JPH055134Y2

JPH055134Y2 -

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Publication number: JPH055134Y2
Application number: JP1984146973U
Authority: JP
Priority date: 1984-09-27
Filing date: 1984-09-27
Publication date: 1993-02-10
Anticipated expiration: 1999-09-27
Also published as: JPS6162807U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、折り畳んで積重ねた新聞紙等、上下
方向に弾力性を持つた被包装物を圧縮して包装す
る装置の改良に関するものである。

（従来の技術）従来、折り畳んで積重ねた新聞紙等の包装を行
うものとして、適宜間隔をもつて縦列状に配置し
それぞれ間欠駆動可能とした第１移送手段と第２
移送手段を設け、両移送手段間の後方側に垂直状
に配置し自動繰出し可能としたフイルム幕繰出し
手段を設け、フイルム幕繰出し手段の前方におけ
る上・下に配置し昇降可能とした１対のフイルム
熱溶着・溶断手段を設け、前記第１移送手段を間
欠駆動するコンベヤ上にシリンダ等により上下動
する上部コンベヤを設け、投入された新聞紙等の
被包装物を上部コンベヤによつて圧縮した後、フ
イルム幕繰出し手段に向つて移動させていたが、
圧縮用シリンダのストロークを小にして小型化す
るためと、小部数の折り畳んで積重ねられた新聞
紙は折り目のスプリングバツクによる高さの増加
は少ないことから圧縮せずに包装しても実用上何
ら差支えがない等の理由によつて一定高さ以下の
被包装物は圧縮せずに包装していた。

しかしながら、フイルムがコンベヤと同じ速さ
で送り出されるとはいえ、小部数の折り畳んで積
重ねられた新聞紙等の被包装物を下側コンベヤ手
段のみで送り込むことはすべり等が発生して、送
り込みが不確実になつていた。

このため、上部コンベヤの一部から駆動ローラ
の付いたアームを押し出して小部数の折り畳んで
積重ねられた新聞紙等の被包装物を押圧して下側
コンベヤ手段と共働して次工程へ送り込むものも
あつた（例えば特開昭59−37116号公報参照）。

（考案が解決しようとする課題）ところが、一定高さ以下の被包装物は圧縮せず
に包装するものにおいては、下側コンベヤ手段の
みで送り込むため、すべり等が発生して送り込み
が不確実になつている。

また、上部コンベヤの一部から駆動ローラの付
いたアームを押出して小部数の折り畳んで積重ね
られた新聞紙等の被包装物を押圧して下側コンベ
ヤ手段と共同して次工程へ送り込むものにおいて
は、別の駆動機構が必要となつて複雑かつ高価と
なるにもかかわらず、押圧部が小であるため、依
然として送り込みの確実性が得られない。

（課題を解決するための手段）本考案は、適宜間隔をもつて縦列状に配設され
それぞれ間欠駆動可能である第１及び第２移送手
段と、該両移送手段間で第１移送手段側に垂直状
に配設され自動繰出し可能であるフイルム幕繰出
し手段と、該フイルム幕繰出し手段の第２移送手
段側に上・下に配置され昇降可能である１対のフ
イルム熱溶着・溶断手段とを有する圧縮包装機の
圧縮移送装置を前提とするもので、前記第１移送
手段は、下方に配置された下側コンベヤ手段と、
該下側コンベヤ手段の上方に配設された圧縮送り
手段とを備え、該圧縮送り手段は、略水平状態に
保持される水平部材と、該水平部材に連結された
第１昇降手段と、前記水平部材の第１移送手段側
部分に一端部が回動可能に枢着されている上側コ
ンベヤ手段と、前記水平部材の第２移送手段側部
分に配設され、前記上側コンベヤ手段の他端部に
連結されて上側コンベヤ手段を前方下り傾斜状と
する第２昇降手段とを備える構成とする。

（作用）小部数の折り畳んで積重ねられた新聞紙等の被
包装物が投入されると、圧縮送り手段が最下位置
まで下降する。その後、上側コンベヤ手段に連結
された第２昇降手段が作動して上側コンベヤ手段
を前方下り傾斜状とする。この状態で、上側コン
ベヤ手段は、それの前側部分で被包装物を押圧し
つつ、下側コンベヤ手段と協働して被包装物を次
工程へ送り込む。

（実施例）以下図に示す一実施例を説明するが、説明の便
宜上第１図における右側を前方、左側を後方と称
する。

全体構成を示す第１図において、１は第１移送
手段で、下側コンベヤ手段２とその上方に配置し
た圧縮送り手段３よりなる。４は第２移送手段と
してのコンベヤ手段である。

５はフイルム幕繰出し手段で、上・下に配設し
たフイルムロール６，７より、適宜ガイドローラ
８及びダンサローラ９を経て、間欠自動送り可能
でかつそれぞれ１対のローラよりなりフイルムを
挟持する上部送り装置１０及び下部送り装置１１
に至り、さらに両送り装置１０，１１間で溶着さ
れる。

１２，１３は上下１対のフイルム熱溶着・溶断
手段で、フイルム幕繰出し手段５の前方に位置
し、適時昇降してフイルム被冠後の被包装物Ｐの
後面におけるシールを行うものである。

１４は渡りローラで、常時は下部熱溶着・溶断
手段１３の上方に位置し、フイルム溶着時は適宜
手段により下側コンベヤ手段４の上方に回動退避
するようになつている。

続いて、圧縮送り手段３について具体的に説明
する。

第２図及び第３図において、１５は水平部材
で、第１昇降手段としてのシリンダ１６のピスト
ンロツドの下端に連結されており、図示しない適
宜ガイドに沿つて昇降するように構成されてい
る。

１７は上側コンベヤ手段で、水平部材１５の後
部下側に設けた支持部材１８にヒンジ結合され、
水平部材１５に支持部材１８を介して支持されて
いる。

１９は第２昇降手段としての小シリンダで、水
平部材１５に取着されている。そして、小シリン
ダ１９のピストンロツドの下端は、第４図に示す
ように、上側コンベヤ手段１７の架材２０に取着
した逆Ｕ字形を下側ブラケツト２１にリンク部材
２２を介して連結されている。

２３は減速機付モータで、水平部材１５の上側
に搭載され、このモータ２３のモータ軸にはスプ
ロケツト２４が固着されている。一方、上側コン
ベヤ手段１７は１対のローラ（図示せず）に回転
可能に巻回されており、該ローラのうち後端部の
ローラのローラ軸にはスプロケツト２５が固着さ
れており、該スプロケツト２５と上記スプロケツ
ト２４とがチエーン２６によつて連結され、それ
によつて上側コンベヤ手段１７がモータ２３によ
つて駆動されるようになつている。

上記のように構成すれば、圧縮送り手段３が上
方位置にあるときには、第１図に示すように、小
シリンダ１９は収縮状態で上側コンベヤ手段１７
が水平状態となつている。

そして、下側コンベヤ手段２上に高さの高い被
包装物Ｐが所定位置まで移動すると、図示しない
検出器の信号により下側コンベヤ手段２が停止す
る。続いて、シリンダ１６が伸長動作をして圧縮
送り手段３を下降させ、これによつて被包装物Ｐ
を圧縮する。

この圧縮後、下側コンベヤ手段２と上側コンベ
ヤ手段１７が駆動して、被包装物Ｐが圧縮状態の
まま前方に送り出される。

それから、被包装物Ｐの先端がフイルム幕繰出
し手段５に近接すると、図示しない検出器の発信
によりフイルム送り手段１０，１１が作動し、被
包装物Ｐの進行速度と等速でもつて、フイルムが
送られる。これにより、フオイルム幕繰出し手段
５より繰り出されたフイルム幕は、被包装物Ｐに
対してコ字状に覆冠される。このとき、コンベヤ
手段４も駆動を開始する。

被包装物Ｐがコンベヤ手段４上の所定位置まで
到達すると、図示しない検出器の発信によりコン
ベヤ手段４が停止し、フイルム送り手段１０，１
１も駆動停止すると共にフイルム幕の挟持を解放
し、フイルム幕をフリー状態とする。

続いて、熱溶着・溶断手段１２，１３が、衝接
作動して被包装物Ｐの後面をシール・カツト・シ
ールする。このとき、渡りローラ１４はコンベヤ
手段４の上方位置へ退避しており、圧縮送り手段
３は元の位置に復帰している。

シール・カツト・シール後、コンベヤ手段４が
再駆動し、被包装物Ｐを搬出する。

一方、小部数の折り畳んで積重ねた新聞紙等の
高さの低い被包装物Ｐが、下側コンベヤ手段２上
に投入されると、図示しない検出器によつてこの
投入が検出され、シリンダ１６が伸長動作して、
上側コンベヤ手段１７を最下位置まで下降させ
る。それに続いて、小シリンダ１９も伸長動作
し、上側コンベヤ手段１７が、支持部材１８との
ヒンジ結合部を回動中心として、前側部分が下降
するように回動する。これによつて、上側コンベ
ヤ手段１７の前側部分で、小部数の折り畳んで積
重ねた新聞紙等の高さの低い被包装物の前側部分
を圧縮する（第５図参照）。

圧縮が完了すると、図示しない検出器の信号に
よつて下側コンベヤ手段２と上側コンベヤ手段１
７が駆動し、被包装物Ｐを圧縮したまま前方に送
り出す。小部数の折り畳んで積重ねた新聞紙等の
被包装物Ｐは、高さが小であるため圧縮量が小と
なり、このため上側コンベヤ手段１７の一部であ
る前側部分のみで圧縮しても他の高さとあまり変
わらず、下側コンベヤ手段２と上側コンベヤ手段
１７との駆動によつて被包装物Ｐ円滑に送り出さ
れる。

また、上側コンベヤ手段１７の前側部分は被包
装物の全幅にわたつて圧縮しているため、滑りが
なく、被包装物Ｐを確実に前方へ送り出す。

被包装物Ｐの前端部がフイルム幕繰出し手段５
よりのフイルム幕に近接すると、図示しない検出
器の発信によりフイルム送り手段１０，１１が作
動して被包装物Ｐの進行速度と等速でフイルム幕
を送り、フイルム幕繰出し手段５よりのフイルム
幕は被包装物Ｐにコ字状に覆冠され、このとき、
コンベヤ手段４が駆動を開始する。

続いて、熱溶着・溶断手段１２，１３が衝接作
動して被包装物Ｐの後面をシール・カツト・シー
ルし、コンベヤ手段４が再駆動して、被包装物Ｐ
を搬出する。

（考案の効果）本考案は、上記のように構成したから、第１移
送手段を構成する上側コンベヤ手段が、高さの低
い被包装物の場合には、被包装物の全面の圧縮を
行わず、上側コンベヤ手段を傾斜させての前側部
分のみで圧縮するようにしたため、装置全体が小
型化すると共に安価となり、また、第２昇降手段
を大型化する必要もない。さらに、上側コンベヤ
手段で圧縮するようにしているため、ローラの付
いたアームで押す従来技術のように特別な圧縮手
段を設ける必要がなく、構造が単純で、安価とな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体配
置の側面図、第２図は第１移送手段の側面図、第
３図は第２図の−から見た正面図、第４図は
第２図の−線における断面図、第５図は第２
図と同様の作動状態を示す説明図である。１……第１移送手段、２……下側コンベヤ手
段、３……圧縮送り手段、４……コンベヤ手段
（第２移送手段）、５……フイルム幕繰出し手段、
１２，１３……上下フイルム熱溶着・溶断手段、
１５……水平部材、１６……シリンダ（第１昇降
手段）、１７……上側コンベヤ手段、１８……支
持部材、１９……小シリンダ（第２昇降手段）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】適宜間隔をもつて縦列状に配設されそれぞれ間
欠駆動可能である第１及び第２移送手段と、該両
移送手段間で第１移送手段側に垂直状に配設され
自動繰出し可能であるフイルム幕繰出し手段と、
該フイルム幕繰出し手段の第２移送手段側に上・
下に配置され昇降可能である１対のフイルム熱溶
着・溶断手段とを有する圧縮包装機の圧縮移送装
置において、前記第１移送手段は、下方に配置された下側コ
ンベヤ手段と、該下側コンベヤ手段の上方に配設
された圧縮送り手段とを備え、該圧縮送り手段は、略水平状態に保持される水
平部材と、該水平部材に連結された第１昇降手段
と、前記水平部材の第１移送手段側部分に一端部
が回動可能に枢着されている上側コンベヤ手段
と、前記水平部材の第２移送手段側部分に配設さ
れ、前記上側コンベヤ手段の他端部に連結されて
上側コンベヤ手段を前方下り傾斜状とする第２昇
降手段とを備えることを特徴とする圧縮包装機の
圧縮移送装置。