JPH054618B2 - - Google Patents

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JPH054618B2
JPH054618B2 JP1054591A JP5459189A JPH054618B2 JP H054618 B2 JPH054618 B2 JP H054618B2 JP 1054591 A JP1054591 A JP 1054591A JP 5459189 A JP5459189 A JP 5459189A JP H054618 B2 JPH054618 B2 JP H054618B2
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vibration
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JP1054591A
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JPH02232529A (ja
Inventor
Toshuki Shimada
Toshihiro Noda
Katsuro Momoeda
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1054591A priority Critical patent/JPH02232529A/ja
Publication of JPH02232529A publication Critical patent/JPH02232529A/ja
Publication of JPH054618B2 publication Critical patent/JPH054618B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Testing Of Balance (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は蒸気タービン・発電機プラント等にお
ける高速回転機械の運転状態の異常徴候の早期検
出およびその診断を軸振動の検出値に基づいて行
う回転機械の振動診断方法およびその振動診断装
置に関する。
(従来の技術) 一般に回転機械の運転中の異常の大部分は軸振
動の変化として現われる。特に発電プラント用の
蒸気タービン・発電ユニツト等では数十〜数百ト
ンのロータが高速で回転しており、微小な振動も
それが異常なものであれば、重大な事故に発展す
る恐れがある。そこで、この振動を詳細に分析す
ることによつて回転機械の異常を早期検出する方
法および診断装置が例えば特開昭61−128128号公
報に示すようにいくつか提案されている。
第10図に蒸気タービン・発電機ユニツト5の
従来の診断装置を示す。高・中圧タービン6、低
圧タービン7a,7b、および発電機8の各ロー
タを支える軸受部9a,……9iに各ロータの軸
振動を検出する振動検出器10a,……10iが
設けられている。また、ロータの回転数を検出す
る回転計11、各軸受部9a,……9iでの軸振
動の位相を検出する際に基準となるパルスを発信
する位相基準パルス発信器12、および発電機出
力(負荷)や蒸気温度、軸受温度等プラントの運
転状態を検出する各種センサ群13が設置されて
いる。
そして回転計11および各種センサ群13の出
力が、中央操作盤14内に設けられる運転監視装
置15に送られ、振動検出器10a,……10i
および位相基準パルス発信器12の出力が中央操
作盤14内に設けられる振動監視装置16に送ら
れて常時チエツクされ、所定の制限値を越える場
合には、警報装置17に指令信号が発せられ、警
報や自動トリツプの信号が出力される。なお、振
動検出器10a,……10i、回転計11、位相
基準パルス発信器12、および各種センサ群13
の出力は、アナログ型の連続記録計18にも送ら
れ記録される。また、振動検出器10a,……1
0iおよび位相基準パルス発信器12の出力であ
る振動データは、振動監視装置16によつてA/
D変換され、軸振動診断装置3に送られて診断が
行われる。この軸振動診断装置3は、計算機を用
い、異常診断を行つて運転員を支援するシステム
である。上記A/D変換された振動データは所定
のしきい値と比較され、異常徴候が異常徴候検出
装置19によつて検出される。また、上記A/D
変換された振動データに基づいて軸振動の周波数
成分の分布が周波数分析器20によつて解析され
る。そして、各種センサ群13、異常徴候検出装
置19、および周波数分析器20の各出力、なら
びにメモリ24に記憶された過去の履歴データに
基づいて、異常徴候の原因の診断が診断部22に
よつて行われ、その結果が表示装置23によつて
表示されるとともに、診断に使用された各種デー
タおよび診断結果がメモリ24に記憶される。
(発明が解決しようとする課題) 回転機械の軸振動は運転状態の異常の程度によ
り急激に変化することがあることから、異常徴候
の早期検出、異常程度の早期診断が要求され、い
わゆるオンライン、リアルタイム特性が必要とな
る。しかしながらこれらの診断結果はプラントの
運転に直接寄与することが期待されていることか
ら、異常徴候検出の誤動作の防止も重要な課題と
なる。例えば第11図は従来の異常徴候検出の一
方法として特開昭50−142902号公報における表示
方法を示すもので、軸振動振幅レベルとその時の
振幅増加率の値により、正常域、警報域、トリツ
プ域に判定領域を区別し、緊急度を判定してい
る。さらに上記判定に使用する振幅レベルと振幅
増加率はA/D変換後のデータのバラツキによる
異常徴候検出の誤動作を防止するため、第12図
に示す様に検出時点tiでの計測値Vi以前のn個の
データVi-o+1〜Viを最小二乗法による一次近似式 V=α・T+β ……(1) で求めた値、V(振動振幅レベル)、α(振幅増加
率;傾き)が使用されている。ここでTはサンプ
リングインターバルと個数で定まるサンプリング
タイムである。
このような処理を行うことで、データのバラツ
キによる異常徴候検出の誤動作は防止できる。し
かしながら、変化を平均化することにより、微小
な変化を伴う異常の場合にはその徴候を検出でき
ないという問題がある。このような問題を解決す
る手段の一例が本出願人による特願昭62−260193
号で提案されている。この手段によれば第7図の
ような機械的アンバランスによる突変事象と第8
図に示すようにラビング事象とを判別できるよう
になるが、これだけでは充分と言えない。
すなわち、上記の手段では振幅変化の方向が一
方向に増加するような場合は判別できるが、増加
と減少を瞬時に繰り返す乱点のような事象を捉え
ることができない。また、乱点の場合はデータの
バラツキそのものが問題であるため、データの平
均化によつてその特徴をなくしてしまえば、これ
を判別することは困難である。したがつて、現状
ではオフラインでの運転員の専門知識に基づいた
判定に依存している。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、
従来人間系により行つていた乱点検出に客観的な
評価基準を用いることで計算機による処理を可能
とし、軸振動の異常徴候を早期に検出し診断機能
の強化を図る回転機械の振動診断方法およびその
振動診断装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明による回転機械の振動診断方法は、回転
機械の軸振動を検出器で検出し、この検出信号を
振動監視手段にてA/D変換し、この振動監視手
段により検出された現時点から過去のある定めら
れた時間までの複数の振動データを標準偏差監視
手段に送出して標準偏差を算出し、この標準偏差
を監視しつつこの監視結果に基づいて前記振動デ
ータが異常であると判定されたとき、継続的に不
規則な振動を伴う乱点事象であるか否かを継続的
乱点判定手段により判定し、さらに継続的乱点と
判定されたとき、前記振動データを表示手段に送
出して表示することを特徴とする。
また、前記継続的乱点判定手段により前記振動
データが継続的乱点と判定されなかつたときは、
突変事象検出手段で機械的アンバランスによる突
変事象かラビングによる振幅急増の事象かを検出
するとともに、単発的乱点判定手段で瞬時に起こ
る単発的乱点事象かを検出すればよい。
他方、本発明による回転機械の振動診断装置
は、回転機械の軸振動を検出する検出器と、この
検出器の検出信号をA/D変換するとともに現時
点から過去のある定められた時間までの複数の振
動データを検出する振動監視手段と、この振動監
視手段にて検出された振動データから標準偏差を
算出する標準偏差監視手段と、この標準偏差監視
手段で前記振動データが異常であると判定さされ
たとき継続的に不規則な振動を伴う乱点事象であ
るかを判定する継続的乱点判定手段と、この継続
的乱点判定手段にて継続的乱点と判定された場合
に振動データを表示する表示手段とを備えたこと
を特徴とする。
また、前記継続的乱点判定手段が前記振動デー
タを非継続的乱点と判定したときに、機械的アン
バランスによる突変事象かラビングによる振幅急
増の事象かを検出する突変事象検出手段と、瞬時
に起こる単発的乱点事象かを検出する単発的乱点
判定手段とを設けることもできる。
(作用) 以上の構成を有する本発明においては、回転機
械の軸振を検出器で検出し、この検出信号を振動
監視手段にてA/D変換し、この振動監視手段に
より検出された現時点から過去のある定められた
時間までの複数の振動データを標準偏差監視手段
に送出する。次いで、この標準偏差監視手段によ
つて振動データにバラツキがあると判定された場
合は異常なものと判定され、継続的乱点判定手段
でそのバラツキが一定時間継続している場合は継
続的乱点事象と判定し、その振動データを表示手
段で表示する。
一方、継続的乱点事象と判定されなかつた場合
は、突変事象検出手段で、機械的アンバランスに
よる突変かラビングによる振動急増の事象かを判
別し、ここで判別できない事象については単発的
乱点判定手段で単発的で瞬時に起こる事象かを判
定する。
したがつて、本発明では振幅の変化が一方的に
増加するような乱点事象を判別するとともに、増
加と減少を瞬時に繰り返す乱点事象をも判別可能
となる。
(実施例) 以下、本発明を図示する実施例に基づいて説明
する。
第1図に本発明の一実施例による回転機械の振
動診断装置を示す。この実施例の振動診断装置
は、第10図に示した従来の診断装置と同様、高
中圧タービン6、低圧タービン7a,7b、およ
び発電機8からなる蒸気タービン・発電ユニツト
5に使用され、軸受9a,……9i部での振動検
出器10a,……10i、回転計11、位相基準
パルス発信器12、各種センサ群13が蒸気ター
ビン・発電ユニツト5に付設されている。各振動
検出器10a,……10iや各種センサ群13か
らの検出信号は中央操作盤14に送られるように
なつている。中央操作盤14は運転監視装置1
5、A/D変換用振動監視手段としての振動監視
装置16、警報装置17、記録計18を備えてい
る。
また、第1図に示す振動診断装置は振動データ
の標準偏差を算出する標準偏差監視手段としての
標準偏差監視部1、継続的乱点判定手段としての
継続的乱点判定部2、軸振動診断装置3の突変事
象検出装置21および単発的乱点判定手段として
の単発的乱点判定部4を第10図に示す従来例に
付加したものであつて、これら以外は従来の技術
の項で説明済のため説明を省略する。
振動診断装置に組み混まれる中央操作盤14の
振動監視装置16は、標準偏差監視部1および継
続的乱点判定部2を介して軸振動診断装置3の異
常徴候検出装置19に接続され、この検出装置1
9に監視判定信号が入力される。また、中央操作
盤14の運転監視装置15は、軸振動診断装置3
の診断部22に入力される。
ところで、第1図において振動検出器10a,
……10iおよび位相基準パルス発信器12の出
力データである振動データは振動監視装置16に
よつてA/D変換され、標準偏差監視部1に送ら
れる。この標準偏差監視部1では異常徴候の検出
が行われ、異常徴候が検出されなければ正常と判
断される。つまり、標準偏差監視部1で異常徴候
が検出された時のみ振動データは継続的乱点判定
部2へ送出され、継続的乱点の判定を行なう。こ
こで、継続的乱点と判定された場合は軸振動診断
装置3へ振動データを送出せず、結果が表示装置
23へ直接出力される。
他方、継続的乱点判定部2で継続的乱点と判定
されなかつた場合、上記振動データは軸振動診断
装置3へ送られる。
軸振動診断装置3は異常徴候検出装置19と、
周波数分析器20と、突変事象検出装置21と、
診断部22と、表示装置23と、メモリ24とを
有しており、継続的乱点判定部2からの振動デー
タは周波数分析器20に伝送され、周波数成分の
分布が求められるとともに、異常徴候検出装置1
9にも伝送される。
また、異常徴候検出装置19からの検出信号は
突変事象検出装置21に伝送され、この突変事象
検出装置21は機械的アンバランスによる突変事
象またはラビングによる振幅急増の事象について
判定し、診断部22で診断の結果、この各事象を
捉えることができれば、結果が表示装置23へ出
力されて表示するとともに、診断に使用された各
種データおよび診断結果がメモリ24に記憶され
る。
他方、軸振動診断装置3で上記の各事象を捉え
ることができなかつた場合、振動データは単発的
乱点判定部4へ送出され、単発的乱点の判定を行
う。ここで、単発的乱点と判定された場合はその
結果が表示装置23へ出力される。
本実施例では振動データが得られることを前提
条件としているので、振動検出器10a,……1
0i、振動監視装置16等、振動データを獲得処
理手段が必要である。なお、中央操作盤14の振
動監視装置16より得られる振動データは、全て
の周波数成分を含むオーバオールの振動振幅であ
る。このような振動データにより、振動診断を行
う動作を説明する。
まず、標準偏差監視部1では、現時点から過去
のある定められた時間までの複数個の振動データ
にバラツキがあるかどうかで異常か否かを判定す
る。ここで、振動データにバラツキがあると判定
された場合はその振動は異常なものと判定され、
継続的乱点判定部2において、そのバラツキが一
定時間以上継続している場合は、継続的に不規則
な振動を伴う乱点事象と判定する。このような乱
点事象を継続的乱点と定義し、その典型例を第3
図に示す。
また、継続的乱点と判定されなかつた場合は、
上述のように機械的アンバランスによる突変(典
型例を第5図に示す)と、ラビングによる振幅急
増(典型例を第6図に示す)の2つの事象を判別
する。ここで、判別できない事象については単発
的乱点判定部4にて単発的で瞬時に起こる乱点事
象か否かを判定する。このような乱点事象を単発
的乱点と定義し、その典型例を第4図に示す。
次に、第2図は本実施例の各部の動作を示すフ
ローチアートである。なお、同図において一点鎖
線で囲んだ部分はその符号1,2,3,4を付し
た第1図の各部1,2,3,4の動作に対応して
いる。
まず、ステツプaで振動監視装置16により現
時点から過去のある定められた時間までの複数個
の振動データを検出し、次いでステツプbで標準
偏差監視部1はその振動データを入力することに
より、次式から(母)標準偏差σiの計算を行う。
σi=1/n−1{ij=i-n+1 (Vj−Vav21/2 ……(2) 上記(2)式において、nは振動データの個数、Vi
は現時点tiの振動データ、Vi-o+1はViよりn個前
の振動データ、Vavはn個の振動データVi-o+1
……Viの平均値である。
上記の標準偏差σiはデータのバラツキ度合を示
しているので、次式よりデータのバラツキ度合の
判定をすることができる。
σi≧ε ……(3) ここで、εはバラツキ度合判定のためのしきい
値である。この(3)式を満足する場合、データのバ
ラツキ度合が大きく、現時点で検出された振動が
異常なものと判定する。但し、振動データの個数
nを大きく定めれば、同じ条件でも標準偏差σi
小さくなること、およびプラントにより正常とす
るデータのバラツキ度合が異なることを考慮して
しきい値を設定する必要がある。(ステツプc)。
次いで、標準偏差監視部1で振動データが異常
なものと判定された時、すなわちステツプcでσi
≧εであると判断された時、ステツプdにおいて
継続的乱点判定部2は(3)式の判定条件がその後も
一定時間継続して成立しているか否かを判定す
る。この判定の意図は第3図〜第6図に示した振
動波形と標準偏差との関係の特徴を捉えることに
あるので、各図より読み取れる特徴について説明
する。
第3図A,bは継続的に不規則な振動を伴う乱
点事象(継続的乱点)について縦軸に各々振幅V
と標準偏差σをとり、横軸の時刻軸を合せて上下
に並べて示している。この場合は事象の発生後、
(3)式の判定条件が成立し、その後も継続して条件
が成立するという特徴がある。
第4図A,Bは単発的で瞬時に起こる乱点事象
(単発的乱点)について前面と同様の形式で示し
ている。この場合は事象の発生後、(3)式の判定条
件が成立するが、条件成立からΔt時間後に条件
不成立となり、正常な状態へと移行するという特
徴がある。
第5図A,Bは機械式アンバランスによる突変
事象について第3図と同様の形式で示している。
この場合も(3)式の判定条件については第4図と同
様の特徴がある。
以上の特徴を利用して次式より継続的乱点を検
出することができる。
Δt≧ε′ ……(4) ここで、ε′は継続的乱点と判定するためのしき
い値である。この(4)式を満足する場合、(3)式の判
定条件がその後も一定時間(ε′以上)継続して条
件が成立していると判定し診断結果は継続的乱点
となる(ステツプe)。
一方、ステツプdにおいて継続的乱点判定部2
は継続的乱点と診断しなかつた時、軸振動診断装
置3で機械的アンバランスによる突変事象とラビ
ングによる振幅急増の事象について検出できる。
ここで、軸振動診断装置3の診断方法については
特願昭62−260193号で詳述しているので、その概
略を説明する。第7図は上記診断方法によつて機
械的アンバランスによる突変事象を検出する過程
を示し、同図において、次の各項目の値、 つまり 瞬時値の振幅変化量ΔVp=Vi−Vi-1 ……(5) 平均値の差 ΔVn ……(6) 予測値の差 ΔVc ……(7) が各々の制限値を越えているかどうか判定し(ス
テツプf)、上記3項目の値が全て各々の制限値
を越えている場合、次式を満足すれば機械的アン
バランスによる突変事象と診断される(ステツプ
g)。
ΔVpΔVnΔVc ……(8) ここで、平均値の差ΔVnとは異常徴候検出
(ti)以前のn個の振幅データVi-o,……Vi-1の平
均値と、検出後のn個の振幅データVi,……
Vi+o-1の平均値との差を示し、予測値の差ΔVc
異常徴候検出以前の振動データから最小二乗法に
よつて一次近似式で求めた検出時刻tiの振動振幅
値と、検出以後のデータから最小二乗法によつて
一次近似式で求めた時刻tiの振動振幅値との差で
ある。なお、(8)式でVpを判定基準としているが、
これは後述の単発的乱点の検出においてはΔVn
ΔVcとなることがあり得るためである。
次に、第8図は上記と同様の診断方法によつて
ラビングによる振幅急増の事象を検出する過程を
示し、同図において、上記(5),(6),(7)の項目が全
て各々の制限値を越えている場合、次式を満足す
ればラビングによる振幅急増と診断される(ステ
ツプh)。
ΔVn>>ΔVc ……(9) さらに、上記ステツプfで軸振動診断装置3が
機械的アンバランスによる突変、またはラビング
による振幅急増と診断されなかつた場合、単発的
乱点判定部4で単発的乱点か否かを判定する。第
9図は軸振動診断装置3と同様の診断方法によつ
て、単発的乱点と検出過程を示し、同図において
(5),(6),(7)の各項目が全て制限値を越えている場
合、次式を満足すれば単発的乱点と診断される
(ステツプi)。
ΔVp>>ΔVn ……(10) したがつて、本実施例は振幅の変化が一方的に
増加するような乱点事象および増加と減少を瞬時
に繰り返す乱点事象をも自動的に判別することが
できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る回転機械の
振動診断方法によれば、振動データより算出され
る標準偏差の監視を行うことによつて、回転機械
の運転状態に異常徴候を有するかどうかを自動的
に検出し、継続的に不規則な振動を伴う乱点事象
か否かを即座に判定できる。その結果、軸振動異
常徴候の早期検出が可能となり、診断機能を強化
することができる。
また、突変事象判定手段により、機械的アンバ
ランスによる突変事象およびラビングによる振幅
急増の事象を、かつ突発的乱点判定手段により瞬
時に起こる単発的乱点事象をも自動的に判別する
ことができる。
さらに、本発明に係る回転機械の振動診断装置
によれば、オンライン・リアルタイムでの軸振動
の異常原因の推定がより精度で行うことが可能と
なり、発電プラントの運転員へのタイムリーな支
援によりヒユーマンエラーによる事故を防止し
得、かつ異常徴候の傾向監視を常時行うことによ
り予防保全等、回転機械の保守管理が容易とな
り、ひいてはプラントとしての信頼性を向上させ
ることが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による回転機械の振動診断装置
の一実施例を示すブロツク図、第2図は第1図に
示す実施例の作用を説明するフローチヤート、第
3図A,Bは継続的に不規則な振動を伴う乱点事
象(継続的乱点)が生じたときの振幅Vおよび標
準偏差σの変化を示すグラフ、第4図A,Bは単
発的で瞬時に起こる乱点事象(単発的乱点)が生
じたときの振幅Vおよび標準偏差σの変化を示す
グラフ、第5図A,Bは機械的アンバランスによ
る突変事変が生じたときの振幅Vおよび標準偏差
σの変化を示すグラフ、第6図A,Bはラビング
による振幅急増の事象が生じたときの振幅Vおよ
び標準偏差σの変化を示すグラフ、第7図は機械
的アンバランスによる突変事象が生じたときの振
幅変化を検出する方法を説明するグラフ、第8図
はラビングによる振幅急増の事象が生じたときの
振幅変化を検出する方法を説明するグラフ、第9
図は単発的で瞬時に起こる乱点事象が生じたとき
の振幅変化を検出する方法を説明するグラフ、第
10図は従来の振動診断装置を示すブロツク図、
第11図および第12図は従来の振動診断装置の
軸振動監視方法を説明するグラフである。 1……標準偏差監視部、2……継続的乱点判定
部、3……軸振動診断装置、4……単発的乱点判
定部、5……蒸気タービン・発電機ユニツト、6
……高中圧タービン、7a,7b……低圧タービ
ン、8……発電機、9a〜9i……軸受部、10
a〜10i……振動検出器、11……回転計、1
2……位相基準パルス発信器、13……各種セン
サ群、14……中央操作盤、15……運転監視装
置、16……振動監視装置、17……警報装置、
18……記録計、19……異常徴候検出装置、2
0……周波数分析器、21……突変事象検出装
置、22……診断部、23……表示装置、24…
…メモリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転機械の軸振動を検出器で検出し、この検
    出信号を振動監視手段にてA/D変換し、この振
    動監視手段により検出された現時点から過去のあ
    る定められた時間までの複数の振動データを標準
    偏差監視手段に送出して標準偏差を算出し、この
    標準偏差を監視しつつこの監視結果に基づいて前
    記振動データが異常であると判定されたとき、継
    続的に不規則な振動を伴う乱点事象であるかを継
    続的乱点判定手段により判定し、さらに継続的乱
    点と判定されたとき、前記振動データを表示手段
    に送出して表示することを特徴とする回転機械の
    振動診断方法。 2 前記継続的乱点判定手段により前記振動デー
    タが継続的乱点と判定されなかつたときは、突変
    事象検出手段で機械的アンバランスによる突変事
    象かラビングにより振幅急増の事象かを検出する
    とともに、単発的乱点判定手段で瞬時に起こる単
    発的乱点事象かを検出する請求項1記載の回転機
    械の振動診断方法。 3 回転機械の軸振動を検出する検出器と、この
    検出器の検出信号をA/D変換するとともに現時
    点から過去のある定められた時間までの複数の振
    動データを検出する振動監視手段と、この振動監
    視手段にて検出された振動データから標準偏差を
    算出する標準偏差監視手段と、この標準偏差監視
    手段で前記振動データが異常であると判定さされ
    たとき継続的に不規則な振動を伴う乱点事象であ
    るかを判定する継続的乱点判定手段と、この継続
    的乱点判定手段にて継続的乱点と判定された場合
    に振動データを表示する表示手段とを備えたこと
    を特徴とする回転機械の振動診断装置。 4 前記継続的乱点判定手段が前記振動データを
    非継続的乱点と判定したときに、機械的アンバラ
    ンスによる突変事象かラビングによる振幅急増の
    事象かを検出する突変事象検出手段と、瞬時に起
    こる単発的乱点事象かを検出する単発的乱点判定
    手段とを有する請求項3記載の回転機械の振動診
    断装置。
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