JPH0551662U - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の種類のインクリボンを使用するプリン
タ装置において、単一の検出器により３種類以上のイン
クリボン種類の検出を行う。 【構成】 インクリボン１の保持部９の表面に白色及び
黒色とで構成するパターン１０を設けると共に、プリン
タ装置にカートリッジ２を装着した際にパターン１０に
対向する位置に検出器１１を設ける。これにより、単一
の検出器１１によりインクリボン１の種類に応じて設定
されたパターン１０を検出して、複数のインクリボン種
類を識別する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリンタ装置に関し、特に複数の種類のインクリボンを使用するプ リンタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のプリンタ装置は、図２（ａ）に示すようにインクリボン１を収容するカ ートリッジ２に、インクリボン１の種別によりプレート３を設けたものがあり、 また、（ｂ）のようにプレートを設けていないものもある。

【０００３】 また、カートリッジ２の装着部には、プレート３を検出する検出器４を有して いる。カートリッジ２を装着してプリンタ装置を動作するとき、検出器４は、プ レート３の有無を検出するものである。このプレート３の検出情報を受けてプリ ンタ装置は、カートリッジ２が種別Ａか、または種別Ｂかを識別する。また、種 別Ａのインクリボン１に対しては、印字トラック５，６，７，８の切り替えにあ たり、検出器４はプレート３の端部を検出し、この端部位置を原点として、印字 トラック６〜８の位置決め動作を行う。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来のプリンタ装置では、カートリッジ上に設ける形状の有無によ りインクリボンの種類の識別しか行うことができず、また、３種類以上の識別を 行うためには複数の検出器が必要であるという問題点がある。

【０００５】 また、印字トラックの切り替え時の位置決め動作は、インクリボンから離れた ところで原点検出を行うため、印字トラックの位置決め精度を確保することが困 難であった。

【０００６】 本考案の目的は、単一の検出器を用いて３種類以上のインクリボンの検出を行 うプリンタ装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案によるプリンタ装置においては、必要に応じ て複数の種類のインクリボンを交換して使用するプリンタ装置において、 インクリボンを収容するカートリッジの端部、もしくはインクリボンを装着す るプリンタ装置の印字ヘッド近傍に設けるインクリボンの保持部の表面に、光の 反射率が異なる２種類のマーキングを有し、 インクリボンを装着するプリンタ装置の印字ヘッド近傍に、前記マーキングを 検出する検出器を有するものである。

【０００８】 また、インクリボンの保持部表面に、光の反射率が異なり、インクリボンの印 字トラック位置を示す２種類のマーキングを有するものである。

【０００９】 また、マーキングとしてスリット入りのプレートを有し、検出器として透過型 フォトセンサを備えるものである。

【００１０】

【作用】

単一の検出器によりインクリボンの種類に応じて設定されたパターンを検出し て、複数のインクリボン種類を識別する。また、パターンをインクリボン上の複 数の各印字トラックに対応するよう設定することで、印字トラック位置を検出す る。また、インクリボンの種類に応じてカートリッジ上のプレートに設けたスリ ットを、検出器で検出することにより、インクリボンの種類を識別する。

【００１１】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。図１は本考案の一実施例のプリ ンタ装置の外観図である。図１（ａ）は、インクリボンの保持部がカートリッジ 側にある場合の実施例であり、図１（ｂ）は、インクリボンの保持部を印字ヘッ ド近傍に装着して使用する場合の実施例である。また、図１（ｃ）はスリット付 きプレートを用いた実施例である。

【００１２】 図において、インクリボン１を収容するカートリッジ２におけるインクリボン １の保持部９の表面に、光の反射率が高い白色と光の反射率が低い黒色とで構成 する帯状のパターン１０を設ける。一方、プリンタ装置において、カートリッジ ２を装着したときに、パターン１０に対向する位置に検出器１１を設ける。

【００１３】 検出器１１は、パターン１０を検出することにより、装着したカートリッジ２ に収容しているインクリボン１の種類を識別するものである。また、インクリボ ン１上に印字トラック５，６，７，８が存在し、印字トラックの切替えを行う場 合は、各印字トラック位置を示すパターン１０を検出器１１で検出しながら印字 トラックの位置決めを行う。

【００１４】 なお、図１（ｃ）においては、カートリッジ２に設けたプレート３にスリット １２を有している。検出器４は、プレート３上のスリット１２を検出することに よりカートリッジ２に収容するインクリボン１の種別を識別する。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、インクリボン種類の識別を、インクリボン保持 部に表示した特定パターンまたはカートリッジに設けるプレートのスリットで行 うようにしたので、複数のインクリボン種類を単一の検出器を使用して識別でき るという結果を有する。

【００１６】 また、印字トラックの位置決めにおいては、インクリボンの保持部に表示した 特定のパターンを検出しながら位置決め動作を行うので、精度良く印字トラック の位置決めができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本考案の一実施例の外観図、（ｂ）
は、本考案の他の実施例の外観図、（ｃ）は、本考案の
さらに他の実施例の外観図である。

【図２】（ａ），（ｂ）は、従来例の外観図である。

【符号の説明】

１ インクリボン ２ カートリッジ ３ プレート ４ 検出器 ５ 印字トラック ６ 印字トラック ７ 印字トラック ８ 印字トラック ９ 保持部 １０ パターン １１ 検出器 １２ スリット

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 必要に応じて複数の種類のインクリボン
   を交換して使用するプリンタ装置において、 インクリボンを収容するカートリッジの端部、もしくは
   インクリボンを装着するプリンタ装置の印字ヘッド近傍
   に設けるインクリボンの保持部の表面に、光の反射率が
   異なる２種類のマーキングを有し、 インクリボンを装着するプリンタ装置の印字ヘッド近傍
   に、前記マーキングを検出する検出器を有することを特
   徴とするプリンタ装置。
2. 【請求項２】 前記インクリボンの保持部表面に、光の
   反射率が異なり、インクリボンの印字トラック位置を示
   す２種類のマーキングを有することを特徴とする請求項
   １に記載のプリンタ装置。
3. 【請求項３】 マーキングとしてスリット入りのプレー
   トを有し、検出器として透過型フォトセンサを備えるこ
   とを特徴とする請求項１に記載のプリンタ装置。