JPH05505756A - 格納自在な固定装置付き移植可能な心内導線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は心臓への刺激に関するものであり、特に心臓の電気的活動を刺激したり 、あるいは検出するものであり、また心組織に導線を取り付ける際に、組織上で の露出また収納が繰り返し可能な格納式固定機構を用いた移植可能な心向導線に 関するものである。

発明の背景技術 心臓ペースメーカーに使用する体内移植用導線には一般に二種類のタイプがあり 、第一のタイプの導線では、導線の取り付けに際して心筋を露出させるために外 科手術が必要であり、また、第二のタイプの導線の場合、血管など体内の脈管内 を心臓まで挿入して心臓で心筋への電極の取り付けを行う。この第二のタイプの 導線の場合、導線の末端に先端が鋭利なヘリックスが取付けられており、このヘ リックスを用いて内皮の内面中を心臓へと心向導線を取り付ける場合がある。導 線の接点の末端が所望の地点で心臓の内面と接触すると、回転させて導線をその 場所に固定し、ヘリックスを心臓組織内にねじ込む。

導線を当初の位置に配置できさえすれば、心向導線の取付の際にヘリックス装置 は比較的効果がある。しかしながら、心臓まで血管内を導線を挿入している最中 に鋭利なヘリックスがむき出しとなるのは好ましくない。また、心向導線を一度 で正確に所定位置に配設するのは困難である。

通常の医者の場合、何度も繰り返しながら鋭利なヘリックス取付手段を備えた心 向導線を所定位置に配設するのが一般的である。従って、血管内へ導線を挿入し ている最中や心臓の内面へ導線を移植を行っている最中は、鋭利なヘリックスを 被覆するが望ましい。このため従来さまざまな装置が提案されている。例えば、 Ｌａｗｒｅｎｃｅ　Ｍ。

Ｋａｎｅの米国特許Ｎｏ、３，９７４，８３４には、ヘリックスを蛇腹折れスリ ーブで被装した移植可能な脈管間導線が開示されている。当該スリーブを収縮さ せるとヘリックスが露出し、またへワックスのネジを緩めて取り出す場合スリー ブを再度伸張させてヘリックスを収納することもできる。本発明は、脈管を傷つ けることなく脈管内へ挿入でき、また脈管内での移動が可能な導線を提供するこ とにある。

これらの問題を解決するその他の方法としてはＲｏｂｅｒｔ、Ｇ、Ｄｕｔｃｈｅ ｒとＡｌｂｅｒｔ　Ｓ、　Ｂｅｎｊａｍｉｎｎらの米国特許４，１４６，０３６ がある。当該特許では、ヘリックス固定手段を有した体内移植可能な脈管間導線 が開示されている。ヘリックスのコイル内には移動自在なピストンまたはシャフ トが内設されており、へワックスの被覆装置を構成している。当該シャフトはエ ラストマーカバーによって収縮位置にばね付勢されており、また導線の内部と体 液は前記カバーで遮断されている。導線内の内腔中に探針を挿入して、シャフト の最っとも近い側の端部を押圧しへワックス内のシャフトを軸方向へ前進させる 。この時、遮断層が部分的に形成されるため少なくとも軸方向におけるヘリック スと組織との接触は防止される。

Ｗｉｌｌｉａｍ　Ａ、ＭｃＡｒｔｈｕｒの米国特許Ｎｏ、４，６４９，９３８で は、格納自在なヘリックス固定手段が開示されている。このヘリックスはボビン の上に載置されており、当該ボビンは電極チップ内を搬送される。

ボビンとへワックスはスプリング作用によって電極チップの内部に収縮格納され ており、導線の内腔から探針を挿入し、探針の端部から圧力を付与すると前記チ ップから飛び出す。

Ｐａｕｌ　Ｒ，５ｐｅｈｒの米国特許Ｎｏ、０７／４３２．１４２では、本願発 明者の一人によってフレキシブル円筒うニャード付き心向導線が開示されている 。前記ラニャードを内腔中を導線の最も近い端部から最も遠い端部まで挿入し、 当該遠端部においてへワックスを支持している滑動部材に前記ラニャードを取り 付ける。ヘリックスが露出位置にある場合、ラニャードの最も近い端部から最も 遠い端部までピストンを介してトルクが伝達され、さらにトルクは当該最遠端部 からヘリックスへと伝達されてヘリックスを心臓組織の内部にねじ込む。移植中 の導線を堅固にするため、ラニャードの内腔に探針を挿入する。前記米国特許Ｎ ｏ、０７／４３２，１４２の発明は、本願発明の譲受人と同一譲受人に譲渡され ている。当該特許は同一譲受人に譲渡さたＪａｍｅｓ　１．　Ｂｒａｄｓｈａｗ の発明の改良に関するものであり、米国特許公報Ｎｏ、４，９１３．１６４に開 示されている。

発明の開示 本発明は格納自在な固定手段を備えた移植可能な心向導線を提供するものである 。好適実施例において、前記固定手段は鋭利なヘリックスで構成されている。当 該ヘリックスは、導線の最も遠い端部の電極において収縮格納および露出を繰り 返し行うことができる。当該導線の最も近い端部から最も遠い端部まで内腔が形 成されている。最も近い端部から最も遠い端部まで前記内腔中に特別の探針を挿 入して導線内を貫通させることができる。導線の最も遠い端部にはピストンが配 設されており、当該ピストンは鋭利なヘリックスを支持している。このピストン は導線に対して回転自在に設けたり、あるいは押圧自在に設けて導線の軸方向に 滑動させることができる。当該ピストンには特別の探針が挿着できるよう中心に 内孔が形成されている。

前記探針はフレキシブルワイヤーで構成されており、その最も遠い端部は膨出し ているかまたはチップが装着されている。前記ワイヤーの周囲は滑動可能なエラ ストマースリーブ（以下、チューブと称す）で被装されており、当該スリーブは ポリイミド製であるのが好ましい。前記探針の最も遠い端部を前記ピストンの内 孔に挿入すると、前記ワイヤーは徐々に引き戻され、管の中に前記膨出チップが 引き込まれ、内孔の壁面に萱がくさび止めされる。探針を操作することにより、 必要に応じて導線の外にヘリックスを露出させたり、あるいは導線内部に格納す ることができる。

本発明の第一の目的は格納自在な固定手段を有する移植可能な心向導線を提供す ることにあり、当該固定手段は移植中に繰り返し何度でも収納および露出を行う ことが可能である。

本発明の第二の目的は前記導線の最も遠い端部に取り付けられた電極の内部に前 記固定手段を選択的に収納し、また二段式の取り外し自在な探針を動作させるこ とによって前記固定手段の露出および収納を選択的に行う導線を提供することに ある。

本発明の他の目的および構成は添付図面を参照のもと詳細な説明より自明である 。

図面の簡単な説明 第１図は本発明の移植可能な心向導線の斜視図である。

第２図は第１図の線２−２の部分で切断した導線の先端−分の断面図である。

発明の好適実施例の説明 図面を参照する。図中同一部材には同一符号を付与する。

第１図は心向導線を示しており、符号１０で示されている。

当該導線１０は導線に沿って滑動する縫合スリーブ１２を備えており、当該スリ ーブは患者の血管内への進入孔に従来の方法で取り付けることができる。また、 導線１０の最も遠い端部１６には電極１４が配設されている。

第２図から分かるように、前記導線１０はポリウレタン製のシース１８で構成さ れており、また当該シースには導線１０の長手軸方向に内腔２０が形成されてい る。前記内腔２０には、導線の最も近い端部２４と前記電極との間で電気パルス の伝送を行うためのコイル導線２２が挿設されている。図中の実施例では、前記 コイル導線として三重導線が示されている。前記コイル導線２２は導線１０の最 も遠い端部１６の波形金属片（ｃｒｉｓｐ　ｓｌｕｇ）　２６の周囲に被着され ている。

前記電極１４はリング接点２８と導電スリーブ３０で構成されている。当該導電 スリーブ３０は前記波形金属片２６の周囲に被装されており、前記コイル導線２ ２と上述の三部材は導電スリーブ３０内に形成された波形３２によって互いに固 定されている。前記リング接点２８の地点まで電極１４の導電スリーブ３０はシ ース１８によって被包されている。

図中の実施例では、固定手段として鋭利なヘリックス３４が図示されている。ピ ストン３６は滑動部材３８で構成されている。前記へソックス３４は導線１０の 長手軸方向にピストン３６で支持されており、略直線状になっている。

前記ピストン３６は滑動部材３８で構成されており、当該滑動部材は導電スリー ブ３０と滑動自在に係合している。

ピストン３６の最も遠い側では、前記滑動部材３８によってシリンダー４０が形 成されており、当該シリンダーにはへソックス３４が挿着されている。

−好適実施態様として、前記滑動部材３８の外部には６角形エツジ３９が形成さ れており、当該エツジは電極１４の６角形内面エツジと係合している。このため 、導線全体の回転に伴いヘリックス３４も回転する。しかしながら、このような エツジは省略することもでき、電極内部でピストンを回転させてもよい。後に詳 述する探針を介してヘリックスへトルクが供給される。このような構成は心房導 線に使用する場合に特に適している。前記心房導線は１字形をしている場合が多 く、このため導線全体が回転することはない。前記ピストンにはさらに探針４４ を固定するための内孔４２が形成されている。前記探針４４をピストン内に繰り 返し挿入することができるようにピストン３６の最も近い端部には面取りエツジ ４６が形成されている。

前記探針４４は、最も近い端部２４から最も遠い端部１６まで導線１０内の内腔 ２０を移動する。好適実施例において、前記探針４４はフレキシブルワイヤー５ ６で構成されており、当該ワイヤーはエラストマー材から成る管５８の中に内設 されている。この管は圧縮性や伸長性は比較的劣るが柔軟性のあるポリイミドの ような材料で構成するのが好ましい。前記ワイヤー５６の遠端部のチップ６０は 膨出している。好適実施態様において、前記ワイヤーの端部に金属を半田付けし て膨出チップを形成することもできる。

あるいは、前記ワイヤーを平坦にするなどその他の方法で前記チップを形成する こともできる。平坦にした場合、その部分の外径はＩＦ５ｇの外径と同じにし、 チップと管の双方の大きさをピストン３６の内孔４２に容易に嵌入できる大きさ とする。くさび止め動作でチップが１内に圧入されて探針が内孔４２の内壁面６ ２と咬合するように前記チップ６０の少なくとも最も近い側にワイヤー５６の径 と等しいテーパーを形成する。

移植の最中、適切な位置に到達するまで前記電極１４内部において前記へソック ス３４の挿脱を繰り返すことができる。その後、医者は探針４４を取り出す。探 針４４は、必要であれば何度でも導線内に戻したり、あるいは導線から取り出す ことができる。一定の期間導線を移植しておいた後に、導線に戻すこともでき、 鋭利なヘリックスを導線内に格納したい場合、導線を別の場所に移さなくてはな らない。

本発明の主たる発明思想から逸脱することなく、他の様態で本発明を実施するこ とも可能である。従って、本発明の詳細な説明を行うためのものであり、発明を 制限するものではなく、発明の範囲は上述の記載内容によって規定されるもので はなく、添付の請求項によって確定されるものであり、このため請求項の意味す るところ、および請求項の均等の範囲に属する変更は全て発明の範囲に包含され るものである。

補正書の写しく翻訳文）提出書 （特許法第１８４条の７第１項） 平成４年８月２１日

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．心臓に電気的刺激を与えるため患者の心房内に挿入され、また導線の最も近 い端部から最も遠い端部まで内腔が連続して形成されている電極と、 最も遠い端部が前記電極の最も近い端部に接続されており、前記電極と当該近い 端部との間で電気パルス信号の伝送を行い、最も近い端部から最も遠い端部まで 内腔が連続形成されている導線と、 前記電極を前記心房の内面に取り付けるものであり、前記電極の腔の中に内設さ れており、最も近い側には内孔が形成されている固定手段と、 最も遠い端部に膨出チップが形成されているフレキシブルワイヤーと前記ワイヤ ーを被装しているフレキシブル管とを備えており、最も遠い端部は前記孔に内設 されており、最も近い端部は前記膨出チップを前記管中でくさび止めすると前記 内孔に固定される探針とから構成されていることを特徴とする患者への移植用導 線組立。
2. ２．前記固定手段は鋭利なヘリックスで構成されていることを特徴とする請求の 範囲第１項記載の移植用導線組立。
3. ３．前記ヘリックスが前記電極に対して回転するのを防ぐ手段をさらに備えてい ることを特徴とする請求の範囲第２項記載の移植用導線組立。
4. ４．前記回転防止手段は、前記電極側には６角形の内面を備えており、また前記 固定手段側には嵌合する６角形の外面を備えていることを特徴とする請求の範囲 第３項記載の移植用導線組立。
5. ５．前記フレキシブル管はポリイミド管であることを特徴とする請求の範囲第１ 項記載の移植用導線組立。
6. ６．前記拡張チップは金属球を溶接して構成したものであることを特徴とする請 求の範囲第１項記載の移植用導線組立。
7. ７．前記金属球の外径は前記管の外径に略等しいことを特徴とする請求の範囲第 ６項記載の移植用導線組立。
8. ８．前記金属球の最も近い側のエッジは前記管内に圧入できるようテーパー状に なっていることを特徴とする請求の範囲第７項記載の移植用導線組立。
9. ９．前記拡張チップの外径は前記管の外径に略等しいことを特徴とする請求の範 囲第１項記載の移植用導線組立。
10. １０．前記拡張チップの最も近い側のエッジは前記管内に圧入できるようテーパ ー状になっていることを特徴とする請求の範囲第９項記載の移植用導線組立。