JPH0558034A - 可逆性感熱記録材料および磁気カード - Google Patents

可逆性感熱記録材料および磁気カード

Info

Publication number
JPH0558034A
JPH0558034A JP3245065A JP24506591A JPH0558034A JP H0558034 A JPH0558034 A JP H0558034A JP 3245065 A JP3245065 A JP 3245065A JP 24506591 A JP24506591 A JP 24506591A JP H0558034 A JPH0558034 A JP H0558034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
recording material
acid
layer
reversible thermosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3245065A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Inoue
泰史 井上
Yoshihiro Hieda
嘉弘 稗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP3245065A priority Critical patent/JPH0558034A/ja
Priority to EP92112349A priority patent/EP0529291A1/en
Priority to US07/925,257 priority patent/US5258350A/en
Priority to KR1019920015452A priority patent/KR930004092A/ko
Publication of JPH0558034A publication Critical patent/JPH0558034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/36Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using a polymeric layer, which may be particulate and which is deformed or structurally changed with modification of its' properties, e.g. of its' optical hydrophobic-hydrophilic, solubility or permeability properties
    • B41M5/363Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using a polymeric layer, which may be particulate and which is deformed or structurally changed with modification of its' properties, e.g. of its' optical hydrophobic-hydrophilic, solubility or permeability properties using materials comprising a polymeric matrix containing a low molecular weight organic compound such as a fatty acid, e.g. for reversible recording
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
    • B41M5/305Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers with reversible electron-donor electron-acceptor compositions
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/90Magnetic feature

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 樹脂母材、有機低分子物質および球状充填剤
を含む可逆性感熱記録材料。充填剤は有機材料からなる
球状のビーズであるのが好ましい。 【効果】 本発明の可逆性感熱記録材料は、記録、消去
時に生ずる熱、圧力によって劣化せず、繰り返し使用に
よっても変形がない。磁気カードに適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度変化にもとづき可
逆的に画像形成及び消去を繰り返し行うことのできる可
逆性感熱記録材料に関する。また、本発明はこの可逆性
感熱記録材料を用いた磁気カードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サーマルヘッドの普及にともな
い、感熱記録材料の需要は急激に拡大している。特に通
信、運輸、流通等の分野において急速な進歩を示してい
るプリペイドカードでは、磁気情報を可視情報としてカ
ード上に表示する方法が多く見られるようになった。こ
のようなプリペイドカード(磁気カード)は、ハイウエ
ーカード、百貨店、スーパー等のプリペイドカード、J
Rオレンジカードなどとして広く使用されている。
【0003】しかしながら可視情報を表示できる面積は
限られており、高額なプリペイドカードの場合、その残
高を追記していくと情報が表示し切れなくなることがあ
る。このような場合は、通常、新しいカードを再発行す
るなどして対応しておりコスト高となるなどの問題があ
った。
【0004】このような問題を解決するために、同一エ
リアに複数回記録・消去ができる可逆性記録材料が望ま
れる。この材料を用いると、古い情報は消去され新しい
情報が表示されるので、表示しきれなくなって新しいカ
ードを再発行する必要はない。従来、このような情報を
可逆的に記録、消去することのできる感熱記録材料とし
て、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂母材中に高級ア
ルコール、高級脂肪酸等の有機低分子物質を分散させた
感熱層を有するものが提案されている(特開昭54−1
19377号、特開昭55−154198号および特開
平2−1363号等)。
【0005】かかる材料による画像の形成及び消去は、
温度による感熱層の可逆的な透明度変化を利用するもの
である。すなわち、この記録材料はある温度(t1
1′)では透明状態を示し(ただしt1<t1′)、ま
た温度(t1′)以上では白濁状態を示す。記録層への
加熱方法としては、特に磁気カードに記録層を設けた場
合、サーマルヘッドが好ましい。つまり、初期状態を透
明状態にし、サーマルヘッド(t1′)以上の温度を加
えることによりその部分を白濁化し、文字、模様を記録
するのである。また、初期状態を白濁状態とし、サーマ
ルヘッドで(t1〜t1′)の温度を加えることによりそ
の部分を透明化させて記録してもよい。これらの消去に
際しては、前者の場合は(t1〜t1′)、後者の場合
(t1′)以上の温度を熱ロール、サーマルヘッドなど
によって加えればよい。
【0006】しかしながら、このようにしてサーマルヘ
ッドなどにより印字を行うと、その熱、圧力により可逆
性感熱記録層が変化し、繰り返し同じ場所に印字を行う
と、可逆性記録層の外観が著しく変形するだけでなく記
録層の可逆性も損なわれる。
【0007】本発明の目的はこのような問題点を解決す
るものであり、記録、消去時の熱、圧力によって劣化す
ることがなく、繰り返し使用によっても変形のない可逆
性感熱記録材料およびこれを用いた磁気カードを提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決するため種々検討を重ねた結果、感熱記録層に
球状の充填剤を加えることにより耐久性に優れた感熱記
録材料が得られるとの知見を得て本発明を完成するに至
った。
【0009】すなわち本発明は、樹脂母材、有機低分子
物質および球状充填剤を含む可逆性感熱記録材料を提供
するものである。本発明の記録材料からなる感熱層は基
材上に設けられ、サーマルヘッドなどの加熱記録装置を
用いて可逆的に繰り返し情報の記録、消去を行うことが
でき、情報の更新が可能である。
【0010】本発明記録材料の感熱層に使用される樹脂
母材は、有機低分子物質を均一に分散保持した層を形成
し、最大透明時の透明度に大きく影響する。このため樹
脂母材は透明性がよく、機械的に安定で、かつ成膜性の
よい樹脂が好ましい。このような樹脂としてはガラス転
移点(Tg)が80℃以上の樹脂が好ましい。例えば、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩
化ビニル−アクリレート共重合体等の塩化ビニル系共重
合体;ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニ
ル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体等の塩化ビニリデン系共重合体;ポリエステル、ポリ
アミド、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール
等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリアクリレート、
ポリメタクリレート、アクリレート−メタクリレート共
重合体等のアクリル樹脂;シリコーン樹脂、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリアリレート、
ポリカーボネート、ポリスルホン、芳香族ポリアミド、
フェノキシ型樹脂、セルロース系樹脂などの熱可塑性樹
脂、あるいはその他の熱硬化性樹脂が挙げられる。これ
らの母材樹脂は単独で、あるいは二種以上を混合して用
いることができる。また、前記樹脂母材に加えて必要に
応じTgが80℃未満の適宜の樹脂を併用してもよい。
【0011】つぎに有機低分子物質としては、炭素数1
6以上の高級脂肪酸の少なくとも1種が用いられる。か
かる炭素数16以上の高級脂肪酸の具体例としては、パ
ルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン
酸、エイコサン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、リグ
ノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタコサ
ン酸、モンタン酸、トリアコンタン酸、ノナコサン酸、
メリシン酸、2−ヘキサデセン酸、トランス−3−ヘキ
サデセン酸、2−ヘプタデセン酸、トランス−2−オク
タデセン酸、シス−2−オクタデカン酸、トランス−4
−オクタデセン酸、シス−6−オクタデセン酸、エライ
ジン酸、バセニン酸、トランス−ゴンドイン酸、エルカ
酸、ブラシン酸、セラコレイン酸、トランス−セラコレ
イン酸、トランス−8,トランス−10−オクタデカジ
エン酸、リノエライジン酸、α−エレオステアリン酸、
β−エレオステアリン酸、プソイドエレオステアリン
酸、12,20−ヘンエイコサジエン酸等が挙げられ
る。これらは単独で又は2種以上混合して使用してよ
い。
【0012】有機低分子物質としては、これらの高級脂
肪酸にさらに一般式:HOOC(CH2m−S−(CH
2nCOOH[式中、mおよびnは各々別個に1〜5の
整数]で示されるスルフィドを混合して用いるのが好ま
しい。このスルフィドを前記の炭素数16以上の高級脂
肪酸と組合せることにより、透明化温度領域の高温側へ
の移行と領域幅の拡大が実現できる。前記スルフィドの
具体例としては(1,1′-ジカルボキシ)ジメチルスル
フィド、(2,2′-ジカルボキシ)ジエチルスルフィド
[チオジプロピオン酸]、(3,3′-ジカルボキシ)ジ
プロピルスルフィド、(1,2′-ジカルボキシ)メチル
エチルスルフィド、(1,3′-ジカルボキシ)メチルプ
ロピルスルフィド、(1,4′-ジカルボキシ)メチルブ
チルスルフィド、(2,3′-ジカルボキシ)エチルプロ
ピルスルフィド、(2,4′-ジカルボキシ)エチルブチ
ルスルフィド、(5,5′-ジカルボキシ)ジペンチルス
ルフィド等が挙げられ、特にチオジプロピオン酸が好ま
しい。これらは単独で又は2種以上混合して使用しても
よい。
【0013】前記高級脂肪酸とチオジプロピオン酸など
のスルフィドとの配合割合は、例えば、重量比で90:
10〜10:90、好ましくは90:10〜30:7
0、さらに好ましくは85:15〜50:50である。
前記の範囲よりスルフィドが少ないと透明温度幅が拡大
せず、一方、多いとコントラストが著しく低下する。
【0014】また、感熱層中の有機低分子物質と樹脂母
材との配合割合は有機低分子物質100重量部に対し
て、樹脂母材50〜1600重量部程度が好ましく、1
00〜500重量部が特に好ましい。母材の配合量が5
0重量部未満である場合は、有機低分子物質を母材中に
安定に保持した膜を形成することが困難となる。一方、
母材が1600重量部を越えると白濁する有機低分子物
質の量が少ないため、書き込まれた記録情報を鮮明に読
み取ることができず記録材料として好ましくない。な
お、有機低分子物質は母材中に均一に分散していて、し
かも充分に固定されていることが好ましく、母材と一部
相溶していてもよい。
【0015】本発明の可逆性感熱記録材料中には、さら
に球状の充填剤が配合される。かかる充填剤としては、
ある程度の物理的強度、耐熱性を有するものであれば中
実、中空、多孔質等の形態であってよい。例えばシリコ
ーン樹脂系、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、フッ素
樹脂系、ウレタン系、メラミン樹脂系、ナイロン樹脂
系、フェノール樹脂系、ポリスチレン系及びそれらの変
性樹脂などの有機高分子物質、あるいは他の有機材料と
の複合構造からなる球状の形態を有するビーズ状充填剤
が用いられる。ここで球状とは最大長/最小長=2/1
〜1/1の範囲にあり、破砕粒子でないことを意味す
る。
【0016】かかる球状充填剤はサーマルヘッドからの
熱、圧力による可逆性感熱記録層の変形を防止するた
め、その粒径は記録層の膜厚に等しいのが最も好ましい
が、通常1〜20μmの範囲で効果を示し、1〜7μm
であるのがより好ましい。粒径がこの範囲より小さいと
可逆性感熱記録層の変形は防止できず、一方、この範囲
より大きいと表面の凹凸が激しくなり形成された画像が
不鮮明になる。
【0017】また、球状充填剤のガラス転移点(Tg)
は80℃以上であるのが好ましい。これよりTgが低い
とサーマルヘッドの熱で充填剤自体が変形し、可逆性感
熱記録層の変形が防止できない。また、これら充填剤
は、配合された記録材料層のコントラストを維持するた
め屈折率が1.4〜1.6であるのが好ましい。さらに材
料組成との屈折率差が0.1以下であるのが好ましく、
0.03以下であるのがより好ましい。屈折率が1.4〜
1.6の範囲外では可逆性記録材料層の透明性が損なわ
れる。この様な球状充填剤の添加により熱、圧力による
可逆性感熱記録層の低分子ドメインの変形が防止されて
充填剤が柱の役目を果たし、繰返し印字・消去しても画
像の劣化を最小限とすることができる。
【0018】本発明の感熱記録材料を製造するには一般
に、樹脂母材及び有機低分子物質の二成分を溶解した溶
液を調製するか、又は有機低分子物質のうち少なくとも
1種を溶解しない溶剤を用いて樹脂母材の溶液を調製
し、これに有機低分子物質を微粒子状に分散し、さらに
高沸点溶剤を溶解した分散液を調製する。充填剤は溶液
もしくは分散液中に添加して分散する。このようにして
得られた分散液をプラスチック、ガラス板、金属板、
紙、布等の基材(支持体)上に塗布し、乾燥して感熱層
を形成する。
【0019】感熱層の形成に用いられる溶剤は、母材及
び有機低分子物質の種類によって種々選択されてよい
が、例えばテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩化炭素、
エタノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられる。な
お、分散液を使用した場合だけでなく、溶液を使用した
場合も得られる感熱層中では有機低分子物質は微粒子と
して析出し分散状態で存在する。
【0020】感熱層の膜厚は用途によっても異なるが、
一般に1〜10μmであるのが好ましい。感熱層の厚さ
がこれより厚くなるとサーマルヘッドなどからの熱が伝
わりにくくなり、また1μm未満ではコントラスト(白
濁度)が低下し好ましくない。
【0021】可逆性感熱記録層中には、さらに必要に応
じて、滑剤、静電防止剤、可塑剤、分散剤、安定剤、界
面活性剤などの各種添加剤を配合してもよい。
【0022】また、記録時、サーマルヘッドなどの加熱
装置から可逆性感熱記録層を保護するため、この記録層
の上にオーバーコート層を設けると感熱層の印字、消色
のリサイクルにおける耐久性が向上し好ましい。かかる
オーバーコート層としてはシリコーン系、アクリル系、
フッ素系、ウレタン系などの熱硬化性、電子線硬化性、
紫外線硬化性樹脂、あるいはSiO2、SiO、Mg
O、ZnO、TiO2、Al23、Ta25などの無機
物質を用いてもよい。基材に対して可逆性感熱記録層、
オーバーコート層などの各層は互いに直接に設けてもよ
く、下引き層を介して間接に設けてもよい。これらオー
バーコートの厚みは0.01〜10μm、好ましくは0.
1〜5μmである。厚みが0.01μmより小さいとオ
ーバーコート層としての効果が低く、10μmを越える
と感熱性が低下し、記録、消去のための熱が伝わらず、
共に好ましくない。
【0023】本発明の可逆性記録材料は、特に磁気カー
ドに好適に応用される。この場合可逆性感熱記録層はカ
ードの磁気層の上、もしくはその反対面いずれに設けて
もよい。また、カードの全面に設けてもよく、一部分に
設けてもよい。このような磁気カードに本発明の材料を
設けるに当たって、必要ならば基材との密着性を向上さ
せるために下引き層を介してもよい。さらに視認性を向
上させるために可逆性感熱記録層の下に着色層や、A
l、Ag、Snなどの金属反射層を設けてもよい。
【0024】このような可逆性感熱記録層を有する磁気
カードは、ハイウエーカード、百貨店、スーパー等で用
いられる各種プリペイドカード、JRオレンジカード、
ストアードフェアカードなど幅広い分野で利用できる。
【0025】
【実施例】つぎに本発明の感熱記録材料を実施例を挙げ
てさらに具体的に説明する。なお以下に部とあるのは重
量部を意味する。
【0026】[実施例1] 組 成 配合量 ベヘン酸(C2143COOH) 7部 (2,2′-ジカルボキシ)ジエチルスルフィド 3部 (チオジプロピオン酸) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 25部 (UCC社製、VYHH) 1,3−ペンタジエン重合体 2部 シリコーン樹脂ビーズ 10部 (平均粒径4.5μm 最大長:最小長≒1:1) テトラヒドロフラン 120部
【0027】上記溶液をワイヤーバーでポリエチレンテ
レフタレートフィルム(PET)(厚さ100μm)上に
塗布し、加熱乾燥して5μm厚の可逆性感熱記録層を設
けた。ついでこの上にオーバーコート層として、アクリ
ル系UV硬化樹脂(旭電化製BR−370)50部、メ
タノール50部からなる塗布溶液を乾燥厚み3μmとな
るように塗布し、UV照射(500mJ)により硬化し
た。
【0028】[実施例2]実施例1のシリコーン樹脂ビ
ーズに代えて、平均粒径2μmのシリコーン樹脂ビーズ
を使用した以外は実施例1と同様に可逆性感熱記録材料
を作製した。
【0029】[実施例3]実施例1のシリコーン樹脂ビ
ーズに代えて、メラミン樹脂ビーズ(平均粒径3μm)
を使用した以外は実施例1と同様に可逆性感熱記録材料
を作製した。
【0030】[実施例4]実施例1のシリコーン樹脂ビ
ーズに代えて、エポキシ樹脂ビーズ(平均粒径5μm)
を使用した以外は実施例1と同様に可逆性感熱記録材料
を作製した。
【0031】[実施例5]実施例1においてシリコーン
樹脂ビーズの使用量を5部とした以外は実施例1と同様
にして可逆性感熱記録材料を作製した。
【0032】[比較例1]実施例1においてシリコーン
樹脂ビーズを配合しなかった以外は同様の組成の溶液を
調製し、これを実施例1と同様に基材に塗布して可逆性
感熱記録層を得た後、オーバーコート層を設けた。
【0033】[比較例2]シリコーン樹脂ビーズに代
え、平均粒径5μmの酸化チタン粒子を用いた以外は実
施例1と同様にして可逆性感熱記録層を得た。
【0034】[比較例3]シリコーン樹脂ビーズに代
え、平均粒子4μmの不定形シリコーン樹脂粉末を用い
た以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録層を得
た。
【0035】[比較例4]シリコーン樹脂ビーズとして
平均粒径30μmのものを用いた以外は実施例1と同様
にして可逆性感熱記録層を得た。
【0036】[比較例5]シリコーン樹脂ビーズとして
平均粒径0.3μmのものを用いた以外は実施例1と同
様にして可逆性感熱記録層を得た。
【0037】上記のようにして作製した各可逆性感熱記
録材料にサーマルヘッド(8dot/mm薄膜ラインヘッ
ド)を用いて印加エネルギー0.4mJにて文字を印字
し、0.2mJにてベタを重ねて消去した。これを10
0回繰り返した後の印字性を目視により評価した。結果
を以下に示す。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填剤 平均粒子径 屈折率 100回繰り返し後 (μm) の印字性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 シリコーンビーズ 4.5 1.44 ◎優 〃 2 シリコーンビーズ 2.0 1.44 ○良 〃 3 メラミン樹脂 3.0 1.57 ◎優 〃 4 エポキシ樹脂 5.0 1.54 ◎優 〃 5 シリコーンビーズ 4.5 1.44 ○良 ──────────────────────────────────── 比較例1 − − − ×コントラスト低下 〃 2 酸化チタン 5.0 2.70 ×透明性悪い 〃 3 不定形シリコーン樹脂 4.0 1.44 △コントラスト低下 〃 4 シリコーン樹脂 30 1.44 ×文字カスレ 〃 5 シリコーン樹脂 0.3 1.44 ×コントラスト低下 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0038】実施例にて得られた感熱記録材料は、いず
れも100回の印刷−消去リサイクル後も優れた印字性
を示す。これに対して比較例にて得られた記録材料は、
コントラストの低下、透明性の低下、あるいは文字のカ
スレが生じ記録材料として好ましくない。
【0039】
【発明の効果】本発明の可逆性感熱記録材料は、記録−
消去の反復使用を行なっても劣化あるいは変形すること
がなく、優れた可逆的記録性を有し、磁気カードに適す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂母材、有機低分子物質および球状充
    填剤を含む可逆性感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 充填剤が有機材料からなる球状のビーズ
    である前記請求項1記載の可逆性感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の可逆性感熱記録材料を磁
    気カード部材に積層した磁気カード。
  4. 【請求項4】 感熱記録材料を磁気記録層側または磁気
    記録層の反対側の一部または全面に設けた請求項3に記
    載の磁気カード。
JP3245065A 1991-08-29 1991-08-29 可逆性感熱記録材料および磁気カード Pending JPH0558034A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3245065A JPH0558034A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 可逆性感熱記録材料および磁気カード
EP92112349A EP0529291A1 (en) 1991-08-29 1992-07-20 Reversible heat-sensitive recording material and magnetic card using the same
US07/925,257 US5258350A (en) 1991-08-29 1992-08-06 Reversible heat-sensitive recording material and magnetic card using the same
KR1019920015452A KR930004092A (ko) 1991-08-29 1992-08-27 가역 감열 기록물질 및 이를 사용하는 자성 카드

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3245065A JPH0558034A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 可逆性感熱記録材料および磁気カード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0558034A true JPH0558034A (ja) 1993-03-09

Family

ID=17128072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3245065A Pending JPH0558034A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 可逆性感熱記録材料および磁気カード

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5258350A (ja)
EP (1) EP0529291A1 (ja)
JP (1) JPH0558034A (ja)
KR (1) KR930004092A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153351A (ja) * 1985-12-27 1987-07-08 Sumitomo Chem Co Ltd モノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2015036247A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 改善された初期コントラストを有する感熱記録材料

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5441418A (en) * 1993-05-20 1995-08-15 Binney & Smith Inc. Thermochromic drawing device
US5514635A (en) * 1993-12-29 1996-05-07 Optum Corporation Thermal writing surface and method for making the same
US5869422A (en) * 1995-07-19 1999-02-09 Ricoh Company, Ltd. Reversible thermosensitive recording medium and method for producing the medium
JPH10264521A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Mitsubishi Paper Mills Ltd 可逆性感熱記録材料
JP2001126910A (ja) * 1999-10-25 2001-05-11 Tokin Corp 複合磁性体、複合磁性体シートおよびそれらの製造方法
US6869907B2 (en) 2000-05-02 2005-03-22 Pentax Corporation Color-image-forming medium
CN107107641B (zh) * 2014-12-23 2020-04-03 三菱高新技术纸业欧洲有限公司 用于胶版印刷的热敏性记录材料

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4695528A (en) * 1980-07-16 1987-09-22 Wolfgang Dabisch Process for forming images using body with reversible fixable and temperature-variable light extinctions
JP2726297B2 (ja) * 1988-01-27 1998-03-11 株式会社リコー 可逆性感熱記録材料
US5087601A (en) * 1988-10-06 1992-02-11 Ricoh Company, Ltd. Reversible thermosensitive recording material
DE69108317T2 (de) * 1990-07-20 1995-08-03 Nitto Denko Corp Reversibles wärmeempfindliches Aufzeichnungsmaterial, Aufzeichnungs- und Löschverfahren und magnetische Karte, die das Aufzeichnungsmaterial verwendet.
JP2700234B2 (ja) * 1990-09-14 1998-01-19 株式会社リコー 可逆性感熱記録材料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153351A (ja) * 1985-12-27 1987-07-08 Sumitomo Chem Co Ltd モノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2015036247A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 改善された初期コントラストを有する感熱記録材料

Also Published As

Publication number Publication date
US5258350A (en) 1993-11-02
EP0529291A1 (en) 1993-03-03
KR930004092A (ko) 1993-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0558034A (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
JPH082116A (ja) 可逆性感熱記録媒体および磁気カード
US5902768A (en) Reversible heat-sensitive recording material
US5472929A (en) Reversible heat-sensitive recording medium and magnetic card using the same
US5229350A (en) Reversible heat-senitive recording material and magnetic card using the recording material
EP0710572B1 (en) Reversible thermosensible recording material
JP3089734B2 (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
JP3686533B2 (ja) 可逆性感熱記録材料
JPH05139080A (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
JP3476033B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JPH05155131A (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
JPH05124382A (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
JPH05124383A (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
JP3315811B2 (ja) 可逆性感熱記録材料
JP3630346B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JP3599162B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JPH05177933A (ja) 可逆性感熱記録材料の記録消去方法
KR100279032B1 (ko) 가역성감열기록재료,및이를포함하는자기카드및ic카드
JPH07117362A (ja) 可逆性感熱記録媒体およびこれを用いた磁気カード
JPH05262033A (ja) 記録シート
JP3254651B2 (ja) 可逆性感熱記録材料及びその製造法
JP3659444B2 (ja) 熱可逆記録媒体
JPH05169843A (ja) 可逆性感熱記録材料
JP3016674B2 (ja) 可逆感熱記録材料およびその記録方法
JP3167448B2 (ja) 可逆性感熱記録材料