JPH0548245U - ケーブルクランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、ケーブルの緩みが生じないケーブル
クランプを提供することを、その目的とする。 【構成】図１に示すケーブルクランプは、ケーブル固定
金具１とケーブル固定金具２とからなり、それぞれケー
ブル固定金具１，２の凹部内周面８，８には爪状突起部
４が形成されており、これらはケーブル３を上下から挟
むように被せられ、ネジ１ａ，１ａにより両側面を締付
けてケーブル３のシース５上に固定されるようになって
いる。７はネジ穴を示す。前記爪状突起部４の先端部
は、ケーブル固定用金具１，２の凹部の一方の側面側１
Ａ，２Ａまたは他方の側面側１Ｂ，２Ｂに向くように形
成されている。この場合ケーブル３の外径は、ケーブル
固定金具１とケーブル固定具２とにより構成される内径
より大となっている。これによって、前記各爪状突起部
４は、ケーブル３の外被（シース）５に対して刺入さ
れ、ケーブル３を確実に保持するようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子装置の機器間接続用ケーブルの端末部に設けられるコネクタの ケーブルクランプの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のコネクタのケーブルクランプとしては、実開昭６２−１９５９８ ５号公報に示すようなケーブルクランプフードが出願されている。

【０００３】 このケーブルクランプフードを図４ないし図６に基づいて説明する。

【０００４】 １０はケーブル固定金具で、ケーブル固定部内面に爪状突起部１４が形成され ている。１２はケーブル受け金具で、凹部すなわちケーブル固定部１２ａ内面に 爪状突起部４が形成されている。

【０００５】 このように構成されケーブルクランプフードは図５に示すように、コネクタ端 子に一端部が接続されたケーブル３をケーブル固定部１２ａに係入し、ケーブル ３の周面にケーブル固定金具１０を被せて、ビス１ａによりケーブル固定金具１ をケーブル受け金具１２に対して固定する。

【０００６】 この場合ケーブル３の外径は、ケーブル固定金具１０とケーブル受け金具１２ とにより構成される内径より大となっている。これによって、前記各爪状突起部 ４は、ケーブル３の外被（シース）５に対して、図３に示すように刺入され、ケ ーブル３を各自へ津に保持するようになっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来例のケーブルクランプフードは、爪状突起部１４がシ ース５に刺入するが、ケーブル３はケーブルクランプフードへの挿入方向に対し て内側に押されたり、逆に外側に引っ張られたりすることからこの爪状突起部４ の刺入では不完全で緩みを生じやすいという不都合があった。

【０００８】

【考案の目的】

本考案は上記従来例の有する不都合を改善し、ケーブルの緩みが生じないケー ブルクランプを提供することを、その目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案では、電子装置の機器間接続用ケーブルの端末部をそれぞれ、そ れ自身の内周面に複数の爪状突起部を形成してなる一対の固定用金具で挟持する ケーブルクランプにおいて、前記爪状突起部の爪の先端方向が固定用金具の一方 の側面側または他方の側面側に向く爪状突起部をそれぞれ設けるという構成を採 用することにより、前記目的を達成しようとするものである。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案に係る一実施例を図１に基づいて説明する。ここで、上記従来例 と同一の構成部材には同一の付号を付すものとする。 図１に示すケーブルクランプは、ケーブル固定金具１とケーブル固定金具２と からなり、それぞれケーブル固定金具１，２の凹部内周面８，８には爪状突起部 ４が形成されており、これらはケーブル３を上下から挟むように被せられ、ネジ １ａ，１ａにより両側面を締付けてケーブル３のシース５上に固定されるように なっている。７はネジ穴を示す。

【００１１】 前記爪状突起部４の先端部は、ケーブル固定用金具１，２の凹部の一方の側面 側１Ａ，２Ａまたは他方の側面側１Ｂ，２Ｂに向くように形成されている。

【００１２】 この場合ケーブル３の外径は、ケーブル固定金具１とケーブル固定具２とによ り構成される内径より大となっている。これによって、前記各爪状突起部４は、 ケーブル３の外被（シース）５に対して刺入され、ケーブル３を確実に保持する ようになっている。

【００１３】 また、実験によると爪状突起部４の先端の角度ｄは６０度以上，クランプ内周 面からの起き上がり角度ｅを６０度以上（図２参照）に設定すると、爪状突起部 ４がシース５に対してより確実に刺入れられるという実験結果を得た。

【００１４】 本実施例によると爪状突起部４がシース５の引張り方向および押し方向どちら の力が作用しても、力の作用する方向に対して爪状突起部４がより深く刺入るよ うに作用するので、ケーブル３の固定状態を良好に保てるので、緩みが生じない 。 なお、本実施例では２分割構成のケーブルクランプとしたがこれに限らず、 一方がコネクタケースなどに予め設けられた構成としてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているので、ケーブルの緩みが生じないケーブ ルクランプを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るケーブルクランプの組立て工程説
明図。

【図２】ケーブルクランプの斜視図。

【図３】ケーブルクランプの組立て状態説明図。

【図４】従来例に係るケーブルクランプフードの斜視
図。

【図５】従来例に係るケーブルクランプフードの組立て
状態説明図。

【図６】ケーブルクランプフードとケーブルへの固定状
態説明図。

【符号の説明】

１，２…ケーブル固定金具 ３………ケーブル ４………爪状突起部 ５………シース ８………凹部内周面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電子装置の機器間接続用ケーブルの端末部
   をそれぞれ、それ自身の内周面に複数の爪状突起部を形
   成してなる一対の固定用金具で挟持するケーブルクラン
   プにおいて、前記爪状突起部の爪の先端方向が固定用金
   具の一方の側面側または他方の側面側に向く爪状突起部
   をそれぞれ設ける構成としたことを特徴とするケーブル
   クランプ。