JPH0555294B2 - - Google Patents
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- JPH0555294B2 JPH0555294B2 JP61236570A JP23657086A JPH0555294B2 JP H0555294 B2 JPH0555294 B2 JP H0555294B2 JP 61236570 A JP61236570 A JP 61236570A JP 23657086 A JP23657086 A JP 23657086A JP H0555294 B2 JPH0555294 B2 JP H0555294B2
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Landscapes
- Prostheses (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明が眼内レンズの製造方法に関する。さら
に詳しくは、光学部と支持部とが一体成形されて
なる眼内レンズの製造方法に関する。
に詳しくは、光学部と支持部とが一体成形されて
なる眼内レンズの製造方法に関する。
[従来の技術]
眼内レンズは、レンズ本体および支持部より構
成されているが、従来、レンズ本体と支持部がた
がいに別部品であり、これらを組立てることによ
り構成されたものやレンズ本体と支持部とが一体
成形されたものがある。
成されているが、従来、レンズ本体と支持部がた
がいに別部品であり、これらを組立てることによ
り構成されたものやレンズ本体と支持部とが一体
成形されたものがある。
レンズ本体と支持部とを組立てることにより構
成される眼内レンズにおいては、レンズ本体に支
持部を設けるための取り付け孔をたとえばドリル
などを用いて設けるばあい、設けられる取り付け
孔の直径は通常約0.1〜0.25mmときわめて小さい
ため、該取り付け孔の直径を調整するのが困難で
あり、さらにレンズ本体と支持部とを組立てる作
業も煩雑なため、支持部の寸法、形状およびレン
ズ本体の取り付け角度などの精度に優れた眼内レ
ンズをうることは困難なこととされている。
成される眼内レンズにおいては、レンズ本体に支
持部を設けるための取り付け孔をたとえばドリル
などを用いて設けるばあい、設けられる取り付け
孔の直径は通常約0.1〜0.25mmときわめて小さい
ため、該取り付け孔の直径を調整するのが困難で
あり、さらにレンズ本体と支持部とを組立てる作
業も煩雑なため、支持部の寸法、形状およびレン
ズ本体の取り付け角度などの精度に優れた眼内レ
ンズをうることは困難なこととされている。
レンズ本体と支持部とが一体成形された眼内レ
ンズの製造方法としては、一般につぎの3つの製
造方法の提案がさなれている。
ンズの製造方法としては、一般につぎの3つの製
造方法の提案がさなれている。
(イ) レンズ本体と支持部とが一体化された、完成
された眼内レンズの形状を有する成形型内に未
架橋素材を射出して成形する、射出成形法。
された眼内レンズの形状を有する成形型内に未
架橋素材を射出して成形する、射出成形法。
(ロ) レンズ本体と支持部とが一体化された、完成
された眼内レンズの形状を有する成形型内にモ
ノマーを注入し、ついで該モノマーを重合させ
て成形する、モールド内重合法。
された眼内レンズの形状を有する成形型内にモ
ノマーを注入し、ついで該モノマーを重合させ
て成形する、モールド内重合法。
(ハ) 眼内レンズ材に彫刻機などのような精密加工
機を用いて切削加工を施し、所望の形状を有す
る眼内レンズを作製する、切削加工法。
機を用いて切削加工を施し、所望の形状を有す
る眼内レンズを作製する、切削加工法。
しかしながら、前記(イ)射出成形法を採用したば
あいには、かかる方法に用いられる眼内レンズの
素材としては未架橋のポリメチルメタクリレート
が使用され、えられた眼内レンズは生体適合性が
よいが、生体内劣化がおこりやすく、また耐ヤグ
レーザー性も低下することがあるという問題点が
ある。前記(ロ)モールド重合法を採用したばあいに
は、重合時に収縮することがあり、とくに支持部
のごとく薄く、または細い部分などにおいて所望
の形状、大きさのものをうることができないとい
う問題点がある。また、前記(ハ)切削加工法を採用
したばあいには、とくに支持部のように形状が複
雑なものになると加工が繁雑となり、作業性が低
下するという問題点がある。
あいには、かかる方法に用いられる眼内レンズの
素材としては未架橋のポリメチルメタクリレート
が使用され、えられた眼内レンズは生体適合性が
よいが、生体内劣化がおこりやすく、また耐ヤグ
レーザー性も低下することがあるという問題点が
ある。前記(ロ)モールド重合法を採用したばあいに
は、重合時に収縮することがあり、とくに支持部
のごとく薄く、または細い部分などにおいて所望
の形状、大きさのものをうることができないとい
う問題点がある。また、前記(ハ)切削加工法を採用
したばあいには、とくに支持部のように形状が複
雑なものになると加工が繁雑となり、作業性が低
下するという問題点がある。
[発明が解決しようとする問題点]
そこで、本発明者らは、前記のような問題点を
解決しうる眼内レンズをうるべく鋭意研究を重ね
た結果、所望の形状および大きさを有する眼内レ
ンズを精度よく容易に製造することができ、しか
もえられた眼内レンズが生体適合性に優れ、生体
内劣化が小さいというまつたく新しい眼内レンズ
の製造方法を見出し、本発明を完成するに至つ
た。
解決しうる眼内レンズをうるべく鋭意研究を重ね
た結果、所望の形状および大きさを有する眼内レ
ンズを精度よく容易に製造することができ、しか
もえられた眼内レンズが生体適合性に優れ、生体
内劣化が小さいというまつたく新しい眼内レンズ
の製造方法を見出し、本発明を完成するに至つ
た。
[問題点を解決するための手段]
すなわち、本発明はレンズ本体と支持部とが一
体化された眼内レンズの形状に対応した溝が下面
に設けられた凹部を有する成形型内に、モノマー
を注入して眼内レンズブロツクを作製したのち、
前記レンズ本体と前記支持部の後面が同一平面ま
たは同一球面を形成するように、前記成形型を前
記眼内レンズブロツクとともに切削することを特
徴とする眼内レンズの製造方法に関する。
体化された眼内レンズの形状に対応した溝が下面
に設けられた凹部を有する成形型内に、モノマー
を注入して眼内レンズブロツクを作製したのち、
前記レンズ本体と前記支持部の後面が同一平面ま
たは同一球面を形成するように、前記成形型を前
記眼内レンズブロツクとともに切削することを特
徴とする眼内レンズの製造方法に関する。
[作用および実施例]
本発明の眼内レンズの製造方法によれば、レン
ズ本体と支持部とが一体化された眼内レンズの形
状に対応した溝が下面に設けられた凹部を有する
成形型内に、モノマーを注入して眼内レンズブロ
ツクを作製したのち、前記レンズ本体と前記支持
部の後面が同一平面または同一球面を形成するよ
うに、前記成形型を前記眼内レンズブロツクとと
もに切削することにより眼内レンズがえられる。
ズ本体と支持部とが一体化された眼内レンズの形
状に対応した溝が下面に設けられた凹部を有する
成形型内に、モノマーを注入して眼内レンズブロ
ツクを作製したのち、前記レンズ本体と前記支持
部の後面が同一平面または同一球面を形成するよ
うに、前記成形型を前記眼内レンズブロツクとと
もに切削することにより眼内レンズがえられる。
本発明に用いられる成形型の材質としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイ
ンやこれらポリオレフインの共重合体、ポリアセ
タール、ポリフエニレンサルフアイドなどがあげ
られる。
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイ
ンやこれらポリオレフインの共重合体、ポリアセ
タール、ポリフエニレンサルフアイドなどがあげ
られる。
該成形型は、たとえば第2b図に示されるよう
にレンズ本体4と支持部5の後面16が同一平面
をなす形状を有する眼内レンズを成形するばあい
には、第1図の成形型の概略断面図に示されるご
とく、レンズ本体4の形状を有する溝4aおよび
支持部5の形状を有する溝5aが下面に設けられ
た凹部3を有する成形型本体1と蓋部2から構成
される。
にレンズ本体4と支持部5の後面16が同一平面
をなす形状を有する眼内レンズを成形するばあい
には、第1図の成形型の概略断面図に示されるご
とく、レンズ本体4の形状を有する溝4aおよび
支持部5の形状を有する溝5aが下面に設けられ
た凹部3を有する成形型本体1と蓋部2から構成
される。
なお、眼内に眼内レンズを装着したときにレン
ズ本体4が虹彩または水晶体後のうと接触しない
ようにするために、たとえば第4図に示されるよ
うにレンズ本体4と支持部5の後面が同一球面を
なす形状を有する眼内レンズを成形するばあいに
は、第3b図の成形型の概略断面図に示されるご
とくレンズ本体4の形状を有する溝4aおよび支
持部5の形状を有する溝5aが下面に設けられた
凹部3を有する成形型本体1を用いることが好ま
しい。
ズ本体4が虹彩または水晶体後のうと接触しない
ようにするために、たとえば第4図に示されるよ
うにレンズ本体4と支持部5の後面が同一球面を
なす形状を有する眼内レンズを成形するばあいに
は、第3b図の成形型の概略断面図に示されるご
とくレンズ本体4の形状を有する溝4aおよび支
持部5の形状を有する溝5aが下面に設けられた
凹部3を有する成形型本体1を用いることが好ま
しい。
第1図において、蓋部2の下面から成形型本体
1の凹部3の底面までの深さhは、該凹部3内に
モノマー原料を充填し、重合させたときに仮に収
縮や歪が発生したばあいであつても、これら収縮
や歪がとくにレンズ本体4や支持部5に影響を及
ぼさない深さであればよく、通常かかる深さは4
mm以上となるように調整される。さらに第1図に
示されるように蓋部2に貫通孔6を設けて、モノ
マー原料の溜め部とすれば重合時に収縮が発生し
たばあいであつても生じた空隙に該貫通孔6のモ
ノマーが流入して凹部内が常にモノマーで充満さ
れ、収縮や歪の発生が防止されるようにするのが
好ましい。
1の凹部3の底面までの深さhは、該凹部3内に
モノマー原料を充填し、重合させたときに仮に収
縮や歪が発生したばあいであつても、これら収縮
や歪がとくにレンズ本体4や支持部5に影響を及
ぼさない深さであればよく、通常かかる深さは4
mm以上となるように調整される。さらに第1図に
示されるように蓋部2に貫通孔6を設けて、モノ
マー原料の溜め部とすれば重合時に収縮が発生し
たばあいであつても生じた空隙に該貫通孔6のモ
ノマーが流入して凹部内が常にモノマーで充満さ
れ、収縮や歪の発生が防止されるようにするのが
好ましい。
なお、本発明の製造方法によれば、前記第2a
図および第4図に示されるような形状を有する眼
内レンズのほか、たとえば第5図〜第12図の概
略斜視図に示されるような形状を有する眼内レン
ズをうることができる。
図および第4図に示されるような形状を有する眼
内レンズのほか、たとえば第5図〜第12図の概
略斜視図に示されるような形状を有する眼内レン
ズをうることができる。
第5図、第6図および第7図はレンズ本体4と
ループ状の支持部5とを一体化した眼内レンズの
概略斜視図、第8図および第11図はレンズ本体
4と板状の支持部5とを一体化した眼内レンズの
概略斜視図、第9図はレンズ本体4とリング状の
支持部5とを一体化した眼内レンズの概略斜視
図、第10図はレンズ本体4とL字型の支持部5
とを一体化した眼内レンズの概略斜視図、第12
図はリング状の支持部5を2対のレンズ本体4に
一体化した眼内レンズの概略斜視図である。
ループ状の支持部5とを一体化した眼内レンズの
概略斜視図、第8図および第11図はレンズ本体
4と板状の支持部5とを一体化した眼内レンズの
概略斜視図、第9図はレンズ本体4とリング状の
支持部5とを一体化した眼内レンズの概略斜視
図、第10図はレンズ本体4とL字型の支持部5
とを一体化した眼内レンズの概略斜視図、第12
図はリング状の支持部5を2対のレンズ本体4に
一体化した眼内レンズの概略斜視図である。
支持部5の形状は前記のごとく板状およびルー
プ状のいずれであつてもよいが、該支持部5の厚
さは板状のものでは、0.15mm以上、好ましくは
0.2mm以上、またループ状のものでは、レンズの
厚さ方向のループの厚さをa、レンズ径方向のル
ープの幅をbとしたばあい、a/bが1以下であ
り、かつaが0.15mm以上、なかんづく0.2mm以上
であるのが、成形性の面、すなわち、所望の形状
を有し、面精度に優れた支持部5をうるうえで好
ましい。
プ状のいずれであつてもよいが、該支持部5の厚
さは板状のものでは、0.15mm以上、好ましくは
0.2mm以上、またループ状のものでは、レンズの
厚さ方向のループの厚さをa、レンズ径方向のル
ープの幅をbとしたばあい、a/bが1以下であ
り、かつaが0.15mm以上、なかんづく0.2mm以上
であるのが、成形性の面、すなわち、所望の形状
を有し、面精度に優れた支持部5をうるうえで好
ましい。
本発明に用いられるモノマー原料としては、ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、メチル
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレ
ートなどの(メタ)アクリレート系モノマー、N
ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミドなど
をあげることができる。
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、メチル
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレ
ートなどの(メタ)アクリレート系モノマー、N
ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミドなど
をあげることができる。
つぎに眼内レンズの製造工程について説明す
る。
る。
第1図に示されるように成形型本体1に蓋部2
を装着し、該成形型本体1と蓋部2とのあいだに
前記した眼用レンズのモノマー原料を注入し、該
モノマーを重合させて眼内レンズブロツクを作製
する。なお、前記モノマーを重合させる際には、
高い耐溶媒性を有し、形状安定性に優れた眼内レ
ンズをうるために、架橋性モノマーとしてたとえ
ばエチレングリコールジメタクリレート、アリル
メタクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタ
レートなどを前記モノマー100重量部に対して10
重量部をこえない範囲で添加するのがよい。また
前記モノマーの重合を開始するために、ベンゾイ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどの通常
不飽和炭化水素化合物の重合に使用されているラ
ジカル重合開始剤を前記モノマー100重量部に対
して0.01〜1.0重量部添加するのが好ましい。
を装着し、該成形型本体1と蓋部2とのあいだに
前記した眼用レンズのモノマー原料を注入し、該
モノマーを重合させて眼内レンズブロツクを作製
する。なお、前記モノマーを重合させる際には、
高い耐溶媒性を有し、形状安定性に優れた眼内レ
ンズをうるために、架橋性モノマーとしてたとえ
ばエチレングリコールジメタクリレート、アリル
メタクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタ
レートなどを前記モノマー100重量部に対して10
重量部をこえない範囲で添加するのがよい。また
前記モノマーの重合を開始するために、ベンゾイ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどの通常
不飽和炭化水素化合物の重合に使用されているラ
ジカル重合開始剤を前記モノマー100重量部に対
して0.01〜1.0重量部添加するのが好ましい。
前記モノマーは成形型内に注入後、通常の光重
合法、加熱重合法、放射線重合法などによつて重
合され、ついで室温まで冷却される。
合法、加熱重合法、放射線重合法などによつて重
合され、ついで室温まで冷却される。
つぎに前記のようにしてえられた眼内レンズブ
ロツクは、本発明の製造方法の概略説明図である
第13図または第14図に示される工程にしたが
つて加工され、眼内レンズが作製される。
ロツクは、本発明の製造方法の概略説明図である
第13図または第14図に示される工程にしたが
つて加工され、眼内レンズが作製される。
すなわち、第13図には、レンズ本体4と支持
部5の後面が同一平面をなす形状を有する眼内レ
ンズの製造方法が、また第14図にはレンズ本体
4と支持部5の後面が同一球面をなす形状を有す
る眼内レンズの製造方法が各々示されている。
部5の後面が同一平面をなす形状を有する眼内レ
ンズの製造方法が、また第14図にはレンズ本体
4と支持部5の後面が同一球面をなす形状を有す
る眼内レンズの製造方法が各々示されている。
第13図において、8はチヤツク、9はバイ
ト、10は眼内レンズブロツク、11は眼内レン
ズである。
ト、10は眼内レンズブロツク、11は眼内レン
ズである。
前記作製された眼内レンズブロツク10は、第
13図のステツプ()に示されるように、成形
型本体1をチヤツク8ではさみ、中心軸Aを中心
として該チヤツク8を回転させ、バイト9を矢印
19の方向に直進させることによつて成形型本体
1を支持部の厚さが約0.3〜0.7mmとなるまで切削
し、ステツプ()の状態とする。なお、切削加
工時にバイト9の押圧による応力によつて眼内レ
ンズブロツク10の眼内レンズ部に歪を与えない
ようにすると同時に切削時に成形型本体1から該
眼内レンズブロツク10が離脱するのを防止する
ために、第15図に示されるように眼内レンズブ
ロツクに少なくとも2カ所に突起部14を設ける
ことが好ましい。かかる突起部14の形状は任意
であるが、その長さは0.5mm以上、直径は1.0mm以
上で眼内レンズ部15から1.5mm以上離れている
のが好ましい。
13図のステツプ()に示されるように、成形
型本体1をチヤツク8ではさみ、中心軸Aを中心
として該チヤツク8を回転させ、バイト9を矢印
19の方向に直進させることによつて成形型本体
1を支持部の厚さが約0.3〜0.7mmとなるまで切削
し、ステツプ()の状態とする。なお、切削加
工時にバイト9の押圧による応力によつて眼内レ
ンズブロツク10の眼内レンズ部に歪を与えない
ようにすると同時に切削時に成形型本体1から該
眼内レンズブロツク10が離脱するのを防止する
ために、第15図に示されるように眼内レンズブ
ロツクに少なくとも2カ所に突起部14を設ける
ことが好ましい。かかる突起部14の形状は任意
であるが、その長さは0.5mm以上、直径は1.0mm以
上で眼内レンズ部15から1.5mm以上離れている
のが好ましい。
該突起部14を設ける方法としては、あらかじ
め成形型体本体1の凹部3の下面にくぼみを設け
ておく方法が好ましい。
め成形型体本体1の凹部3の下面にくぼみを設け
ておく方法が好ましい。
切削することによつてえられた眼内レンズブロ
ツク10の切削面は、通常の方法にて支持部の所
望の厚さまで研磨され、第13図のステツプ
()の状態となる。眼内レンズ11はつぎに成
形型本体1から離型され、ステツプに示される
ごとく所望の形状を有する眼内レンズ11が作製
され、使用に供される。
ツク10の切削面は、通常の方法にて支持部の所
望の厚さまで研磨され、第13図のステツプ
()の状態となる。眼内レンズ11はつぎに成
形型本体1から離型され、ステツプに示される
ごとく所望の形状を有する眼内レンズ11が作製
され、使用に供される。
さらにレンズ本体4と支持部5の後面が同一球
面をなす形状を有する眼内レンズの製造方法を第
14図に基づいて説明する。
面をなす形状を有する眼内レンズの製造方法を第
14図に基づいて説明する。
前記作製された眼内レンズブロツク10は、ス
テツプ()に示されるように成形型本体1をチ
ヤツク8ではさみ、中心軸Aを中心として該チヤ
ツク8を回転させ、バイト9を矢印17の方向に
直進させ、蓋部2をとり除く。つぎにステツプ
()に示されるようにバイト9を矢印18の方
向に旋回させ、眼内レンズブロツク10を球面も
しくは非球面形状に支持部の厚さが約0.3〜0.7mm
となるまで切削する。えられた眼内レンズブロツ
ク10の切削面を通常の方法にて支持部の所望の
厚さまで研磨し、ステツプ()の状態となる。
眼内レンズ11はつぎに成形型本体から離型さ
れ、ステツプに示されるごとく所望の形状を有
する眼内レンズ11が作製され、使用に供され
る。
テツプ()に示されるように成形型本体1をチ
ヤツク8ではさみ、中心軸Aを中心として該チヤ
ツク8を回転させ、バイト9を矢印17の方向に
直進させ、蓋部2をとり除く。つぎにステツプ
()に示されるようにバイト9を矢印18の方
向に旋回させ、眼内レンズブロツク10を球面も
しくは非球面形状に支持部の厚さが約0.3〜0.7mm
となるまで切削する。えられた眼内レンズブロツ
ク10の切削面を通常の方法にて支持部の所望の
厚さまで研磨し、ステツプ()の状態となる。
眼内レンズ11はつぎに成形型本体から離型さ
れ、ステツプに示されるごとく所望の形状を有
する眼内レンズ11が作製され、使用に供され
る。
前記第13図および第14図において、眼内レ
ンズ11の離型方法としては、成形型本体1また
は治具13の側面に指などにより圧力を加える方
法や炭酸ナトリウム、カセイソーダなどのアルカ
リ水溶液中に一定時間浸漬する方法などを採用す
ることができる。
ンズ11の離型方法としては、成形型本体1また
は治具13の側面に指などにより圧力を加える方
法や炭酸ナトリウム、カセイソーダなどのアルカ
リ水溶液中に一定時間浸漬する方法などを採用す
ることができる。
なお、えられた眼内レンズ11の支持部の端面
には鋭角が生じており、使用時に眼組織に傷など
を与えないようにするために、たとえばバレル研
磨や布、フイルムなどによる機械的研磨を施すこ
とが好ましい。これらの研磨方法のなかでもその
効率性を考慮すれば、バレル研磨がとくに好まし
い。なお、該支持部を研磨する際に、あらかじめ
粘着テープやキヤツプなどを用いてレンズ本体4
をマスキングしたばあいには、該レンズ本体4の
平面精度を損なうことがなく、さらに研磨の作業
性が向上するのでよい。
には鋭角が生じており、使用時に眼組織に傷など
を与えないようにするために、たとえばバレル研
磨や布、フイルムなどによる機械的研磨を施すこ
とが好ましい。これらの研磨方法のなかでもその
効率性を考慮すれば、バレル研磨がとくに好まし
い。なお、該支持部を研磨する際に、あらかじめ
粘着テープやキヤツプなどを用いてレンズ本体4
をマスキングしたばあいには、該レンズ本体4の
平面精度を損なうことがなく、さらに研磨の作業
性が向上するのでよい。
つぎに本発明の眼内レンズの製造方法を実施例
に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
実施例 1
メチルメタクリレート100重量部、エチレング
リコールジメタクリレート3重量部およびアゾビ
スイソブチロニトリル0.1重量部を均一な組成と
なるように攪拌してモノマー混合液をえた。
リコールジメタクリレート3重量部およびアゾビ
スイソブチロニトリル0.1重量部を均一な組成と
なるように攪拌してモノマー混合液をえた。
つぎに第16a図および第16b図に示される
眼内レンズブロツクの成形形状を有する、第1図
に示されるポリプロピレン製の成形型にえられた
モノマー混合液を注入して蓋部2上面および形成
型本体1側面より紫外線を照射し、該モノマーを
重合させた。
眼内レンズブロツクの成形形状を有する、第1図
に示されるポリプロピレン製の成形型にえられた
モノマー混合液を注入して蓋部2上面および形成
型本体1側面より紫外線を照射し、該モノマーを
重合させた。
つぎに蓋部2を取り外してレンズ切削機のチヤ
ツクに取り付け、該チヤツクを回転させる一方、
切削バイトを成形型本体1の側面にあて支持部の
厚さが0.50mmとなるように切削加工を施し、その
後研磨にて0.20mmとして眼内レンズをえた。
ツクに取り付け、該チヤツクを回転させる一方、
切削バイトを成形型本体1の側面にあて支持部の
厚さが0.50mmとなるように切削加工を施し、その
後研磨にて0.20mmとして眼内レンズをえた。
つぎにチヤツクから成形型本体1を取り外し、
該成形型本体1の側面を指で押圧して所望の形状
を有する眼内レンズを離型した。
該成形型本体1の側面を指で押圧して所望の形状
を有する眼内レンズを離型した。
えられた眼内レンズ本体をセロフアン粘着テー
プで覆い、支持部にバレル研磨を施したのち、粘
着テープを取り除いてルーペで該眼内レンズの外
観を検査したところ、支持部には鋭いエツジがな
く、角がとれて丸みをおびたつややかな表面を有
しており、レンズ本体の裏面も平滑で所望の形状
を有していた。
プで覆い、支持部にバレル研磨を施したのち、粘
着テープを取り除いてルーペで該眼内レンズの外
観を検査したところ、支持部には鋭いエツジがな
く、角がとれて丸みをおびたつややかな表面を有
しており、レンズ本体の裏面も平滑で所望の形状
を有していた。
つぎにえられた眼内レンズの屈折力をレンズメ
ーターを用いて調べたところ+19.0デイオプトリ
ーを示した。
ーターを用いて調べたところ+19.0デイオプトリ
ーを示した。
実施例 2
2−ヒドロキシエチルメタクリレート90重量
部、メチルメタクリレート10重量部、エチレング
リコールジメタクリレート0.2重量部およびアゾ
ビスイソブチロニトリル0.1重量部を均一な組成
となるように攪拌してモノマー混合液をえた。
部、メチルメタクリレート10重量部、エチレング
リコールジメタクリレート0.2重量部およびアゾ
ビスイソブチロニトリル0.1重量部を均一な組成
となるように攪拌してモノマー混合液をえた。
つぎに第17a図および第17b図に示される
眼内レンズ形状を有する、第1図に示されるポリ
プロピレン製の成形型にえられたモノマー混合液
を注入したほかは実施例1と同様にして眼内レン
ズを作製した。
眼内レンズ形状を有する、第1図に示されるポリ
プロピレン製の成形型にえられたモノマー混合液
を注入したほかは実施例1と同様にして眼内レン
ズを作製した。
えられた眼内レンズは支持部には鋭いエツジが
なく、角がとれて丸みをおびたつややかな表面を
有しており、レンズ本体の裏面も平滑で所望の形
状を有していた。
なく、角がとれて丸みをおびたつややかな表面を
有しており、レンズ本体の裏面も平滑で所望の形
状を有していた。
つぎに眼内レンズを生理食塩水で膨潤させたの
ち、屈折力を実施例1と同様にして調べたとこ
ろ、+20.0デイオプトリーであつた。
ち、屈折力を実施例1と同様にして調べたとこ
ろ、+20.0デイオプトリーであつた。
[発明の効果]
本発明の製造方法によれば、モノマーを重合さ
せる際に収縮や歪の発生が防止され、所望の形状
を有する面精度がきわめて高度な眼内レンズを効
率的に製造することができるので、とくに複雑な
形状を有する支持部をもつ眼内レンズであつても
きわめて容易に製造することができる。
せる際に収縮や歪の発生が防止され、所望の形状
を有する面精度がきわめて高度な眼内レンズを効
率的に製造することができるので、とくに複雑な
形状を有する支持部をもつ眼内レンズであつても
きわめて容易に製造することができる。
さらに、本発明の製造方法には、架橋型のポリ
マーを用いることができるため、生体内での劣化
が小さい眼内レンズをうることができる。
マーを用いることができるため、生体内での劣化
が小さい眼内レンズをうることができる。
第1図は本発明の製造方法に用いられる成形型
の概略断面図、第2a図および第4図はそれぞれ
第1図および第3b図に示される成形型によつて
作製された眼内レンズの概略斜視図、第2b図は
第2a図に示される眼内レンズの側面図、第3a
図は本発明の製造方法に用いられる成形型の平面
図、第3b図は第3a図のA−A線概略断面図、
第5図〜第12図はそれぞれ本発明にかかる支持
ループの一実施例を示す概略斜視図、第13図お
よび第14図はそれぞれ本発明の製造方法を示す
概略説明図、第15図は本発明の製造方法によつ
てえられる眼内レンズブロツクに突起部が設けら
れたばあいの眼内レンズブロツクの概略斜視図、
第16a図と第16b図、第17a図と第17b
図はそれぞれ本発明の実施例1および実施例2で
えられる眼内レンズブロツクの形状を示す説明図
である。 図面の主要符号、1……成形型本体、2……蓋
部、3……凹部、4……レンズ本体、5……支持
部、10……眼内レンズブロツク、11……眼内
レンズ。
の概略断面図、第2a図および第4図はそれぞれ
第1図および第3b図に示される成形型によつて
作製された眼内レンズの概略斜視図、第2b図は
第2a図に示される眼内レンズの側面図、第3a
図は本発明の製造方法に用いられる成形型の平面
図、第3b図は第3a図のA−A線概略断面図、
第5図〜第12図はそれぞれ本発明にかかる支持
ループの一実施例を示す概略斜視図、第13図お
よび第14図はそれぞれ本発明の製造方法を示す
概略説明図、第15図は本発明の製造方法によつ
てえられる眼内レンズブロツクに突起部が設けら
れたばあいの眼内レンズブロツクの概略斜視図、
第16a図と第16b図、第17a図と第17b
図はそれぞれ本発明の実施例1および実施例2で
えられる眼内レンズブロツクの形状を示す説明図
である。 図面の主要符号、1……成形型本体、2……蓋
部、3……凹部、4……レンズ本体、5……支持
部、10……眼内レンズブロツク、11……眼内
レンズ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 レンズ本体と支持部とが一体化された眼内レ
ンズの形状に対応した溝が下面に設けられた凹部
を有する成形型内に、モノマーを注入して眼内レ
ンズブロツクを作製したのち、前記レンズ本体と
前記支持部の後面が同一平面または同一球面を形
成するように、前記成形型を前記眼内レンズブロ
ツクとともに切削することを特徴とする眼内レン
ズの製造方法。 2 成形型の蓋部が外気と成形型内部との貫通孔
を有するものである特許請求の範囲第1項記載の
眼内レンズの製造法方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23657086A JPS6391230A (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | 眼内レンズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23657086A JPS6391230A (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | 眼内レンズの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6391230A JPS6391230A (ja) | 1988-04-21 |
JPH0555294B2 true JPH0555294B2 (ja) | 1993-08-16 |
Family
ID=17002590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23657086A Granted JPS6391230A (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | 眼内レンズの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6391230A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5128308B2 (ja) | 2008-02-20 | 2013-01-23 | Hoya株式会社 | 眼内レンズ製造方法 |
JP2010234807A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-10-21 | Hoya Corp | プラスチックレンズの製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5995118A (ja) * | 1982-11-22 | 1984-06-01 | Toyo Contact Lens Co Ltd | 軟質材料製のコンタクトレンズの製造法 |
JPS6073836A (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-26 | Toyo Contact Lens Co Ltd | コンタクトレンズの製造法とそれ用の成形型 |
JPS60199618A (ja) * | 1984-01-30 | 1985-10-09 | アラーガン・インコーポレーテッド | 遠心注型レンズの縁を精密トリミングするための切削装置および方法 |
-
1986
- 1986-10-03 JP JP23657086A patent/JPS6391230A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5995118A (ja) * | 1982-11-22 | 1984-06-01 | Toyo Contact Lens Co Ltd | 軟質材料製のコンタクトレンズの製造法 |
JPS6073836A (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-26 | Toyo Contact Lens Co Ltd | コンタクトレンズの製造法とそれ用の成形型 |
JPS60199618A (ja) * | 1984-01-30 | 1985-10-09 | アラーガン・インコーポレーテッド | 遠心注型レンズの縁を精密トリミングするための切削装置および方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6391230A (ja) | 1988-04-21 |
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