JPH0551115B2 - - Google Patents
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- JPH0551115B2 JPH0551115B2 JP61255392A JP25539286A JPH0551115B2 JP H0551115 B2 JPH0551115 B2 JP H0551115B2 JP 61255392 A JP61255392 A JP 61255392A JP 25539286 A JP25539286 A JP 25539286A JP H0551115 B2 JPH0551115 B2 JP H0551115B2
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
［発明の目的］
（産業上の利用分野）
本発明は原子力発電所プラント等に設置され、
原子炉格納容器の破損を防ぐ原子炉格納容器保護
装置に関する。
原子炉格納容器の破損を防ぐ原子炉格納容器保護
装置に関する。
（従来の技術）
一般に、原子力発電プラントに配置される原子
炉格納容器は、事故発生時に原子炉と外部環境と
を隔離し、原子炉から発生した核***生成物を原
子炉格納容器内に留め、この核***生成物が外部
環境に放出されることを防ぐ目的で使用される。
また、原子炉格納容器内のウエツトウエル中に貯
蔵されている圧力抑制水は、原子炉格納容器内の
圧力上昇を抑制する一方、原子炉の損傷を防止す
るための非常用炉心冷却系の水源として用いられ
る。
炉格納容器は、事故発生時に原子炉と外部環境と
を隔離し、原子炉から発生した核***生成物を原
子炉格納容器内に留め、この核***生成物が外部
環境に放出されることを防ぐ目的で使用される。
また、原子炉格納容器内のウエツトウエル中に貯
蔵されている圧力抑制水は、原子炉格納容器内の
圧力上昇を抑制する一方、原子炉の損傷を防止す
るための非常用炉心冷却系の水源として用いられ
る。
（発明が解決しようとする問題点）
最近の確立論的安全評価によると、過渡事象発
生時に、原子炉の緊急停止は行なわれるが、原子
炉残留熱除去系の多重故障が発生し、原子炉格納
容器内の熱除去機能が喪失する事故シーケンス
（以下TWシーケンスという）、あるいは、過渡事
象発生時に原子炉の緊急停止に失敗する事故シー
ケンス（以下TCシーケンスという）が、原子力
発電所プラントにおいて想定されるリスクの大き
な割合を占めるとされている。
生時に、原子炉の緊急停止は行なわれるが、原子
炉残留熱除去系の多重故障が発生し、原子炉格納
容器内の熱除去機能が喪失する事故シーケンス
（以下TWシーケンスという）、あるいは、過渡事
象発生時に原子炉の緊急停止に失敗する事故シー
ケンス（以下TCシーケンスという）が、原子力
発電所プラントにおいて想定されるリスクの大き
な割合を占めるとされている。
TWシーケンスと、TCシーケンスのどちらか
においても、事故発生時には緊急炉心冷却装置が
作動し、原子炉内の健全性は維持されているが、
崩壊熱などにより水蒸気が発生し、原子炉圧力容
器内の圧力は、徐々に増加する。原子炉圧力容器
内の圧力が上昇すると、逃し安全弁の作動によ
り、原子炉圧力容器内の水蒸気が原子炉格納容器
内に放出され、この水蒸気は原子炉圧力容器内の
ウエツトウエルに貯蔵された圧力抑制水中に排出
され、ここで冷却され、凝縮し、原子炉格納容器
内の圧力上昇を抑制する。しかし、さらに長時間
に渡り原子炉から蒸気が発生すると、圧力抑制水
の温度上昇などから、圧力抑制水の圧力抑制機能
が低下し、原子炉格納容器内の圧力は、徐々に増
加する。やがて原子炉格納容器の圧力が、原子炉
格納容器の破損圧力以上になると、原子炉格納容
器の大規模な破損が起き、原子炉格納容器内の急
激な減圧による非常用炉心冷却装置用ポンプのキ
ヤビテーシヨン、あるいは原子炉格納容器から原
子炉建屋内へ流出した高圧高温蒸気による非常用
炉心冷却装置計装系の損傷により、非常用炉心冷
却装置の機能が損われ、この結果炉心の冷却が充
分に行なわれなくなり、炉心損傷、あるいは炉心
溶融事故が起きるおそれがある。
においても、事故発生時には緊急炉心冷却装置が
作動し、原子炉内の健全性は維持されているが、
崩壊熱などにより水蒸気が発生し、原子炉圧力容
器内の圧力は、徐々に増加する。原子炉圧力容器
内の圧力が上昇すると、逃し安全弁の作動によ
り、原子炉圧力容器内の水蒸気が原子炉格納容器
内に放出され、この水蒸気は原子炉圧力容器内の
ウエツトウエルに貯蔵された圧力抑制水中に排出
され、ここで冷却され、凝縮し、原子炉格納容器
内の圧力上昇を抑制する。しかし、さらに長時間
に渡り原子炉から蒸気が発生すると、圧力抑制水
の温度上昇などから、圧力抑制水の圧力抑制機能
が低下し、原子炉格納容器内の圧力は、徐々に増
加する。やがて原子炉格納容器の圧力が、原子炉
格納容器の破損圧力以上になると、原子炉格納容
器の大規模な破損が起き、原子炉格納容器内の急
激な減圧による非常用炉心冷却装置用ポンプのキ
ヤビテーシヨン、あるいは原子炉格納容器から原
子炉建屋内へ流出した高圧高温蒸気による非常用
炉心冷却装置計装系の損傷により、非常用炉心冷
却装置の機能が損われ、この結果炉心の冷却が充
分に行なわれなくなり、炉心損傷、あるいは炉心
溶融事故が起きるおそれがある。
このような炉心損傷あるいは炉心溶融事故が起
きると、炉心から大量の核***生成物が放出され
るが、すでに原子炉格納容器は破損し、原子炉格
納容器から原子炉建屋内へ流出した高圧高温蒸気
のために、原子炉建屋内の健全性は失われ、原子
炉建屋に設置されたブローアウトパネルが開かれ
ているために、核***生成は、原子炉建屋から外
部環境へ直接放出されることになる。
きると、炉心から大量の核***生成物が放出され
るが、すでに原子炉格納容器は破損し、原子炉格
納容器から原子炉建屋内へ流出した高圧高温蒸気
のために、原子炉建屋内の健全性は失われ、原子
炉建屋に設置されたブローアウトパネルが開かれ
ているために、核***生成は、原子炉建屋から外
部環境へ直接放出されることになる。
以上述べたように、TWシーケンスおよびTC
シーケンスでは、炉心損傷あるいは炉心溶融事故
の起きる以前に原子炉格納容器の破損が起き、こ
の原子炉の格納容器の破損が、炉心損傷あるいは
炉心溶融事故を誘発することになる。したがつて
原子炉格納容器の破損を防止することにより、炉
心損傷あるいは炉心溶融事故を有効に防止するこ
とができる。
シーケンスでは、炉心損傷あるいは炉心溶融事故
の起きる以前に原子炉格納容器の破損が起き、こ
の原子炉の格納容器の破損が、炉心損傷あるいは
炉心溶融事故を誘発することになる。したがつて
原子炉格納容器の破損を防止することにより、炉
心損傷あるいは炉心溶融事故を有効に防止するこ
とができる。
原子炉格納容器の破損を防止するには、原子炉
格納容器内の圧力が異常に高くなつた場合に、原
子炉格納容器内の高圧高温蒸気を原子炉格納容器
外へ排出し、原子炉格納容器内の圧力上昇を抑制
すれば良いが、小規模な燃料被覆管の破損等によ
り、原子炉格納容器内の高圧高温蒸気には、少量
ではあるが、核***生成物が含まれている可能性
が有り、原子炉建屋内にあるいは外部環境に直接
排出させることは避けなければならない。また、
原子炉格納容器に類似した第２の容器を設置し、
そこへ原子炉格納容器内の高圧高温蒸気を排出す
れば、原子炉建屋内あるいは外部環境に核***生
成物が放出されることは防げるが、この場合には
多大な設備の追加を必要とする。さらに上記方法
では、非常用炉心冷却系の水源としても使用され
るウエツトウエル内の圧力抑制水の水位が低下
し、圧力抑制、炉心冷却が行なえなくなるという
問題もある。
格納容器内の圧力が異常に高くなつた場合に、原
子炉格納容器内の高圧高温蒸気を原子炉格納容器
外へ排出し、原子炉格納容器内の圧力上昇を抑制
すれば良いが、小規模な燃料被覆管の破損等によ
り、原子炉格納容器内の高圧高温蒸気には、少量
ではあるが、核***生成物が含まれている可能性
が有り、原子炉建屋内にあるいは外部環境に直接
排出させることは避けなければならない。また、
原子炉格納容器に類似した第２の容器を設置し、
そこへ原子炉格納容器内の高圧高温蒸気を排出す
れば、原子炉建屋内あるいは外部環境に核***生
成物が放出されることは防げるが、この場合には
多大な設備の追加を必要とする。さらに上記方法
では、非常用炉心冷却系の水源としても使用され
るウエツトウエル内の圧力抑制水の水位が低下
し、圧力抑制、炉心冷却が行なえなくなるという
問題もある。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされた
もので、原子炉建屋内あるいは外部環境に核***
生成物を放出することなく、また多大な設備の追
加も必要とすることなく、事故発生時に、原子炉
格納容器の圧力上昇の抑制および圧力抑制水の確
保を行なうことにより原子炉格納容器が破損する
ことを防止し、炉心損傷あるいは炉心溶融等の大
事故に発展することを有効に防止することのでき
る原子炉格納容器保護装置を提供しようとするも
のである。
もので、原子炉建屋内あるいは外部環境に核***
生成物を放出することなく、また多大な設備の追
加も必要とすることなく、事故発生時に、原子炉
格納容器の圧力上昇の抑制および圧力抑制水の確
保を行なうことにより原子炉格納容器が破損する
ことを防止し、炉心損傷あるいは炉心溶融等の大
事故に発展することを有効に防止することのでき
る原子炉格納容器保護装置を提供しようとするも
のである。
［発明の構成］
（問題点を解決するための手段）
すなわち本発明の原子炉格納容器保護装置は、
原子炉圧力容器を収容するドライウエルおよび圧
力抑制水を貯蔵するウエツトウエルを有する原子
炉格納容器と、この原子炉格納容器外に配置され
た燃料貯蔵プールと、ベント弁を備え前記ウエツ
トウエル内の蒸気を前記燃料貯蔵プール水中に排
出するためのベント配管と、ドレン弁を備えた前
記燃料貯蔵プールの水を前記ウエツトウエル内に
導入するためのドレン配管とから構成されたこと
を特徴とする。
原子炉圧力容器を収容するドライウエルおよび圧
力抑制水を貯蔵するウエツトウエルを有する原子
炉格納容器と、この原子炉格納容器外に配置され
た燃料貯蔵プールと、ベント弁を備え前記ウエツ
トウエル内の蒸気を前記燃料貯蔵プール水中に排
出するためのベント配管と、ドレン弁を備えた前
記燃料貯蔵プールの水を前記ウエツトウエル内に
導入するためのドレン配管とから構成されたこと
を特徴とする。
（作用）
本発明の原子炉格納容器保護装置では、原子炉
建屋内あるいは外部環境に核***生成物を放出す
ることなく、また多大な設備の追加も必要とする
ことなく、事故発生時に、原子炉格納容器内の圧
力上昇の抑制および圧力抑制水の確保を行なうこ
とにより原子炉格納容器が破損することを防止
し、炉心損傷あるいは炉心溶融等の大事故に発展
することを有効に防止することができる。
建屋内あるいは外部環境に核***生成物を放出す
ることなく、また多大な設備の追加も必要とする
ことなく、事故発生時に、原子炉格納容器内の圧
力上昇の抑制および圧力抑制水の確保を行なうこ
とにより原子炉格納容器が破損することを防止
し、炉心損傷あるいは炉心溶融等の大事故に発展
することを有効に防止することができる。
（実施例）
以下本発明の詳細を図面に示す一実施例につい
て説明する。
て説明する。
図は、本発明の一実施例の原子炉格納容器保護
装置を示すもので、図において符号１は原子炉格
納容器を示している。原子炉格納容器１は内部に
原子炉圧力容器２を格納しているドライウエル３
と、内部に圧力抑制水４を貯蔵しているウエツト
ウエル５とに別れており、ドライウエル３とウエ
ツトウエル５は、ベント管６によつて連通されて
いる。また原子炉格納容器１は、原子炉建屋７内
に収容されている。原子炉建屋７内には、別に燃
料貯蔵プール８が設置されており、燃料貯蔵プー
ル８と、原子炉格納容器１とは、燃料貯蔵プール
８の底部に一端を開口し、他端をウエツトウエル
５の圧力抑制水４の水面上方に開口するベント配
管９と、燃料貯蔵プール８の底部に一端を開口
し、他端がウエツトウエルスプレイヘツダー１３
に連結されたドレン配管１１とにより連通されて
いる。またベント配管９にはベント弁１０が、ド
レン配管１１にはドレン弁１２がそれぞれ介挿さ
れている。
装置を示すもので、図において符号１は原子炉格
納容器を示している。原子炉格納容器１は内部に
原子炉圧力容器２を格納しているドライウエル３
と、内部に圧力抑制水４を貯蔵しているウエツト
ウエル５とに別れており、ドライウエル３とウエ
ツトウエル５は、ベント管６によつて連通されて
いる。また原子炉格納容器１は、原子炉建屋７内
に収容されている。原子炉建屋７内には、別に燃
料貯蔵プール８が設置されており、燃料貯蔵プー
ル８と、原子炉格納容器１とは、燃料貯蔵プール
８の底部に一端を開口し、他端をウエツトウエル
５の圧力抑制水４の水面上方に開口するベント配
管９と、燃料貯蔵プール８の底部に一端を開口
し、他端がウエツトウエルスプレイヘツダー１３
に連結されたドレン配管１１とにより連通されて
いる。またベント配管９にはベント弁１０が、ド
レン配管１１にはドレン弁１２がそれぞれ介挿さ
れている。
以上のように構成された原子炉格納容器保護装
置では、TWシーケンスあるいはTCシーケンス
で想定される事故が発生し、非常用炉心冷却装置
が作動し、炉心から大量の水蒸気が発生し、原子
炉格納容器１内の圧力が異常に上昇した場合に
は、ベント配管９に設けられたベント弁１０を開
とし、原子炉格納容器１内の高圧蒸気を、ベント
配管９により燃料貯蔵プール８の水中に排出し、
原子炉格納容器１内の圧力上昇を抑制して、原子
炉格納容器１の破損を防止する。
置では、TWシーケンスあるいはTCシーケンス
で想定される事故が発生し、非常用炉心冷却装置
が作動し、炉心から大量の水蒸気が発生し、原子
炉格納容器１内の圧力が異常に上昇した場合に
は、ベント配管９に設けられたベント弁１０を開
とし、原子炉格納容器１内の高圧蒸気を、ベント
配管９により燃料貯蔵プール８の水中に排出し、
原子炉格納容器１内の圧力上昇を抑制して、原子
炉格納容器１の破損を防止する。
そして、原子炉格納容器１内の圧力降下ととも
に圧力抑制水４の水位が低下し、また燃料貯蔵プ
ール８の水位が上昇した場合には、ドレン弁１２
を開とし、ドレン配管１１により、燃料貯蔵プー
ル８内の水をウエツトウエル５内にウエツトウエ
ルスプレイヘツダ１３から散水して、圧力抑制水
４の水位の確保、燃料貯蔵プール８内の水位上昇
の防止、および原子炉格納容器１内の減圧の促進
を行う。
に圧力抑制水４の水位が低下し、また燃料貯蔵プ
ール８の水位が上昇した場合には、ドレン弁１２
を開とし、ドレン配管１１により、燃料貯蔵プー
ル８内の水をウエツトウエル５内にウエツトウエ
ルスプレイヘツダ１３から散水して、圧力抑制水
４の水位の確保、燃料貯蔵プール８内の水位上昇
の防止、および原子炉格納容器１内の減圧の促進
を行う。
なお、燃料貯蔵プール８の水中に排出された高
圧高温蒸気は、水により冷却され凝縮し、原子炉
建屋７内にほとんど放出されない。また、高圧高
温蒸気とともに、燃料貯蔵プール８の水中に放出
された核***生成物のうち、沃素等の揮発性核分
裂生成物および粒子状の核***生成物の大部分
は、水のスクラビング効果により、燃料貯蔵プー
ル８の水中に捕捉され、原子炉建屋７内に放出さ
れる核***生成物の量は、原子炉容器１から放出
された核***生成物の量の100分の１以下になる。
また燃料貯蔵プール８の水中に放出された核***
生成物のうち残りのキセノンなどの希ガスは、燃
料貯蔵プール８の水中に捕捉することはできない
ため、原子炉建屋７内に放出されるが、この時点
においては原子炉建屋の健全性は維持されている
ため既設の非常用ガス処理系によつて原子炉建屋
７内雰囲気より除去され、外部環境へ放出される
こともない。
圧高温蒸気は、水により冷却され凝縮し、原子炉
建屋７内にほとんど放出されない。また、高圧高
温蒸気とともに、燃料貯蔵プール８の水中に放出
された核***生成物のうち、沃素等の揮発性核分
裂生成物および粒子状の核***生成物の大部分
は、水のスクラビング効果により、燃料貯蔵プー
ル８の水中に捕捉され、原子炉建屋７内に放出さ
れる核***生成物の量は、原子炉容器１から放出
された核***生成物の量の100分の１以下になる。
また燃料貯蔵プール８の水中に放出された核***
生成物のうち残りのキセノンなどの希ガスは、燃
料貯蔵プール８の水中に捕捉することはできない
ため、原子炉建屋７内に放出されるが、この時点
においては原子炉建屋の健全性は維持されている
ため既設の非常用ガス処理系によつて原子炉建屋
７内雰囲気より除去され、外部環境へ放出される
こともない。
すなわち、以上のように構成された原子炉格納
容器保護装置では、事故発生時に、原子炉格納容
器１の圧力上昇の防止および圧力抑制水４の水位
の確保を行うことができ、炉心損傷あるいは炉心
溶融等の大事故に発展する可能性を低減すること
ができる。また、核***生成物が原子炉建屋７内
あるいは外部環境に直接放出されることを有効に
防止することができ、既存の燃料貯蔵プール８を
利用しているため、大規模な設備の追加も必要と
しない。
容器保護装置では、事故発生時に、原子炉格納容
器１の圧力上昇の防止および圧力抑制水４の水位
の確保を行うことができ、炉心損傷あるいは炉心
溶融等の大事故に発展する可能性を低減すること
ができる。また、核***生成物が原子炉建屋７内
あるいは外部環境に直接放出されることを有効に
防止することができ、既存の燃料貯蔵プール８を
利用しているため、大規模な設備の追加も必要と
しない。
［発明の効果］
以上述べたように本発明の原子炉格納容器保護
装置では、ベント弁を備えウエツトウエル内の蒸
気を、原子炉格納容器の燃料貯蔵プール水中に排
出するためのベント配管と、ドレン弁を備え、燃
料貯蔵プール内の水をウエツトウエル内に導入す
るためのドレン配管とを有している。したがつて
事故発生時に原子炉格納容器の圧力上昇による破
損の防止および圧力抑制水の確保を行うことがで
き、炉心損傷あるいは炉心溶融等の大事故に発展
することを有効に防止することができる。また燃
料貯蔵プール内の水のスクラビング効果により、
核***生成物が、原子炉建屋内あるいは外部環境
へ直接放出されることもなく、大規模な設備の追
加も必要としない。
装置では、ベント弁を備えウエツトウエル内の蒸
気を、原子炉格納容器の燃料貯蔵プール水中に排
出するためのベント配管と、ドレン弁を備え、燃
料貯蔵プール内の水をウエツトウエル内に導入す
るためのドレン配管とを有している。したがつて
事故発生時に原子炉格納容器の圧力上昇による破
損の防止および圧力抑制水の確保を行うことがで
き、炉心損傷あるいは炉心溶融等の大事故に発展
することを有効に防止することができる。また燃
料貯蔵プール内の水のスクラビング効果により、
核***生成物が、原子炉建屋内あるいは外部環境
へ直接放出されることもなく、大規模な設備の追
加も必要としない。
図は本発明の一実施例の原子炉格納容器保護装
置を示す縦断面図である。 １……原子炉格納容器、２……原子炉圧力容
器、３……ドライウエル、４……圧力抑制水、５
……ウエツトウエル、６……ベント管、８……燃
料貯蔵プール、９……ベント配管、１０……ベン
ト弁、１１……ドレン配管、１２……ドレン弁、
１３……ウエツトウエルスプレイヘツダ。
置を示す縦断面図である。 １……原子炉格納容器、２……原子炉圧力容
器、３……ドライウエル、４……圧力抑制水、５
……ウエツトウエル、６……ベント管、８……燃
料貯蔵プール、９……ベント配管、１０……ベン
ト弁、１１……ドレン配管、１２……ドレン弁、
１３……ウエツトウエルスプレイヘツダ。
Claims (1)
- １ 原子炉圧力容器を収容するドライウエルおよ
び圧力抑制水を貯蔵するウエツトウエルを有する
原子炉格納容器と、この原子炉格納容器外に配置
された燃料貯蔵プールと、ベント弁を備え前記ウ
エツトウエル内の蒸気を前記燃料貯蔵プール水中
に排出するためのベント配管と、ドレン弁を備え
前記燃料貯蔵プールの水を前記ウエツトウエル内
に導入するためのドレン配管とから構成されたこ
とを特徴とする原子炉格納容器保護装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61255392A JPS63109394A (ja) | 1986-10-27 | 1986-10-27 | 原子炉格納容器保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61255392A JPS63109394A (ja) | 1986-10-27 | 1986-10-27 | 原子炉格納容器保護装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63109394A JPS63109394A (ja) | 1988-05-14 |
| JPH0551115B2 true JPH0551115B2 (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=17278123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61255392A Granted JPS63109394A (ja) | 1986-10-27 | 1986-10-27 | 原子炉格納容器保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63109394A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102011115177B3 (de) * | 2011-09-28 | 2012-07-12 | Westinghouse Electric Germany Gmbh | Kondensationskammerkühlsystem |
| JP6071404B2 (ja) * | 2012-10-12 | 2017-02-01 | 株式会社東芝 | 原子力プラントおよび静的格納容器冷却系 |
-
1986
- 1986-10-27 JP JP61255392A patent/JPS63109394A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63109394A (ja) | 1988-05-14 |
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