JPH0559024U - リング式動力伝動装置 - Google Patents

リング式動力伝動装置

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JPH0559024U
JPH0559024U JP544792U JP544792U JPH0559024U JP H0559024 U JPH0559024 U JP H0559024U JP 544792 U JP544792 U JP 544792U JP 544792 U JP544792 U JP 544792U JP H0559024 U JPH0559024 U JP H0559024U
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JP
Japan
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power transmission
ring body
pulley
shaft
fixed pulley
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Application number
JP544792U
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English (en)
Inventor
坦 高野
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性を有する動力伝動体を使用した場合の
諸問題を改善し、動力伝動体のベンディング発生や変速
時のアライメントのずれを阻止して動力伝動体の寿命を
高めるとともに、動力伝達効率を向上させる。 【構成】 駆動軸2、従動軸3にそれぞれ固定プーリ片
11、31と、該固定プーリ片11、31に相対向して
軸の長手方向に摺動可能に設置した可動プーリ片12、
32とからなる変速プーリ4、5を取り付け、これらの
両プーリ片、5によって形成された溝状部に動力伝動体
を掛架した動力伝動装置1である。この動力伝動装置1
において、前記駆動軸2と従動軸3に装着した固定プー
リ片11、31を動力伝動体に対して同一側に配した両
変速プーリ4、5間に、上記動力伝動体として非対称の
断面を有し、その重心位置をリング体の中心線上に設け
た剛性なリング体7を使用し、しかもアイドラー8を該
リング体7の内周面に当接させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はリング式動力伝動装置に係り、詳しくは駆動軸、従動軸に変速プーリ を配設し、これらのプーリ間に動力伝動体としてリング体を取付けて駆動軸の回 転を従動軸に無段階に変速して伝達するようにしたリング式動力伝動装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
駆動軸、従動軸にそれぞれ変速プーリを設け、これらの間に動力伝動体を掛架 して駆動軸側の回転を従動軸に無段で変速して伝達する動力伝動装置では、一般 に動力伝動体としてゴムや樹脂等のベルトまたは金属からなるチェーンタイプの 屈曲性を有するベルトが使用されていた。 しかも、従来の動力伝動装置では、ベルトが低速時から高低速時またはその反 対方向へ移行するときにベルトのアライメントがずれ、ベルトが早期に破損する といった問題があり、そのためにプーリ側面に接する一方の面の傾斜角を0〜5 °、他方のプーリ側面に接する面の傾斜角を13〜20°にした断面非対称のベ ルトが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、可撓性のあるゴムや樹脂等のベルトまたは金属からなるチェーンタイ プのベルトからなる動力伝動体では、動力伝動体がプーリから離れる時に必要以 上に巻き付いて大きく内周面が凸状になるようにベンディングし、これが動力伝 動体に屈曲疲労を与えてその寿命を短縮させ、しかも動力を効率よく伝達するこ とができなかった。 本考案はこのような問題点である可撓性を有する動力伝動体を使用した場合の 諸問題を改善し、動力伝動体のベンディング発生や変速時のアライメントのずれ を阻止して動力伝動体の寿命を高めるとともに、動力伝達効率を向上させたリン グ式動力伝動装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案の特徴とするとろは、駆動軸、従動軸にそれぞれ固定プーリ片と 、該固定プーリ片に相対向して軸の長手方向に摺動可能に設置した可動プーリ片 とからなる変速プーリを取り付け、これらの両プーリ片によって形成された溝状 部に動力伝動体を掛架した動力伝動装置において、前記駆動軸と従動軸に装着し た固定プーリ片を動力伝動体に対して同一側に配した両変速プーリ間に、上記動 力伝動体として非対称の断面を有し、その重心位置をリング体の中心線上に設け た剛性なリング体を使用し、しかもアイドラーを該リング体の内周面に当接させ たリング式動力伝動装置にある。
【0005】
【作用】
このようなリング式動力伝動装置では、まず動力伝動体が剛性のある円形のリ ング体であるため、リング体がプーリから離れる時に巻き付いて内周面が凸状に なるベンディングが発生せずにスムーズに走行して動力伝達効率を向上させ、し かもリング体が非対称の断面を有しているため、リング体が低速時から高低速時 またはその反対方向へ移行するときにもそのアライメントのずれが小さく、変速 がスムーズに移行し、更にはリング体の重心位置をリング体の中心線上に設置す るようにその頭部の形状を任意に変え、これによってリング体の一方向への偏り をなくしてリング体側面の偏磨耗を阻止することができる。
【0006】
【実施例】
以下、添付図面を参照し、本考案の実施例を説明する。 図1は本考案に係るリング式動力伝動装置の断面図である。 本考案に係るリング式動力伝動装置1は、二輪車、自動車、農業機械等に取り 付けられる無段変速装置(CVT)に適用されるものであり、図により明らかな ようにエンジン等のクランク軸に間接的に連結された駆動軸2と従動軸3とが平 行に配置され、これらの軸2、3に間接的にそれぞれ変速プーリ4、5が装着さ れ、そして両プーリ4、5間にわたって動力伝動体である円形のリング体7が掛 架されている。しかも、アイドラー8がリング体の内周面9に係合してリング体 7を保持している。この位置はリング体の張り側が好ましい。
【0007】 ここで各変速プーリ4、5は、固定プーリ片11、31と該固定プーリ片に対 して摺動可能に設置した可動プーリ片12、32からなっており、前記リング体 7は両プーリ片によって形成される非対称の溝部に掛架される。そして、固定プ ーリ片11、21はリング体7に対して同じ側に配置されている。これによって 、可動プーリ片12、22が同じ側にあるため、動力伝動装置の幅方向の寸法が 短縮される。
【0008】 このうち、前記駆動軸2に装着された変速プーリ4においては、固定プーリ片 11が駆動軸2に固定され、他方これと対向する位置には可動プーリ片12が固 定プーリ片11のシーブ軸13上に嵌入され、同時にスプラインまたは滑りキー 14に嵌め込まれ、シーブ軸14とともに回転するとともに軸方向にも摺動可能 になっている。
【0009】 前記可動プーリ片12の背部には、油圧シリンダー部15が設けられている。 この油圧シリンダー部15は固定プーリ片のシーブ軸13に固着された固定板1 6と可動プーリ片の筒状側壁17から画定され、圧力媒体となる作動油等の流体 の供給と排出によって内圧が変化し、可動プーリ片12を図中矢印の方向は移動 可能にしている。無論、上記固定板−の頂面にパッキングを装着している。
【0010】 作動油は駆動軸2に設けられた流体通路18から駆動軸2とシーブ軸13に間 に設けられた貫通孔19、可動プーリ片12に設けた供給口20を経由して油圧 シリンダー部15へと供給され、また一方作動油は駆動軸2とシーブ軸13に間 に設けた間隙を経由してシーブ軸13に設けた導出口21から排出し、リング体 の内周面9ならびにプーリ壁面22を潤滑する。
【0011】 一方、従動軸3に装着された変速プーリ5においては、固定プーリ片31が従 動軸3に固定され、他方これと対向するように可動プーリ片32が固定プーリ片 31にシーブ軸33上に嵌入されてリング体7を係合する非対称の溝部を形成し ている。前記可動プーリ片32は固定プーリ片のシーブ軸33上を摺動自在で軸 方向に対して移動可能になっているが、この可動プーリ片32の右方向にはフラ ンジ状のストッパー34がシーブ軸33上に固着され、また該ストッパー34と 可動プーリ片32間には大径、小径の2つのコイルスプリング35、36が可動 プーリ片32を固定プーリ片31の方向へ押圧する状態で取り付けられている。 また、従動軸3には駆動軸2と同様に流体通路39が設けられ、各部材間の摺動 部に作動油を供給して潤滑性を良くしている。 尚、図中、38はカム機構を有するトルク伝達部であり、可動プーリ片32の 推力を促進させている。 可動プーリ片32を固定プーリ片31の方向へ押圧する手段は、油圧、スプリ ング、あるいはトルクカムに限定されることなく、これらを組み合わせた手段や 、小径のボールを多数投入して遠心力を利用した手段であってもよい。
【0012】 駆動軸2と従動軸3に装着されたそれぞれの固定プーリ片11、31の傾斜角 θ1 は0.2〜1.5°であり、また可動プーリ片−の傾斜角θ2 は6〜12° である。
【0013】 本装置に使用するリング体7は、金属、セミックス等の剛性体であり、図2に 示すようにプーリ当接部40とプーリに当接しない頭部41に区分されている。 このプーリ当接部41は断面が非対称であって、その傾斜角θ3 は0.2〜1. 5°であり、またもう一方の傾斜角θ4 は6〜12°であり、変速プーリの傾斜 角と一致している。また、プーリ当接部40の高さはプーリ壁面からの側圧に耐 える範囲において出来る限り小さくし、周速差を小さくしている。 更に、頭部41はプーリ当接部40が非対称断面であるため、リング体7の重 心位置をその中心線42上に位置させるように、その形状を任意に変えることが できる。その高さも出来る限り小さくしリング体7の重量を軽減したほうがよい 。
【0014】 しかして、本装置では駆動軸2に装着した変速プーリ4の可動プーリ片12に 設けた油圧シリンダー部15に作動油を供給してその内圧を変化させることによ って、リング体7を図3に示す低速位置から図4に示す高速位置へと移動させる ことができる。この場合、駆動軸2、従動軸3そしてアイドラー8が固定してい るため、リング体7の中心位置は斜め方向に移動する。
【0015】
【考案の効果】
以上のように本考案のリング式動力伝動装置では、まず動力伝動体が剛性のあ る円形のリング体であるため、リング体がプーリから離れる時に巻き付いて内周 面が凸状になるベンディングが発生せずにスムーズに走行して動力伝達効率が向 上し、しかもリング体が非対称の断面を有しているため、これが低速時から高低 速時またはその反対方向へ移行するときにもそのアライメントのずれが小さく、 変速がスムーズに移行し、更にはリング体の重心位置をリング体の中心線上に設 置するようにその頭部の形状を任意に変え、これによってリング体の一方向への 偏りをなくしてリング体側面の偏磨耗を阻止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリング式動力伝動装置の断面図で
ある。
【図2】本考案の伝動装置に使用するリング体の断面斜
視図である。
【図3】本考案に係るリング式動力伝動装置の低速状態
を示す側面図である。
【図4】本考案に係るリング式動力伝動装置の高速状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 リング式動力伝動装置 2 駆動軸 3 従動軸 4 変速プーリ 5 変速プーリ 7 リング体 8 アイドラー 11 固定プーリ片 12 可動プーリ片 31 固定プーリ片 32 可動プーリ片 40 プーリ当接部 41 頭部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸、従動軸にそれぞれ固定プーリ片
    と、該固定プーリ片に相対向して軸の長手方向に摺動可
    能に設置した可動プーリ片とからなる変速プーリを取り
    付け、これらの両プーリ片によって形成された溝状部に
    動力伝動体を掛架した動力伝動装置において、前記駆動
    軸と従動軸に装着した固定プーリ片を動力伝動体に対し
    て同一側に配した両変速プーリ間に、上記動力伝動体と
    して非対称の断面を有し、その重心位置をリング体の中
    心線上に設けた剛性なリング体を使用し、しかもアイド
    ラーを該リング体の内周面に当接させたことを特徴とす
    るリング式動力伝動装置。
  2. 【請求項2】 リング体がプーリ壁面に接するプーリ当
    接部とプーリに当接しない頭部からなる請求項1記載の
    リング式動力伝動装置。
JP544792U 1992-01-16 1992-01-16 リング式動力伝動装置 Pending JPH0559024U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09264390A (ja) * 1996-03-27 1997-10-07 Honda Motor Co Ltd 金属vベルト式無段変速機
JP2011089559A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Yamaha Motor Co Ltd 無段変速装置および鞍乗型車両
JP2017048861A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 ジヤトコ株式会社 無段変速機

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