌した。エチル4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ
−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレート 612
mg(2mmol) を加え、室温で一晩攪拌し、70℃で2時間加
熱した。溶媒を留去し、クロロホルム80ml、水20mlを加
え、クエン酸で酸性にした。有機層を分取し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。カラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル 20g、溶出溶媒;酢酸エチル)で
分離し、450mg の標題化合物(161)を得た。 無色プリズム晶 融点 153−154.5℃1 H-NMR(CDCl3) 1.33, 1.42(each t,each J=7.0Hz,each3H), 2.87(s,3
H),2.91-2.96, 3.27-3.39(each m,each 1H), 3.55(brs,
2H),4.30-4.41(m,4H), 5.35(s,1H), 8.18(d,J=10.3Hz,1
H), 8.62(s,1H) (2) 実施例39(1)と同様にして下記の化合物を
得た。エチル 5−フルオロ−4−(シアノ(t−ブト
キシカルボニル)メチル)−2,3−ジヒドロ−1−メ
チル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−
ij]シンノリン−8−カルボキシレート(162) 無色針状晶 融点 169−170.5℃1 H-NMR(CDCl3) 1.41(t,J=7.3Hz,3H), 1.50(s,9H), 2.87(s,3H),2.92-3.
00, 3.29-3.40(each m,each 1H), 3.55(brs,2H),4.40
(q,J=6.9Hz,2H), 5.27(s,1H), 8.17(d,J=10.3Hz,1H),8.
62(s,1H)
【0187】実施例40 8−カルボキシ−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1
−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,
1−ij]シンノリン−4−酢酸(163) 実施例39(1)で得られた、化合物(161)450mg
に、塩酸4ml 、酢酸 16ml を加え、7時間半加熱還流し
た。溶媒を留去し、結晶を濾取し、エタノール、エーテ
ルの順に洗った。124mg の標題化合物(163)を得
た。 無色プリズム晶 融点 215℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.85(s,3H), 3.09, 3.56, 3.92(each brs,each 2H),7.9
5(d,J=9.5Hz,1H), 8.78(s,1H)
【0188】実施例41 5−フルオロ−1,4−ジメチル−2,3−ジヒドロ−
7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]
シンノリン−8−カルボン酸(164) 実施例40で得られた化合物(163)100mg 、トリエ
チルアミン1.4mlをエタノール 5mlに加え、15時間半
加熱還流した。放冷後、析出固体を濾取した。エタノー
ル、エーテルの順に洗い、65mgの標題化合物(164)
を得た。 無色粉末 融点 >260℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.38, 2.86(each s,each 3H), 3.07(t,J=5.5Hz,2H),3.3
1(t,J=3.3Hz,2H), 7.91(d,J=9.5Hz,1H), 8.76(s,1H)
【0189】実施例42 エチル 4−シアノメチル−5−フルオロ−1−メチル
−2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレー
ト(165) 実施例39(2)で得られた化合物(162)1.60g
を、塩化メチレン 20mlに加え、トリフルオロ酢酸6ml
を加え、1時間半攪拌した。トリフルオロ酢酸 4mlを追
加し、一晩攪拌した。溶媒を留去し、酢酸エチル−エー
テルで結晶化し、濾取した。410mg の標題化合物(16
5)を得た。 淡褐色粉末 融点 208.5−210.5℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 1.42(t,J=7.0Hz,3H), 2.88(s,3H), 3.13(t,J=5.9Hz,2
H),3.58(t,J=5.9Hz,2H), 3.88(s,2H), 4.40(q,J=7.0Hz,
2H),8.11(d,J=9.5Hz,1H), 8.61(s,1H) IR (KBr) 2250cm-1(CN)
【0190】実施例43 5−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1
−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,
1−ij]シンノリン−8−カルボン酸(166) 実施例3(1)で得られた化合物(8)2.78g を30%
水酸化カリウム水溶液10mlに加え、6時間加熱還流し
た。放冷後、6規定塩酸で酸性とし、析出した固体を濾
取した。水、エタノール、イソプロピルエーテルの順に
洗い、2.60g の標題化合物(166)を得た。 無色粉末 融点 >290℃1 H-NMR(DMSO-d6) 2.84(s,3H), 2.94(brs,2H), 3.49(brs,2H), 7.90(d,J=1
1.0Hz,1H),8.70(s,1H)
【0191】実施例44 メチル 5−フルオロ−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒ
ドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレー
ト(167) メタノール100ml に氷冷下、塩化チオニル9ml を加え
た。同温で30分攪拌した。実施例43で得られた化合
物(166)2.60gを加え、一日加熱還流した。放冷
後、不溶物を濾去した。濾液を留去し、残渣にクロロホ
ルムを加え、生じた固体を濾取した。2.20gの標題化合
物(167)を得た。 淡黄色粉末 融点 >290℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.78(s,3H), 2.90, 3.43(each brs,each 2H), 3.74(s,3
H),7.74(d,J=11.4Hz,1H), 8.46(s,1H)
【0192】実施例45 メチル 5−フルオロ−4−メタンスルホニルオキシ−
2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7
H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カル
ボキシレート(168) 実施例44で得られた化合物(167)304mg をピリジ
ン2ml に加え、メタンスルホン酸クロリド120mg を加え
た。室温で3時間攪拌した。クロロホルム50mlを加え、
5%クエン酸で洗った。有機層を分取し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣にエタノールを加
え、固体を濾取した。イソプロピルエーテルで洗い、26
0mg の標題化合物(168)を得た。 無色粉末 融点 247−250℃1 H-NMR(DMSO-d6) 2.82(s,3H), 3.11, 3.48(each brs,each 2H),3.70, 3.7
6(each s,each 3H), 7.95(d,J=10.3Hz, 1H), 8.57(s,1
H)
【0193】実施例46 メチル 5−フルオロ−4−(4−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シン
ノリン−8−カルボキシレート(169) 実施例44で得られた化合物(167)304mg をピリジ
ン2ml に加え、p−トルエンスルホン酸クロリド260mg
を加えた。室温で2時間攪拌した。クロロホルム50mlを
加え、水、5%クエン酸で洗った。有機層を分取し、硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣にエタ
ノールを加え、固体を濾取した。イソプロピルエーテル
で洗い、220mgの標題化合物(169)を得た。 淡黄色粉末 融点 182−186℃1 H-NMR(CDCl3) 2.51(s,3H), 2.88(s,3H), 3.23, 3.47(each t,each J=
6.0Hz,each 2H),3.92(s,3H), 7.40, 7.86(each d,each
J=8.1Hz,each 2H),8.04(d,J=9.9Hz,1H), 8.64(s,1H)
【0194】実施例47 メチル 5−フルオロ−4−(トリフルオロメタンスル
ホニルオキシ)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シン
ノリン−8−カルボキシレート(170) 実施例46で得られた化合物(167)2.8gをピリジン
10mlに加え、氷冷下、無水トリフルオロメタンスルホン
酸2.35mlを20分かけて加えた。室温で1日攪拌した。
クロロホルム200ml を加え、5%クエン酸で洗った。有
機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
した。残渣にエタノールを加え、固体を濾取した。カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出溶媒;クロロ
ホルム:酢酸エチル=1:1)で分離し、固体を濾取
し、イソプロピルエーテルで洗い、1.2gの標題化合物
(170)を得た。 無色粉末 融点 170−172℃1 H-NMR(CDCl3) 2.90(s,3H), 3.20, 3.55(each t,each J=6.0Hz,each 2
H),3.96(s,3H), 8.25(d,J=10.0Hz,1H), 8.65(s,1H)
【0195】実施例48 メチル 5−フルオロ−4−(3−オキソ−1−シクロ
ヘキセン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1−メチル
−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−i
j]シンノリン−8−カルボキシレート(171) 実施例47で得られた化合物(170)424mg 、3−ト
リブチルスタニル−2−シクロヘキセン−1−オン404m
g 、塩化リチウム127mg 及びビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)クロリド14mgをテトラヒドロフ
ラン5ml に加え、窒素雰囲気下、3日間加熱還流した。
溶媒を留去し、残渣にn−ヘキサンを加え、固体を濾取
した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出溶
媒;クロロホルム:酢酸エチル=8:1)で分離し、12
0mg の標題化合物(171)を得た。 淡黄色油状物1 H-NMR(DMSO-d6) 2.05-2.20(m,2H), 2.59(s,2H), 2.84(s,3H), 2.85-3.03
(m,2H),3.44(brs,2H), 3.75(s,3H), 6.13(s,1H), 7.83
(d,J=10.0Hz,1H),8.56(s,1H)
【0196】実施例49 5−フルオロ−4−(3−オキソ−1−シクロヘキセン
−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オ
キソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノ
リン−8−カルボン酸(172) 実施例48で得られた化合物(171)120mg をテトラ
ヒドロフラン3ml 、6規定塩酸1ml 及び水1ml の混合溶
液に加え、室温で4日間攪拌した。析出した固体を濾取
した。水、エタノールの順に洗い、44mgの標題化合物
(172)を得た。 無色針状晶 融点 >300℃1 H-NMR(DMSO-d6) 2.00-2.20(m,2H), 2.60(brs,2H), 2.91(s,3H), 3.05(br
s,2H),3.45-3.55(m,2H), 6.17(s,1H), 8.01(d,J=10.0H
z,1H),8.81(s,1H)
【0197】実施例50 エチル 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−6−
オキソ−1H,6H−ピリド[3,2,1−hi]イン
ダゾール−7−カルボキシレート(173) 実施例16で得られた化合物(99)1.29g(4mmol)を濃
塩酸・酢酸(容積比1:4)混液8mlに加え、30分加熱
還流した。放冷後、水50mlで希釈し、析出した固体を濾
取した。水、エタノール、エーテルの順で洗浄した。標
題化合物(173)1.07g を得た(収率97%)。 微黄色粉末 融点 192−197℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.27(t,J=7.0Hz,3H), 4.19(q,J=7.0Hz,2H), 4.88(d,J=
7.5Hz,2H),7.77(dd,J=7.0Hz,10.6Hz,1H), 7.98(t,J=7.5
Hz,1H), 8.68(s,1H)
【0198】実施例51 エチル 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−1−
ヒドロキシメチル−6−オキソ−1H,6H−ピリド
[3,2,1−hi]インダゾール−7−カルボキシレ
ート(174) 実施例50で得られた化合物(173)1.07g(3.9mmol)
をギ酸20mlと37%ホルムアルデヒド液10mlの混液に加
え、2時間加熱還流した。放冷後、水50mlで希釈し、析
出した結晶を濾取した。水、冷エタノール、エーテルの
順で洗浄した。標題化合物(174)1.14g を得た(収
率96%)。 無色針状晶 融点 194−201℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.28(t,J=7.0Hz,3H), 4.22(q,J=7.0Hz,2H), 4.71(d,J=
7.0Hz,2H),4.93(s,2H), 6.26(t,J=7.0Hz,1H), 7.75(dd,
J=7.0Hz,10.6Hz,1H),8.83(s,1H)
【0199】実施例52 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−1−ヒドロキ
シメチル−6−オキソ−1H,6H−ピリド[3,2,
1−hi]インダゾール−7−カルボン酸(175) 実施例51で得られた化合物(174)61mg(0.2mmol)
をギ酸1ml、水1mlの混液に加え、6時間加熱還流し
た。放冷後、析出した結晶を濾取した。水、エタノー
ル、エーテルの順で洗浄した。標題化合物(175)41
mgを得た(収率73%)。 無色針状晶 融点 265−277℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 4.85(d,J=7.0Hz,2H), 5.04(s,2H), 6.31(t,J=7.0Hz,1
H),8.02(dd,J=7.0Hz,10.6Hz,1H), 9.30(s,1H)
【0200】実施例53 エチル 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−1−
メトキシメチル−6−オキソ−1H,6H−ピリド
[3,2,1−hi]インダゾール−7−カルボキシレ
ート(176) 実施例52で得られた化合物(174)61mg(0.2mmol)
をジメチル硫酸2mlに加え、120 ℃で6時間攪拌した。
放冷後、内容物を飽和炭酸ナトリウム水溶液50mlに加
え、室温で4時間攪拌した。クロロホルムで抽出し、抽
出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。固体残渣をエーテルに分散して沈澱を濾取し、エー
テルで洗浄し、標題化合物(176)57mgを得た(収率
89%)。 黄色粉末 融点 183〜199℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.28(t,J=7.0Hz,3H), 3.34(s,3H), 4.24(q,J=7.0Hz,2
H), 4.67(s,2H),4.98(s,2H), 7.79(dd,J=7.0Hz,10.6Hz,
1H), 8.88(s,1H)
【0201】実施例54 エチル 4,5−ジフルオロ−1−ヒドロキシメチル−
2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレー
ト(177) 実施例1で得られた化合物(5)100mg を酢酸3ml に溶
解し、攪拌しながら、ホルマリン1.5ml を加え、30分
攪拌した。析出した固体を濾取し、エーテルで洗い、64
mgの標題化合物(177)を得た。 無色針状晶 融点 >245℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.27(t,J=7.0Hz,3H), 3.01(brs,2H), 3.63(t,J=6.4Hz,2
H),4.21(q,J=7.0Hz,2H), 4.50(d,J=6.3Hz,2H), 6.20(t,
J=6.3Hz,1H),7.92(dd,J=8.8Hz,10.7Hz,1H),8.48(s,1H)
【0202】実施例55 4,5−ジフルオロ−1−ヒドロキシメチル−2,3−
ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,
1−ij]シンノリン−8−カルボン酸(178) 実施例3(4)で得られた化合物(10)50mgを酢酸3m
l に懸濁し、攪拌しながら、ホルマリン1.5ml を加え、
1時間攪拌した。エーテルを加え、析出した固体を濾取
した。エーテルで洗い、40mgの標題化合物(178)を
得た。 無色針状晶 融点 >255℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 3.01(brs,2H), 3.69(t,J=5.9Hz,2H), 4.57(d,J=7.0Hz,2
H),6.22(t,J=7.0Hz,1H), 8.17(dd,J=8.8Hz,10.3Hz,1H),
8.77(s,1H)
【0203】実施例56 5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)−1−ヒ
ドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1
H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8
−カルボン酸(179) 実施例4(21)で得られた化合物(102)200mg を
酢酸8ml、ホルマリン4ml の混合溶媒に加え、80℃で
2時間加熱した。析出した固体を濾取し、エーテルで洗
い、50mgの標題化合物(179)を得た。 黄色粉末 融点 258−261℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.51(brs,2H), 2.90(t,J=5.9Hz,2H), 3.24-3.72(m,6H),
4.55(d,J=6.8Hz,2H), 6.25(t,J=6.8Hz,1H), 7.82(d,J=1
4.2Hz,1H),8.62(s,1H)
【0204】実施例57 エチル 4,5−ジフルオロ−1−メトキシメチル−
2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレー
ト(180) 実施例54で得られた化合物(177)65mgをテトラヒ
ドロフラン5ml に懸濁し、ジエチルアミノサルファート
リフルオリド270 μl を加えて4時間攪拌した。メタノ
ール1ml を加え、析出した固体を濾取した。エーテルで
洗い、34mgの標題化合物(180)を得た。 無色針状晶 融点 >240℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 1.41(t,J=7.0Hz,3H), 3.05(t,J=5.9Hz,2H), 3.36(s,3
H),3.63(t,J=6.4Hz,2H), 4.35-4.42(m,4H),8,13(dd,J=
8.8Hz,10.3Hz,1H), 8.50(s,1H)
【0205】実施例58 エチル 4,5−ジフルオロ−1−エトキシメチル−
2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレー
ト(181) 実施例54で得られた化合物(177)65mgをテトラヒ
ドロフラン5ml に懸濁し、ジエチルアミノサルファート
リフルオリド270 μl を加えて4時間攪拌した。エタノ
ール1ml を加え、析出した固体を濾取した。エーテルで
洗い、28mgの標題化合物(181)を得た。 無色粉末 融点 >190℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 1.11(t,J=7.3Hz,3H), 1.40(t,J=7.0Hz,3H), 3.05(t,J=
5.9Hz,2H),3.55(q,J=7.3Hz,2H), 3.64(t,J=6.4Hz,2H),
4.34-4.46(m,4H),8.13(dd,J=8.8Hz,10.3Hz,1H), 8.50
(s,1H)
【0206】実施例59 4,5−ジフルオロ−1−ベンジル−2,3−ジヒドロ
−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−i
j]シンノリン−8−カルボン酸(182) 実施例3(4)で得られた化合物(10)530mg をトル
エン15mlに加え、ベンジルアルコ−ル1ml 、及び、p−
トルエンスルホン酸1水和物456mg を加え、生成する水
を除去しながら、130℃で48時間加熱した。溶媒を
留去し、残渣に、エーテルを加え、固体を濾取した。エ
ーテルで洗い、370mg の標題化合物(182)を得た。 淡黄色針状晶 融点 >194℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 3.18(t,J=5.9Hz,2H), 3.59(t,J=6.4Hz,2H), 4.11(s,2
H),7.27-7.40(m,5H), 8.20(dd,J=8.8Hz,9.8Hz,1H), 8.4
9(s,1H)
【0207】実施例60 5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)−1−ベ
ンジル−2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−
ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン
酸(183) 実施例59で得られた化合物(182)50mg、ピロリジ
ン26mg、及び、トリエチルアミン10mgをアセトニトリル
3ml に加え、80℃で3時間加熱した。溶媒を留去し、
残渣に、エタノールを加え、固体を濾取した。エタノー
ル、エーテルの順に洗い、33mgの標題化合物(183)
を得た。 淡黄色針状晶 融点 174−180℃1 H-NMR(CDCl3) 2.04(brs,4H), 2.97(t,J=5.9Hz,2H), 3.46(t,J=6.4Hz,2
H),3.58(brs,4H), 4.16(s,2H), 7.26-7.39(m,5H), 7.99
(d,J=13.7Hz,1H),8.46(s,1H)
【0208】実施例61 4−(2−アミノエチルチオ)−5−フルオロ−1−メ
チル−2,3−ジヒドロ−7−オキソ−1H,7H−ピ
リド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸
(184) 実施例3(1)で得られた化合物(8)100mg 、2−ア
ミノエタンチオ−ル56mg、及び、トリエチルアミン109m
g をアセトニトリル2ml に加え、2時間加熱還流した。
放冷後、溶媒を留去した。残渣にエタノールを加え、析
出した固体を濾取し、エーテルで洗った。60mgの標題化
合物(184)を得た。 無色粉末 融点 >200℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.68(t,J=6.4Hz,2H), 2.87(s,3H), 3.07(t,J=6.8Hz,2
H),3.22-3.30, 3.51-3.62(each m,each 2H), 7.99(d,J=
9.8Hz,1H),8.79(s,1H)
【0209】参考例28 3−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)ニトロベ
ンゼン(185) 亜硝酸ナトリウム6.52g(94.5mmol) を濃硫酸45mlに氷冷
下、30分かけて加えた。続けて、参考例6で得られた
化合物(124)14.5g(72.9mmol) の酢酸180ml 溶液を
20℃を越えないように1時間半かけて滴下した。その
まま20分攪拌した。酸化銅40.9g(285.8mmol)のエタノ
ール300ml 懸濁液に、滴下した。反応液を50℃に加熱
し、20分攪拌した。氷水1.0 lに注ぎ、クロロホルム
1.0 lを加えた。不溶物を濾去し、有機層を分取した。
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。カラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル500g、溶出溶媒;クロロ
ホルム)で分離し、6.22g の標題化合物(185)を得
た(収率46%)。
【0210】参考例29 ジエチル {3−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)アニリノ}メチレンマロネート(186) 鉄粉15.4g 、濃塩酸1.4ml を水160ml 、エタノール30ml
の混合溶媒に加え、80〜90℃に加熱し、化合物(18
5)20.3g(110mmol)を15分かけて、加えた。そのまま
10分加熱した。放冷後、酢酸エチル200ml を加え、不
溶物を濾過した。有機層を分取し、10%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去した。得られた油状物に、ジエチル エトキシメチ
レンマロネート23.2g(107mmol)を加え、120℃で4時
間加熱した。放冷後、結晶をn−ヘキサンに分散し、濾
取した。21.9g の標題化合物(186)を得た(収率6
1%)。
【0211】参考例30 エチル 7−フルオロ−8−(2−ヒドロキシエチル)
−4−ヒドロキシキノリン−3−カルボキシレート(1
87) 化合物(186) 20.0g(61.7mmol)及びイミダゾール
5.11g(75mmol)を塩化メチレン120ml に加え、t−ブチ
ルジメチルクロロシラン11.2g(74.4mmol) の塩化メチレ
ン25ml溶液を5分かけて滴下した。室温で40分攪拌
し、水50mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去した。得られた油状物に、ダウサームA210ml を加
え、200℃の留分が出るまでで加熱し、更に20分間
加熱還流した。放冷後、濃塩酸30mlを加えた。20分室
温で攪拌した後、炭酸水素ナトリウムで中和した。析出
晶を濾取した。水、エタノール、エーテルの順に洗い、
8.99gの標題化合物(187)を得た(収率52%)。
【0212】参考例31 エチル 1−アミノ−7−フルオロ−8−(2−ヒドロ
キシエチル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボキシレート(188) 化合物(187)8.99g(32.2mmol) 及び無水炭酸カリウ
ム8.89g(64.4mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド21
0ml に加え、室温で4時間攪拌した。エチルO−(メシ
チレンスルホニル)アセトヒドロキサメート27.6g(96.7
mmol) をジオキサン40mlに加え、氷冷下、70%過塩素酸
10.5mlを10℃以下で、30分かけて滴下した。そのま
ま20分攪拌し、氷水400ml にあけ、結晶を濾取した。
氷水で洗い、塩化メチレン150ml に溶解し、有機層を分
取し、硫酸マグネシウムで乾燥後、N,N−ジメチルホ
ルムアミドの反応溶液に、氷冷下、10分かけて滴下し
た。そのまま1時間攪拌し、水200ml を加え、結晶を濾
取した。水、エタノール、エーテルの順に洗い、1.81g
の標題化合物(188)を得た(収率19%)。
【0213】実施例62 エチル 4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−7−オキソ
−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン
−8−カルボキシレート(189) 参考例31で得られた化合物(188)1.81g(6.2mmol)
及びトリフェニルホスフィン2.55g(9.7mmol)をテトラヒ
ドロフラン40mlに加え、ジエチル アゾジカルボキシレ
ート1.69g(9.7mmol)のテトラヒドロフラン40ml溶液を室
温で、1時間半かけて滴下した。30分後、溶媒を留去
した。エタノールに固体を分散し、濾取した。エタノー
ル、エーテルの順に洗い、1.24g の標題化合物(18
9)を得た(収率72%)。 無色粉末 融点 224−225℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.27(t,J=6.9Hz,3H), 2.88(brs,2H), 3.39(brs,2H),4.2
0(q,J=7.0Hz,2H), 6.85(brs,1H), 7.34(dd,J=8.8Hz,8.8
Hz,1H),8.09(dd,J=6.6Hz,6.6Hz,1H), 8.42(s,1H)
【0214】実施例63 メチル 4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル
−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−i
j]シンノリン−8−カルボキシレート(190) 実施例62で得られた化合物(189)1.24g(4.5mmol)
にジメチル硫酸8ml(87mmol) を加え、120℃で3時間
加熱した。放冷後、無水炭酸カリウム12g(87mmol) を加
えた氷水70mlに加え、1時間攪拌した。クロロホルム10
0ml で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g 、溶
出溶媒;クロロホルム:メタノール=100:1)で分
離し、571mg の標題化合物(190)を得た(収率46
%)。 無色粉末 融点 199−203℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3) 2.87(s,3H), 3.04(t,J=5.9Hz,2H), 3.50(t,J=5.9Hz,2
H),3.92(s,3H), 7.15(dd,J=8.4Hz,8.4Hz,1H), 8.35(dd,
J=6.2Hz,9.0Hz,1H),8.59(s,1H)
【0215】実施例64 4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オ
キソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノ
リン−8−カルボン酸(191) 実施例63で得られた化合物(190)40mg(0.14mmol)
に、濃塩酸0.3ml 、酢酸1.2ml を加え、3時間加熱還流
した。水5ml を加え、析出晶を濾取した。水、エタノー
ル、エーテルの順に洗い、30mgの標題化合物(190)
を得た(収率79%)。 無色針状晶 融点 213℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.89(s,3H), 3.07(t,J=5.9Hz,2H), 3.53(t,J=6.2Hz,2
H),7.59(dd,J=8.8Hz,8.8Hz,1H), 8.32(dd,J=6.9Hz,9.2H
z,1H),8.81(s,1H)
【0216】実施例65 4−(ピロジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸(192) 実施例64で得られた化合物(191)15mg(0.06mmol)
及びピロリジン0.1mlをアセトニトリル5ml に加え、2
時間加熱還流した。溶媒を留去した。結晶をエタノール
に分散し、濾取した。エーテルの順に洗い、15mgの標題
化合物(192)を得た(収率84%)。 淡黄色プリズム晶 融点 272℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.94(brs,4H), 2.92(s,3H), 3.01(brs,2H), 3.54(brs,4
H),7.15(d,J=10.6Hz,1H), 8.08(d,J=9.5Hz,1H),8.60(s,
1H)
【0217】参考例32 エチル 1−(N−t−ブチルオキシカルボニル−N−
メチルアミノ)−5,6,7,8−テトラフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキ
シレート(193) 2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイル酢酸エ
チル28.6g 、オルトギ酸エチル23.2g 及び無水酢酸32.3
g の混合物を8時間、加熱還流した。溶媒を留去した。
得られた油状物を塩化メチレン100ml に溶解し、N−
(t−ブチルオキシカルボニル)−N−メチルヒドラジ
ン14.6g の塩化メチレン30ml溶液を氷冷下滴下し、2時
間攪拌した。溶媒を留去した。得られた油状物を、n−
ヘキサンで結晶化し、濾取した。18.2g の2−(2,
3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイル)−3−
(2−t−ブチルオキシカルボニル−2−メチルヒドラ
ジノ)アクリル酸エチルを得た。得られたアクリル酸エ
チル体及び無水炭酸カリウム6.2gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド50mlに加え、70℃で1時間加熱した。反応
溶液を氷水200ml に注ぎ、沈澱物を濾取した。沈澱物を
クロロホルム200ml に溶解し、水洗後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた油状物をn−ヘ
キサンで結晶化し、13.7g の標題化合物(193)を得
た(収率33%)。
【0218】参考例33 エチル 1−(N−メチルアミノ)−5,6,7,8−
テトラフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボキシレート(194) 化合物(193)4.2gを酢酸エチル30mlに溶解し、氷冷
下、4規定塩酸−ジオキサン溶液40mlを加え、室温で一
晩攪拌した。溶媒を留去した。残渣をクロロホルム100m
l に溶解し、10%炭酸ナトリウム水溶液50mlを加え、
室温で30分攪拌した。有機層を分取し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。結晶をエーテルに分散
し、濾取し、2.9gの標題化合物(194)を得た(収率
91%)。
【0219】実施例66 エチル 1−[N−{2,2−ビス(t−ブチルオキシ
カルボニル)エチル}−N−メチル]アミノ−5,6,
7,8−テトラフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボキシレート(195) 参考例33で得られた化合物(194)9.5g及びジ−t
−ブチル メチリデンマロネート13.7g を塩化メチレン
90mlに溶解し、氷冷下、四塩化チタン3.3ml を40分か
けて滴下し、更に1時間攪拌した。反応溶液を氷水に注
ぎ、有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去した。得られた油状物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(シリカゲル、溶出溶媒;酢酸エチル:塩化メチ
レン=1:20)で分離し、8.6gの標題化合物(19
5)を得た(収率47%)。 無色粉末 融点 118−122℃1 H-NMR(CDCl3) 1.39(s,12H), 1.46(s,9H), 3.00(s,3H), 3.19-3.23(m,1
H),3.48-3.62(m,2H),4.40(q,J=7.1Hz,2H), 8.52(s,1H)
【0220】実施例67 エチル 3,3−ビス(t−ブチルオキシカルボニル)
−4,5,6−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボキシレート(196) 実施例66で得られた化合物(195)10.0g をジメチ
ルスルホキシド150mlに溶解し、室温で攪拌し、炭酸セ
シウム3.0gを加え、80℃で3時間攪拌した。放冷後、
反応溶液を5%クエン酸水溶液500ml 、酢酸エチル500m
l に注ぎ、有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去した。残渣をエーテルに溶解し、不溶物
を濾去した。濾液を留去し、残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー(シリカゲル、溶出溶媒;クロロホルム)で
分離し、1.6gの標題化合物(196)を得た(収率17
%)。 無色粉末 融点 169−173℃1 H-NMR(CDCl3) 1.40(t,J=7.1Hz,3H), 1.49(s,18H), 2.76(s,3H), 4.04
(s,2H),4.39(q,J=7.1Hz,2H), 8.47(s,1H)
【0221】実施例68 4,5,6−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メ
チル−7−オキソ−8−エトキシカルボニル−1H,7
H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−3−カル
ボン酸(197) 実施例67で得られた化合物(196)1.0gをトリフル
オロ酢酸2ml に溶解し、60℃で2時間加熱した。反応
溶液をイソプロピルエーテル50mlに注ぎ、析出固体を濾
取した。0.67g の標題化合物(197)を得た(収率99
%)。 無色粉末 融点 219−223℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.28(t,J=7.1Hz,3H), 2.78(s,3H), 3.73-3.76(m,2H),
4.18-4.25(m,3H),8.45(s,1H)
【0222】実施例69 エチル 4,5,6−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ
−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレート(1
98) 実施例68で得られた化合物(197)300mg をN−メ
チルピロリドン6ml に溶解し、160℃で3時間加熱し
た。放冷後、反応溶液に水を加え、クロロホルムで3回
抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(シリ
カゲル、溶出溶媒;クロロホルム)で分離し、128mg の
標題化合物(198)を得た(収率49%)。 無色粉末 融点 236−240℃1 H-NMR(CDCl3) 1.40(t,J=7.1Hz,3H), 2.83(s,3H),3.00-3.08, 3.44-3.5
1(each m,each 2H), 4.38(q,J=7.1Hz,2H),8.49(s,1H)
【0223】実施例70 4,5,6−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メ
チル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−
ij]シンノリン−8−カルボン酸(199)実施例6
9で得られた化合物(198)30mgを酢酸0.4ml、12
規定塩酸0.1ml に加え、100℃で2時間加熱した。放
冷後、水を加え、析出固体を濾取した。水、エタノー
ル、エーテルの順に洗い、22mgの標題化合物(199)
を得た(収率81%)。 無色粉末 融点 255−260℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.85(s,3H), 3.07-3.10, 3.49-3.55(each m,each 2H),
8.78(s,1H)
【0224】実施例71 エチル 4,5−ジフルオロ−6−ベンジルアミノ−
2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7
H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カル
ボキシレート(200) 実施例69で得られた化合物(198)62mg及びベンジ
ルアミン50mgをトルエン2ml に加え、80℃で24時間
加熱した。反応溶液をクロロホルムに溶解し、5%クエ
ン酸水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去した。固体をエーテルに分散し、濾取した。59mgの
標題化合物(200)を得た(収率74%)。 無色粉末 融点 186−190℃1 H-NMR(CDCl3) 1.38(t,J=7.3Hz,3H), 2.78(s,3H),2.83-2.90, 3.33-3.3
9(each m,each 2H), 4.36(q,J=7.3Hz,2H),4.68, 4.70(e
ach d,each J=3.9Hz,each 1H), 7.22-7.38(m,5H),8.40
(s,1H), 10.81(brs,1H)
【0225】実施例72 エチル 4,5−ジフルオロ−6−アミノ−2,3−ジ
ヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボキシレー
ト(201) 実施例71で得られた化合物(200)59mgをエタノー
ル10ml、酢酸10mlに溶解し、10%パラジウム炭素5mg
を加え、水素雰囲気下、24時間攪拌した。触媒を濾去
し、濾液を留去した。残渣をクロロホルムに溶解し、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去した。固体をエーテルに分散し、
濾取した。27mgの標題化合物(201)を得た(収率59
%)。 黄色粉末 融点 255−257℃1 H-NMR(CDCl3) 1.39(t,J=7.1Hz,3H), 2.80(s,3H),2.89, 3.39(each t,e
ach J=6.0Hz,each 2H), 4.38(q,J=7.1Hz,2H),7.03(brs,
2H), 8.44(s,1H)
【0226】実施例73 6−アミノ−4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−
1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸(202) 実施例72で得られた化合物(201)20mgを酢酸0.4m
l 、12規定塩酸0.1ml に加え、100℃で2時間加熱
した。放冷後、水を加え、析出固体を濾取した。水、エ
タノール、エーテルの順に洗い、13mgの標題化合物(2
02)を得た(収率72%)。 淡黄色粉末 融点 >290℃1 H-NMR(DMSO-d6) 2.80(s,3H), 2.86-2.91, 3.40-3.45(each m,each 2H),
7.71(brs,2H), 8.61(s,1H)
【0227】実施例74 6−アミノ−5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1
H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8
−カルボン酸(203) 実施例73で得られた化合物(202)4mg 及びピロリ
ジン10μl をアセトニトリル1ml に加え、80℃で3時
間加熱した。溶媒を留去した。残渣をエタノール、エー
テルで洗い、2mg の標題化合物(203)を得た。 淡黄色粉末 融点 >290℃1 H-NMR(CDCl3) 1.97-2.06(m,4H), 2.79-2.85(m,2H), 2.86(s,3H),3.30-
3.35(m,2H), 3.44-3.53(m,4H), 6.57(brs,2H), 8.66(s,
1H)
【0228】実施例75 5−フルオロ−4−(3−ヒドロキシ−2−メチルアゼ
チジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−
7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]
シンノリン−8−カルボン酸(204) 実施例61と同様にして標題化合物(204)を得た。 淡黄色粉末 融点 261−263℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.41(d,J=6.4Hz,3H), 2.87(s,3H), 3.82-3.97(m,1H),4.
06(brs,1H),4.52-4.70, 4.70-4.87(each m,each 1H),5.
76(brs,1H), 7.78(d,J=14.7Hz,1H),8.61(s,1H)
【0229】実施例76 (3−アミノ−メチルアゼチジン−1−イル)−5−フ
ルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−
1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−
8−カルボン酸・塩酸塩(205) 実施例61と同様にして標題化合物(205)を得た。 黄色粉末 融点 205−210℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.48(d,J=5.9Hz,3H), 2.56-2.75(m,1H), 2.88(s,3H),3.
00-3.22(m,1H), 3.72(brs,1H),4.10-4.28, 4.75-4.90,
4.90-5.10(each m,each 1H),7.81(d,J=14.2Hz,1H), 8.6
3(s,1H), 8.70(brs,3H)
【0230】実施例77 エチル 8−アセトキシメチル−1−(N,N−ジアセ
チルアミノ)−6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソキノリン−3−カルボキシレート(20
6) 実施例14で得られた化合物(97)680mg(2mmol)を無
水酢酸10mlに加え、110℃で4時間攪拌した。放冷
後、減圧濃縮した。固体状残渣を石油エーテルに分散し
て濾取した。標題化合物(206)776mgを得た(収率
90%)。 褐色無定形固体1 H-NMR(DMSO-d6) 1.30(t,J=7.0Hz,3H), 2.00(s,3H), 2.39(s,6H), 4.28
(q,J=7.0Hz,2H),5.07(s,2H), 8.30(dd,J=7.0Hz,J=10.6H
z,1H), 9.01(s,1H)
【0231】実施例78 エチル 8−アセトキシメチル−1−(N−アセチルア
ミノ)−6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソキノリン−3−カルボキシレート(207) 実施例77で得られた化合物(206)424mg(1mmol)を
ジメチルスルホキシド10mlに溶解し、室温で攪拌しな
がら、ピロリジン71mg(1mmol) をジメチルスルホキシド
1mlに溶解したものを2時間かけて加えた。室温で20
時間攪拌した後、水50mlを加えて室温で2時間攪拌し
た。析出した沈澱を濾取し、水、ジエチルエーテルので
順で洗浄し、真空乾燥した。標題化合物(207)353m
g を得た(収率97%)。 微黄色プリズム晶 融点 119−121℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.29(t,J=7.0Hz,3H), 2.03(s,6H), 4.27(q,J=7.0Hz,2
H),5.40(s,2H), 8.22(dd,J=7.0Hz,J=10.6Hz,1H), 8.59
(s,1H)
【0232】実施例79 エチル 8−アセトキシメチル−1−(N−アセチル−
N−メチルアミノ)−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキシレート
(208) 実施例78で得られた化合物(207)650mg(1.7mmol)
をN,N-ジメチルホルムアミド17mlに溶解し、無水炭酸
カリウム510mg を加え、室温で攪拌しながらヨウ化メチ
ル374mg(2.55mmol) を加えた。室温で20時間攪拌した
後、水50mlを加えて2時間攪拌した。析出した沈澱を
濾取し、水、ジエチルエーテルの順で洗浄し、真空乾燥
した。標題化合物(208)362mg を得た(収率54
%)。微黄色針状晶 融点 196−198℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.30(t,J=7.0Hz,3H), 1.72−2.23(m,6H), 3.34(s,0.3
H),3.56(s,0.7H), 4.18−4.25(m,2H), 4.87−5.39(m,2
H),8.08−8.32(m,1H), 8.82(s,0.7H), 8.95(s,0.3H)
【0233】実施例80 エチル 1−(N−メチルアミノ)−6,7−ジフルオ
ロ−8−ヒドロキシメチル−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボキシレート(209) 実施例(79)で得られた化合物(208)793mg(2mmo
l)をエタノール4mlと4規定塩酸−ジオキサン溶液8ml
よりなる混液に加え、60℃で5時間攪拌した。放冷
後、氷冷下攪拌しながら、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を中和するまで滴下し、室温で2時間攪拌した。析出
した沈澱を濾取し、水、ジエチルエーテルの順で洗浄
し、真空乾燥した。標題化合物(209)506mg を微黄
色結晶として得た。 微黄色プリズム晶 融点 217−222℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.30(t,J=7.0Hz,3H), 2.85(s,3H), 3.37(s,3H),4.24(q,
J=7.0Hz,2H), 5.02(brs,2H), 5.11(brs,1H), 6.93(m,1
H),8.10(dd,J=7.0Hz,J=10.6Hz,1H), 8.77(s,1H)
【0234】実施例81 エチル 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−1−
メチル−6−オキソ−1H,6H−ピリド[3,2,1
−hi]インダゾール−7−カルボキシレート(21
0) 実施例80で得られた化合物(209)437mg(1.4mmol)
をテトラヒドロフラン14mlに加え、室温で攪拌しなが
らトリエチルアミン283mg(2.8mmol)、塩化4−トルエン
スルホニル266mg(1.4mmol)、4-ジメチルアミノピリジン
10mgを加え、60℃で6時間攪拌した。放冷後、析出し
た結晶を濾取し、テトラヒドロフラン、水、テトラヒド
ロフランの順で洗浄した。標題化合物(210)257mg
を得た(収率62%)。 無色針状晶 融点 >215℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.28(t,J=7.0Hz,3H), 3.06(s,3H), 4.21(q,J=7.0Hz,2
H),4.87(s,2H), 7.79(dd,J=7.0Hz,J=11.4Hz,1H), 8.89
(s,1H)
【0235】実施例82 3,4−ジフルオロ−1,2−ジヒドロ−1−メチル−
6−オキソ−1H,6H−ピリド[3,2,1−hi]
インダゾール−7−カルボン酸(211) 実施例81で得られた化合物(210)88mg(0.3mmol)
を蟻酸2ml、水2mlの混液に加え、6時間加熱還流し
た。放冷後、析出した結晶を濾取し、水、ジエチルエー
テルの順で洗浄し、真空乾燥した。標題化合物(21
1)58mgを得た(収率73%)。 無色針状晶 融点 >250℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 3.21(s,3H), 4.99(s,2H), 8.07(dd,J=7.0Hz,J=11.1Hz,1
H), 9.27(s,1H)
【0236】実施例83 4−フルオロ−3−(ピロリジン−1−イル)−1,2
−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−1H,6H−ピ
リド[3,2,1−hi]インダゾール−7−カルボン
酸(212) 実施例82で得られた化合物(211)25mg及びピロリ
ジン21mgをジメチルスルホキシド0.6ml に加え室温で1
時間撹拌した。析出した固体を濾取し、エーテル、n−
ヘキサンの順で洗浄し、標題化合物(212)18mgを得
た。 黄色粉末 融点 >248℃(decomp.)1 H-NMR(CDCl3/CD3OD=5/1) 2.03(brs,4H), 3.12(s,3H), 5.04(s,2H), 7.67(d,J=14.
0Hz,1H),8.70(s,1H)
【0237】実施例84 4−(7−アミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン
−5−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸(214) 実施例6(1)と同様にして、標題化合物(214)を
得た。 黄色粉末 融点 222−225℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 0.75(brs,2H), 0.87-0.95(m,1H), 1.12-1.22(m,1H), 2.
90(s,3H),3.04-3.19(m,3H), 4.07(d,J=9.5Hz,1H), 4.14
-4.25(m,1H),7.89(d,J=13.9Hz,1H), 8.43(brs,2H), 8.7
1(s,1H)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0229
【補正方法】変更
【補正内容】
【0229】実施例764−(3−アミノ−2− メチルアゼチジン−1−イル)
−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シン
ノリン−8−カルボン酸・塩酸塩(205) 実施例61と同様にして標題化合物(205)を得た。 黄色粉末 融点 205−210℃1 H-NMR(DMSO-d6) 1.48(d,J=5.9Hz,3H), 2.56-2.75(m,1H), 2.88(s,3H),3.
00-3.22(m,1H), 3.72(brs,1H),4.10-4.28, 4.75-4.90,
4.90-5.10(each m,each 1H),7.81(d,J=14.2Hz,1H), 8.6
3(s,1H), 8.70(brs,3H)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0237
【補正方法】変更
【補正内容】
【0237】実施例84 4−(7−アミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン
−5−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸(213) 実施例6(1)と同様にして、標題化合物(213)を
得た。 黄色粉末 融点 222−225℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 0.75(brs,2H), 0.87-0.95(m,1H), 1.12-1.22(m,1H), 2.
90(s,3H),3.04-3.19(m,3H), 4.07(d,J=9.5Hz,1H), 4.14
-4.25(m,1H),7.89(d,J=13.9Hz,1H), 8.43(brs,2H), 8.7
1(s,1H)実施例85 4−{(3R)−((1’S)−(2−アミノプロパノ
イルアミノ)エチル)ピロリジン−1−イル}−5−フ
ルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−
1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−
8−カルボン酸・塩酸塩(214) 実施例11(1)と同様にして、標題化合物(214)
を得た。 黄色プリズム晶 融点 189−193℃ 1H-NMR(DMS0-d6) 1.18, 1.34(each d,each J=6.6Hz,each 3H), 1.60-1.7
5, 2.00-2.13, 2.30-2.40, 2.27-2.86(each m,each 1H),
2.90(s,3H), 3.00-3.10(m,1H),3.33-3.52(m,5H), 3.69
-3.84(m,2H), 3.89-3.97(m,1H), 7.84(d,J=13.9Hz,1H),
8.14(brs,1H), 8.57(d,J=8.4Hz,1H), 8.68(s,1H) 実施例86 4−(7−アミノ−5ーアザスピロ[2.4]ヘプタン
−5−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸・塩酸塩(異性体
B)(215)実施例6(1)と同様にして、標題化合
物(215)を得た。 黄色粉末 融点 204−210℃ 1H-NMR(DMSO-d6) 0.75(brs,2H), 0.87-0.95(m,1H), 1.12-1.22(m,1H), 2.
90(s,3H), 3.04-3.19(m,3H), 4.07(d,J=9.5Hz,1H), 4.1
4-4.25(m,1H), 7.89(d,J=13.9Hz,1H),8.43(brs,2H), 8.
71(s,1H) 実施例87 4−(7−アミノ−5ーアザスピロ[2.4]ヘプタン
−5−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸・塩酸塩(異性体
A)(216) 実施例6(1)と同様にして、標題化合物(216)を
得た。 淡黄色粉末 融点 217−224℃ 1H-NMR(DMSO-d6) 0.75(brs,2H), 0.87-0.95(m,1H), 1.12-1.22(m,1H), 2.
90(s,3H), 3.04-3.19(m,3H), 4.07(d,J=9.5Hz,1H), 4.1
4-4.25(m,1H), 7.89(d,J=13.9Hz,1H),8.43(brs,2H), 8.
71(s,1H) 実施例88 4−(3−アミノ−2ーメチルアゼチジン−1−イル)
−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シン
ノリン−8−カルボン酸・塩酸塩(異性体B)(21
7) 実施例61と同様にして、標題化合物(217)を得
た。 淡黄色粉末 融点 210−215℃(decomp.) 1H-NMR(DMSO-d6) 1.35(d,J=6.4Hz,3H), 2.82(s,3H), 3.52(brs,2H), 3.92
-4.11(m,2H),7.86(d,J=14.2Hz,1H), 8.64(s,1H), 8.69
(brs,3H) 実施例89 6−アミノ−4−(シス(−)3−アミノ−4−メチル
ピロリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒ
ドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸・塩
酸塩(218) 実施例6と同様にして、標題化合物(218)を得た。 褐色アモルファス 1H-NMR(DMSO-d6) 1.13(d,J=13.5Hz,3H), 2.58-2.76(m,2H), 2.84(s,3H),
3.17-4.07(m,7H),8.45(brs,2H), 8.51(s,1H) 実施例90 6−アミノ−4−{(3R)−((1’S)−1−アミ
ノエチル)ピロリジン−1−イル}−5−フルオロ−
2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7
H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カル
ボン酸・塩酸塩(219) 実施例6と同様にして、標題化合物(219)を得た。 褐色粉末 融点 196−206℃(decomp.) 1H-NMR(DMSO-d6) 1.29(d,J=5.4Hz,3H), 1.51-1.80, 1.99-2.15, 2.31-2.4
7(each m,each 1H),2.57-3.06(m,2H), 2.85(s,3H), 3.1
8-4.41(m,7H), 8.19(brs,2H), 8.51(s,1H) 実施例91 6−アミノ−4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−
1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸BF2キレー
ト(220) 実施例18と同様にして、標題化合物(220)を得
た。 黄色粉末 融点 257−261℃(decomp.) 1H-NMR (DMSO-d6) 2.91(s,1H), 2.99, 3.50, 7.40(each brs,each 2H), 9.
12(s,1H) 実施例92 6−アミノ−4−(ピペラジン−1−イル)−5−フル
オロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1
H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8
−カルボン酸(221) 実施例19と同様にして、標題化合物(221)を得
た。 黄色プリズム晶 融点 >270℃(decomp.) 1H-NMR (DMSO-d6) 2.81(s,3H), 2.83(brs,2H), 3.11(brs,4H), 3.34(brs,6
H), 7.36(brs,2H),8.54(s,1H) 実施例93 4−フルオロ−3−((3S)−アミノピロリジン−1
−イル)−1,2−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ
−1H,6H−ピリド[3,2,1−hi]インダゾー
ル−7−カルボン酸(222) 実施例83と同様にして、標題化合物(222)を得
た。 淡黄色粉末 融点 >270℃(decomp.) 1H-NMR(DMSO-d6) 1.61-1.72, 1.89-1.72(each m,each 1H), 3.09(s,3H),
3.69-3.94(m,3H), 5.09(s,2H), 7.56(d,J=14.5Hz,1H),
8.93(s,1H) 実施例94 4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−1,2−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−1
H,6H−ピリド[3,2,1−hi]インダゾール−
7−カルボン酸(223) 実施例83と同様にして、標題化合物(223)を得
た。 無色粉末 融点 >278℃(decomp.) 1H-NMR(DMSO-d6) 2.24(s,3H), 2.50(s,4H), 3.14(s,3H), 3.34(s,4H), 5.
04(s,2H), 7.69 (d,J=12.7Hz,1H), 9.07(s,1H) 実施例95 4−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)−1,2
−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−1H,6H−ピ
リド[3,2,1−hi]インダゾール−7−カルボン
酸(224) 実施例83と同様にして、標題化合物(224)を得
た。 無色粉末 融点 254−256℃(decomp.) 1H-NMR(DMSO-d6) 2.82(s,4H), 3.15(s,3H), 3.24(s,4H), 5.02(s,2H), 7.
67(d,J=12.8Hz,1H),9.05(s,1H) 実施例96 4−フルオロ−3−(シス(−)3−アミノ−4−メチ
ルピロリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−1−メ
チル−6−オキソ−1H,6H−ピリド[3,2,1−
hi]インダゾール−7−カルボン酸(225) 実施例83と同様にして、標題化合物(225)を得
た。 黄色粉末 融点 >196℃(decomp.) 1H-NMR(DMSO-d6) 1.00(d,J=6.6Hz,3H), 2.14-2.23(m,1H), 3.09(s,3H),
3.73-3.81, 3.86- 3.93(each m,each 1H), 5.09(s,2H),
7.54(d,J=14.5Hz,1H), 8.92(s,1H) ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0237
【補正方法】変更
【補正内容】
【0237】実施例84 4−(7−アミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン
−5−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸(213) 実施例6(1)と同様にして、標題化合物(213)を
得た。 黄色粉末 融点 222−225℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 0.75(brs,2H), 0.87-0.95(m,1H), 1.12-1.22(m,1H), 2.
90(s,3H),3.04-3.19(m,3H), 4.07(d,J=9.5Hz,1H), 4.14
-4.25(m,1H),7.89(d,J=13.9Hz,1H), 8.43(brs,2H), 8.7
1(s,1H) 実施例85 4−{(3R)−((1’S)−(2−アミノプロパノ
イルアミノ)エチル)ピロリジン−1−イル}−5−フ
ルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−
1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−
8−カルボン酸・塩酸塩(214) 実施例11(1)と同様にして、標題化合物(214)
を得た。 黄色プリズム晶 融点 189−193℃1 H-NMR(DMS0-d6) 1.18, 1.34(each d,each J=6.6Hz,each3H), 1.60-1.75,
2.00-2.13,2.30-2.40, 2.27-2.86(each m,each 1H),
2.90(s,3H), 3.00-3.10(m,1H),3.33-3.52(m,5H), 3.69-
3.84(m,2H), 3.89-3.97(m,1H), 7.84(d,J=13.9Hz,1H),
8.14(brs,1H), 8.57(d,J=8.4Hz,1H), 8.68(s,1H) 実施例86 4−(7−アミノ−5ーアザスピロ[2.4]ヘプタン
−5−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸・塩酸塩(異性体
B)(215)実施例6(1)と同様にして、標題化合
物(215)を得た。 黄色粉末 融点 204−210℃1 H-NMR(DMSO-d6) 0.75(brs,2H), 0.87-0.95(m,1H), 1.12-1.22(m,1H), 2.
90(s,3H), 3.04-3.19(m,3H), 4.07(d,J=9.5Hz,1H), 4.1
4-4.25(m,1H), 7.89(d,J=13.9Hz,1H), 8.43(brs,2H),
8.71(s,1H) 実施例87 4−(7−アミノ−5ーアザスピロ[2.4]ヘプタン
−5−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−
メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1
−ij]シンノリン−8−カルボン酸・塩酸塩(異性体
A)(216) 実施例6(1)と同様にして、標題化合物(216)を
得た。 淡黄色粉末 融点 217−224℃1 H-NMR(DMSO-d6) 0.75(brs,2H), 0.87-0.95(m,1H), 1.12-1.22(m,1H), 2.
90(s,3H), 3.04-3.19(m,3H), 4.07(d,J=9.5Hz,1H), 4.1
4-4.25(m,1H), 7.89(d,J=13.9Hz,1H), 8.43(brs,2H),
8.71(s,1H) 実施例88 4−(3−アミノ−2ーメチルアゼチジン−1−イル)
−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−
オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シン
ノリン−8−カルボン酸・塩酸塩(異性体B)(21
7) 実施例61と同様にして、標題化合物(217)を得
た。 淡黄色粉末 融点 210−215℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.35(d,J=6.4Hz,3H), 2.82(s,3H), 3.52(brs,2H), 3.92
-4.11(m,2H),7.86(d,J=14.2Hz,1H), 8.64(s,1H), 8.69
(brs,3H) 実施例89 6−アミノ−4−(シス(−)3−アミノ−4−メチル
ピロリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジヒ
ドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド
[3,2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸・塩
酸塩(218) 実施例6と同様にして、標題化合物(218)を得た。 褐色アモルファス1 H-NMR(DMSO-d6) 1.13(d,J=13.5Hz,3H), 2.58-2.76(m,2H), 2.84(s,3H),
3.17-4.07(m,7H),8.45(brs,2H), 8.51(s,1H) 実施例90 6−アミノ−4−{(3R)−((1’S)−1−アミ
ノエチル)ピロリジン−1−イル}−5−フルオロ−
2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1H,7
H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8−カル
ボン酸・塩酸塩(219) 実施例6と同様にして、標題化合物(219)を得た。 褐色粉末 融点 196−206℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.29(d,J=5.4Hz,3H), 1.51-1.80, 1.99-2.15, 2.31-2.4
7(each m,each 1H),2.57-3.06(m,2H), 2.85(s,3H), 3.1
8-4.41(m,7H), 8.19(brs,2H), 8.51(s,1H) 実施例91 6−アミノ−4,5−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−
1−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,
2,1−ij]シンノリン−8−カルボン酸BF2キレー
ト(220) 実施例18と同様にして、標題化合物(220)を得
た。 黄色粉末 融点 257−261℃(decomp.)1 H-NMR (DMSO-d6) 2.91(s,1H), 2.99, 3.50, 7.40(each brs,each 2H), 9.
12(s,1H)実施例92 6−アミノ−4−(ピペラジン−1−イル)−5−フル
オロ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−1
H,7H−ピリド[3,2,1−ij]シンノリン−8
−カルボン酸(221) 実施例19と同様にして、標題化合物(221)を得
た。 黄色プリズム晶 融点 >270℃(decomp.)1 H-NMR (DMSO-d6) 2.81(s,3H), 2.83(brs,2H), 3.11(brs,4H), 3.34(brs,6
H), 7.36(brs,2H),8.54(s,1H) 実施例93 4−フルオロ−3−((3S)−アミノピロリジン−1
−イル)−1,2−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ
−1H,6H−ピリド[3,2,1−hi]インダゾー
ル−7−カルボン酸(222) 実施例83と同様にして、標題化合物(222)を得
た。 淡黄色粉末 融点 >270℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.61-1.72, 1.89-1.72(each m,each 1H), 3.09(s,3H),
3.69-3.94(m,3H),5.09(s,2H), 7.56(d,J=14.5Hz,1H),
8.93(s,1H) 実施例94 4−フルオロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−1,2−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−1
H,6H−ピリド[3,2,1−hi]インダゾール−
7−カルボン酸(223) 実施例83と同様にして、標題化合物(223)を得
た。 無色粉末 融点 >278℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.24(s,3H), 2.50(s,4H), 3.14(s,3H),3.34(s,4H), 5.0
4(s,2H), 7.69(d,J=12.7Hz,1H), 9.07(s,1H) 実施例95 4−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)−1,2
−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−1H,6H−ピ
リド[3,2,1−hi]インダゾール−7−カルボン
酸(224) 実施例83と同様にして、標題化合物(224)を得
た。 無色粉末 融点 254−256℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 2.82(s,4H), 3.15(s,3H), 3.24(s,4H),5.02(s,2H), 7.6
7(d,J=12.8Hz,1H),9.05(s,1H) 実施例96 4−フルオロ−3−(シス(−)3−アミノ−4−メチ
ルピロリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−1−メ
チル−6−オキソ−1H,6H−ピリド[3,2,1−
hi]インダゾール−7−カルボン酸(225) 実施例83と同様にして、標題化合物(225)を得
た。 黄色粉末 融点 >196℃(decomp.)1 H-NMR(DMSO-d6) 1.00(d,J=6.6Hz,3H), 2.14-2.23(m,1H), 3.09(s,3H),
3.73-3.81, 3.86-3.93(each m,each 1H), 5.09(s,2H),
7.54(d,J=14.5Hz,1H), 8.92(s,1H)実施例97 5−フルオロ−4−ピペリジノ−2,3−ジヒドロ−1
−メチル−7−オキソ−1H,7H−ピリド[3,2,
1−ij]シンノリン−8−カルボン酸(226) 実施例19と同様にして、標題化合物(226)を得
た。 無色粉末 融点 261−262℃(decomp.) 1H-NMR (DMSO-d6) 1.65(brs,6H), 2.90(s,3H), 3.04, 3.46(each t,each J
=5.9Hz,each 2H),3.21(brs,4H), 7.90(d,J=12.8Hz,1H),
8.73(s,1H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 519/00 471:00) (C07D 519/00 471:00 487:00) (72)発明者 林 則博 広島県高田郡甲田町下甲立1624 湧永製薬 株式会社内 (72)発明者 鳩野 俊三 広島県高田郡甲田町下甲立1624 湧永製薬 株式会社内 (72)発明者 井上 敏 広島県高田郡甲田町下甲立1624 湧永製薬 株式会社内 (72)発明者 倉本 康弘 広島県高田郡甲田町下甲立1624 湧永製薬 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又はカルボキシ保護基を示し、
    2は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基又は保護され
    たアミノ基を示し、R3 は水素原子又は低級アルキル基
    を示し、R4 は水素原子、置換基を有していてもよい低
    級アルキル基、アシル基又はアラルキル基を示し、Xは
    水素原子又はハロゲン原子を示し、Yはハロゲン原子、
    アミノ基、ヒドロキシル基、シクロ低級アルキルアミノ
    基、モノ若しくはジ低級アルキルアミノ基、置換基を有
    していてもよい環状アミノ基、置換基を有していてもよ
    い低級アルキル基、置換基を有していてもよいシクロ低
    級アルケニル基、式R5-(CH2)m-A-(ここで、R5 は水素
    原子、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有
    していてもよい窒素原子を含有する飽和複素環式基又は
    置換基を有していてもよいシクロ低級アルキル基を示
    し、Aは酸素原子又は硫黄原子を示し、mは0〜3の整
    数を示す)で表わされる基又は式R6-SO2O-(ここで、R
    6 は低級アルキル基、ハロ低級アルキル基又は低級アル
    キル基で1〜3置換されていてもよいフェニル基を示
    す)で表わされる基を示し、nは0〜2の整数を示す〕
    で表わされる三環性化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の三環性化合物又はその塩
    を有効成分として含有する抗菌剤。
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