JPH0547637Y2 - - Google Patents

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JPH0547637Y2
JPH0547637Y2 JP9024689U JP9024689U JPH0547637Y2 JP H0547637 Y2 JPH0547637 Y2 JP H0547637Y2 JP 9024689 U JP9024689 U JP 9024689U JP 9024689 U JP9024689 U JP 9024689U JP H0547637 Y2 JPH0547637 Y2 JP H0547637Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、プラスチツク製パレツトを上下に
分割成形したの上部半製品と、下部半製品とを溶
着して一体の完成したパレツトを製造するパレツ
ト溶着装置において、上部半製品と下部半製品
を、圧着機構の上部半製品支持部と下部半製品支
持部の所定位置に固定する半製品位置決め装置に
係り、特に、上部半製品及び下部半製品を、それ
ぞれ上部半製品支持部及び下部半製品支持部の中
心に位置決めするものに関する。
(従来の技術) プラスチツク製のパレツトは、例えば、第17
図に示すような構成になつている。パレツト50
1はほぼ中央で水平方向に分割したプラスチツク
製の上部半製品503と、下部半製品505とか
らなり、これら上部半製品503及び下部半製品
505を溶着により一体化させたものである。
上記上部半製品503及び下部半製品505
は、予め射出成形により成形されたものであり、
それを溶着装置に搬入して溶着する。
溶着装置としては、例えば、特公昭56−20168
号公報に示すものがあり、その概略を第18図に
示す。溶着装置509には、鉛直方向に離接する
一対の押圧板511,511が設置されており、
これら一対の押圧板511,511には、吸着盤
513が所定数ずつ取付けられている。
一方、溶着装置509には、加熱板515が搬
送装置517に固定された状態で設置されてお
り、搬送装置517を適宜駆動させることによ
り、上記加熱板515を上記一対の押圧板51
1,511間に出没させる。
上記構成によると、まず一対の押圧板511,
511に、上部半製品503、下部半製品505
を吸着させておき、その間に加熱板515を挿入
する。そして、押圧板511,511の一面を加
熱板515に接触させて、上部半製品503及び
下部半製品505の一面を加熱・溶融させる。
次に、加熱板515を後退させて、押圧板51
1,511をさらに接近させることにより、上部
半製品503と下部半製品505を圧着する。こ
れによつて両者が溶着されパレツト501が製造
される。
ところで、溶着装置の押圧板511,511
に、上部半製品503及び下部半製品505を固
定する場合には、位置決めがなされる。この位置
決めの方法としては、種々のものが考えられてお
り、例えば、特公昭61−50770号公報に示すもの
がある。
これを第19図を参照して説明する。第19図
は、上部半製品503が固定される一方の押圧板
511の構成を示す図であり、押圧板511の端
面には、固定枠部材519,521が直交する方
向に延長されて取付けられている。
一方、上記2個の固定部材枠519,521に
対向するように、別の固定枠部材523,525
が配置されている。これら固定枠部材523,5
25は、一体化されていて、シリンダ527のロ
ツド529に連結されている。そして、シリンダ
527を作動させることにより、ロツド529を
介して、上記固定枠部材523,525を対角線
方向(矢印Aで示す)に移動させる。尚、図中符
号531,533はガイドである。
つまり、上部半製品503を押圧板511の略
中央部に配置しておいて、それを固定枠部材52
3,525により対角線方向に押し付け、固定枠
部材519,521に当接させる。これによつ
て、上部半製品503を所定の位置に位置決めす
るものである。
尚、下部半製品505についても同様である。
(考案が解決しようとする課題) 上部半製品503と、下部半製品505を位置
決めする装置としては、その他にも種々のものが
あるが、いずれも、上部半製品503と、下部半
製品505を固定枠部材の一端側に押し付けて位
置決めするものである。
上部半製品503、下部半製品505は既に、
述べたように、射出成形により成形されたもので
あり、成形後の収縮等により、若干量の寸法差が
生じることは避けられない。例えば、両者の間に
αの寸法差がある場合に、従来のように一端側に
押し付けることにより位置決めした場合には、そ
のαが他の一端側にそのまま表れてしまい、これ
では溶着に支障を来し、強固な溶着構造を得られ
ないおそれがある。
この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、上部半製品と下部半製
品との間の寸法差を効果的に吸収して、強固な溶
着構造を得ることが可能であるとともに、汎用性
を有するパレツト螺着装置における半製品位置決
め装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するべく、この考案は次のよう
な構成とした。
即ち、上部半製品を保持する上部半製品支持部
と、下部半製品を保持する下部半製品支持部とが
対向して離接可能に配置されており、前記各支持
部の圧着側の端面にそれぞれ4個の位置決め突片
を直交するように略十字状に突設してなり、前記
位置決め突片は前記支持部端面から離間する方向
に向かってその横断面積を縮小するようにテーパ
ー状に形成されており、上部半製品及び下部半製
品を上部半製品支持部及び下部半製品支持部にそ
れぞれ取り付ける際に、前記4個の位置決め突片
を上部半製品及び下部半製品の透孔に挿入するこ
とによつて上部半製品を上部半製品支持の中央部
に、下部半製品を下部半製品支持部の中央部にそ
れぞれ固定することを特徴とするものである。
(作用) 位置決め突片を略十字状に4個配設することに
より、上下方向及び左右方向とも確実に所定位置
に位置決め、固定され、しかも各位置決め突片を
テーパー状に形成することにより、上部半製品及
び下部半製品をそれぞれ上部半製品支持部及び下
部半製品支持部の中心位置に位置決めするように
働く。
従つて、仮に両者間にαの寸法差があつてもそ
のαが両側に均等に分散されることになり均一な
突き合わせ溶着が可能となる。これによつて、強
固な溶着構造が得られパレツトの品質向上を図る
ことができる。
また、位置決め突片をテーパー状とすることに
より、上部半製品及び下部半製品の透孔への挿入
が円滑に行なわれる。
(実施例) 以下第1図〜第16図を参照してこの考案の一
実施例を説明する。第1図は本実施例によるパレ
ツト溶着装置の全体構成を示す斜視図である。
まず、この概略を説明すると、圧着機構1があ
り、この圧着機構1は、上部半製品支持部3とこ
の上部半製品支持部3に相対して設置された下部
半製品支持部5とから構成されている。これら上
部半製品支持部3及び下部半製品支持部5は、図
中矢印aで示す方向に、相互に離接可能になつて
いる。
上部半製品支持部3及び下部半製品支持部5と
の間には、搬送機構7が出没可能に設置されてい
る(図中矢印bで示す方向)。この搬送機構7は、
上部半製品搬送部9と、下部半製品搬送部11と
から構成されている。
上部半製品搬送部9及び下部半製品搬送部11
との間には、加熱機構13が配置されており、こ
の加熱機構13も上記搬送機構7と同方向に移動
可能であつて、上部半製品支持部3及び下部半製
品支持部5との間に出没可能な構成となつてい
る。
上記搬送機構7の外側近傍には搬入機構15が
設置されている。この搬入機構15は、上部半製
品搬入部17と、下部半製品搬入部19(第2図
に示す)とから構成されている。
また、圧着機構1を挟んで、搬送機構11の反
対側には、搬出機構21(第14図ないし第16
図に示す)が設置されている。
そして、射出成形により所定の形状に成形され
た上部半製品23及び下部半製品25(第7図に
二点鎖線で示す)は、その圧着面を鉛直方向に指
向させた状態で相対して待機している。(従来は
横になつていたのに対し本実施例では立てた状態
で待機している)。
これら上部半製品23及び下部半製品25は、
搬入機構15により搬送機構7の位置まで搬入さ
れる。搬入された上部半製品23及び下部半製品
25は、搬送機構7の上部半製品搬送部9及び下
部半製品搬送部11により、圧着機構1の上部半
製品支持部3及び下部半製品支持部5との間に搬
送される。
搬送された上部半製品23及び下部半製品25
は、圧着機構1の上部半製品支持部3及び下部半
製品支持部5によつてそれぞれ支持される。上部
半製品23及び下部半製品25の搬送・支持と相
前後してまたは同期して、加熱機構13が圧着機
構1の上部半製品支持部3及び下部半製品支持部
5との間に挿入される。
次に、圧着機構1の上部半製品支持部3及び下
部半製品支持部5によつて、上部半製品23及び
下部半製品25を、加熱機構13に押し付けて加
熱する。これによつて、上部半製品23及び下部
半製品25の相対する面が溶融する。
次に、加熱機構13が元の位置に復帰する。そ
して、上部半製品支持部3及び下部半製品支持部
5によつて、上部半製品23及び下部半製品25
を圧着し、それによつて完成した一体のパレツト
を製造する。
次に、製造されたパレツトが上部半製品支持部
3側に支持された状態で、上部半製品支持部3と
下部半製品支持部5とが離れる。そして、搬出機
構21によりパレツトを搬出する。
この発明によるパレツトの溶着方法及び溶着装
置は半製品の大きさ、形状が変更されても十分対
応できるように汎用性を備えているところに特徴
の1つがある。
次に、各機構の構成について詳細に説明してい
く。尚、上部半製品23を取り扱う側の構成と、
下部半製品25を取り扱う側の構成とは、基本的
に対称となつているので上部半製品23側の構成
を説明し、下部半製品25側の同一構成について
はその説明を省略する。
搬入機構15の上部半製品搬入部17の構成で
あるが、第2図及び第3図に示すように、まず、
駆動モータ27が設置されている。この駆動モー
タ27の下方には、1対のガイドバー29,29
が延長配置されており、このガイドバー29に
は、移動体31が取付けられている。
前記駆動モータ27の回転軸に固着されたスプ
ロケツト33と、ブラケツト35に固着されたス
プロケツト37との間には、チエーン39が巻回
されている。また、上記スプロケツト37と同軸
に固着された別のスプロケツト41とさらに別の
スプロケツト43,45との間には、別のチエー
ン47が巻回されている。上記移動体31はこの
チエーン47に固定されている。したがつて、駆
動モータ27の駆動によつて、移動体31は、ガ
イドバー29に沿つて進退移動する(第3図中矢
印cで示す方向)。
上記移動体31には、シリンダ49が取付けら
れており、このシリンダ49には作用部51を介
して別のシリンダ53が取付けられている。この
シリンダ53には半製品把持部55が取付けられ
ており、この半製品把持部55は一対の挟持片5
7,59を備えている。
挟持片57はシリンダ53のロツド61に固定
されている。従つて、シリンダ53を駆動してロ
ツド61を出没させることにより、一対の挟持片
57,59との間に上部半製品23を選択的に挟
持することができる。前記挟持片57,59によ
り半製品の高さ(厚さ)が変更されても対応でき
るように構成されている。
また、シリンダ53はシリンダ49により、第
4図中矢印dで示す方向に回動可能となつてい
る。これは、搬送機構7による半製品の搬送動作
の支障にならないようにするためである。
上部半製品搬送部17が前進し、上部半製品2
3を一対の挟持片57,59との間に挟持して後
退すると、上部半製品23は、コロコンベア63
上を移動しながら、溝部材65上まで搬入され
る。
尚、下部半製品搬入部19についても同様の構
成となつており、図中同一符号を付して示す。
次に、搬送機構7の上部半製品搬送部9の構成
について説明する。第2図及び第3図に示すよう
に、まず保持枠67があり、この保持枠67に
は、上部半製品保持機構69が取付けられてい
る。
即ち、駆動モータ71があり、この駆動モータ
71の回転軸には歯車73が固着されている。こ
の歯車73には、別の歯車75,77が噛合して
いる。上記歯車75,77には、シヤフト79,
81がそれぞれ固着されている。
上記シヤフト79には、上部保持片83が取り
付けられており、また、シヤフト81には下部保
持片85が取り付けられている。即ち、駆動モー
タ71を適宜の方向に回転させることにより、一
対の保持片83,85を第3図中矢印eで示す方
向に離接させ、それによつて一対の保持片83,
85間に上部半製品23を保持する。
このように、一対の保持片83,85を中心方
向に接近させて上部半製品23を押圧保持するの
で、パレツトの大きさが変更された場合にも、常
に保持枠67の中央部で保持することができる。
尚、上部保持片83、下部半製品85は、それ
ぞれガイド機構87,89によりガイドされなが
ら移動する。
下部半製品搬送部11についても同様の構成と
なつており、また、第2図に示すように、上部半
製品搬送部9及び下部半製品搬送部11は、上方
に設けられた一対の走行台車91,91を介して
一体化されている。この走行台車91は一対の走
行レール93,93上を車輪95,95を介して
移動して、上部半製品搬送部9、下部半製品搬送
部11を移動させる。
走行台車91を移動させるのが、第1図に示す
駆動モータ97である。駆動モータ97の回転軸
にはスプロケツト99が固着されており、このス
プロケツト99とその上方に設置された別のスプ
ロケツト101との間にはチエーン103が巻回
されている。上記スプロケツト101にはクラツ
チ105を介してスプロケツト107が同軸に固
定されている。このスプロケツト107と、圧着
機構1を挟んで反対側に配置された別のスプロケ
ツト109との間にはチエーン111が巻回され
ている。走行台車91はこのチエーン111に固
定されている。したがつて、駆動モータ97を適
宜の方向に回転させることにより、走行台車91
は移動し、それによつて、上部半製品搬送部9及
び下部半製品搬送部11を移動させる。
次に、加熱機構13の構成について説明する。
加熱機構13は第2図に示すように、加熱板11
3を垂下させたものである。加熱板113はその
上端を一対の走行台車115,115に支持され
ている。走行台車115は、前記一対の走行レー
ル93,93間に敷設された一対の走行レール1
17,117上を車輪119,119を介して走
行する。
走行台車115の下端には連結部材121が取
付けられており、この連結部材121に上記加熱
板113が連結されている。また、加熱板113
の上端は両側に配置された一対のスプリング12
3,123により弾性保持されており、半製品押
圧時に揺れ動くように構成されている。
走行台車115を移動させるのは、第1図に示
す低速駆動モータ125または高速駆動モータ1
27である。低速駆動モータ125の回転軸には
スプロケツト129が固着されており、このスプ
ロケツト129と、その上方に配置された別のス
プロケツト131との間には、チエーン133が
巻回されている。また、高速駆動モータ127の
回転軸にはスプロケツト135が固着されてお
り、このスプロケツト135とその上方に配置さ
れた別のスプロケツト137との間には、チエー
ン139が巻回されている。
上記スプロケツト131と、スプロケツト13
7との間には、一対のクランプ141,143
と、スプロケツト145が同軸に固着されてい
る。一方、圧着機構1を挟んで反対側には別のス
プロケツト147が配置されており、このスプロ
ケツト147と上記スプロケツト145との間に
は、チエーン149が巻回されている。
既に説明した一対の走行台車115は、上記チ
エーン149に固着されている。したがつて、低
速駆動モータ125または高速駆動モータ127
を適宜の方向に回転させることにより、一対の走
行台車115が走行レール117,117上を走
行し、それによつて加熱板113を移動させる。
次に、加熱板113について詳細に説明する。
第5図に示すように、外枠151があり、この外
枠151内には、3枚の加熱板要素153,15
5,157が設置されている。
加熱板要素153は外枠151の中央に固定さ
れており、また、加熱板要素155,157はそ
の両側位置にて、水平方向(図中矢印fで示す方
向)に移動可能に設置されている。これによつて
半製品の大きさが変更されても対応できるように
汎用性を持たせることができる。
即ち、加熱板要素155の上端、下端の外枠1
51には、溝159,159が形成されており、
これら溝159内に加熱板要素155の上端及び
下端が嵌合している。したがつて、加熱板要素1
55を適宜の方向に移動させるべく力を作用させ
ることにより、その上端、下端が159に沿つて
摺動する。加熱板要素157についても同様であ
る。
加熱板要素153は第6図に示すように、加熱
基板161と、その表面に設けられたテフロンシ
ート163から構成されている。テフロンシート
163の固定構造であるが、まず加熱基板161
の外周部には全周にわたつて嵌合凹部165が連
続形成されていて、この嵌合凹部165内にテフ
ロンシート163の外周部がはめ込まれている。
そして、その上からフラツトバー167が嵌合し
ており、そこに皿ねじ169がねじ込まれてい
る。これによつて、テフロンシート163は加熱
基板161の全前に張り付け固定されている。
また、加熱基板161の外周には内枠171が
配置されていて、上記加熱基板161は断熱材1
73を介して、内枠171に取付けられており、
ボルト175により固定されている。
また、加熱板要素153,157についても同
様の構成になつている。
このように、加熱板要素155,157が摺動
可能であるから、半製品の大きさに対応すること
ができるとともに、テフロンシートを張り付けコ
ーテイングしたものではないので構造が簡単で、
テフロンシートの取り換えが簡単である。
次に圧着機構1について、上部半製品支持部3
を例にとつて説明する。まず、走行基台177が
設置されており、この走行基台177は第1図に
示すように、一対の走行レール179,179上
をリニアガイド180により移動可能に設置され
ている。
上記走行基台177の四隅には、それぞれ一対
のボールナツト181,181が固着されてお
り、これら四隅に配置された一対のボールナツト
181,181は、それぞれボールねじ183,
185,187,189に螺合している。つま
り、4本のボールねじ183ないし189が適宜
の方向に回転することにより、走行基台177が
走行レール179,179上を移動する。
上記4本のボールねじ183ないし189を回
転させる構成は次のようになつている。第1図に
示すように、高速駆動モータ191、低速駆動モ
ータ193が設置されている。上記高速駆動モー
タ191の回転軸にはスプロケツト195が固着
されており、このスプロケツト195とパウダー
クラツチ197のスプロケツト199との間には
チエーン201が巻回されている。同様に低速駆
動モータ193の回転軸に固着されたスプロケツ
ト203とパウダークラツチ205のスプロケツ
ト207との間にはチエーン209が巻回されて
いる。
一方、シヤフト211が設置されていて、この
シヤフト211には、スプロケツト213,21
5,217,219が固着されている。上記スプ
ロケツト213とパウダークラツチ197のスプ
ロケツト221との間にはチエーン223が巻回
されている。同様に、スプロケツト215とパウ
ダークラツチ205のスプロケツト225との間
にはチエーン227が巻回されている。
また、スプロケツト219と前記ボールねじ1
83に固着されたスプロケツト229との間には
チエーン231が巻回されている。したがつて、
高速駆動モータ191または低速駆動モータ19
3の適宜の方向への回転によりボールねじ183
が回転する。
ボールねじ183に固着されたスプロケツト2
33と、ボールねじ185に固着されたスプロケ
ツト235との間にはチエーン237が巻回され
ている。したがつて、ボールねじ185も回転す
る。
走行レール179,179との間にはシヤフト
239が設置されており、このシヤフト239に
は、スプロケツト241,243が固着されてい
て、スプロケツト243とスプロケツト217と
の間にはチエーン245が巻回されている。
走行レール179を挟んで反対側には、シヤフ
ト247が設置されており、このシヤフト247
には、スプロケツト249,251,253が固
着されている。スプロケツト251とスプロケツ
ト241との間にはチエーン255が巻回されて
いる。
また、上記スプロケツト253とボールねじ1
87に固着された図示しないスプロケツトとの間
には、図示しないチエーンが巻回されている。し
たがつて、ボールねじ187も同様に回転する。
このボールねじ187にはスプロケツト257
が固着されていて、このスプロケツト257とボ
ールねじ189に固着されたスプロケツト259
との間にもチエーン261が巻回されている。従
つて、ボールねじ189も同様に回転する。
即ち、高速駆動モータ191または低速駆動モ
ータ193の回転により、4本のボールねじ18
3ないし189が同時に回転する。これによつて
走行基台177が矢印の方向に、高速でまたは低
速で進退移動する。
走行基台177の上部半製品231の接近時ま
たは、加熱機構13への接近時には高速駆動モー
タ191が作動して、所定距離接近し、接近後は
低速駆動モータ193に切り換えられ、十分な押
圧力が得られるように構成されている。
また、シヤフト247の上方には、シヤフト2
63が設置されており、このシヤフト263には
スプロケツト265、着脱自在なギヤ267が固
着されている。スプロケツト265とスプロケツ
ト249との間にはチエーン263が巻回されて
いる。
シヤフト263の上方にはシヤフト271が設
置されている。このシヤフト271にはギヤ27
3が固着されており、このギヤ273は上記ギヤ
267に噛合している。つまり、ここで回転方向
が逆転されて伝達されるものであり、この逆転さ
れた回転が、反対側に位置する下部半製品支持部
5側に伝達される。
前記ギヤ267とシヤフト263との締め付け
を緩めれば、ギヤ267と噛合しているギヤ27
3の回転がフリーとなるので、ギヤ273を適宜
の方向に回転させることによつて、上部半製品支
持部3と下部半製品支持部5との間隔を調整する
ことができる。これによつて、半製品の大きさや
形状が変更されても十分対応することができ、汎
用性を備えることができる。
第7図に示すように、シヤフト271は圧着機
構1の中央まで延長されていて、そこでカツプリ
ング275を介してシヤフト277に連結されて
いる。
上記シヤフト277には第8図に示すように、
スプロケツト279,281が固着されている。
上記スプロケツト279を介して、下部半製品支
持部5側の走行基台177を駆動させる2本のボ
ールねじ187,189に回転が伝達される。ま
た、上記スプロケツト281とシヤフト283に
固着されたスプロケツト285との間にはチエー
ン287が巻回されている。また、別のスプロケ
ツト289とシヤフト291のスプロケツト29
3との間にはチエーン295が巻回されている。
これによつてシヤフト291に回転が伝達され
る。
また、第7図に示すように、上記シヤフト29
1のスプロケツト294とボールねじ183のス
プロケツト297との間にはチエーン299が巻
回されており、これによつてボールねじ183が
回転する。ボールねじ183の回転は、スプロケ
ツト301、チエーン303、スプロケツト30
5を介してボールねじ185にも伝達される。こ
れで下部半製品支持部5側の走行基台177を移
動させる4本のボールねじ183ないし189が
逆方向に回転する。
即ち、前記高速駆動モータ191または低速駆
動モータ193を適宜の方向に回転させることに
より、上部半製品支持部3側の走行基台177
と、下部半製品支持部5側の走行基台177と
が、反対方向に移動して、相互に離接するように
構成されている。
走行基台177の前面には第9図に示すよう
に、位置決め片307が中央部で直交する線上の
4箇所に設置されている。これら位置決め片30
7は、上部半製品支持部3の前面の中心からほぼ
等距離にあり、上部半製品23の透孔に挿入し
て、上部半製品23を中央部の所定位置に固定す
る。
また、位置決め片307は、上部半製品支持部
3の前面から離間する方向に向かつて、その横断
面積を徐々に縮小させるようにテーパ状に形成さ
れている。
さらに、位置決め片307の作用について第1
0図に基づき説明する。第10図はパレツト半製
品23と位置決め片307との関係を示す平面図
である。パレツト半製品23は成形後、X,Y軸
上では中心に向かつて収縮変形するので、この収
縮量が変化しても常に中心位置で位置できるよう
に、図中縦方向の位置決め片307はパレツト半
製品23に形成された透孔308とは横方向で緊
密に嵌合しているが、縦方向ではすき間を設けル
ーズになるように構成されている。
一方、横方向の位置決め片307は、パレツト
半製品23に形成された透孔308とは縦方向で
緊密に嵌合し、横方向ではルーズになるように構
成されている。
従つて、上部半製品支持部3に保持されたパレ
ツト半製品23は、縦方向の位置決め片307に
よつて横方向が固定され、横方向の位置決め片3
07によつて縦方向が固定されることになり、収
縮差があつても半製品は常に中心位置に割り振ら
れて位置決めされる。
尚、位置決め片307は保持固定する半製品の
垂直度、水平度を正確に保つためには、パレツト
半製品の外周部に近付けて設けるのが好ましき
い。また、パレツト半製品23の透孔308は成
形後の種々変形を考慮し、半製品の中心線上、即
ち、第10図におけるX,Y軸上に設けるのが好
ましい。
この考案では、パレツト半製品の位置決めを上
記構成としたので半製品の大きさが異なつても常
に中心位置で位置決めすることになり、汎用性を
有する。
上部半製品23は、第10図及び第11図に示
す複数本(本実施例では6本)のクランプ309
により上部半製品支持部3の前面に固定される。
クランプ309はその先端に係止部310を備え
たものであり、所定量回転することにより、その
係止部310が上部半製品23に係合する。以
下、上記クランプ309及びそれを駆動する構成
について説明する。
6本のクランプ309は、第10図に示すよう
に、上部半製品支持部3内に移動可能に配置され
た基台308に取付けられている。この基台30
8は上部半製品支持部3に取り付けられたシリン
ダ310に連結されている。また、基台308の
下端には片側2個ずつの摺動リング312が固着
されていて、これら摺動リング312は一対のシ
ヤフト314,314に挿通されている。
そして、基台308はシリンダ310の駆動に
より、摺動リング312をシヤフト314に挿通
摺動させながら、上部半製品支持部3の移動方向
と同一の方向に移動する。この基台308の移動
により、6本のクランプ309が上部半製品支持
部3の前面より所定量出没する。
6本のクランプ309は第11図に示すような
位置にそれぞれ取付けられている。第11図中左
側に示す3本のクランプ309が1つのグループ
であり、右側に示す3本のクランプ309が別の
1つのグループとなつている。そして、各グルー
プ毎に駆動機構を備えている。
まず、左側に示すグループであるが、シリンダ
311が設置されており、このシリンダ311の
ロツド313にはスプロケツト315が固着され
ている。このスプロケツト315と別のスプロケ
ツト317,319との間にはチエーン321が
巻回されている。上記スプロケツト319に1本
のクランプ309が着脱自在に取付けられてい
る。また、スプロケツト315,317にもクラ
ンプの取付けが可能である。
上記スプロケツト315には、スプロケツト3
21が同軸に固着されている。このスプロケツト
321と、別のスプロケツト323,325との
間には、チエーン327が巻回されている。上記
スプロケツト325にはスプロケツト329が固
着されており、このスプロケツト329と別のス
プロケツト331との間にはチエーン333が巻
回されている。これらスプロケツト329,33
1にもクランプの取付けが可能である。
上記スプロケツト323にはギヤ335が固着
されており、このギヤ335には別のギヤ337
が噛合している。上記スプロケツト323にもク
ランプの取付けが可能である。
上記ギヤ337にはスプロケツト339が固着
されており、このスプロケツト339と、別のス
プロケツト341,343,345との間には、
チエーン347が巻回されている。
上記スプロケツト345にはスプロケツト34
9が固着されており、このスプロケツト349に
1本のクランプ309が取付けられている。上記
スプロケツト341にはスプロケツト351が固
着されており、このスプロケツト351と別のス
プロケツト353,357との間にはチエーン3
55が巻回されている。上記スプロケツト355
に1本のクランプ309が取付けられている。ま
た、スプロケツト351,353にもクランプを
取付けることができる。
また、スプロケツト343にはスプロケツト3
57が固着されており、このスプロケツト357
と別のスプロケツト359との間には、チエーン
361が巻回されている。これらスプロケツト3
57,359にもクランプの取付けが可能であ
る。
このように、クランプの数及び取り付け位置を
適宜変更できるので、半製品の大きさ、形状が変
更された場合に、汎用性を持たせることができ
る。
上記構成によると、シリンダ311を駆動する
ことにより、ロツド313を介してスプロケツト
315を適宜の方向に所定量回動させることがで
きる。このスプロケツト315の回動は、全ての
スプロケツトに伝達されるので、3本のクランプ
309が同時に所定量回転する。これによつて、
各クランプ309の係止部310が上部半製品2
3に係合する。
また、右半分に配置された3本のクランプ30
9についても、シリンダ361の駆動により、図
に示す機構を介して、同時に所定量回転する構成
となつており、また、図に示す各スプロケツトの
何れの場所にもクランプを取付けることができ
る。
上部半製品支持部3の前面には、保持した上部
半製品(本実施例の場合には、上部半製品支持部
3側に圧着後のパレツトを残留させる構成になつ
ているので、実際にはパレツトを押出すことにな
る)23を押出す押出機構362が一対設けられ
ている。
上記押出機構362は第12図に示すように、
シリンダ363と、このシリンダ363のロツド
365の先端に固着された板体367とから構成
されており、シリンダ363を適宜駆動して、ロ
ツド365を押し出すことにより、板体367を
押出し、それによつて保持しているパレツトを押
し出す。
押出機構362は上部半製品23と下部半製品
25とを溶着して一体に完成したパレツトを保持
した下部半製品支持部5から搬出機構21により
搬出する際に上部半製品支持部3から突き出して
保持を解除するものである。
尚、ロツド365の上下両側には一対のガイド
機構369,369が配置されている。
さらに、上部半製品支持部3の前面中央には、
カツター機構371が設置されている。上部半製
品23,下部半製品部25を射出成形により成形
するとスプルが突設されるが、本実施例における
上部半製品23、下部半製品25は、その中央に
そのスプル24,26(第7図中二点鎖線で示
す)がある。
そこで、このスプル24,26を上記カツター
機構371により切断する。まず、上部半製品支
持部3の前面中央には、貫通孔373が形成され
ており、上部半製品23を位置決め片307及び
各クランプ309により上部半製品支持部3に固
定したときに、そのスプル24がこの貫通孔37
3内に挿入されるように構成されている。
貫通孔373の背面側には、第13図に示すよ
うに、カツター375がその上方に設置されたシ
リンダ377のロツド379に連結され鉛直方向
に往復動可能に配置されている。シリンダ377
を駆動してロツド379を降下させることによ
り、カツター375を降下させて、それによつて
上部半製品23のスプル24を切断・除去する。
またカツター375の両側には、一対のガイド機
構381,381が配置されている。
尚、シリンダ377の駆動であるが、これはロ
ツド379を一度に降下させるものではなく、ロ
ツド379を継続的にたたくように上下動させな
がら徐々に降下させることが好ましい。即ち、ロ
ツド379の往復動距離は徐々に拡大されてい
き、それに伴つて、カツター375の往復動距離
も徐々に拡大されていく。従つて、カツター37
5の先端がスプルに徐々に食い込んでいき、カツ
ター375の往復動距離が貫通孔373を通過す
るまで大きくなつた時点で完全に切断・除去され
る。
また、カツター機構371は上記実施例に限定
されるものではなく、スプル位置及び数に応じて
適宜設けることができ、汎用性を有することは勿
論である。
次に、搬出機構21の構成について第14図な
いし第16図を参照して説明する。
まず、移動台車383があり、この移動台車3
83は車輪385を介して既に説明した一対の走
行レール93,93上を走行する。移動台車38
3を移動させる駆動機構であるが、図示しない駆
動モータがあり、この駆動モータの回転軸に固着
されたスプロケツトと別のスプロケツトの間には
チエーンが巻回されている。上記スプロケツトに
はクラツチを介して別のスプロケツト387(第
1図に示す)が同軸に固着されており、このスプ
ロケツト387と圧着機構1を挟んで反対側に配
置された図示しないスプロケツトとの間にチエー
ンが巻回されている。移動台車383はこのチエ
ーンに固定されており、よつて駆動モータを適宜
の方向に回転させることにより、走行レール9
3,93上を移動する。
上記移動台車383の下部半製品支持部5側に
は、パレツト把持部389が取付けられている。
このパレツト把持部389は、移動台車383に
対して、鉛直方向に昇降可能に取付けられてい
る。
即ち、移動台車383、には駆動モータ391
が設置されており、この駆動モータ391の回転
軸に固着されたスプロケツト393と別のスプロ
ケツト395との間には、チエーン397が巻回
されている。上記スプロケツト395の両側に
は、別のスプロケツト399,401が固着され
ている。上記スプロケツト399,401の鉛直
下方には、別のスプロケツト403,405が設
置されていて、スプロケツト399と403の
間、及びスプロケツト401と405の間にはチ
エーン407,409がそれぞれ巻回されてい
る。
上記パレツト把持部389は、これらチエーン
407,409に固定されており、移動台車38
3に鉛直部半製品保持機構69により上部半製品
23を保持するとともに、下部半製品搬送部11
の下部半製品保持機構69により下部半製品25
を保持する。
次に、上部半製品搬送部9、下部半製品搬送部
11を走行レール93,93に沿つて移動させ
て、圧着機構1の上部半製品支持部3及び下部半
製品支持部5との間まで搬送する。
尚、上部半製品搬送部9及び下部半製品搬送部
11の動作と相前後してまたは同時に、加熱機構
13も走行レール117,117に沿つて移動
し、圧着機構1の上部半製品支持部3及び下部半
製品支持部5との間に位置する。
次に、圧着機構1の上部半製品支持部3と、下
部半製品支持部5とを相互に接近する方向に移動
させて、それぞれの半製品に当接する。次いで、
基台308を前進移動させて、上部半製品支持部
3側の位置決め片307を上部半製品23の透孔
に挿入させることにより、上部半製品23が上部
半製品支持部3の前面の中央部に位置決めされ
る。同様に下部半製品25が下部半製品支持部5
の前面の中央部に位置決めされる。
次いで、前記位置決め片307と同時に嵌合し
た上部半製品支持部3のクランプ309が回転
し、その後、基台308が後退移動することによ
り、上部半製品23は上部半製品支持部3の前面
に固定される。下部半製品25についても同様に
下部半製品支持部5の前面に固定される。
尚、該動作において、上部半製品搬送部9と下
部半製品搬送部11による上部半製品23と下部
半製品25の保持は位置決め終了と同時に解除さ
れる。
次に、上部半製品搬送部9と下部半製品搬送部
11とが元の位置に復帰して、次の各半製品2
3,25の搬送に備える。
次に、カツター375により、上部半製品2
3、下部半製品25に付着しているスプルを切
断・除去する。
次に、上部半製品支持部3と下部半製品支持部
5が所定量接近して、上部半製品23と下部半製
品25の端面を加熱機構13に当接させる。この
とき、上部半製品支持部3と下部半製品支持部5
は高速駆動モータ191の駆動により一定量急接
近した後、低速駆動モータ193にパウダークラ
ツチ197に切り換えられ、半製品23と25は
徐々に加熱機構13に押圧される。この状態で加
熱機構13により加熱して、上部半製品23と下
部半製品25の突き合せ面を溶融させる。
前記上部半製品23と下部半製品25の加熱機
構13による溶融中にカツター375を作動させ
て突設しているスプルをほ切断・除去する。
上部半製品23と下部半製品25の突き合せ面
が所定量溶融した後、上部半製品支持部3と下部
半製品支持部5とを高速駆動モータ191の作動
により後退移動させる。
同時に、加熱機構13を元の位置に復帰させ
て、再度上部半製品支持部3と下部半製品支持部
5とを接近させ、溶融面を押圧することによつて
突き合せ溶着し、一体の完成したパレツトを製造
する。
既に述べたように、上部半製品23、下部半製
品25は、上部半製品支持部3の前面中央、下部
半製品支持部5の前面中央にそれぞれ位置決めさ
れているので、両者間に収縮による寸法差があつ
ても、その寸法差は外周部に均等に分散されて、
溶着に際して両者の溶着部に大きな位置ずれを生
じることがない。従つて、溶着品質が向上すると
ともに、十分な汎用性を有することができる。
その後、上部半製品支持部3のクランプ309
による上部半製品23の保持を解除すると同時
に、下部半製品支持部5を後退移動させる。これ
によつて、溶着により成形されたパレツトが下部
半製品支持部5側に残存する。
次に、搬出機構21によるパレツト搬出工程に
入る。搬出機構21の移動台車383が走行レー
ル93,93上を走行してパレツトの上方に位置
する。そこで、パレツト把持部389を降下させ
るとともに、一対のパレツト保持アーム411,
411を接近させてパレツトを保持する。次い
で、下部半製品支持部5側のクランプ309によ
り下部半製品25の保持を解除し、半製品押出機
構362の板体367を突き出すことによりパレ
ツトを押し出す。これによつてパレツトはパレツ
ト保持アーム411,411に保持された状態と
なるので、パレツト把持部389を上昇させた
後、移動台車383を元の位置まで走行させれば
よい。
以下同様のサイクルを繰り返して、パレツトを
順次製造していく。
以上、本実施例によると以下のような効果を奏
することができる。
まず、上部半製品23、下部半製品25は、常
に、上部半製品支持部3の前面、下部半製品支持
部5の前面の中心位置に位置決めされる構成とな
つているので、成形時または成形後の変形により
上部半製品23と下部半製品25との間に寸法差
が生じた場合でも、この寸法差を両側に均等に分
散させることができる。従つて、いずれか一端を
基準にして位置決めするような場合に比べて、両
者の溶着部の位置ずれを少なくすることができ、
強固な溶着構造を提供することができる。
また、半製品を各半製品支持部の中心位置に位
置決めすることにより、半製品の大きさが異なつ
ても中心位置はずれることがないから、半製品の
大きさが異なつても対応することができ、汎用性
を有することができる。
また、上部半製品23、下部半製品25の位置
決め突片307は、略十字状に配した4つの位置
決め突片により行うので、きわめて簡単な構造と
することができ、しかも上下左右いずれの方向で
も確実に所定位置に位置決めすることができる。
従来のように一端側に押し付ける場合には、他端
側に大きな位置ずれが生じてパレツトとしての美
感等を損ねるがかりでなく、接着強度にも問題が
あつた。本実施例の場合には寸法差が分散される
ので従来の問題は解消される。
さらに、位置決め突片307はテーパー状に形
成されているので、上部半製品23、下部半製品
25の透孔に対する挿入動作も円滑に行なわれ
る。
上部半製品23、下部半製品25を終始立てた
状態で取り扱う構成になつているので、動作に要
するスペースが少なくてすみ、装置の小型化が可
能となる。したがつて、空間の有効利用を図るこ
とができる。
上部半製品23、下部半製品25のスプルは、
切断・除去機構371により確実に切断・除去さ
れる。特に、スプルを一度に切断するのではな
く、徐々に切断する構成であるから切断に要する
力が小さくてすむとともに、切断面も滑らかであ
る。
上部半製品23と下部半製品25はそれぞれ支持
部3、支持部5内に移動可能に配置した基台30
8に突設した4つの位置決め片307により常に
中心位置に位置決められるとともに、クランプ3
09により保持・固定するので、操作が簡単で確
実である。
上部半製品支持部3と下部半製品支持部5とは
常に相対して離接し、下部半製品支持部5は回転
を逆転して伝達するシヤフト271,275によ
り駆動されるので上部半製品支持部3と下部半製
品支持部5とは常に同時に、しかも等距離だけ離
接させることができる。
加熱機構13には1枚のテフロンシート163
が全面に張り付けられているので、上部半製品2
3、下部半製品25が溶融時に加熱機構21に密
着して剥がれないということはない。また、テフ
ロンシート163の固定構造についても、簡単な
構造で強固な固定状態を得ることができるととも
に、破損時の取り換えが容易である。
加熱機構13の加熱板要素155,157は移
動可能となつていて、加熱領域を加減することが
できるので、上部半製品23、下部半製品25の
大きさが変わつても、確実に対応することができ
る。
圧着機構1の上部半製品支持部3と、下部半製
品支持部5はとは、高速または低速で移動できる
ので、作業を円滑に進めることができるととも
に、衝突等により損傷することもない。
尚、この考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、前記実施例では上部半製品、下部半製品
を立てた状態で取り扱う構成になつているが、従
来の横型の場合にも同様に適用することができ
る。
(考案の効果) 以上詳述したように、この考案によるパレツト
溶着装置における半製品位置決め装置によると、
上部半製品及び下部半製品を上部半製品支持部及
び下部半製品支持部の中心位置に位置決めするよ
うにしているので、両者間の寸法差を効果的に分
散させて、強固な溶着構造を得ることができる。
また、4つの位置決め突片は略十字状に配した
から、左右上下いずれの方向でも所定位置に確実
に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第16図はこの考案の一実施例を
示し、第1図は装置の全体構成を示す説明用斜視
図、第2図は搬入機構及び搬送機構の断面正面
図、第3図は搬入機構及び搬送機構の一部を切り
欠いた側面図、第4図は搬入機構の一部の動作を
示す説明用平面図、第5図は加熱機構の側面図、
第6図は第5図の−断面図、第7図は圧着機
構の説明用一部省略正面図、第8図は圧着機構の
駆動部の構成を示す平面図、第9図は上部半製品
支持部の一部省略側面図、第10図はパレツト半
製品と位置決め片との関係を示す説明用正面図、
第11図は上部半製品支持部の一部省略正面図、
第12図はクランプ及びその駆動部の構成を示す
図、第13図aは押出機構の側面図、第13図b
押出機構の背面図、第14図はカツター機構の背
面図、第15図は搬出機構の正面図、第16図は
搬出機構の側面図、第17図は搬出機構の平面
図、第18図及び第19図は従来例の説明に使用
した図で、第18図はパレツトの正面図、第19
図は溶着装置の断面図、第20図は位置決め装置
の平面図である。 1は圧着機構、3は上部半製品支持部、5は下
部半製品支持部、7は搬送機構、9は上部半製品
搬送部、11は下部半製品搬送部、13は加熱機
構、15は搬入機構、17は上部半製品搬入部、
19は下部半製品搬入部、21は搬出機構、27
は駆動モータ、29はガイドバー、31は移動
体、33,37はスプロケツト、35はブラケツ
ト、39はチエーン、41,43,45はスプロ
ケツト、47はチエーン、49はシリンダ、51
は作用部、55は半製品把持部、67は保持枠、
69は上部半製品保持機構、71は駆動モータ、
83は上部保持片、85は下部保持片、91は走
行台車、93は走行レール、95は車輪、97は
駆動モータ、99,101はスプロケツト、10
3はチエーン、105はクラツチ、107,10
9はスプロケツト、111はチエーン、115は
走行台車、117は走行レール、119は車輪、
121は連結部材、125は低速駆動モータ、1
27は高速駆動モータ、151は外枠、153,
155,157は加熱板要素、159は溝、16
1は加熱基板、163はテフロンシート、165
は嵌合部、167はフラツトバー、171は内
枠、173は断熱材、177は走行基台、179
は走行レール、181はボールナツト、183,
185,187,189はボールねじ、191は
高速駆動モータ、193は低速駆動モータ、19
7,205はパウダークラツチ、211,23
9,247はシヤフト、267,273はギヤ、
271,277はシヤフト、307は位置決め
片、308は基台、309はクランプ、310は
シリンダ、362は押出機構、371はカツター
機構、383は移動台車、385は車輪、389
はパレツト把持部、391は駆動モータ、411
はパレツト保持アーム、421,423はボール
ねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部半製品を保持する上部半製品支持部と、下
    部半製品を保持する下部半製品支持部とが対向し
    て離接可能に配置されており、前記各支持部の圧
    着側の端面にそれぞれ4個の位置決め突片を直交
    するように略十字状に突設してなり、前記位置決
    め突片は前記支持部端面から離間する方向に向か
    つてその横断面積を縮小するようにテーパー状に
    形成されており、上部半製品及び下部半製品を上
    部半製品支持部及び下部半製品支持部にそれぞれ
    取り付ける際に、前記4個の位置決め突片を上部
    半製品及び下部半製品の透孔に挿入することによ
    つて上部半製品を上部半製品支持部の中央部に、
    下部半製品を下部半製品支持部の中央部にそれぞ
    れ固定することを特徴とするパレツト溶着装置に
    おける半製品位置決め装置。
JP9024689U 1989-07-31 1989-07-31 Expired - Lifetime JPH0547637Y2 (ja)

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JPH0331535U JPH0331535U (ja) 1991-03-27
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102433508B1 (ko) * 2021-12-28 2022-08-19 (주)에프엠텍 리프팅장치

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KR102433508B1 (ko) * 2021-12-28 2022-08-19 (주)에프엠텍 리프팅장치

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