JPH0545335U - 回転軸のシール構造 - Google Patents

回転軸のシール構造

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JPH0545335U
JPH0545335U JP096089U JP9608991U JPH0545335U JP H0545335 U JPH0545335 U JP H0545335U JP 096089 U JP096089 U JP 096089U JP 9608991 U JP9608991 U JP 9608991U JP H0545335 U JPH0545335 U JP H0545335U
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JP
Japan
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outer peripheral
peripheral surface
rotary shaft
sleeve
seal
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Pending
Application number
JP096089U
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English (en)
Inventor
吉川  和宏
一芳 櫛原
Original Assignee
株式会社ユニシアジエツクス
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Publication date
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Publication of JPH0545335U publication Critical patent/JPH0545335U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材と摺接する回転軸側の部位の摩耗
を防止して、所期のシール機能を確実に果たす。 【構成】 シャフト6の外周部に、外周面にクロムメッ
キ層が形成された金属スリーブ11を圧入固定し、ウォ
ーターポンプのボディ部2に形成された中空部2A内に
オイルシール10を配設して、オイルシール10のゴム
部材10Cをスリーブ11の外周面に摺接させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転軸の周面部をシールするためのシール構造,特に、自動車用エ ンジンの冷却水を循環させるためのウォーターポンプに用いて好適な回転軸のシ ール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシール構造としては、例えば、実開平2−60769号公報に 記載されたものが知られている。
【0003】 かかるシール構造は、ポンプの回転軸の外周部に、外周面に耐摩耗処理が全く 施されていない金属スリーブを嵌着して、そのスリーブの外周面に、円筒状の弾 性シールの内周面を摺接させるようにしている。そして、このことにより、回転 軸の外周部をシールして、ポンプ室内から軸受内への水や異物の浸入、および軸 受内からの潤滑オイルの漏出を防ぐようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のシール構造は、比較的小型部品のスリーブを回転軸とは 別に加工して簡易に構成できるものの、次のような問題があった。
【0005】 すなわち、スリーブの外周面には、耐摩耗処理が全く施されていないため、特 に、そのスリーブと弾性シールとの摺接面間に水や潤滑オイル内のスラッジ等の 異物が入り込んだ場合に、スリーブの外周面が摩耗して、所期のシール機能が損 われるおそれがあった。
【0006】 また、スリーブを用いることなく、浸炭や高周波焼き入れなどによって表面が 硬化処理されただけの回転軸の外周面に、直接、弾性シールを摺接させた場合も 同様であり、その回転軸の外周面が摩耗して、所期のシール機能が損われるおそ れがあった。
【0007】 本考案の目的は、上記従来の問題を解消し、シール部材を摺接する回転軸側の 部位の摩耗を防止して、所期のシール機能を確実に果たすことができる回転軸の シール構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の回転軸のシール構造は、回転軸の外周面に摺接する環状のシール部材 を備えた回転軸のシール構造において、前記シール部材と摺接する前記回転軸の 部位に、外周面に耐摩耗層が形成された金属スリーブを嵌合固定したことを特徴 とする。
【0009】
【作用】
本考案の回転軸のシール構造は、回転軸に、外周面にクロムメッキ等の耐摩耗 層が形成された金属スリーブを嵌合固定して、そのスリーブの外周面にシール部 材を摺接させることにより、そのスリーブの摩耗を防止して、所期のシール機能 を確実に果たす。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、自動車用エ ンジンの冷却水を循環させるためのウォーターポンプに組込まれるシール構造と しての適用例である。
【0011】 図1において、1はポンプボディであり、第1および第2のボディ部2および 3をボルト4によって結合した構成となっている。ボディ1には、ポンプ室R、 第1,第2の吸引口P1 ,P2 および吐出口P3 が形成されている。ボディ部2 の中空部2A内には、軸受5を介してシャフト(回転軸)6が支持されており、 その軸受5は、外輪5Aとシャフト6との間に複数のボール5Bおよびローラ5 Cを転動自在に介在させた構成となっている。
【0012】 シャフト6の一端6Aには駆動スプロケット7が固着され、またシャフト6の 他端6Bには、ポンプ室R内に位置するインペラ8が固着されている。そのイン ペラ8と軸受3との間には、前者寄りに位置するメカニカルシール9と、後者寄 りに位置するオイルシール(シール部材)10が配設されている。
【0013】 本例の場合、オイルシール10は、中空部1Aの内周部に嵌着される金属環1 0Aの内側に、環状のばね10Bが組付けられた環状のゴム部材10Cを嵌装し た構成となっており、ばね10Bによってゴム部材10Cの内周側のリップ部分 が径方向内方へ縮径されている。
【0014】 オイルシール10と対向するシャフト6の外周面には、円筒状の金属スリーブ 11が圧入固定されている。このスリーブ11は、シャフト6への圧入固定前に 、予め、少なくとも外周面に硬質クロムメッキが施されて、所定の寸法精度に仕 上げられている。例えば、スリーブ11の外周面は、プランジカット研磨法によ って表面あらさ0.8S〜3.2Sとされている。
【0015】 また、第1ボディ部2には、メカニカルシール9とオイルシール10との間の 中空部2A内に浸入した水や水蒸気を放出するための水抜き孔2Bおよび水蒸気 抜き孔2Cと、軸受5内に潤滑オイルを注入するためのオイル注入孔2Dが設け られている。
【0016】 しかして、このように構成されたウォーターポンプは、シャフト6を介してイ ンペラ8が一方向に回転駆動されることにより、自動車用エンジンの冷却水を吸 入口P1 またはP2 からポンプ室R内に吸入し、そして吐出口P3 から吐出する 。これにより、冷却水がエンジンとラジエータとの間を循環することになる。
【0017】 また、オイルシール10は、その内周側のリップ部分がスリーブ11の外周面 に摺接して、そのスリーブ11の外周面と中空部2Aの内周面との間をシールし 、軸受5内への水や異物の浸入、および軸受5内からの潤滑オイルの漏出をを防 ぐ。また、スリーブ11の外周面にはクロムメッキ層が形成されているため、そ の外周面の摩耗係数が小さくなって耐摩耗性が向上し、オイルシール10との摺 接による摩耗、および水や潤滑オイル内のスラッジ等の異物の浸入による摩耗が 防止される。したがって、オイルシール10は所期のシール機能を確実に果たす ことになる。
【0018】 また、スリーブ11は、シャフト6とは別体の小型部品であるため、その表面 に簡易にクロムメッキを施して製作することができる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の回転軸のシール構造は、回転軸に、外周面にク ロムメッキ等の耐摩耗層が形成された金属スリーブを嵌合固定して、そのスリー ブの外周面にシール部材を摺接させる構成であるから、そのスリーブの摩耗を防 止して、所期のシール機能を確実に果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のII円部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプボディ 5 軸受 6 シャフト(回転軸) 8 インペラ 9 メカニカルシール 10 オイルシール 10A 金属環 10B ばね 10C ゴム部材 11 スリーブ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周面に摺接する環状のシール
    部材を備えた回転軸のシール構造において、 前記シール部材と摺接する前記回転軸の部位に、外周面
    に耐摩耗層が形成された金属スリーブを嵌合固定したこ
    とを特徴とする回転軸のシール構造。
  2. 【請求項2】 前記耐摩耗層は、クロムメッキ層である
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転軸のシール構
    造。
JP096089U 1991-11-22 1991-11-22 回転軸のシール構造 Pending JPH0545335U (ja)

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