JPH0547057Y2 - - Google Patents
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- JPH0547057Y2 JPH0547057Y2 JP1987049021U JP4902187U JPH0547057Y2 JP H0547057 Y2 JPH0547057 Y2 JP H0547057Y2 JP 1987049021 U JP1987049021 U JP 1987049021U JP 4902187 U JP4902187 U JP 4902187U JP H0547057 Y2 JPH0547057 Y2 JP H0547057Y2
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- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 22
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- 235000015243 ice cream Nutrition 0.000 description 13
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- Cartons (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、易開封密封紙容器に関する。
(従来の技術)
従来、ポリエチレン等を積層した紙製の容器に
ミシン目線、ジツパー等の開封用の破断線を穿設
し、その破断線により容易に開封できるようにし
た容器が易開封紙容器として使用されている。
ミシン目線、ジツパー等の開封用の破断線を穿設
し、その破断線により容易に開封できるようにし
た容器が易開封紙容器として使用されている。
かかる容器の一例として実開昭60−89184号公
報のアイスクリーム容器が上げられる。この実開
昭60−89184号のアイスクリーム容器では、筒状
の容器主体1に横方向にジツパー2を設けてアイ
スクリームを小分け出来るようにするとともに、
容器主体1の四隅の各角稜9,10,11,12
に三条の折曲線5,6,7,8を設けて容器主体
1を筒状に巻回し易くしている。
報のアイスクリーム容器が上げられる。この実開
昭60−89184号のアイスクリーム容器では、筒状
の容器主体1に横方向にジツパー2を設けてアイ
スクリームを小分け出来るようにするとともに、
容器主体1の四隅の各角稜9,10,11,12
に三条の折曲線5,6,7,8を設けて容器主体
1を筒状に巻回し易くしている。
一般に、アイスクリームは容器ごと冷凍庫、冷
蔵庫等に入れて保管・搬送等される。そして、こ
の冷凍庫、冷蔵庫等に入れられた状態ではアイス
クリームはその水分が凍結されて略完全な固形状
をなしている。そのため、アイスクリームを入れ
た容器に表面側から裏面側まで突き抜ける切込線
等があつてもアイスクリームがその切込線等から
容器外に滲み出ることはない。また、そのような
切込線等があつても前記のようにアイスクリーム
は冷凍庫、冷蔵庫等に入れられて保管・搬送等さ
れるから、アイスクリームが腐敗したりすること
はない。
蔵庫等に入れて保管・搬送等される。そして、こ
の冷凍庫、冷蔵庫等に入れられた状態ではアイス
クリームはその水分が凍結されて略完全な固形状
をなしている。そのため、アイスクリームを入れ
た容器に表面側から裏面側まで突き抜ける切込線
等があつてもアイスクリームがその切込線等から
容器外に滲み出ることはない。また、そのような
切込線等があつても前記のようにアイスクリーム
は冷凍庫、冷蔵庫等に入れられて保管・搬送等さ
れるから、アイスクリームが腐敗したりすること
はない。
実開昭60−89184号公報の容器は、アイスクリ
ームのかかる特性を利用して、ジツパー2をアイ
スクリームの小分け用としたのである。
ームのかかる特性を利用して、ジツパー2をアイ
スクリームの小分け用としたのである。
(考案が解決しようとする課題)
前記のように、易開封紙容器はアイスクリーム
を収納するのには適している。
を収納するのには適している。
しかし、易開封紙容器にはジツパー等の破断線
があり、その破断線は容器の表面側から裏面側ま
で突き抜けている。そのため、易開封紙容器には
水分を含む物やバリアー性の要求される物は入れ
られない。
があり、その破断線は容器の表面側から裏面側ま
で突き抜けている。そのため、易開封紙容器には
水分を含む物やバリアー性の要求される物は入れ
られない。
そこで、片面に合成樹脂を積層した紙の紙の面
側から深さ調節をしつつ破断線を穿設し、紙のみ
に破断線を穿設することが行われているが、その
深さ調節は非常に難しく、破断線が合成樹脂層を
突き抜けてしまうことが多い。
側から深さ調節をしつつ破断線を穿設し、紙のみ
に破断線を穿設することが行われているが、その
深さ調節は非常に難しく、破断線が合成樹脂層を
突き抜けてしまうことが多い。
一方、本考案の考案者は鋭意研究を重ねた結
果、合成樹脂を積層した紙容器で破断線と折罫が
交差すると、仮令前記の破断線の深さ調節が上手
く行つて合成樹脂層に破断線が突き抜けないよう
にすることが出来たとしても、破断線と折罫の交
差点近傍の合成樹脂層にピンホールが生じ易いと
いうことを見出した。そして、特に、製函工程に
おけるいわゆるしごきや折加工の際にピンホール
が生じ易いということを見出した。
果、合成樹脂を積層した紙容器で破断線と折罫が
交差すると、仮令前記の破断線の深さ調節が上手
く行つて合成樹脂層に破断線が突き抜けないよう
にすることが出来たとしても、破断線と折罫の交
差点近傍の合成樹脂層にピンホールが生じ易いと
いうことを見出した。そして、特に、製函工程に
おけるいわゆるしごきや折加工の際にピンホール
が生じ易いということを見出した。
本考案は破断線を有する易開封紙容器の上記の
問題点を解消し、破断線が合成樹脂層で覆われる
とともに、ピンホールを生ずることがない易開封
紙容器、すなわち密封性を有する易開封紙容器で
ある易開封密封紙容器を提供することを目的とす
る。
問題点を解消し、破断線が合成樹脂層で覆われる
とともに、ピンホールを生ずることがない易開封
紙容器、すなわち密封性を有する易開封紙容器で
ある易開封密封紙容器を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段)
上記の目的を達成するため本考案は易開封密封
紙容器を、開封用の破断線を穿設した紙に合成樹
脂層を積層し、前記破断線と略垂直方向に設けた
折罫により折り曲げ組み立ててなる容器であつ
て、前記破断線と前記折罫とを相互に交差させず
に形成してなるものとして構成した。
紙容器を、開封用の破断線を穿設した紙に合成樹
脂層を積層し、前記破断線と略垂直方向に設けた
折罫により折り曲げ組み立ててなる容器であつ
て、前記破断線と前記折罫とを相互に交差させず
に形成してなるものとして構成した。
(作用)
この考案の易開封密封紙容器においては、破断
線が合成樹脂層に覆われるとともに、合成樹脂層
にピンホールを生ずることがない。
線が合成樹脂層に覆われるとともに、合成樹脂層
にピンホールを生ずることがない。
(実施例)
図により本考案の一実施例を説明すると、第1
図及び第2図は本考案に係わる易開封紙容器のブ
ランク板Aのそれぞれ平面図及び一部切欠端面図
である。
図及び第2図は本考案に係わる易開封紙容器のブ
ランク板Aのそれぞれ平面図及び一部切欠端面図
である。
ブランク板Aは、合成樹脂層1として内面側に
ポリエチレン1を積層した紙2を素材とし、折罫
a,b,c,dを介して側板3,4,5,6、及
び貼着片7を順に連設し、側板3,4,5,6、
及び貼着片7に亘り破断線8としてミシン目線8
を2条設け、各側板3,4,5,6の上下両端に
それぞれ折罫eを介して蓋板9,10,11,1
2を連設したものである。
ポリエチレン1を積層した紙2を素材とし、折罫
a,b,c,dを介して側板3,4,5,6、及
び貼着片7を順に連設し、側板3,4,5,6、
及び貼着片7に亘り破断線8としてミシン目線8
を2条設け、各側板3,4,5,6の上下両端に
それぞれ折罫eを介して蓋板9,10,11,1
2を連設したものである。
紙2としては坪量170g/m2の巻取カツプ原紙
を用い、最初にそのカツプ原紙に全切れのミシン
目線8,8を穿設した後、再びロール状に巻き取
る。
を用い、最初にそのカツプ原紙に全切れのミシン
目線8,8を穿設した後、再びロール状に巻き取
る。
次いで、ポリエチレン1を溶融押し出しして紙
2に60μmの厚さに積層する。
2に60μmの厚さに積層する。
最後に、折罫a,b,c,d,eを刻設しつつ
打抜成形してブランク板Aとしたものである。
打抜成形してブランク板Aとしたものである。
その際、ミシン目線8,8の近傍で折罫a,
b,c,dを不連続とし、折罫a,b,c,dが
ミシン目線8,8と交差しないようにしてある。
b,c,dを不連続とし、折罫a,b,c,dが
ミシン目線8,8と交差しないようにしてある。
組立に当たつては、先ず、折罫a,b,c,d
に沿つて側板4,5,6、及び貼着片7を順に直
角に折り曲げて貼着片7を側板3に貼着し、胴部
を形成する。
に沿つて側板4,5,6、及び貼着片7を順に直
角に折り曲げて貼着片7を側板3に貼着し、胴部
を形成する。
次に、折罫eに沿つて一方の蓋板9,10,1
1,12を折り曲げつつ相互に貼合して胴部の一
端を閉鎖する。
1,12を折り曲げつつ相互に貼合して胴部の一
端を閉鎖する。
次いで、開口している胴部の他端より収納物を
収納後、その他端を閉鎖して組立を終わる(第3
図)。
収納後、その他端を閉鎖して組立を終わる(第3
図)。
使用に当たつては、第4図に示すように、ミシ
ン目線8,8に沿つて胴部を破断開口して収納物
を取り出す。
ン目線8,8に沿つて胴部を破断開口して収納物
を取り出す。
第5図は本考案の他の実施例を示す。
本実施例においては、紙2として坪量200g/
m2の巻取カツプ原紙を用い、そのカツプ原紙に全
切れのミシン目線8,8を穿設した後、内面側に
20μm厚の溶融ポリエチレン13を介して7μm厚
のアルミニウム箔14を積層し、そのアルミニウ
ム箔14の外面に更にポリエチレン15を溶融押
し出し法により40μm厚に積層する。
m2の巻取カツプ原紙を用い、そのカツプ原紙に全
切れのミシン目線8,8を穿設した後、内面側に
20μm厚の溶融ポリエチレン13を介して7μm厚
のアルミニウム箔14を積層し、そのアルミニウ
ム箔14の外面に更にポリエチレン15を溶融押
し出し法により40μm厚に積層する。
また、紙2の外面側にもポリエチレン16を
20μm厚に積層し、合成樹脂層1をポリエチレン
13、アルミニウム箔14、ポリエチレン15、
ポリエチレン16の4層としている。
20μm厚に積層し、合成樹脂層1をポリエチレン
13、アルミニウム箔14、ポリエチレン15、
ポリエチレン16の4層としている。
次いで、前記実施例におけると同じように折罫
の筋押加工、打抜加工を施して、第1図に示すよ
うなブランク板Aとし、そのブランク板Aを折り
曲げ貼着して第3図に示すような易開封密封紙容
器とし、第4図に示すように開封して収納物を取
り出すものである。
の筋押加工、打抜加工を施して、第1図に示すよ
うなブランク板Aとし、そのブランク板Aを折り
曲げ貼着して第3図に示すような易開封密封紙容
器とし、第4図に示すように開封して収納物を取
り出すものである。
第6図及び第7図は本考案の他の実施例を示
し、第6図は破断線8をいわゆるジツパーとした
ものである。
し、第6図は破断線8をいわゆるジツパーとした
ものである。
また、第7図は破断線8を折罫aの近傍で不連
続として破断線8と折罫aとが交差しないように
したものである。
続として破断線8と折罫aとが交差しないように
したものである。
なお、本考案の考案者は鋭意研究を重ねた結
果、製函工程におけるいわゆるしごきや折加工の
際に合成樹脂層にいわゆるピンホールが発生する
のを防止するとともに、開封時に破断線が容易に
破断されるようにするためには、合成樹脂層1と
してポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢
酸ビニル共重合体等のポリオレフイン系樹脂を用
い、かつ合成樹脂層1の厚さを40〜80μm位にす
るのが最も好ましいということを見出した。
果、製函工程におけるいわゆるしごきや折加工の
際に合成樹脂層にいわゆるピンホールが発生する
のを防止するとともに、開封時に破断線が容易に
破断されるようにするためには、合成樹脂層1と
してポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢
酸ビニル共重合体等のポリオレフイン系樹脂を用
い、かつ合成樹脂層1の厚さを40〜80μm位にす
るのが最も好ましいということを見出した。
本考案は上述の実施例に限定されるものではな
く、合成樹脂層の構成及び容器の形状、構造等は
如何なるものであつてもよく、また、破断線と折
罫との交差点近傍で破断線と折罫との双方を不連
続として相互に交差しないようにしてもよい。
く、合成樹脂層の構成及び容器の形状、構造等は
如何なるものであつてもよく、また、破断線と折
罫との交差点近傍で破断線と折罫との双方を不連
続として相互に交差しないようにしてもよい。
(考案の効果)
本考案は上述のように構成され、破断線を穿設
した紙に合成樹脂層を積層し、破断線と折罫とを
交差しないようにしたことにより、合成樹脂層に
破断線が設けられない。そのため合成樹脂層によ
つてバリヤー性が付与され、収納物が保護され
る。
した紙に合成樹脂層を積層し、破断線と折罫とを
交差しないようにしたことにより、合成樹脂層に
破断線が設けられない。そのため合成樹脂層によ
つてバリヤー性が付与され、収納物が保護され
る。
また、破断線と折罫とが交差しないため、合成
樹脂層にピンホールが生じない。そのため、収納
物が完全に保護される。
樹脂層にピンホールが生じない。そのため、収納
物が完全に保護される。
また、合成樹脂層として40〜80μm厚のポリオ
レフイン系樹脂層を設ければ、ピンホールの発生
を防止出来るとともに破断線が破断し易く、バリ
ヤー性が大でかつ開封し易い易開封密封紙容器を
得ることが出来る。
レフイン系樹脂層を設ければ、ピンホールの発生
を防止出来るとともに破断線が破断し易く、バリ
ヤー性が大でかつ開封し易い易開封密封紙容器を
得ることが出来る。
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、
第1図はブランク板Aの平面図、第2図はブラン
ク板Aの一部切欠端面図、第3図は斜視図、第4
図は使用状態を示す斜視図、第5図乃至第7図は
それぞれ本考案の他の実施例を示し、第5図はブ
ランク板の一部切欠端面図、第6図及び第7図は
それぞれブランク板の一部切欠平面図である。 1……合成樹脂層(ポリエチレン)、2……紙、
8……破断線(ミシン目線)、a,b,c,d…
…折罫。
第1図はブランク板Aの平面図、第2図はブラン
ク板Aの一部切欠端面図、第3図は斜視図、第4
図は使用状態を示す斜視図、第5図乃至第7図は
それぞれ本考案の他の実施例を示し、第5図はブ
ランク板の一部切欠端面図、第6図及び第7図は
それぞれブランク板の一部切欠平面図である。 1……合成樹脂層(ポリエチレン)、2……紙、
8……破断線(ミシン目線)、a,b,c,d…
…折罫。
Claims (1)
- 開封用の破断線を穿設した紙に合成樹脂層を積
層し、前記破断線と略垂直方向に設けた折罫によ
り折り曲げ組み立ててなる容器であつて、前記破
断線と前記折罫とを相互に交差させずに形成して
なることを特徴とする易開封密封紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987049021U JPH0547057Y2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987049021U JPH0547057Y2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63156925U JPS63156925U (ja) | 1988-10-14 |
JPH0547057Y2 true JPH0547057Y2 (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=30871093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987049021U Expired - Lifetime JPH0547057Y2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547057Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4680443B2 (ja) * | 2001-08-23 | 2011-05-11 | 朝日印刷株式会社 | 包装用箱 |
JP5165331B2 (ja) * | 2007-10-12 | 2013-03-21 | 朝日印刷株式会社 | ねじり開封式包装用箱 |
JP5954611B2 (ja) * | 2011-12-02 | 2016-07-20 | 大日本印刷株式会社 | 紙容器およびブランク |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6089184U (ja) * | 1983-11-24 | 1985-06-19 | 株式会社尚山堂 | アイスクリ−ム容器 |
-
1987
- 1987-04-02 JP JP1987049021U patent/JPH0547057Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63156925U (ja) | 1988-10-14 |
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