JPH0549051U - 空気噴射ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】各種機器の清掃に用いられるエアガンから放射
される高圧圧縮空気による騒音を消し、騒音公害を無く
することを目的とする。 【構成】エアガン本体１のノズル２と一体又は該ノズル
と別体に形成されるものであって前記ノズルより吐出口
８に向けて順次径大とする複数個の段差を備える複数個
の通気口５の穿孔された合成樹脂又はゴム状弾性体より
なる内筒４と、該内筒の外周側には吸音材６が囲繞され
て前記ノズルの前方に形成された吸音部７に装着される
構成としてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、各種機器の清掃などに用いられるエアガンのノズル前方に配設される 空気噴射ノズルの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、各種機器などの清掃に、圧縮機から吐出される高圧空気を用いてエア ガンにより該各機器の清掃が行なわれている。図２は、従来型式のエアガンの空 気吐出口であるノズルを示す断面図であるが、通常、圧縮機から送られる高圧空 気は、同図に見られるように、導通部３から搾られ、該導通部より径小としたノ ズル２から直接大気へと吐出される構造となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然るに、敍上のような構成では、圧縮空気が直接外界（大気）へと噴出される ので、ノズル２から高圧空気が大気に排出される際、圧力が瞬時に開放されて膨 張し、連続的に大きな音を発生する、のみならず、被清掃物にあたる音も反射し 、騒音となって作業員は耳栓をするのが一般的となっている。そして、この大き な連続的音は、多量生産方式を採っている工場などでは、ラインで連続的に搬送 される機器の該ライン近傍に複数人の作業員が待機しているため、互いに騒音発 生源となり騒音公害問題となって作業効率を低下させるだけでなく、とくに、聴 覚器官、消化器官などに機能障害を起こす等、望ましくない問題が発生している のが現状と言える。 本考案は、敍上の欠点を解消せんとするするもので、その目的とするところは 、前記騒音を可及的に小として作業員の健康を保持すると共に、その作業効率を も向上せしめんとすることにある。

【０００４】

【課題を解消するための手段】

本考案は、エアガン本体１のノズル２と一体又は該ノズルと別体に形成されて なり、前記ノズルより吐出口８に向けて順次径大とする複数個の段差を備える複 数個の通気口５の穿孔された合成樹脂又はゴム状弾性体よりなる内筒４と、該内 筒の外周側には吸音材６が囲繞されて前記ノズルの前方に形成された吸音部７に 装着された構成としている点に特徴を有する。

【０００５】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例を示す側面図で、従来型式のものと同一箇所には同 一符号を付け、本考案の異なる点について詳述すると、４は、例えば、対磨耗性 のあるポリスチレンやＡＢＳ樹脂などからなる合成樹脂又はゴム状弾性体から造 られていて、吐出口７に向けて階段的に段差が形成された径大とされた吸収筒で 、実験に徴するに、例えば、ａ部位はノズル２の径の略２倍、ｂ部位はａ部位の 略１．５倍、ｃ部位はｂ部位の略１．５倍、の径に夫々定めるのが望ましい。 ５は、前記吸収筒４のａ，ｂ，ｃ，各部位の外周および長手方向に夫々適宜間 隔で穿孔された複数個の通気口、６は、前記吸収筒４の外周壁と後記する本体１ に形成された吸音部との間に装填される例えば金属または合成樹脂を細い糸状と したスチールウールまたは樹脂毛などからなる吸音材で、吸音筒４の外周壁を取 囲むよう同図々示のように吸音部７に装着されている。 なお、以上述べた消音機構は、図１に示すよう、エアガン本体１に一体成型し ても、同図ｘ−ｘ線部位で既存のエアガン本体に着脱自在に取付け可能に、別体 として構成してもよい。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は、敍上の構成よりなり、次いで、構成に基づく作用効果について詳述 すると、エアガン本体１のノズル２から放射された圧縮空気は、先ず、該ノズル より径大とされた吸収筒４のａ部位に放出されるので、当該部位での空気流量の 減衰を避け乍ら該吸収筒の周壁に穿孔された複数個の通気口５へと放出されて、 さらに多孔質吸音材である繊維からなる吸音材６へと侵出してゆき、発生騒音中 の高周波分（音響エネルギーである２，５００［Ｈｚ］以上の周波数帯域）が初 段階で吸収されるため、しかも、吸音筒４のｂ部位、ｃ部位において既述のａ部 位と同じ作用が繰返されるので、吐出口８から放出された圧縮空気は、有害な前 記音響エネルギーを殆ど失い、即ち、３段なる複数段の段差により空気流量に対 する抵抗を少なくして該流量の減衰を防ぐため、作業員は、全く耳栓を着用する 必要も無くなり、静かな環境で連続的に作業が継続でき、従来型式のもので生じ たような生理的機能障害を起こすこともなく、作業効率も向上する等、簡単な構 成ながらも本案所期の目的を充分達成し得る優れた効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の一実施例を示す側断面図

【図２】従来型式のものを示す側断面図

【図３】

【符号の説明】

１ 本体 ２ ノズル ３ 導通部 ４ 吸収筒 ５ 通気口 ６ 吸音材 ７ 吸音部 ８ 吐出口

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【手続補正書】

【提出日】平成４年１２月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の一実施例を示す側断面図

【図２】従来型式のものを示す側断面図

【符号の説明】 １ 本体 ２ ノズル ３ 導通部 ４ 吸収筒 ５ 通気口 ６ 吸音材 ７ 吸音部 ８ 吐出口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】エアガン本体１のノズル２と一体又は該ノ
   ズルと別体に形成されてなり、前記ノズルより吐出口８
   に向けて順次径大とする複数個の段差を備える複数個の
   通気口５の穿孔された合成樹脂又はゴム状弾性体よりな
   る内筒４と、該内筒の外周側には吸音材６が囲繞されて
   前記ノズルの前方に形成された吸音部７に装着されてい
   ることを特徴とする空気噴射ノズル。