JPH05507003A - 心肺蘇生（ｃｐｒ）の誘導装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 心肺蘇生（ＣＰ　Ｒ，）の誘導装置 技術分野 本発明は、心肺蘇生（ＣＰＲ）行為を誘導する装置に関する。

背景技術 この明細書において、心肺蘇生（ＣＰＲ）行為とは、オーストラリア蘇生協会に よって制定された規則に従って、外部からの心臓圧縮（Ｆ　ＣＣ）とともに停止 した呼吸を蘇生（ＥＡＲ）させる行為からなる。

ＥＡＲ（呼吸の蘇生）は基本的な兆候として、呼吸がなく、意識のない、呼吸停 止の状態の人に用いられる。

他方で、ＥＣＣ（外部よりの心臓の圧縮）は、心臓の停止した、意識がなく脈が なく呼吸のない兆候を示す人に用いられる。

ＥＡＲの行為は以下の段階を含んでいる。

−救助者は、事故者の鼻孔を手の親指と指でつまみ事故者の頭を伸ばし空気の通 路が開くように維持する。

−救助者は、彼／彼女の口を大きく開き深く息を吸う。

−救助者は、彼／彼女の口をしっかりと事故者の口に置き空気が密閉された状態 にする。

−そして、事故者の口にしっかりと息を吹き込み、胸が上がることを見るように する。

一救助者は、彼／彼女の口を離し、事故者の胸が下がることを見て、呼吸を吐き 出すことを聴くように監視する。

−事故者の年齢に依存する予め定められたレートで、息を吹き込むことと監視す る行為とをリズミカルに繰り返す。

ＥＣＣの行為は以下の段階を含む。

−事故者を固い平面上に仰向けに寝かせる。

−事故者の体の線に対して右側に傾いて、事故者の胸の脇に跪く。

一事故者の胸骨の下半分のところの位置を定める。

−救助者はこの点に手の踵部分を置き、掌と指を胸から伸ばした状態に保つ。

−この手を、もう一方の手の踵部分で覆う。

−救助者は彼／彼女の腕を真っ直ぐに伸ばしたままで、その手の上に垂直に救助 者の肩がくるまで、事故者を前方に押さえ込む。

−そして、５ｃｍ程度下方に胸骨を押さえ強く押しつける。

−胸骨から圧力を緩めて後方に手を引き戻す。

−事故者の年齢によって定まるレートで、前述の胸骨の押さえ込みと緩めること をリズミカルに繰り返す。

心臓の停止の場合には、ＥＡＲとＦＣＣの組合せを用いること、即ちＣＰＲが必 要である。ＣＰＲの行為は、救助者が一人が、或いは二人で行えるかによって異 なってくる。二人の救助者で行う場合には、−人がＥＡＲを行い、もう−人がＥ ＣＣを同時に行ってもよい。−人の救助者しかその場にいない場合には、−人で ＥＡＲとＥＣＣの両方を行うことが必要である。

実際に、呼吸または心臓の停った事故者に出会ったならば、すぐに確かめること のできる最初の徴候は、その人には意識がないか、そうでないかである。オース トラリア蘇生協会によって制定された規則に従えば、この状態では意識のない事 故者の空気の通路は、その人が呼吸ができるように開かれていなければならない 。

この段階で確かめることのできる次の明確な徴候は、事故者は呼吸をしているか 否かである。従って、空気の通路が開かれた後で、事故者が呼吸をしているが否 がかチェックされなければならない。事故者が呼吸をしていない場合には、救助 者は直ちにＥＡＲ行為に入らなければならず、この段階では時間は大変貴重なも のなので、５回の肺の膨張をできるだけ早く行わなければならない。

この後で、心臓の停止を特徴づける徴候がチェックされねばならない。即ち、事 故者の脈があるが否が、事故者が肺または心臓の停止状態であるが否かを確かめ ることである。

もしも脈があるのならば、事故者は呼吸の停止のみを受けているということが確 かめられる。従ってＥＡＲ行為が大人の事故者には膨張を１分間に１２回のレー トで、子供または乳幼児の事故者には膨張を１分間に２０回のレートで続ける。

この行為が１分間続けられ、その時点で脈が再びチェックされ、心臓が鼓動を停 止したか否かがチェックされる。もしも脈がなおあるのならば、ＥＡＲ行為は所 定のレートで更に２分間の期間続けられる。２分間の最後の５秒間で脈が再びチ ェックされ、事故者が呼吸を始めるまでこのサイクルが続けられる。

もしも脈のチェックで、脈がないということが判明したならば、救助者は何時で も直ちにＥＣＣの行為に入らなければならず、ＥＡＲの行為とともにＥＣＣの行 為を行わなければならない。二つの別個の行為が含まれていることから、ＣＰＲ の行為はこの段階では、−人の事故者について二人の救助者によって行わへ　− 人がＥＡＲを行い、もう−人がＥＣＣを行うことがより好ましい。

二人の救助者が可能である時には、ＣＰＨの行為は大人の場合には、最初の１分 間には、５回の圧縮（ＦＣＣ）に対して１回の膨張（Ｅ　Ａ　Ｒ）のレートで進 められるべきである。−人の救助者が１秒間に１回のレートで圧縮（Ｅ　ＣＣ） を行い、もう−人の救助者はｌサイクル５回の圧縮の５回目と次のサイクルの最 初の圧縮との間で胸の膨張（ＥＡＲ）を１回行うべきである。

最初の１分間経過後に脈がチェックされ、脈が戻ったならば、ＥＣＣは免除さＬ ＥＡＲが前に述べられたように２分間続けられ、更に脈がチェックされるサイク ルが続けられる。もしも脈がないのならば、ＥＣＣとＥＡＲが組合された行為が ２分間の周期で繰り返し続けられ、それぞれの周期の後で脈がチェックされる。

子供の場合には、圧縮と膨張のレートは５回の圧縮がなされる毎に１回の膨張が 引き続き、圧縮は１分間に１００回のレートとなるように変更される。

もしも救助者が一人しかいないのならば、ＣＰＲの行為は一人の救助者がＥＣＣ とＥＡＲの両方を行うことができるように変更されねばならない。この点に関し て、救助者が脈がないと認めたならば、１分間に約８０回のレートで連続的に１ ５回の胸の圧縮のＥＣＣを行い、その後でほぼ５秒間の周期で肺の２回の膨張の ＥＡＲ行為が行われる。１５回の胸の圧縮と２回の肺の膨張のサイクルが最初の ほぼ１分間続けられた後で、脈が再びチェックされる。もしも脈がないのならば 、ＣＰＲがそれぞれ２分間の周期で継続さ娠　それぞれ２分間の最後に５秒より も大きくない周期で脈がチェックされる。

脈をチェックするという行為は大変重要であり、救助者によってなされる次の行 為を決定するものであるということは注目されるべきである。

ＣＰＲの上述の記述から判るように、このＣＰＲの行為は論理的ではあるが、定 常的に行われない限りは、大変容易に忘れられるものである。本当に、このこと が記憶されていても、心臓の圧縮と肺の膨張を正しく正確なタイミングで行うこ とは困難であるに違いない。実際問題として、ＣＰＲ行為を実施する必要性は緊 急の事態にのみ発生し、多くのケースにおいて、人はＣＰＲ行為を要求される非 常事態には遭遇しないかも知れないし、そのような予期しない機会に遭遇するの は一生の内に１回か２回あるかないかであろう。

本発明の目的は、ＣＰＲ行為について訓練されていないか、或いは十分に経験し ていない人が、非常事態においてＥＣＣとＥＡＲを含む前述のＣＰＲ行為を思い 出して実施できる、或いは訓練等において使うことのできる装置を提供するもの である。

発明の開示 本発明の一面に従えば、以下の構成要件を備える心肺蘇生（ＣＰＲ）行為の実施 を、操作者に誘導する装置が提供される。

前記装置によって出力される入力を誘導する信号出力に応答して、操作者によっ て人力された入力信号を検出する入力手段と、 前記操作者に複数の目視誘導信号を表示する表示手段と、 前記操作者に可聴誘導信号を出力する可聴手段と、所定のＣＰＲ技術に基づく所 定のプロトコールに従って、前記誘導信号を発生する前記入力手段、表示手段と 可聴手段の順序動作を制御する制御手段と、（１）前記入力誘導信号は、前記制 御手段によって制御さヘ　操作者が事故者の脈の存在を確認し、蘇生行為を実行 する救助者の数を特定し、事故者の年齢の状態を特定するように誘導するもので あり、 （ｉｉ）前記目視誘導信号は、前記制御手段によって制御され、前記入力誘導信 号を提供し、操作者が心臓の圧縮および肺の膨張のいずれか又は双方を事故者に ついて前記ＣＰＲ技術に従って所定のレートで操作者が実行するように誘導する ものであり、 （ｉｆｆ）前記可聴誘導信号は、前記制御手段によって制御され、前記目視誘導 信号を補助するものである。

好ましくは、前記制御手段は、前記人力手段、表示手段と音声手段を前記所定の プロトコールに従って、順序動作させるものであり、 （ｉ）前記ＣＰＲ技術に従って、肺の膨張のレートと所定の数の前記目視誘導信 号を最初に発生し、（Ｈ）続いて、第１に操作者が脈のチェックの結果に関して 前記入力信号を入力するように誘導し、第２に操作者が救助者の数に関して前記 入力信号を入力するように誘導し、第３に操作者が事故者の年齢の状態に関して 前記入力信号を入力するように誘導するという順序で入力誘導信号を発生し、 （ｉｉｉ）前記ＣＰＲ技術に従って、操作者によって入力された前記入力信号に 基づいて第１の所定の時間周期に心臓の圧縮　及び／又は　肺の膨張に関する目 視誘導信号を発生し、 （ｆｖ）前記第１の所定の時間周期の経過後に、前記脈のチェックの前記入力信 号の入力を誘導する入力誘導信号を発生し、 （Ｖ）次に（ｉｖ）の段階で操作者によって入力された前記入力信号によって、 第２の所定の時間周期に心臓の圧縮　及び／又は　肺の膨張の目視誘導信号を発 生し、（ｖｉ）前記（ｉｉｉ）と前記（ｉｖ）のステップを無制限に繰り返す。

そして、前記制御手段は一方のステップから他方のステップへ　前記入力信号の 入力を誘導する入力誘導信号に従って、操作者によって応答することのできる適 切な前記入力信号の入力に基づいてのみ進める。

好ましくは、前記入力誘導信号は脈のチェックの結果を誘導する前に、事故者が 呼吸をしているか否かを確認することを操作者に最初に誘導するように、制御手 段によって制御されるものである。

本発明は、以下のいくつかの実施例の記述によってよりよく理解されるであろう 。第１の実施例は添付図面を参照して説明される。

図面の簡単な説明 図１は、装置を構成するケーシングの斜視図である。

図２は、装置のキーバッドと表示手段のレイアウトの平面図である。

図３は、装置のハードウェア構成の回路図である。

図４は、装置のソフトウェアによって達成されるアルゴリズムを表示する機能的 なフローチャートである。

発明を実施するための最良の形態 第１の実施例は、ＣＰＲ行為を操作者に誘導する装置が持ち運び可能な、ケース に収納さ枳　そして、電源が内蔵され、ファーストエイドキットとして、車に保 管され、工場に置かれ、家庭に置かれ、水泳プールや海岸の近くで、或いはＣＰ Ｒ行為を必要とするかもしれない事故が起こりそうな所に保管されるように考え られたものである。

図１に示されるようにケーシング１１は二つの部分から構成され、一方は装置の 主要な部品を搭載しているベース１３を構成し、他方は装置の外面２１を閉じる 蓋１５を構成している。

ベース１３と蓋１５はヒンジ１７の手段によって開閉可能に接続され、蓋が閉じ る時に装置の電源をＯＦＦにする、蓋が開かれた時に装置の電源をＯＮにするマ イクロスイッチ１９の接点を一方のエツジに備えている。

装置は基本的に、入力手段と、表示手段と、可聴手段と制御手段とから構成され る装置の外面２１の下のベース１３の中に全て電子的な回路として具現化されて いる。

入力手段は外面２１に搭載された薄膜のキーバッドと関係しており、キーバッド は、外面の予め定められた位置に配置され、一連の触圧で動作する入力スイッチ ２３を構成している。従って、入力信号は装置の操作者が指圧でスイッチ２３を 押すことによって、入力手段によって検出される。

本実施例においては、７つのスイッチ２３が備えられ、３つのグループに配列さ れている。第１のグループ２３ａは外面２１の左手の端に配列されており、ＣＰ Ｒが実行される事故者の脈の有無を表示する入力信号の入力を提供している。第 ２のグループ２３ｂは、−人または二人の救助者がいるかどうかを示す入力信号 の入力を提供する。最後に第３のグループ２３ｃは、事故者の年齢の状態、即ち 、事故者が大人であるか、子供であるか、乳幼児であるかを示す入力信号の入力 を提供する。

表示手段もまた外面２１に搭載されている。表示手段は一連の発光デバイス、ダ イオード２５　（ＬＥＤ）の形式からなっており、２つのグループに配列されて おり、１つのグループ２５ａはそれぞれ触圧スイッチ２３の隣接した位置に配置 されており、他のグループ２５ｂは、外面２１の上方に位置し、触圧スイッチ２ ３からは離れて配置されている。第１のグループのＬＥＤ２５ａは、スイッチ２ ３のグループのいずれかの触圧スイッチの１つに人力信号を操作者が入力するよ うに視覚的に誘導する目視の形式の入力誘導信号を提供する。他方で、ＬＥＤ２ ５ｂの第２のグループは、ＥＣＣ或いはＥＡＲの要求される行為に従って、心臓 の圧縮或いは肺の膨張の行為を誘導する目視誘導信号を提供する。

可聴手段は、ＬＥＤ２５ｂに関連してそれぞれ圧電ブザー２７のベアの形式で備 えられている。

ブザー２７は２つの異なったトーンの音からなる可聴誘導信号を出力し、対応す るＬＥＤ２５ｂを補足するもので１つは高いトーンであり、他は低いトーンであ る。

更に、１つのブザー２７ａは、心臓圧縮を示すＬＥＤ２５ｂからの目視誘導信号 を出力する表示手段と同期して一方のトーンで可聴誘導信号を提供するようにな っており、他方のブザー２７ｂは、肺の膨張を示すＬＥＤ２５ｂからの目視誘導 信号の出力する表示手段に同期して、可聴誘導信号を提供するようになっている 。ＬＥＤ２５ｂのグループの動作を補足することに加えて、ブザー２７はまた、 操作者が入力信号を入力するように誘導するＬＥＤ２５ａの動作を補足するもの として、入力誘導信号の形式で可聴誘導信号を提供する。心臓の圧縮と肺の膨張 を示す動作から後者の動作方法を区別するために、入力誘導信号を提供する時に は、両方のブザー２７は同じトーンの音を出す。

本実施例においては、触圧スイッチ２３ａを経由して入力される入力信号を要求 する脈のチェックに関係してのみ入力誘導信号をブザー音は提供する。

制御手段は、装置の外面２１の下のケーシングのベース１３の中に完全に収納さ れている。そして通常の方法で適当な回路基板に搭載された電子的な回路からな っている。

本実施例においては、制御手段は、回路に備えられた電子的なメモリの中に蓄え られたコンピュータプログラムソフトウェアに従って動作する、マイクロプロセ ッサ回路からなっている。

図３を参照すると、マイクロプロセッサ回路は、８ビットＥＦＲＯＭマイクロコ ンピュータユニットＵ２、水晶クロック回路Ｘｉ、Ｒ１，Ｃ１，Ｃ２、リセット 回路Ｒ２，Ｃ４、触圧スイッチ２３と一連の入力ポート抵抗パッケージ５ＩＰＩ 〜５ＩＰ８に接続された入力データパスＰＡＯ−ＰＡ６、トランジスタスイッチ Ｑｌ、Ｑ２を経由して圧電ブザー２７とＬＥＤ２５ｂと、一連の入力ポート抵抗 パッケージ５ＩＰ２〜５ＥＰ８と、ＬＥＤ２５ａとに接続された出力データバス ＰＡ７とＰＢＯ〜ＰＢ７等から構成されている。

図面に示されるように、触圧スイッチＳＷＯ〜ＳＷ６に接続された入力データ線 はスイッチ２３が閉じることによりハイとなり、スイッチが開くことによりロー となる。

ＬＥＤ２５ａの場合には、ＬＥＤ１〜ＬＥＤ６のＬＥＤのいずれかは、そこに接 続された出力線のいずれかがハイとなると点灯する。従って、出力線がローとな ると、ＬＥＤは消灯する。

心臓の圧縮と肺の膨張の回路に関しては、対応する心臓圧縮ＬＥＤ７と圧電ブザ ーＨＲＴＢＵＺは、それぞれトランジスタＱ１のベースに接続された出力線ＰＢ ７がローとなると目視誘導信号を提供するようにそれぞれ活性化される。同様に 、肺の膨張回路に関しては、ＬＥＤ８と圧電ブザーＬＵＮＧＢＵＺＺはともに、 トランジスタＱ２のベースに接続された出力線ＰＡ７がローとなることによって 同時に目視誘導信号と可聴誘導信号を同時に発生する。

この装置のハードウェア構成は、マイマロコンピュータＵ２のＥＦＲＯＭの中に 蓄えられたコンピュータプログラムソフトウェアに従って動作する。本実施例に おいては、マイクロコンピュータユニットＵ２は、ＭＣ１４６８７０５Ｇ２集積 回路の形式であり、ＥＰＲＯＭのサイズは２キロバイトであり、コンピュータプ ログラムソフトウェアはマイクロコンピュータにアセンブル言語でマスクにより 書き込まれている。

コンピュータプログラムのアルゴリズムは、添付する図４のフローチャートの形 式で表示される。そして図示されるように、３つの主要なソフトウェアのルーチ ンを含み、装置によって出力される入力誘導信号に応答して、操作者によって装 置に入力される個々の入力信号によって、ソフトウェアルーチンの動作が決定さ れる。

このフローチャートにおいて、大きなダイアモンド型の箱は、意思決定の目的の 入力誘導信号の出力を示している。そして小さなダイアモンド型の箱は、制御手 段によってなされる内部の意思決定を表している。そして長方形の箱は、制御手 段によって最初に為され、前になされた決定に応答して続いて為される内部の処 理を表している。樽型の箱は、蓋１５が開かれスイッチ１９が閉じられて、制御 手段によって為されるプログラムのスタートを表している。図３に示されるよう に、このプログラムは、ＶＣＣ供給線にバッテリＢＡＴが電源を供給することに 応答して、リセット回路のキャパシタＣ４が充電されスレッショルド電圧に達し たことで、マイクロコンピュータＵ２の動作にトリがが与えられプログラムは開 始される。

図４に示されるように、最初のルーチンは蓋を開け、スタートプログラムを起動 することによって直ちに開始される。このルーチンは５回の早急な呼吸シーケン スを行うことを指向し、そこでは制御手段は選択的に目視或いは可聴音の誘導信 号を出力線ＰＡ７に出力し、ＬＥＤ８の点滅とＬＵＮＧＢＵＺＺのブザー音を発 生させることが適当である。

５回の呼吸シーケンスの終了によって、プログラムは事故者の脈が有るか無いか を要求する入力誘導信号を出力する第１の意思決定ルーチンに進む。

肯定的な入力信号が操作者によって人力されたならば、プログラムは事故者の年 齢状態が既に入力されているかどうか、即ち、大人であるか、子供であるが、乳 幼児であるかどうかという内部的な決定をなすことに進む。この年齢状態が前も って入力されていない場合には、この情報に関して、操作者によって入力される 適当な人力信号を要求する入力誘導信号が発生される。

プログラムはそれから、事故者の年齢状態に基づいた適切なレートで第１の時間 周期に、ＥＡＲシーケンスのサブルーチンを実行する。従って、マイクロコンピ ュータＵ２によって、肺の膨張回路を表示動作させる出力信号線ＰＡ７によって 適切な出力信号が出力される。

このシーケンスが完了した後で、この完了したＥＡＲのシーケンスは最初に為さ れたそのようなシーケンスであるかどうかという決定が内部的になされる。もし そうであれば、プログラムは脈のチェックの決定に戻り、次の動作を決定するた めの適切な入力誘導信号を発生する。

もしもそれが最初のシーケンスでないならば、プログラムは第２のＥＡＲシーケ ンスサブルーチンを実行するように進む（即ち、大人の場合は２分間、子供と乳 幼児は相応する時間）。

第２のＥＡＲシーケンスサブルーチンの完了後、プログラムは再び脈のチェック の実行に戻り、これを繰り返す。

プログラムの内部的な意思決定のサブルーチンは、装置に先に入力された年齢状 態の情報の入力に関する先のプログラムシーケンスの繰り返しを、制御手段が避 けることを可能にするので注目されるべきである。

第２と第３の主要なルーチンは、ＣＰＲ行為を含み、第２のルーチンは一人の救 助者のみが可能であることを示す入力信号を検出する入力手段に応答して動作す るものであり、第３のルーチンは二人の救助者が可能であるということを示す入 力信号を検出する入力手段に応答して動作するように構成されている。

再び、装置の効率的な動作を行うために、救助者の数が以前に設定されているか どうかを決定する内部的な意思決定サブルーチンが、装置に操作者によって入力 される救助者の数を要求する外部の入力誘導信号を制御手段が提供するのに先立 って実行される。従って、後者の意思決定サブルーチンは、第２又は第３のルー チンがそれぞれのサイクルの完了の時に脈のチェックのサブルーチンを実行した 後で再び繰り返されるときにはバイパスされることができる。

一人又は二人の救助者が可能であるかを決定して、プログラムは、第１のルーチ ンの実行と同様な方法でルーチンを実行する。但し、第１のルーチンの第１と第 ２のＥＡＲシーケンスが第１と第２のＣＰＲシーケンスによって置き換えられて 実行される。

第１と引き続く第２のＣＰＲシーケンスのいずれの場合にも最後に、プログラム は脈のチェックのサブルーチンに戻るということは注目されるべきである。この ことは、２つの目的に備えたものである。即ち、脈のチェックを誘導するばかり でなく、脈が再び救助者により検出されたならば、ＥＡＲシーケンスに分岐する 、つまり、ＣＰＲのＥＣＣ面はもう実行する必要がないことを可能とするもので ある。更に、脈のチェックは、制御手段が脈がもはや検出されない時に、ＥＣＣ を含めた完全なＣＰＲルーチンに分岐することが可能となるように維持するもの であり、単独のＥＡＲシーケンスを終了させ、フルＣＰＲシーケンスを起動する ことを可能とするものである。

これらのシナリオの全てにおいて、プログラムは冗長なサブルーチンの実行を避 けているということは更に注目されるべきである。さもなければ、初期の誘導シ ーケンスの間に既に入力された情報を操作者が入力するように入力誘導情報を出 力してしまうこととなる。

さて操作者の視点から装置の動作を記述すると、装置をスタートさせるためにケ ーシングの蓋１５が開かれる。

目視及び可聴誘導信号が制御手段によって発生し、ＬＥＤを点滅させることとブ ザーを鳴らせることによって、装置が作動状態であるという事を知らせる。続い て、操作者は、５回の早急な呼吸シーケンスを実行するように誘導さ枳　次に、 最初の入力信号、即ち、事故者の脈が有るか無いかを入力するように誘導される 。

もしも脈が有り、ＥＡＲシーケンスのみを行う必要が示されるのであれば、制御 手段は直ちに、事故者は大人であるか、子供であるか、乳幼児であるか、年齢状 態を要求するところに進む。操作者によって適切な入力信号が入力されると、適 切な蘇生シーケンスが必要となる膨張のレートを誘導することによって開始され る。最初のシーケンスは大人の場合には略１分間であり、子供や乳幼児の場合に は相応したレートとなる。この最初の期間の後で、制御手段は誘導することを停 止し、異なった調子の音を発生すること及びＬＥＤの点滅パルス動作によって救 助者が脈を再チェックするように警報を発する。

もしも脈がまだあるのならば、膨張のシーケンスは２つのフルシーケンスの間（ 大人の場合は２分間）再び脈のチェックを要求されるまで続けられる。この行為 は連続的に繰り返される。もしも脈がもはや無ければ、操作者はＣＰＲルーチン に従って蘇生行為を行うこととなる。

更に、制御手段は一人又は二人の救助者が可能であるかどうかを装置が要求する ように進める。この情報がキーインされると、装置は事故者が大人か子供かある いは乳幼児であるかを要求する。このことが選択されると、適切な蘇生シーケン スが必要とする肺の膨張と心臓の圧縮のレートを誘導することによって最初のシ ーケンスが開始される。大人の場合には、最初のシーケンスは略１分間に相当す る。

この最初の期間の後で、制御手段は誘導を止め、操作者に脈を再びチェックする ことを、異なった調子の音を出すこととＬＥＤの点滅オプションによって操作者 に警告する。まだ脈が無いならば、シーケンスは、再びパルスチェックを要求す る前に２つのフルシーケンスを継続する（即ち大人の場合は２分間）。もしも脈 が戻ったならば、操作者は直接的に、事故者の状態を再び入力する必要なしに、 前述のＥＡＲのシーケンスにこのことは既に入力されているので、引き続き、肺 の膨張のシーケンスのみが定常的な脈のチェックがシーケンスの変更を再び引き 起こさない限り続けられる。

装置は、単に蓋１５を閉じることによって、どの段階からでも最初の状態にリセ ットすることができる。再び蓋を開けると、再びスタートプログラムが開始する 。使用していない時には、蓋は閉じられており、回路が定常的なスタンバイ電力 を消費するということを引き起こすことはない。

第２の実施例は、マイクロコンピュータユニットＵ２が８ビットＥＰＲＯＭマイ クロコンピュータユニットに代わって、４ビットＥＦＲＯＭマイクロコンピュー タユニットであるということを別として、前述の実施例と実質的に同一である。

前述の実施例に見られるような、出力データ線ＰＣＳ　ＰＤの２つのバンクはよ り安価な４ビツトマイクロコンピユータを使用することができるようにするため 使われていない。この実施例においては、選択されたマイクロコンピュータユニ ットはｕＰＢ７５５６Ａ集積回路である。

このマイクロコンピュータユニットは、より小さな容量のボードに搭載されたＥ ＦＲＯＭを有しており、即ち、１キロバイトの情報の容量を有している。しかし ながら本実施例においては、コンピュータプログラムソフトウェアを収納するの に全く充分な容量である。

本発明の装置は以下に述べる多くの利点を有する。

１、キーボード入力への全ての誘導は、選択可能なキーと並んで点滅するＬＥＤ によって知らされる。一端キーインされると、選択されたキーは定常的に点灯す るＬＥＤによって知らされる。

２、装置は膨張／圧縮の誘導を停止し、救助者に正しい間隔で脈の有無をチェッ クするように強制する。そしてこの情報を安全手段として、次の処理の前に再入 力する。

３、上記脈のチェックの誘導は最初になされ、成人の場合には最初に略１分間の 期間で行わへ　次に２分間毎の間隔となる。そしてこのことは正しいＣＰＲ技術 に従ったものである。

４、ＣＰＲの処置を行った後の脈のチェックで、脈が再び現れたならば、装置は 入力を必要とする何らの情報を必要とすることなく、直接的にＥＡＲのシーケン スに導く。

５、可能な救助者の数に関する必要とされる追加の情報を要求することにより、 ＥＡＲシーケンスからＣＰＲシーケンスへの変更、等の機能が備えられている。

６、装置は迅速に動作させることができ、その蓋を閉じることにより、もし必要 があれば迅速にリセットすることができる。

重要なことは、ＣＰＲシーケンスにおいて次の来るべき変化を必要とする脈の状 態の変化を含めて、この装置は、適切な蘇生シーケンスを進めるのに必要な情報 以上の情報を要求しないということである。この動作の単純さは、もしそうでな ければ恐ろしい結末を迎えるかも知れない時間と混乱状態を救うものである。

本発明の範囲は、ここに記述された実施例に制限されるものではない。殊に、コ ンピュータプログラムソフトウェアに関する小変更は、アルゴリズムの変更に含 まれるものと認められる。例えば、別個のＥＡＲとＣＰＨのシーケンスを子供と 乳幼児に備える代わりに、双方のシーケンスを単一のシーケンスにまとめること があるかも知れない。更に、オーストラリア蘇生協会による推奨されたＣＰＲの 規則が変更された場合には、装置はその変更を受けいれるように変更がなされ、 アルゴリズムにおける変更が要求されるのならば、その変更は本発明の範囲内に 含まれるものと認められる。

本発明の範囲はここに述べられた実施例の範囲に制限されるものではないという ことを理解されたい。

１！源 図１３　（ｂ） 図４ 要　約　書 ８瞳蘇生（ＣＰＲ）行為の行為者を誘導する装置である。装置は、ケース国体と 、入カスイ・ソチを備えるキーバッドと、発光デバイスを備える表示装置と、可 聴ブザーと、プログラムされたマイクロブロセ・ノサと関連回路とからなる制御 回路とから構成される。入力誘導信号は、制御回路により、蘇生行為の行為者が 事故者の脈の有無を確かめ、蘇生行為をなす救助者の人数を特定し、事故者の年 齢状態を特定するように誘導する。制御回路は、事故者に対して心臓の圧縮と肺 の膨張のいずれか又は双方をあるレートに基づいて行うように誘導する。

補正書の写しく翻訳力提出書（特許法第１８４条の８）平成４年１０月２日

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．心肺蘇生（ＣＰＲ）の行為において、操作者を誘導する装置であって、 前記装置によって出力される入力誘導信号に応答して、前記操作者によって入力 された入力信号を検出する入力手段と、 前記操作者に複数の目視誘導信号を表示する表示手段と、 前記操作者に可聴誘導信号を出力する可聴手段と、予め定められたＣＰＲ技術に 基づいて予め定められたプロトコールに従って、前記誘導信号を発生する、前記 入力手段、表示手段、可聴手段のシーケンスと動作を制御する制御手段とを備え （ｉ）前記入力誘導信号は、前記制御手段によって制御され、事故者の脈の有無 を確かめ、蘇生行為をなす救助者の数を特定し、事故者の年齢状態を特定するよ うに操作者を誘導するものであり、 （ｉｉ）前記目視誘導信号は前記制御手段によって制御され、前記入力誘導信号 を提供し、前記ＣＰＲ技術に従って、所定のレートで事故者に対して心臓の圧縮 と肺の膨張のいずれか又は双方を操作者がなすように誘導するものであり、 （ｉｉｉ）前記可聴誘導信号は、前記制御手段によって制御され、前記目視可能 誘導信号を補助するものであることを特徴とする心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置。
2. ２．前記制御手段は、前記入力手段、表示手段、可聴手段を所定のプロトコール に従って動作させるものであり、 （ｉ）前記ＣＰＲ技術に従って、肺の膨張の所定の数とレートに関する目視誘導 信号を最初初に発生し、（ｉｉ）次に、第１に操作者が脈のチェックの結果に関 して前記入力信号を入力するように誘導し、第２に救助者の数に関して操作者が 前記入力信号を入力するように誘導し、第３に事故者の年齢状態に関して操作者 が前記入力信号を入力するように誘導するという順番で入力誘導信号を発生し、 （ｉｉｉ）次に前記ＣＰＲ技術に従って、操作者によって入力された信号に基づ いて、第１の所定時間周期に心臓圧縮及び／又は肺膨張に関する目視誘導信号を 発生し、 （ｉｖ）前記第１の所定時間周期の経過後、前記脈のチェックの前記入力信号の 入力を誘導する入力誘導信号を発生し、 （Ｖ）引き続き、ステップ（ｉｖ）で操作者によって入力された前記入力信号に 基づいて第２の所定時間周期に心臓圧縮及び／又は肺膨張を誘導する目視誘導信 号を発生し、 （ｖｉ）ステップ（ｉｖ）とステップ（ｖ）を無制限に繰り返し、 そして、前記制御手段は、前記入力信号の入力を誘導する入力誘導信号に対応し て、操作者によって前記適切な入力信号の入力に基づいてのみ、入力を誘導する １つのステップから次のステップに進行するものであることを特徴とする請求項 １記載の心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置。
3. ３．前記入力誘導信号は、前記制御手段によって制御され、最初に事故者が呼吸 をしているかどうかを脈のチェックの結果の誘導の前に操作者が礎かめるように 誘導するものであることを特徴とする請求項１又は２記載の心肺蘇生（ＣＰＲ） 誘導装置。
4. ４．前記装置は持ち運び可能なケーシングに収納され、ベースと蓋とを有し、前 記蓋が開くと前記制御手段が動作し、前記蓋が閉じると前記制御手段が停止する ことを特徴とする請求項１乃至３記載の心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置。
5. ５．前記入力手段は、外面の一方の端から他方の端に前記外面を横切って、連続 的に配列された少なくとも３つのグループの一連の入力スイッチを備えたキーパ ッドから構成され、 第１のグループは事故者の脈の有無を示す前記入力信号の入力を行うものであり 、第２のグループは、一人またはそれ以上の救助者がいるかどうかを示す前記入 力信号の入力を行うものであり、第３のグループは事故者の年齢状態、即ち乳幼 児であるか大人であるかを示す入力信号の入力を行うものであることを特徴とす る請求項１乃至４記載の心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置。
6. ６．前記表示手段は、２つのグループに配列された前記目視誘導信号を発生する 一連の発光デバイスから構成され、 一方のグループは前記入力手段に関連して、点灯している時には前記入力誘導信 号を提供するものであり、他方のグループは、点灯している時には、心臓圧縮及 び／又は肺膨張の実行を示すように別々に配列されたものであることを特徴とす る請求項１乃至５記載の心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置。
7. ７．前記入力手段に関連した１つのグループからなる発光デバイスと前記一連の 入力スイッチとは、１対１の対応が存在し、前記一方のグループの発光デバイス は、前記入力スイッチに隣接して対応して配列され、前記グループの入力スイッ チに対応する入力誘導信号を提供するように１つのグループの入力スイッチに対 応した発光デバイスを前記制御手段は動作させるものであることを特徴とする請 求項６記載の心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置。
8. ８．前記可聴手段は複数の前記可聴誘導信号を提供する異なった識別できる音を 有する複数のブザーからなっており、１つのブザーは操作者が心臓圧縮をなすこ とを誘導する目視誘導信号に関連しており、他のブザーは操作者が肺の膨張をな すことを誘導する前記表示誘導信号に関連しており、それぞれのブザーは前記目 視手段が前期目視誘導信号を出力するのに同期して、対応する可聴音を発生する ものであることを特徴とする請求項１乃至７記載の心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置 。
9. ９．前記一方又は他方のブザーは事故者の脈の有無を操作者が確かめることを誘 導する前記入力誘導信号に少なくとも関連しており、前記一方及び他方のブザー は前記入力誘導信号に関連した前記目視誘導信号を出力する表示手段と同期して それぞれ対応する同じ高さの可聴音を発生するものであることを特徴とする請求 項８記載の心肺蘇生（ＣＰＲ）誘導装置。
10. １０．添付の図面を参照してここに実質的に記述された心肺蘇生（ＣＰＲ）の行 為を操作者に誘導する装置。