JPH0544143A - 織機の異常検出方法 - Google Patents

織機の異常検出方法

Info

Publication number
JPH0544143A
JPH0544143A JP3298596A JP29859691A JPH0544143A JP H0544143 A JPH0544143 A JP H0544143A JP 3298596 A JP3298596 A JP 3298596A JP 29859691 A JP29859691 A JP 29859691A JP H0544143 A JPH0544143 A JP H0544143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
motor
loom
weaving
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3298596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2922689B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Sugita
克彦 杉田
Tsutomu Sainen
勉 西念
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Corp, Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Corp
Priority to JP3298596A priority Critical patent/JP2922689B2/ja
Publication of JPH0544143A publication Critical patent/JPH0544143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2922689B2 publication Critical patent/JP2922689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)
  • Protection Of Generators And Motors (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 織機運動機構にかかる異常負荷を製織条件に
応じて迅速かつ正確に検出することである。 【構成】 織機の運動機構にかかる負荷に関連して変化
する検出対象のパラメータの基準値を製織条件毎に設定
しておき、製織中にモータ温度、モータ電流やオイル温
度を測定し、測定された値が製織中の製織条件に対応す
る基準値を超えた時に、異常信号を出力するようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機の運動機構にかか
る機械的な異常負荷を早期に検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭58−54048号公報や
実開昭60−86578号公報には、織機駆動モータの
温度が異常となったときに、警報を出力したり、電源を
遮断することが開示されている。これらの技術はいずれ
もモータの保護を目的としているため、異常温度の設定
値は、製織条件の変更時にも調整しなくてもよいような
高い値に設定される。このため織機の運動機構で発生す
る異常な摩擦や、その他の機械的な異常による過大な負
荷がモータにかかっていても、それらの異常な負荷が直
ちに異常温度の設定値を越えるほどの温度の上昇に結び
つかないため、異常負荷の迅速かつ正確な検出が不可能
である。しかも、製織条件が異なれば、モータにかかる
定常負荷自体も異なることになり、異常負荷の迅速かつ
正確な検出は、非常に困難なものであった。
【0003】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、製織条件
を考慮しながら、織機の運動機構にかかる異常負荷を迅
速かつ正確に検出することである。
【0004】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、織機の
運動機構にかかる負荷に関連して変化する検出対象のパ
ラメータの基準値を製織条件毎に設定しておき、製織中
に上記パラメータを測定し、測定されたパラメータの値
が製織中の製織条件に対応する基準値を超えた時に、異
常信号を出力するようにしている。または、製織条件毎
に設定された基準値を基に導き出された警報レベルがし
きい値を越えた時に、異常信号を出力する。
【0005】この異常検出方法によると、製織条件毎に
基準値が設定されるため、製織中の製織条件に対応して
織機の運動機構にかかる微妙な異常負荷が正確かつ迅速
に検出できる。
【0006】なお検出対象のパラメータは、運動機構を
駆動するモータのモータ温度、モータ電流や運動機構を
潤滑するオイル温度であり、これらは、製織中に各織機
毎に独立に、あるいは複数の織機について集中制御方式
の下に順次に測定される。また製織条件は、開口パター
ン、たて糸張力あるいは織機の回転速度などであり、基
準値は、試織段階で求められた温度や電流の絶対値(測
定値)、あるいは上昇値例えば工場内温度とモータ温度
(測定値)との差あるいは温度変化率の標準値に、ある
いは同一の製織条件の織機群から得られた複数の測定値
の平均値に余裕度の係数をかけるか、または変動範囲を
加算することによって設定される。
【0007】
【実施例1】この実施例1は、図1に示すように、織機
11の検出対象としてのモータ1にかかる負荷に関連し
て変化するパラメータとして、モータ温度を測定し、こ
の測定したモータ温度を温度の基準値と比較する例であ
る。なお、モータ1は、織機11の運動機構を駆動する
ためのものであり、原動モータ、開口駆動専用のモー
タ、送り出しモータ、巻取りモータなどである。
【0008】モータ1のモータ温度は、発熱部分例えば
ステータの巻線近くに組み込まれた温度センサ2によっ
て測定され、増幅器3によって増幅され、算出回路4の
一方の入力端に送り込まれるようになっている。また、
工場内の温度は、室温センサ5によって測定され、増幅
器6によって増幅され、算出回路4の他方の入力端に送
り込まれる。
【0009】ここで算出回路4は、織機11の起動時か
ら定常運転時におけるモータ1の温度上昇を(モータ温
度−室温=温度上昇値)の計算式によって、あるいは定
常運転中におけるモータ1の温度上昇を(前回測定した
モータ温度−次に測定したモータ温度=温度上昇値)の
計算式によって、または織機起動時から定常運転時また
は定常運転中におけるモータ1の温度変化率(単位時間
中の温度上昇値=温度変化率)の計算式から求め、それ
を比較器7の一方の入力端に送り込んでいる。
【0010】一方、製織条件として、開口パターン、た
て糸張力、織機の回転速度などのデータは、入力ユニッ
ト8を通じて記憶器9に格納されている。この製織条件
の下で、制御対象の1台の織機11または同一製織条件
の複数の織機11群について試織を行い、この試織段階
で求められた正常な状態での温度上昇値や温度変化率が
基準値計算器10に入力される。
【0011】基準値計算器10では、例えば、織機起動
時から定常運転時におけるモータ1の温度上昇値に、余
裕度の係数K(1<K<2)をかけた値を織機起動時か
ら定常運転時におけるモータ1の温度上昇の基準値とす
るか、上記温度上昇値に、別の余裕度の係数k(0<k
<1)をかけた値を定常運転中におけるモータ1の温度
上昇の基準値とするか、あるいは上記温度上昇値に変動
範囲の許容温度値を加算することによって、織機起動時
から定常運転時におけるモータ1の温度上昇の基準値と
する。
【0012】また、温度変化率に対応する基準値につい
ても、織機起動時から定常運転時におけるモータ1の温
度変化率に、余裕度の係数をかけたり、許容変化率を加
算することによって求められる。あるいは同一製織条件
の織機11群から得られた複数の検出値(温度上昇値、
温度変化率)より平均値を求め、この平均値に余裕度の
係数をかけるか、あるいは平均値に変動範囲の許容温度
値を加算することによって、温度上昇値または温度変化
率に対応する温度の基準値を基準値計算器10で計算
し、設定される。そして、基準値計算器10から出力さ
れた製織条件に対応する基準値は、一定値として、また
は経時的に変化する値として、比較器7の他方の入力端
に送り込まれている。
【0013】実際の製織過程で、温度センサ2および室
温センサ5は、それぞれモータ1のモータ温度や室温を
測定し、算出回路4に送り込んでいる。ここで、算出回
路4は、温度上昇値または温度変化率を前記計算式から
求め、比較器7の一方の入力端に送り込んでいる。
【0014】したがって、製織中に比較器7は、測定し
た温度上昇値または温度変化率とそれに対応する基準値
とを比較し、温度上昇値または温度変化率が温度の基準
値を越えた時点で、異常信号を発生し、警報器13を動
作させる。警報器13は、ランプを点灯または点滅させ
るか警報音を発生させる他、必要に応じて、表示器12
を駆動し、異常温度を表示したり、警報レベルを異常温
度毎にグループ分けして、各レベルに応じて織機11を
自動的に停止させるか、織機11を停止させないまま上
記警報出力を継続させる。なお、上記表示器12は、異
常温度のほか、必要に応じて、モータ温度、室温、温度
上昇値、温度変化率、余裕度などを取り込んで、常時ま
たは必要に応じて表示し、外部から視覚的に確認できる
ようにする。
【0015】なお、図1の回路例は、アナログ系として
構成しているが、二点鎖線で囲む部分は、デジタル系と
して構成し、A/D変換処理後に、コンピュータのソフ
トプログラム処理によって実行することもできる。
【0016】
【実施例2】この実施例2は図2に示すように、モータ
1のパラメータとして、モータ温度およびモータ電流の
2つを測定し、これらを集中制御の下に処理する例であ
る。
【0017】各織機11、12・・・1nのモータ1の
モータ温度およびモータ電流は、それぞれ温度センサ2
および電流検出器33によってアナログ量として測定さ
れ、増幅器3、14によって増幅され、A/D変換器1
5、16によってデジタル量に変換され、通信制御器1
7の制御下で通信回線18を経て集中制御側の通信制御
器19に送り込まれ、温度判別器23を通って、室温補
正器22に、また電流判別器34を通って比較器24に
入る。
【0018】一方、室温は、工場に共通の1つの室温セ
ンサ5により、または各織機11、12・・・1nに近
い複数の室温センサ5によって測定され、A/D変換器
20によってアナログ量からデジタル量に変換され、平
均器21によって平均化された後、室温補正器22に送
り込まれる。室温補正器22は、温度判別器23から送
り込まれる測定温度値を室温で補正して正確な温度上昇
値を求め、比較器24の一方の入力端に送り込んでい
る。
【0019】ー方、オペレータは、予め入力ユニット2
5を操作し、品種毎に機台番号を特定しながら、製織条
件として織物仕様や開口パターン、たて糸張力、織機の
回転速度などのデータを入力器26に送り込み、データ
ベース27に品種番号と共に格納しておく。通信制御器
19は、各織機11、12・・・1nを順次検索し、品
種判別器28によって、機台番号を通信制御器19から
品種検索器29に送り込む。品種検索器29は、品種番
号を基にデータベース27から品種すなわち織物仕様を
入力し、それらのデータを基準値算出器30に送り込
む。
【0020】ここで、基準値算出器30は、各織機1
1、12・・・1nに対応するモータ温度およびモータ
電流に関しての製織条件に対応する固有の基準値を算出
し、比較器24の一方の入力端に送り込んでいる。した
がって、比較器24は、各織機11、12・・・1n毎
に送り込まれてくる測定されたモータ温度の値および測
定されたモータ電流の値と対応の各基準値とを比較し、
測定されたモータ電流の値が電流の基準値を越えるか、
あるいは測定されたモータ温度の値が温度の基準値を越
えたときに、または測定されたモータ温度の値および測
定されたモータ電流の値が同時に対応の基準値を越えた
ときに、異常信号を発生し、警報器31を駆動し、警報
を発生させるほか、必要に応じ、プリンタなどの出力器
32に記録し、またディスプレイ35の画面上に管理上
必要なデータ機台番号、異常温度、室温、モータ温度、
モータ電流、温度上昇値、余裕度、警報レベル、異常レ
ベルなどを表示する。
【0021】なお、この異常信号は、必要に応じ、通信
制御器19、通信回線18、通信制御器17を介して対
応の織機11、12・・・1nの制御部に送り込まれ、
個別に表示される。また、この異常信号は、各織機1
1、12・・・1nの制御部に対して停止指令、あるい
は回転速度を強制的に低下させるための指令として利用
される。
【0022】この実施例においても、品種検索器29で
各織機に対応する品種を判断しながら、同一品種の複数
の織機から測定値(温度値および電流値)を順次基準値
算出器30へ入力して、複数の織機についての平均値を
算出し、さらに、算出された平均値を基に固有の基準値
を算出するようにしてもよい。
【0023】このように同一品種の複数の織機から測定
値を入力し、これらの平均値を基に基準値を算出するこ
とによって、異常発生時の値に対して誤差の少ない適確
な基準値を設定できる。したがって、異常負荷の検出を
より迅速・正確に行うことができる。
【0024】
【実施例3】この実施例3は、図3に示すように、3つ
のパラメータとして、モータ温度、モータ電流、オイル
温度の測定値とそれぞれの基準値とを比較した結果、少
なくとも2つのパラメータの値が基準値を越えていると
き、異常信号を出力する例である。ここで、基準値は、
例えば試織により求められた値にもとづいて設定される
か、または管理用ホストコンピュータにより同一製織条
件の複数の織機群からの測定値の平均値に基づいて定め
ることもできる。
【0025】運動機構38のオイルバス50の内部のオ
イル温度は、温度センサ51によって、またモータ1の
モータ温度は、例えばケーシングに取り付けられた温度
センサ52によってそれぞれ測定され、増幅器54、5
5でそれぞれ増幅された後対応の比較器57、58の一
方の入力に送られる。またモータ1のモータ電流は、電
流検出器53によって検出され、増幅器56によって増
幅され、比較器59に送り込まれる。
【0026】これらの比較器57、58、59の基準値
は、設定器60によって与えられ、それぞれの比較器5
7、58、59の他方の入力端に送り込まれている。そ
こで、比較器57、58、59は、常時または適当な周
期毎にオイル温度、モータ温度、モータ電流を検出し、
それぞれの基準値と比較し、それらの大小に応じてレベ
ルの異なる出力を発生し、判定器61に送り込む。
【0027】ここで、判定器61は、判定基準設定器6
2によって、3つのパラメータのうち少なくとも2つの
ものについて基準値よりも高い(“H”レベル)であれ
ば異常(NG)として判定を下す。この判定基準の例
は、次の表に示す通りである。
【0028】
【表1】
【0029】製織中に、3つのパラメータのうち少なく
とも2つの値が“H”レベルとなったとき、異常と判定
し、異常信号を発生し、織機制御回路63に送り込む。
ここで、織機制御回路63は、その異常に対しモータ1
の回転を停止させるか、その他必要な処置を行う。な
お、これらの基準値や判定基準は、集中制御方式の場合
に、2点鎖線で示すように、ホストコンピュータ側で全
ての織機に対し共通のものとして、あるいは各織機毎に
設定することもできる。
【0030】
【実施例4】この実施例4は、図4、図5および図6に
示すように、3つのパラメータとして、モータ温度、モ
ータ電流および運動機構38を潤滑するオイル温度を測
定し、測定されたパラメータの値を入力として、ファジ
イ推論によって、警報レベルを判断し、警報レベルがし
きい値を越えたときに異常信号を出力する例である。こ
の実施例では、同一製織条件の複数の織機11、12・
・・1nからの測定値から基準値を求め、基準値に基づ
いてパラメータに関するメンバーシップ関数を設定して
いる。
【0031】図4において、ホストコンピュータ36
は、同一製織条件の複数の織機11、12・・・1nか
らモータ温度、モータ電流および運動機構38を潤滑す
るためのオイル温度をそれぞれの検出器39、40、4
1により測定し、測定結果からそれらのパラメータの平
均値μおよび標準偏差σを算出する。測定対象のオイル
は、運動機構38を潤滑するために、当該運動機構38
のギヤボックスまたはカムボックス37の内部に蓄えら
れている。このオイル温度は、負荷の大きさに対応して
変化し、モータ1の異常に影響されない点で信頼性があ
る。例えば、モータの冷却ファンの風綿詰まりが発生し
ても、オイル温度は上昇しない。したがって、オイル温
度は、運動機構38にかかる負荷に対し直接対応してい
ることになる。
【0032】ホストコンピュータ36は、内部にファジ
イ推論部42を備えている。このファジイ推論部42に
は、ファジイ変数として、モータ温度、モータ電流およ
び運動機構38のオイル温度毎にメンバーシップ関数が
設定されている。図5は、それぞれのメンバーシップ関
数の設定形態を示している。平均値μおよび標準偏差σ
は、各メンバーシップ関数の横軸に設定され、グレード
は、縦軸上で例えば三角形の3つのラベルとして設定さ
れる。なお警報レベルは、0から100〔%〕までの範
囲で横軸に設定され、しきい値は、一例として80
〔%〕の位置に設定される。
【0033】それぞれのメンバーシップ関数はホストコ
ンピュータ36が収集した品種別、回転数別データを統
計処理した平均値μと標準偏差σにより求める。例え
ば、同一製織条件の複数の織機11、12・・・1nか
らの測定値からその平均値μと標準偏差σとを求め、さ
らにμ±3σを求めて基準値とし、基準値を基に各ラベ
ルのメンバーシップ関数を設定している。また、これら
の平均値μおよび標準偏差σは、必要に応じて人為的に
設定できるようになっている。警報レベルは、棒グラフ
などによって表示しておくとともに、別に設定されたし
きい値との比較により、しきい値を越えたときに、異常
信号を出力するように設定される。
【0034】図6は、3つのパラメータすなわちモータ
温度、モータ電流およびオイル温度から警報レベルを合
成し、しきいと比較する過程を示している。
【0035】モータ温度、モータ電流およびオイル温度
からファジイ推論により警報レベルを判断するのに必要
なファジイルールは、次の表のように、No.1からN
o.27までとして予め与えられている。なお、ここで
モータの温度およびオイルの温度は、前記実施例と同様
に、室温との差として測定される。これらのファジイ・
ルールは、ルール設定器43によって設定され、ファジ
イ推論部42に送り込まれる。
【0036】
【表2】
【0037】ある織機から測定されたパラメータがモー
タ温度=μ+2σ、モータ電流=μ+σ、オイル温度=
μ+σのとき、最初のステップ1で、各ルールNo.1
からNo.27において、条件部各入力(モータ温度、
モータ電流およびオイル温度)のラベルに対するグレー
ドをメンバーシップ関数により求める。
【0038】なお、ルールNo.1からNo.27のう
ち、各ラベルに対応する各グレードの1つでもグレード
が0となるルールの場合に、次のステップ2で求められ
る条件部全体に対するグレードも0となり、求められる
警報レベルが0となる。したがって、図6ではそのよう
なルールが除かれた状態で記載されている。この結果、
実質的に機能するルールは、No.1、No.2、N
o.4、No.5、No.10、No.11、No.1
3、No.14のみとなる。
【0039】ステップ2で、各ルールにおいて、条件部
全体に適合するグレードを求められた3つのパラメータ
のグレードのうち最小値のものとして求める。
【0040】ステップ3において、各ルールで条件部全
体に対するグレードをもとに結論部操作量として警報レ
ベルのメンバーシップ関数を頭切りなどの手法によって
修正する。
【0041】次のステップ4で、各ルールにより求めら
れた警報レベルのメンバーシップ関数から、例えば重心
をとる方法を用いて重心を求め、この重心を警報レベル
38〔%〕とする。この警報レベルは表示器46により
棒グラフとして表示される。
【0042】最後のステップ5で、求められた警報レベ
ル38〔%〕がしきい値80〔%〕を越えているか否か
を比較器44により判断し、越えていれば異常信号を出
力する。このように、ファジイ推論では、モータ温度、
モータ電流およびオイル温度の3つのパラメータについ
て量的に総合的な判断が行われ、警報レベルがその都度
求められる。したがって、1つのパラメータのみに偏ら
ないで、警報レベルが決定されることになる。なお、し
きい値は、しきい値設定器45により予め入力されてい
る。
【0043】
【発明の効果】本発明では、製織条件すなわち開口パタ
ーンやたて糸張力、回転速度毎に基準値が設定されるた
め、異常負荷に対応する検出対象のパラメータとしての
温度・電流と基準値との比較対比が正確になり、異常負
荷の検出が迅速かつ正確に行える。したがって、従来検
出不可能な軽微な機械的な異常負荷や電気的な異常負荷
の他、製織運動の過程での異常状態の検出が可能とな
り、それに応じて適切な対応ができる。
【0044】特に、運動機構潤滑用のオイル温度は、純
粋に負荷の大きさに対応して変化しているため、モータ
側の異常例えば冷却ファンの風綿詰まりなどが発生して
も、オイル温度が上昇しないため、機械的な負荷の異常
を判定する上で、信頼性が高い。また、モータ温度、モ
ータ電流およびオイル温度等を組み合わせることによっ
て、負荷異常の判断が確実になり、しかもこれらの組み
合わせ過程で、ファジイ推論が応用されると、3つのパ
ラメータについて総合的な異常の判断が可能となり、微
妙な異常なども製織条件毎に検出できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による織機用モータの異常検出方法を実
施するための実施例1のブロック線図である。
【図2】本発明による織機用モータの異常検出方法を実
施するための実施例2のブロック線図である。
【図3】本発明による織機の異常検出方法を実施するた
めの実施例3のブロック線図である。
【図4】本発明による織機の異常検出方法を実施するた
めの実施例4のブロック線図である。
【図5】メンバーシップ関数の設定態様のグラフであ
る。
【図6】それぞれのファジイルールから警報レベルを総
合的に決定する過程の説明図である。
【符号の説明】
1 織機用のモータ 2 温度センサ 5 室温センサ 7 比較器 10 基準値計算器 11、12・・・1n 織機 13 警報器 22 室温補正器 30 基準値算出器 31 警報器 33 電流検出器 39 検出器 40 検出器 41 検出器 42 ファジイ推論部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機の運動機構にかかる負荷に関連して
    変化する検出対象のパラメータの基準値を製織条件毎に
    設定し、製織中に検出対象のパラメータを測定し、測定
    されたパラメータの値が製織中の製織条件に対応する基
    準値を越えたときに異常信号を出力することを特徴とす
    る織機の異常検出方法。
  2. 【請求項2】 検出対象を織機の運動機構および当該運
    動機構を駆動するモータとし、モータ温度、モータ電流
    および運動機構を潤滑するオイル温度のいずれか1つを
    パラメータとすることを特徴とする請求項1記載の織機
    の異常検出方法。
  3. 【請求項3】 モータ温度、モータ電流およびオイル温
    度のうち少なくとも2つの測定されたパラメータがとも
    に製織条件に対応する基準値を越えているときに異常信
    号を出力することを特徴とする請求項2記載の織機の異
    常検出方法。
  4. 【請求項4】 織機の運動機構にかかる負荷に関連して
    変化する検出対象としての複数のパラメータの基準値を
    製織条件毎にそれぞれ求め、基準値に基づいて各パラメ
    ータに関するメンバーシップ関数を設定し、製織中に測
    定されたパラメータの値を入力して、上記メンバーシッ
    プ関数を用いたファジイ推論によって警報レベルを判断
    し、警報レベルがしきい値を越えたときに異常信号を出
    力することを特徴とする織機の異常検出方法。
JP3298596A 1991-05-28 1991-08-30 織機の異常検出方法 Expired - Fee Related JP2922689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3298596A JP2922689B2 (ja) 1991-05-28 1991-08-30 織機の異常検出方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22543891 1991-05-28
JP3-225438 1991-05-28
JP3298596A JP2922689B2 (ja) 1991-05-28 1991-08-30 織機の異常検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0544143A true JPH0544143A (ja) 1993-02-23
JP2922689B2 JP2922689B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=26526642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3298596A Expired - Fee Related JP2922689B2 (ja) 1991-05-28 1991-08-30 織機の異常検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2922689B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08194878A (ja) * 1995-01-20 1996-07-30 New Cosmos Electric Corp 異常検出方法
JP2000303322A (ja) * 1999-04-26 2000-10-31 Toyota Autom Loom Works Ltd 織機における異常対処方法及び装置
JP2000345443A (ja) * 1999-05-31 2000-12-12 Staubli Faverges ジャカード型の製織機構およびそのような機構を備えた織機
JP2001288647A (ja) * 2000-04-03 2001-10-19 Toyota Autom Loom Works Ltd 繊維機械における駆動モータの冷却装置
JP2003088178A (ja) * 2001-09-12 2003-03-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd インバータ付きギヤモータ
JP2003278053A (ja) * 2002-03-14 2003-10-02 Tsudakoma Corp 織機の運転制御方法及び装置
JP2008185377A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Hioki Ee Corp 測定装置
CN102420418A (zh) * 2010-09-28 2012-04-18 海泰纺织(苏州)有限公司 织机马达过热保护装置
KR101348795B1 (ko) * 2013-10-18 2014-01-08 주식회사 프로맥스 방직기용 스마트 인버터
CN104452059A (zh) * 2014-11-27 2015-03-25 苏州汇川技术有限公司 喷气织机控制***及其伺服报警方法
JP2018537597A (ja) * 2015-11-12 2018-12-20 カモッツィ・デジタル・エス.アール.エル.CAMOZZI DIGITAL S.r.l. 織機の部品の動作パラメータを監視するシステム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08194878A (ja) * 1995-01-20 1996-07-30 New Cosmos Electric Corp 異常検出方法
JP2000303322A (ja) * 1999-04-26 2000-10-31 Toyota Autom Loom Works Ltd 織機における異常対処方法及び装置
JP2000345443A (ja) * 1999-05-31 2000-12-12 Staubli Faverges ジャカード型の製織機構およびそのような機構を備えた織機
JP2001288647A (ja) * 2000-04-03 2001-10-19 Toyota Autom Loom Works Ltd 繊維機械における駆動モータの冷却装置
JP2003088178A (ja) * 2001-09-12 2003-03-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd インバータ付きギヤモータ
JP2003278053A (ja) * 2002-03-14 2003-10-02 Tsudakoma Corp 織機の運転制御方法及び装置
JP2008185377A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Hioki Ee Corp 測定装置
CN102420418A (zh) * 2010-09-28 2012-04-18 海泰纺织(苏州)有限公司 织机马达过热保护装置
KR101348795B1 (ko) * 2013-10-18 2014-01-08 주식회사 프로맥스 방직기용 스마트 인버터
CN104452059A (zh) * 2014-11-27 2015-03-25 苏州汇川技术有限公司 喷气织机控制***及其伺服报警方法
JP2018537597A (ja) * 2015-11-12 2018-12-20 カモッツィ・デジタル・エス.アール.エル.CAMOZZI DIGITAL S.r.l. 織機の部品の動作パラメータを監視するシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2922689B2 (ja) 1999-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200356069A1 (en) Machine tool management system
US5414632A (en) System and method for predicting failure in machine tool
US20170293862A1 (en) Machine learning device and machine learning method for learning fault prediction of main shaft or motor which drives main shaft, and fault prediction device and fault prediction system including machine learning device
JPH0544143A (ja) 織機の異常検出方法
US10088838B2 (en) Method for diagnostic monitoring of a wind turbine generator system
US9146175B2 (en) Method and a device for detecting abnormal changes in play in a transmission unit of a movable mechanical unit
CN111118249B (zh) 一种转炉倾动设备运行转矩同步的检测方法与检测***
CN106041639A (zh) 具有主轴的劣化状态的检查功能的机床
CN112710345B (zh) 持续改进预测性维护数据库的机器监视方法和装置
US11480941B2 (en) Analysis device, analysis method, and non-transitory computer readable medium recording an analysis program
EP1186975A2 (en) Machine tool maintenance system
CN114237167A (zh) 一种工业生产过程的异常监测***和方法
JP3020771B2 (ja) プラント制御装置
CN112255955A (zh) 一种智能润滑油管控***及方法
JP2000107987A (ja) 工具異常検出装置
JP2019110628A (ja) サーボモータの負荷状態診断装置及び負荷状態診断方法
JPH0252234A (ja) 電動機電流による機械設備の診断方法
JPH07129211A (ja) 変動負荷自動補正方式
JPH05225474A (ja) プラント機器の異常診断方法と装置
JP2021156592A (ja) 回転機の診断監視装置及び方法
TWI817855B (zh) 刀具加工負載監控方法
Valenzuela et al. Expert system for integrated control and supervision of dry-end sections of paper machines
JP6608881B2 (ja) 工作機械の管理システム
TWI717203B (zh) 電動機驅動裝置及電動機驅動系統
KR102559773B1 (ko) 공작기계의 공구 마모 및 파손 감지 장치 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees