JPH0554534U - 外周面冷却ジャケット - Google Patents

外周面冷却ジャケット

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JPH0554534U
JPH0554534U JP110754U JP11075491U JPH0554534U JP H0554534 U JPH0554534 U JP H0554534U JP 110754 U JP110754 U JP 110754U JP 11075491 U JP11075491 U JP 11075491U JP H0554534 U JPH0554534 U JP H0554534U
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JP
Japan
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outer peripheral
peripheral surface
cooling liquid
jacket
jackets
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Pending
Application number
JP110754U
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English (en)
Inventor
昇 塚本
Original Assignee
富士電子工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 等速ジョイント60の転走面62を焼入するとき
に、形成された硬化層の深さを均一にし、焼き割れの発
生とズブ焼の防止が可能であるのみならず、転送面62の
歪みの制御をも行えるようにする。 【構成】 外周面冷却ジャケット10は、等速ジョイント
60の外周面63を取り囲むように上下方向に配設された3
個の環状のジャケット11、12および13と、これらジャケ
ットに外周面63に向かって設けた冷却液噴射孔19と、隣
り合うジャケット間に設けられ端部が外周面63面に接近
している仕切板15と、各ジャケットに対して設けた流量
制御弁18とを備え、ジャケットと仕切板との間には、隙
間が設けられている。そして、転走面62の焼入中に、冷
却液Lを外周面63に噴射する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車の走行系に用いられる等速ジョイントのようなほぼ筒 状のワークの外周面を冷却する外周面冷却ジャケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、図面を参照し、焼入のために冷却されるワークとして等速ジョイントを 採り上げて従来の技術を説明する。図3に示すように、等速ジョイント60は、軸 65の下部に、ほぼ円筒状の筒状部分69があり、この筒状部分69は、内周面には、 3個の厚肉部61a と、3個の薄肉部61b と、厚肉部61a と薄肉部61b とをなだら かに連結する3個の転走面62を備えている。図示しないボールやローラが転走面 62に沿って転がる。63は筒状部分69の外周面63である。
【0003】 図2において、20は等速ジョイント60の転走面62を加熱する高周波加熱コイル (以下単に加熱コイルという) であって、加熱コイル20は、1対の電源導体24と 、転走面62を加熱する6個の垂直な加熱導体21と、これら加熱導体21を順次直列 に接続する水平な3個の接続導体22と、水平な2個の接続導体23とを備えている 。なお、30は先端に冷却液噴射孔31が開設されている冷却液噴射管である。
【0004】 図4は従来の外周面冷却ジャケットの説明図であって、転送面62を焼入する場 合を説明する。ワーク載置台90上に載置された等速ジョイント60の内部に、加熱 コイル20と冷却液噴射管30が一体となって挿入され、1対ずつの加熱導体21がそ れぞれ転走面62に対向するように配設されてから、加熱コイル20によって、転走 面62が加熱される。所定時間の加熱が終了すると、冷却液噴射孔31から冷却液M を噴出して転走面62を冷却する。
【0005】 一方、等速ジョイント60の周囲に等速ジョイント60の外周面63に対向するよに 配設された環状の外周面冷却ジャケット40の複数の冷却液噴射孔41からは、通常 、加熱コイル20による転走面62の加熱の開始から冷却液Mの噴射の終了時点にい たるまで、冷却液Lが外周面63に噴射される。このように冷却液Lを噴射すると 、等速ジョイント60の転送面62に形成された硬化層の深さを均一にし、焼き割れ の発生とズブ焼の防止とが可能になる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、等速ジョイント60の外周面63の上記のような冷却の仕方では、 転送面62の焼入後の歪みまでを制御することは困難である。即ち、転送面62の歪 みを制御しようとして外周面63の各部に噴射する冷却液の量を制御しても、外周 面63の上部に噴射された冷却液Lは、外周面63に当たった後に、降下して外周面 63の下部に流れ落ちるので、この流れ落ちる冷却液Lに邪魔されて、本来外周面 63の下部に衝突して下部を冷却すべき冷却液Lの下部へのかかり具合が悪くなる 結果、転送面62の歪みの制御が困難であった。
【0007】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、ワークの内面焼入時に、 形成された硬化層の深さを均一にし、焼き割れの発生とズブ焼の防止が可能であ るのみならず、ワークの歪みの制御をも行えるように冷却液を噴射することがで きる外周面冷却ジャケットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本考案の外周面冷却ジャケットは、ワークの内面 焼入時にワークの外周面に冷却液を噴射する外周面冷却ジャケットにおいて、前 記外周面を取り囲むように且つほぼ上下方向に配設された環状の複数のジャケッ トと、これらジャケットに前記外周面に向かって設けた冷却液噴射孔と、端部が 前記外周面に接近するように隣り合うジャケット間に設けた仕切板と、各ジャケ ットに対して設けた冷却液流量の制御装置とを備え、ジャケットの下面と仕切板 との間に隙間を設けている。
【0009】
【実施例】 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。ワークとしては前記の等 速ジョイントを採り上げる。図1は本実施例の説明図であって、同図に示すよう に、本考案の外周面冷却ジャケット10は、等速ジョイント60の転走面62を焼入す るときに、等速ジョイント60の外周面63に冷却液Lを噴射する外周面冷却ジャケ ットである。
【0010】 この外周面冷却ジャケット10は、等速ジョイント60の周囲に、外周面63に対向 するように且つ上下方向に配設された複数(本実施例では3個) のジャケット11 、12および13を備えている。ジャケット11、12および13は、それぞれ、断面4角 形状であり、冷却液Lが送り込まれる中空部分14が形成されている。そして、外 周面63に対向した側面には、複数の冷却液噴射孔19が開設されている。
【0011】 ジャケット11と12とは、また、ジャケット12と13とは、それぞれ連結ピン16に よって固定されている。そして、ジャケット12および13の上面には、それぞれ、 仕切板15が固定されている。仕切板15の等速ジョイント60側の端部は、等速ジョ イント60の外周面63に向かって延長され、外周面63の形状に対応するように形成 されているので、仕切板15の端部と外周面63の間には、僅かな隙間が残されてい る。なお、連結ピン15の長さは、ジャケット11、12の下面と仕切板15との間に、 冷却液Lが流出路となる隙間ができるように選定されている。そして、各ジャケ ットに冷却液Lを供給する配管には、冷却液Lの流量を制御することができる流 量制御弁18が設けられている。
【0012】 次に、本実施例の外周面冷却ジャケット10と、従来の技術で説明した加熱コイ ル20と冷却液噴射管30とを用いて等速ジョイント60の転走面62を焼入する動作を 説明する。まず、それぞれのジャケットに対する流量制御弁20の開度を調節して 、ジャケット11、12および13から噴射される冷却液Lの流量を設定する。この設 定は、転走面62が焼入された等速ジョイント60に焼き割れやズブ焼きが発生する ことなく均一な硬化層が形成され、しかも、転送面62の歪みが少なくなるような 流量にする。
【0013】 この後、図示しない冷却液供給源から、各流量制御弁18を介して冷却液Lをジ ャケット11、12および13に供給して、各ジャケットの冷却液噴射孔19から等速ジ ョイント60の外周面63に向かって冷却液Lの噴射を開始し、また、高周波加熱コ イル1 への通電を開始する。この通電を所定時間行って転走面62を加熱してから 、通電を断ち、冷却液噴射管30の先端から冷却液Mを噴射し転走面62を冷却して 焼入を終了する。焼入の終了と同時にジャケット11、12および13からの冷却液L の噴射を停止する。
【0014】 ジャケット11、12および13から噴射された冷却液Lは、等速ジョイント60の外 周面63に衝突して、それぞれ、上部、中部および下部を冷却する。そして、外周 面63の各部を冷却した冷却液Lは、仕切板15の上面を移動してから仕切板15の外 へ流れ落ちるので、外周面63の他部にかかることがないから、外周面63の上部、 中部および下部の各部は、所定の流量の冷却液Lを受ける。
【0015】 従って、本実施例の外周面冷却ジャケット10によって等速ジョイント60の外周 面63を焼入中に冷却すると、焼き割れが生じたり、ズブ焼となることなく均一な 深さの硬化層を形成することができ、しかも、転送面62の焼入後の歪みも少なく なる。
【0016】 なお、本実施例では、ジャケット11、12および13からの冷却液Lの噴射を、転 走面62の加熱開始時に開始し、冷却液Mの噴射終了時に停止しているが、場合に よって、転走面62の加熱の途中に噴射を開始し、冷却液Mの噴射終了の前に噴射 を停止することもある。また、本実施例では、等速ジョイント60としてトリポー ト型のものを採り上げたが、等速ジョイントの構造によっては、例えば螺線状の 加熱コイルを用い、等速ジョイントを回転しながら、転走面の加熱および冷却を 行うこともある。
【0017】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案の外周面冷却ジャケットは、ワークの内面焼入時 にワークの外周面に冷却液を噴射する外周面冷却ジャケットにおいて、前記外周 面を取り囲むように且つほぼ上下方向に配設された環状の複数のジャケットと、 これらジャケットに前記外周面に向かって設けた冷却液噴射孔と、端部が前記外 周面に接近するように隣り合うジャケット間に設けた仕切板と、各ジャケットに 対して設けた冷却液流量の制御装置とを備え、ジャケットの下面と仕切板との間 に隙間を設けている。
【0018】 従って、本考案の外周面冷却ジャケットを用いてワークの内面焼入を行ったと きには、ワークの外周面に噴射される冷却液の量を部分別に制御できるので、焼 き割れが生じたり、ズブ焼となることなく均一な深さの硬化層を形成することが でき、しかも、ワークの焼入後の歪みも少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の外周面冷却ジャケットの説
明図である。
【図2】加熱コイルと冷却液噴射管の斜視図である。
【図3】等速ジョイントの斜視図である。
【図4】従来の外周面冷却ジャケットの説明図である。
【符号の説明】
11〜13 ジャケット 15 仕切板 18 流量制御弁 19 冷却液噴射孔 60 等速ジョイント 62 転走面 63 外周面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの内面焼入時にワークの外周面に
    冷却液を噴射する外周面冷却ジャケットにおいて、前記
    外周面を取り囲むように且つほぼ上下方向に配設された
    環状の複数のジャケットと、これらジャケットに前記外
    周面に向かって設けた冷却液噴射孔と、端部が前記外周
    面に接近するように隣り合うジャケット間に設けた仕切
    板と、各ジャケットに対して設けた冷却液流量の制御装
    置とを備え、ジャケットの下面と仕切板との間に隙間を
    設けたことを特徴とする外周面冷却ジャケット。
JP110754U 1991-12-17 1991-12-17 外周面冷却ジャケット Pending JPH0554534U (ja)

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JP110754U JPH0554534U (ja) 1991-12-17 1991-12-17 外周面冷却ジャケット

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ID=14543718

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030037625A (ko) * 2001-11-07 2003-05-14 현대자동차주식회사 소입 자켓 시스템
CN104745779A (zh) * 2015-04-22 2015-07-01 徐工集团工程机械股份有限公司 一种多级感应淬火装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5547866U (ja) * 1978-09-25 1980-03-28
JPS5655236U (ja) * 1979-10-05 1981-05-14

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