JPH055092A - 油中使用摩擦材 - Google Patents
油中使用摩擦材Info
- Publication number
- JPH055092A JPH055092A JP4255991A JP4255991A JPH055092A JP H055092 A JPH055092 A JP H055092A JP 4255991 A JP4255991 A JP 4255991A JP 4255991 A JP4255991 A JP 4255991A JP H055092 A JPH055092 A JP H055092A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frictional material
- oil
- surface pressure
- material used
- high surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 農耕用トラクターや建機用のブレーキ、クラ
ッチ等に使用する油中使用の摩擦材の高面圧及び高負荷
条件下での耐摩耗性を改善する。 【構成】 水素化ニトリルゴム中にポリメタクリル酸亜
鉛を微分散させたゴムを20〜70wt％含み、さらに過酸化
物 0.5〜1.5 wt％、老化防止剤 0.5〜1.5 wt％、ＭＴカ
ーボン５〜40wt％、ミルドファイバー20〜70wt％を含ん
でなる摩擦材。 【効果】 高面圧、高負荷条件下の使用においても摩耗
量が小さく、焼け及びムシレやハクリを抑制できた。
ッチ等に使用する油中使用の摩擦材の高面圧及び高負荷
条件下での耐摩耗性を改善する。 【構成】 水素化ニトリルゴム中にポリメタクリル酸亜
鉛を微分散させたゴムを20〜70wt％含み、さらに過酸化
物 0.5〜1.5 wt％、老化防止剤 0.5〜1.5 wt％、ＭＴカ
ーボン５〜40wt％、ミルドファイバー20〜70wt％を含ん
でなる摩擦材。 【効果】 高面圧、高負荷条件下の使用においても摩耗
量が小さく、焼け及びムシレやハクリを抑制できた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車や産業機械用に用
いられる油中使用の摩擦材に関し、特に高面圧、高負荷
条件下で耐摩耗性に優れたものである。
いられる油中使用の摩擦材に関し、特に高面圧、高負荷
条件下で耐摩耗性に優れたものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】上記油
中で使用される摩擦材は、例えば農耕用トラクターには
湿式ブレーキ、湿式クラッチ、パワーシフト用クラッチ
及びＰＴＯクラッチとして使用されており、また建機用
としては湿式ブレーキ、トランスミッション用クラッチ
板及び湿式クラッチとして使用されている。そしてこの
油中使用の摩擦材として従来より使われているペーパー
材は、高面圧下で用いると圧縮変形が大きく、且つ高負
荷条件下では所謂焼け、ムシレ又はハクリ等が発生して
しまい、耐久性に問題があった。即ち従来のペーパー材
では使用限界が低水準にあり、油中使用摩擦材の適用が
狭い範囲に限られていた。
中で使用される摩擦材は、例えば農耕用トラクターには
湿式ブレーキ、湿式クラッチ、パワーシフト用クラッチ
及びＰＴＯクラッチとして使用されており、また建機用
としては湿式ブレーキ、トランスミッション用クラッチ
板及び湿式クラッチとして使用されている。そしてこの
油中使用の摩擦材として従来より使われているペーパー
材は、高面圧下で用いると圧縮変形が大きく、且つ高負
荷条件下では所謂焼け、ムシレ又はハクリ等が発生して
しまい、耐久性に問題があった。即ち従来のペーパー材
では使用限界が低水準にあり、油中使用摩擦材の適用が
狭い範囲に限られていた。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明はこれに鑑み種々
検討の結果、耐油性や耐熱性に優れ、且つ高強度、高硬
度タイプのゴムを使用することにより、上記ペーパー材
の難点を解消した摩擦材を開発したものである。
検討の結果、耐油性や耐熱性に優れ、且つ高強度、高硬
度タイプのゴムを使用することにより、上記ペーパー材
の難点を解消した摩擦材を開発したものである。
【０００４】即ち本発明は、水素化ニトリルゴム中にポ
リメタクリル酸亜鉛を微分散させたゴムを20〜70wt％含
み、さらに過酸化物 0.5〜1.5 wt％、老化防止剤 0.5〜
1.5wt％、ＭＴカーボン５〜40wt％、ミルドファイバー2
0〜70wt％を含んでなることを特徴とするものである。
リメタクリル酸亜鉛を微分散させたゴムを20〜70wt％含
み、さらに過酸化物 0.5〜1.5 wt％、老化防止剤 0.5〜
1.5wt％、ＭＴカーボン５〜40wt％、ミルドファイバー2
0〜70wt％を含んでなることを特徴とするものである。
【０００５】
【実施例】次に本発明の一実施例について説明する。水
素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を高度に微分
散させたゴム40wt％、過酸化物 0.8wt％、老化防止剤
0.6wt％、ＭＴカーボン16.6wt％、ミルドファイバー40w
t％、ホワイトカーボン２wt％及び酸化カルシウム１wt
％を計り採り、熱ロール又はバンバリミキサーを用い
て、上記ゴム中に他の成分を混合して練り込み、中間品
を作製した。この中間品をひも状にカットして所定形状
の熱プレス型に投入し、 170℃の温度で且つ300kg/cm2
の面圧にて５分間熱成型した。その後 150℃で５時間熱
処理を実施して所定の厚さに仕上げ、これを鉄芯の両面
に接着後溝加工して本発明摩擦材とした。
素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を高度に微分
散させたゴム40wt％、過酸化物 0.8wt％、老化防止剤
0.6wt％、ＭＴカーボン16.6wt％、ミルドファイバー40w
t％、ホワイトカーボン２wt％及び酸化カルシウム１wt
％を計り採り、熱ロール又はバンバリミキサーを用い
て、上記ゴム中に他の成分を混合して練り込み、中間品
を作製した。この中間品をひも状にカットして所定形状
の熱プレス型に投入し、 170℃の温度で且つ300kg/cm2
の面圧にて５分間熱成型した。その後 150℃で５時間熱
処理を実施して所定の厚さに仕上げ、これを鉄芯の両面
に接着後溝加工して本発明摩擦材とした。
【０００６】なお上記の場合より好ましくは同時モール
ド型を使用して、熱成型、接着、溝付け加工を同時に実
施した方が、コスト面、接着強度及び寸法精度（厚みの
バラツキ）の上から有利である。
ド型を使用して、熱成型、接着、溝付け加工を同時に実
施した方が、コスト面、接着強度及び寸法精度（厚みの
バラツキ）の上から有利である。
【０００７】上記の本発明摩擦材と従来のペーパー材か
らなる従来摩擦材との特性を、慣性体タイプの湿式テス
ターで表１に示す条件により評価した結果を表１に併記
した。なお試験品は両面に摩擦材を接着した１枚のプレ
ートを用い、その寸法は、本発明品 173φ× 143φ×6.
2t（mm）、従来品 173φ× 143φ×4.7t（mm）とし、使
用オイル：ＴＦ500 、油温80〜120 ℃で、かつＳ45Ｃを
相手材として実施した。
らなる従来摩擦材との特性を、慣性体タイプの湿式テス
ターで表１に示す条件により評価した結果を表１に併記
した。なお試験品は両面に摩擦材を接着した１枚のプレ
ートを用い、その寸法は、本発明品 173φ× 143φ×6.
2t（mm）、従来品 173φ× 143φ×4.7t（mm）とし、使
用オイル：ＴＦ500 、油温80〜120 ℃で、かつＳ45Ｃを
相手材として実施した。
【０００８】
【表１】
【０００９】表１によれば本発明摩擦材は高面圧、高負
荷下で耐摩耗性や耐久性に優れていることが判る。これ
に対して従来の摩擦材は、より過酷な条件下では摩耗量
が大きく、且つ焼けやハクリが起きてしまう。
荷下で耐摩耗性や耐久性に優れていることが判る。これ
に対して従来の摩擦材は、より過酷な条件下では摩耗量
が大きく、且つ焼けやハクリが起きてしまう。
【００１０】
【発明の効果】このように本発明によれば、油中使用の
摩擦材の高面圧、高負荷条件下のより過酷な使用に際し
ても、摩耗量が少なく且つ焼け、ムシレやハクリが発生
しない等顕著な効果を奏する。
摩擦材の高面圧、高負荷条件下のより過酷な使用に際し
ても、摩耗量が少なく且つ焼け、ムシレやハクリが発生
しない等顕著な効果を奏する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 水素化ニトリルゴム中にポリメタクリル
酸亜鉛を微分散させたゴムを20〜70wt％含み、さらに過
酸化物 0.5〜1.5 wt％、老化防止剤 0.5〜1.5 wt％、Ｍ
Ｔカーボン５〜40wt％、ミルドファイバー20〜70wt％を
含んでなることを特徴とする油中使用摩擦材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4255991A JPH055092A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 油中使用摩擦材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4255991A JPH055092A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 油中使用摩擦材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH055092A true JPH055092A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=12639404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4255991A Pending JPH055092A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 油中使用摩擦材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH055092A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5916290A (en) * | 1994-05-26 | 1999-06-29 | Nippondenso Co., Ltd. | Airbag device having combined fault diagnosis and type signaling indicator |
| US6386329B1 (en) | 2000-06-14 | 2002-05-14 | Shimano Inc. | Bicycle brake shoe |
-
1991
- 1991-02-14 JP JP4255991A patent/JPH055092A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5916290A (en) * | 1994-05-26 | 1999-06-29 | Nippondenso Co., Ltd. | Airbag device having combined fault diagnosis and type signaling indicator |
| US6386329B1 (en) | 2000-06-14 | 2002-05-14 | Shimano Inc. | Bicycle brake shoe |
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