JPH0548944U - 芳香容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、液剤を常温で蒸発させる方法にお
いて、液剤吸引芯材を使用しない構造が簡単な芳香剤容
器の新規なる考案である。 【構成】 容器内の液剤を常温で蒸発放散させるため
に、容器の開口部に、例えばフエルト布、コルク、合成
樹脂系スポンジ、高吸水性樹脂体等に、超極微細多孔質
の、例えばセラミックフィルター、透過膜、透湿布等を
組み合わせた構造の浸透、透液または透湿する物質を設
置した、硝子、金属またはプラスチック等の芳香容器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、芳香剤等の液剤を常温の蒸発により液剤の効果を継続的に維持させ るための用途に関する容器の考案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の用途に使用する容器で常温蒸発方式を採用する場合には、容器 内に芳香剤等の液剤を吸引させるための液剤吸引芯材を設置し、吸引された芳香 剤等の液剤を容器の外に蒸発放散させている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の、液剤吸引芯材による自然蒸発方法を採用しないで、構造を簡便なる容 器に改良することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

容器の中の芳香剤等の液剤を常温で蒸発させるための容器の開口部に浸透、透 液または透湿する物質、例えばフエルト布、コルク、合成樹脂系スポンジ、高吸 水性樹脂体等の物質に、超極微細多孔質の例えばセラミックフィルター、透過膜 または透湿布等を組み合わせて設置した構造の浸透、透液または透湿物質部を容 器内に設置することによりこの課題を解決した。

【０００５】

【作用】

芳香剤等の液剤を常温で蒸発させて効果を維持させる場合には、容器の開口部 に設置された浸透、透液または透湿物質部の蓋を開放し、容器を逆さに転倒また は横位置に据え置くことにより容器内の芳香剤を浸透、透液または透湿物質部を 透過させ容器の外に蒸発放散させこの容器の周辺に効果を継続的に維持させる。 なお、外気の温度が高温の場合には、開口部の蓋を開放し通常の正常位置に据 え置いて、容器内に蒸発した芳香剤等を浸透、透液または透湿する物質部を通過 させ周囲に放散させることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面にしたがって一実施例を説明する。 （１）は硝子またはプラ スチック等の容器の本体。（２）は液剤を容器の外に蒸発させる開口部。（３） は蒸発する液剤を通過させる浸透、透液または透湿物質部ケース。（４）フエル ト布、コルク、合成樹脂系スポンジ、高吸水性樹脂体等の物質に、超極微細多孔 質の例えばセラミックフィルター、透過膜、透湿布等を組み合わせて設置した構 造の浸透、透液または透湿物質体。（５）浸透、透液または透湿物質の取り付け 具。（６）液剤接触部屋。（７）は容器の蓋。（８）は液剤。（９）は蒸発した 芳香剤等の液剤。（１０）は液漏れ防止パッキング材。 を示す。

【０００７】

【考案の効果】

芳香剤等の液剤を常温で蒸発させて効果を維持させる場合には、容器の開口部 に設置された浸透、透液または透湿させる物質部の蓋を開放し、容器を転倒また は横倒しさせて、容器内の液剤を浸透、透液または透湿する物質を通過させ容器 の外部に蒸発放散させこの容器の周辺に効果を継続的に維持させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の、芳香容器の実施例を示す全体図であ
る。

【図２】本、芳香容器の一使用方法で容器を横向きに転
倒させた実施例をを示す。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 開口部 ３ 液剤の透湿または浸透、透液させる物質部ケース ４ フエルト布、コルク、合成樹脂系スポンジ、高吸
水性樹脂体等の物質に、超極微細多孔質のセラミックフ
ィルター、透過膜、透湿布等を組み合わせた構造の浸
透、透液または透湿物質体 ５ 浸透、透液または透湿物質の取り付け具 ６ 芳香剤等の接触部屋 ７ 容器の蓋 ８ 液剤 ９ 浸透、透液または透湿物質部を透過した気化した
芳香剤等 １０ 液剤漏れ防止パッキング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 芳香剤等の液剤を、常温で蒸発させるた
   めの開口部に、浸透、透液または透湿する物質体を設置
   した硝子、金属またはプラスチック等の芳香容器。