JPH0540348Y2 - - Google Patents

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JPH0540348Y2
JPH0540348Y2 JP1987080868U JP8086887U JPH0540348Y2 JP H0540348 Y2 JPH0540348 Y2 JP H0540348Y2 JP 1987080868 U JP1987080868 U JP 1987080868U JP 8086887 U JP8086887 U JP 8086887U JP H0540348 Y2 JPH0540348 Y2 JP H0540348Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、チエーンに関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来のチエーンとして、例えば第4図に示すよ
うなものがある。第4図には1枚のリンクプレー
ト50を示してあるが、このようなリンクプレー
ト50をピン穴52に設けたロツカージヨイント
ピン54によつて順次連結することによりチエー
ンが構成される。ロツカージヨイントピン54
は、断面円弧状の対向面で接触すると共に互いに
揺動する2つの揺動部材54aによつて構成され
ている。ピン穴52は図示のように円形の一部を
欠いた形状としてあり、これにより揺動部材54
aの位置を規制するようにしてある。揺動部材5
4aはピン穴52に符号Cで示す部分で接触す
る。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来のチエーンに
は、ピン穴52の揺動部材54aとの接触部付近
に応力集中が発生し、耐久性が不足する場合があ
るという問題点がある。すなわち、ピン穴52は
C部において、揺動部材54aから力を受けるの
で、A点付近で引張応力を受け、B点付近で圧縮
応力を受ける。リンクプレート50が破損するの
は疲労によるものであるが、疲労破壊は応力の絶
対値に加えて応力振幅の大きさが重要な要因とな
る。上述のA点及びB点では比較的大きい応力振
幅を発生する。これは、リンクプレート50同志
が屈曲する際、ロツカージヨイントピン54の揺
動部材54a同志の接触点が変化し、リンクプレ
ート50のピン穴52に作用する荷重の分布も変
化するためである。また、特にB点では曲率半径
が小さくなつているため応力集中を発生しやす
い。本考案は、このような問題点を解決すること
を目的としている。
上記のような問題点を解決する従来のチエーン
として、特開昭59−99142号公報に示されるもの
がある。これに示されるチエーンは、リンクプレ
ートとロツカージヨイントピンとから構成されて
おり、リンクプレートのピン穴とロツカージヨイ
ントピンとの接触部は共に真円よりも扁平な形状
としてある。これによつて、接触部の曲率半径を
大きくして応力集中を低減させようとしている。
しかしながら、これの場合には、リンクプレート
のピン穴とロツカージヨイイントピンの接触部と
が同一形状としてあるため、加工誤差による形状
のばらつきなどによつてピン穴とロツカージヨイ
ントピンとが均一な面接触せず、比較的曲率半径
の小さい部分で接触したり、1点で接触したりす
る可能性がある。このような場合には応力集中が
発生し、やはりチエーンの寿命を低下させてしま
う。
本考案は、このような課題を解決することを目
的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、リンクプレートのピン穴形状を非真
円とし、ロツカージヨイントピンとの接触部付近
の曲率半径は大きくし、曲率半径の小さい部分は
できるだけ接触部から遠去けることにより上記問
題点を解決する。すなわち、本考案によるチエー
ンのリンクプレートに設けられるピン穴は、真円
の基準円を基準としてこれを変形させた非真円形
状としてあり、ピン穴の周は、基準円よりも曲率
半径が大きく基準円内側に位置するそれぞれ1/4
円弧弱の互いに隣接する2つの接触用円弧部分
と、2つの接触用円弧部分同志を接続する、基準
円よりも曲率半径が小さく基準円に内接する中間
円弧部分と、中間円弧部分の反対側に位置する、
基準円と一致する基準円一致円弧部分と、接触用
円弧部分と基準円一致円弧部分とを接続する2つ
の接続円弧部分と、により構成され、リンクプレ
ートに設けられる2つのピン穴は基準円一致円弧
部分が互いに最も近接した状態となるように逆向
きに配置されている。また、リンクプレートのピ
ン穴の接触用円弧部分及び中間円弧部分に対面す
る、ロツカージヨイントピンの揺動部材の断面形
状は、上記基準円よりも径の小さい真円の円弧で
あつて上記接触用円弧部分に接触する大きさのも
のとされている。
(ホ) 作用 基準円は従来のピン穴の円形部に対応するもの
である。接触用円弧部分の曲率半径は基準円の半
径よりも大きくなつている。従つて、この付近で
は応力集中は発生しない。また、中間円弧部分及
び接続円弧部分は、基準円よりも曲率半径が小さ
くなるものの応力集中を避けるためには十分な大
きさを有しており、またこれらの部分は接触用円
弧部分の中央部から離れた位置に設定されるてい
るので、チエーンの屈曲による荷重分布の影響を
直接的に受けず、応力振幅は小さいものとなる。
結局、引張応力及び圧縮応力ともに振幅が小さく
なり、リンクプレートの疲労強度が向上する。ま
た、ロツカージヨイントピンはピン穴の2ケ所の
接触用円弧部分において必ず接触するので、1点
で接触したり、曲率半径の小さい部分で接触した
りすることは確実に防止される。
(ヘ) 実施例 第3図に本考案のチエーンを用いる形式のVベ
ルト50を概略的に示す。チエーンは両端部にピ
ン穴11を有するリンクプレート10を順次ロツ
カージヨイントピン12によつて連結し、無端環
状としたものである。ロツカージヨイントピン1
2は、断面円弧状の対向面で互いに接触して揺動
する2つの揺動部材12aにより構成されてい
る。このリンクプレート10を摩擦ブロツク14
の窓部を貫通させることにより、摩擦ブロツク1
4がチエーンに対して保持される。摩擦ブロツク
14はプーリの円すい面と接触するテーパ断面を
有している。
第2図にリンクプレート10を単体で示し、ま
た第1図にリンクプレート10のピン穴11及び
ロツカージヨイントピン12の揺動部材12aを
拡大して示す。ピン穴11は非真円であり、6つ
の円弧部分により構成されている。すなわち、第
1図に仮想線によつて示す基準円Sを想定したと
き、基準円Sの半径よりも曲率半径の大きい接触
用円弧部分11が2ケ所設けられている。接触円
弧部分11aはそれぞれピン穴11の1/4円弧弱
を占めており、基準円Sの内径部側に位置するこ
とになる。2つの接触用円弧部分11aは基準円
Sの半径よりも小さい曲率半径の中間円弧部分1
1bによつて滑らかに接続されている。中間円弧
部分11bの頂点は基準円Sに内接するようにし
てある。中間円弧部分11bとは反対側に約1/4
円弧弱を占める基準円一致円弧部分11cが設け
られている。基準円一致円弧部分11cは基準円
Sと一致した形状を有している。基準円一致円弧
部分11cと接触用円弧部分11aとがそれぞれ
接続円弧部分11dによつて滑らかに接続されて
いる。接続円弧部分11dの曲率半径は基準円S
の半径よりも小さくなる。また、接続円弧部分1
1dは基準円Sよりも外部側に位置することにな
る。これにより第1図に示すようなピン穴11が
形成され、接触用円弧部分11aにおいてロツカ
ージヨイントピン12の揺動部材12aの背面と
接触することになる。なお、リンクプレート10
に設けられる2つのピン穴11は揺動部材12a
から互いに引張方向に力を受けることになるた
め、第2図に示すように互いに逆向きに配置され
る。
ロツカージヨイントピン12の揺動部材12a
の外面側の断面形状は、上記基準円Sよりも径が
わずかに小さい真円の円弧とされている。
揺動部材12aが接触する2ケ所の接触用円弧
部分11aの曲率半径は大きいため、この部分に
応力集中が発生することはない。中間円弧部分1
1bは接触用円弧部分11aよりも曲率半径が小
さくなつているが、揺動部材12aとの接触点か
ら離れた位置に設けられているため、揺動部材1
2aの荷重変動の影響は緩和され、応力振幅は小
さいものとなる。また、この中間円弧部分11b
の曲率半径も第4図に示した従来例のB点と比較
すれば非常に大きいので応力集中を避ける点では
非常に有利である。また、接続円弧部分11dも
揺動部材12aとの接触点から遠く離れているた
め、応力振幅は小さいものとなる。結局、ピン穴
11をこのような形状とすることにより、引張及
び圧縮応力の振幅は小さくなり、リンクプレート
10の疲労強度が向上する。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、リ
ンクプレートのピン穴を非真円とし、ロツカージ
ヨイントピンの揺動部材と接触する部分の曲率半
径を大きくし、これによつて発生する曲率半径の
小さい部分をロツカージヨイントピンとの接触点
から離して配置するようにしたので、応力集中を
避けると共に応力振幅の影響を緩和することがで
き、リンクプレートの耐久性を向上することがで
きる。また、ロツカージヨイントピンは、ピン穴
の2ケ所の接触用円弧部分において必ず接触する
ので、1点で接触したり、曲率半径の小さい部分
で接触したりすることが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のリンクプレートのピ
ン穴を拡大して示す図、第2図はリンクプレート
を示す図、第3図は本考案を適用するチエーンを
示す図、第4図は従来のリンクプレートを示す図
である。 10……リンクプレート、11……ピン穴、1
1a……接触用円弧部分、11b……中間円弧部
分、11c……基準円一致円弧部分、11d……
接続円弧部分、12……ロツカージヨイントピ
ン、12a……揺動部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 断面円弧状の対向面で互いに接触して揺動可能
    な2つの揺動部材からなるロツカージヨイントピ
    ンによつて複数のリンクプレートを順次連結する
    ことにより無端状としたチエーンにおいて、 リンクプレートに設けられるピン穴は、真円の
    基準円を基準としてこれを変形させた非真円形状
    としてあり、ピン穴の周は、基準円よりも曲率半
    径が大きく基準円内側に位置するそれぞれ1/4円
    弧弱の互いに隣接する2つの接触用円弧部分と、
    2つの接触用円弧部分同志を接続する、基準円よ
    りも曲率半径が小さく基準円に内接する中間円弧
    部分と、中間円弧部分の反対側に位置する、基準
    円と一致する基準円一致円弧部分と、接触用円弧
    部分と基準円一致円弧部分とを接続する2つの接
    続円弧部分と、により構成され、リンクプレート
    に設けられる2つのピン穴は基準円一致円弧部分
    が互いに最も近接した状態となるように逆向きに
    配置されており、 リンクプレートのピン穴の接触用円弧部分及び
    中間円弧部分に対面する、ロツカージヨイントピ
    ンの揺動部材の断面形状は、上記基準円よりも径
    の小さい真円の円弧であつて上記接触用円弧部分
    に接触する大きさのものとされていることを特徴
    とするチエーン。
JP1987080868U 1987-05-29 1987-05-29 Expired - Lifetime JPH0540348Y2 (ja)

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JPS63190641U JPS63190641U (ja) 1988-12-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5999142A (ja) * 1982-11-17 1984-06-07 ボルグ・ワ−ナ−・コ−ポレ−シヨン 動力伝達チエ−ン

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