JPH0551878A - 人造皮革等の可撓体表面への図柄付け方法 - Google Patents

人造皮革等の可撓体表面への図柄付け方法

Info

Publication number
JPH0551878A
JPH0551878A JP3210600A JP21060091A JPH0551878A JP H0551878 A JPH0551878 A JP H0551878A JP 3210600 A JP3210600 A JP 3210600A JP 21060091 A JP21060091 A JP 21060091A JP H0551878 A JPH0551878 A JP H0551878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
design
paper
artificial leather
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3210600A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kagawa
盛 加川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURUUZU KK
Original Assignee
KURUUZU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURUUZU KK filed Critical KURUUZU KK
Priority to JP3210600A priority Critical patent/JPH0551878A/ja
Publication of JPH0551878A publication Critical patent/JPH0551878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多種少量生産に適するように、靴、鞄、コー
ト等に使用される人工皮革、合成皮革等の人造皮革や布
帛等の可撓体の表面に、図柄を簡単に付する。 【構成】 剥離紙5と、該剥離紙5の片面に張設した熱
可塑性合成樹脂製の図柄用フィルム6とからなる図柄原
紙から打ち抜き等にて所定の図柄に形成した図柄紙4′
を作成する。次いで、図柄紙4′を図柄用フィルム6面
が人造皮革等の甲革2の表面に接当するように重ねた状
態で加熱と加圧とを付与し、次いで前記剥離紙5を剥が
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴、鞄、コート等に使
用される人工皮革、合成皮革等の人造皮革や布帛等の可
撓体の表面に所定の図柄(図形や模様)を付する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、例
えば靴、鞄、コート等に使用される人工皮革、合成皮革
等の人造皮革の表面に、色々な形状や色彩の図柄(模
様)を付す方法として、オフセット印刷、グラビア印
刷、捺染印刷、スクリーン印刷等のプリント方法や、熱
プレスや高周波加熱等の型押し等がある。
【0003】プリント方法の場合、比較的少量生産向き
と称されている平圧式印刷機や円圧式印刷機において使
用される版(凸版、凹版、グラビア、スクリン版)であ
っても、この版には同一の図柄(模様)を多数形成する
のが通常で、そのための製版費用が高価となり、印刷機
も高価である。他方、型押し方法では、所定の図柄のロ
ール金型、押し金型を製作しなければならず、そのため
の金型製作費用が高価である。従って、前記の従来のい
ずれの図柄付け方法でも、多種少量生産には不適当であ
った。
【0004】さらに、転写紙を用いて人造皮革等の表面
に図柄付けする方法もあるが、これとて、所定の図柄、
色彩の転写紙を予め多数製作したもののうちから、必要
な図柄等を選択しなければならず、少量生産には不適当
であった。本発明は、これらの従来技術の欠点を解消す
ることを目的とし、任意の図柄を、人造皮革等の表面に
付する方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明の人造皮革等の可撓体表面への図柄付け加工方
法は、剥離紙と、該剥離紙の片面に張設した熱可塑性合
成樹脂製の図柄用フィルムとからなり、且つ打ち抜き等
にて所定の図柄に形成した図柄紙を、図柄用フィルム面
が布帛や人造皮革等の可撓体の表面に接当するように重
ねた状態で加熱及び/又は加圧し、次いで前記剥離紙を
剥がすことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】次に本発明を具体化した実施例につい説明す
る。図1に示す婦人用の靴1の甲革2は、合成皮革また
は人工皮革等の人造皮革または布帛からなり、甲革2は
足に馴染むように柔軟性を有する可撓体である。図柄
3,3,3は後述する図柄付け加工方法にて甲革2の表
面に付したものである。人造皮革の一種である合成皮革
は織布、編布、不織布等の基布に革のぎん面層に相当す
る表面層をポリウレタンなどで構成させたものである。
人工皮革は、革と類似の組織構造を持ち、ランダム三次
元立方体構造を持つ繊維層と、革のぎん面層に相当する
連続した細孔を有するポリウレタン樹脂をコーティング
した表面層からなる。これら人造皮革の表面は、天然皮
革の表面と同様の肌触りや光沢を呈するように、皺(し
ぼ)をエンボシングで付したものや、平滑光沢面を呈す
るように処理される。
【0007】次に図柄付け加工方法について説明する。
図2に示す図柄原紙4は、耐熱性を有する紙の片面にシ
リコーン等の離型剤を塗布してなる剥離紙5の表面に厚
さ50〜100 ミクロン(μm)程度のポリウレタン樹脂製
等の熱可塑性合成樹脂製の図柄用フィルム6を塗布する
等して張設した構成である。この可撓性を有する熱可塑
性合成樹脂製の図柄用フィルム6の材質は、図柄の密着
性を良好にするため、甲革2である人造皮革の表面層
(ぎん面層)の材質と同じにすることが好ましい。
【0008】図2(a)は図柄用フィルム6が張設され
る剥離紙5の片面が平滑面を呈するものであり、図2
(b)は図柄用フィルム6が張設される剥離紙5の片面
に天然皮革の表面に似せて細かい皺(しぼ)7をエンボ
スで形成した実施例である。従ってこの場合、前記図柄
用フィルム6の少なくとも片面(剥離紙5の片面と対面
する表面)には前記皺の模様が付されることになる。
【0009】また、甲革2等の可撓体と図柄用フィルム
6との材質が異なる場合、図2(a)及び図2(c)等
に示すように図柄用フィルム6の表面に、接着剤8を層
状に予め塗布しておくか、または圧着工程の直前に接着
剤8を塗布することにより、後述の圧着工程で可撓体と
図柄用フィルム6との接着性能が向上し、図柄のはがれ
不良を防止できる。接着剤8は、ポリウレタン樹脂等の
熱活性型接着剤や、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラ
ール等の熱可塑性接着剤、ブタジエンアクリロニトリル
ゴム等のエラストマー接着剤等、図柄のフィルムの材質
と可撓体の材質との相性によって種々のものが使用され
うる。
【0010】前記図柄用フィルム6の色彩(色)は、図
柄デザインの選択を豊富にするため種々あり得る。図3
は前記の図柄原紙4から所定の形状の図柄紙4′を形成
する方法及び手段の一例を示し、木製等の作業台10に
大きい縦横寸法の図柄原紙4を載置する一方、平面形状
が所定の図柄になるように環状に形成した打ち抜き刃1
1を支持枠12に固定させた刃物盤13を、作業台10
に対して昇降動させる。これにより、所定の形状の図柄
紙4′を必要枚数だけ打ち抜いて形成することができ
る。作業台10上の図柄原紙4の上に前記刃物盤13を
載置して、その上からハンマーで打撃することにより図
柄を打ち抜いても良い。図柄紙4′の必要枚数が一層少
ないときには、図柄原紙4の剥離紙5側に所定の図柄を
描いて、カッターナイフや鋏等で切り取るようにして所
定の図柄紙4′を形成してもよい。
【0011】図4〜図7は、前記甲革2の表面に図柄付
けする工程であり、作業台14に甲革2を載置する一
方、前記のように所定の平面形状の図柄に打ち抜いた図
柄紙4′を前記甲革2における図柄を付したい箇所に載
置する(図4参照)。このとき、図柄紙4′における図
柄用フィルム6が甲革2の表面に接当するように載置
し、該図柄紙4′の上からヒータ16付きのプレス盤1
5で押圧することにより、図柄用フィルム6を甲革2の
表面に圧着させる(図5参照)。
【0012】加熱温度、加圧力及び加圧時間は図柄用フ
ィルム6及び甲革2表面層の材質等により所定の条件に
設定する。例えばポリウレタン樹脂の場合には、剥離紙
5の厚さ等の諸条件を勘案して摂氏60度〜200 度程度と
し、圧着圧力100 〜2000( g/cm2)程度で10秒ないし
2分程度加圧する。このように図柄用フィルム6を甲革
2の表面に圧着した後、図6のように剥離紙5のみを剥
離すると、所定の図柄3a,3b,3c等が甲革2の表
面に図画付けできるのである(図7参照)。
【0013】なお、前記加熱圧着の方法として、高周波
誘導加熱による方法もある。金属製の加圧板と支持板と
の間に甲革2と図柄紙4′とを挟んだ状態で高周波を図
柄用フィルム6に与えることにより、当該図柄用フィル
ム6内部で発熱がおこり、甲革2と図柄用フィルム6と
を均一に効率良く接着することができる。図8及び図9
の実施例は、甲革2の表面層の材質と図柄用フィルム6
の材質とが異なる場合や、甲革2が布帛等の繊維質の場
合に図柄の接着(圧着)を確実にし、剥がれを防止する
ため、図柄用フィルム6の表面に予め接着剤8を塗布し
たものを加熱及び/又は加圧にて圧着するか、または打
ち抜き後の図柄紙4′の図柄用フィルム6表面に接着剤
8を塗布したのち甲革2表面に載置し、次いで加熱及び
又は加圧による圧着工程を実行したものである。図柄用
フィルム6と甲革2の材質及び接着剤8の種類との組合
せによっては、加熱せず常温状態で加圧するだけで、図
柄用フィルム6と甲革2の表面層との接着が完了できる
場合もある。
【0014】図柄付けを実行した後は、図7や図9にお
けるように甲革2を曲げても、図柄用フィルム6が剥が
れることがない。特に、図柄用フィルム6に皺(しぼ)
を付していると、その皺が図柄用フィルム6の湾曲時の
伸縮緩衝部となり、図柄の一部が割れたり浮き上がる等
の不都合を防止することができる。本発明は、人造皮革
に限らず、布帛等の可撓体の表面にも任意の所定の図柄
を付することができ、適用される物品は靴に限らず、
鞄、コート、書籍の表紙等にも適用することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、剥離紙と、該剥離紙の
片面に張設した熱可塑性合成樹脂製の図柄用フィルムと
からなり、且つ打ち抜き等にて所定の図柄に形成した図
柄紙を、図柄用フィルム面が布帛や人造皮革等の可撓体
の表面に接当するように重ねた状態で加熱及び/又は加
圧し、次いで前記剥離紙を剥がす方法を採用したので、
従来の図柄(模様)を付す方法に比べて、多種少量の図
柄を簡単に形成することができる。また、そのための機
械類も簡単な装置で良いので、安価に図柄付けをするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】靴に図柄を施した実施例の斜視図である。
【図2】(a)は剥離紙に平滑な図柄用フィルムを張設
した実施例であり、(b)は表面に皺(しぼ)を施した
剥離紙に図柄用フィルムを張設した実施例であり、
(c)は図柄用フィルムの表面に接着剤を塗布した実施
例である。
【図3】図柄原紙から図柄紙を打ち抜く工程を示す説明
図である。
【図4】甲革と図柄フィルムとの位置関係を示す斜視図
である。
【図5】加熱・加圧の方法を示す説明図である。
【図6】剥離紙を剥がす工程を示す説明図である。
【図7】甲革の表面に図柄用フィルムを圧着した状態の
断面図である。
【図8】他の実施例の剥離紙を剥がす工程を示す説明図
である。
【図9】接着剤を塗布した図柄用フィルムを甲革の表面
に圧着した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 靴 2 甲革 3 図柄 4 図柄原紙 4′ 図柄紙 5 剥離紙 6 図柄用フィルム 7 皺 8 接着剤 10,14 作業台 11 打ち抜き刃 13 刃物盤 15 プレス盤 16 ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離紙と、該剥離紙の片面に張設した熱
    可塑性合成樹脂製の図柄用フィルムとからなり、且つ打
    ち抜き等にて所定の図柄に形成した図柄紙を、図柄用フ
    ィルム面が布帛や人造皮革等の可撓体の表面に接当する
    ように重ねた状態で加熱及び/又は加圧し、次いで前記
    剥離紙を剥がすことを特徴とする人造皮革等の可撓体表
    面への図柄付け方法
JP3210600A 1991-08-22 1991-08-22 人造皮革等の可撓体表面への図柄付け方法 Pending JPH0551878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3210600A JPH0551878A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 人造皮革等の可撓体表面への図柄付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3210600A JPH0551878A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 人造皮革等の可撓体表面への図柄付け方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0551878A true JPH0551878A (ja) 1993-03-02

Family

ID=16592015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3210600A Pending JPH0551878A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 人造皮革等の可撓体表面への図柄付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0551878A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102950866A (zh) * 2011-08-22 2013-03-06 惠和株式会社 连接片制造方法、连接片、无线通信信息保存片体及保存册
CN104136218A (zh) * 2012-02-28 2014-11-05 惠和株式会社 连接片、无线通信信息保存片体、无线通信信息保存册和连接片的制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102950866A (zh) * 2011-08-22 2013-03-06 惠和株式会社 连接片制造方法、连接片、无线通信信息保存片体及保存册
CN104136218A (zh) * 2012-02-28 2014-11-05 惠和株式会社 连接片、无线通信信息保存片体、无线通信信息保存册和连接片的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4415623A (en) Decoration of sheet material
CA2415680C (en) Flocked transfer and article of manufacture including the flocked transfer
JP4782971B2 (ja) 半製品の靴,衣類及び装身具の防水処理方法とその装置、並びにその方法による半製品製造物
US5677037A (en) Thermally transferable type emblem made of thermoplastic synthetic resin and method of manufacturing the same
CN102548752A (zh) 将附加材料粘合到纺织品上的方法
WO2019130487A1 (ja) 熱可塑性合成樹脂製立体装飾片及びその製造方法
US5520988A (en) Thermally transferable type emblem made of thermoplastic synthetic resin and method of manufacturing the same
US5407729A (en) Light diffracting material having improved launderability
US2043809A (en) Method of making cut-embossing stock sheets and article of manufacture
US3379604A (en) Transfer and method of making and using same
JPH0551878A (ja) 人造皮革等の可撓体表面への図柄付け方法
JPH08267625A (ja) 熱圧型植毛カッティングシート及びその転写方法
JPH07504940A (ja) 2つの材料層を面状,特に点状に接合する接着剤
JPH07216765A (ja) 箔柄布帛の製法
TWM565130U (zh) Pattern piece
GB2131354A (en) Method of making patterned multi-laminar article
KR200372664Y1 (ko) 에폭시 스티커
WO2023067735A1 (ja) 生地の立体造形構造及び立体造形方法
JP2654542B2 (ja) 艶消し模様箔紙の製造法
JP4159710B2 (ja) 植毛転写シート
JP2000345115A (ja) 粘着シートの製造方法
JP4479936B2 (ja) 植毛転写シート
JP2580363B2 (ja) 艶削し模様箔紙の製造法
JP3097854U (ja) 熱転写アップリケシート
JPH07304138A (ja) 装飾加工表面を有するシート材料及びその製造方法