JPH0542975A - 膨張式コーナーパツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】包装資材の内特に廃棄処分に大きな問題を有す
る発泡スチロールに代わる包装資材を提供する。 【構成】区画シールで複数のガス室に形成された袋体
に、予め取り付けてあるガス栓からガスを注入すると膨
張し始め、夫々屈曲部シール３の位置で９０゜に屈折し
てＬ形のコーナーパットが完成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】容器又は包装体壁から物品を引き
離す為の弾性懸架方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】発泡スチロール又は木材．ダンボール塊
等が使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】発泡スチロールは近年
問題となっている産業廃棄物処理難度の最右翼にランク
されているし、木材．ダンボール塊等は価格的負担が多
い。本発明はこれらの点に着目して、スチロールに代わ
る処理が容易で且つ、安価な包装資材を提供する。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】柔軟なプラスチックフィル
ムで形成された袋体にガスを充填して、緩衝及び懸架材
とするものである。

【０００５】

【作用】区画シールを設けて膨張高を適度に制限した袋
体に栓からガスを注入すると結合シール１０の作用で屈
曲部シール３の位置で屈曲しＬ形のコーナーパットが完
成される

【０００６】

【実施例】図１に基づいて説明すれば、袋体シート１．
２は周縁の一部を除き周縁シール５で接合され、周縁シ
ール端８．９が形成されている。４は区画シールであっ
てガス室を複数に分割することにより膨張時の高さを調
整する為のものであり、屈曲部シール３は後に説明する
が、膨張した袋体が屈曲部シール３を境に９０゜に屈折
した時屈折し易い様に若干幅広に形成され、室を区画す
る役も兼ねている。袋本体２０の一箇所にはガス栓１２
が設けられている。ガス栓１２の構造及び形態に就て特
に限定するものではないが、発明者は本実施例に於いて
柔軟なプラスチックフィルムの逆止弁を採用した。ガス
栓１２からガスを注入すると区画シール４及び屈曲部シ
ール３で区画された各室はガス通路１３で連絡している
から全部の室に充填出来る。図２は図１に示すＡ−Ａ線
で半折して四枚重ねになった状態であり、重なった周縁
シール端８と９に接続し、図に示す底辺の周縁シール５
と平行になる結合シール１０が形成される。結合シール
１０が形成された後残余の三角形の切除部１１は切除さ
れる。これを使用するに当たりガス栓１２からガスを注
入するとガスは袋本体２０の内部に充満し始めると同時
に結合シール１０の抵抗力により屈曲部シール３を支点
として屈曲し、充満完了時は夫々屈曲部シール３の位置
で９０゜に屈折してコーナーパットが完成する。

【０００７】

【発明の効果】発泡スチロールは成型の型代にコストが
掛かる為割高になり且つ、使用前の倉庫代．運送費等の
負担も多く、何よりも廃棄処分に大きな問題がある。そ
の為にダンボール塊あるいは木材等も試みられているが
価格面でこれ又問題がある。本発明に係るコーナーパッ
トは使用前は単なるフィルム状であるから前記に比し倉
庫代．運送費等の負担は皆無に等しく廃棄処分も何等問
題にするに当たらない特筆すべきは、栓からガスを注入
する一回の操作のみでＬ形が完成される事である。特に
包装を必要とする業界では政府指導もあり、発泡スチロ
ールに代わる資材の発見を急がれて居り、本発明は包装
を要する産業界に大きく寄与出来るのでる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す平面図、

【図２】図１のＡ−Ａ線で半折した状態を示す平面図、

【図３】図２にガスを充填し、膨張した状態を示す斜視
図。

【符号の説明】

１．２…袋体シート ３…屈曲部シール ４…区画シール ５…周縁シール ６．７…弁体シート ８．９…周縁シール端 １０ 結合シール １１…切除部 １２…ガス栓 １３…ガス通路 ２０…袋本体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】柔軟な二枚重ねのプラスチックフィルムを
   周縁の一部を除いて熱シールにより接合し、複数個の区
   画シールと屈曲部シールとで間仕切されたガス室が形成
   され、各ガス室はガス通路を介して連結してなる袋体の
   一箇所には該袋体を膨張及び収縮させる為のガス栓が設
   けられ、図１に示すＡ−Ａ線で半折して四枚重ねとし、
   重なった周縁シール端に接続する結合シールを周縁シー
   ルと平行に形成し、残余の三角部を切除した事を特徴と
   する膨張式コーナーパット。