JPH0540495Y2

JPH0540495Y2 -

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Publication number: JPH0540495Y2
Application number: JP1989062052U
Authority: JP
Priority date: 1989-02-10
Filing date: 1989-05-29
Publication date: 1993-10-14
Anticipated expiration: 2003-10-14
Also published as: DE68921475T2; JPH032320U; WO1990009612A1; EP0411130A4; DE68921475D1; EP0411130A1; ATE119297T1; EP0411130B1

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は眼鏡に係り、特に豪華な雰囲気をかも
し出したり、印象度を著しく増大させたりするこ
とができる眼鏡に関する。

［従来の技術］眼鏡は、本来の目的である視力の矯正および目
の保護を達成する機能に加えて、近年、アクセサ
リー的性質の増大を図るために、装飾機能を向上
させることが要求されている。

この要求を満足させるための眼鏡として、従来
より、レンズ枠、これらのレンズ枠を連結する連
結部、つるおよびレンズ枠につるを取付ける取付
部の材質、形状、色彩などについてさまざまな趣
向を凝らしたものや、特にレンズ枠およびつるの
表面に光の反射によつて輝く装飾部材を接着また
は嵌め込みなどの手段によつて装着したものが提
供されている。

［考案が解決しようとする課題］しかし、前記従来の眼鏡は全てが静的であり、
動的要素が欠落している。したがつて、装飾機能
の十分な発揮を期待することができず、豪華な雰
囲気をかもし出したり、あるいは強烈な印象を与
えたりすることに関してはまだ不満足なものであ
つた。

本考案は、上記のような実情に鑑みてなされた
もので、動的な装飾機能を十分に発揮させて、豪
華な雰囲気をかもし出したり、強烈な印象を与え
ることが可能で、注目度および装飾効果の向上を
図ることができ、しかも塵芥などの異物の付着に
よる機能低下を抑制して長期間に亘つて優れた装
飾効果を維持することができる眼鏡を提供するこ
とを目的としている。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するため、本考案は、眼鏡を構
成するレンズ、レンズ枠、これらレンズ枠を連結
する連結部、つる、およびレンズ枠につるを取付
ける取付部のうちの少なくとも１箇所に、所定長
さにわたる密閉空間を有し少なくともその外表面
側が透明部材から構成された装飾部材移動部を設
け、この装飾部材移動部の密閉空間内に、固形体
からなり、光の反射または発光によつて輝く装飾
部材を外から視認可能な状態で、かつ、密閉空間
の長手方向に移動可能な状態に装入したものであ
る。

また、前記装飾部材移動部は、上記した眼鏡構
成部材の表面部に凹入形成された凹部と、この凹
部の開口部を覆う透明カバー部材とから構成して
もよいし、また、その長手方向の両端が閉塞され
た透明チユーブから構成してもよい。

［作用］本考案によれば、装飾部材移動部の密閉空間内
に装入された固形体からなる装飾部材が、眼鏡着
用者の頭部の動作や、上半身の姿勢変更動作、歩
行などの動作にともなつて、自然発生的に前記密
閉空間内をその長手方向に移動する。このような
移動にともなつて、光の反射面、発光面の位置、
さらには入射や反射位置、発光位置が時々刻々と
変動することになり、静的な装飾効果にとどまら
ず、動的な装飾効果が加わつて、豪華な雰囲気を
かもし出すとともに、視認者に強烈な印象を与え
ることが可能である。また、前記装飾部材が装飾
部材移動部の密閉空間内に装入され、その外表面
が透明部材から構成されているので、空中の塵芥
などの異物が装飾部材に直接付着することによる
反射機能や発光機能の低下がないとともに、透明
部材を透して装飾部材の状況をはつきりと視認さ
せることが可能であり、また、塵芥等の異物が透
明部材の表面に付着しても、払拭などの簡単な作
業にて、その付着物を容易に除去して所定の装飾
効果を発揮させることができる。

また、前記装飾部材移動部を眼鏡構成部材の表
面部に形成した凹部と、この凹部の開口部を覆う
透明カバー部材とから構成する場合は、上述のよ
うな機能を発揮するのはもとより、その装飾部材
の全体が眼鏡の前方へ突出することがないので、
着用者に違和感を与えることもなく、従来通りに
使用しつつ、上述の装飾効果を発揮させることが
可能である。

さらに、前記装飾部材移動部を、その長手方向
の両端が閉塞された透明チユーブから構成する場
合は、真正面だけでなく、透明チユーブの円周状
周壁における外部露出部も透して装飾部材を視認
させることが可能となり、広い範囲にわたつて一
層変化に富んだ装飾効果を発揮させることができ
る。

［実施例］以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
り、図において、眼鏡１はレンズ枠２，２、これ
らのレンズ枠２，２を連結する連結部２Ａ、つる
３，３、レンズ４，４およびレンズ枠２，２につ
る３，３を相対回動可能に互いに取付ける取付部
５，５とを具備している。

前記レンズ枠２、連結部２Ａおよびつる３には
装飾部材移動部６が設けられ、各装飾部材移動部
６に複数の装飾部材７が外から視認可能な状態で
移動可能に装入されている。

即ち、装飾部材移動部６は、第２図に示すよう
に、レンズ枠２、連結部２Ａおよびつる３の表面
部に凹設した所定長さの凹部６Ａと、この凹部６
Ａの開口部を覆う透明カバー部材６Ｂとからなる
密閉空間によつてなり、この装飾部材移動部６の
それぞれに、多角反射面をもつダイヤモンド等の
粒状宝石よりなる装飾部材７が転がり移動可能に
複数個装入されている。

前記構成によれば、眼鏡１の着用者に頭部動
作、上半身の動作変更および歩行などの動作があ
ると、複数の装飾部材７が装飾部材移動部６内に
おいて自然発生的に転がり移動する。したがつ
て、装飾部材７の光の多角反射面および反射位置
が大きく変動する。そのため、装飾部材７が元来
保有している光の反射機能と転動によつてもたら
される反射光の揺動交錯とが相乗的に作用して、
反射形態が増幅され豪華な雰囲気をかもし出し、
視認者に強烈な印象ときらびやかさを与えて、装
飾効果を著しく増大させることができる。なお、
カツト面の少ない比較的安価な装飾部材７を使用
しても、光の反射形態を十分に確保でき、恰も高
価な装飾部材を使用しているかの感を与えさせる
ことができる。

また、装飾部材７は凹部６Ａと、この凹部６Ａ
の開口部を覆う透明カバー部材６Ｂとからなる密
閉空間に装入されているから、装飾部材７に対し
て経時的に塵芥などの異物が付着し、反射機能を
低下させるような不都合が回避されるとともに、
透明カバー部材６Ｂの表面に付着した異物を除去
する簡単な作業によつて、長期間装飾効果を維持
できる。

第３図は本考案の他の実施例を示す。この実施
例では装飾部材移動部６が、両端（図示せず）を
閉塞した断面円筒状、角筒状、楕円筒状、その他
任意の形の筒状の透明チユーブ６Ｃよりなる。つ
まり、両端が圧潰あるいは閉塞板によつて閉塞さ
れた透明チユーブ６Ｃまたは凹部６Ａの側面によ
つて両端が閉塞される透明チユーブ６Ｃがレンズ
枠２、連結部２Ａおよびつる３の表面部に形成さ
れた所定長さの凹部６Ａに、接着または嵌め込み
手段によつて取付けられ、その内部に前述と同じ
装飾部材７が複数装入されている。このように構
成しても、前述の実施例と同様の作用効果を奏す
る。

第４図は本考案のさらに他の実施例を示す。こ
の実施例では、軸方向両端部に角錐部７Ａ，７Ａ
が形成されたダイヤモンド等の宝石よりなる縦長
状の装飾部材７を使用している。そして角錐部７
Ａ，７Ａを、装飾部材移動部６、即ち凹部６Ａの
上下両面に形成した案内レール６ａ，６ａに沿つ
て凹部６Ａの長手方向に移動可能で、かつ、角錐
部７Ａ，７Ａの中心を通る軸まわりに回転自在に
嵌合している。このように構成しても、眼鏡１の
着用者に頭部動作、上半身の動作変更および歩行
などの動作があると、装飾部材７が案内レール６
ａ，６ａに沿つて凹部６Ａの長手方向に移動する
とともに、角錐部７Ａ，７Ａの中心を通る軸まわ
りに回転して、前記各実施例と同様に光の反射形
態が増幅され豪華な雰囲気をかもし出し、視認者
に強烈な印象ときらびやかさを与えて装飾効果を
著しく増大させることができる。

なお、この実施例の場合も、第２図に示した実
施例の場合と同様、凹部６Ａを透明カバー６Ｂで
覆うようにしてもよい。

また、前記実施例では、眼鏡１のレンズ枠２、
連結部２Ａおよびつる３に、装飾部材移動部６を
設けた場合と、つる３に装飾部材移動部６を設け
た場合について説明しているが、装飾部材移動部
６を、レンズ枠２、連結部２Ａ、つる３、レンズ
４および取付部５の少なくとも１箇所あるいは複
数部材に亘つて設けてもよい。

また、複数の装飾部材移動部６に複数の装飾部
材７を装入して説明しているが、１つの装飾部材
７を装入した構成でもよい。

さらに、粒状、縦長状などの固形体からなる装
飾部材７とその装飾部材７を移動させる装飾部材
移動部６を適宜複合して組合せることによつて使
用してもよい。

前記レンズ４に装飾部材移動部６を設ける場合
は、例えば第７図に示すように、レンズ４の上側
にのみレンズ枠２が存在する眼鏡１において、レ
ンズ４の下部に透明チユーブ６Ｃを取付けてもよ
いし、レンズ４の周縁部に透明チユーブ６Ｃを接
着あるいは嵌合手段によつて取付けてもよい。

［考案の効果］以上のように構成された本考案によれば、つぎ
のような効果を奏する。

請求項(1)の眼鏡においては、眼鏡着用者の頭部
の動作や、上半身の姿勢変更動作、歩行などの動
作にともなつて、装飾部材移動部の密閉空間内に
装入した装飾部材が自然発生的にその長手方向に
移動し、この移動にともなつて、光の反射面、発
光面の位置、さらには入射や反射位置、発光位置
が時々刻々と変動するために、静的な装飾効果だ
けでなく、固形体からなる装飾部材が元来保有し
ている光の反射機能や発光機能に加えて、移動に
ともなう光の散乱や揺動作用によつて機能増幅さ
れるといつた動的な装飾効果も発揮させることが
できる。したがつて、周囲に豪華な雰囲気をかも
し出すとともに、視認者に強烈な印象およびきら
びやかさを与えることが可能となり、注目度およ
び装飾効果の著しい向上を図ることができる。

しかも、前記装飾部材が装飾部材移動部の密閉
空間内に装入され、その外表面が透明部材から構
成されているので、空中の塵芥などの異物が装飾
部材に直接付着することによる反射機能や発光機
能の低下を抑制できるとともに、透明部材を透し
て装飾部材の状況を外からでも明確に視認させる
ことができる。また、塵芥等の異物が透明部材の
表面に付着しても、払拭などの簡単な作業にて、
その付着物を容易に除去して所定の装飾効果を発
揮させることができる。

また、請求項(2)の眼鏡においては、上述のよう
な機能を発揮させ得るのはもとより、その装飾部
材の全体が眼鏡の前方へ突出することがないの
で、着用者に違和感を与えることもなく、従来通
りに使用しつつ、上述の装飾効果を発揮させるこ
とができる。

さらに、請求項(3)の眼鏡においては、透明チユ
ーブから装飾部材移動部が構成されているので、
真正面からだけでなく、透明チユーブの円周状周
壁における外部露出部も透して装飾部材を視認さ
せることが可能となり、広い範囲にわたつて一層
変化に富んだ装飾効果を発揮させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視図、第２図
は第１図における−線やＡ−Ａ線に沿う
拡大断面図、第３図は他の実施例を示す第２図相
当位置での拡大断面図、第４図はさらに他の実施
例を示す第２図相当位置での拡大断面図、第５図
はもう一つの実施例を示す全体正面図である。１……眼鏡、２……レンズ枠、２Ａ……連結
部、３……つる、４……レンズ、５……取付部、
６……装飾部材移動部、６Ａ……凹部、６Ｂ……
透明カバー部材、６Ｃ……透明チユーブ、７……
装飾部材、８……漂遊液。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 眼鏡を構成するレンズ、レンズ枠、これらレ
ンズ枠を連結する連結部、つる、およびレンズ
枠につるを取付ける取付部のうちの少なくとも
１箇所に、所定長さにわたる密閉空間を有し少
なくともその外表面側が透明部材から構成され
た装飾部材移動部を設け、この装飾部材移動部
の密閉空間内に、固形体からなり、光の反射ま
たは発光によつて輝く装飾部材を外から視認可
能な状態で、かつ、密閉空間の長手方向に移動
可能な状態に装入したことを特徴とする眼鏡。 (2) 前記装飾部材移動部が、上記した眼鏡構成部
材の表面部に凹入形成された凹部と、この凹部
の開口部を覆う透明カバー部材とから構成され
ている請求項１に記載の眼鏡。 (3) 前記装飾部材移動部が、その長手方向の両端
が閉塞された透明チユーブから構成されている
請求項１に記載の眼鏡。