JPH0555862A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

Info

Publication number
JPH0555862A
JPH0555862A JP21114391A JP21114391A JPH0555862A JP H0555862 A JPH0555862 A JP H0555862A JP 21114391 A JP21114391 A JP 21114391A JP 21114391 A JP21114391 A JP 21114391A JP H0555862 A JPH0555862 A JP H0555862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface acoustic
acoustic wave
electrode
electrode fingers
interdigital
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21114391A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Ikeda
宏明 池田
Takashi Shiba
芝  隆司
Osamu Hikino
治 比企野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21114391A priority Critical patent/JPH0555862A/ja
Priority to DE4227340A priority patent/DE4227340C2/de
Priority to US07/933,305 priority patent/US5331247A/en
Publication of JPH0555862A publication Critical patent/JPH0555862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電極指の抜取りにより生じるインパルス励振源
位置の移動に起因する周波数特性の劣化を改善する。 【構成】図示せざる電極指を抜取り非励振部を設けたす
だれ状電極の、電極端部に最も近い位置にある励振源を
はさむ電極指12aと12bを、すだれ状電極端部方向
に他の電極指の配置ピッチに比べて移動した位置に配置
する。 【効果】電極指の抜取りにより生じるインパルス励振源
位置の移動を見かけ上ゼロに近付けることができ、抜取
り重み付け電極を用いた弾性表面波装置の周波数特性に
おけるサイドロ−プの減衰量を改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波装置に関
し、特に、抜き取り重み付け電極を用いた弾性表面波装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性表面波フィルタ等の弾性表面
波装置のすだれ状電極としては、電極幅と間隙が等しい
櫛歯状の電極が、全て等しい電極指交差幅で差し込まれ
ている正規型電極が用いられていた。
【0003】また、このような正規型電極を用いた場
合、インパルス応答モデル(C.S.Hartman
et. al.; IEEE Trans.Micro
wave Tech.,vol.MTT−21,pp1
62−175,April 1973)に示されるよう
に、弾性表面波装置は、次式で表される周波数特性H
(f)を有することが知られている。
【0004】 H(f)=(sinX)/X*exp(−jωN/2f0)......(1 ) X=Nπ(f−f0)/f0 なお、ここで、N、π、f、f0、ωは、それぞれ電極
対数、円周率、中心周波数、角周波数を表わす。
【0005】しかし、このような正規型電極を用いた弾
性表面波装置をフィルタとして使用する場合、サイドロ
−ブの減衰量が小さいために実用面で不具合があった。
【0006】一方、サイドロ−ブの減衰量を改善するた
めの技術として、隣接する櫛歯状電極の交差長を変化さ
せる交差長重み付き電極(U.S.P.第3、663、
899号明細書参照)が知られている。
【0007】しかし、このような交差長重み付き電極
は、回折波の影響を受けやすい。また、一般に、弾性表
面波装置に設けられる2つのすだれ状電極のうち、一方
のみにしか交差長重み付き電極を使用することができ
ず、他方は、前記正規型電極である必要がある。すなわ
ち、マルチストリップカップラ(Multistrip
Coupler)を使用すれば、弾性表面波装置の2つ
のすだれ状電極の双方に前記交差長重み付き電極を用い
ることが可能であるが、その場合には、圧電性弾性表面
波基板のチップ寸法が大きくなってしまう(F.G.M
arshallet al.IEEE Trans.M
TT−21、4、206(1973)参照)。
【0008】そこで、櫛歯状電極の電極指の一部を抜き
とることにより、インパルスの励振源を一部取り除いた
弾性表面波装置、すなわち、抜き取り重み付き電極を用
いた弾性表面波装置の技術が提案されている(C.S.
Hartman;Proc.1973 Ultraso
n.Symp.、pp423−426(1973)参
照)。
【0009】このような、抜き取り重み付き電極を用い
た弾性表面波装置によれば、マルチストリップカップラ
を必要とせずに、交差長重み付き電極と併用することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の抜き取
り重み付き電極を用いた弾性表面波装置の技術では、電
極指を抜き取り非励振部を形成すると、電極指配置の周
期性が乱れるために、圧電性弾性表面波基板内の電界分
布が、電極指の抜取りを行わない場合に比べ、非励振部
から電極指群への方向に偏る。
【0011】発明者らは、特に、非励振部の各々の端部
に最も近いところにある励振源と、すだれ状電極の各々
の端部に最も近いところにある励振源が、電極指の抜取
りを行わない場合に比べ、非励振部から電極指群への方
向に移動してしまい、そのために、望ましい周波数特性
が得られず、実用面で不具合を生じることを見出した。
【0012】そこで、本発明は、電極指の抜取りにより
生じるインパルスの励振源の移動に起因する周波数特性
の劣化を軽減することのできる抜き取り重み付き電極を
用いた弾性表面波装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
弾性表面波を伝搬する弾性表面波基板と、弾性表面波基
板上に設けられた複数のすだれ状電極とを有する弾性表
面波装置において、前記複数のすだれ状電極のうち、す
くなくとも1つのすだれ状電極は、弾性表面波基板上に
一定のピッチで電極指が配置されたすだれ状電極の、一
部の電極指を抜取り、かつ、一部の電極指を、前記一定
のピッチによる配置領域よりずれた領域に配置した構造
の、抜取り重み付け電極であることを特徴とする弾性表
面波装置を提供する。
【0014】
【作用】本発明に係る弾性表面波装置によれば、前記抜
取り重み付けを行ったすだれ状電極の前記電極指の一部
を、前記一定のピッチによる配置領域よりずれた領域に
配置することにより、圧電性弾性表面波基板内の電界分
布の偏りに起因するインパルスの励振源の移動を補正す
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0016】まず、本発明の第1の実施例を説明する。
【0017】図1に本第1実施例に係る弾性表面波装置
の構成を示す。
【0018】本第1実施例に係る弾性表面波装置は、弾
性表面波基板上に設けた抜き取り重み付き電極を設けた
弾性表面波装置であって、電気信号と弾性表面波信号と
の変換を行う。
【0019】図1に本第1実施例に係る弾性表面波装置
のすだれ状電極の構成を示す。
【0020】本第1の実施例においては、弾性表面波基
板として、128°Y軸カットのLiNbO3単結晶か
らなる圧電性基板(以下、「リチウムナイオベ−ト基
板」と記す)を用いた。また、弾性表面波の伝搬方向を
X軸としている。なお、弾性表面波基板には、たとえ
ば、LiTaO3基板(以下、「リチウムタンタレ−ト
基板」と記す)、水晶基板、その他の材料を用いること
もできる。
【0021】また、本第1実施例では、すだれ状電極
の、励振効率が最大となる中心周波数をf0=36.3
6MHz、電極幅を13.3μmの二重電極構造とし。
これを、厚さ、6000Åのアルミニウム蒸着膜からフ
ォトリソグラフィ技術で弾性表面波基板上に形成した。
【0022】図1に示したのは、本第1実施例に係るす
だれ状電極の両端部である。図示を省略しているが、こ
の両端部間に、電極指の抜取りにより形成された非励振
部が存在する。
【0023】図示するように、すだれ状電極は、それぞ
れ複数の電極指と電極指を接続するバスバ−よりなる櫛
歯状の電極1aと1bを有している。そして、電極端部
に最も近いところにあるインパルス励振源をはさむ、互
いに電気的極性が異なる電極指が12a、12bであ
る。
【0024】いま、従来の抜取り重み付け電極を用いた
弾性表面波装置において、電極端部に最も近いところに
あるインパルス励振源をはさむ、互いに電気的極性が異
なる電極指が配置されていた位置を図中に破線で示し
た。図示するように、従来、全ての電極指は、一定のメ
タライズド比、電極ピッチで配置されている。本第1実
施例では、このメタライズド比が0.5としている。
【0025】さて、発明者らは、電極端部に最も近いと
ころにあるインパルス励振源をはさむ電極指を、先に示
した従来の位置より、弾性表面波主伝搬方向に沿って、
すだれ状電極の外側へ向かって平行移動させながら、こ
のすだれ状電極の周波数特性におけるサイドロ−ブレベ
ルの減衰量を測定した。その結果を図11に符号35a
で示す。
【0026】符号35aは、電極端部に最も近いところ
にあるインパルス励振源をはさむ電極指の中間点13a
を弾性表面波の主伝搬方向に沿ってすだれ状電極の外側
13xへ移動させたとき、移動距離rとすだれ状電極の
周波数特性のサイドロ−ブレベルの減衰量の関係を示し
たものである。
【0027】図示するように、移動距離rを、 0<r<6.65μm の範囲内で適当に値に取ることにより、従来に比べサイ
ドロ−ブレベルの劣化を軽減することができる。本第1
実施例では、測定結果より最も良好な効果を得られた距
離r3.3μmを電極指の位置とした。
【0028】ここで、距離rがおよそ3.3μmのとき
のすだれ状電極の周波数特性を図2に符号4aで示す。
また、符号4bで、従来の周波数特性を示す。図示する
ように、符号4bにくらべ符号4aは、中心周波数付近
の応答は、ほぼ同一で、サイドロ−ブレベルが最大10
dB低下されている。
【0029】なお、一般的には、二重電極構造の場合、
点13a、電極端部に2番目に近いところにあるインパ
ルス励振源をはさむ電極指の中間点13b、電極端部に
3番目に近いところにあるインパルス励振源をはさむ電
極指の中間点13cが隣合う距離をpとおくと、移動距
離rは、 0<r<(p/8) の範囲内で考慮し、電極指の最適な位置を求めるように
すればよい。pは、すだれ状電極の中心周波数f0、弾
性表面波の伝搬速度vを用い、p=v/2f0で表わさ
れる。
【0030】以下、本発明の第2の実施例を説明する。
【0031】本第2実施例に係る弾性表面波装置は、弾
性表面波基板上に設けた抜き取り重み付き電極を設けた
弾性表面波装置であって、電気信号と弾性表面波信号と
の変換を行う。
【0032】図3に、本第2実施例に係る弾性表面波装
置のすだれ状電極の構成を示す。
【0033】本第2実施例においては、弾性表面波基板
として、128°Y軸カットのリチウムナイオベ−ト基
板を用いた。また、弾性表面波の伝搬方向をX軸として
いる。なお、弾性表面波基板には、リチウムタンタレ−
ト基板、水晶基板、その他の材料を用いることもでき
る。また、このすだれ状電極は、励振効率が最大となる
中心周波数をf0=36.36MHz、電極幅を13.
3μmの二重電極構造とし、これを、厚さ、6000Å
のアルミニウム蒸着膜からフォトリソグラフィ技術で弾
性表面波基板上に形成した。
【0034】図3に示したのは、本第2実施例に係る弾
性表面波装置のすだれ状電極の非励振部であり、両端部
は図示を省略した。
【0035】図示するように、すだれ状電極は、それぞ
れ複数の電極指と電極指を接続するバスバ−よりなる櫛
歯状の電極1aと1bを有している。そして、すだれ状
電極中に部分的に設けられた非励振部7を有している。
非励振部に最も近いインパルスの励振源をはさむ、互い
に電気的極性が異なる電極指が25a、25bである。
【0036】いま、従来の抜取り重み付け電極を用いた
弾性表面波装置の、非励振部に最も近いインパルスの励
振源をはさむ、互いに電気的極性が異なる電極指が配置
されていた位置を図中に破線で示した。図示するよう
に、従来、全ての電極指は一定のメタライズド比、電極
ピッチで配置されている。本第2実施例では、このメタ
ライズド比が0.5としている。
【0037】さて、発明者らは、非励振部に最も近いと
ころにあるインパルス励振源をはさむ電極指を、先に示
した従来の位置より、弾性表面波主伝搬方向に沿って、
非励振部7側へ向かって平行移動させながら、このすだ
れ状電極の周波数特性におけるサイドロ−ブレベルの減
衰量を測定した。その結果を図11に符号35bで示
す。
【0038】符号35bは、非励振部に最も近いところ
にあるインパルス励振源をはさむ電極指の中間点23a
を弾性表面波の主伝搬方向に沿って非励振部側23xへ
移動させたとき、移動距離rと、すだれ状電極の周波数
特性のサイドロ−ブレベルの減衰量の関係を示したもの
である。
【0039】図示するように、移動距離rを、 0<r<6.65μm の範囲内で適当に値に取ることにより、従来に比べサイ
ドロ−ブレベルの劣化を軽減することができる。本第2
実施例では、測定結果より最も良好な効果を得られた距
離r3.3μmを電極指の位置とした。
【0040】rがおよそ3.3μmのときのすだれ状電
極の周波数特性を4図に符号8aで示す。また、4図の
符号8bで従来の周波数特性を示す。図示するように符
号8bにくらべ符号8aは、中心周波数付近の応答は、
ほぼ同一で、サイドロ−ブレベルが最大15dB低下さ
れている。
【0041】なお、先に第1実施例で述べたと同様に、
二重電極構造の場合、点23a、非励振部7に2番目に
近いところにあるインパルス励振源をはさむ電極指の中
間点23b、非励振部7に3番目に近いところにあるイ
ンパルス励振源をはさむ電極指の中間点23cが隣合う
距離をpとおくと、移動距離rは 0<r<(p/8) の範囲内で考慮すればよい。pは、すだれ状電極の中心
周波数f0、弾性表面波の伝搬速度vを用い、p=v/
2f0で表わされる。
【0042】なお、図3に示した構成は、非励振部7
を、インパルスの励振源を2ヶ所上抜き取ったものとし
て示しているが、抜き取る励振源の箇所は、2ヶ所には
限られない。
【0043】以下、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0044】本第3実施例に係る弾性表面波装置は、弾
性表面波基板上に設けた抜き取り重み付き電極を設けた
弾性表面波装置であって、電気信号と弾性表面波信号と
の変換を行う。
【0045】図5に、本第3実施例に係る弾性表面波装
置のすだれ状電極の構成を示す。
【0046】本第3実施例においては、弾性表面波基板
として、128°Y軸カットのリチウムナイオベ−ト基
板を用いた。また、弾性表面波の伝搬方向をX軸として
いる。なお、弾性表面波基板には、リチウムタンタレ−
ト基板、水晶基板、その他の材料を用いることもでき
る。また、このすだれ状電極は、励振効率が最大となる
中心周波数をf0=36.36MHz、電極幅を13.
3μmの二重電極構造とし、これを、厚さ、6000Å
のアルミニウム蒸着膜からフォトリソグラフィ技術で弾
性表面波基板上に形成した。
【0047】図5に示したのは、本第3実施例に係る弾
性表面波装置のすだれ状電極の非励振部であり、両端部
は図示を省略した。
【0048】図示するように、すだれ状電極は、それぞ
れ複数の電極指と電極指を接続するバスバ−よりなる櫛
歯状の電極1aと1bを有している。そして、すだれ状
電極中に部分的に設けられた非励振部10を有してい
る。非励振部10に最も近いインパルスの励振源をはさ
む、互いに電気的極性が異なる電極指が39a、39b
である。
【0049】さて、先に説明した第2実施例において
は、すだれ状電極の非励振部は、互いに電気的極性の同
じ電極指にはさまれていた(図3参照)。本第3実施例
に係るすだれ状電極は、非励振部が互いに電気的極性が
異なる電極指にはさまれている。そのため、この場合、
非励振部10の中心に、インパルスの励振が生じる事が
考えられる。
【0050】いま、従来の抜取り重み付け電極を用いた
弾性表面波装置の、非励振部に最も近いインパルスの励
振源をはさむ、互いに電気的極性が異なる電極指が配置
されていた位置を図中に破線で示した。図示するよう
に、従来、全ての電極指は、一定のメタライズド比、電
極ピッチで配置されている。本第3実施例では、このメ
タライズド比が0.5としている。
【0051】さて、発明者らは、非励振部に最も近いと
ころにあるインパルス励振源をはさむ電極指を、先に示
した従来の位置より、弾性表面波主伝搬方向に沿って、
非励振部10へ向かって平行移動させながら、このすだ
れ状電極の周波数特性におけるサイドロ−ブレベルの減
衰量を測定した。
【0052】いま、非励振部に最も近いところにあるイ
ンパルス励振源をはさむ電極指の中間点33aを弾性表
面波の主伝搬方向に沿って非励振部10側33xへ移動
させたとき、移動距離rと、すだれ状電極の周波数特性
のサイドロ−ブレベルの減衰量の関係は、前記第2実施
例と同様に、rがおよそ3.3μmのとき、すだれ状電
極の周波数特性は最も良く、点33aを移動させない場
合の周波数特性にくらべ、中心周波数付近の応答は、ほ
ぼ同一で、サイドロ−ブレベルが約15dB低下した。
そこで、本第3実施例では、測定結果より最も良好な効
果を得られた距離r3.3μmを電極指の位置とした。
【0053】以上のように、非励振部10が、互いに電
気的極性の異なる電極指39a、39bにはさまれてい
る場合も、電極指の最適な位置を測定により求めて配置
することによりサイドロ−ブレベルの減衰量を改善する
ことができる。
【0054】以下、本発明の第4の実施例について説明
する。
【0055】本第4実施例は、前記第2実施例、第3実
施例において行った電極指の移動を他の手法により行う
ものである。
【0056】図6、図7、図8に、この移動手法を示
す。なお、各図には、非励振部との境界部周辺のみを示
した。
【0057】また、従来の抜取り重み付け電極を用いた
弾性表面波装置の、非励振部に最も近いインパルスの励
振源をはさむ、互いに電気的極性が異なる電極指が配置
されていた位置を各図中に破線で示した。また、図6に
おいては41a、41bが、図7においては73a、7
3bが、図8においては46a、46bが、非励振部に
最も近いところにあるインパルス励振源をはさむ電極指
である。
【0058】発明者らは、非励振部に最も近いところに
あるインパルス励振源をはさむ電極指を、先に示した従
来の位置より、弾性表面波主伝搬方向に沿って、非励振
部7側へ向かって平行移動させながら、このすだれ状電
極の周波数特性におけるサイドロ−ブレベルの減衰量を
測定した。
【0059】ただし、図6に示す場合は、非励振部に最
も近いところにあるインパルス励振源と反対側の電極指
41aの辺42の位置は固定したままとした。
【0060】また、図7に示す場合は、非励振部に最も
近いところにあるインパルス励振源と反対側の電極指7
3aの辺44の位置と、非励振部に最も近いところにあ
るインパルス励振源と反対側の電極指73bの辺45の
位置は固定したままとした。
【0061】また、図8に示す場合は、非励振部に最も
近いところにあるインパルス励振源と反対側の電極指4
6bの辺47の位置は固定したままとした。
【0062】さて、各場合においても、非励振部に最も
近いところにあるインパルス励振源をはさむ電極指の中
間点43aを弾性表面波の主伝搬方向に沿ってすだれ状
電極の非励振部7側43xへ移動させたときの移動距離
rと、すだれ状電極の周波数特性のサイドロ−ブレベル
の減衰量の関係は、前述した第2実施例および第3実施
例の場合と同様に、rがおよそ3.3μmのとき、すだ
れ状電極の周波数特性が最も良く、点43aを移動させ
ない場合の周波数特性と比べると、中心周波数付近の応
答は、ほぼ同一で、サイドロ−ブレベルは約15dB低
下した。そこで、本第4実施例でも、測定結果より最も
良好な効果を得られた距離r3.3μmを電極指の位置
とした。
【0063】以上のように、このような、移動の手法に
よっても、電極指の最適な位置を実験により求めて配置
することによりサイドロ−ブレベルの減衰量を改善する
ことができる。
【0064】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。
【0065】本第5実施例に係る弾性表面波装置は、弾
性表面波基板上に設けた抜き取り重み付き電極を設けた
弾性表面波装置であって、電気信号と弾性表面波信号と
の変換を行う。
【0066】図9に本第5実施例に係る弾性表面波装置
のすだれ状電極の構成を示す。
【0067】本第5の実施例においては、弾性表面波基
板として、128°Y軸カットのリチウムナイオベ−ト
基板を用いた。また、弾性表面波の伝搬方向をX軸とし
ている。なお、弾性表面波基板には、たとえば、リチウ
ムタンタレ−ト基板、水晶基板、その他の材料を用いる
こともできる。
【0068】また、本第5実施例では、すだれ状電極
の、励振効率が最大となる中心周波数をf0=36.3
6MHz、電極幅を26.6μmの単電極構造とし。こ
れを、厚さ、6000Åのアルミニウム蒸着膜からフォ
トリソグラフィ技術で弾性表面波基板上に形成した。
【0069】図9に示したのは、本第5実施例に係るす
だれ状電極の両端部である。図示を省略しているが、こ
の両端部間に、電極指の抜取りにより形成された非励振
部が存在する。
【0070】図示するように、すだれ状電極は、それぞ
れ複数の電極指と電極指を接続するバスバ−よりなる櫛
歯状の2つの電極より成る。そして、電極端部に最も近
いところにあるインパルス励振源をはさむ、互いに電気
的極性が異なる電極指が98a、98bである。
【0071】いま、従来の抜取り重み付け電極を用いた
弾性表面波装置において、電極端部に最も近いところに
あるインパルス励振源をはさむ、互いに電気的極性が異
なる電極指が配置されていた位置を図中に破線で示し
た。図示するように、従来、全ての電極指は、一定のメ
タライズド比、電極ピッチで配置されている。本第5実
施例では、このメタライズド比が0.5としている。
【0072】さて、発明者らは、電極端部に最も近いと
ころにあるインパルス励振源をはさむ電極指を、先に示
した従来の位置より、弾性表面波主伝搬方向に沿って、
すだれ状電極の外側へ向かって平行移動させながら、こ
のすだれ状電極の周波数特性におけるサイドロ−ブレベ
ルの減衰量を測定した。その結果を、図12に示す。
【0073】図12は、電極端部に最も近いところにあ
るインパルス励振源をはさむ電極指の中間点93aを弾
性表面波の主伝搬方向に沿ってすだれ状電極の外側93
xへ移動させたとき、移動距離rとすだれ状電極の周波
数特性のサイドロ−ブレベルの減衰量の関係を示したも
のである。
【0074】図示するように、移動距離rを、 0<r<13μm の範囲内で適当に値に取ることにより、従来に比べサイ
ドロ−ブレベルの劣化を軽減することができる。本第5
実施例では、測定結果より最も良好な効果を得られた距
離r6.5μmを電極指の位置とした。
【0075】ここで、距離rがおよそrがおよそ6.5
μmのとき、すだれ状電極の周波数特性は最も良く、従
来の周波数特性と比べると、中心周波数付近の応答は、
ほぼ同一で、サイドロ−ブレベルが約15dB低下して
いる。
【0076】なお、一般的には、単電極構造の場合、点
93a、電極端部に2番目に近いところにあるインパル
ス励振源をはさむ電極指の中間点93b、電極端部に3
番目に近いところにあるインパルス励振源をはさむ電極
指の中間点93cが隣合う距離をpとおくと、移動距離
rは、 0<r<(p/4) の範囲内で考慮し、電極指の最適な位置を求めるように
すればよい。pは、すだれ状電極の中心周波数f0、弾
性表面波の伝搬速度vを用い、p=v/2f0で表わさ
れる。
【0077】なお、本第5実施例では、単電極構造すだ
れ状電極の端部について述べたが、すだれ状電極内部の
非励振部についても、前記第2、第3実施例で2重電極
構造のすだれ状電極について示したものと結果が得られ
る。また、この場合インパルスの励振源の抜き取る箇所
は任意で良い。
【0078】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。
【0079】本6実施例に係る弾性表面波装置は、弾性
表面波基板上に設けた抜き取り重み付き電極を設けた弾
性表面波装置であって、電気信号と弾性表面波信号との
変換を行う。
【0080】図10に、本第6実施例に係る弾性表面波
装置のすだれ状電極の構成を示す。
【0081】本第6実施例においては、弾性表面波基板
として、128°Y軸カットのリチウムナイオベ−ト基
板を用いた。また、弾性表面波の伝搬方向をX軸として
いる。なお、弾性表面波基板には、リチウムタンタレ−
ト基板、水晶基板、その他の材料を用いることもでき
る。また、このすだれ状電極は、励振効率が最大となる
中心周波数をf0=36.36MHz、電極幅を13.
3μmの二重電極構造とし、これを、厚さ、6000Å
のアルミニウム蒸着膜からフォトリソグラフィ技術で弾
性表面波基板上に形成した。
【0082】図10に示したのは、本第6実施例に係る
弾性表面波装置のすだれ状電極の非励振部であり、両端
部は図示を省略した。
【0083】図示するように、すだれ状電極は、それぞ
れ複数の電極指と電極指を接続するバスバ−よりなる櫛
歯状の2つの電極を有している。そして、非励振部に最
も近いところにあるインパルス励振源をはさむ、互いに
電気的極性が異なる電極指が119a、119bであ
る。
【0084】いま、従来の抜取り重み付け電極を用いた
弾性表面波装置の、非励振部に最も近いインパルスの励
振源をはさむ、互いに電気的極性が異なる電極指が配置
されていた位置を図中に破線で示した。図示するよう
に、従来、全ての電極指は一定のメタライズド比、電極
ピッチで配置されている。本第6実施例では、このメタ
ライズド比を0.5としている。
【0085】さて、発明者らは、非励振部に最も近いと
ころにあるインパルス励振源をはさむ電極指を、先に示
した従来の位置より、弾性表面波主伝搬方向に沿って、
非励振部107側へ向かって平行移動させながら、この
すだれ状電極の周波数特性におけるサイドロ−ブレベル
の減衰量を測定した。
【0086】非励振部に最も近いところにあるインパル
ス励振源をはさむ電極指の中間点103aを弾性表面波
の主伝搬方向に沿って非励振部側103xへ移動させた
とき、移動距離rと、すだれ状電極の周波数特性のサイ
ドロ−ブレベルの減衰量の関係を求めると、前記第2実
施例と同様に、rがおよそ3.3μmのときすだれ状電
極の周波数特性は最も良く、従来の周波数特性と比べる
と、中心周波数付近の応答は、ほぼ同一で、サイドロ−
ブレベルが約15dB低下している。
【0087】そこで、本第6実施例では、測定結果より
最も良好な効果を得られた距離r3.3μmを電極指の
位置とした。
【0088】以上のように、電極指の最適な位置を測定
により求めて配置することによりサイドロ−ブレベルの
減衰量を改善することができる。
【0089】ところで、励振源を抜き取った非励振部
は、圧電性基板が露出した状態になっている。そして、
非励振部の基板表面上を伝搬する弾性表面波の伝搬速度
は、非励振部に電極指が形成されている状態に比べ速
い。たとえば、リチウムナイオベ−ト基板では、表面上
をアルミニウムで覆われている場合と、覆われていない
場合と、およそ3%の伝搬速度差が生じる。
【0090】そこで、以上の各第1実施例から第6実施
例におけるすだれ状電極において、非励振部の露出幅を
拡げて、見かけ上の速度差がゼロになるような補正を施
すのようにしても良い。
【0091】この場合は、前記補正を施したすだれ状電
極において、前述したように電極指を移動させて最適な
配置位置を求めるようにすれば良い。
【0092】このような場合も、すだれ状電極の周波数
特性は、電極指を移動させない場合の周波数特性に比べ
て、中心周波数付近の応答は、ほぼ同一で、サイドロ−
ブレベルが約15dB改善することができる。
【0093】なお、以上の各実施例で示した弾性表面波
装置は、すだれ状電極の電極指の抜取りに起因する前記
非励振部の電界分布の変化は無いものと仮定した場合
に、前記非励振部に対応する期間と、前記非励振部対応
する期間に隣あうインパルス励振の時点と最先および最
終のインパルス励振の時点とのうちの少なくとも一方の
時点とを除き、インパルス励振の時間応答が一定の時間
間隔で生じ、かつ、前記非励振部対応する期間に隣あう
インパルス励振の時点と最先および最終のインパルス励
振の時点とのうちの少なくとも一方の時点と、該時点と
隣あうインパルス励振の時点との時間間隔が、前記一定
の時間間隔より大きくなるように電極指を配置するよう
にして設計することができる。
【0094】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。
【0095】図13に本第7実施例に係る弾性表面波フ
ィルタの構成を示す。
【0096】この弾性表面波フィルタは、西ドイツのT
V受信機の規格に対応した中心周波数をf0=36.3
6MHzの中間周波フィルタであって、すだれ状の入力
電極122および出力電極123を有している。また、
弾性表面波基板は、128°Y軸カットのリチウムナイ
オベ−ト基板を用い、弾性表面波の伝搬方向をX軸とし
ている。なお、弾性表面波基板121は、たとえば、リ
チウムタンタレ−ト基板、水晶基板、その他の材料を用
いるようにしても良い。
【0097】また、本第7実施例においては、すだれ状
の入力電極122には、前記第1実施例から第6実施例
で示したすだれ状電極を用いた。
【0098】すなわち、入力電極122は、互いに入り
込む櫛歯状の電極指124a、124bとすだれ状電極
端部に最も近いところにあるインパルス励振源をはさ
む、互いに電気的極性が異なる電極指125a、125
bを有する。また、入力状電極22中の電極指126
a、126bの間には非励振部107を有する。また、
他の電極指の配置ピッチと比べ、電極指125a、12
5bは入力電極122の端部側に移動した位置に、12
6aと、126bの配置は非励振部107側へ移動した
位置に配置されている。
【0099】なお、本第7実施例では、出力電極123
に交差長重み付け電極を用いたが、第1実施例から第6
実施例で示したすだれ状電極を用いるようにしてもよ
い。
【0100】次に、本発明の第8の実施例として、前記
第7実施例に係る弾性表面波フィルタを中間周波フィル
タとして用いたTV受信機について説明する。
【0101】図14に、本第8実施例に係るTV受信機
の受信部の構成を示す。
【0102】図中、129がチュ−ナ−ブロック、13
0が弾性表面波フィルタ、131が検波ブロック、13
2が映像信号出力、133が音声信号出力、134がア
ンテンナを示している。
【0103】このような、TV受信機の受信部におい
て、弾性表面波フィルタ130により、1チャンネル分
の信号が、チュ−ナ−ブロック129から送られてくる
中間周波信号から抜き取られ、検波ブロック131へ送
られた後、映像信号出力132と音声信号出力133へ
分けて出力される。
【0104】図15は、本第8実施例における中間周波
フィルタの周波数特性135aを示したものである。
【0105】図示するように、前記第7実施例に係る弾
性表面波フィルタを中間周波フィルタに用いることによ
り、従来の一定のピッチで電極指を配置した抜取り重み
付け電極を入力電極に用いた場合の特性135bに比
べ、帯域外特性が10dB程度改善されている。
【0106】このように、前記第7実施例に係る弾性表
面波フィルタは、TV受信機の他、さまざまな通信機の
中間周波フィルタに用いることができる。
【0107】以上、第1実施例から第6実施例で示した
すだれ状電極中間周波フィルタへの適用例について説明
したが、第1実施例から第6実施例で示したすだれ状電
極は、発振器や、相関器や、RFフィルタ等についても
適用することができる以上のように、本実施例によれ
ば、隣接する櫛歯状電極の電極指交差長を変化させるこ
となく、また、フィルタ等の素子チップ寸法を増大させ
ることなく、また、電極指の抜取り部の端部でインパル
スの励振位置の移動量を見かけ上ゼロにし、すだれ状電
極の端部でインパルスの励振位置の移動量を見かけ上ゼ
ロにし、弾性表面波の励振強度を変えることができる。
その結果、従来の交差長を変化させた重み付け電極と同
様の効果を得ることができ、サイドロ−ブレベルを大幅
に改善でき、弾性表面波フィルタの特性向上が図れる。
【0108】また、通過帯域内特性に関しても、入出力
電極ともに重み付けが可能なことから、フィルタ等の素
子設計の自由度が大幅に向上する。
【0109】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電極指
の抜取りにより生じるインパルスの励振源位置の移動に
起因する周波数特性の劣化を改善することのできる抜き
取り重み付き電極を用いた弾性表面波装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る弾性表面波装置の構
成を示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る弾性表面波装置の周
波数特性を示す特性図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る弾性表面波装置の構
成を示す説明図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る弾性表面波装置の周
波数特性を示す特性図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る弾性表面波装置の構
成を示す説明図である。
【図6】本発明の第4実施例に係る弾性表面波装置の第
1の構成を示す説明図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る弾性表面波装置の第
2の構成を示す説明図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る弾性表面波装置の第
3の構成を示す説明図である。
【図9】本発明の第5実施例に係る弾性表面波装置の構
成を示す説明図である。
【図10】本発明の第6実施例に係る弾性表面波装置の
構成を示す説明図である。
【図11】本発明の第1実施例に係る弾性表面波装置
と、第2実施例に係る弾性表面波装置のサイドロ−ブレ
ベルの減衰量と電極指の移動量との関係を示す特性図で
ある。
【図12】本発明の第5実施例に係る弾性表面波装置の
サイドロ−ブレベルの減衰量と電極指の移動量との関係
を示す特性図である。
【図13】本発明の第7実施例に係る弾性表面波装置の
構成を示す説明図である。
【図14】本発明の第8実施例に係るTV受信機の構成
を示すブロック図である。
【図15】本発明の第8実施例に係る弾性表面波フィル
タの周波数特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1a、1b 電極、 7、10 非励振部、 121 弾性表面波基板、 122 入力電極、 123 出力電極、 130 弾性表面波フィルタ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性表面波を伝搬する弾性表面波基板と、
    弾性表面波基板上に設けられた複数のすだれ状電極とを
    有する弾性表面波装置において、 前記複数のすだれ状電極のうち、すくなくとも1つのす
    だれ状電極は、弾性表面波基板上に一定のピッチで電極
    指が配置されたすだれ状電極の、一部の電極指を抜取
    り、かつ、一部の電極指を、前記一定のピッチによる配
    置領域よりずれた領域に配置した構造の、抜取り重み付
    け電極であることを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】弾性表面波を伝搬する弾性表面波基板と、
    弾性表面波基板上に設けられた複数のすだれ状電極とを
    有する弾性表面波装置において、 前記複数のすだれ状電極のうち、すくなくとも1つのす
    だれ状電極は、弾性表面波基板上に一定のピッチで電極
    指が配置されたすだれ状電極の、一部の電極指を抜取
    り、かつ、一部の電極指を、前記一定のピッチによる配
    置領域よりずれた領域であって、前記非励振部を除いた
    部分の励振源の位置が前記一部の電極指の抜取りを行わ
    なかったとした場合の励振源の位置に近づくような領域
    に配置した構造の、抜取り重み付け電極であることを特
    徴とする弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】弾性表面波を伝搬する弾性表面波基板と、
    弾性表面波基板上に設けられた複数のすだれ状電極とを
    有する弾性表面波装置において、 前記複数のすだれ状電極のうち、すくなくとも1つのす
    だれ状電極は、弾性表面波基板上に一定のピッチで電極
    指が配置されたすだれ状電極の、一部の電極指を抜取
    り、かつ、一部の電極指を、前記一定のピッチによる配
    置領域よりずれた領域であって、前記非励振部を除いた
    部分の電界分布が前記電極指の一部の抜取りを行わなか
    ったとした場合の電界分布に近づくような領域に配置し
    た構造の、抜取り重み付け電極であることを特徴とする
    弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】弾性表面波を伝搬する弾性表面波基板と、
    弾性表面波基板上に設けられた複数のすだれ状電極とを
    有する弾性表面波装置において、 前記複数のすだれ状電極のうち、すくなくとも1つのす
    だれ状電極は、弾性表面波基板上に一定のピッチで電極
    指が配置されたすだれ状電極の、一部の電極指を抜き取
    り、かつ、前記一部の電極指の抜き取りにより生じた非
    励振部に隣あう励振源をはさみこむ電極指を、前記一定
    のピッチによる配置領域より前記非励振部方向にずれた
    領域に配置した構造の、抜取り重み付け電極であること
    を特徴とする弾性表面波装置。
  5. 【請求項5】弾性表面波を伝搬する弾性表面波基板と、
    弾性表面波基板上に設けられた複数のすだれ状電極とを
    有する弾性表面波装置において、 前記複数のすだれ状電極のうち、すくなくとも1つのす
    だれ状電極は、弾性表面波基板上に一定のピッチで電極
    指が配置されたすだれ状電極の、一部の電極指が抜き取
    られ、かつ、すだれ状電極の弾性表面波伝搬方向端部に
    隣接する励振源をはさみこむ電極指を、前記一定のピッ
    チによる配置領域よりすだれ状電極の弾性表面波伝搬方
    向端部方向にずれた領域に配置した構造の、抜取り重み
    付け電極であることを特徴とする弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の弾性表面波装置で
    あって、 前記抜取り重み付け電極は多電極構造であって、 前記抜取り重み付け電極の励振源をはさみこむ電極指の
    配置領域は、励振源をはさみこむ電極指の中間点と、前
    記一定のピッチによる配置をした場合の励振源をはさみ
    こむ電極指の中間点の位置との距離rが、0<r<v/
    16f0(但し、f0はすだれ状電極の中心周波数f0
    vは弾性表面波の伝搬速度)関係を満たすような領域で
    あることを特徴とする弾性表面波装置。
  7. 【請求項7】請求項4または5記載の弾性表面波装置で
    あって、 前記抜取り重み付け電極は単電極構造であって、 前記抜取り重み付け電極の励振源をはさみこむ電極指の
    配置領域は、励振源をはさみこむ電極指の中間点と、前
    記一定のピッチによる配置をした場合の励振源をはさみ
    こむ電極指の中間点の位置との距離rが、0<r<v/
    8f0(但し、f0はすだれ状電極の中心周波数f0、v
    は弾性表面波の伝搬速度)関係を満たすような領域であ
    ることを特徴とする弾性表面波装置。
  8. 【請求項8】中間周波フィルタとして請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の弾性表面波フィルタを備
    えたことを特徴とする通信装置。
  9. 【請求項9】中間周波フィルタとして請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の弾性表面波フィルタを備
    えたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  10. 【請求項10】弾性表面波基板上に一定のピッチで配置
    された電極指の一部を抜き取って励振部にはさまれた非
    励振部を設けることにより、抜取り重み付けを行ったす
    だれ状電極を有する弾性表面波装置の設計方法であっ
    て、 前記抜取り重み付けを行ったすだれ状電極の電極指の一
    部を、前記一定のピッチによる配置領域よりずれた領域
    であって、前記電極指の一部の抜取りにより生じる前記
    非励振部を除いた部分の電界分布の変化を考慮した領域
    に配置することを特徴とする弾性表面波装置の設計方
    法。
  11. 【請求項11】弾性表面波基板上に一定のピッチで配置
    された電極指の一部を抜き取って励振部にはさまれた非
    励振部を設けることにより、抜取り重み付けを行うすだ
    れ状電極を有する弾性表面波装置の設計方法であって、 前記抜取り重み付けを行ったすだれ状電極の電極指の抜
    取りに起因する前記非励振部の電界分布の変化は無いも
    のと仮定した場合に、前記非励振部に対応する期間と、
    前記非励振部に対応する期間に隣あうインパルス励振の
    時点と最先および最終のインパルス励振の時点とのうち
    の少なくとも一方の時点とを除き、インパルス励振の時
    間応答が一定の時間間隔で生じ、かつ、前記非励振部に
    対応する期間に隣あうインパルス励振の時点と最先およ
    び最終のインパルス励振の時点とのうちの少なくとも一
    方の時点と、該時点と隣あうインパルス励振の時点との
    時間間隔が、前記一定の時間間隔より大きくなるように
    電極指を配置することを特徴とする弾性表面波装置の設
    計方法。
  12. 【請求項12】電極指の抜取り個所と一部の電極指とを
    除いた残りの電極指のみが一定のピッチで配置されてい
    ることを特徴とする抜取り重み付け電極。
JP21114391A 1991-08-22 1991-08-22 弾性表面波装置 Pending JPH0555862A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21114391A JPH0555862A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 弾性表面波装置
DE4227340A DE4227340C2 (de) 1991-08-22 1992-08-18 Oberflächenwellen-Bauelement
US07/933,305 US5331247A (en) 1991-08-22 1992-08-21 Surface acoustic wave device and communication device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21114391A JPH0555862A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 弾性表面波装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0555862A true JPH0555862A (ja) 1993-03-05

Family

ID=16601096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21114391A Pending JPH0555862A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 弾性表面波装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0555862A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7144444B2 (en) 2002-06-07 2006-12-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Hydrogen separation membrane, hydrogen separation unit, and manufacturing method for hydrogen separation membrane
JP2015523828A (ja) * 2012-08-01 2015-08-13 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 電子音響変換器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7144444B2 (en) 2002-06-07 2006-12-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Hydrogen separation membrane, hydrogen separation unit, and manufacturing method for hydrogen separation membrane
JP2015523828A (ja) * 2012-08-01 2015-08-13 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 電子音響変換器
US9590589B2 (en) 2012-08-01 2017-03-07 Epcos Ag Electroacoustic transducer having a piezoelectric substrate with electrode fingers divided into four groups

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3189508B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
US7728699B2 (en) Acoustic wave filter
EP0734120B1 (en) Surface acoustic wave resonator filter
US6873226B2 (en) Edge-reflection surface acoustic wave filter
JPH0590872A (ja) 表面弾性波素子
US6051908A (en) Reduced coupling saw filter
KR100323353B1 (ko) 란가사이트단결정기판을구비한탄성표면파장치
EP0782256B1 (en) Surface acoustic wave resonator filter apparatus
JPH11191720A (ja) 弾性表面波装置及び弾性表面波フィルタ
EP0827274B1 (en) Surface acoustic wave resonator filter
JPH05335879A (ja) 弾性表面波素子
JPH0555862A (ja) 弾性表面波装置
JP2000312125A (ja) 弾性表面波装置
JP3432323B2 (ja) Sawデバイス
EP1030446B1 (en) Edge reflection type longitudinally coupled saw resonator filter
JPH06164293A (ja) 弾性表面波共振子
JPH08204499A (ja) 表面波装置
JPH05121994A (ja) 弾性表面波装置およびそれを用いた通信装置
JP3191551B2 (ja) 圧電共振子
JP3435641B2 (ja) 端面反射型表面波フィルタ
JPH02198211A (ja) 表面弾性波共振子
JPH07131281A (ja) 多電極形弾性表面波フィルタ
JPH071858B2 (ja) 高周波用チャネルフィルタ
JPS59178817A (ja) 弾性表面波フイルタ
JPH0555868A (ja) 弾性表面波装置