JPH0543637U - 携帯電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は情報を容易且つ正確に入力すること
ができる操作性が向上した携帯電話機を提供することを
目的としている。 【構成】 本考案において、利用者がデータ入力部１２
のデータ入力ボード121に指でデータを描画すると、前
記データのパターンデータがボード制御回路 122から制
御回路１１に入力され、これを受けた制御回路１１は前
記パターンデータをメモリ部１４のメモリ１４１に書き
込むと共に、表示部１３のＬＣＤ１３１に表示する構成
を有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は携帯電話機に係わり、特に電話番号等のデータの入力方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図６は従来の携帯電話機の外観例を示した図である。１は携帯電話機の筐体を 示しており、その前面にはＬＣＤ等の表示部２、テンキー部３及び機能キー部４ が配置されている。使用者が例えば宛先の電話番号を入力したい場合、テンキー 部３の０〜９の数字キーを押して、前記電話番号情報を入力する。その後、機能 キー部４のＳＮＤキーを押すと、前記電話番号先に発呼が行われる。ところで、 携帯電話機は携帯して持ち運ぶため、その形状は小形化されている。このため、 上記のようなテンキー部３及び機能キー部４が配置されるスペースは狭く、従っ て、形状の小さなキーが接近して多数配置されることになる。

【０００３】 このような理由で、上記テンキー部３及び機能キー部４を用いて何等かの情報 を電話機に入力したい場合、各キーを区別して押すことが難しいと共に、各キー 上に記載されている文字を見分けることが困難であるため、目的のキーを押せず 、隣のキーを同時に押してしまったり、キー上の文字を誤認して間違ったキーを 押してしまう等の入力ミスが生じる恐れがあり、情報の入力に関しては操作性が 余りよくなかった。そこで、上記操作性を向上させるために、キーの数を減らし て、その分キー１個当たりの占有面積を広げることが考えられる。しかし、これ ではキーが減った分、１個のキーに複数の機能を持たせなければならなず、しか も、これら機能を使い分けるために、別のキーを組み合わせる必要が生じて、キ ー操作が繁雑になるという欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記の如く、従来の携帯電話では狭いスペースに多数のキーが配置されている ため、情報入力時に目的のキーを正確且つ素早く押すことが困難で、情報入力時 の操作性が悪いという欠点があった。 そこで本考案は上記の欠点を除去するもので、情報を容易且つ正確に入力する ことができる操作性が向上した携帯電話機を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は携帯電話機において、手書きで描かれた画像を感知する感知手段と、 この感知手段により感知された画像を対応するパターンデータとするパターンデ ータ生成手段と、このパターンデータ生成手段により生成されたパターンデータ を認識する制御手段とを具備した構成を有する。

【０００６】

【作用】

本考案の携帯電話機において、感知手段は手書きで描かれた画像を感知する。 パターンデータ生成手段は前記感知手段により感知された画像を対応するパター ンデータとする。制御手段は前記パターンデータ生成手段により生成されたパタ ーンデータを認識する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図１は本考案の携帯電話 機の一実施例を示したブロック図である。１は携帯電話機、１１は携帯電話機の 各種動作を制御する制御回路、１２は指で描画された画像を感知して電気信号と するデータ入力部、１３は入力データ等を表示する表示部、１４は入力データを 一旦時記憶するメモリ部、１５は入力データの訂正を制御部１１に知らせる訂正 キー部、１６はデータで変調されたキャリアを送信する送信回路、１７はアンテ ナである。

【０００８】 図２は図１に示した携帯電話機の一部詳細ブロック図である。データ入力部 １２は指で表面をなぞって描画された画像を感知するデータ入力ボード１２１と 、このデータ入力ボード１２１の感知信号を解釈してパターン化するボード制御 回路１２２を有している。表示部１３はデータを表示するＬＣＤ１３１と、この ＬＣＤ１３１にデータを表示させる表示制御回路１３２を有している。訂正キー 入力部１５は訂正キー１５１と、この訂正キー１５１の押下に対応してコード信 号を発生するキー制御回路１５２を有している。

【０００９】 図３は図１及び図２に示した本実施例の携帯電話機の外観例を示した図である 。携帯電話機１の筐体の前面にＬＣＤ１３１、データ入力ボード１２１及び訂正 キー１５１が配置されている。

【００１０】 次に本実施例の動作について説明する。利用者が電話をかけたい時、先ず宛先 の電話番号を図１に示したデータ入力部１２のデータ入力ボード１２１（図２、 図３参照）上に指先で描画する。例えばデータ入力ボード１２１上に“１”を描 くと、ボード制御回路１２２はこれをパターンデータ化して制御回路１１に送る 。制御回路１１は入力されるパターンデータをメモリ部１４のメモリ制御回路１ ４２を介してメモリ１４１に書き込むと共に、同パターンデータを表示部１３の 表示制御回路１３２を介してＬＣＤ１３１上に表示する。利用者はＬＣＤ１３１ に表示された入力数字、この場合は“１”を見て、入力数字が正しいことを確認 すると、次の数字例えば“２”をデータ入力ボード１２１上に指で描く。このよ うにして、データ入力ボード１２１上に宛先の電話番号を上位桁から順番に指で 描いて入力していくが、例えばデータ入力ボード１２１に“１”を書き込んだに も拘らず、ＬＣＤ１３１には“７”が表示され、誤入力をしてしまうことがある 。

【００１１】 このような場合は訂正キー入力部１５の訂正キー１５１を押すと、訂正キーコ ードがキー制御回路１５２から制御回路１１に入力され、これを受けた制御回路 １１は直前にデータ入力部１２から入力されたパターンデータをメモリ１４１か ら消去すると共に、ＬＣＤ１３１に表示されている前記パターンを消去して、デ ータの再入力待ちを行う。その後、正しいデータが入力されると、制御回路１１ はこれをＬＣＤ１３１に表示すると共にメモリ１４１に書き込む。こうして宛先 の電話番号を全て入力すると、利用者は発呼のための“ＳＥＮＤ”をデータ入力 ボード１２１上に１つずつ描いて、制御回路１１に発呼指示を出す。制御回路 １１はボード制御回路１２２から前記“ＳＥＮＤ”のパターンデータが入力され ると、メモリ部１４のメモリ１４２から前記入力された宛先の電話番号をメモリ 制御回路１４２を介して読み出し、これを送信回路１６に出力する。これにより 、送信回路１６は入力される電話番号に対応するダイアル信号で変調されたキャ リアをアンテナ１７から最寄りの基地局に送信する。

【００１２】 本実施例によれば、データ入力部１２のデータ入力ボード１２１に利用者が入 力したいデータを描画して入力する方式のため、従来のように小さなキーを押す ことがなくなり、データの入力を容易且つ正確に行うことができる。尚、上記実 施例では発呼時に“ＳＥＮＤ”をデータ入力部１２から指で入力する構成であっ たが、これを例えば“Ｓ”のみとして、入力を簡単化してもよいし、或いは図２ の点線で示す如く専用のＳＥＮＤキーを設けてもよい。

【００１３】 図４は本考案の他の実施例を示したブロック図である。本例では前実施例のよ うにデータを利用者の指で描画して入力するのではなく、ライトペン１９を用い てデータ入力部２０のタブレット２０１に数字や文字等を描くことにより、前記 データを入力する構成となっている。このため、ライトペン１９とこのライトペ ン１９の動作を制御するライトペン制御回路１８が設けられると共に、データ入 力部２０がタブレット２０１とタブレット制御回路２０２から成っている。利用 者はライトペン１９を用いてタブレット２０１上に例えば宛先の電話番号「１１
１ −２２２２」を描くと、このパターンデータがタブレット制御回路２０２を介し て制御回路１１に入力される。制御回路１１は入力される前記電話番号をメモリ 制御回路１４２を介してメモリ１４１に書き込むと共に、表示制御回路１３２を 介してＬＣＤ１３１に表示する。入力データの訂正動作及び発呼動作等は前実施 例と同様であり、同様の効果がある。

【００１４】 図５は図４に示した他の実施例の外観を示した図である。携帯電話機１の筐体 の側面にライトペン１９が付設されている。尚、本例ではタブレット２０１とＬ ＣＤ１３１は別設されているが、透明のタブレット２０１の下にＬＣＤ１３１を 一体形成した入力表示部（周知）を用いてもよく、この場合は更にスペース性を 向上させることができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上記述した如く本考案の携帯電話機によれば、情報を容易且つ正確に入力す ることができ、操作性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の携帯電話機の一実施例を示したブロッ
ク図。

【図２】図１に示した携帯電話機の一部詳細ブロック
図。

【図３】図１及び図２に示した携帯電話機の外観例を示
した図。

【図４】本考案の他の実施例を示したブロック図。

【図５】本考案の他の実施例の外観を示した図。

【図６】従来の携帯電話機の一例を示した外観図。

【符号の説明】

１…携帯電話機 １１…制御回路 １２…データ入力部 １３…表示部 １４…メモリ部 １５…訂正キー入
力部 １６…送信回路 １７…アンテナ １９…ライトペン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯電話機において、手書きで描かれた
   画像を感知する感知手段と、この感知手段により感知さ
   れた画像を対応するパターンデータとするパターンデー
   タ生成手段と、このパターンデータ生成手段により生成
   されたパターンデータを認識する制御手段とを具備した
   ことを特徴とする携帯電話機。